JP6237528B2 - ファーサイドエアバッグ装置 - Google Patents
ファーサイドエアバッグ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6237528B2 JP6237528B2 JP2014161792A JP2014161792A JP6237528B2 JP 6237528 B2 JP6237528 B2 JP 6237528B2 JP 2014161792 A JP2014161792 A JP 2014161792A JP 2014161792 A JP2014161792 A JP 2014161792A JP 6237528 B2 JP6237528 B2 JP 6237528B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- expansion chamber
- tension belt
- vehicle
- expansion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
- Air Bags (AREA)
Description
上記課題を解決するためのファーサイドエアバッグ装置は、エアバッグと、同エアバッグを展開膨張させる膨張流体を噴出する膨張流体発生源とを備えている。このファーサイドエアバッグ装置では、車両用シートの背もたれのシートフレームに固定されて車室の中央側に前記エアバッグを展開膨張するようにしている。そして、このファーサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグは、前記膨張流体発生源が収容されている第1膨張室を含む複数の膨張室に区画されている。また、このファーサイドエアバッグ装置は、前記エアバッグの表面における前記第1膨張室を区画しているステッチの位置に一端が連結されて、他端が前記シートフレームに連結されるテンションベルトを備えており、前記第1膨張室を区画しているステッチの位置に連結された前記テンションベルトに加えて、他の膨張室を区画しているステッチの位置に一端が連結されて他端が前記シートフレームに連結されている他のテンションベルトが設けられている。
また、エアバッグの展開膨張時にあっては、第1膨張室を区画しているステッチの位置に連結されたテンションベルトに加え、他のテンションベルトによっても張力がエアバッグに付与される。そのため、エアバッグの姿勢の制御性をさらに高めることができる。
図4に示すように、エアバッグ110では、線対称な形状に形成された一枚の基布114を、その中央に設定した折り線に沿って二つ折りにして重ねあわせ、この一枚の基布114によってシート中央側の面になるパネル布である内側パネル114aと車室中央側の面になるパネル布である外側パネル114bとを構成している。なお、基布114としては強度が高く、且つ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えばポリエステル糸、ポリアミド糸などを用いて形成した織布などが適している。また、図4では折り線を一点鎖線で示している。
また、図4に示すように、基布114の中央には、インフレータ121を収容するインナーチューブ115が設けられている。インナーチューブ115は、基布114と同じ素材で形成された四角い布材を半分に折って長方形にし、これを基布114に重ねた状態で、短辺の一方と、折り山と平行な長辺とを基布114とともに縫い合わせることによって筒状に形成されている。なお、このエアバッグ110では、筒状のインナーチューブ115の車両上方側の端部が閉塞されている。すなわち、インナーチューブ115は、車両下方に向かって開口するように、内側パネル114aに縫いつけられている。
図5に示すように、エアバッグ110では、ステッチS2によって内側パネル114aと外側パネル114bとを縫い合わせることにより、インフレータ121を収容している部分を含む第1膨張室110Aが区画されている。また、エアバッグ110では、ステッチS3によって内側パネル114aと外側パネル114bとに縫い合わせることにより、第3膨張室110Cが区画されている。
図5に示すように、外側テンションベルト116の先端は、第1膨張室110Aを区画しているステッチS2によって外側パネル114bの表面に縫いつけられている。これにより、外側テンションベルト116は、エアバッグ110の外側パネル114bの表面におけるステッチS2の位置に、先端が連結されている。外側テンションベルト116は車両後方側に延び、上述したようにシートフレーム130に巻きつけられる。なお、外側テンションベルト116は、図5に示すように、展開した状態のエアバッグ110において、インフレータ121が収容されている部分よりも上方に上端が位置するように、高さ方向の寸法が設定されている。
衝撃センサ160により側面衝突などによる車両側方からの衝撃が検知されると、衝撃センサ160から出力された検出信号に基づき、制御装置150からファーサイドエアバッグ装置100にエアバッグ110を展開させるための制御指令が出力される。制御装置150から制御指令が出力されると、図9に矢印で示すように、インフレータ121から膨張用ガスが噴出する。
外側テンションベルト116は、エアバッグ110におけるインフレータ121が収容されている部分と、シートフレーム130の後端とを包むように、シートフレーム130の後端に巻き回されている。そのため、第1膨張室110Aが膨張することにより、エアバッグ110における外側テンションベルト116が連結されている部分には外側テンションベルト116を介して車室中央側及び車室後方側に向かう張力が作用する。なお、外側テンションベルト116の長さは、第1膨張室110Aが膨張したときに外側テンションベルト116が撓むことなく外側パネル114bに沿って延びきった状態になり、必要な張力を発生させることができるように設定されている。
(1)エアバッグ110の先端よりもインフレータ121に近い第1膨張室110Aの前端にテンションベルト116,117が連結されていることになる。そのため、このテンションベルト116,117は、エアバッグ110の膨張過程において、第1膨張室110Aが展開膨張した時点でたるんだ状態が解消され、エアバッグ110に張力を付与するようになる。したがって、エアバッグ110の展開膨張が完了する前のエアバッグ110が展開膨張している過程においても、エアバッグ110の姿勢を制御することができる。
