JP2014191903A - 通気部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体内に浮遊したオイルミストの通気膜への付着の防止に適した通気部材を提供する。
【解決手段】通気孔3は、第1通気経路31と、第2通気経路32と、袋状経路33とを有している。第1通気経路31は、一端部に内部空間22側の開口11Aが形成され、他端部31Bが内部空間22側の開口11Aに対向する位置に設けられ、第1方向Aに向かって延びている。第2通気経路32は、一端部が第1通気経路31の側面31Cに連結され、他端部に外部空間24側の開口12Aが形成され、第1方向Aと直交する第2方向Bに向かって延びている。袋状経路33は、第1通気経路31の他端部31Bから第1方向Aに向かって袋状に延びている。
【選択図】図2

Description

本発明は、通気部材に関する。
従来、例えば自動車用ランプやECU(Electrical Control Unit)などの自動車電装部品、OA(オフィスオートメーション)機器、家電製品、医療機器などでは、電子部品や制御基板などを収容する筐体に、温度変化による筐体内の圧力変動を緩和したり筐体内を換気したりする目的で開口が設けられ、この開口に通気部材が取り付けられることが行われている。この通気部材は、筐体の内外での通気を確保しつつ筐体内への塵や水などの異物の侵入を防ぐものである。そのような通気部材の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された通気部材を図9に示す。
通気部材110は、支持体104と、支持体104の上に配置された通気膜102と、通気膜102を覆っているカバー部材106と、支持体104と筐体120との間の隙間に装着されるシール部材108とを備えている。通気部材110は、シール部材108を介して、筐体120の開口部121に固定される。通気部材110が筐体120から抜けないように、支持体104の脚部112が開口部121に係合している。また、カバー部材106の側部には、複数の開口106Aが形成されている。通気膜102を透過した気体がカバー部材106の開口106Aを通過することにより、筐体120内外の通気を確保できる。
特開2004−47425号公報
ところで、例えば自動車電装部品では、通気部材は、筐体内の圧力を調整するためのものとして機能している。具体的には、筐体内の圧力が筐体外の圧力より高いとき、すなわち、筐体内の圧力が正圧であるとき、筐体内の気体は通気部材を介して筐体の内部空間から外部空間へ通気される。逆に、筐体内の圧力が筐体外の圧力より低いとき、すなわち、筐体内の圧力が負圧であるとき、筐体外の気体は通気部材を介して筐体の外部空間から内部空間へ通気される。筐体内の圧力が正圧であるとき、筐体内の気体にはオイルミストが浮遊しているため、筐体の内部空間から外部空間へ通気される際、オイルミストが通気膜に付着することがある。
本発明は、このような事情に鑑み、筐体内に浮遊したオイルミストの通気膜への付着の防止に適した通気部材を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
筐体の開口部に取り付け可能な通気部材であって、
前記開口部に装着され、前記筐体の内部空間と外部空間との間の通気経路としての貫通孔を有する支持体と、
前記貫通孔の前記内部空間側の開口を閉塞するように前記支持体上に配置されたフィルタ部材と、
前記貫通孔の前記外部空間側の開口を閉塞するように前記支持体上に配置された通気膜と、を備え、
前記貫通孔は、
一端部に前記内部空間側の開口が形成され、他端部が前記内部空間側の開口に対向する位置に設けられ、前記一端部から他端部に向かって所定方向に沿って延びるように形成された第1通気経路と、
一端部が前記第1通気経路の側面に連結され、他端部が前記外部空間側の開口に連結された第2通気経路と、
前記第1通気経路の前記他端部から袋状に延びるように形成された袋状経路と、を有している、通気部材を提供する。
