JP2014192013A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、反応ガス連通孔から反応ガス流路全体に反応ガスを均一且つ確実に供給することができ、良好な発電性能を保持することを可能にする。
【解決手段】燃料電池10では、燃料ガス入口連通孔22aと燃料ガス流路32とを連通する入口バッファ部56が設けられる。入口バッファ部56は、燃料ガス流路32に隣接する第1バッファ領域56aと、燃料ガス入口連通孔22aに隣接する第2バッファ領域56bとを有する。第2バッファ領域56bには、前記第2バッファ領域56bよりも積層方向に浅く且つ第1バッファ領域56aよりも前記積層方向に深い中間深さバッファ領域56bmが設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体をセパレータにより挟持するとともに、前記電解質膜・電極構造体の電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路と、前記反応ガスを前記セパレータの積層方向に流す反応ガス連通孔とが形成される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が、他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。この電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されて発電セル(単位セル)が構成されている。燃料電池では、通常、数十〜数百の単位セルが積層されて車載用燃料電池スタックを構成している。
上記の燃料電池では、積層されている各発電セルのアノード電極及びカソード電極に、それぞれ反応ガスである燃料ガス及び酸化剤ガスを供給するため、所謂、内部マニホールドを構成する場合が多い。この内部マニホールドは、発電セルの積層方向に貫通して設けられる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔を備えている。そして、電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路の入口側及び出口側には、反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔がそれぞれ連通している。
この場合、反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔は、開口面積が比較的小さい。従って、反応ガス流路における反応ガスの流れを円滑に行うため、反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔の近傍には、前記反応ガスを分散させる入口バッファ部及び出口バッファ部が必要になっている。
その際、入口バッファ部及び出口バッファ部に連通する反応ガス流路に、反応ガスを均一に分配することが困難となっている。このため、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池では、入口バッファ部の圧損が、出口バッファ部の圧損よりも小さく設定されている。
従って、特許文献1では、発電により反応ガス流路で反応ガスが消費される際に、入口バッファ部の圧損と出口バッファ部の圧損とが同等になっている。これにより、反応ガス流路に反応ガスを均等に分配することができ、簡単な構成で、所望の発電性能を良好に維持することが可能になる、としている。
特開2010−129265号公報
本発明は、この種のバッファ部を有する燃料電池に関連してなされたものであり、簡単な構成で、反応ガス連通孔から反応ガス流路全体に反応ガスを均一且つ確実に供給することができ、良好な発電性能を保持することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体をセパレータにより挟持するとともに、前記電解質膜・電極構造体の電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路と、前記反応ガスを前記セパレータの積層方向に流す反応ガス連通孔とが形成される燃料電池に関するものである。
この燃料電池では、反応ガス連通孔と反応ガス流路とを連通するバッファ部が設けられている。バッファ部は、反応ガス流路に隣接する第1バッファ領域と、反応ガス連通孔に隣接し、且つ前記第1バッファ領域よりも積層方向に深い第2バッファ領域と、を有している。そして、第2バッファ領域は、反応ガス流路の流れ方向に交差する幅方向の一方から前記幅方向の他方に向かって積層方向の深さが異なっている。
また、この燃料電池では、第2バッファ領域には、前記第2バッファ領域よりも積層方向に浅く且つ第1バッファ領域よりも積層方向に深い中間深さバッファ領域が設けられている。
さらに、この燃料電池では、第1バッファ領域には、反応ガス流路と第2バッファ領域とを連続的に繋ぐ複数本の膨出ガイド部が設けられるとともに、中間深さバッファ領域は、前記第2バッファ領域の底部と前記膨出ガイド部の底部との間の中間位置に設けられることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池では、反応ガス連通孔は、反応ガス流路の幅方向の中央領域から一方側に寄って配置されるとともに、中間深さバッファ領域は、前記反応ガス流路の前記幅方向の中央領域に接続される膨出ガイド部の延長上と第2バッファ領域の前記一方側の端部との間に設けられることが好ましい。
また、この燃料電池では、反応ガス連通孔は、幅方向の中央領域から一方側に寄って配置される反応ガス入口連通孔と、前記幅方向の中央領域から他方側に寄って配置される反応ガス出口連通孔と、を有するともに、前記反応ガス入口連通孔と反応ガス流路とを連通する入口バッファ部は、第2バッファ領域の一方側に中間深さバッファ領域が設けられ、前記反応ガス出口連通孔と前記反応ガス流路とを連通する出口バッファ部は、前記第2バッファ領域の前記一方側に前記中間深さバッファ領域が設けられている。
さらに、この燃料電池では、第2バッファ領域には、反応ガス流路の幅方向の一方から前記幅方向の他方に向かって積層方向の深さが連続的に変化する傾斜部が設けられている。
本発明によれば、反応ガス連通孔に隣接する第2バッファ領域は、反応ガス流路に隣接する第1バッファ領域よりも積層方向に深く(深溝に)設定されている。このため、第2バッファ領域における反応ガスのガス分配性を良好に向上させることができる。
従って、例えば、反応ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)から入口バッファ部(バッファ部)に供給される反応ガスは、第2バッファ領域で良好に分配された後、第1バッファ領域に沿って流動して反応ガス流路に供給されている。
しかも、第2バッファ領域は、反応ガス流路の流れ方向に交差する幅方向の一方から前記幅方向の他方に向かって積層方向の深さが異なっている。これにより、第2バッファ領域内では、深さが浅く設定される部位の圧損が高くなって反応ガスの分配が減少されるため、前記第2バッファ領域の深さが変更される位置や範囲等を設定することで、前記反応ガスの分配の増減を調整することが可能になる。
このため、簡単な構成で、反応ガス連通孔からバッファ部を介して反応ガス流路全体に反応ガスを均一且つ確実に供給することができ、良好な発電性能を保持することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルの分解概略斜視図である。 前記発電セルの、図1中、II−II線断面図である。 前記発電セルを構成する電解質膜・電極構造体の正面説明図である。 前記電解質膜・電極構造体の要部拡大説明図である。 前記電解質膜・電極構造体に設けられた樹脂枠部材の、図4中、V−V線断面図である。 前記樹脂枠部材の、図1中、VI−VI線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する発電セルの分解概略斜視図である。 前記発電セルを構成する第1セパレータの正面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の一部説明図である。 前記電解質膜・電極構造体の、図9中、X−X線断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、複数の発電セル12を水平方向(矢印A方向)又は重力方向(矢印C方向)に積層して構成され、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用される。
発電セル12は、第1セパレータ14及び第2セパレータ16間に電解質膜・電極構造体(MEA)18を挟持する。発電セル12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)20a及び燃料ガス入口連通孔(反応ガス連通孔)22aが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔20aは、酸化剤ガス(反応ガス)、例えば、酸素含有ガス(空気等)を矢印A方向に供給する一方、燃料ガス入口連通孔22aは、燃料ガス(反応ガス)、例えば、水素含有ガス(水素ガス等)を矢印A方向に供給する。
発電セル12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)22b及び酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス連通孔)20bが設けられる。燃料ガス出口連通孔22bは、燃料ガスを矢印A方向に排出する一方、酸化剤ガス出口連通孔20bは、酸化剤ガスを矢印A方向に排出する。
発電セル12の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔24aが設けられる。発電セル12の短辺方向の他端縁部には、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔24bが設けられる。
第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状を有する。なお、第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、金属セパレータに代えて、カーボンセパレータ等を使用してもよい。
第1セパレータ14の電解質膜・電極構造体18に向かう面14aには、酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス出口連通孔20bとを連通する酸化剤ガス流路(反応ガス流路)26が形成される。酸化剤ガス流路26は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝(又は直線状流路溝)を有する。第1セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔24aと冷却媒体出口連通孔24bとを連通する冷却媒体流路28の一部が形成される。冷却媒体流路28は、酸化剤ガス流路26の裏面形状と後述する燃料ガス流路32の裏面形状とが重なり合って構成される。
第2セパレータ16の電解質膜・電極構造体18に向かう面16aには、燃料ガス入口連通孔22aと燃料ガス出口連通孔22bとを連通する燃料ガス流路32が形成される。燃料ガス流路32は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝(又は直線状流路溝)を有する。第2セパレータ16の面16bには、冷却媒体入口連通孔24aと冷却媒体出口連通孔24bとを連通する冷却媒体流路28の一部が形成される。
第1セパレータ14の両方の面14a、14b及び第2セパレータ16の両方の面16a、16bには、必要に応じてシール部材(図示せず)を設けることができる。
図2に示すように、電解質膜・電極構造体18は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜36と、前記固体高分子電解質膜36を挟持するカソード電極38及びアノード電極40とを備える。カソード電極38及びアノード電極40は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜36の両面に形成される。
固体高分子電解質膜36は、カソード電極38及びアノード電極40と同一の平面寸法、又はこれらよりも大きな平面寸法に設定される。固体高分子電解質膜36の外周端縁部には、樹脂枠部材(額縁部)42が、例えば、射出成形等により一体成形、又は別体部品が接合される。樹脂材としては、例えば、汎用プラスチックの他、エンジニアリングプラスチックやスーパーエンジニアリングプラスチック等が採用される。
図1及び図3に示すように、電解質膜・電極構造体18では、樹脂枠部材42に酸化剤ガス入口連通孔20a、燃料ガス入口連通孔22a、冷却媒体入口連通孔24a、酸化剤ガス出口連通孔20b、燃料ガス出口連通孔22b及び冷却媒体出口連通孔24bが形成される。
図3に示すように、樹脂枠部材42のカソード電極38を設ける面42aには、酸化剤ガス入口連通孔20aに一端が連通する複数本の入口側連結溝44aと、酸化剤ガス出口連通孔20bに一端が連通する複数本の出口側連結溝44bとが設けられる。入口側連結溝44aの他端は、入口バッファ部46に連通する一方、出口側連結溝44bの他端は、出口バッファ部48に連通する。
図4に示すように、各入口側連結溝44aは、均一の長さSに且つ均一の幅寸法hに設定されるとともに、同一の圧損に設定される。各出口側連結溝44bは、同様に、均一の長さに且つ均一の幅寸法に設定されるとともに、同一の圧損に設定される。
入口バッファ部46は、酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス流路26とを連通する。出口バッファ部48は、酸化剤ガス流路26と酸化剤ガス出口連通孔20bとを連通する。
入口バッファ部46は、略三角形状を有し、酸化剤ガス流路26に隣接する第1バッファ領域46aと、酸化剤ガス入口連通孔20aに隣接する第2バッファ領域46bとを有する。第1バッファ領域46aには、酸化剤ガス流路26と第2バッファ領域46bとを連続的に繋ぐ複数本の膨出ガイド部50が設けられる。
各膨出ガイド部50は、薄板状を有しており、互いに平行し且つ酸化剤ガス流路26の幅方向(矢印B方向)に沿って略均等に配列される。図5に示すように、第1バッファ領域46aは、面42aからの積層方向(矢印A方向)の深さ(膨出ガイド部50の先端から底部までの深さ)D1が設定される。
図3及び図4に示すように、第2バッファ領域46bは、酸化剤ガス入口連通孔20aの内側端面に平行するとともに、入口側連結溝44aの配列方向に長尺に形成される。第2バッファ領域46bは、電解質膜・電極構造体18の一方の端部側(酸化剤ガス入口連通孔20aが設けられている端部側)(矢印B1方向)の幅寸法が、前記一方の端部側とは反対の他方の端部側(矢印B2方向)の幅寸法よりも小さな寸法に設定される。第2バッファ領域46bは、略台形状を有し、幅寸法が矢印B2方向に向かって連続的に大きくなる。
図5に示すように、第2バッファ領域46bは、面42aからの積層方向(矢印A方向)の深さD2が設定される。第2バッファ領域46bの深さD2は、第1バッファ領域46aの深さD1よりも大きく、すなわち、深溝に設定される(D2>D1)。第2バッファ領域46bには、エンボス部52が設けられる。
第2バッファ領域46bの矢印B1方向の端部側には、前記第2バッファ領域46bよりも積層方向に浅く且つ第1バッファ領域46aよりも前記積層方向に深い中間深さバッファ領域46bmが設けられる。中間深さバッファ領域46bmの深さD3は、D1<D3<D2の関係を有する。
中間深さバッファ領域46bmは、第2バッファ領域46bの底部と膨出ガイド部50の底部との間の中間位置に設けられる。第2バッファ領域46bの底部と中間深さバッファ領域46bmの底部との距離t1、及び前記中間深さバッファ領域46bmの底部と第1バッファ領域46aの底部との距離t2は、t1=t2の関係に設定される。
図3に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aは、酸化剤ガス流路26の流れ方向(矢印C方向)に交差する幅方向(矢印B方向)の中央領域から一方側(矢印B1方向)に寄って配置される。中間深さバッファ領域46bmは、酸化剤ガス流路26の前記幅方向の中央領域に接続される膨出ガイド部50mid1の延長上と第2バッファ領域46bの前記一方側の端部との間に設けられる。
出口バッファ部48は、略三角形状を有し、酸化剤ガス流路26に隣接する第1バッファ領域48aと、酸化剤ガス出口連通孔20bに隣接する第2バッファ領域48bとを有する。第1バッファ領域48aには、酸化剤ガス流路26と第2バッファ領域46bとを連続的に繋ぐ複数本の膨出ガイド部50が設けられる。
第2バッファ領域48bは、酸化剤ガス出口連通孔20bの内側端面に平行するとともに、出口側連結溝44bの配列方向に長尺に形成される。第2バッファ領域48bは、電解質膜・電極構造体18の他方の端部側(酸化剤ガス出口連通孔20bが設けられている端部側)(矢印B2方向)の幅寸法が、前記他方の端部側とは反対の一方の端部側(矢印B1方向)の幅寸法よりも小さな寸法に設定される。第2バッファ領域48bは、略台形状を有し、幅寸法が矢印B1方向に向かって連続的に大きくなる。
第2バッファ領域48bは、第1バッファ領域48aよりも深溝に設定される。第2バッファ領域48bの矢印B1方向の端部側には、前記第2バッファ領域48bよりも積層方向に浅く且つ第1バッファ領域48aよりも前記積層方向に深い中間深さバッファ領域48bmが設けられる。中間深さバッファ領域48bmは、上記の中間深さバッファ領域46bmと同様に構成される。
酸化剤ガス出口連通孔20bは、酸化剤ガス流路26の流れ方向(矢印C方向)に交差する幅方向(矢印B方向)の中央領域から他方側(矢印B2方向)に寄って配置される。中間深さバッファ領域48bmは、酸化剤ガス流路26の前記幅方向の中央領域に接続される膨出ガイド部50mid2の延長上と第2バッファ領域48bの前記他方側とは反対の一方側の端部との間に設けられる。
図1に示すように、樹脂枠部材42のアノード電極40を設ける面42bには、燃料ガス入口連通孔22aに一端が連通する複数本の入口側連結溝54aと、燃料ガス出口連通孔22bに一端が連通する複数本の出口側連結溝54bとが設けられる。入口側連結溝54aの他端は、入口バッファ部56に連通する一方、出口側連結溝54bの他端は、出口バッファ部58に連通する。
各入口側連結溝54aは、均一の長さに且つ均一の幅寸法に設定されるとともに、同一の圧損に設定される。各出口側連結溝54bは、同様に、均一の長さに且つ均一の幅寸法に設定されるとともに、同一の圧損に設定される。
入口バッファ部56は、燃料ガス入口連通孔22aと燃料ガス流路32とを連通するとともに、出口バッファ部58は、前記燃料ガス流路32と燃料ガス出口連通孔22bとを連通する。
入口バッファ部56は、略三角形状を有し、燃料ガス流路32に隣接する第1バッファ領域56aと、燃料ガス入口連通孔22aに隣接する第2バッファ領域56bとを有する。第1バッファ領域56aには、燃料ガス流路32と第2バッファ領域56bとを連続的に繋ぐ複数本の膨出ガイド部60が設けられる。
各膨出ガイド部60は、薄板状を有しており、互いに平行し且つ燃料ガス流路32の幅方向(矢印B方向)に沿って略均等に配列される。図6に示すように、第1バッファ領域56aは、面42bからの積層方向(矢印A方向)の深さ(膨出ガイド部60の先端から底部までの深さ)D4が設定される。
図1に示すように、第2バッファ領域56bは、燃料ガス入口連通孔22aの内側端面に平行するとともに、入口側連結溝54aの配列方向に長尺に形成される。第2バッファ領域56bは、電解質膜・電極構造体18の一方の端部側(燃料ガス入口連通孔22aが設けられている端部側)(矢印B2方向)の幅寸法が、前記一方の端部側とは反対の他方の端部側(矢印B1方向)の幅寸法よりも小さな寸法に設定される。第2バッファ領域56bは、略台形状を有し、幅寸法が矢印B1方向に向かって連続的に大きくなる。
図6に示すように、第2バッファ領域56bは、面42bからの積層方向(矢印A方向)の深さD5が設定される。第2バッファ領域56bの深さD5は、第1バッファ領域56aの深さD4よりも大きく、すなわち、深溝に設定される(D5>D4)。第2バッファ領域56bには、エンボス部62が設けられる。
第2バッファ領域56bの矢印B2方向の端部側には、前記第2バッファ領域56bよりも積層方向に浅く且つ第1バッファ領域56aよりも前記積層方向に深い中間深さバッファ領域56bmが設けられる。中間深さバッファ領域56bmの深さD6は、D4<D6<D5の関係を有する。
中間深さバッファ領域56bmは、第2バッファ領域56bの底部と膨出ガイド部60の底部との間の中間位置に設けられる。第2バッファ領域56bの底部と中間深さバッファ領域56bmの底部との距離t3、及び前記中間深さバッファ領域56bmの底部と第1バッファ領域56aの底部との距離t4は、t3=t4の関係に設定される。
図1に示すように、燃料ガス入口連通孔22aは、燃料ガス流路32の流れ方向(矢印C方向)に交差する幅方向(矢印B方向)の中央領域から他方側(矢印B2方向)に寄って配置される。中間深さバッファ領域56bmは、燃料ガス流路32の前記幅方向の中央領域に接続される膨出ガイド部60mid1の延長上と第2バッファ領域56bの前記他方側の端部との間に設けられる。
出口バッファ部58は、略三角形状を有し、燃料ガス流路32に隣接する第1バッファ領域58aと、燃料ガス出口連通孔22bに隣接する第2バッファ領域58bとを有する。第1バッファ領域58aには、燃料ガス流路32と第2バッファ領域58bとを連続的に繋ぐ複数本の膨出ガイド部60が設けられる。
第2バッファ領域58bは、燃料ガス出口連通孔22bの内側端面に平行するとともに、出口側連結溝54bの配列方向に長尺に形成される。第2バッファ領域58bは、電解質膜・電極構造体18の他方の端部側(燃料ガス出口連通孔22bが設けられている端部側)(矢印B1方向)の幅寸法が、前記他方の端部側とは反対の一方の端部側(矢印B2方向)の幅寸法よりも小さな寸法に設定される。第2バッファ領域58bは、略台形状を有し、幅寸法が矢印B2方向に向かって連続的に大きくなる。
第2バッファ領域58bは、第1バッファ領域58aよりも深溝に設定される。第2バッファ領域58bの矢印B2方向の端部側には、前記第2バッファ領域58bよりも積層方向に浅く且つ第1バッファ領域58aよりも前記積層方向に深い中間深さバッファ領域58bmが設けられる。中間深さバッファ領域58bmは、上記の中間深さバッファ領域56bmと同様に構成される。
燃料ガス出口連通孔22bは、燃料ガス流路32の流れ方向(矢印C方向)に交差する幅方向(矢印B方向)の中央領域から他方側(矢印B1方向)に寄って配置される。中間深さバッファ領域58bmは、燃料ガス流路32の前記幅方向の中央領域に接続される膨出ガイド部60mid2の延長上と第2バッファ領域58bの前記他方側とは反対の一方側の端部との間に設けられる。
樹脂枠部材42の両方の面42a、42bには、シール部材64が、例えば、射出成形により一体成形、又は、別体部品を接合して構成される。シール部材64としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔22aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔24aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、図3に示すように、酸化剤ガス入口連通孔20aから電解質膜・電極構造体18の樹脂枠部材42に形成された入口側連結溝44aを通って入口バッファ部46に導入される。さらに、酸化剤ガスは、入口バッファ部46から第1セパレータ14の酸化剤ガス流路26に供給される(図1参照)。この酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路26に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、電解質膜・電極構造体18のカソード電極38に供給される。
一方、燃料ガスは、図1に示すように、燃料ガス入口連通孔22aから電解質膜・電極構造体18の樹脂枠部材42に形成された入口側連結溝54aを通って入口バッファ部56に導入される。さらに、燃料ガスは、入口バッファ部56から第2セパレータ16の燃料ガス流路32に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、電解質膜・電極構造体18のアノード電極40に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体18では、カソード電極38に供給される酸化剤ガスと、アノード電極40に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体18のカソード電極38に供給されて消費された酸化剤ガスは、出口バッファ部48から出口側連結溝44bを通って酸化剤ガス出口連通孔20bに排出される(図3参照)。また、電解質膜・電極構造体18のアノード電極40に供給されて消費された燃料ガスは、図1に示すように、出口バッファ部58から出口側連結溝54bを通って燃料ガス出口連通孔22bに排出される。
一方、冷却媒体入口連通孔24aに供給された冷却媒体は、図1に示すように、第1セパレータ14と第2セパレータ16との間に形成された冷却媒体流路28に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体18を冷却した後、冷却媒体出口連通孔24bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、樹脂枠部材42の面42aには、酸化剤ガス入口連通孔20aに隣接して入口バッファ部46が設けられている。入口バッファ部46は、酸化剤ガス流路26に隣接する第1バッファ領域46aと、酸化剤ガス入口連通孔20aに隣接する第2バッファ領域46bとを有している。そして、図5に示すように、第2バッファ領域46bの深さD2は、第1バッファ領域46aの深さD1よりも大きく、すなわち、深溝に設定されている(D2>D1)。
従って、酸化剤ガス入口連通孔20aから入口バッファ部46に供給される酸化剤ガスは、第2バッファ領域46bから第1バッファ領域46aにわたって良好に分配された後、酸化剤ガス流路26に供給される。
しかも、第2バッファ領域46bには、前記第2バッファ領域46bよりも積層方向に浅く且つ第1バッファ領域46aよりも前記積層方向に深い中間深さバッファ領域46bmが設けられている。これにより、第2バッファ領域46b内では、中間深さバッファ領域46bmによって酸化剤ガスの分配が減少されている。
このため、中間深さバッファ領域46bmの位置及び範囲を設定することで、酸化剤ガスの分配の増減を調整することが可能になる。第1の実施形態では、図4に示すように、中間深さバッファ領域46bmは、酸化剤ガス入口連通孔20a側、すなわち、酸化剤ガス流路26の幅方向一方(矢印B1方向)側に寄って設けられている。
従って、酸化剤ガス入口連通孔20aから酸化剤ガスが流通し易い幅方向一方側は、前記酸化剤ガスが流通し難い幅方向他方側よりも浅溝に構成している。これにより、酸化剤ガス入口連通孔20aの幅方向一方側は、圧損が増加して幅方向他方側よりも酸化剤ガスが流れ難くなり、幅方向全体に亘って前記酸化剤ガスを均等に流通させることができる。
このため、簡単な構成で、酸化剤ガス入口連通孔20aから入口バッファ部46を介して酸化剤ガス流路26全体に酸化剤ガスを均一且つ確実に供給することができ、良好な発電性能を保持することが可能になるという効果が得られる。
一方、図3に示すように、樹脂枠部材42の面42aには、酸化剤ガス出口連通孔20bに隣接して出口バッファ部48が設けられている。出口バッファ部48は、酸化剤ガス流路26に隣接する第1バッファ領域48aと、酸化剤ガス出口連通孔20bに隣接する第2バッファ領域48bとを有している。第2バッファ領域48bは、第1バッファ領域48aよりも深溝に設定されている。
そして、第2バッファ領域48bには、前記第2バッファ領域48bよりも積層方向に浅く且つ第1バッファ領域48aよりも前記積層方向に深い中間深さバッファ領域48bmが設けられている。これにより、酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路26から第1バッファ領域48aを通って第2バッファ領域48bに円滑且つ均一に流動された後、酸化剤ガス出口連通孔20bに排出される。このため、酸化剤ガス流路26では、発電領域全域で酸化剤ガスの分配を均一化することが可能になる。
また、図1及び図6に示すように、樹脂枠部材42の面42bには、燃料ガス入口連通孔22aに隣接して入口バッファ部56が設けられている。入口バッファ部56は、燃料ガス流路32に隣接する第1バッファ領域56aと、燃料ガス入口連通孔22aに隣接する第2バッファ領域56bとを有している。第2バッファ領域56bの深さD5は、第1バッファ領域56aの深さD4よりも大きく、すなわち、深溝に設定されている(D5>D4)。
従って、燃料ガス入口連通孔22aから入口バッファ部56に供給される燃料ガスは、第2バッファ領域56bから第1バッファ領域56aにわたって良好に分配された後、燃料ガス流路32に供給される。
しかも、第2バッファ領域56bには、前記第2バッファ領域56bよりも積層方向に浅く且つ第1バッファ領域56aよりも前記積層方向に深い中間深さバッファ領域56bmが設けられている。これにより、第2バッファ領域56b内では、中間深さバッファ領域56bmによって燃料ガスの分配が減少されている。このため、中間深さバッファ領域56bmの位置を設定することで、燃料ガスの分配の増減を調整することが可能になる。
従って、簡単な構成で、燃料ガス入口連通孔22aから入口バッファ部56を介して燃料ガス流路32全体に燃料ガスを均一且つ確実に供給することができ、良好な発電性能を保持することが可能になるという効果が得られる。
一方、樹脂枠部材42の面42bには、燃料ガス出口連通孔22bに隣接して出口バッファ部58が設けられている。出口バッファ部58は、上記の入口バッファ部56と同様に構成されている。これにより、燃料ガスは、燃料ガス流路32から第1バッファ領域58aを通って第2バッファ領域58bに円滑且つ均一に流動された後、燃料ガス出口連通孔22bに排出されている。このため、燃料ガス流路32では、発電領域全域で燃料ガスの分配を均一化することが可能になる。
従って、第1セパレータ14に形成された酸化剤ガス流路26全体と第2セパレータ16に形成された燃料ガス流路32全体とには、酸化剤ガスと燃料ガスとを均一且つ確実に供給することができる。これにより、燃料電池10は、簡単な構成で、良好な発電性能を保持することが可能になるという効果が得られる。
なお、樹脂枠部材42には、酸化剤ガス用の入口バッファ部46及び出口バッファ部48のみを設けてもよく、あるいは、燃料ガス用の入口バッファ部56及び出口バッファ部58のみを設けてもよい。また、出口バッファ部48、58には、中間深さバッファ領域48bm、58bmを設けなくてもよい。以下に説明する第2以降の実施形態においても、同様である。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池70を構成する発電セル72の分解概略斜視図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
発電セル72は、第1セパレータ74及び第2セパレータ76間に電解質膜・電極構造体(MEA)78を挟持する。電解質膜・電極構造体78は、固体高分子電解質膜36aと、前記固体高分子電解質膜36aを挟持するカソード電極38a及びアノード電極40aとを備える。固体高分子電解質膜36aは、第1セパレータ74及び第2セパレータ76と同一の平面寸法(外形寸法)を有し、カソード電極38a及びアノード電極40aは、前記固体高分子電解質膜36aよりも小さな平面寸法を有する。
第1セパレータ74及び第2セパレータ76は、例えば、カーボンセパレータで構成される。なお、第1セパレータ74及び第2セパレータ76は、発電領域に対応して金属プレートを使用し、前記金属プレートの外周に樹脂枠部材(額縁部)を接合して構成してもよい。
図8に示すように、第1セパレータ74の電解質膜・電極構造体78に向かう面74aには、酸化剤ガス流路26が形成される。面74aには、酸化剤ガス入口連通孔20aと酸化剤ガス流路26とを連結するために、入口側連結溝44a及び入口バッファ部46が設けられる。面74aには、酸化剤ガス出口連通孔20bと酸化剤ガス流路26とを連結するために、出口側連結溝44b及び出口バッファ部48が設けられる。
図7に示すように、第2セパレータ76の電解質膜・電極構造体78に向かう面76aには、燃料ガス流路32が形成される。面76aには、燃料ガス入口連通孔22aと燃料ガス流路32とを連結するために、入口側連結溝54a及び入口バッファ部56が設けられる。面76aには、燃料ガス出口連通孔22bと燃料ガス流路32とを連結するために、出口側連結溝54b及び出口バッファ部58が設けられる。
第1セパレータ74の面74bと第2セパレータ76の面76bとの間には、冷却媒体流路28が形成される。冷却媒体流路28は、面74b又は面76bの少なくとも一方に設けられていればよい。
このように構成される第2の実施形態では、図8に示すように、第1セパレータ74の面74aには、入口バッファ部46及び出口バッファ部48が設けられている。一方、図7に示すように、第2セパレータ76の面76aには、入口バッファ部56及び出口バッファ部58が設けられている。このため、簡単な構成で、発電領域全域で酸化剤ガス及び燃料ガスの分配を均一化することが可能になり、良好な発電性能を保持することができる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体80の一部説明図である。
電解質膜・電極構造体80を構成する樹脂枠部材82には、入口バッファ部84が設けられる。なお、図示しないが、樹脂枠部材82には、酸化剤ガス側の出口バッファ部(出口バッファ部48に相当)、燃料ガス側の入口バッファ部(入口バッファ部56に相当)及び出口バッファ部(出口バッファ部58に相当)が設けられる。これらの構造は、入口バッファ部84と同様である。また、第2の実施形態の第1セパレータ74及び第2セパレータ76にも、同様に適用することができる。
入口バッファ部84は、酸化剤ガス流路26に隣接する第1バッファ領域84aと、酸化剤ガス入口連通孔20aに隣接する第2バッファ領域84bとを有する。図10に示すように、第2バッファ領域84bには、酸化剤ガス流路26の幅方向の一方の端部側(矢印B1方向)から前記幅方向の他方の端部側(矢印B2方向)に向かって積層方向の深さが連続的に変化する傾斜部86が設けられる。第2バッファ領域84bは、矢印B1方向の端部の深さD7が、矢印B2方向の端部の深さD8よりも浅く設定される(D7<D8)。
このように構成される第3の実施形態では、酸化剤ガス流路26の発電領域全域で酸化剤ガスの分配が均一化される等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、第3の実施形態では、第2バッファ領域84bに傾斜部86を設けているが、これに代えて、例えば、深さが2段階(又はそれ以上)に段階的に変化する多段構造を採用してもよい。
10、70…燃料電池 12、72…発電セル
14、16、74、76…セパレータ 18、78、80…電解質膜・電極構造体
20a…酸化剤ガス入口連通孔 20b…酸化剤ガス出口連通孔
22a…燃料ガス入口連通孔 22b…燃料ガス出口連通孔
24a…冷却媒体入口連通孔 24b…冷却媒体出口連通孔
26…酸化剤ガス流路 28…冷却媒体流路
32…燃料ガス流路 36…固体高分子電解質膜
38…カソード電極 40…アノード電極
42、82…樹脂枠部材 44a、54a…入口側連結溝
44b、54b…出口側連結溝 46、56、84…入口バッファ部
46a、46b、48a、48b、56a、56b、58a、58b、84a、84b…バッファ領域
46bm、56bm、58bm…中間深さバッファ領域
48、58…出口バッファ部 50、60…膨出ガイド部
86…傾斜部

Claims (6)

  1. 電解質膜の両側に電極を設けた電解質膜・電極構造体をセパレータにより挟持するとともに、前記電解質膜・電極構造体の電極面に沿って反応ガスを供給する反応ガス流路と、前記反応ガスを前記セパレータの積層方向に流す反応ガス連通孔とが形成される燃料電池であって、
    前記反応ガス連通孔と前記反応ガス流路とを連通するバッファ部が設けられ、
    前記バッファ部は、前記反応ガス流路に隣接する第1バッファ領域と、
    前記反応ガス連通孔に隣接し、且つ前記第1バッファ領域よりも前記積層方向に深い第2バッファ領域と、
    を有し、
    前記第2バッファ領域は、前記反応ガス流路の流れ方向に交差する幅方向の一方から前記幅方向の他方に向かって前記積層方向の深さが異なることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記第2バッファ領域には、該第2バッファ領域よりも積層方向に浅く且つ前記第1バッファ領域よりも前記積層方向に深い中間深さバッファ領域が設けられることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項2記載の燃料電池において、前記第1バッファ領域には、前記反応ガス流路と前記第2バッファ領域とを連続的に繋ぐ複数本の膨出ガイド部が設けられるとともに、
    前記中間深さバッファ領域は、前記第2バッファ領域の底部と前記膨出ガイド部の底部との間の中間位置に設けられることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項3記載の燃料電池において、前記反応ガス連通孔は、前記反応ガス流路の前記幅方向の中央領域から一方側に寄って配置されるとともに、
    前記中間深さバッファ領域は、前記反応ガス流路の前記幅方向の中央領域に接続される前記膨出ガイド部の延長上と前記第2バッファ領域の前記一方側の端部との間に設けられることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項4記載の燃料電池において、前記反応ガス連通孔は、前記幅方向の中央領域から一方側に寄って配置される反応ガス入口連通孔と、
    前記幅方向の中央領域から他方側に寄って配置される反応ガス出口連通孔と、
    を有するともに、
    前記反応ガス入口連通孔と前記反応ガス流路とを連通する入口バッファ部は、前記第2バッファ領域の前記一方側に前記中間深さバッファ領域が設けられ、
    前記反応ガス出口連通孔と前記反応ガス流路とを連通する出口バッファ部は、前記第2バッファ領域の前記一方側に前記中間深さバッファ領域が設けられることを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項1記載の燃料電池において、前記第2バッファ領域には、前記反応ガス流路の前記幅方向の一方から前記幅方向の他方に向かって前記積層方向の深さが連続的に変化する傾斜部が設けられることを特徴とする燃料電池。
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