JP2014193822A - とろみ状栄養組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然落差で投与する場合に一定の粘度が付与され、かつ水分および塩化ナトリウムなどを添加する作業を省略でき、調製時の汚染の問題を解消できるとろみ状栄養組成物を提供すること。
【解決手段】たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を含む栄養素と、ゼリー強度が10〜120g/cmの寒天、およびエステル化度が50〜75%のペクチンを配合するとろみ状栄養組成物であって、前記ゼリー強度10〜120g/cm以下の寒天の配合量が前記とろみ状栄養組成物の全量に対して0.2〜0.3質量%、前記エステル化度が50〜75%のペクチンの配合量が前記とろみ状栄養組成物の全量に対して0.45〜0.65質量%であって、熱量が0.45〜0.65kcal/g、水分が360〜540g/100kcal、塩化ナトリウムが300〜700mg/100kcalであるとろみ状栄養組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、とろみ状栄養組成物に関する。
経腸栄養は、経静脈栄養と比較して生理的に経口摂取に近く、消化管を正常に維持することができ、また合併症が少なく、安全に管理できる。咀嚼・嚥下機能の著しい低下や意識障害などによって、食物の経口摂取が困難な患者向けの重要な栄養投与法である。
経腸栄養法には、投与経路によって経鼻経管栄養法や胃瘻経管栄養投与法などがある。、栄養組成物としては、液状、半固形状、とろみ状などがある。経鼻経管栄養法は、鼻腔を経由して胃内に挿入した細くかつ長いチューブを介して栄養組成物を投与するため、液状栄養組成物を用いる。この場合、急速な投与は下痢を起こすため、経腸栄養ポンプや栄養セットに付属しているローラークレンメで流量を調整する必要がある。そのため、結果として投与に数時間程度の長時間を要し、患者やその介護者への負担が大きい。また、経鼻経管栄養法により長期で経腸栄養を施行した場合では、液状栄養組成物の胃食道逆流に起因する誤嚥性肺炎などの呼吸器合併症に悩まされる症例も少なくない。
胃瘻経管栄養投与法は、経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy、PEG)を施行して胃に接続した胃瘻カテーテルにより体外から直接、胃内部へ栄養を投与する栄養管理法である。従来行われてきた経鼻経管栄養法と比較し、管理が容易であること、患者の苦痛が少ないこと、摂食・嚥下リハビリテーションが容易であることから、最近では有用な経管栄養法の一つとして注目されている。
半固形状栄養組成物は、液状栄養組成物に伴う合併症として大きな問題であった胃食道逆流による誤嚥性肺炎などの呼吸器合併症、液状栄養組成物を胃に急速に投与した場合、胃壁の進展はみられず、胃から腸への排出により、糖質が急速に吸収されて起こる高血糖や下痢の症状などが解消される。その結果として、褥瘡を防止したり、患者の負担を軽減し、患者のQOLの向上に貢献できる。一方、半固形状栄養組成物を投与する際、チューブから栄養組成物を押し出す際の吐出抵抗が高いため、栄養組成物を押し出す際に大きな力が必要となり、介護者の身体的負担が大きい場合があった。
とろみ状栄養組成物は、半固形栄養組成物より粘度が低いため、患者の状態によっては胃食道逆流による誤嚥性肺炎などの呼吸器合併症の解消に寄与しないが、PEGチューブに接続して容器から栄養組成物を押し出す際の吐出抵抗が低くため、栄養組成物を押し出す際に少ない力で実施でき、介護者の身体的負担が少ない。近年、とろみ状栄養組成物の入った容器を直接PEGカテーテルに接続して容器を吊り下げ、とろみ状栄養組成物の粘度と落差によって速度調製する投与方法が普及し始め、医療従事者や介護者の負担が低減されている。
しかし、従来の市販されているとろみ状栄養組成物では、ある種の疾患の患者、乳幼児、高齢者、要介護者などを様々な状態を一括して、標準となる熱量および栄養成分の濃度になるように配合されており、水分は追加投与しているのが現状である。
そのため、患者などの多様な人々の状態に応じて、市販の栄養組成物に、水や塩化ナトリウムなどを添加して調整することになるため、その人毎の必要量に合わせた水や塩化ナトリウムなどの添加作業が必要となり、臨床現場などにおける作業は極めて煩雑となっている。
さらに、一般にとろみ状栄養組成物の投与は、連続して数時間行われるものであり、水分や塩化ナトリウムをPEGカテーテルから直接を投与した場合、何度のPEGカテーテルへの接続を行うため、細菌汚染のリスクがあり、衛生的な問題も生じる。また、水分によって栄養素が希釈され、特に塩化ナトリウムが少なくなり、低ナトリウム症を引き起こす可能性がある。
このような問題点を解決するために、予め必要量の水分を含んで適度な粘度を有する栄養組成物の製造を試みたが、種々の増粘剤を使用しても固形分が沈澱してしまうという製造上の不具合も生じていた。なお、栄養組成物にとろみ状の粘度を付与する方法としては、例えば、特許文献1では、栄養組成物に寒天を添加する方法が開示されている。また、寒天、キサンタンガムおよびカラギーナンを含むゲル状流動食(特許文献2)、たんぱく質の等電点ゲルとペクチン、キサンタンガムなどのゲル化剤ゲルとの複合ゲルからなる嚥下障害者に適したゲル状組成物(特許文献3)などが開示されている。
特開2003−201230号公報 特開2008−237186号公報 国際公開第99/34690号
したがって、水分及び塩化ナトリウムを多く含みながらも適度な粘度を有し、また、介護者が栄養組成物を投与する際の水分および塩化ナトリウムの追加作業の負担が低減されるとろみ状栄養組成物が求められていた。
本発明の目的は、PEGチューブに直接接続して自然落差で投与する場合に一定の粘度が付与され、かつ介護者による水分および塩化ナトリウムなどを添加する作業を低減でき、頻回に行われるPEGチューブ接続による細菌汚染のリスクを解消できるとろみ状栄養組成物を提供することである。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ゼリー強度が10〜120g/cmの寒天およびエステル化度が50〜75%のペクチンを特定の割合で併用することによって、上記課題を解決できることを見出して本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の(1)〜(3)に示したものである。
(1)たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を含む栄養素と、ゼリー強度が10〜120g/cmの寒天、およびエステル化度が50〜75%のペクチンを配合するとろみ状栄養組成物であって、前記ゼリー強度10〜120g/cmの寒天の配合量が前記とろみ状栄養組成物の全量に対して0.2〜0.3質量%、前記エステル化度が50〜75%のペクチンの配合量が前記とろみ状栄養組成物の全量に対して0.45〜0.65質量%であって、熱量が0.45〜0.65kcal/g、塩化ナトリウムが300〜700mg/100kcalであるとろみ状栄養組成物。
(2)25℃での粘度が1,000〜4,000mPa・sである上記(1)に記載のとろみ状栄養組成物。
(3)pHが3.0〜4.5である上記(1)または(2)に記載のとろみ状栄養組成物。
以上述べたように、本発明のとろみ状栄養組成物は、自然落差によって直接PEGカテーテルに接続して投与した場合にも急速に投与されることなく、かつ水分投与の必要がないとろみ状栄養組成物である。したがって、投与された患者が下痢を起こすことなく、確実に安心かつ容易に栄養を摂取することが可能となる。一定の粘度が付与されているため、落差を利用して投与されても、液体とは異なり、胃内に30分程度の時間で投与され、液状栄養組成物より逆流の発生が少ない。
以下、本発明のとろみ状栄養素生物を詳細に説明する。
本発明のとろみ状栄養組成物に示される「とろみ状」とは、1,000〜4,000mPa・sの粘度を有することである。本明細書において、粘度は、第8版食品添加物公定書「B.一般試験法、28.粘度測定法 第2法 回転粘度計法」に記載された方法に準じて測定される。例えば、B型回転粘度計DV‐II+Pro(Brookfield社)、RB80L(東機産業株式会社)などを用いて測定した値をいう。
本発明のとろみ状栄養組成物に示される「ゼリー強度」とは、寒天1.5%水溶液を20℃で15時間放置し、凝固させたゲルの固さのことである。ゲルの固さは、通常に使用されるレオメーター等で測定できる。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用する寒天は、特に制限されず、従来の方法によって製造されるものが使用できる。一般的に、寒天は、テングサ、オゴノリ等の紅藻類の粘液質を凍結・乾燥したものであり、アガロースやアガロペクチン等の多糖類を主成分として含む。前記アガロースやアガロペクチンは、ガラクトースおよび3,6−アンデヒドロガラクトースが交互に重合した構造を有する。寒天は、アガロースやアガロペクチンの重合度や分子量、寒天中の硫酸基およびピルビン酸基の配合量等によって性状が異なる場合があるが、本発明のとろみ状栄養組成物においては、特に制限されず、いずれのものを用いてもよい。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用する寒天のゼリー強度は、10〜120g/cmである。寒天のゼリー強度が10g/cmより低いと、分子量分布が小さい範囲にある寒天であり、ゲル化力が非常に抑えられているため、とろみ状栄養組成物の粘度が低下し、PEGカテーテルを急速に流れ、PEGカテーテル周辺から栄養組成物が漏出したり、患者が下痢を起こす可能性があるため、好ましくない。寒天のゼリー強度が120g/cmを超えると、分子量分布が大きい範囲にある寒天であり、ゲル化力が非常に強いため、とろみ状栄養組成物の粘度が上昇し、PEGカテーテルから自然落差を利用して栄養組成物を投与する場合、PEGカテーテルを通過するのに長時間要し、好ましくない。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用する寒天の配合量は、とろみ状栄養組成物の全量に対して0.2〜0.3質量%であり、好ましくは0.22〜0.28質量%である。寒天の配合量が0.2質量%より少ないと、とろみ状栄養組成物の固形分が分散されずに沈澱し、PEGカテーテルの閉塞を起こす可能性があるため、好ましくない。寒天の配合量が0.3質量%を超えると、とろみ状栄養組成物の粘度が上昇し、PEGカテーテルから自然落差を利用してとろみ状栄養組成物を投与する場合、PEGカテーテルを通過するのに長時間要し、好ましくない。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用することのできる寒天として、具体的には、ウルトラ寒天UX−30(伊那食品工業株式会社、ゼリー強度:30g/cm)、ウルトラ寒天UX−100(伊那食品工業株式会社、ゼリー強度:100g/cm)、ウルトラ寒天AX−30、伊那食品工業株式会社、ゼリー強度:30g/cm)、ウルトラ寒天AX−100、伊那食品工業株式会社、ゼリー強度:100g/cm)、ウルトラ寒天BX−30、伊那食品工業株式会社、ゼリー強度:30g/cm)、ウルトラ寒天BX−100、伊那食品工業株式会社、ゼリー強度:100g/cm)などがあげられる。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用するペクチンは、原材料は広く植物組織中に存在するが、主にライム、レモン、オレンジなどの柑橘類の皮、リンゴの絞りかす、ビートのパルプから抽出したものが使用できる。また、通常市販されているものを用いることもできる。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用するペクチンのエステル化度は、50〜75%の高メトキシルペクチンである。エステル化度が50%より低い低メトキシルペクチンでは、とろみ状栄養組成物がゲル化するため、好ましくない。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用することのできる具体的なペクチンとしては、具体的に、GENU pectin type YM−150−LJ、GENU pectin type YM−115−LJ、GENU pectin type JM−115−H−J、GENU pectin type JM−150−J、GENU pectin type JMJ−J(太陽化学株式会社)、UNIPECTINE AYD 30T、UNIPECTINE AYD 358、UNIPECTINE AYD 380B(ユニテックフーズ株式会社)が挙げられる。
なお、本発明のとろみ状栄養組成物の主旨を逸脱しない範囲において、寒天およびペクチン以外の従来より栄養組成物で利用されてきている公知の食物繊維は特に制限されない。具体的に、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、不溶性ペクチン、キチン、キトサン、難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グアガム分解物、サイリウム種皮、低分子化アルギン酸ナトリウム等の不溶性食物繊維;水溶性ペクチン、グアガム、コンニャクマンナン、グルコマンナン、アルギン酸、寒天、化学修飾多糖類、ポリデキストロース、難消化性オリゴ糖、マルチトール、イヌリン、カラギナン、小麦ふすま、難消化性デキストリン(例えば、パインファイバーC(松谷化学工業社製)等の水溶性食物繊維等が挙げられる。これらの食物繊維は、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。これらの食物繊維は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用する食物繊維の配合量は、適用する対象者等によって適宜調節されうる。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用する糖質は、従来より栄養組成物で利用されてきている公知の各種のもののいずれも使用できる。例えば、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース等の単糖類、スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)、マルトース(麦芽糖)、イソマルトース、トレハロース等の二糖類、デンプン(アミロース、アミロペクチン)、デキストリン等の多糖類や水飴、還元水飴、はちみつ、異性化糖、転化糖、オリゴ糖(イソマルトオリゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖、ニゲロオリゴ糖、テアンデオリゴ糖、大豆オリゴ糖など)、粉飴、糖アルコール(マルチトール、エリスリトール、ソルビトール、パラチニット、キシリトール、ラクチトールなど)、砂糖結合水飴(カップリングシュガー)などが挙げられる。これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
また、従来公知もしくは将来知られうる甘味成分も糖類の代わりに用いることができる。具体的には、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、アリテーム、ネオテーム、カンゾウ抽出物(グリチルリチン)、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア抽出物、ステビア末などの甘味成分を用いても良いが、前述の脂質およびたんぱく質のエネルギー%に関する記載から明らかな通り、これら甘味成分の配合には糖質のエネルギー%に留意して配合する必要がある。
本発明のとろみ状栄養組成物に使用するたんぱく質は、従来より栄養組成物で利用されてきている公知の各種のもののいずれも使用できる。
アミノ酸としては、バリン、ロイシン、イソロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジン等の必須アミノ酸;およびグリシン、アラニン、セリン、システイン、アスパラギン、グルタミン、プロリン、チロシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン等の非必須アミノ酸が挙げられる。これらの他、4−ヒドロキシプロリン、5−ヒドロキシリジン、γ−カルボキシグルタミン酸、O−ホスホセリン、O−ホスホチロシン、N−アセチルセリン、Nω−メチルアルギニン、ピログルタミン酸、M−ホルミルメチオニン等の修飾アミノ酸;オルニチン、シトルリン、γ−アミノ酪酸(GABA)、チロキシン、S−アデニルメチオニン等の特殊アミノ酸も包含されうる。また、前記アミノ酸は、それぞれ立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)であっても、位置異性体であってもよく、これらの混合物であってもよい。さらに、前記アミノ酸は、無機酸塩(塩酸塩等)、有機酸塩(酢酸塩等)、生体内で加水分解可能なエステル体(メチルエステル等)の形態であってもよい。
ペプチドとしては、上記アミノ酸の2以上がペプチド結合(アミド結合)を介して重合したものが用いられうる。当該ペプチドは、ジペプチド、トリペプチド、オリゴペプチド(アミノ酸が約10個程度のもの)、ポリペプチド(アミノ酸が数十〜数百個のもの)のいずれであってもよい。前記ポリペプチドは、植物たんぱく質や動物性たんぱく質等のたんぱく質を含む。なお、一部のオリゴペプチド、例えば、ラクトトリペプチド、カゼインドデカペプチド、バリルチロシン配合サーデンペプチド等は降圧作用等の保健機能を有しうる。
植物たんぱく質としては、米等の穀類、大豆、豆腐等の豆類等に含まれるたんぱく質が挙げられる。なお、大豆たんぱく質については、胆汁酸と結合してコレステロールの排泄を促進する等の保健機能を有しうる。
動物性たんぱく質としては、卵、肉類、魚介類、牛乳等に含まれるたんぱく質が挙げられる。
これらのうち、牛乳(乳清)を原料とするホエイたんぱく質、牛乳に含まれるカゼインたんぱく質、大豆たんぱく質を用いることが好ましく、ホエイたんぱく質を用いることがより好ましい。当該ホエイたんぱく質としては、ホエイプロテインコンセントレート(WPC)、ホエイプロテインアイソレート(WPI)、加水分解ホエイペプチド(WPH)等が挙げられる。WPCやWPI、大豆たんぱく等は市販されているものを用いてもよく、市販品としては、WPI18855(Fonterra社製)、WPI18822(Fonterra社製)、WPI1895(Fonterra社製)、WPC392(Fonterra社製)、WPC80(Fonterra社製)、WPC7009(Fonterra社製)、WPC164(Fonterra社製)、WPC162(Fonterra社製)、WPC132(Fonterra社製)、WPC472(Fonterra社製)、プロリーナ900(不二製油株式会社製)、ニューフジプロ3000(不二製油株式会社製)、ニューフジプロ1700N(不二製油株式会社製)等が挙げられる。
