JP2014194510A - 表示ラベル連続体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 粘着剤によるベタ付きが生じ難く、比較的簡易に製造できる表示ラベル連続体を提供する。
【解決手段】 帯状の支持シート2と複数の表示ラベル3とを有する表示ラベル連続体1であって、前記支持シート2が、帯状のベースシート21とベースシート21に積層された粘着剤層22と粘着剤層22の表面に積層されたマスキング層23とを有し、前記表示ラベル3が、ラベル基材31とラベル基材31に積層された剥離層32とを有し、剥離層32の裏面をマスキング層23の表面に密着させることにより、表示ラベル3の複数が間隔を開けて支持シート2上に剥離可能に添付されており、前記マスキング層23において、表示ラベル3が添付された領域Xのマスキング層23の平均重量が、表面が露出した領域Yのマスキング層23の平均重量よりも小さい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、商品に係止させて取り付ける表示ラベルの複数が支持シートに剥離可能に添付された表示ラベル連続体及びその製造方法に関する。
飲料、食品、医薬品、化粧品などを収納した容器又は包装箱及びこれら容器などをオーバーラップフィルムで被包したものなどの各種の商品には、様々なラベルが取り付けられている。
このようなラベルとしては、例えば、粘着剤(又は接着剤)にて商品に取り付けるタックラベル;フィルムの収縮力を利用して商品に取り付けるラベル;商品に構造的に係止させる(商品に引っ掛ける、商品に嵌合させるなど)ことにより商品に取り付けるラベル;などが知られている。
前記商品に係止させて取り付けるラベルは、タックラベルのように粘着剤を使用しないので、人の唇が接する部分(例えば、缶容器の飲み口など)に直接取り付けても衛生上の問題を生じない。このような係止させて取り付けるラベルは、主として、商品の広告宣伝目的又はキャンペーン目的で使用され、そのラベルには、所望の表示が表されている(以下、このようなラベルを、表示ラベルという)。前記表示ラベルとしては、例えば、飲料容器などの首部に引っ掛けるラベル(いわゆる、首掛けラベル)、飲料缶などの巻締め部に係止させるラベルなどが挙げられる。
前記表示ラベルは、通常、それ自体が1つの枚葉状に形成されており、使用に際して、作業者がその表示ラベルを商品に取り付けている。
しかしながら、手作業で表示ラベルを取り付けると、製品コストが上がるという問題がある。
この点、剥離可能な粘着剤を用いて、表示ラベルを帯状の支持シートに剥離可能に添付すれば、表示ラベルが帯状の支持シート上に並んだ表示ラベル連続体を簡単に得ることができる。しかしながら、かかる表示ラベル連続体にあっては、表示ラベルが添付されていない領域における支持シートの表面において、粘着剤が露出するので、粘着剤のベタ付きによって、この連続体をラベラーにて搬送することが困難である。さらに、支持シートに設けられた粘着剤が、引き剥がした表示ラベルに転移するおそれもある。
一方、特許文献1には、熱可塑性樹脂の熱溶融により、複数の首掛けラベル(表示ラベル)がセパレーター(支持シート)に剥離可能に接着された首掛けラベル装着用帯状材が開示されている。かかる首掛けラベル装着用帯状材は、粘着剤を用いていないので、ロール状に巻き取ることができ、さらに、引き剥がした後の首掛けラベルに粘着剤が付着することもない。この首掛けラベル装着用帯状材を用いれば、既存のラベラーを大幅に改変することなく、機械的に首掛けラベルを商品に取り付けることが可能となる。
しかしながら、特許文献1においては、首掛けラベルとセパレーターとを擬似接着するべく熱可塑性樹脂を用いているので、その樹脂の溶融押出機をラベル製造ラインに設けなければならない。かかる溶融押出機は、比較的大きく且つ設備コストも高い上、その取り扱いにも熟練を要するため、特許文献1の首掛けラベル装着用帯状材は、簡易に且つ安価に製造することが困難である。
実開平3−38710号公報
本発明の第1の目的は、表示ラベル及び支持シートに粘着剤によるベタ付きが生じ難く、比較的簡易に製造できる表示ラベル連続体を提供することである。
本発明の第2の目的は、比較的簡易に且つ安価に製造でき、使用時に粘着剤によるベタ付きが生じ難い表示ラベル連続体の製造方法を提供することである。
本発明の表示ラベル連続体は、帯状の支持シートと、複数の表示ラベルと、を有する表示ラベル連続体であって、前記支持シートが、帯状のベースシートと、前記ベースシートに積層された粘着剤層と、前記粘着剤層の表面に積層されたマスキング層と、を有し、前記表示ラベルが、ラベル基材と、前記ラベル基材に積層された剥離層と、を有し、前記剥離層の裏面を前記マスキング層の表面に密着させることにより、前記表示ラベルの複数が間隔を開けて前記支持シート上に剥離可能に添付されており、前記マスキング層において、前記表示ラベルが添付された領域のマスキング層の平均重量が、前記表示ラベルが添付されておらず且つ表面が露出した領域のマスキング層の平均重量よりも小さい。
本発明の好ましい表示ラベル連続体は、前記表示ラベルが添付された領域のマスキング層のうち、表示ラベルの一端部及び他端部に対応する部分の平均重量が、表示ラベルの中央部に対応する部分の平均重量よりも小さい。
