JP2014192340A - 電子機器およびその製造方法 - Google Patents

電子機器およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014192340A
JP2014192340A JP2013066542A JP2013066542A JP2014192340A JP 2014192340 A JP2014192340 A JP 2014192340A JP 2013066542 A JP2013066542 A JP 2013066542A JP 2013066542 A JP2013066542 A JP 2013066542A JP 2014192340 A JP2014192340 A JP 2014192340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wedge
hole
locking
width
rear case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013066542A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Tsunoguchi
和弘 角口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2013066542A priority Critical patent/JP2014192340A/ja
Publication of JP2014192340A publication Critical patent/JP2014192340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】樹脂成形部材を微調整し、形状精度の向上を図る。
【解決手段】凸部(係止凸部12、14)と凹部(係止溝部10)とを嵌合させる樹脂成形部材(リアケース2、リアカバー4)を備える電子機器(携帯端末装置42)である。前記凸部または前記凹部を備える樹脂成形部材に前記凸部または前記凹部の近傍に孔部(16)とともに、該孔部に嵌入させた楔(18)を備える。孔部に嵌入させた楔に応じて前記凸部の突出長または前記凹部の開口幅が調整されている。
【選択図】図3

Description

本開示の技術は、樹脂成形部材を有する携帯端末装置などの電子機器およびその製造方法に関する。
携帯端末装置などの電子機器では筐体などに樹脂成形品が多用されている。たとえば、携帯端末装置では、携帯性から一般に小型化や薄型化が要求される。機能面では、多量な情報を表示する大画面化のための表示ユニットの拡大化、長時間使用に対応するための電池パックも大容量化が要求される。斯かる要求に対応するため、部品を支持する構造部品や、筐体などの外装部品の形状精度を高め、肉厚を薄く形成することが必要である。樹脂成形品では所望の形状や肉厚などを備え、着脱可能な嵌合構造を樹脂成形により実現できる。
このような電子機器に用いられる部品に関し、塑性変形可能な部品が塑性変形により筐体に固定されることが知られている(特許文献1)。
特開2004−158146号公報
たとえば、携帯端末装置では、筐体のリアケースとリアカバー(たとえば、電池カバー)の嵌合部位では、ばらつきレンジをミクロンオーダーとする要求がある。このような高精度化の寸法の充足には、要求寸法を達成するに多くの時間を要し、多量に製造した部品から寸法を満たすものを選択的に使用する。つまり、寸法精度を外れた部品は廃棄する。製造に時間がかかれば、部品コストが上昇する。寸法精度を外れた部品を廃棄することは、歩留まりを悪化させ、結果として部品コストが上昇する。部品廃棄は環境負荷を増大させることになる。
部品単品では寸法精度を充足しても、装置の組み立てでは、使用される部品の組み合わせにより、組み立て部品の変形が加わり、嵌合関係に必要な設定値が外れ、嵌合が得られないという課題がある。
たとえば、爪による引っ掛け部分では、寸法ばらつきで部品間の干渉量(つまり、引っかかり量)が不足する場合がある。携帯端末装置は、携帯して絶えず操作するものであり、ケースが容易に外れることは極力避けなければならないという課題がある。
ケース間に僅かな隙間があるとがたつきの原因になる。このような隙間は、通話音や着信音などスピーカの出力音に音割れを生じさせる。モータによる振動だけで着信を知らせるマナーモードでは、ケース間の微細な隙間がビビリ音の原因となる。微細な隙間は共振してビビリ音を拡大し、騒音化する。
このような嵌合不良、隙間によるがたつき、隙間による共振などは、部品の寸法精度の低下が原因である。たとえば、電池カバーと勘合するケースでは、成形金型の形状修正が行われている。この金型修正には、作業に時間を要する。部品点数が多く、形状が複雑化している携帯端末装置の部品にあっては、多数の金型を必要とし、その作業時間は部品点数に比例して増大する。しかも、ケース間の嵌合では、嵌合部位の形状が小さく、寸法の設定範囲が狭い。このため、金型側で成形寸法を追い込むことが可能であっても、金型の寸法ばらつきを抑えることは困難であり、部品の寸法精度が低下するという課題がある。
寸法精度の低い部品を携帯端末装置に組み込んでしまうと、その部品の交換には携帯端末装置を分解修理する作業が発生し、その製造コストが増大するという課題がある。
たとえば、ケース間の凹凸嵌合では、嵌合できないか、嵌合可能でも嵌合量が少ないなどの嵌合不良を避けることができない。このような嵌合不良では、既述のように、部品の交換や部品廃棄などを生じるという課題がある。
そこで、本開示技術の目的は上記課題に鑑み、樹脂成形部材を微調整し、形状精度の向上を図ることにある。
上記目的を達成するため、本開示の技術は、凸部と凹部とを嵌合させる樹脂成形部材を備える電子機器である。前記凸部または前記凹部を備える樹脂成形部材に前記凸部または前記凹部の近傍に孔部とともに、該孔部に嵌入させた楔を備える。孔部に嵌入させた楔に応じて前記凸部の突出長または前記凹部の開口幅が調整されている。
本開示の技術によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 樹脂成形部材の形状を容易に微調整することができ、形状精度の向上を図ることができる。
(2) 凸部と凹部とを嵌合させる樹脂成形部材の嵌合精度を高め、嵌合不良による樹脂成形部材を廃棄することがなく、歩留りを高めることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る携帯端末装置のリアケースおよびリアカバーを示す斜視図である。 図1のII部を拡大して示す図である。 図2のIII −III 線断面を示す断面図である。 楔の外観およびその断面を示す図である。 リアカバーの背面およびその部分断面を示す図である。 形状修正前および形状修正後のリアケースに対するリアカバーの係合を示す図である。 図6のVIIA部およびその変形例を示す図である。 リアケースの形状修正の処理工程を示す図である。 携帯端末装置の一例を示す図である。 携帯端末装置を示す分解斜視図である。 フロントケースを示す分解斜視図である。 第2の実施の形態に係る楔、係止凸部および孔部を示す斜視図である。 孔部に対する楔の挿入形態を示す図である。 楔の挿入形態による相違を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る係止凸部、孔部および係止溝部を示す図である。 孔部に対する楔の挿入形態を示す図である。 楔の挿入形態による相違を示す断面図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る携帯端末装置のリアケースおよびリアカバーを示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本開示の技術が限定されるものではない。
リアケース2およびリアカバー4は本開示の電子機器の樹脂成形部材の一例である。リアケース2およびリアカバー4は熱可塑性樹脂で一体成形されている。
リアケース2には電池パック装着部6が形成されている。この電池パック装着部6には電池パック8(図10)が装着される。リアカバー4はリアケース2の背面部を被覆し、電池パック8の交換などの際に着脱される。この実施の形態では、リアケース2の背面の全面がリアカバー4で覆われる。リアカバー4は電池パック装着部6を塞ぐバッテリカバーであるとともに、リアケース2の外面を覆う被覆部材である。
リアケース2には複数の係止溝部10とともに係止凸部12が形成されている。係止溝部10は凹部の一例であり、係止凸部12は凸部の一例である。この実施の形態では、係止溝部10の縁部により第1の係止凸部12が形成されている。これら係止溝部10および係止凸部12はリアカバー4の係止に用いられ、係止溝部10にはリアカバー4にある第2の係止凸部14が係止される。係止凸部14は凸部の一例である。
リアケース2の係止凸部12側には孔部16が形成されている。この孔部16には楔18が嵌入されている。この楔18の嵌入により、係止凸部12が変形してリアケース2の外縁側に突出するとともに、係止溝部10の幅が狭小化されている。
図2のAは図1のII部を拡大して示している。リアケース2の側面部には係止溝部10および係止凸部12が形成されている。係止凸部12側には孔部16が形成されている。この孔部16は一例として長円形である。孔部16の長径部はリアカバー4側の係止凸部14および係止溝部10の幅方向に一致している。この孔部16には楔18が嵌入されている。この楔18の嵌入により、係止凸部12の突出長が突出方向に修正され、係止溝部10の開口幅が狭小に修正されている。
この実施の形態では、係止溝部10の幅W1に対し、孔部16の長径幅W2は、W2>W1に形成されている。孔部16に嵌入された楔18は、幅W3(<W1<W2)、W4を備えている。孔部16は、楔18の嵌入前の孔部16の原形が持つ短径幅に対し、楔18の嵌入により、短径幅が楔18の幅W4に拡張されている。これにより、係止凸部12の突出長が二点鎖線で示す原位置より突出幅e1だけ突出し、修正されている。
図3は図2のBのIII −III 線断面を示している。孔部16は係止溝部10に貫通しており、開口部側がテーパ状である。この孔部16の係止溝部10側の開口縁部には係止部20が形成されている。この係止部20は鋭角状である。
楔18の先端側には係止部20に係止させる拘束鉤部22が形成されている。この拘束鉤部22は楔18の幅方向に形成され、係止溝部10の内側の幅方向に突出している。楔18を孔部16に嵌入させると、拘束鉤部22が孔部16から係止溝部10側に突出し、係止部20に係止され、孔部16内に楔18が拘束される。これにより、係止凸部12はリアケース2の幅方向に突出し、係止溝部10の幅が狭小化される。e1は係止凸部12の突出幅である。e2は係止溝部10の元の開口幅から狭小化された幅である。これら突出幅e1および狭小化幅e2が楔18による形状修正である。この形状修正状態は、リアケース2に拘束された楔18によって保持される。
この楔18の頂部には突出部23が形成されている。突出部23はたとえば、鈍角状であり、係止凸部12の外面方向に突出している。孔部16に嵌入された楔18の突出部23により、係止凸部12の外面の突出量が増大している。
リアケース2の下面側には凸壁部24が形成されている。この凸壁部24はフロントケース26の内面側に当接される。リアケース2の下面側には、止水部材28が設置されている。この止水部材28は弾性を備えた止水材料で形成されている。この止水部材28は、フロントケース26の内面部に圧接される。これにより、リアケース2とフロントケース26との間に止水空間が形成される。
図4のAは、楔18の一例を示している。図4のBは、図4のAのIVB −IVB 線断面を示している。この楔18はたとえば、リアケース2と同様の熱可塑性樹脂で形成されている。この楔18はたとえば、先端側を細くした角錐状であり、テーパ面部30、32、34、36を備えている。テーパ面部32には、中途部で鈍角状の角部を境に先端側にテーパ面部38が形成されている。テーパ面部30には楔18の先端側に既述の拘束鉤部22が形成されている。拘束鉤部22には、テーパ面部30から突出しており、係止部20(図3)に係止される。
テーパ面部30、32の頂端部は、既述の係止凸部12の外面部に一致させる。これに対し、突出部23は係止凸部12の外面より突出する。この突出部23の高さhだけ、係止凸部12の外面部の高さが修正される。つまり、係止凸部12の外面より突出する高さhが補正高さである。
図5のAは、リアカバー4を裏面側から示している。図5のBは図5のAのVB−VB線断面を示している。リアケース2の外面を覆うリアカバー4はリアケース2の外面に密着させるように湾曲している。このリアカバー4の内面側には、係止溝部10に係合させるための係止凸部14が形成されている。この係止凸部14により、係止凸部14の図中上部側が係止部40に形成されている。この係止部40には、係止凸部12が係止される。
図6のAは、孔部16や楔18を備えていないリアケース2に対するリアカバー4の係合不良を示している。
リアカバー4側の係止凸部14がリアケース2側の係止溝部10に入り、リアケース2側の係止凸部12がリアカバー4側の係止部40に入る関係にある。つまり、これらの嵌合によりリアケース2とリアカバー4とが結合される。しかしながら、図6のAに示すように、リアケース2側の係止凸部12の突出量が不足していると、これらの係合が不良となり、リアカバー4がリアケース2から脱落するおそれがある。
図6のBは、孔部16や楔18を備え、リアケース2とリアカバー4の良好な係合を示している。リアケース2には孔部16が形成され、この孔部16に楔18が嵌入されている。このようにして、係止凸部12の突出量が増加し、係止溝部10の間隔が狭小化されると、リアケース2に対し、リアカバー4の適正な係合が得られる。これにより、リアカバー4がリアケース2に強固に固定される。
図7のAは、図6のBのVIIA部を拡大して示している。突出部23がリアカバー4に密着している。つまり、突出部23による係止凸部12の外面側のリアケース2に対応する面積が拡大することになる。これにより、リアケース2側の係止凸部12がリアカバー4の係止部40に嵌まり込み、且つ係止凸部14が係止溝部10に嵌まり込む。この結果、リアカバー4とリアケース2に適正な係合が得られ、両者が強固に固定される。
突出部23を鈍角状に形成しているが、図7のBに示すように、平坦面で高さhの突出部23に形成してもよい。斯かる構成としても係止凸部12側とリアカバー4とを密着させ、リアカバー4をリアケース2に嵌合させ、強固に固定できる。
図8のA、BおよびCは、リアケース2の係止溝部10および係止凸部12の修正工程を示している。
図8のAは、孔部16の形成前のリアケース2を示している。このリアケース2では、二点鎖線で示す正規の位置に比較し、係止凸部12の突出量が不足している。このような係止凸部12を備えるリアケース2に対し、係止凸部12に孔部14を形成する。
図8のBは、係止凸部12側に孔部14を備えたリアケース2を示している。係止凸部12の上面側に切削加工や加熱成形加工により、孔部16を形成する。この孔部16の形状は既述の通りであり、この孔部16は係止溝部10に貫通させる。
楔18は、リアケース2の孔部16の加工とは別工程で樹脂の形成加工により形成すればよい。
図8のCは、孔部16に楔18を嵌入した状態を示している。孔部16に楔18を嵌入すれば、係止凸部12は、その突出方向に突出量が増大するとともに、係止溝部10の間隔が狭められる。
図9は、既述のリアケース2、リアカバー4およびフロントケース26を備える携帯端末装置42を示している。フロントケース26の前面には窓部44が形成されている。この窓部44には表示部46が設置されている。フロントケース26の前面には、下縁側に集音孔48やフロントキー50が配置され、上縁側に放音孔52などが配置されている。フロントキー50は、ハードキーの一例である。リアケース2の側面部にはアンテナ54が配置されている。
図10は、携帯端末装置42を分解して示している。リアケース2の前面側には基板56が配置される。この基板56の前面側には、フロントケース26を含むフロントケースユニット58が設置されている。リアケース2の背面側にはリアカバー4が取り付けられる。このリアカバー4によってリアケース2の背面部が被覆される。このリアカバー4による被覆により、リアケース2内に設置される電池パック8がカバーされる。
図11は、フロントケースユニット58を分解して示している。このフロントケースユニット58には、フロントケース26、表示モジュール60およびタッチパネルモジュール62が含まれる。表示モジュール60はフロントケース26の前面側に配置される。タッチパネルモジュール62は、表示モジュール60の前面に配置される。
フロントケース26の下縁部には、フロントキー50および発光ユニット64が配置される。これらフロントキー50および発光ユニット64がフロントカバー66でカバーされる。
<第1の実施の形態の効果>
上記実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) 嵌合爪などの係止凸部12を備えるリアケース2に孔部16を設け、この孔部16に楔18を嵌入するので、係止凸部12には楔18の幅に応じた突出量が得られる。たとえば、上記実施の形態では、係止凸部12が突出幅e1だけ増加して変形させることができる。これにより、リアケース2とリアカバー4との嵌合強度が高められる。
(2) 係止溝部10の幅W1より大きい幅W2を持つ孔部16を形成し、且つ、孔部16を係止溝部10に貫通させているので、係止凸部12の内部には孔部16と係止溝部10とを結ぶ空間が形成されている。つまり、係止凸部12の変形が容易であり、楔18の嵌入が容易化されている。これにより、嵌入する楔18により係止凸部12を容易に変形させることができ、係止凸部12の突出長を楔18の嵌入により調整することができる。この実施の形態では、リアカバー4の係止部40に嵌合する係止凸部12が突出幅e1だけ増加している。