上述のたんぱく質、アミノ酸またはペプチドは、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明のとろみ状栄養組成物中のたんぱく質、アミノ酸またはペプチドの配合量は、適用する対象者によって適宜調節されうるが、とろみ状栄養組成物全量に対して3〜15質量%であることが好ましい。
本発明のとろみ状栄養組成物に配合する脂質は、従来より栄養組成物で利用されてきている公知の各種のもののいずれも使用できる。アマニ油、エゴマ油、オリーブ油、ごま油、米ぬか油、サフラワー油、シソ油、大豆油、とうもろこし油、ナタネ油、胚芽油、パーム油、パーム核油、ひまわり油、綿実油、やし油、落花生油等の植物性油脂、魚油、乳脂等の動物性油脂、中鎖脂肪酸、高度不飽和脂肪酸などが挙げられる。これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。また、その他にDHA、EPA、ジアシルグリセロールなどの加工製剤も添加することができる。
とろみ状栄養組成物中の脂質の配合量は、適用する対象者によって適宜調節されうるが、とろみ状栄養組成物全量に対して1〜8質量%であることが好ましい。
本発明のとろみ状栄養組成物に配合するビタミンは、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどが挙げられ、これら複数をできる限り組み合わせて配合するのが好ましい。ビタミンとして、ビタミン誘導体を使用してもよい。
本発明のとろみ状栄養組成物中のビタミンの配合量は、とろみ状栄養組成物100gあたり下記の範囲が適当である。
ビタミンA:好ましくは0〜3000μg、より好ましくは20〜200μg
ビタミンD:好ましくは0.1〜50μg、より好ましくは0.1〜5.0μg
ビタミンE:好ましくは1〜800mg、より好ましくは0.2〜10mg
ビタミンK:好ましくは0.5〜1000μg、より好ましくは2〜50μg
ビタミンB1:好ましくは0.01〜40mg、より好ましくは0.1〜10mg
ビタミンB2:好ましくは0.01〜20mg、より好ましくは0.05〜10mg
ナイアシン:好ましくは0.1〜300mgNE、より好ましくは0.5〜60mgNE
パントテン酸:好ましくは0.1〜55mg、より好ましくは0.2〜30mg
ビタミンB6:好ましくは0.01〜60mg、より好ましくは0.1〜30mg
ビオチン:好ましくは0.1〜1000μg、より好ましくは1〜100μg
葉酸:好ましくは1〜1000μg、より好ましくは10〜200μg
ビタミンB12:好ましくは0.01〜100μg、より好ましくは0.2〜60μg
ビタミンC:好ましくは1〜2000mg、より好ましくは5〜1000mg
本発明のとろみ状栄養組成物に使用するミネラルは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、銅、亜鉛、マンガン、セレン、ヨウ素、クロムおよびモリブデンなどが挙げられ、これら複数をできる限り組み合わせて配合するのが好ましい。これらは、無機電解質成分として配合されていても良いし、有機電解質成分、として配合されていてもよい。無機電解質成分としては、例えば、塩化物、硫酸化物、炭酸化物、リン酸化物などのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩類が挙げられる。また、有機電解質成分としては、有機酸、例えばクエン酸、乳酸、アミノ酸(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸など)、アルギン酸、リンゴ酸またはグルコン酸と、無機塩基、例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩類が挙げられる。例えば、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、水酸化カルシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアロイル乳酸カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、ピロリン酸二水素カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸三カルシウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、未焼成カルシウム、塩化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸三マグネシウム、塩化第二鉄、クエン酸第一鉄ナトリウム、クエン酸鉄、クエン酸鉄アンモニウム、グルコン酸第一鉄、乳酸鉄、ピロリン酸第二鉄、硫酸第一鉄、グルコン酸亜鉛、硫酸亜鉛、グルコン酸銅、硫酸銅などが挙げられる。また、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、マンガンなどは、高濃度の微量元素化合物を含有する培地内で培養して得られる微量元素蓄積性を有する微生物由来の微量元素含有微生物菌体を用いても良い。
本発明のとろみ状栄養組成物中のミネラルの配合量は、下記の範囲が適当である。
ナトリウム:好ましくは5〜6000mg、より好ましくは10〜3500mg
カリウム:好ましくは1〜3500mg、より好ましくは25〜1800mg
カルシウム:好ましくは10〜2300mg、より好ましくは30〜300mg
リン:好ましくは1〜3500mg、より好ましくは25〜1500mg
マグネシウム:好ましくは1〜740mg、より好ましくは10〜150mg
鉄:好ましくは0.1〜55mg、より好ましくは1〜10mg
亜鉛:好ましくは0.1〜30mg、より好ましくは1〜15mg
銅:好ましくは0.01〜10mg、より好ましくは0.06〜6mg