本発明の好ましい表示ラベル連続体は、前記支持シートの長手方向第1側に前記表示ラベルの一端部が配置され且つ前記支持シートの長手方向反対側に前記表示ラベルの他端部が配置されるように、前記表示ラベルが添付されている。
本発明の好ましい表示ラベル連続体は、前記マスキング層が、連続した層からなり、前記表示ラベルが添付された領域のマスキング層の厚みが、前記表面が露出した領域のマスキング層の厚みよりも小さく形成されている。
本発明の好ましい表示ラベル連続体は、前記表示ラベルが添付された領域のマスキング層が、不連続な層からなる部分を有し、前記表面が露出した領域のマスキング層が、連続した層からなる。
本発明の別の局面によれば、表示ラベル連続体の製造方法を提供する。
本発明の表示ラベル連続体の製造方法は、剥離層を有する基材原反の当該剥離層の裏面に、マスキング層を形成する工程、前記マスキング層の裏面とベースシートの間に粘着剤層を介在させ、前記基材原反をベースシートに積層する工程、前記基材原反の長手方向に複数の表示ラベルを形成すべく、基材原反のみに、表示ラベルの外形に沿った切り抜き線を形成する工程、前記切り抜き線で囲われた範囲以外の不要部分を除去する工程、を有し、前記マスキング層の形成工程において、前記切り抜き線で囲われる範囲内に対応するマスキング層の平均重量が、前記不要部分に対応するマスキング層の平均重量よりも小さくなるように、前記マスキング層を形成する。
本発明の表示ラベル連続体は、表示ラベル及び支持シートに粘着剤によるベタ付きが生じ難いため、既存のラベラーを用いて機械的に表示ラベルを商品に取り付けることができる。
また、本発明の表示ラベル連続体は、比較的簡易に製造できるため、その製造コストも安価となる。
本発明の第1実施形態に係る表示ラベル連続体の一部省略平面図。 図1のII−II線断面図(図1の連続体を短手方向で切断した断面図)。 図1のIII−III線断面図(図1の連続体を長手方向で切断した一部省略断面図)。 支持シートから表示ラベルを剥がしたときの断面図。 表示ラベルの使用状態を示す正面図。 表示ラベル連続体の製造工程を示す模式図。 (a)は、図6のA−A線断面図、(b)は、図6のB−B線断面図、(c)は、図6のC−C線断面図。 マスキング層を形成した後の基材原反を、マスキング層の裏面側から見た一部省略平面図。 切り抜き線を形成した後の基材原反を、表面側から見た一部省略平面図。 本発明の第2実施形態に係る表示ラベル連続体を短手方向で切断した断面図。 本発明の第3実施形態の第1例に係る表示ラベル連続体を長手方向で切断した断面図。 同第1例の表示ラベル連続体を短手方向で切断した断面図。 本発明の第3実施形態の第2例に係る表示ラベル連続体を短手方向で切断した断面図。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
ただし、各図において、厚みなど寸法は実際のものとは異なっていることに留意されたい。また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
[第1実施形態]
図1乃至図3において、表示ラベル連続体1は、帯状の支持シート2と、前記支持シート2上に並んで添付された複数の表示ラベル3と、を有する。前記帯状の支持シート2は、帯状のベースシート21と、前記ベースシート21に積層された粘着剤層22と、前記粘着剤層22の表面に積層されたマスキング層23と、を有する。前記マスキング層23は、粘着剤層22の粘着力を隠蔽する層である。また、前記表示ラベル3は、ラベル基材31と、前記ラベル基材31に積層された剥離層32と、を有する。剥離層32は、その裏面においてマスキング層23又は粘着剤層22に擬似接着可能で且つ捲ることによりその裏面と前記各層との間で剥離を生じる層である。
本発明の表示ラベル連続体1は、前記剥離層32の裏面を前記マスキング層23の表面に密着させることにより、前記表示ラベル3の複数が間隔を開けて前記支持シート2上に剥離可能に添付されている。
さらに、支持シート2に添付された表示ラベル3が不用意に剥がれないようにするため、前記表示ラベル3が添付された領域のマスキング層Xの平均重量が、前記表示ラベル3が添付されておらず且つ表面が露出した領域のマスキング層Yの平均重量よりも小さくされている。以下、マスキング層23のうち、表示ラベル3が添付された領域のマスキング層Xを「添付領域マスキング層X」といい、表示ラベル3が添付されておらず且つ表面が露出した領域のマスキング層Yを「露出領域マスキング層Y」という。
具体的には、複数の表示ラベル3は、帯状の支持シート2のマスキング層23の表面に添付されている。ここで、帯状は、1つの方向における長さがそれに直交する方向における長さの10倍以上の略長方形状であり、好ましくは30倍以上であり、より好ましくは100倍以上である。
表示ラベル3は、帯状の支持シート2の長手方向に所要間隔を開けて複数並べて添付されている。また、帯状の支持シート2の短手方向には、前記長手方向に並んだ複数の表示ラベル3からなる列が複数列(図示例では2列)配置されている。前記表示ラベル3の各列は、所要間隔を開けて配置されている。