・ファーサイドエアバッグ装置100は、テンションベルト116,117以外の他のテンションベルトがエアバッグ110に接続された構成であってもよい。他のテンションベルトとして、例えば、図11に示すように第2膨張室110Bと第3膨張室110Cとを区画するステッチS3の位置に一端が連結されて他端がシートフレーム130に連結されたテンションベルト400を挙げることができる。このテンションベルト400は、第1膨張室110A及び第2膨張室110Bの展開膨張が完了すると、張力をエアバッグ110に付与するようになっている。こうした構成によれば、一対のテンションベルト116,117に加え、他のテンションベルト(例えば、テンションベルト400)によっても張力がエアバッグ110に付与されることとなる。そのため、エアバッグ110の姿勢の制御性を高めることができる。
・エアバッグ110に第1膨張室110A,第2膨張室110B,第3膨張室110Cを設けた例を示したが、各膨張室の形状や、区画の仕方、膨張室の数などは適宜変更することができる。
Claims (5)
- エアバッグと、同エアバッグを展開膨張させる膨張流体を噴出する膨張流体発生源とを備え、車両用シートの背もたれのシートフレームに固定されて車室の中央側に前記エアバッグを展開膨張するファーサイドエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、前記膨張流体発生源が収容されている第1膨張室を含む複数の膨張室に区画されており、
前記エアバッグの表面における前記第1膨張室を区画しているステッチの位置に一端が連結されて、他端が前記シートフレームに連結されるテンションベルトを備えており、
前記第1膨張室を区画しているステッチの位置に連結された前記テンションベルトに加えて、他の膨張室を区画しているステッチの位置に一端が連結されて他端が前記シートフレームに連結されている他のテンションベルトが設けられている
ことを特徴とするファーサイドエアバッグ装置。 - エアバッグと、同エアバッグを展開膨張させる膨張流体を噴出する膨張流体発生源とを備え、車両用シートの背もたれのシートフレームに固定されて車室の中央側に前記エアバッグを展開膨張するファーサイドエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、前記膨張流体発生源が収容されている第1膨張室を含む複数の膨張室に区画されており、
前記エアバッグの表面における前記第1膨張室を区画しているステッチの位置に一端が連結されて、他端が前記シートフレームに連結されるテンションベルトを備えており、
前記第1膨張室と、同第1膨張室と隣り合う他の膨張室との間には、前記第1膨張室から膨張用ガスが吹き出すガス通路が形成されており、
前記ガス通路は、前記第1膨張室を区画している区画部と前記エアバッグの周縁部との間に形成されている
ことを特徴とするファーサイドエアバッグ装置。 - 請求項2に記載のファーサイドエアバッグ装置において、
前記ガス通路は、前記区画部の両端部に形成され、互いに異なる方向に膨張用ガスを吹き出す2つのガス通路を有している
ことを特徴とするファーサイドエアバッグ装置。 - 請求項2又は3に記載のファーサイドエアバッグ装置において、
前記区画部は、その中央部が両端部より前方へ突出した形状とされている
ことを特徴とするファーサイドエアバッグ装置。 - 請求項2〜4のいずれか一項に記載のファーサイドエアバッグ装置において、
前記第1膨張室は、前記エアバッグの表面を構成する一対のパネル布同士を縫いつけることによって区画されており、
前記区画部は、前記パネル布同士を縫いつけるステッチで形成されており、
前記ステッチの両端部は円形状とされている
ことを特徴とするファーサイドエアバッグ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014161792A JP6237528B2 (ja) | 2014-08-07 | 2014-08-07 | ファーサイドエアバッグ装置 |
EP15176070.9A EP2979934B1 (en) | 2014-07-29 | 2015-07-09 | Far-side airbag apparatus |
US14/807,143 US9688234B2 (en) | 2014-07-29 | 2015-07-23 | Far-side airbag apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014161792A JP6237528B2 (ja) | 2014-08-07 | 2014-08-07 | ファーサイドエアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016037182A JP2016037182A (ja) | 2016-03-22 |
JP6237528B2 true JP6237528B2 (ja) | 2017-11-29 |
Family
ID=55528661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014161792A Active JP6237528B2 (ja) | 2014-07-29 | 2014-08-07 | ファーサイドエアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6237528B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6445390B2 (ja) * | 2015-05-21 | 2018-12-26 | トヨタ自動車株式会社 | ファーサイドエアバッグ装置 |
JP6447432B2 (ja) * | 2015-09-11 | 2019-01-09 | トヨタ自動車株式会社 | ファーサイドエアバッグ装置及び車両用シート |
JP6614047B2 (ja) * | 2016-06-24 | 2019-12-04 | 豊田合成株式会社 | サイドエアバッグ装置 |
US11214225B2 (en) * | 2017-08-01 | 2022-01-04 | Autoliv Development Ab | Passenger protection apparatus |