(3) この実施の形態では、楔18が孔部16から挿入されて係止溝部10に貫通し、拘束鉤部22が係止部20に係止され、楔18を孔部16に拘束することができる。これにより、楔18は、装置振動などを受けてもリアケース2から離脱することがない。このため、リアケース2とリアカバー4との係合の安定化が図られる。
(4) 楔18の拘束鉤部22は、楔18を孔部16に嵌入する際、テーパ面部38により係止溝部10側にガイドされるので、係止部20に容易に係止させることができる。これにより、楔18を孔部16およびリアケース2に確実に拘束させることができる。
(5) この実施の形態では、楔18の頂部に形成された突出部23がリアカバー4の内面に当接している。これにより、リアケース2とリアカバー4の間に生じた隙間を楔18の突出部23で解消させることができる。斯かる構成とすれば、リアケース2に固定されるリアカバー4とリアケース2の隙間で発生するビビリ音を解消できる。
(6) 成形不良によって生じた形状精度の低いリアケース2の形状を修正でき、廃棄されていた樹脂成形部材を適正部品として使用することができ、廃棄部品の削減および歩留りを改善することができる。製造コストの低減が図られる。環境負荷の低減が図られる。
(7) 一例であるリアケース2とリアカバー4のように、凹凸嵌合を備える樹脂成形部材の嵌合精度を向上でき、がたつきがなく、形状精度の高い携帯端末装置などの電子機器を提供することができる。
(8) 樹脂成形部材の成型後に形状修正により適正形状を得ることができるので、成形金型の補修に比較し、補修コストを低減できる。成形金型の改造や調整による寸法の追い込みが不要であり、樹脂成形部材の開発時間を短縮できる。
(9) 上記実施の形態では、孔部16を長円孔に形成し、孔部16の中央に楔18を嵌入させている。長円孔に形成された孔部16に対し、楔18の嵌入位置を変えれば、係止凸部12の突出幅を調整することができる。
〔第2の実施の形態〕
図12は、第2の実施の形態に係る楔18、係止凸部12および孔部16を示している。図13は、孔部16に対して方向を変えた楔18の嵌入形態を示している。
係止凸部12に長円形の孔部16が形成される。これに対し、楔18は水平断面形状を長方形とし、幅W3、W4が設定されている。幅W3に対し幅W4は、W4<W3である。
斯かる構成によれば、図13のAに示すように、楔18の幅W3を孔部16の長径側にすることにより、楔18を孔部16に挿入すれば、幅W4で孔部16が押し広げられる。図14のAは、図13のAのXIVA−XIVA線断面を示している。この場合、幅W4で孔部16の短径幅が押し広げられると、これに応じて係止凸部12は突出幅e1aだけ突出長を増加させることができる。この場合、係止溝部10は狭小化幅e2aだけ狭められる。
これに対し、楔18の幅W4を孔部16の長径側にすることにより、楔18を孔部16に挿入すれば、幅W3で孔部16が押し広げられる。図14のBは、図13のBのXIVB−XIVB線断面を示している。このように、幅W3で孔部16の短径幅が押し広げられると、これに応じて係止凸部12は突出幅e1b(>e1a)だけ突出長を増加させることができる。この場合、係止溝部10は狭小化幅e2b(>e2a)だけ狭められる。
このように楔18に異なる幅W3、W4を備えれば、孔部16に対する楔18の水平方向を選択することにより、係止凸部12の突出長を変更でき、係止溝部10の狭小化幅を変更することができる。
<第2の実施の形態の効果>
(1) 楔18の水平方向の断面形状は任意に形成できる。
(2) この実施の形態のように、楔18の断面形状により幅の異なる面部を楔18に設定すれば、単一の楔18の挿入方向を変更し、係止凸部12の突出長や係止溝部10の開口幅を適正幅に修正することができる。
〔第3の実施の形態〕
図15は、第3の実施の形態に係る孔部16を示している。図16は、孔部16に対する異なる楔18−1、18−2の嵌入形態を示している。この実施の形態では、孔部16を短径側に小短径部68−1と、長短径部68−2を備える長形孔に形成している。孔部16の内壁面には、小短径部68−1および長短径部68−2のそれぞれの内壁部に楔係止部70が形成されている。この楔係止部70は、対向面部に形成されており、挿入された楔18の移動を阻止する。そこで、この楔係止部70に対応する係止凸部72(図16のAおよびB)が楔18の側面に形成されている。
この場合、小短径部68−1および長短径部68−2に対応する楔18−1(図16のA)、楔18−2(図16のB)を形成する。楔18−1に対し、楔18−2は、水平断面の形状を大きく設定されている。