もっとも、前記表示ラベル3の列は、支持シート2の短手方向に1列だけ配置されていてもよいし、或いは、3列以上配置されていてもよい。
前記表示ラベル3は、平面視所定形状に形成されている。図示例では、表示ラベル3は、平面視略四角形状に形成されているが、この形状に限定されず、取り付ける商品に応じて、様々な形状に設計できる。
表示ラベル3の面内には、両端部を有する切込み34が形成されている。前記切込み34は、ラベル基材31の厚み方向に貫通した切り目である。この切込み34は、表示ラベル3の4つの端縁の近傍にそれぞれ形成されている。この切込み34にて表示ラベル3の4つの端部を簡単に折り曲げることができる。この端部を折り曲げると、前記切込み34に起因した開口が表示ラベル3に生じる。
前記表示ラベル3を構成するラベル基材31は、特に限定されず、例えば、ポリエステル、ポリスチレン、塩化ビニル系樹脂などの合成樹脂シート;異種又は同種の樹脂層が複数積層された積層樹脂シート;合成紙;普通紙、上質紙などの紙;これらの中から選択される2種以上のシートが積層された積層シートなどが挙げられる。ラベル基材31の厚みは、特に限定されず、例えば、30μm〜300μmである。ラベル基材31は、透明又は不透明の何れでもよい。ラベル基材31の裏面に意匠印刷を施す場合には、その意匠印刷を視認できるようにするため、透明なラベル基材31が用いられる。
このラベル基材31の裏面の全体又は一部には、所望のデザインを表した意匠印刷層33が設けられている。なお、前記意匠印刷層33は、ラベル基材31の表面の全体又は一部に設けられていてもよいし、ラベル基材31の表面及び裏面の双方に設けられていてもよい(いずれも図示せず)。また、意匠印刷層33が設けられていなくてもよい。
なお、必要に応じてオーバーコート層がラベル基材31の表面に設けられていてもよいし、その他の機能層がラベル基材31に設けられていてもよい(いずれも図示せず)。
前記剥離層32は、ラベル基材31の裏面(裏面に意匠印刷層33が設けられている場合には、その意匠印刷層33の裏面)の全体にベタ状に設けられている。剥離層32は、ラベル基材31の裏面全体に亘る連続した層であり、好ましくは、略均一な厚みの連続した層である。剥離層32は、ラベル基材31の裏面に剥離剤を含む剥離層形成材料を塗工し、これを固化させることによって形成できる。前記剥離剤としては、シリコーン、フッ素化合物、ワックス類などが挙げられる。剥離層形成材料としては、前記剥離剤と合成樹脂とを含む溶剤型又はエマルジョン型の樹脂溶液などが挙げられる。剥離層形成材料として、例えば、剥離剤を含有するインキを用いることができ、好ましくは、剥離剤を含み且つ着色剤を含まないインキを用いることができる。
剥離層32の厚みは、特に限定されないが、余りに小さいと剥離層32として機能しないおそれがあり、余りに大きくても費用対効果上好ましくない。このような観点から、剥離層32の厚みは、1μm〜10μmであり、好ましくは、2μm〜5μmである。
各表示ラベル3は、その剥離層32の裏面が添付領域マスキング層Xの表面に密着した状態で、支持シート2に添付されている。剥離層32の裏面は、添付領域マスキング層Xの表面と擬似接着状態で接着している。
前記支持シート2を構成するベースシート21は、特に限定されず、例えば、ポリエステル、ポリスチレン、塩化ビニル系樹脂などの合成樹脂シート;異種又は同種の樹脂層が複数積層された積層樹脂シート;合成紙;普通紙、上質紙などの紙;これらの中から選択される2種以上のシートが積層された積層シートなどが挙げられる。ベースシート21は、ラベラーにて搬送できる強度を有していればよく、その厚みは、特に限定されず、例えば、30μm〜300μmである。
前記粘着剤層22は、ベースシート21の表面全体に実質的にベタ状に設けられている。粘着剤層22は、ベースシート21の表面全体に直接設けられていてもよいし、他の層(例えば、目止め層)を介して設けられていてもよい。粘着剤層22は、公知の粘着剤からなる。粘着剤は、特に限定されず、通常、感圧型粘着剤が用いられる。前記感圧型粘着剤は、透明、半透明又は非透明の何れでもよいが、好ましくは、透明又は半透明であり、より好ましくは、透明なものが用いられる。感圧型粘着剤は、常温で粘着性を有し、加圧されることにより流動し被着体に接着するゲル状の接着剤である。
また、前記粘着剤層22を構成する粘着剤として、ホットメルト粘着剤を用いることもできる。ホットメルト粘着剤は、加熱することによって軟化して塗工できる粘着剤であって、常温で強い粘着力を有すると共に剥離可能な粘着性を有するものである。かかるホットメルト粘着剤も、感圧型粘着剤の範疇に含まれる。ホットメルト粘着剤は、特に限定されず、例えば、SISなどのスチレン−イソプレン系ブロック共重合体やポリスチレン−ポリブタジエン系ブロック共重合体などのゴム系ホットメルト粘着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などのエチレン系樹脂と粘着付与剤を主成分とするホットメルト接着剤などの公知のものを用いることができる。
粘着剤層22の厚みは、特に限定されないが、通常、10μm〜30μmであり、好ましくは、15μm〜25μmである。粘着剤層22は、ベースシート21の全体において略均一な厚みで積層されていることが好ましい。