JP7063280B2 (ja) * | 2019-01-17 | 2022-05-09 | 豊田合成株式会社 | 側突用エアバッグ装置 |
US11148632B2 (en) * | 2019-11-26 | 2021-10-19 | GM Global Technology Operations LLC | Roof rail airbag including a variable-length tether attaching an edge of the roof rail airbag to a vehicle body structure |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2322338B (en) * | 1997-02-20 | 2001-03-14 | Autoliv Dev | Improvements in or relating to an air-bag arrangement |
JP2008137458A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Toyoda Gosei Co Ltd | エアバッグ装置 |
JP5163975B2 (ja) * | 2007-06-11 | 2013-03-13 | タカタ株式会社 | エアバッグ装置 |
KR101080728B1 (ko) * | 2009-07-31 | 2011-11-07 | 현대자동차주식회사 | 차량용 사이드 에어백장치 |
JP5664607B2 (ja) * | 2012-08-02 | 2015-02-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用サイドエアバッグ装置 |
JP5853916B2 (ja) * | 2012-09-13 | 2016-02-09 | 豊田合成株式会社 | エアバッグ装置 |
JP6179469B2 (ja) * | 2014-06-23 | 2017-08-16 | トヨタ自動車株式会社 | ファーサイドエアバッグ装置 |
-
2014
- 2014-08-07 JP JP2014161792A patent/JP6237528B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016037182A (ja) | 2016-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5983193B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
US9688234B2 (en) | Far-side airbag apparatus | |
JP6237528B2 (ja) | ファーサイドエアバッグ装置 | |
US9376083B2 (en) | Far-side airbag apparatus | |
JP6601999B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP6067490B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP2017100493A (ja) | ファーサイドエアバッグ装置及びエアバッグの折り畳み方法 | |
JP6278025B2 (ja) | 車両用サイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグの折り畳み方法 | |
JP6508038B2 (ja) | サイドエアバッグ装置付き車両用シート | |
JP2017226381A (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP2016030538A (ja) | 車両用シート | |
JP4954003B2 (ja) | ニーエアバッグ装置 | |
JPWO2018212021A1 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP2019059381A (ja) | ファーサイドエアバッグ装置 | |
JP2019001213A (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP6451548B2 (ja) | ファーサイドエアバッグ装置及びその製造方法 | |
JP5053717B2 (ja) | エアバッグ装置及びエアバッグの折畳方法 | |
JP6544263B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP4103586B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP6302768B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP2018016252A (ja) | ファーサイドエアバッグ装置 | |
JP5768778B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP2016124497A (ja) | エアバッグ | |
JP5015851B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP6111054B2 (ja) | カーテンエアバッグ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160919 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170704 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170823 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171016 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6237528 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |