JP2014194186A - ルーツ型圧縮機 - Google Patents

ルーツ型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014194186A
JP2014194186A JP2013071004A JP2013071004A JP2014194186A JP 2014194186 A JP2014194186 A JP 2014194186A JP 2013071004 A JP2013071004 A JP 2013071004A JP 2013071004 A JP2013071004 A JP 2013071004A JP 2014194186 A JP2014194186 A JP 2014194186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
hollow portion
driven
drive
communication path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013071004A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuyuki Hoshino
辰幸 星野
Tsutomu Nasuda
勉 奈須田
Daisuke Masaki
大輔 正木
Shinji Matsunaga
真治 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2013071004A priority Critical patent/JP2014194186A/ja
Publication of JP2014194186A publication Critical patent/JP2014194186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】中空部におけるロータの葉の長径方向の先端に溜まる水を中空部から排出することができるルーツ型圧縮機の提供にある。
【解決手段】一対の回転軸としての駆動軸23、従動軸31と、相互に噛合される一対のロータとしての駆動側ロータ13、従動側ロータ14と、駆動側ロータ13、従動側ロータ14を収容するロータ室28を有するハウジングと、を備え、駆動側ロータ13は、複数の葉48、48と、葉48の少なくとも一つに形成された中空部52と、中空部52とロータ室28を連通する連通路61とを備えたルーツ型圧縮機10において、連通路61は、駆動軸23の径方向に延在し、駆動側ロータ13の長径線MLに対して駆動側ロータ13の回転方向先行側に形成される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、ルーツ型圧縮機に関し、特に中空のロータを有するルーツ型圧縮機に関する。
従来のルーツ型圧縮機としては、例えば、特許文献1に開示されたルーツ型圧縮機が知られている。
特許文献1に開示されたルーツ型圧縮機では、駆動軸及び従動軸がケーシング内に画成されたロータ室を貫通しており、ロータ室内にて駆動軸に第1のロータが、従動軸に第2のロータがそれぞれ固定されている。
第1のロータは、駆動軸の両側にそれぞれ配置されると共に駆動軸の軸方向に延びる一対の中空部を有しており、ロータの外郭を形成する壁部にそれぞれ中空部とロータ室とを連通する連通部が形成されている。
同様に、第2のロータは、従動軸の両側にそれぞれ配置されると共に従動軸の軸方向に延びる一対の中空部を有しており、ロータの外郭を形成する壁部にそれぞれ中空部とロータ室7とを連通する連通部が形成されている。
このルーツ型圧縮機によれば、ロータの軸方向端面とケーシングの内壁面との間隙から水分が中空部内に浸入しても、ロータの回転により中空部内の水分はロータの回転方向に対して中空部の後端方向へと流される。
そして、中空部の後端位置に形成されている連通部を通ってロータ室へと排出される。
ロータ室へ排出された水分は、さらに、ロータ室の吐出ポートから外部へと排出される。
従って、中空のロータ内部に溜まった水分の凍結により起動することができなくなるという不具合を防止することができるとしている。
特開2005−155408号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたルーツ型圧縮機では、連通部が駆動軸、従動軸に近い位置に形成されており、ロータが高速回転する場合には、遠心力により連通部から水が排出されず、中空部においてロータの径方向の先端側に水が溜まるという問題がある。
また、連通部がロータの回転方向に対して中空部の後端方向と連通するため、連通部が吸入圧の雰囲気と連通する状態では、中空部の圧力は吸入圧となり、圧縮中の空間から中空部へ作動流体の漏洩が助長され、圧縮効率が低下する。
さらに、ルーツ型圧縮機では、ハウジングの内壁面とロータの外周面とのクリアランスにおけるシール性を向上させることが要請されている。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、中空部におけるロータの葉の長径方向の先端に溜まる水を中空部から排出することができるルーツ型圧縮機の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、一対の回転軸と、前記回転軸とともに回転するように前記回転軸に連結され、相互に噛合される一対のロータと、前記一対のロータを収容するロータ室を有するハウジングと、を備え、前記ロータは、複数の葉と、前記葉の少なくとも一つに形成された中空部と、前記中空部と前記ロータ室を連通する連通路とを備えたルーツ型圧縮機において、前記連通路は、前記回転軸の径方向に延在し、前記ロータの長径線に対して前記ロータの回転方向先行側に形成されることを特徴とする。
本発明では、ロータが高速回転する場合には、中空部に存在する水は遠心力を受けて、ロータの長径方向の先端側へ移動する。
連通路は、回転軸の軸心の径方向に延在し、ロータの長径線に対してロータの回転方向先行側に形成されているため、中空部に存在する水は遠心力を受けて連通路へ導かれ易い。
連通路へ移動した水は連通路を通じて中空部からロータ室へ排出され、ロータ室へ排出された水はロータの外周面においてロータの回転方向先行側から回転方向後行側へ移動し、ロータとハウジングとの間のクリアランスに入り込み、ロータとハウジングとの間をシールする。
本発明によれば、ロータが高速回転する場合でも、中空部に存在する水を、遠心力を利用してロータの長径方向の先端側へ導き易くなり、連通路を通じてロータ室に排出することができる。
また、中空部から排出した水がロータとハウジングとの間のクリアランスに入り込み、ロータとハウジングとの間をシールすることから、ロータとハウジングとのシール性を向上させることができる。
また、上記のルーツ型圧縮機において、前記ロータは、前記ロータの葉の長径方向に延在するガイド壁面を有し、前記ロータ内の前記中空部に漏洩した流体が、前記ガイド壁面に導かれて、前記連通路より前記ロータ室に排出される構成としてもよい。
この場合、中空部の水が遠心力を受けて移動する際、ガイド壁面は水の連通路への移動を助長し、中空部に存在する水を連通路へ移動し易くする。
また、上記のルーツ型圧縮機において、前記ロータの回転方向後行側に、第2の中空部が形成されている構成としてもよい。
この場合、ロータの回転方向後行側に第2の中空部が備えられていることから、ロータの軽量化を図ることができる。
ロータの軽量化により、ロータの回転時の慣性モーメントが小さくなりロータの応答性が向上する。
また、上記のルーツ型圧縮機において、前記連通路と前記ロータの長径線間の角度は、0度より大きく5度より小さい構成としてもよい。
この場合、連通路とロータの長径線間の角度が0度以下であれば、連通路より排出された水は、ロータの頂端部より回転方向後行側にのみ送られることになり、ロータの頂端部とハウジングとのシールに寄与することが困難となる。
また、連通路とロータの長径線間の角度が5度以上であれば、連通路により排出された水は、ロータの頂端部以外にも拡散し、ロータの頂端部に集中して水を送ることが困難となる。
また、連通路とロータの長径線間の角度が0度より大きく5度より小さい角度であれば、遠心力が作用し易く、中空部内の水をロータの長径方向の先端側へ導き易い。
本発明によれば、中空部におけるロータの葉の長径方向の先端に溜まる水を中空部から排出することができるルーツ型圧縮機を提供することができる。
本発明の実施形態に係るルーツ型圧縮機の横断面図である。 図1におけるA−A線の矢視図である。 (a)は変形例に係るルーツ型圧縮機の駆動側ロータの正面図であり、(b)は(a)におけるB−B線矢視図である。 別例に係る三葉形のロータを備えたルーツ型圧縮機の正面図である。
以下、本発明の実施形態に係るルーツ型圧縮機を図面に基づいて説明する。
本実施形態のルーツ型圧縮機(以下「圧縮機」と表記する)は、燃料電池システムにおいて水素ガスを循環させる水素ポンプとして使用される。
図1に示す圧縮機10のハウジングは、電動モータ11が収容されるモータハウジング12と、一対のロータ(駆動側ロータ13と従動側ロータ14)が収容されるロータハウジング15と、タイミングギヤ16が収容されるギヤハウジング17を備えている。
モータハウジング12は、筒状のモータハウジング体18と、モータハウジング体18に接合され、ロータハウジング15に固定される固定ハウジング体19とを備えている。
モータハウジング体18および固定ハウジング体19によりモータ室20が形成され、モータ室20には電動モータ11が収容されている。
電動モータ11は、モータハウジング体18の内壁に沿って取り付けられる円筒状のステータ21と、ステータ21の内部に配置されたロータ22を備えている。
ロータ22の中心には駆動軸23が貫通して固定されている。
モータハウジング体18には、駆動軸23の電動モータ11側の端部を支持する軸受24が備えられている。
駆動軸23の電動モータ11側の端部と反対側となるギヤハウジング17側の端部は、ロータハウジング15を貫通し、ギヤハウジング17付近に達している。
ロータハウジング15は、第1ロータハウジング体25と、第1ロータハウジング体25に接合される第2ロータハウジング体26を備えている。
第1ロータハウジング体25と第2ロータハウジング体26はボルト27により相互に固定され、ロータハウジング15内のロータ室28を形成する。
図2に示すように、ロータ室28は圧縮機10の正面からみて繭型形である。
第1ロータハウジング体25は作動流体を吸入する吸入口29および作動流体を吐出する吐出口30を備えている。
ロータ室28には駆動軸23に固定された駆動側ロータ13が収容されている。
ロータハウジング15には駆動軸23と平行となるように従動軸31が支持されており、ロータ室28には従動軸31に固定された従動側ロータ14が収容されている。
ロータ室28には、駆動側ロータ13、従動側ロータ14およびロータハウジング15により作動空間が形成される。
駆動軸23および従動軸31は、一対の回転軸に相当する。
第1ロータハウジング体25は、駆動軸23を挿通する軸孔32と従動軸31を挿通する軸孔33を備えている。
駆動軸23側の軸孔32には、駆動軸23のギヤハウジング17側の部位を支持する軸受34と、作動流体のロータ室28からの漏洩を防止する軸封部材35が装着されている。
従動軸31側の軸孔33には、従動軸31のギヤハウジング17側の部位を支持する軸受36と、作動流体のロータ室28からの漏洩を防止する軸封部材37が装着されている。
第2ロータハウジング体26は、駆動軸23を挿通する軸孔38と従動軸31のモータハウジング12側の端部を挿通する軸孔39を備えている。
駆動軸23側の軸孔38には駆動軸23の中間部を支持する軸受40と、作動流体のロータ室28からモータ室20への作動流体の漏洩を防止する軸封部材41が装着されている。
従動軸31側の軸孔39には従動軸31の電動モータ11側の端部を支持する軸受42と、作動流体のロータ室28から外部への漏洩を防止する軸封部材43が装着されている。
本実施形態では、従動軸31の軸孔39の電動モータ11側は固定ハウジング体19により塞がれている。
駆動軸23は、モータハウジング体18に設けた軸受24と、第1ロータハウジング体25に設けた軸受34と、第2ロータハウジング体26に設けた軸受40によりハウジングに対して回転自在である。
従動軸31は、第1ロータハウジング体25に設けた軸受36および第2ロータハウジング体26に設けた軸受42によりハウジングに対して回転自在である。
駆動軸23には駆動側ロータ13が連結固定されているが、駆動側ロータ13の軸心と駆動軸23の軸心Pは一致しており、駆動側ロータ13と駆動軸23とは同軸となっている。
従動軸31には、従動側ロータ14が連結固定されているが、従動側ロータ14の軸心と従動軸31の軸心Qは一致し、従動側ロータ14と従動軸31は同軸となっている。
なお、図1、図2では、駆動軸23の軸心をPとし、従動軸31の軸心をQとして表記する。
第1ロータハウジング体25には、ギヤハウジング17が接合されている。
ギヤハウジング17および第1ロータハウジング体25はタイミングギヤ16を収容するギヤ室44を形成する。
タイミングギヤ16は、駆動軸23の端部に固定される駆動側ギヤ45と、駆動側ギヤ45と噛合し、従動軸31の端部に固定される従動側ギヤ46と、により構成されている。
ギヤ室44には、駆動側ギヤ45および従動側ギヤ46が収容されている。
駆動側ギヤ45と従動側ギヤ46が噛合して駆動軸23の回転を従動軸31に伝達するから、タイミングギヤ16は従動軸31を駆動軸23の回転方向と反対方向へ同期回転させる機能を有する。
次に、駆動側ロータ13および従動側ロータ14について詳しく説明する。
図2に示すように、駆動側ロータ13および従動側ロータ14を軸心方向から見ると駆動側ロータ13および従動側ロータ14は繭型状の輪郭を持つ。
駆動側ロータ13および従動側ロータ14は2つの葉を備えたいわゆる二葉形のロータであり、相互に噛合される一対のロータに相当する。
まず、駆動側ロータ13について説明すると、駆動側ロータ13は駆動軸23が挿入される貫通孔47を備えている。
駆動軸23の径方向において貫通孔47の両側には葉48、48が形成されている。
駆動側ロータ13は、駆動軸23の軸心P方向と平行に延在する外周面49を備えている。
外周面49は、撥水性材料であるフッ素樹脂がコーティングされている。
外周面49には、外周面49において軸心Pから最も離れた位置となる頂点部50と、外周面49において軸心Pに最も近い位置となる底点部51が設定されている。
頂点部50および底点部51は、駆動側ロータ13において回転中心となる軸心Pを間にしてそれぞれ2箇所づつ設定されている。
頂点部50は葉48の頂端部に相当し、底点部51は駆動側ロータ13における葉48と葉48との間となる中間部に相当する。
本実施形態では、図2において軸心Pから頂点部50までを結ぶ直線(葉48の中心線)を長径線MLとし、軸心Pから底点部51まで結ぶ直線を短径線MSとすると、長径線MLと短径線MSとは直角を成す。
また、短径線MSを境として駆動側ロータ13の一方の葉48および他方の葉48では、長径線MLを境にして回転方向先行側となるロータ先行部が設定され、長径線MLを境にして回転方向後行側となるロータ後行部が設定される。
駆動側ロータ13の葉48には中空部52および中空部53が形成されている。
図2に示すように、本実施形態の中空部52は、駆動側ロータ13のロータ先行部に形成され、中空部53は駆動側ロータ13のロータ後行部に形成されている。
中空部52を第1の中空部とすると、中空部53は第2の中空部に相当する。
中空部52および中空部53は駆動側ロータ13の軸方向にわたって形成されている。
駆動側ロータ13は、駆動側ロータ13のロータ先行部に形成される前壁部54と、駆動側ロータ13のロータ後行部に形成される後壁部55と、中空部52および中空部53の間に形成される仕切壁部56と、を有する。
前壁部54および後壁部55の回転方向の厚さは、外周面49に沿ってほぼ一定に設定されている。
前壁部54は、外周面49に倣うように形成される内壁面57を有している。
後壁部55は、外周面49に倣うように形成される内壁面58を有している。
仕切壁部56は、中空部52と中空部53との間を仕切るように葉48の長径方向に延在して形成されている。
仕切壁部56は、前壁部54と対向するガイド壁面としての内壁面59と、後壁部55と対向する内壁面60を有している。
仕切壁部56の内壁面59は、葉48の長径方向に延在するように長径線MLにほぼ沿って形成されており、軸心P側から頂点部50側へ向けて延在する。
中空部52は前壁部54の内壁面57および仕切壁部56の内壁面59により形成され、中空部53は後壁部55の内壁面58および仕切壁部56の内壁面60により形成される。
中空部52を形成する内壁面57、59と中空部53を形成する内壁面58、60には、撥水性材料であるフッ素樹脂がコーティングされている。
本実施形態では、中空部52とロータ室28を連通する連通路61が前壁部54に形成されている。
連通路61は、駆動側ロータ13の葉48の長径方向の先端側に形成されており、頂点部50の近傍に位置している。
つまり、連通路61は、駆動軸23の径方向に延在し、駆動側ロータ13のロータ先行部に形成されている。
また、連通路61は、駆動側ロータ13のギヤハウジング17側の端面において前壁部54を切り欠くことにより形成されている。
連通路61は、前壁部54において長径線MLを基準として回転方向に角度Eの範囲となる位置に形成されていればよく、より頂点部50に近い位置に形成されることが好ましい。
角度Eの範囲は、具体的には、0°<E<5°とすればよい。
また、連通路61の通路断面積は、駆動時において中空部52に存在する水が効率的に通過できるように設定されていればよい。
連通路61と駆動側ロータ13の長径線ML間の角度Eが0度より大きく5度より小さい角度であれば、遠心力が作用し易く、中空部52内の水を駆動側ロータ13の長径方向の先端側へ導き易い。
因みに、角度Eが0度以下であれば、連通路61より排出された水は、駆動側ロータ13の頂端部より回転方向後行側にのみ送られることになり、駆動側ロータ13の頂端部とハウジングとのシールに寄与することが困難となる。
また、角度Eが5度以上であれば、連通路61により排出された水は、駆動側ロータ13の頂端部以外にも拡散し、駆動側ロータ13の頂端部に集中して水を送ることが困難となる。
特に、本実施形態では、ガイド壁面としての内壁面59が駆動側ロータ13の葉48の径方向に延在する。
このため、角度Eが大き過ぎると、内壁面59と連通路61との間に形成される凹部に中空部52の水が溜まり、中空部52から排出され難くなる。
角度Eが5度より小さい角度であれば、凹部に水が溜まり難く、内壁面59から連通路61へ水が移動し易い。このため、角度Eは5度より小さいことが好ましい。
なお、図示はされないが、軸方向においてモータハウジング12側からギヤハウジング17側へ向かうほど中空部52の断面積が僅かに拡大するように、葉48の先端側の内壁面57が外周面49側へ接近する位置に形成されている。
これは、駆動側ロータ13の回転時に中空部52の水が軸方向において内壁面57に沿って連通路61に集約され易くするためである。
なお、後壁部55には、連通路は形成されていない。
次に、従動側ロータ14について説明するが、従動側ロータ14の構成は駆動側ロータ13と基本的に同一である。
従動側ロータ14は従動軸31が挿入される貫通孔62を備えている。
従動軸31の径方向において貫通孔62の両側には葉63、63が形成されている。
従動側ロータ14は、従動軸31の軸心Q方向と平行に延在する外周面64を備えている。
外周面64には、撥水性材料であるフッ素樹脂がコーティングされている。
外周面64には、外周面64において軸心Qから最も離れた位置となる頂点部65と、外周面64において軸心Qに最も近い位置となる底点部66が設定されている。
頂点部65および底点部66は、従動側ロータ14において回転中心となる軸心Qを間にしてそれぞれ2箇所づつ設定されている。
頂点部65は葉63の頂端部に相当し、底点部66は、従動側ロータ14における葉63と葉63との間となる中間部に相当する。
本実施形態では、図2において軸心Qから頂点部65までを結ぶ直線(葉63の中心線)を長径線NLとし、軸心Qから底点部66まで結ぶ直線を短径線NSとすると、長径線NLと短径線NSとは直角を成す。
また、短径線NSを境として従動側ロータ14の一方の葉63および他方の葉63では、従動側ロータ14において長径線NLを境にして回転方向先行側となるロータ先行部が設定され、長径線NLを境にして回転方向後行側となるロータ後行部が設定される。
従動側ロータ14には中空部67および中空部68が形成されている。
図2に示すように、本実施形態の中空部67は、従動側ロータ14のロータ先行部に形成され、中空部68は従動側ロータ14のロータ後行部に形成されている。
中空部67を第1の中空部とすると、中空部68は第2の中空部に相当する。
中空部67および中空部68は従動側ロータ14の軸方向にわたって形成されている。
従動側ロータ14は、従動側ロータ14のロータ先行部に形成される前壁部69と、従動側ロータ14のロータ後行部に形成される後壁部70と、中空部67および中空部68の間に形成される仕切壁部71と、を有する。
前壁部69および後壁部70の回転方向の厚さは、外周面64に沿ってほぼ一定に設定されている。
前壁部69は、外周面64に倣うように形成される内壁面72を有している。
後壁部70は、外周面64に倣うように形成される内壁面73を有している。
仕切壁部71は、中空部67と中空部68との間を仕切るように葉63の長径方向に延在して形成されている。
仕切壁部71は、前壁部69と対向するガイド壁面としての内壁面74と、後壁部70と対向する内壁面75を有している。
仕切壁部71の内壁面74は、葉63の長径方向に延在するように長径線NLにほぼ沿って形成されており、軸心Q側から頂点部65側へ向けて延在する。
中空部67は前壁部69の内壁面72および仕切壁部71の内壁面74により形成され、中空部68は後壁部70の内壁面73および仕切壁部71の内壁面75により形成される。
中空部67を形成する内壁面72、74と中空部68を形成する内壁面73、75には、撥水性材料であるフッ素樹脂がコーティングされている。
本実施形態では、中空部67とロータ室28を連通する連通路76が前壁部69に形成されている。
連通路76は、従動側ロータ14の葉63の長径方向の先端側に形成されており、頂点部65の近傍に位置している。
つまり、連通路76は、従動軸31の径方向に延在し、従動側ロータ14のロータ先行部に形成されている。
また、連通路76は、従動側ロータ14のギヤハウジング17側の端面において前壁部69を切り欠くことにより形成されている。
連通路76は、前壁部69において長径線NLを基準として回転方向に角度Fの範囲となる位置に形成されていればよく、より頂点部65に近い位置に形成されることが好ましい。
角度Fの範囲は、角度Eと同様に、0°<F<5°とすればよい。
連通路76の通路断面積は中空部67に存在する水が効率的に通過できるように設定されていればよい。
連通路76と従動側ロータ14の長径線NL間の角度Fが0度より大きく5度より小さい角度であれば、遠心力が作用し易く、中空部67内の水を従動側ロータ14の長径方向の先端側へ導き易い。
因みに、角度Fが0度以下であれば、連通路76より排出された水は、従動側ロータ14の頂端部より回転方向後行側にのみ送られることになり、従動側ロータ14の頂端部とハウジングとのシールに寄与することが困難となる。
また、角度Fが5度以上であれば、連通路76により排出された水は、従動側ロータ14の頂端部以外にも拡散し、従動側ロータ14の頂端部に集中して水を送ることが困難となる。
特に、本実施形態では、ガイド壁面としての内壁面74が従動側ロータ14の葉63の径方向に延在する。
このため、角度Fが大き過ぎると、内壁面74と連通路76との間に形成される凹部に中空部67の水が溜まり、中空部67から排出され難くなる。
角度Fが5度より小さい角度であれば、凹部に水が溜まり難く、内壁面74から連通路76へ水が移動し易い。このため、角度Fは5度より小さいことが好ましい。
なお、図示はされないが、軸方向においてモータハウジング12側からギヤハウジング17側へ向かうほど中空部67の断面積が僅かに拡大するように、葉63の先端側の内壁面72が外周面64側へ接近する位置に形成されている。
これは、従動側ロータ14の回転時に中空部67の水が軸方向において連通路76に集約され易くするためである。
なお、後壁部70には、連通路は形成されていない。
駆動側ロータ13と従動側ロータ14は90度の位相で相互に噛合する。
図2に示す状態では、駆動側ロータ13の一方の頂点部50が第1ロータハウジング体25と接近して対向し、駆動側ロータ13の他方の頂点部50が、従動側ロータ14の一方の底点部66と対向している。
駆動側ロータ13の一方の底点部51は吸入口29と連通する低圧側の作動空間を臨み、駆動側ロータ13の他方の底点部51は吐出口30と連通する高圧側の作動空間を臨んでいる。
従動側ロータ14の2つの頂点部65は第1ロータハウジング体25と接近して対向している。
従動側ロータ14の他方の底点部66は、第1ロータハウジング体25と従動側ロータ14により囲まれた空間部を臨んでいる。
次に、本実施形態に係る圧縮機10の動作について説明する。
電動モータ11により駆動軸23が回転すると、駆動側ギヤ45が回転して従動側ギヤ46が回転する。
従動側ギヤ46とともに従動軸31が駆動軸23とは反対方向へ同期回転する。
駆動軸23と従動軸31が互いに異なる方向へ回転することにより、ロータ室28における駆動側ロータ13、従動側ロータ14が互いに反対方向へ回転する。
駆動側ロータ13、従動側ロータ14の回転により吸入口29から作動流体がロータ室28へ吸入されるとともに、ロータ室28において形成される作動空間の作動流体は吐出口30から吐出される。
圧縮機10の運転時においては、駆動側ロータ13と従動側ロータ14の回転に伴い、吸入口29と連通する作動空間は吸入圧となり、吐出口30と連通する圧縮過程にある作動室は吐出圧となる。
従って、吸入口29と連通する作動空間は低圧空間であり、吐出口30と連通する圧縮過程にある作動空間は高圧空間である。
駆動側ロータ13の連通路61が低圧空間と連通するとき、中空部52は低圧空間と同じ圧力となり、駆動側ロータ13の連通路61が高圧空間と連通するとき、中空部52は高圧空間と同じ圧力となる。
また、従動側ロータ14の連通路76が低圧空間と連通するとき、中空部67は低圧空間と同じ圧力となり、従動側ロータ14の連通路76が高圧空間と連通するとき、中空部67は高圧空間と同じ圧力となる。
圧縮機10の運転時において高圧空間における作動流体に含まれる水はロータハウジング15と駆動側ロータ13の前壁部54との軸方向におけるクリアランスを通じて中空部52に進入する。
また、中空部52において作動流体に含まれる水分が結露により生じる。
従動側ロータ14の中空部67についても中空部52と同様に水が進入したり、結露により水が生じたりする。
駆動側ロータ13が高速で回転されている状態では、中空部52に存在する水は遠心力を受けて、駆動側ロータ13の長径方向の先端側へ移動する。
従動側ロータ14の中空部67に存在する水も同様に長径方向の先端側へ移動する。
中空部52の水が遠心力を受けて移動する際、湾曲して傾斜面となっている内壁面57とともに長径方向に延在する内壁面59は水の連通路61への移動を助長し、中空部52に存在する水を連通路61へ移動し易くする。
連通路61へ移動した水は、連通路61を通じて中空部52からロータ室28へ排出され、ロータ室28へ排出された水は駆動側ロータ13の前壁部54から後壁部55へ移動し、駆動側ロータ13の外周面49とロータハウジング15との間のクリアランスに入り込み、駆動側ロータ13とロータハウジング15との間をシールする。
中空部52からロータ室28へ排出された水が駆動側ロータ13とロータハウジング15との間をシールすることから、駆動側ロータ13とロータハウジング15とのシール性が向上する。
従動側ロータ14においても中空部67に存在する水は連通路76からロータ室28へ排出され、従動側ロータ14の外周面64とロータハウジング15との間のクリアランスに入り込み、従動側ロータ14とロータハウジング15との間をシールする。
従動側ロータ14においても、従動側ロータ14とロータハウジング15とのシール性が向上する。
本実施形態では、中空部52の内壁面57、59がフッ素樹脂によりコーティングされているため、遠心力を受ける水が連通路61へより移動しやすい。
また、中空部67の内壁面72、74がフッ素樹脂によりコーティングされているため、遠心力を受ける水が連通路76へより移動しやすい。
駆動側ロータ13の連通路61がロータ室28における高圧空間と連通するとき、中空部52の作動流体はロータ室28の低圧空間へ漏洩しようとする。
本実施形態では、中空部52とロータ室28の低圧空間との間には、仕切壁部56、中空部53および後壁部55が位置するため、作動流体はロータハウジング15と後壁部55との軸方向におけるクリアランスを通ってロータ室28へ漏洩し難い。
従動側ロータ14においても、中空部67とロータ室28の低圧空間との間には、仕切壁部71、中空部68および後壁部70が位置するため、作動流体はロータハウジング15と後壁部70との軸方向におけるクリアランスを通って漏洩し難い。
また、図2では、駆動側ロータ13の一方の葉48はロータハウジング15と対向し、他方の葉48は従動側ロータ14と対向する。
一方の葉48では中空部52が高圧空間側に位置し、連通路61は高圧空間と連通しているため、一方の葉48の中空部52は高圧となる。
他方の葉48では従動側ロータ14の底点部66に駆動側ロータ13の頂点部50が対向する状態にある。
従動側ロータ14に対向する駆動側ロータ13の葉48では、中空部52が低圧空間側に位置し、連通路61は従動側ロータ14の外周面64と対向する状態となる。
従動側ロータ14に対向する駆動側ロータ13の葉48における中空部52の圧力は、吐出圧と吸入圧の中間の圧力(中間圧)となっている。
そして、連通路61が低圧空間と連通すると、中空部52の圧力は低圧空間と同じになる。
中空部52の圧力が中間圧となる理由は、中空部52が駆動側ロータ13の回転によって、高圧空間側から低圧空間側へ移動する際に、中空部52から低圧空間側へ作動流体が徐々に洩れて圧力が少しずつ低下するためである。
従って、中空部52が高圧空間側から低圧空間側へ移動するとき、中空部52の圧力が急激に低下して変動することはない。
なお、従動側ロータ14の中空部67についても、駆動側ロータ13の中空部52と同様に、高圧空間側から低圧空間側へ移動する際に、中空部67から低圧空間側へ作動流体が徐々に洩れて圧力が少しずつ低下して中間圧となる。
本実施形態の圧縮機10は以下の作用効果を奏する。
(1)駆動側ロータ13および従動側ロータ14が高速回転する場合には、中空部52(67)に存在する水は遠心力を受けて、駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の長径方向の先端側へ移動する。連通路61(76)は、駆動軸23の軸心P(従動軸31の軸心Q)の径方向に延在し、駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の長径線ML(NL)に対して駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の回転方向先行側に形成されている。このため、中空部52(67)の水が遠心力を受けて連通路61(76)へ移動する。連通路61(76)へ移動した水は連通路61(76)を通じて中空部52(67)からロータ室28へ排出され、ロータ室28へ排出された水は駆動側ロータ13(従動側ロータ14)のロータ先行部からロータ後行部へ移動し、駆動側ロータ13(従動側ロータ14)とロータハウジング15との間のクリアランスに入り込み、駆動側ロータ13(従動側ロータ14)とロータハウジング15との間をシールする。従って、駆動側ロータ13(従動側ロータ14)が高速回転する場合でも、中空部52(67)に存在する水を、遠心力を利用して駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の長径方向の先端側へ導き易くなり、連通路61(76)を通じてロータ室28に速やかに排出することができる。
(2)中空部52(67)から排出された水が駆動側ロータ13(従動側ロータ14)とロータハウジング15との間をシールすることから、駆動側ロータ13(従動側ロータ14)とロータハウジング15とのシール性を向上させることができる。
(3)中空部52(67)の水が遠心力を受けて移動する際、ガイド壁面として機能する内壁面59(74)は水の連通路61(76)への移動を助長し、中空部52(67)に存在する水を連通路61(76)へ移動し易くする。このため中空部52(67)に存在する水を連通路61(76)を通じてロータ室28により速やかに排出することができる。
(4)駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の回転方向後行側には第2の中空部である中空部53(68)が備えられていることから、駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の軽量化を図ることができる。駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の軽量化により駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の回転時の慣性モーメントが小さくなり駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の応答性が向上する。
(5)連通路61(76)と駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の長径線ML(NL)間の角度E(F)が0度より大きく5度より小さい角度であれば、遠心力が作用し易く、中空部52(67)内の水を駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の長径方向の先端側へ導き易い。特に、本実施形態では、ガイド壁面としての内壁面59(74)が駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の葉48(63)の径方向に延在する。このため、角度E(F)が5度より小さい角度であれば、内壁面59(74)と連通路61(76)との間に形成される凹部に水が溜まり難く、内壁面59(74)から連通路61(76)へ水が移動し易い。
(6)連通路61(76)がロータ室28における高圧空間と連通するとき、中空部52(67)と低圧空間とは、仕切壁部56(71)、中空部53(68)および後壁部55(70)により隔てられているので、中空部52(67)の作動流体は低圧空間へ漏洩し難い。また、中空部52(67)が駆動側ロータ13(14)の回転によって、高圧空間側から低圧空間側へ移動する際に、中空部52(67)から低圧空間側へ作動流体が徐々に洩れて高圧から圧力が少しずつ低下する。このため、中空部52(67)が高圧空間側から低圧空間側へ移動するとき、中空部52(67)の圧力の急激な変動を防止することができる。
(7)中空部52(67)における内壁面57(72)、59(74)は撥水性材料であるフッ素樹脂によりコーティングされている。このため、駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の回転時において中空部52(67)の水はコーティングされた内壁面57(72)、59(74)に沿って流れ易く、中空部52(67)に残存し難くなる。また、水が中空部52(67)において凍結しても、氷が内壁面57(72)、59(74)から剥離しやすく、凍結による駆動側ロータ13(従動側ロータ14)の起動不良を回避することができる。
なお、上記の実施形態は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の実施形態では、ロータハウジングとのクリアランスを形成する駆動側ロータ、従動側ロータの端面に切り欠きを設けて連通路を形成したが、例えば、図3(a)、図3(b)に示す変形例のように、連通路82を貫通孔としてもよい。図3(b)に示すように、連通路82は、駆動側ロータ13の外周面49における軸方向の中間付近にて径方向へ貫通して形成されている。また、中空部81における端面側から軸方向の中心へ向かうにつれて中空部81の断面積が拡大するように、葉48の先端側の内壁面83が外周面49側へ接近する位置に形成されている。この場合、駆動側ロータ13の軸方向の中間付近に設けた連通路82に水を集約し易くなる。また、連通路82が中空部81から外周面49における軸方向の中間部に貫通する貫通孔であるから、外周面49とロータハウジング15との間のクリアランスに水を軸方向にわたって供給し易くなり、シール性を向上させることができる。なお、図示はしないが従動側ロータ14についても駆動側ロータ13と同様に貫通孔による連通路とすればよい。
○ 上記の実施形態では、ルーツ型圧縮機として燃料電池システムにおいて水素ガスを循環させる水素ポンプを例示としたが、本発明のルーツ型圧縮機は燃料電池システムの水素ポンプ以外の各種用途に適用してもよい。
○ 上記の実施形態では、各ロータの軸心が水平となる横置き型のルーツ型圧縮機としたが、横置きに限定されない。例えば、ルーツ型圧縮機をロータの軸心が鉛直方向となる縦置きとしてもよく、あるいは、ロータの軸心が傾斜するようにルーツ型圧縮機を設置してもよい。
○ 上記の実施形態では、中空部における内壁面を撥水性材料によりコーティングしたが必ずしもコーティングしなくてもよい。また、内壁面をコーティングする場合であっても、後壁部の内壁面にのみ撥水性材料をコーティングするなど、部分的にコーティングするようにしてもよい。
○ 上記の実施形態では、駆動側ロータおよび従動側ロータの葉に2つの中空部を形成したが、中空部を2つに限定する趣旨ではない。中空部は、葉に少なくとも1つ存在すればよく、連通路によりロータ室と連通する中空部があればよい。
○ 上記の実施形態では、一対のロータが二葉形のロータとしたが、本発明は二葉形のロータを備えるルーツ型圧縮機に限定されない。例えば、図4に示すように、三葉形のロータ91、92を備えたルーツ型圧縮機90に本発明を適用してもよい。ロータ91は駆動側のロータであり、ロータ92は従動側のロータである。この場合もロータ91の3つの葉93に2つの中空部94、95をそれぞれ形成し、中空部94とロータ室28を連通する連通路96を設けている。中空部95は第2の中空部である。ロータ91に設けた駆動軸23の軸心Pから頂点部98までを結ぶ直線(葉93の中心線)を長径線MLとし、軸心Pから底点部99まで結ぶ直線を短径線MSとする。長径線MLと短径線MSとは60度の角度を成す。連通路96は、駆動軸23の径方向に延在し、ロータ91の長径線MLに対してロータ91の回転方向先行側に形成される。また、ロータ91は前壁部100、後壁部101および仕切壁部102を備えている。前壁部100は内壁面103を有し、後壁部101は内壁面104を有する。仕切壁部102はガイド壁面としての内壁面105と後壁部101に対向する内壁面106を有する。この場合も中空部94の水の排出と、ロータ91とハウジングとの間のシール性を向上させることができる。なお、従動側のロータであるロータ92についてもロータ91と同様にロータ92の3つの葉107に2つの中空部108、109をそれぞれ形成し、中空部108とロータ室28を連通する連通路110を設けている。これにより、中空部108の水の排出と、ロータ92とハウジングとの間のシール性を向上させることができる。
10、90 ルーツ型圧縮機
11 電動モータ
12 モータハウジング
13 駆動側ロータ
14 従動側ロータ
15 ロータハウジング
16 タイミングギヤ
23 駆動軸
25 第1ロータハウジング体
26 第2ロータハウジング体
28 ロータ室
31 従動軸
44 ギヤ室
45 駆動側ギヤ
46 従動側ギヤ
48、63、93、107 葉
50、65、98 頂点部
51、66、99 底点部
52、67、81、94、108 中空部
53、68、95、109 中空部(第2の中空部)
54、69、100 前壁部
55、70、101 後壁部
57、58、59、60、72、73、74、75、83、103、104、105、106 内壁面
61、76、82、96、110 連通路
P 軸心(駆動軸)
Q 軸心(従動軸)
ML 長径線
MS 短径線
NL 長径線
NS 短径線

Claims (4)

  1. 一対の回転軸と、
    前記回転軸とともに回転するように前記回転軸に連結され、相互に噛合される一対のロータと、
    前記一対のロータを収容するロータ室を有するハウジングと、を備え、
    前記ロータは、複数の葉と、前記葉の少なくとも一つに形成された中空部と、前記中空部と前記ロータ室を連通する連通路とを備えたルーツ型圧縮機において、
    前記連通路は、前記回転軸の径方向に延在し、前記ロータの長径線に対して前記ロータの回転方向先行側に形成されることを特徴とするルーツ型圧縮機。
  2. 前記ロータは、前記ロータの葉の長径方向に延在するガイド壁面を有し、
    前記ロータ内の前記中空部に漏洩した流体が、前記ガイド壁面に導かれて、前記連通路より前記ロータ室に排出されることを特徴とする請求項1記載のルーツ型圧縮機。
  3. 前記ロータの回転方向後行側に、第2の中空部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のルーツ型圧縮機。
  4. 前記連通路と前記ロータの長径線間の角度は、0度より大きく5度より小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のルーツ型圧縮機。
JP2013071004A 2013-03-29 2013-03-29 ルーツ型圧縮機 Pending JP2014194186A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013071004A JP2014194186A (ja) 2013-03-29 2013-03-29 ルーツ型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013071004A JP2014194186A (ja) 2013-03-29 2013-03-29 ルーツ型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014194186A true JP2014194186A (ja) 2014-10-09

Family

ID=51839577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013071004A Pending JP2014194186A (ja) 2013-03-29 2013-03-29 ルーツ型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014194186A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020067064A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 株式会社日立産機システム スクリュー圧縮機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020067064A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 株式会社日立産機システム スクリュー圧縮機
WO2020084916A1 (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 株式会社日立産機システム スクリュー圧縮機
JP7229720B2 (ja) 2018-10-26 2023-02-28 株式会社日立産機システム スクリュー圧縮機
US11719241B2 (en) 2018-10-26 2023-08-08 Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. Screw compressor having a lubrication path for a plurality of suction side bearings

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014194187A (ja) ルーツ型圧縮機
JP5984486B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP5447149B2 (ja) ベーンポンプ
CN102338087A (zh) 罗茨式流体机械
JP5366884B2 (ja) ベーンロータリー型圧縮機
EP2871366B1 (en) Rotary compressor
JP2014194186A (ja) ルーツ型圧縮機
JP2009085027A (ja) 2段圧縮ロータリ圧縮機
JP6127722B2 (ja) 回転式圧縮機
CN104948458A (zh) 叶片式压缩机
AU2008365244B2 (en) Liquid ring pump with gas scavenge device
JP7350180B2 (ja) ポンプ装置及び車両
WO2018083944A1 (ja) 圧縮機
KR102608742B1 (ko) 로터리 압축기
JP2007321726A (ja) スクリュー圧縮機
KR20130029959A (ko) 로터리 베인 압축기
JP2014001697A (ja) タンデム式ベーン型圧縮機
KR200395686Y1 (ko) 소방차용 진공펌프
JP4142906B2 (ja) 気体圧縮機
KR101148666B1 (ko) 베인 회전형 압축기의 토출 시스템
JP6123488B2 (ja) ロータリ式圧縮機
KR20060128571A (ko) 소방차용 진공펌프
RU2567532C1 (ru) Центробежно-шестеренный насос
JP2003214373A (ja) 気体圧縮機
KR20210109473A (ko) 회전 날개 펌프