前記マスキング層23は、実質的に粘着剤層22の表面全体に設けられている。もっとも、マスキング層23は、粘着剤層22の表面全体に亘って一様ではない。つまり、添付領域マスキング層Xの平均重量は、露出領域マスキング層Yの平均重量よりも小さい。
ここで、前記添付領域マスキング層Xの平均重量は、表示ラベルが添付された領域(添付領域)に存在するマスキング層の総重量[g]を、添付領域の面積[cm]で除したものである(添付領域マスキング層の平均重量=添付領域マスキング層の重量/添付領域の面積)。なお、添付領域の面積は、表示ラベル3の面積に等しい。また、前記露出領域マスキング層Yの平均重量は、表示ラベルが添付されていない領域(露出領域)に存在するマスキング層の総重量[g]を、その露出領域の面積[cm]で除したものである(露出領域マスキング層の平均重量=露出領域マスキング層の重量/露出領域の面積)。
ただし、表示ラベル連続体1は、複数の表示ラベル3が添付された長尺体であるため、前記添付領域マスキング層Xは、表示ラベル3と同数存在し、且つ、露出領域マスキング層Yは、支持シート2の長手方向の全体に亘って存在している。このため、表示ラベル連続体1の全体を基準にして、前記添付領域マスキング層X及び露出領域マスキング層Yの各平均重量を算出することは極めて煩雑である。このような理由から、本発明における前記添付領域マスキング層Xの平均重量は、表示ラベル連続体1の中の任意の1つの表示ラベル3に対応する添付領域マスキング層Xを基準として算出するものとする。また、本発明における前記露出領域マスキング層Yの平均重量は、前記添付領域マスキング層Xの平均重量の算出基準とした前記1つの表示ラベル3を中心にして、その表示ラベル3の縁から2cm以内に存在する露出領域マスキング層Yを基準として算出するものとする。
マスキング層23は、マスキング層形成材料を塗工し、これを固化することにより形成できる。添付領域に塗工するマスキング層形成材料の量を露出領域に塗工するマスキング層形成材料の量よりも少なくすることにより、平均重量の小さい添付領域マスキング層Xとそれよりも大きい露出領域マスキング層Yとからなるマスキング層23を形成できる。
マスキング層形成材料は、粘着剤の粘着力を隠蔽できるものであれば特に限定されず、例えば、合成樹脂を主成分として含む溶剤型又はエマルジョン型の樹脂溶液、電離放射線硬化型樹脂溶液、紫外線硬化型インキなどのインキなどを用いることができる。中でも、各種印刷法にて塗工でき且つ固化も容易であることから、マスキング層形成材料としては、紫外線硬化型インキなどのインキを用いることが好ましく、着色剤を含まない紫外線硬化型インキなどのインキ(いわゆるメジウムインキ)を用いることがより好ましい。
図示例では、添付領域マスキング層Xが平面視網目状(格子状)に形成され、露出領域マスキング層Yが平面視ベタ状に形成されている。なお、特に図示しないが、添付領域マスキング層Xが、平面視ストライプ状、平面視無数の点状などに形成されていてもよい。
このような添付領域マスキング層Xは、その面内に無数の微細孔23aを有する不連続な層(例えば、平面視網目状の部分)であり、露出領域マスキング層Yは、連続した層である。図示例では、添付領域マスキング層Xは、その全体に亘って一様な不連続な層(例えば、一様な網目状など)とされている。もっとも、添付領域マスキング層Xは、全体的に一様な不連続な層に限られず、例えば、不規則な不連続の層でもよいし、或いは、1つ又は複数の連続した層と1つ又は複数の不連続な層が混在していてもよい。
不連続な層からなる添付領域マスキング層Xを形成した場合、後述するように、前記微細孔23aから粘着剤層22の粘着剤が滲み出すことにより、表示ラベル3が添付領域マスキング層Xの表面に添付される。この微細孔23aが大きすぎると、そこから粘着剤が多量に出過ぎて、添付領域にマスキング層23を設けることが無意義になる。このため、前記微細孔23aは出来るだけ小さいことが好ましい。
添付領域マスキング層Xの厚みは、その全体において略均一であってもよいし、或いは、不均一であってもよい。好ましくは、添付領域マスキング層Xの厚みは、その全体において略均一である。露出領域マスキング層Yの厚みは、その全体において略均一であってもよいし、或いは、不均一であってもよい。好ましくは、露出領域マスキング層Yの厚みは、その全体において略均一である。また、添付領域マスキング層Xの厚みと露出領域マスキング層Yの厚みは、異なっていてもよいが(例えば、添付領域マスキング層Xの厚みが小さい)、本実施形態では、添付領域マスキング層Xの厚みと露出領域マスキング層Yの厚みは、略同じとされている。添付領域マスキング層Xの厚みと露出領域マスキング層Yの厚みが略同じであっても、添付領域マスキング層Xが不連続な層を有するので、添付領域マスキング層Xの平均重量が、露出領域マスキング層Yの平均重量よりも小さくなる。
前記添付領域マスキング層X及び露出領域マスキング層Yの各厚みは、特に限定されないが、余りに小さいと粘着剤の粘着力を隠蔽できないおそれがあり、余りに大きくても費用対効果上好ましくない。このような観点から、前記添付領域マスキング層X及び露出領域マスキング層Yの各厚みは、それぞれ独立して、1μm〜10μmであり、好ましくは、2μm〜5μmである。
前記表示ラベル連続体1において、添付領域マスキング層Xの裏面(微細孔23aが形成されていないと仮定した添付領域マスキング層Xの裏面)と粘着剤層22の表面との間の接着力は、添付領域マスキング層Xの表面(微細孔23aが形成されていないと仮定した添付領域マスキング層Xの表面)と剥離層32の裏面との間の接着力よりも大きい。このように剥離層32よりも粘着剤層22に強く接着するマスキング層23は、剥離層形成材料、マスキング層形成材料及び粘着剤の種類などを適宜選択することにより形成できる。
添付領域マスキング層Xは、不連続な層からなる部分を有するので、その面内に無数の微細孔23aが存在する。この微細孔23aから粘着剤層22を構成する粘着剤が滲み出す。この微細孔23aに対応する表示ラベル3の剥離層32の裏面が、粘着剤層22に付着する。このため、表示ラベル3は、前記微細孔23aを通じて滲み出す僅かな粘着剤を介して、添付領域マスキング層Xの表面に弱く接着している。他方、露出領域マスキング層Yは、連続した層からなるので、粘着剤層22の粘着力を実質的に隠蔽でき、露出領域マスキング層Yの表面がベタ付くことがない。
本発明においては、露出領域マスキング層Yの量を大きくして、表示ラベル3で覆われていない領域における粘着剤層22の粘着力を実質的に隠蔽し、他方、添付領域マスキング層Xの量を小さくして、支持シート2の粘着剤層22により表示ラベル3が脱落しないように保持している。かかる表示ラベル連続体1は、その表面がベタ付いておらず、さらに、表示ラベル3が支持シート2から不用意に剥がれないので、ロール状に巻き取ることも可能である。ロール状に巻き取った表示ラベル連続体1は、ラベラーに装填される。ラベラーは、表示ラベル連続体1を長手方向に搬送しながら、表示ラベル3を支持シート2から剥離して、容器などの商品に取り付ける。なお、添付領域マスキング層Xの裏面と粘着剤層22の表面は、添付領域マスキング層Xの表面と剥離層32の裏面よりも強く接着しているので、表示ラベル3を剥離すると、添付領域マスキング層Xの表面と剥離層32の裏面の間が離れる(図4参照)。
剥離した表示ラベル3は、各種の商品に取り付けられる。前記商品は、特に限定されず、飲料、食品、医薬品、化粧品などを収納した缶容器、ボトル型容器又は包装箱などが挙げられる。
図1乃至図3に示す表示ラベル3は、図5に示すように、缶容器4に取り付けられる。具体的には、切込み34にて表示ラベル3の4つの端部3aを下方に折り曲げ、切込み34に起因して生じた各端部3aの開口の縁3bを、缶容器4の巻締め部41に係止させることにより、表示ラベル3が缶容器4に取り付けられた包装体が得られる。
前記ラベラーにおいて、表示ラベル3を剥離した後の支持シート2は、ロール状に巻き取られて回収される。なお、表示ラベル3を剥離した後、支持シート2の表面には、添付領域マスキング層Xの表面が露出する。添付領域マスキング層Xの表面には、微細孔23aから粘着剤が滲み出しているが、その微細孔23aから出る粘着剤の量は僅かであるため、表示ラベル3を剥離した後の支持シート2は、一般的なセパレーターと同様に巻き取ることができ、また、ラベラーに具備されたローラなどの機械部品に粘着剤が付着することも防止できる。
[表示ラベル連続体の製造方法]
本発明の表示ラベル連続体1を構成する剥離層32及びマスキング層23は、例えば、印刷法によって形成できる。このため、本発明の表示ラベル連続体1は、既存の印刷機を有する製造ラインにて製造できる。印刷法を用いれば、比較的簡易に且つ安価に表示ラベル連続体1を製造できる。ただし、本発明の表示ラベル連続体は、印刷法を用いて製造される場合に限定されず、又、下記に示す手順によって製造される場合に限定されるものではない。
前記表示ラベル連続体1は、ベースシートを準備する工程、裏面に剥離層を有する基材原反を準備する工程、前記基材原反の剥離層の裏面に、マスキング層を形成する工程、前記マスキング層の裏面とベースシートの間に粘着剤層を介在させ、前記基材原反をベースシートに積層する工程、前記基材原反の長手方向に複数の表示ラベルを形成すべく、基材原反のみに、表示ラベルの外形に沿った切り抜き線を形成する工程、前記切り抜き線で囲われた範囲以外の不要部分を除去する工程、を有し、前記マスキング層の形成工程において、前記切り抜き線で囲われる範囲内に対応するマスキング層の平均重量が、前記不要部分に対応するマスキング層の平均重量よりも小さくなるように、前記マスキング層を形成することによって得ることができる。
以下、図6で示す製造ラインの模式図及び適宜必要な図面を参照しつつ、表示ラベル連続体の製造方法を具体的に説明する。ただし、上記表示ラベル連続体1の構成の説明と重複する箇所(シートの材質など)は、その説明を省略する。
(ベースシートの準備工程)
帯状のベースシートを準備する。
図6において、帯状のベースシート21は、芯材91に巻かれたロール体の形態で、製造ラインの上流側に装填される。そのベースシート21が、ロール体から引き出されて長手方向に搬送されている途中で、粘着剤層を介して、後述する基材原反61が積層される。前記粘着剤層は、ベースシート21と基材原反61とを積層する直前に、それらの間に設けられる。例えば、図6に示すように、基材原反61を積層する直前に、ホットメルトコーター85を用いて、ベースシート21上にホットメルト粘着剤を塗工することにより、図7(a)で示すように、ベースシート21と粘着剤層22とを有する支持シート2が得られる。この支持シート2は粘着剤層22の表面を露出した状態で長手方向に搬送される。
なお、本発明の製造方法は、粘着剤層を上記のように製造ライン上で設ける場合に限定されず、予めベースシートに粘着剤層が設けられた支持シートを用いることも可能である。
例えば、帯状のベースシートとそれと同形同大の離型紙とが、粘着剤層を介して積層された離型紙付き支持シートを用いてもよい。この離型紙の一方面には、シリコーン含有層などの離型層が設けられており、その離型層を粘着剤層に対面させて離型紙が積層されている。他方、ベースシートの表面には離型処理が施されておらず、従って、粘着剤層はベースシートの表面に強固に接着している。なお、このような離型紙付き支持シートは、一般的なタックラベル(粘着ラベル)を製造する際に使用されるものと同様な構成である。このため、前記離型紙付き支持シートは、市販品を用いてもよい。このように粘着剤層が予め設けられた支持シートを準備する。この離型紙付き支持シートは、ロール体の形態で、製造ラインの上流側に装填される。そして、それを引き出し、基材原反に積層する前に離型紙のみを剥離し且つ回収する。離型紙を剥離すると、ベースシートと粘着剤層とを有する支持シートが粘着剤層の表面を露出した状態で長手方向に搬送される。
(基材原反の準備工程)
基材原反は、表示ラベルの外形に切り抜かれる前の帯状のラベル基材である。基材原反は、概ねベースシートと同形同大の帯状である。
図6において、帯状の基材原反61は、芯材92に巻かれたロール体の形態で、製造ラインに装填され、ロール体から引き出されて長手方向に搬送される。その途中で、基材原反61の裏面(又は/及び表面)に印刷機を用いて意匠印刷を施す(意匠印刷の印刷機は図示せず)。続いて、印刷機81を用いて基材原反61の裏面(意匠印刷層の裏面)に剥離層形成材料をベタ状に塗工する。好ましくは、剥離層形成材料を基材原反61の裏面全体に略均一に塗工する。略均一に塗工することにより、略均一な厚みの剥離層を形成できる。その後、剥離層形成材料を固化させることにより、基材原反61の裏面全体に剥離層が形成される。
なお、基材原反61は、表示ラベル連続体の製造ライン上で製造する場合に限られず、別の装置で基材原反を製造し、それを表示ラベル連続体の製造ラインに装填してもよい。
(マスキング層の形成工程)
図6において、長手方向に搬送される基材原反61の剥離層の裏面に、印刷機82を用いてマスキング層形成材料を塗工する。マスキング層形成材料は、剥離層の裏面全体に亘って塗工されるが、その塗工量は一様ではない。
具体的には、基材原反61の中で表示ラベルとして切り取られる範囲に塗工するマスキング層形成材料の量を、その範囲以外の部分に塗工するマスキング層形成材料の量よりも少なくする。前記基材原反61の中で表示ラベルとして切り取られる範囲は、後述する切り抜き線で囲われる範囲に相当し、基材原反61の中で前記範囲以外の部分は、後述する不要部分に相当する。例えば、図7(b)及び図8に示すように、マスキング層形成材料を、前記基材原反61の中で表示ラベルとして切り取られる範囲に網目状に塗工し、且つ、前記範囲以外の部分にベタ状に塗工する(連続塗工する)。図8において、無数の黒点は、マスキング層形成材料が付着していない部分(微細孔23a)を示し、無地は、マスキング層形成材料が付着した部分を示す。塗工後、剥離層形成材料を固化させることにより、剥離層32の裏面に、前記表示ラベルとして切り取られる範囲内の平均重量が、前記範囲以外の部分の平均重量よりも小さいマスキング層23を形成できる。
印刷法によれば、マスキング層23の一部を、網目状、格子状、薄膜状などの任意の形状に簡単に形成できる。
(ベースシートと基材原反の積層工程)
図6において、前記マスキング層形成済みの基材原反61と、ベースシート(支持シート2)とをそれぞれ長手方向に搬送する途中で、基材原反61のマスキング層の裏面を、粘着剤層2を介してベースシートに重ね合わせ、ニップローラ83にて基材原反61とベースシートを押圧する。ベースシートの表面には、粘着剤層が設けられているので、マスキング層の裏面と粘着剤層の表面が接着する。前記押圧によって、マスキング層の裏面が粘着剤層22の表面に密着し、支持シート2と基材原反61が積層された積層体7が得られる。なお、前記押圧によって、粘着剤層の粘着剤が、表示ラベルとして切り取られる範囲内のマスキング層からその層の表面に滲み出て、その範囲内の剥離層に付着する。
(切り抜き線の形成工程)
図6において、ダイカットロールなどの切断機84を用いて、前記積層体7のうち基材原反61のみに、表示ラベル3の外形に沿った切り抜き線35及び切込み34を複数形成する(図7(c)及び図9参照。ただし、図7(c)において、切込みは不図示)。各切り抜き線35で囲われる範囲が表示ラベル3となり、その範囲以外は、不要部分71となる。なお、図9において、便宜上、不要部分71に網掛けを付加している。
(不要部分の除去工程)
図6において、前記不要部分71を基材原反61から除去し、それを巻き取って回収することにより、図1乃至図3に示すような表示ラベル連続体1が得られる。得られた表示ラベル連続体1は、芯材93に巻き取られてロール体の形態で運搬・保管される。
マスキング層23は剥離層32よりも粘着剤層22に強く接着しているので、不要部分71を引き剥がすと、不要部分71に対応する剥離層32とマスキング層23の間で剥離する。不要部分71が除去された後に露出するマスキング層23が、上記露出領域マスキング層Yに相当する。
本発明の表示ラベル連続体は、上記のように印刷法にてマスキング層などを形成できるので、比較的簡単に製造できる。
本発明の表示ラベル連続体は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、主として上記で示した実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成等については、その説明を省略し、用語及び図番を援用することがある。
[第2実施形態]
上記実施形態においては、添付領域マスキング層Xの平均重量が露出領域マスキング層Yの平均重量よりも小さくする方法として、添付領域マスキング層Xを不連続な層とすることを例示しているが、これに限定されず、添付領域マスキング層Xを連続した層としてもよい。この場合、図10に示すように、連続した層からなる添付領域マスキング層Xの厚みを、連続した層からなる露出領域マスキング層Yの厚みよりも小さくすることにより、添付領域マスキング層Xの平均重量が露出領域マスキング層Yの平均重量よりも小さくなる。
本実施形態のように、添付領域マスキング層Xの厚みを小さくすると、その添付領域マスキング層Xの厚み方向に粘着剤が僅かに滲み出すので、表示ラベル2が不用意に剥がれることを防止できる。この場合、添付領域マスキング層Xの厚みは、粘着剤の滲み出し量を考慮して適宜設定すればよいが、例えば、1μm〜2μmである。
[第3実施形態]
上記実施形態においては、添付領域マスキング層Xの全体が、一様な不連続な層(一様な網目状など)からなるが、添付領域マスキング層Xの全体が一様に形成されている場合に限られない。添付領域マスキング層Xの平均重量が露出領域マスキング層Yの平均重量よりも小さくなるように構成することを条件として、添付領域マスキング層Xは、任意に変更できる。
例えば、図11及び図12に示すように、添付領域マスキング層Xが、不連続な層X1と連続した層X2との混在から形成されていてもよい。この場合、不連続な層X1と連続した層X2の配置は、特に限定されないが、好ましくは、不連続な層X1(例えば、平面視網目状に形成された部分)が表示ラベル3の端部のうち少なくとも一端部3c及び他端部3dに対応する部分に配置され且つ連続した層X2が表示ラベル3の中央部に対応する部分に配置される。なお、前記他端部3dは、一端部3cと反対側である。この好ましい態様の場合、前記支持シート2の長手方向第1側に前記表示ラベル3の一端部3cが配置され且つ前記支持シート2の長手方向反対側に前記表示ラベル3の他端部3dが配置されるように、表示ラベル3を支持シート2に添付することが好ましい。
なお、図示例の添付領域マスキング層Xは、前記不連続な層X1が表示ラベル3の全ての端部(周端部)に対応する部分に配置され且つ連続した層X2が表示ラベル3の中央部に対応する部分に配置されている。
この添付領域マスキング層Xにおいて、不連続な層X1の平均重量(つまり、添付領域マスキング層Xのうち、表示ラベル3の端部に対応する部分の平均重量)は、連続した層X2の平均重量(添付領域マスキング層Xのうち、表示ラベル3の中央部に対応する部分の平均重量)よりも小さい。なお、前記添付領域マスキング層Xのうち連続した層X2の平均重量は、露出領域マスキング層Yの平均重量と同じ又はそれよりも大きいことが好ましい。
本実施形態の添付領域マスキング層Xは、表示ラベル3の中央部に対応するマスキング層の量が多いので、粘着剤層22の粘着力を実質的に隠蔽でき、表示ラベル3の中央部が粘着剤によって接着することがない。他方、表示ラベル3の端部に対応する部分のマスキング層が少ないので、表示ラベル3は、その端部において添付領域マスキング層Xの表面に弱く接着している。通常、表示ラベル3はその端部から捲れ始めるため、表示ラベル3の端部が添付領域マスキング層Xの表面に接着されている本実施形態の表示ラベル連続体1は、搬送途中又はロール状に巻き取った際に、表示ラベル3が不用意に剥がれることを防止できる。特に、不連続な層X1が表示ラベル3の一端部3c及び他端部3dに対応する部分に配置され、さらに、支持シート2の長手方向第1側に前記表示ラベル3の一端部3cが配置され且つ前記支持シート2の長手方向反対側に前記表示ラベル3の他端部3dが配置されている表示ラベル連続体1は、巻き取った際に表示ラベル3の一端部3c及び他端部3dから捲れることを効果的に防止できる。そして、表示ラベル3の中央部に対応する部分のマスキング層にて、粘着剤層22の粘着力を実質的に隠蔽できるので、表示ラベル3を支持シート2から剥がした後、その部分のマスキング層の表面がベタ付くことがない。