ヨウ素:好ましくは0.1〜3000μg、より好ましくは1〜150μg
マンガン:好ましくは0.01〜11mg、より好ましくは0.1〜4mg
セレン:好ましくは0.1〜450μg、より好ましくは1〜35μg
クロム:好ましくは0.1〜40μg、より好ましくは1〜35μg
モリブデン:好ましくは0.1〜320μg、より好ましくは1〜25μg
本発明のとろみ状栄養組成物の水分は、360〜540g/100kcalであり、好ましくは400〜500g/100kcalである。水分が360g/100kcalより少ないと、水分不足となり、患者等が脱水状態となる可能性があるため、好ましくない。水分が540g/100kcalを超えると、水分過剰となり、患者等が溢水状態となる可能性があるため、好ましくない。
本発明のとろみ状栄養組成物は、さらにその他の公知の成分、例えば、機能性添加物、食品添加物、増粘剤等を含んでいてもよい。
保健機能成分とは、摂取することによって生体に対し一定の機能を発揮する成分である。例えば、難消化性オリゴ糖、糖アルコール、クエン酸リンゴ酸カルシウム(CCM)およびカゼインホスホペプチド(CPP)、キトサン、L−アラビノース、グァバ葉ポリフェノール、小麦アルブミン、豆鼓エキス、ジアシルグリセロール、ジアシルグリセロール植物性ステロール、大豆イソフラボン、乳塩基性たんぱく質等が挙げられる。
難消化性オリゴ糖とは、単糖類がグリコシド結合によって結合した化合物のうち、多糖類ほどは分子量が大きくない(300〜3000程度)糖類である。前記難消化性オリゴ糖はヒトの消化酵素では分解されず、ヒトの消化酵素で分解されるものについては、上述の糖質に包含されうる。難消化性オリゴ糖を摂取することにより、整腸効果が得られうる。
難消化性オリゴ糖としては、特に制限されないが、キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、ラクチュロース、ガラクトオリゴ糖等が挙げられる。これらの難消化性オリゴ糖は、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
とろみ状栄養組成物中の難消化性オリゴ糖の配合量は、適用する対象者等によって適宜調節されうる。
糖アルコールとは、アルドースやケトースのカルボニル基が還元されて生成する糖の一種であり、小腸から体内への吸収が悪くカロリーになりにくいものである。糖アルコールは、口内細菌によって酸に代謝されにくく、歯垢の形成を防止しうる。当該糖アルコールは、低カロリー甘味料として用いられうる。
糖アルコールとしては、エリトリトール、マルチトール、パラチノース等が挙げられる。これらの糖アルコールは、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
とろみ状栄養組成物中の糖アルコールの配合量は、適用する対象者等によって適宜調節されうる。
クエン酸リンゴ酸カルシウム(CCM)およびカゼインホスホペプチド(CPP)とは、カルシウムの吸収を促進し、骨形成を促進しうる。当該CCMおよびCPPは、単独で用いても、混合して用いてもよい。また、CCMおよびCPPは、カルシウムと併用することが好ましい。
とろみ状栄養組成物中のCCMおよびCPPの配合量は、適用する対象者等によって適宜調節されうる。
食品添加物は、食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、湿潤その他の方法によって使用するものである。食品添加物としては、栄養強化の目的以外にも、例えば、グルコン酸亜鉛およびグルコン酸銅、アスコルビン酸2−グルコシド、並びにシクロデキストリン、保存料、防かび剤、酸化防止剤、着色料、甘味料、pH調整剤、酸味剤、乳化剤、香料等が挙げられる。
グルコン酸亜鉛およびグルコン酸銅は、グルコン酸の重金属イオンとの高いキレート能を利用したグルコン酸塩である。グルコン酸塩の形態とすると吸収されやすくなることから、亜鉛や銅を効果的に吸収することができる。当該グルコン酸亜鉛およびグルコン酸銅は、単独で用いても、混合して用いてもよい。
とろみ状栄養組成物中のグルコン酸亜鉛およびグルコン酸銅の配合量は、適用する対象者等によって適宜調節されうる。
シクロデキストリンとは、グルコースがグルコシド結合によって結合し、環状構造をとった環状オリゴ糖である。6個のグルコースからなるものをα−シクロデキストリン、7個のグルコースからなるものをβ−シクロデキストリン、8個のグルコースからなるものをγ−シクロデキストリンという。シクロデキストリンは、アレルギー抑制効果、血糖値上昇抑制効果、乳化作用等の機能を有しうる。当該シクロデキストリンは、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
とろみ状栄養組成物中のシクロデキストリンの配合量は、適用する対象者等によって適宜調節されうる。
酸化防止剤は、とろみ状栄養組成物の酸化による変質を防止する機能を有する。
酸化防止剤としては、特に制限されないが、アスコルビン酸およびそのナトリウム塩、エリソルビン酸およびそのナトリウム塩等が用いられうる。これらの酸化防止剤は、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
着色料は、とろみ状栄養組成物を美しくする機能を有する。
着色料としては、特に制限されないが、食用タール色素(食用赤色2号、3号、40号、102号、104号、105号、および106号、食用青色1号および2号、食用黄色4号および5号、食用緑色3号等)、β−カロテン、水溶性アナトー、クロロフィル誘導体(クロロフィルa、クロルフィルb、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、鉄クロロフィリンナトリウム等)、リボフラビン、三二酸化鉄、二酸化チタン、ベニバナ黄色素、コチニール色素、クチナシ黄色素、ウコン色素、赤キャベツ色素、ビートレッド、ブドウ果皮色素、パプリカ色素、カラメル等が用いられうる。これらの着色料は、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
甘味料は、とろみ状栄養組成物に甘味を付与する機能を有する。
甘味料としては、特に制限されないが、サッカリンおよびそのナトリウム塩、キシリトール、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、ズルチン、チクロ(サイクラミン酸)、ネオテーム、トレハロース、エリスリトール、マルチトース、パラ地ノース、ソルビトール、甘草抽出物、ステビア加工の甘味料、ソーマチン、クルクリン、リチルリチン酸二ナトリウム等が用いられうる。これらの甘味料は、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
pH調整剤は、とろみ状栄養組成物のpHを調整する機能を有する。
pH調整剤としては、特に制限されないが、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、二酸化炭素、乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アジピン酸等が用いられうる。これらのpH調整剤は単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
酸味料は、栄養組成物への酸味の付与、食品の酸化の防止、およびpHの調整等の機能を有する。
酸味料としては、特に制限されないが、酢酸、クエン酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、リン酸等が用いられうる。これらの酸味料は単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
乳化剤は、脂質等の油溶性成分の水への溶解性の向上等の機能を有する。
乳化剤としては、特に制限されないが、レシチン、サポニン、カゼインナトリウム等の天然乳化剤;グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の合成乳化剤等が挙げられる。これらの乳化剤は、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
香料は、とろみ状栄養組成物を着香・嬌臭する機能を有する。
香料としては、特に制限されないが、アセトフェノン、α−アミルシンナムアルデヒド、アニスアルデヒド、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ベンジルアルコール、シンナムアルデヒド、ケイ皮酸、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、デカナール、デカノール、アセト酢酸エチル、ケイ皮酸エチル、デカン酸エチル、エチルバニリン、オイゲノール、ゲラニオール、酢酸イソアミル、酪酸イソアミル、フェニル酢酸イソアミル、dl−メントール、l−メントール、サリチル酸メチル、ピペロナール、プロピオン酸、テルピネオール、バニリン、d−ボルネオール等が挙げられる。これらの香料は、単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、グルコースイソメラーゼ、トレハロース生成酵素、トレハロース遊離酵素、グルタミナーゼ等の酵素や酵母等が用いられうる。
とろみ状栄養組成物中の上記食品添加物の配合量は、適用する対象者等によって適宜調節されうる。
増粘剤は、とろみ状栄養組成物に粘度を付与する機能を有する。
とろみ状栄養組成物中の増粘剤の配合量は、粘度等を考慮して適宜調節されうる。
本発明のとろみ状栄養組成物の粘度は、1,000〜4,000mPa・s、好ましくは約2,000 〜4,000mPa・sの粘度を有する。とろみ状栄養組成物の粘度が1,000mPa・sを超えると、胃食道逆流や誤嚥性肺炎等が生じにくくなりうることから好ましい。一方、とろみ状栄養組成物の粘度が50000mPa・s以下であると、消化が容易となりうることから好ましい。
本発明のとろみ状栄養組成物の熱量は、0.45〜0.65kcal/gであり、好ましくは0.50〜0.60kcal/gである。熱量が0.45kcal/gより少ないと、とろみ状栄養組成物の水分が多くなり、患者に投与される栄養素が少なくなって栄養不足になる可能性があるため、好ましくない。熱量0.65kcal/gを超えると、とろみ状栄養組成物の水分が少なくなり、PEGカテーテルから水分を追加して投与するので、細菌感染のリスクが大きくなるため、好ましくない。
なお、熱量は、糖質、脂質、たんぱく質、および食物繊維等の添加量を適宜設定することで調節することができる。なお、本明細書において、「熱量」とは、Atwaterのエネルギー換算係数を参考にして算出された値である。具体的には、熱量=(4kcal×糖質含量)+(9kcal×脂質含量)+(4kcal×たんぱく質含量)+(2kcal×食物繊維含量)として計算し、試料g当たりのkcalとして示す。
本発明のとろみ状栄養組成物のpHは、3.0〜4.0であり、好ましくは3.5〜4.0である。pHが3.0より低いと、酸性が強くなり、清涼感が得られず、好ましくない。pHが4.0を超えると、栄養組成物使用時のPEGカテーテル内の細菌の増殖を抑制しづらくなり、好ましくない。
本発明のとろみ状栄養組成物のpHは、pH調整剤や酸味料等の添加量を適宜設定することで調節することができる。なお、本明細書において、pHは、第8版食品添加物公定書「B.一般試験法、31.pH測定法」に記載された方法に準じて測定された値である。
本発明のとろみ状栄養組成物に必須の成分以外に添加されうる成分については、特に制限されず、投与方法、とろみ状栄養組成物を適用する高齢者や患者の状態等に応じて適宜設定されうる。また、全身管理を要する患者には、栄養状態を保つために必要とするビタミンやミネラルを配合することが好ましい。消化機能が低下している高齢者等には、とろみ状栄養組成物の投与による便秘を改善するために、食物繊維を添加することが好ましい。
本発明のとろみ状栄養組成物は、寒天とペクチンにより適切な粘度に調整され且つ必要な栄養源をバランスよく配合されているため、加齢に伴い胃が縮小した高齢者、脳血管障害、神経筋障害などにより嚥下・咀嚼能力が低下した患者、意識障害などにより経口摂取が困難である患者、術後の患者等の胃腸管機能の治療用、低栄養状態の治療用、逆流性食道炎予防・治療用、誤嚥性肺炎予防・治療用に適している。投与では下痢や胃食道逆流の恐れがあることから長時間投与を余儀なくされているが、本発明のとろみ状栄養組成物の使用により、水分補給や食塩の追加投与などの作業が低減され、衛生的な作業が行われ、前記の好ましくない現象が抑制され、短時間且つ容易に注入することができ、患者のQOL向上及び介護・看護現場における作業効率性上昇に非常に役立つことが期待される。
本発明のとろみ状栄養組成物は、公知の方法によって製造することができる。例えば、加温した水に栄養素、寒天、ペクチン、およびその他所望とする成分を添加し、撹拌することにより製造することができる。また、加温した水に寒天を溶解した溶液と、水にペクチンを溶解した溶液とを準備し、栄養素およびその他所望とする成分をいずれかに添加して、2つの溶液を混合、撹拌することで製造することができる。
得られたとろみ状栄養組成物は、例えば、連続殺菌した後に容器に充填して、製品化することができる。当該連続殺菌の方法としては、特に制限されないが、超高温短時間(UHT)殺菌、熱水殺菌、バッチ式殺菌、およびこれらの組み合わせが挙げられる。前記殺菌は、短時間で行うことが好ましい。短時間で殺菌を行うことにより、とろみ状栄養組成物に含まれる成分の劣化を抑制することができる。
とろみ状栄養組成物を充填する容器としては、特に限定されず、公知の容器が用いられうる。当該容器としては、テトラパック、カート缶、ガラス容器、金属缶、アルミパウチ、プラスチック容器等が挙げられる。これらのうち、プラスチック容器を用いることが好ましい。
前記プラスチック容器の原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポリフルオロカーボン、ポリイミド等を用いることが好ましい。
前記プラスチック容器には、さらにポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリエステル等を含むガスバリア性樹脂層;アルミ箔、アルミ蒸着フィルム、酸化ケイ素皮膜、酸化アルミ被膜等のガスバリア性無機層を適宜組み合わせて用いてもよい。当該ガスバリア層を設けることによって、酸素や水蒸気等によるとろみ状栄養組成物の劣化を防止しうる。
また、前記容器はさらに遮光されていてもよい。当該遮光によって、例えば、とろみ状栄養組成物に配合されうるビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンK等の光による劣化が抑制されうる。
上述の容器は市販されているものを用いてもよく、例えば、ソフトパウチ(株式会社フジシール)、ボトルドパウチ(凸版印刷株式会社)、スパウチ(大日本印刷株式会社)、チアーパック(株式会社細川洋行)等が用いられうる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」または「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」または「質量%」を表す。
(実施例1)
以下に4000g仕込み時の調合方法を記す。各原料の配合量は、表1に示す通りである。5Lのステンレスビーカーに調合水1500gを計量し、湯浴にて80℃以上に加温した。次いで、ゼリー強度30g/cmの寒天(ウルトラ寒天UX-30、伊那食品工業株式会社)、エステル化度70のペクチン(GENUペクチンJM−150−J、三晶株式会社)を加え、十分に溶解させた後に冷却し、乳清たんぱく(アラセン392、Fonterra社)、および糖質であるデキストリン(TK−16、松谷化学工業株式会社)を添加した。当該溶液に大豆たんぱく(プロリーナ900、不二製油株式会社)、を混合した後、脂質である植物油、乳化剤であるグリセリン脂肪酸エステルを70℃で混合した分散液を混合した。
さらに、ビタミンとして、水溶性ビタミンミックス(表2に示す。)、脂溶性ビタミンミックス(表3に示す。)、ビオチン酵母、アスコルビン酸、ミネラルとして、グルコン酸カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、クエン酸三カリウム、グルコン酸亜鉛、グルコン酸銅、セレン酵母、モリブデン酵母、クロム酵母、およびマンガン酵母、食物繊維として大豆食物繊維、酸味料としてクエン酸、リンゴ酸、乳酸、乳酸ナトリウム、香料を適宜添加して撹拌した。全量が4000gとなるまで水を添加し、均一な状態となるまで溶解分散させた。得られた溶液は、均質化及び連続殺菌し、1個当たり200gとなるように口栓付きのアルミパウチに充填後、90℃で10分間の容器殺菌処理を行った。前記容器殺菌処理の後、冷却することで、寒天の配合量が10.1g(0.25質量%)、ペクチンの配合量が22.0g(0.55質量%)のとろみ状栄養組成物を製造した。
熱量は、(4kcal×糖質含量)+(9kcal×脂質含量)+(4kcal×たんぱく質含量)+(2kcal×食物繊維含量)として計算し、試料g当たりのkcalとして示した。
Figure 2014193822
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得られたとろみ状栄養組成物について性状を観察し、各種物性を評価した。評価方法は以下の通りである。
(1)粘度:とろみ状栄養組成物を25℃で24時静置後、B型回転粘度計(メーカー:BROOKFIELD、型式:DV‐II+Pro、測定条件:回転速度6rpm、測定時間1分、ローターNo.63)を用い測定した。
(2)沈殿確認:得られた溶液500mLをビーカー内で30分間静置した後、溶液を別容器に移した後のビーカーの底面における凝集物の堆積有無を確認した。
◎:30分間静置した後、ビーカーの底面に凝集物が見られない。
○:30分間静置した後、ビーカーの底面にわずかに凝集物が見られる。
×:30分間静置した後、ビーカーの底面に凝集物が見られる。
得られたとろみ状栄養組成物の粘度は1,500mPa・sであり、凝集物は見られなかった。結果を表4に示す。
(実施例2)
実施例1において、寒天の配合量を10.8g(0.27質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は2,000mPa・sであり、凝集物は見られなかった。結果を表4に示す。
(実施例3)
実施例1において、ゼリー強度を30g/cmから100g/cmの寒天(ウルトラ寒天UX-100、伊那食品工業株式会社)、寒天の配合量を8g(0.20質量%)、ペクチンの配合量を20.0g(0.50質量%)に変えた以外は、に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は1,000mPa・sであり、凝集物は見られなかった。結果を表4に示す。
(実施例4)
実施例1において、ゼリー強度を30g/cmから100g/cmの寒天(ウルトラ寒天UX-100、伊那食品工業株式会社)、寒天の配合量を8.8g(0.22質量%)、ペクンの配合量を24.0g(0.60質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は2,000mPa・sであり、凝集物は見られなかった。結果を表4に示す。
(実施例5)
実施例1において、寒天の配合量を10.8g(0.27質量%)、ペクチンをエステル化度72のペクチン(GENUペクチンYM-115-LJ、三晶株式会社)、配合量を22.0g(0.55質量%)に変えた以外、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は2,200mPa・sであり、凝集物は見られなかった。結果を表4に示す。
(実施例6)
実施例1において、寒天のゼリー強度を100g/cm、寒天の配合量を8.0g(0.20質量%)、ぺクチンのエステル化度を72(GENUペクチンYM-115-LJ、三晶株式会社)、配合量を22.0g(0.55質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は2,300mPa・sであり、凝集物は見られなかった。結果を表4に示す。
(比較例1)
実施例1において、寒天のゼリー強度を100g/cm、配合量を4.0g(0.10質量%)、ペクチンの配合量を18.0g(0.45質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は160mPa・sであり、凝集物は見られた。結果を表5に示す。
(比較例2)
実施例1において、寒天のゼリー強度を100g/cm、配合量を4.0g(0.10質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は100mPa・sであり、凝集物は見られた。結果を表5に示す。
(比較例3)
実施例1において、寒天のゼリー強度を100g/cm、配合量を7.2g(0.18質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は600mPa・sであり、凝集物は見られた。結果を表5に示す。
(比較例4)
実施例1において、ペクチンの配合量を14.0g(0.35質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は800mPa・sであり、凝集物は見られた。結果を表5に示す。
(比較例5)
実施例1において、寒天のゼリー強度を100g/cm、配合量を10.1g(0.25質量%)、ペクチンの配合量を14.0g(0.35質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は2,300mPa・sであったが、凝集物が見られた。結果を表5に示す。
(比較例6)
実施例1において、寒天の配合量を12.0g(0.30質量%)、ペクチンの配合量を12.0g(0.30質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は2,000mPa・sであったが、凝集物が見られた。結果を表5に示す。
(比較例7)
実施例1において、寒天のゼリー強度を100g/cm、配合量を12.0g(0.30質量%)、ペクチンの配合量を12.0g(0.30質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は3,500mPa・sであったが、凝集物が見られた。結果を表6に示す。
(比較例8)
実施例1において、寒天のゼリー強度を100g/cm、配合量を16.0g(0.40質量%)、ペクチンの配合量を12.0g(0.30質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は4,500mPa・sであり、凝集物が見られた。結果を表6に示す。
(比較例9)
実施例1において、寒天のゼリー強度を200g/cm、配合量を8.0g(0.20質量%)、ペクチンの配合量を12.0g(0.30質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は5,000mPa・sであり、凝集物が見られた。結果を表6に示す。
(比較例10)
実施例1において、寒天のゼリー強度を100g/cm、配合量を8.0g(0.20質量%)、ペクチンのエステル化度を46(GENUペクチンLM-105AS-J、三晶株式会社)、配合量を18.0g(0.45質量%)に変えた以外は、実施例1と全く同じ調製法を繰り返してとろみ状栄養組成物を得た。得られたとろみ状栄養組成物の粘度は2,500mPa・sであったが、凝集物が見られた。結果を表6に示す。
Figure 2014193822
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Claims (3)

  1. たんぱく質、脂質、糖質を含む栄養素と、ゼリー強度が10〜120g/cmの寒天、およびエステル化度が50〜75%のペクチンを配合するとろみ状栄養組成物であって、前記ゼリー強度10〜120g/cmの寒天の配合量が前記とろみ状栄養組成物の全量に対して0.2〜0.3質量%、前記エステル化度が50〜75%のペクチンの配合量が前記とろみ状栄養組成物の全量に対して0.45〜0.65質量%であり、熱量が0.45〜0.65kcal/g、水分が360〜540g/100kcalであり、塩化ナトリウムを300〜700mg/100kcal含むとろみ状栄養組成物。
  2. 25℃での粘度が1,000〜4,000mPa・sである請求項1に記載のとろみ状栄養組成物。
  3. pHが3.0〜4.5である請求項1または2に記載のとろみ状栄養組成物。
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