本発明によれば、通気部材は、内部空間側の開口を閉塞するフィルタ部材と、外部空間側の開口を閉塞する通気膜とが設けられている。貫通孔は、第1通気経路と、第2通気経路と、袋状経路とを有している。第1通気経路は、一端部に内部空間側の開口が形成され、他端部が内部空間側の開口に対向する位置に設けられている。第2通気経路は、一端部が第1通気経路の側面に連結され、他端部が外部空間側の開口に連結されている。袋状経路は、通気経路の他端部から袋状に延びるように形成されている。筐体内の圧力が正圧であるとき、筐体の内部空間から外部空間へ通気される際、オイルミストは、フィルタ部材を通過し、第1通気経路及び袋状経路に移動したオイルミストは、粒状のオイルとなって第1通気経路の内周面及び袋状経路の内周面に付着する。これにより、オイルミストは第2通気経路に移動しにくくなるので、筐体内に浮遊したオイルミストの通気膜への付着を防止できる。
本発明の第1実施形態に係る通気部材の斜視図である。 図1に示す通気部材の断面図である。 通常時における図1に示す通気部材の断面図である。 正圧時における図1に示す通気部材の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る通気部材の斜視図である。 図5に示す通気部材の断面図である。 通常時における図5に示す通気部材の断面図である。 正圧時における図5に示す通気部材の断面図である。 従来の通気部材の断面図である。 キャップシールの斜視図である。
(第1実施形態)
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の第1実施形態について説明する。なお、以下の説明は本発明の一例に関するものであり、本発明はこれらによって限定されるものではない。
本発明の第1実施形態に係る通気部材10Aは、図2に示すように、筐体20の開口部21に取り付けられるものである。開口部21は、図2に示すように、筐体20の内部空間22と外部空間24とを連通する貫通孔である。通気部材10Aは、図1及び図2に示すように、通気膜2と、支持体4と、フィルタ部材5と、を備えている。通気膜2は、平面視で円形の形状を有している。支持体4は、内部空間22と外部空間24との間の通気経路としての貫通孔である通気孔3を有している。通気膜2は、通気孔3を外部空間24側で閉じるように支持体4上に配置されている。フィルタ部材5は、通気孔3を内部空間22側で閉じるように支持体4上に配置されている。フィルタ部材5は、側面視で円形の形状を有している。フィルタ部材5及び通気膜2を通じて、内部空間22と外部空間24との間を通気できる。筐体20としては、例えば自動車のECU(Electric Control Unit)ボックスがあるが、図2には筐体20の一部のみが示されている。
図1及び図2に示すように、支持体4は、フィルタ部材5が支持される第1支持部11と、通気膜2が支持される第2支持部12と、をさらに有している。第1支持部11は、フィルタ部材5が支持される側の側面視で矩形の部材であり、その直交方向の側面視で矩形の部材である。第2支持部12は、平面視で円形の部材である。第1支持部11には、図2に示すように、内部空間22に連通する通気孔3の開口11Aが側面に形成されており、フィルタ部材5は、通気孔3の内部空間22側(図2左側)の開口11Aを閉塞するように配置されている。内部空間22側の開口11Aは、フィルタ部材5の全体が第1支持部11内に装着されるように凹んで形成されている。第2支持部12には、外部空間24に連通する通気孔3の開口12Aが上面に形成されており、通気膜2は、通気孔3の外部空間24側(図2上側)の開口12Aを閉塞するように配置されている。外部空間24側の開口12Aは、通気膜2の全体が第2支持部12内に装着されるように凹んで形成されている。
図2に示すように、通気孔3は、第1通気経路31と、第2通気経路32と、袋状経路33と、を有している。第1通気経路31は、一端部に内部空間22側の開口11Aが形成され、他端部31Bが内部空間22側の開口11Aに対向する位置に設けられ、第1方向A(図2右方向)に向かって延びるように形成されている。第2通気経路32は、一端部が第1通気経路31の側面31Cに連結され、他端部に外部空間24側の開口12Aが形成され、第1方向Aと直交する第2方向B(図2上方向)に向かって延びるように形成されている。袋状経路33は、第1通気経路31の他端部31Bから第1方向Aに向かって袋状に延びるように形成されている。第1通気経路31は、内部空間22側の開口11Aから袋状経路33に向かって第1方向Aにまっすぐ延びる孔である。内部空間22側の開口11Aは、支持体4の装着方向と直交する方向に開口するように形成され、第1通気経路31は、支持体4の装着方向と直交する方向に延びるように形成されている。第2通気経路32は、第1通気経路31と連通し、第1通気経路31の側面31Cから外部空間24側の開口12Aに向かって第2方向Bに拡径するように延びる孔である。袋状経路33は、第1通気経路31と連通し、第1通気経路31の他端部31Bから第1方向Aにまっすぐ延びる孔である。第1方向Aは、内部空間22側の開口11Aにフィルタ部材5が装着される方向である。第2方向Bは、第1方向Aと直交する方向であり、外部空間24側の開口12Aから通気膜2が取り外される方向である。
次に、通気膜2について説明する。通気膜2は、気体の透過を許容し、液体の透過を阻止する性質を有するものであればよく、その構造や材料は特に限定されない。図3に示すように、通気膜2は、膜本体2aと、膜本体2aに重ね合わされた補強材2bとを有していてもよい。補強材2bを設けることにより、通気膜2の強度が向上する。もちろん、通気膜2が膜本体2aのみで構成されていてもよい。
膜本体2aには、撥油処理や撥水処理が施されていてもよい。これらの撥液処理は、表面張力の小さい物質を膜本体2aに塗布し、乾燥後、キュアすることにより行える。撥液処理に用いる撥液剤は、膜本体2aよりも低い表面張力の皮膜を形成できるものであればよく、例えば、パーフルオロアルキル基を有する高分子を含む撥液剤が好適である。撥液剤は、含浸、スプレー等の公知の方法で膜本体2aに塗布される。
膜本体2aの典型例は、フッ素樹脂またはポリオレフィンでできた多孔質膜である。十分な防水性を確保する観点から、0.01〜10μmの平均孔径を有する樹脂多孔質膜を膜本体2aに使用できる。
膜本体2aに好適なフッ素樹脂として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体が挙げられる。膜本体2aに好適なポリオレフィンとして、エチレン、プロピレン、4−メチルペンテン−1,1ブテンなどのモノマーの重合体または共重合体が挙げられる。ポリアクリロニトリル、ナイロン、ポリ乳酸を用いたナノファイバーフィルム多孔体を用いてもよい。中でも、小面積で高い通気性が確保でき、筐体の内部への異物の侵入を阻止する能力にも優れているPTFEが好ましい。PTFE多孔質膜は、延伸法や抽出法等の公知の成形方法によって製造できる。
補強材2bは、ポリエステル、ポリエチレン、アラミドなどの樹脂で作られた部材でありうる。補強材2bの形態は、通気膜2の通気性を維持できるものであれば特に限定されず、例えば、織布、不織布、ネット、メッシュ、スポンジ、フォームまたは多孔体である。膜本体2aと補強材2bとは、熱ラミネーション、熱溶着、超音波溶着または接着剤によって貼り合わされているとよい。
通気膜2の厚さは、強度やハンドリングの容易性を考慮して、1μm〜5mmの範囲にあるとよい。通気膜2の通気度は、JIS(Japanese Industrial Standards)P 8117に規定されたガーレー試験機法で得られるガーレー値にて0.1〜300sec/100cm3の範囲にあるとよい。通気膜2の耐水圧は、1.0kPa以上あるとよい。
通気膜2を支持体4に固定する方法としては、支持体4が熱可塑性樹脂を用いた場合には、アイロン溶着、超音波溶着、レーザー溶着などの熱溶着が好ましいが、本実施形態では、通気膜2の固定位置にオイルOLが流れないため、両面テープ、接着剤などの他の材料と複合させて固定してもよい。
通気膜2を保護するために、筐体20の外部空間24と通気可能であり、通気膜2が配置されている側から支持体4を覆うカバー部材をさらに備えていてもよい。
次に、フィルタ部材5について説明する。フィルタ部材5は、気体の透過を許容し、オイルOLの透過を阻止するフィルタである。フィルタ部材5は、樹脂または金属からなる、織布、不織布、メッシュ、ネットなどであれば、構造や材料は特に限定されない。本実施形態では、フィルタ部材5として、SP7600HF(ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社製)を使用している。
次に、支持体4の製造方法を説明する。支持体4は、公知の射出成形法で製造できる。支持体4の材料として、成型性及び溶着の観点からPA(ポリアミド)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PP(ポリプロピレン)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、エラストマー等の熱可塑性の樹脂を用いることが好ましい。また、また、金属やNBR(二トリルゴム)、EPDM(エチレン−プロピレンゴム)、シリコーンゴム、ふっ素ゴム、アクリルゴム、水素化ニトリルゴム等の熱硬化性樹脂を用いてもよい。
本実施形態では、図3に示すように、筐体20内の圧力が筐体20外の圧力と同じであるとき、フィルタ部材5の内部空間22側の表面にオイルOLが付着し、オイルOLがフィルタ部材5を透過しない。すなわち、オイルOLは、筐体20の内部空間22から第1通気経路31に移動しない。一方、図4に示すように、筐体20内の圧力が正圧であるとき、オイルミストOMが筐体20の内部空間22からフィルタ部材5を透過する。すなわち、オイルミストOMは、筐体20の内部空間22から第1通気経路31に移動する。第1通気経路31及び袋状経路33に移動したオイルミストOMは、粒状のオイルOLとなって第1通気経路31の内周面31A及び袋状経路33の内周面33Aに付着する。なお、図4では、フィルタ部材5を通過したオイルミストOMの全部が、粒状のオイルOLとなって第1通気経路31の内周面31A及び袋状経路33の内周面33Aに付着している。このため、第2通気経路32にオイルミストOMが移動することがなく、第2通気経路32の内周面32AにオイルOLが付着することもない。したがって、第1通気経路31に移動したオイルミストOMは第2通気経路32に移動しなくなるので、筐体20の内部空間22に浮遊したオイルミストOMの通気膜2への付着を防止できる。
なお、本実施形態では、筐体20内の圧力が負圧であるとき、オイルミストOMが第1通気経路31からフィルタ部材5を透過する。すなわち、オイルミストOMは、第1通気経路31から筐体20の内部空間22に移動する。例えば、自重によってオイルOLが浸透するフィルタ部材5である場合には、フィルタ部材5に付着したオイルOLは、自重によって筐体20内部空間22に戻されるため、オイルOLがフィルタ部材5に付着し続けることはない。
(第2実施形態)
第2実施形態としての通気部材10Bを図5〜図8に示す。なお、第2実施形態の通気部材10Bは、支持体4以外の形状は上記実施形態と同一であって、同一の構成については、その説明を省略する。
図5及び図6に示すように、支持体4は、フィルタ部材5が支持される第1支持部11と、通気膜2が支持される第2支持部12と、をさらに有している。第1支持部11及び第2支持部12は、平面視で円形の部材である。第1支持部11には、図6に示すように、内部空間22に連通する通気孔3の開口11Aが下面に形成されており、フィルタ部材5は、通気孔3の内部空間22側(図2下側)の開口11Aを閉塞するように配置されている。内部空間22側の開口11Aは、フィルタ部材5の全体が第1支持部11内に装着されるように凹んで形成されている。第2支持部12には、外部空間24に連通する通気孔3の開口12Aが上面に形成されており、通気膜2は、通気孔3の外部空間24側(図2上側)の開口12Aを閉塞するように配置されている。外部空間24側の開口12Aは、通気膜2の全体が第2支持部12内に装着されるように凹んで形成されている。
図6に示すように、通気孔3は、第1通気経路31と、第2通気経路32と、袋状経路33と、を有している。第1通気経路31は、一端部に内部空間22側の開口11Aが形成され、他端部31Bが内部空間22側の開口11Aに対向する位置に設けられ、第1方向A(図6上方向)に向かって延びるように形成されている。第2通気経路32は、一端部が第1通気経路31の側面31Cに連結され、他端部に外部空間24側の開口12Aが形成され、第1方向Aと直交する第2方向B(図6左方向)に向かって延び、その先端部から第1方向Aに向かって延びるように形成されている。袋状経路33は、第1通気経路31の他端部31Bから第1方向Aに向かって袋状に延びるように形成されている。第1通気経路31は、内部空間22側の開口11Aから袋状経路33に向かって第1方向Aにまっすぐ延びる孔である。内部空間22側の開口11Aは、支持体4の装着方向に開口するように形成され、第1通気経路31は、支持体4の装着方向と逆方向に延びるように形成されている。第2通気経路32は、第1通気経路31と連通し、第1通気経路31の側面31Cから第2方向(図6左方向)に向かって延びる第1経路32Bと、第1経路32Bの先端部から第1方向A(図6上方向)に向かって延びる第2経路32Cとを有する孔である。第1経路32Bは、一端部が第1通気経路31の側面31Cに連結され、第2経路32Cは、一端部が第1経路32Bの他端部に連結され、他端部が外部空間24側の開口12Aに連結されている。第1経路32Bは、支持体4の装着方向と直交する方向に延びるように形成され、第2経路32Cは、第1経路32Bの先端から支持体4の装着方向と逆方向に延びるように形成されている。袋状経路33は、第1通気経路31と連通し、第1通気経路31の先端部から第1方向Aにまっすぐ延びる孔である。第1方向Aは、内部空間22側の開口11Aにフィルタ部材5が装着される方向である。第2方向Bは、第1方向Aと直交する方向である。第2通気経路32の第1経路32Bは、第2方向Bに延びているが、第2通気経路32の第2経路32Cは、第1方向Aに延びている。
本実施形態では、図7に示すように、筐体20内の圧力が筐体20外の圧力と同じであるとき、フィルタ部材5の内部空間22側の表面にオイルOLが付着し、オイルOLがフィルタ部材5を透過しない。すなわち、オイルOLは、筐体20の内部空間22から第1通気経路31に移動しない。一方、図8に示すように、筐体20内の圧力が正圧であるとき、オイルミストOMが筐体20の内部空間22からフィルタ部材5を透過する。すなわち、オイルミストOMは、筐体20の内部空間22から第1通気経路31に移動する。第1通気経路31及び袋状経路33に移動したオイルミストOMは、粒状のオイルOLとなって、第1通気経路31の内周面31A及び袋状経路33の内周面33Aに付着する。なお、図8では、オイルミストOMの全部が、粒状のオイルOLとなって第1通気経路31の内周面31A及び袋状経路33の内周面33Aに付着している。このため、第2通気経路32にオイルミストOMが移動することがなく、第2通気経路32の第1経路32Bの第1内周面32D及び第2通気経路32の第2経路32Cの第2内周面32EにオイルOLが付着することもない。したがって、第1通気経路31に移動したオイルミストOMは第2通気経路32に移動しなくなるので、筐体20の内部空間22に浮遊したオイルミストOMの通気膜2への付着を防止できる。
なお、本実施形態では、第2通気経路32の第1経路32Bの第1内周面32D及び第2通気経路32の第2経路32Cの第2内周面32EにオイルOLが付着することがないものとしたが、第2通気経路32の第1経路32Bの第1内周面32DにオイルOLが付着することがある。この場合でも、第2通気経路32の第2経路32CにオイルミストOMが移動しなくなるので、筐体20の内部空間22に浮遊したオイルミストOMの通気膜2への付着を防止できる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
(実施例1)
図1及び図2に示した通気部材を筐体の開口部に取り付け、筐体の内部空間側からATF(Automatic Transmission Fluid,オートフルードD-II,トヨタ自動車株式会社製)をエアー圧を40kPaに設定して噴射した。その後、通気部材を筐体から取り外し、通気膜にATFが付着しているか調べた。ATFは通気膜に付着していなかった。
(実施例2)
エアー圧を60kPaに設定した以外は実施例1と同様にした。ATFは通気膜に付着していなかった。
(実施例3)
エアー圧を80kPaに設定した以外は実施例1と同様にした。ATFは通気膜に付着していなかった。
また、JIS(Japanese Industrial Standards)P 8117に規定されたガーレー試験機法により、ATF付着試験前及びATF付着試験後の通気膜の通気度を測定した。実施例1〜3の結果を表1に示す。なお、通気度は、ATF付着試験前の通気度を100としたときの比率を示す。
Figure 2014191903
(比較例1)
通気部材としてのキャップシール(日東電工株式会社製)を筐体の開口部に取り付け、筐体の内部空間側からATFをエアー圧を25kPaに設定して噴射した。その後、通気部材を筐体から取り外し、通気膜にATFが付着しているか調べた。ATFは通気膜に付着した。
なお、キャップシール210は、図10に示すように、有底筒状のカバー部品203と、ゴム製の筒状体201と、通気膜202とで構成されている。筒状体201はカバー部品203よりも若干小径であり、この筒状体201の一方の開口を塞ぐように通気膜202が配置される。筒状体201を通気膜202側からカバー部品203の内側に嵌め込むことにより、カバー部品203の内周面と筒状体201の外周面との間、及びカバー部品203の底面と通気膜202との間に通気経路が形成される。そして、筐体に形成された開口部を筒状体201に挿入することにより、キャップシール210を筐体に取り付けられる。
(比較例2)
エアー圧を30kPaに設定した以外は比較例1と同様にした。ATFは通気膜に付着した。
また、JIS(Japanese Industrial Standards)P 8117に規定されたガーレー試験機法により、ATF付着試験前及びATF付着試験後の通気膜の通気度(ガーレー値)を測定した。比較例1及び2の結果を表2に示す。なお、通気度は、ATF付着試験前の通気度を100としたときの比率を示す。
Figure 2014191903
表1に示すように、実施例1〜3の通気部材では、実施例1〜3の全てにおいて、ATFの通気膜への付着はなかった。また、通気膜の通気度は、ATF付着試験前とATF付着試験後とで、ほぼ変動はなかった。表2に示すように、比較例1及び2の通気部材では、比較例1及び2の全てにおいて、ATFの通気膜への付着があった。また、通気膜の通気度は、ATF付着試験前とATF付着試験後とで、大きく変動した以上の結果から、実施例1〜3の通気部材では、通気膜の通気度を維持しながら、筐体内に浮遊したオイルミストの通気膜への付着がないという効果が得られることが確認できた。
本発明の通気部材は、ランプ、モータ、センサ、スイッチ、ECU、ギアボックス等の自動車部品の筐体に使用できる。また、自動車部品だけでなく、移動体通信機器、カメラ、電気剃刀、電動歯ブラシ等の電気製品にも本発明の通気部材を使用できる。
2 通気膜
2a 膜本体
2b 補強材
3 通気孔
4 支持体
5 フィルタ部材
6 カバー部材
10A 通気部材
10B 通気部材
11 第1支持部
11A 開口
12 第2支持部
12A 開口
20 筐体
21 開口部
22 内部空間
24 外部空間
31 第1通気経路
31A 内周面
31B 他端部
31C 側面
32 第2通気経路
32A 内周面
32B 第1経路
32C 第2経路
32D 第1内周面
32E 第2内周面
33 袋状経路
33A 内周面
102 通気膜
104 支持体
106 カバー部材
106A 開口
108 シール部材
110 通気部材
112 脚部
120 筐体
121 開口部
201 筒状体
202 通気膜
203 カバー部品
210 キャップシール
A 第1方向
B 第2方向
OL オイル
OM オイルミスト

Claims (5)

  1. 筐体の開口部に取り付け可能な通気部材であって、
    前記開口部に装着され、前記筐体の内部空間と外部空間との間の通気経路としての貫通孔を有する支持体と、
    前記貫通孔の前記内部空間側の開口を閉塞するように前記支持体上に配置されたフィルタ部材と、
    前記貫通孔の前記外部空間側の開口を閉塞するように前記支持体上に配置された通気膜と、を備え、
    前記貫通孔は、
    一端部に前記内部空間側の開口が形成され、他端部が前記内部空間側の開口に対向する位置に設けられ、前記一端部から他端部に向かって所定方向に沿って延びるように形成された第1通気経路と、
    一端部が前記第1通気経路の側面に連結され、他端部が前記外部空間側の開口に連結された第2通気経路と、
    前記第1通気経路の前記他端部から袋状に延びるように形成された袋状経路と、を有している、通気部材。
  2. 前記通気膜が配置されている側から前記支持体を覆うカバー部材をさらに備える、請求項1に記載の通気部材。
  3. 前記内部空間側の開口は、前記支持体の装着方向と交差する方向に開口するように形成され、
    前記第1通気経路は、前記支持体の装着方向と交差する方向に延びるように形成されている、請求項1または2に記載の通気部材。
  4. 前記内部空間側の開口は、前記支持体の装着方向に開口するように形成され、
    前記第1通気経路は、前記支持体の装着方向と逆方向に延びるように形成されている、請求項1または2に記載の通気部材。
  5. 前記第2通気経路は、
    一端部が前記第1通気経路の側面に連結された第1経路と、
    一端部が前記第1経路の他端部に連結され、他端部が前記外部空間側の開口に連結された第2経路と、を有し
    前記第1経路は、前記支持体の装着方向と交差する方向に延びるように形成され、
    前記第2経路は、前記支持体の装着方向と逆方向に延びるように形成されている、請求項4に記載の通気部材。
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