図13は、第3実施形態の第2例を示す。図11及び図12で示した第3実施形態の第1例においては、添付領域マスキング層Xが不連続な層X1と連続した層X2の混在からなるが、第2例においては、添付領域マスキング層Xの全体が連続した層からなり、且つ、その厚みが不均一とされている。換言すると、第2例では、添付領域マスキング層Xが、厚みの小さい連続した層X3とそれよりも厚みの大きい連続した層X4とからなる。
厚みの小さい連続した層X3(以下、薄肉層という)と厚みの大きい連続した層X4(以下、厚肉層)の配置は、特に限定されないが、好ましくは、薄肉層X3が表示ラベル3の少なくとも一端部3c及び他端部3dに対応する部分に配置され且つ厚肉層X4が表示ラベル3の中央部に対応する部分に配置され、さらに、支持シート2の長手方向第1側に表示ラベル3の一端部3cが配置され且つ支持シート2の長手方向反対側に前記表示ラベル3の他端部3dが配置される。
この添付領域マスキング層Xにおいて、薄肉層X3の平均重量は、厚肉層X4の平均重量よりも小さい。なお、前記厚肉層X4の厚みは、露出領域マスキング層Yの厚みと同じ又はそれよりも大きいことが好ましい。つまり、厚肉層X4の平均重量は、露出領域マスキング層Yの平均重量と同じ又はそれよりも大きいことが好ましい。
この第2例においても、上記第3実施形態の第1例と同様な効果を奏する。
[第4実施形態]
上記第3実施形態では、表示ラベル3の中央部に対応する粘着剤層22の粘着力が、表示ラベル3の端部に対応する粘着力よりも弱くなるようにマスキング層23を設けたが、これとは反対に、表示ラベルの中央部に対応する粘着剤層の粘着力が、表示ラベルの端部に対応する粘着力よりも強くなるようにマスキング層を設けてもよい(図示せず)。このようにすることで、添付領域マスキング層Xと露出領域マスキング層Yとの境界位置を略同等のマスキング量とすることができるので、例えば、マスキング層の塗工ズレ等が生じた場合であっても、露出領域において粘着力が生じることを防止できる。
[その他の実施形態]
上記実施形態においては、缶容器の上方部に取り付けられる表示ラベルを例示したが、本発明の表示ラベルは、これに限定されず、例えば、容器の首部に掛けて取り付ける表示ラベル(首掛けラベル)、包装箱の隙間に差し込んで取り付けられる表示ラベルなどでもよい。なお、首掛けラベルとして使用する場合、少なくとも表示ラベルの一部に、容器などの首部に引っ掛けるための孔が形成される。
1…表示ラベル連続体、2…支持シート、21…ベースシート、22…粘着剤層、23…マスキング層、X…表示ラベルが添付された領域のマスキング層、Y…表面が露出した領域のマスキング層、3…表示ラベル、31…ラベル基材、32…剥離層、33…意匠印刷層、3c…表示ラベルの一端部、3d…表示ラベルの他端部

Claims (6)

  1. 帯状の支持シートと、複数の表示ラベルと、を有する表示ラベル連続体であって、
    前記支持シートが、帯状のベースシートと、前記ベースシートに積層された粘着剤層と、前記粘着剤層の表面に積層されたマスキング層と、を有し、
    前記表示ラベルが、ラベル基材と、前記ラベル基材に積層された剥離層と、を有し、
    前記剥離層の裏面を前記マスキング層の表面に密着させることにより、前記表示ラベルの複数が間隔を開けて前記支持シート上に剥離可能に添付されており、
    前記マスキング層において、前記表示ラベルが添付された領域のマスキング層の平均重量が、前記表示ラベルが添付されておらず且つ表面が露出した領域のマスキング層の平均重量よりも小さい、表示ラベル連続体。
  2. 前記表示ラベルが添付された領域のマスキング層のうち、表示ラベルの一端部及び他端部に対応する部分の平均重量が、表示ラベルの中央部に対応する部分の平均重量よりも小さい、請求項1に記載の表示ラベル連続体。
  3. 前記支持シートの長手方向第1側に前記表示ラベルの一端部が配置され且つ前記支持シートの長手方向反対側に前記表示ラベルの他端部が配置されるように、前記表示ラベルが添付されている、請求項2に記載の表示ラベル連続体。
  4. 前記マスキング層が、連続した層からなり、
    前記表示ラベルが添付された領域のマスキング層の厚みが、前記表面が露出した領域のマスキング層の厚みよりも小さく形成されている、請求項1乃至3の何れか一項に記載の表示ラベル連続体。
  5. 前記表示ラベルが添付された領域のマスキング層が、不連続な層からなる部分を有し、
    前記表面が露出した領域のマスキング層が、連続した層からなる、請求項1乃至3の何れか一項に記載の表示ラベル連続体。
  6. 剥離層を有する基材原反の当該剥離層の裏面に、マスキング層を形成する工程、
    前記マスキング層の裏面とベースシートの間に粘着剤層を介在させ、前記基材原反をベースシートに積層する工程、
    前記基材原反の長手方向に複数の表示ラベルを形成すべく、基材原反のみに、表示ラベルの外形に沿った切り抜き線を形成する工程、
    前記切り抜き線で囲われた範囲以外の不要部分を除去する工程、を有し、
    前記マスキング層の形成工程において、前記切り抜き線で囲われる範囲内に対応するマスキング層の平均重量が、前記不要部分に対応するマスキング層の平均重量よりも小さくなるように、前記マスキング層を形成する、表示ラベル連続体の製造方法。
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