JP2014190053A - 雪下ろし装置 - Google Patents

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Tetsuo Yamaguchi
哲生 山口
Kazunori Nakaya
一徳 中屋
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Abstract

【課題】ローラー間に掛け渡されて屋根を覆うシート材上の積雪の重量によるシート材の撓みを防止し、積雪から受ける荷重によってシート材を移動させてシート材上の積雪を落下させることができる雪下ろし装置を提供する。
【解決手段】一対の端部ローラーの間に配置されたローラー構造体を備える。ローラー構造体は端部ローラーの回転軸に平行な回転軸を有する複数の中間ローラーを備える。複数の中間ローラーはその頂部が一対の端部ローラーの頂部の間に掛け渡されたシート材の下面に接するかまたは近接して配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、屋根の雪下ろしを行うための雪下ろし装置に関する。
豪雪地帯で必要になる屋根の雪下ろしを手動あるいは自動で行う各種の装置が知られており、その一例が、特許文献1および2に記載されている。特許文献1および2に記載された装置は、屋根の棟と軒すなわち屋根の傾斜方向の上下に間隔をあけて配置されたローラーにシート材を掛け渡すことで、屋根の少なくとも一部をシート材によって覆っている。
特許文献1は、屋根の一方の軒に配置されたローラーから棟に配置されたローラーを経て他方の軒に配置されたローラーまで、シート材を無端状に巻回した装置を開示している。また、屋根の棟に2本のローラーを平行に配置し、一方の棟のローラーと一方の軒のローラーの間と、他方の棟のローラーと他方の軒のローラーの間に、それぞれシート材を無端状に巻回した装置が開示されている。前者の装置によれば、いずれかのローラーを駆動軸としてシート材を移動させ、シート材上の積雪を落下させることができるとされている。後者の装置によれば、シート材上の積雪をその自重で自然に移動運搬することができるとされている。
特許文献2は、無端状にシート材を巻回するのではなく、シート材の一端を巻き取る回転体を屋根の一方の軒下に配置し、シート材の他端を巻き取る回転体を屋根の他方の軒下に配置した装置を開示している。一方の軒下の回転体から巻き出されたシート材は、一方の軒に配置されたローラーから棟に配置されたローラーを経て他方の軒に配置されたローラーまで掛け渡され、他方の軒下の回転体によって巻き取られる。また、シート材の一端を巻回する回転体を屋根の棟に配置し、ローラーを軒に配置し、シート材の他端を巻回する回転体を軒下に配置した装置が開示されている。棟の回転体から巻き出されたシート材は軒のローラーに掛け渡されて軒下の回転体に巻き取られる。これらの装置によれば、シート材を屋根の表面に沿ってスムーズに移動させ、雪下ろしを円滑に行うことができるとされている。
特開平10−140877号公報 特開2007−9531号公報
しかしながら、上記従来の技術では、シート材上の積雪を円滑に落下させることができない場合がある。例えば図8に示すように、屋根を覆うシート材S上に積雪Wがあると、積雪Wの重量と屋根の傾斜によりシート材Sに作用する荷重Fは、上方に配置されたローラーR1の近傍よりも下方に配置されたローラーR2の近傍において大きくなる。したがって、屋根の傾斜方向の上下に間隔をあけて配置されたローラーR1,R2に掛け渡されたシート材Sは、積雪Wから受ける荷重Fにより下方のローラーR2の近傍において下方に撓むことがある。
シート材SがローラーR2の近傍で下方に撓むと、積雪WをローラーR2の近傍で持ち上げてローラーR2の頂部を乗り越えさせなければならず、大きな駆動力が必要となる。さらに、下方に撓んだシート材SとローラーR2との間に作用する摩擦力によってもローラーR2の回転が妨げられる。そのため、シート材Sの移動が円滑に行われず、シート材S上の積雪Wを円滑に落下させられない虞がある。特許文献1の装置は、シート材に付与した張力を張力センサーによって測定することで積雪の重量を測定し、積雪が所定の重量に達したときにシート材を移動させてシート材の上の積雪を落下させている。これによりシート材の撓みを抑制できる可能性はあるが、張力によってシート材が伸長した場合には、シート材に撓みが生じてローラーの回転に支障を来すことが考えられる。
また、特許文献2の装置は、ローラーと屋根との間にシート材が配置されないため、屋根とシート材との擦過を抑制することができるが、図8に示すようなシート材Sの撓みを防止することはできない。また、シート材が回転体によって巻き取られているため、シート材を移動させるために回転体を回転させる電動モーター等による駆動力が必要になる。したがって、積雪から受ける荷重によってシート材を移動させてシート材上の積雪を落下させることはできない。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ローラー間に掛け渡されて屋根を覆うシート材が積雪から受ける荷重によって下方に撓むことを防止し、シート材を積雪から受ける荷重によって移動させ、シート材上の積雪を落下させることができる雪下ろし装置を提供することを課題とする。
本発明による雪下ろし装置は、屋根の高い位置から低い位置へ向かう傾斜方向に間隔をあけて配置され、前記傾斜方向に垂直でかつ前記屋根に平行な回転軸を有する一対の端部ローラーと、前記傾斜方向に沿って前記一対の端部ローラーに無端状に巻回されるシート材と、を備えた雪下ろし装置であって、前記一対の端部ローラーの間に配置されたローラー構造体を備え、前記ローラー構造体は前記端部ローラーの回転軸に平行な回転軸を有する複数の中間ローラーを備え、前記複数の中間ローラーはその頂部が前記一対の端部ローラーの頂部の間に掛け渡された前記シート材の下面に接するかまたは近接して配置されることを特徴とする。
本発明による雪下ろし装置の使用時には、前記シート材が屋根を覆うように配置され、降雪によって前記一対の端部ローラーの頂部の間に掛け渡されたシート材の上面に雪が積もる。シート材上の積雪量が増加するにつれて積雪の重量が増加し、シート材が積雪から受ける荷重が増加する。積雪前から前記複数の中間ローラーの頂部が前記一対の端部ローラーの頂部の間に掛け渡された前記シート材の下面と接している場合には、該シート材の下面が複数の中間ローラーの頂部によって下方から支持され、積雪の荷重によりシート材が下方へ撓むことが防止される。
積雪前に前記複数の中間ローラーの頂部が前記一対の端部ローラーの頂部の間に掛け渡された前記シート材の下面と接することなく近接して配置されている場合には、積雪の荷重によりシート材が僅かに下方に移動し、複数の中間ローラーの頂部が前記シート材の下面と接する。これにより前記シート材の下面が複数の中間ローラーの頂部によって下方から支持され、積雪の荷重によりシート材が下方へ撓むことが防止される。
また、前記一対の端部ローラーおよび前記複数の中間ローラーの回転軸は、前記屋根の傾斜方向に垂直でかつ屋根に平行であり、前記シート材は前記傾斜方向に沿って前記一対の端部ローラーに巻回されている。そのため、前記一対の端部ローラーの頂部に掛け渡された上側のシート材に積雪による荷重が作用すると、その荷重の傾斜方向の分力が上側のシート材に作用する。すると、上側のシート材の下面を支持する複数の中間ローラーの頂部が上側のシート材の下面から傾斜方向の摩擦力を受け、中間ローラーが回転して上側のシート材を傾斜方向へ移動させる。このシート材の移動に伴って一対の端部ローラーが回転し、シート材が一対の端部ローラー間で傾斜方向に沿って回転移動し、シート材上の積雪が傾斜方向に運搬されて屋根から落下する。
このように、本発明による雪下ろし装置によれば、前記一対の端部ローラーの頂部に掛け渡されたシート材が積雪から受ける荷重を複数の中間ローラーによって下方から支持することで、シート材の撓みを防止することができる。加えて、積雪から受ける荷重の前記傾斜方向の分力が複数の中間ローラーおよび一対の端部ローラーを回転させるために必要な力よりも大きくなると、シート材が自動的に回転移動してシート材上の積雪を屋根の下へ落下させることができる。また、シート材上の積雪が落下してシート材に作用する荷重が失われると、シート材の回転移動は自動的に停止する。したがって、本発明による雪下ろし装置によれば、前記一対の端部ローラー間に掛け渡された前記シート材が積雪から受ける荷重によって下方に撓むことを防止し、モーター等の駆動力を必要とすることなく、積雪から受ける荷重によってシート材を円滑に移動させてシート材上の積雪を円滑に落下させることができる。
ここで、前記屋根の傾斜方向は、屋根の傾きが最も大きくなる方向、例えば球が転がる方向あるいは水が流れる方向である所謂フォールラインに沿う方向であることが望ましい。しかし、屋根の形状、凹凸、傾きの変化、アンテナ等の構造物の設置状況など、雪下ろし装置の設置スペースに応じて屋根の高い位置から低い位置へ向かう任意の方向を前記傾斜方向として設定することができる。
本発明による雪下ろし装置において、前記端部ローラーの直径と前記中間ローラーの直径が異なっていてもよい。
例えば前記端部ローラーの直径が前記中間ローラーの直径よりも大きい場合には、一対の端部ローラーの頂部の間に掛け渡された上側のシート材と一対の端部ローラーの底部の間に掛け渡された下側のシート材との間隔が、中間ローラーの直径よりも大きくなる。そのため、中間ローラーの底部と下側のシート材との間にスペースをあけて前記ローラー構造体の設置スペースを確保し、中間ローラーの底部およびローラー構造体と下側のシート材との接触を回避することができる。また、端部ローラーと比較して中間ローラーをより回転しやすくすることができる。
一方、前記端部ローラーの直径が前記中間ローラーの直径よりも小さい場合には、端部ローラーの頂部を中間ローラーの頂部よりも屋根に近づけることが可能になる。これにより、前記一対の端部ローラーの頂部に掛け渡された上側のシート材を、前記傾斜方向において前記各端部ローラーに近づくに従って屋根に近づくように傾斜させることができる。よって、前記一対の端部ローラーのうち前記傾斜方向の下方側の端部ローラーの近傍のシート材の傾きを屋根の傾きよりも大きくすることができる。したがって、前記傾斜方向の下方側の端部ローラーの近傍の落雪を生じやすくし、シート材上の積雪を低減することができる。
本発明による雪下ろし装置において、前記端部ローラーの直径と前記中間ローラーの直径が等しくてもよい。
この場合、上記同様に端部ローラーを中間ローラーよりも屋根に近づけて、中間ローラーの底部と下側のシート材との間に空間を形成することができる。あるいは、端部ローラーと中間ローラーが傾斜方向に一直線に並ぶように配置して、中間ローラーの頂部と底部をそれぞれ上側のシート材と下側のシート材に接触させることが可能になる。
本発明による雪下ろし装置において、前記ローラー構造体は、前記複数の中間ローラーを回転自在に支持する本体部を備えることが好ましい。この場合、前記本体部は、前記一対の端部ローラーの頂部の間に掛け渡された前記シート材との間および前記一対の端部ローラーの底部の間に掛け渡された前記シート材との間にそれぞれ間隙を有するように前記シート材の間に配置される。そして、前記複数の中間ローラーの少なくとも頂部が前記本体部の上面から上方に露出している。
これにより、前記シート材が積雪から受ける荷重が複数の中間ローラーの頂部および端部ローラーの頂部で支持され、前記本体部と前記シート材との接触が防止される。そのため、前記シート材を前記傾斜方向に移動させる際に、この移動を妨げる摩擦力を前記シート材が前記本体部から受けることがなく、前記各ローラーを回転させるための非常に小さい力でシート材を移動させることが可能になる。よって、僅かな積雪量であっても前記シート材を移動させて積雪を屋根から落下させることができ、シート材上の積雪量を常に少なくして積雪の重量による雪下ろし装置や屋根への負担を軽減することができるだけでなく、落雪による危険性を低減することができる。また、前記複数の中間ローラーが受けた積雪の荷重を、さらに前記本体部によって受けることができる。したがって、積雪の荷重による前記シート材の撓みを確実に防止し、シート材を円滑に移動させてシート材上の積雪を円滑に落下させることができる。
本発明による雪下ろし装置において、前記傾斜方向および前記端部ローラーの回転軸方向にそれぞれ複数の前記中間ローラーが設けられていてもよい。
この場合、中間ローラーの回転軸方向の長さを端部ローラーの回転軸方向の長さよりも短くすることができ、中間ローラーの曲げ強度を向上させ、中間ローラーが積雪の荷重によって撓むことを防止することができる。また、単位面積あたりの中間ローラーの数を増加させ、個々の中間ローラーが積雪から受ける荷重を必要に応じて小さくすることができる。したがって、個々の中間ローラーの回転抵抗を小さくすることが可能になり、シート材をより円滑に移動させてシート材上の積雪をより円滑に落下させることができる。
本発明による雪下ろし装置において、前記ローラー構造体は、前記一対の端部ローラーのうち少なくとも前記傾斜方向の下方側の端部ローラーの近傍に設けられることが好ましい。
前記シート材上に雪が積もると、シート材に作用する荷重は、積雪の重量と屋根の傾斜により、前記傾斜方向の上方側に配置された端部ローラーの近傍よりも前記傾斜方向の下方側に配置された端部ローラーの近傍において大きくなる。この荷重を下方側の端部ローラーの近傍に設けられたローラー構造体によって受けることができるので、シート材が積雪から受ける荷重により下方側の端部ローラーの近傍において下方に撓むことを防止できる。
本発明による雪下ろし装置によれば、一対の端部ローラー間に掛け渡されて屋根を覆うシート材が積雪から受ける荷重によって下方に撓むことを防止し、シート材を積雪から受ける荷重によって傾斜方向へ円滑に移動させ、シート材上の積雪を円滑に落下させることができる。
本発明の実施の形態に係る雪下ろし装置の設置状態を示す斜視図。 図1に示す雪下ろし装置の設置状態を示す側面図。 図1に示す雪下ろし装置のIII−III線に沿う断面図。 図1に示す雪下ろし装置のローラー構造体の一部を示す斜視図。 図1に示す雪下ろし装置の変形例1に係る中間ローラーの配置を示す斜視図。 (a)および(b)は図1に示す雪下ろし装置の変形例2および3を示す断面図。 本発明の実施例に係る雪下ろし装置を設置する屋根の模型の側面図。 従来の装置のシート材の積雪から受ける荷重による撓みを示す断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施の形態に基づいて説明する。図1および図2に示すように、本実施形態の雪下ろし装置100は、家屋hの屋根rの棟r1から軒r2までを覆うように屋根rの傾斜方向dに沿って棟r1の両側に設置されている。ここで、屋根rの傾斜方向dとは屋根rの高い位置から低い位置へ向かう方向であって、屋根rに平行でかつ屋根rの傾きが最も大きくなる方向を意味している。雪下ろし装置100は、例えばボルト、ナット等の締結部材17bによって屋根rに固定される。本実施形態では、複数の雪下ろし装置100が屋根rの棟r1および軒r2に平行な方向すなわち屋根rに平行で屋根rの傾斜方向dに垂直な方向に設置されている。棟r1の上方には雪下ろし装置100の上端部を覆う適宜のカバーcを設けてもよい。
雪下ろし装置100は、図3に示すように、両端部に設けられた一対の端部ローラー11、12と、一対の端部ローラー11、12の外周に無端状に巻回されたシート材13と、一対の端部ローラー11、12の間に配置されたローラー構造体14と、を備えている。なお、図1において、シート材13が不透明の場合には、ローラー構造体14がシート材13に覆われて視認できないため、説明の都合上、シート材13を透明に表している。
端部ローラー11、12は、図1から図3に示すように、雪下ろし装置100が屋根rに設置された状態において傾斜方向dに間隔をあけて配置され、ローラー構造体14の傾斜方向dの両側に回転自在に軸支され、回転軸11a、12aが傾斜方向dと垂直でかつ屋根rに平行になっている。本実施形態においては、傾斜方向dの上方側の端部ローラー11の直径D1および回転軸11a方向の長さL1と、傾斜方向dの下方側の端部ローラー12の直径D2および回転軸12a方向の長さL2は、それぞれ等しくなっている。端部ローラー11、12は、例えばステンレス、アルミニウム等の金属材料、セラミック材料または樹脂材料等、屋根rに設置するのに必要な対候性を有し、強度および軽量性に優れた材料により構成することができる。
シート材13は、雪下ろし装置100が屋根rに設置された状態において傾斜方向dに沿って一対の端部ローラー11、12の外周に無端状に巻回され、屋根rとの間に所定の間隔g1をあけた状態で屋根rの棟r1から軒r2までを覆っている。シート材13の材料は、例えば端部ローラー11、12間に巻回して回転移動させるのに支障のない柔軟性、屋根rに設置するのに必要な対候性および水の浸透による凍結を防止するのに必要な防水性を有し、強度および軽量性に優れた材料により構成することが望ましい。シート材13の材料としては、例えば塩化ビニル系樹脂などの樹脂材料により構成された防水シートまたはポリエステルターポリン、ポリオレフィンターポリン等の防水加工が施された布などを用いることができる。シート材13の厚みは、例えば後述する中間ローラー15の直径およびピッチを考慮して決定することができる。