図16のAに示すように、小短径部68−1側に楔18−1を挿入すれば、楔18−1に応じて係止凸部12の突出幅e1cだけ突出させることができる。この場合、楔係止部70には楔18−1の側面にある係止凸部72を係合させる。これにより、楔18−1は楔係止部70に係止されて位置決めされ、係止位置からの移動が阻止される。図17のAは、係止凸部12の突出幅e1cおよび係止溝部10の狭小化幅e2cを示している。
図16のBに示すように、長短径部68−2側に楔18−2を挿入すれば、楔18−2に応じて係止凸部12の突出幅e1dだけ突出させることができる。この場合、楔係止部70には楔18−2の側面にある係止凸部72を係合させる。同様に、楔18−2は楔係止部70に係止されて位置決めされ、係止位置からの移動が阻止される。図17のBは、係止凸部12の突出幅e1dおよび係止溝部10の狭小化幅e2dを示している。
このように楔18−1、18−2に対し、孔部16に小短径部68−1と、長短径部68−2を備えれば、楔18−1、18−2やその挿入位置の選択により、係止凸部12の突出幅を段階的に変更でき、係止溝部10の狭小化幅を変更することができる。
<第3の実施の形態の効果>
(1) 孔部16の形状は任意であり、たとえば、長円形とすれば、楔18の嵌入位置によって係止凸部12の突出幅や係止溝部10の開口幅に最適幅を設定できる。
(2) 楔18の嵌入位置に楔係止部70を備えることにより、嵌入される楔18の位置決めとともに、嵌入後の楔18の移動を防止でき、係止凸部12の突出幅を一定に維持することができる。
(3) これにより、楔18の位置ズレが防止でき、安定した寸法調整が可能である。このような安定した寸法調整により、リアケース2とリアカバー4の嵌合など、樹脂成形部材の嵌合強度を増強することができる。これにより、携帯端末装置42の筐体の堅牢化とともに、ビビリ音などの不快音の発生や振動を防止できる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、楔18の嵌入により、係止凸部12の突出長および係止溝部10の開口幅の双方を調整しているが、このように係止凸部12および係止溝部10の双方の修正でもよいが、いずれか一方であってもよい。
(2) 上記実施の形態では、携帯端末装置42を例示しているが、本開示の技術は、凸部と凹部とを嵌合させる樹脂成形部材を備えた電子機器であればよく、上記実施の形態の携帯端末装置に限定されない。
以上説明したように、本開示の技術の最も好ましい実施の形態などについて説明した。本開示の技術は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本開示の技術の範囲に含まれることは言うまでもない。
2 リアケース
4 リアカバー
6 電池パック装着部
8 電池パック
10 係止溝部
12 係止凸部
14 係止凸部
16 孔部
18、18−1、18−2 楔
20 係止部
22 拘束鉤部
23 突出部
24 凸壁部
26 フロントケース
28 止水部材
30、32、34、36、38 テーパ面部
40 係止部
42 携帯端末装置
44 窓部
46 表示部
48 集音孔
50 フロントキー
52 放音孔
54 アンテナ
56 基板
58 フロントケースユニット
60 表示モジュール
62 タッチパネルモジュール
64 発光ユニット
66 フロントカバー
68−1 小短径部
68−2 長短径部
70 楔係止部
72 係止凸部

Claims (5)

  1. 凸部と凹部とを嵌合させる樹脂成形部材を備える電子機器であって、
    前記凸部または前記凹部を備える樹脂成形部材に前記凸部または前記凹部の近傍に孔部とともに、該孔部に嵌入させた楔を備え、該楔に応じて前記凸部の突出長または前記凹部の開口幅が調整されていることを特徴とする電子機器。
  2. 前記樹脂成形部材は、前記孔部内の前記楔を前記樹脂成形部材に係止する係止部を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記楔は、前記凸部と前記凹部との嵌合で係合する前記樹脂成形部材の間に介在する突出部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記楔は、前記孔部に対する挿入方向で異なる幅を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかの請求項に記載の電子機器。
  5. 凸部と凹部とを嵌合させる樹脂成形部材を備える電子機器の製造方法であって、
    前記凸部または前記凹部を備える前記樹脂成形部材に前記凸部または前記凹部の近傍に孔部を形成し、
    該孔部に楔を嵌入し、
    前記楔に応じて前記凸部の突出長または前記凹部の開口幅を調整する
    ことを特徴とする電子機器の製造方法。
JP2013066542A 2013-03-27 2013-03-27 電子機器およびその製造方法 Pending JP2014192340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013066542A JP2014192340A (ja) 2013-03-27 2013-03-27 電子機器およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013066542A JP2014192340A (ja) 2013-03-27 2013-03-27 電子機器およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014192340A true JP2014192340A (ja) 2014-10-06

Family

ID=51838333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013066542A Pending JP2014192340A (ja) 2013-03-27 2013-03-27 電子機器およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014192340A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018002853A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 Dic株式会社 電子機器筐体及び電子機器筐体成形用樹脂組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018002853A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 Dic株式会社 電子機器筐体及び電子機器筐体成形用樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9144165B2 (en) Housing structure and electronic device using the same
US9354662B2 (en) Electronic apparatus and component for electronic apparatus
WO2008026267A1 (en) Portable apparatus
US8177400B2 (en) Outer mirror with turn lamp
US20180310083A1 (en) Speaker housing and speaker unit
JP2014192340A (ja) 電子機器およびその製造方法
JP2008282950A (ja) 回路基板固定構造
JP6478885B2 (ja) 車載用スピーカ
JP6408196B2 (ja) 車両用ドアミラーのハウジング取付構造
JPWO2015008368A1 (ja) 部品の留合せ構造
JP2007114617A (ja) 防音カバー
JP6758972B2 (ja) 画像形成装置
JP3118676U (ja) 取付装置及び該取付装置を用いたフラットディスプレイ
JP6881854B2 (ja) スピーカの取付構造、及び取付方法
JP2006327486A (ja) ウインドウモールディングとカウルとの連結構造
JP6095452B2 (ja) 意匠パネルへのシャーシ組み付け構造
JP4264027B2 (ja) スピーカ
JP2009302080A (ja) 機器筐体
JP6190548B1 (ja) 電子機器
KR101188846B1 (ko) 오프닝브라켓 결합구조
JP3928801B2 (ja) トップカバーの取付構造
JP2005248559A (ja) 化粧材の取付構造
JP2005117297A (ja) スピーカ取付構造
JP4446117B1 (ja) スライド開閉式電子機器
JP2015056568A (ja) ハウジング及び現像ハウジング