本実施形態のローラー構造体14は、図3および図4に示すように、複数のミニローラー構造体14uにより構成されている。ミニローラー構造体14uは、端部ローラー11、12の回転軸11a、12aに平行な回転軸15aを有する複数の中間ローラー15と、これら複数の中間ローラー15を回転自在に支持する本体部16を備えている。中間ローラー15および本体部16は、例えばステンレス、アルミニウム等の金属材料、セラミック材料または樹脂材料等、屋根rに設置するのに必要な対候性を有し、強度および軽量性に優れた材料により構成することができる。
中間ローラー15の直径D3は、端部ローラー11、12の直径D1、D2と異なり、例えば端部ローラー11、12の直径D1、D2よりも小さくされる。これにより、一対の端部ローラー11、12の頂部11t、12tに掛け渡された上側のシート材13と一対の端部ローラー11、12の底部11b、12bに掛け渡された下側のシート材13との間にローラー構造体14を配置するスペースsを確保し、下側のシート材13とローラー構造体14との間に空間または間隙g2を形成している。
中間ローラー15の頂部15tは、本体部16の上面16tよりも上方に突出して本体部16から露出し、一対の端部ローラー11、12の頂部11t、12tに掛け渡された上側のシート材13の上面13tに積雪がない状態で、上側のシート材13の下面13bに接するかまたは僅かに間隙を有して近接して配置されている。これにより、上側のシート材13の下面13bと本体部16の上面16tとの間には間隙g3が形成されている。
中間ローラー15は、図1および図4に示すように雪下ろし装置100が屋根rに設置された状態で、端部ローラー11、12の回転軸11a、12a方向および傾斜方向dにそれぞれ複数が設けられている。すなわち、ローラー構造体14は、回転軸15a方向に所定の間隔g4で一直線に整列した複数の中間ローラー15からなる複数の行15Lと、傾斜方向dに所定のピッチpで整列した複数の中間ローラー15からなる複数の列15Cを有している。
中間ローラー15の直径D3および傾斜方向dのピッチpは、例えばシート材13との関係で決定することができる。例えば、選定した厚みおよび材質のシート材13上に雪が積もった場合に、複数の中間ローラー15に支持されたシート材13が傾斜方向dに隣接する中間ローラー15、15の間で撓んで本体部16の上面16tに接触しないように、中間ローラー15の直径D3および傾斜方向dのピッチpを決定する。例えば中間ローラー15の直径D3を小さくしてピッチpを狭くすることで、シート材13を支持する単位面積当たりの中間ローラー15の数を増加させ、傾斜方向dに隣接する中間ローラー15、15間のシート材13の撓みを抑制することができる。中間ローラー15の直径D3は、例えば端部ローラー11、12の直径D1、D2の1/100以上1/2以下、1/50以上1/5以下、または1/20以上1/10以下とすることができる。中間ローラー15のピッチpすなわち傾斜方向dに隣接する中間ローラー15、15の回転軸15a、15a間の距離は、例えば中間ローラー15の直径D3の3倍以下または2倍以下とすることができる。
また、中間ローラー15の回転軸15a方向の長さL3は、例えば中間ローラー15の回転抵抗、曲げ強度を考慮して決定することができる。中間ローラー15の長さL3を短くすると回転軸15a方向に配置する中間ローラー15の数を増加させることができ、これにより個々の中間ローラー15が受ける積雪の荷重を小さくして、中間ローラー15の回転抵抗を小さくすることができる。また、中間ローラー15の長さL3を短くすることで、中間ローラー15の曲げ強度が向上する。これにより中間ローラー15の撓みが防止され、中間ローラー15の回転抵抗を小さくすることができる。中間ローラー15の長さL3は、例えば直径D3の100倍以下、50倍以下、10倍以下または5倍以下とすることができる。
ローラー構造体14は、図3に示すように、複数のミニローラー構造体14uを一体的に固定して上側のシート材13と下側のシート材13との間に支持する支持部材17を備えている。支持部材17は、図1に示すように、雪下ろし装置100が屋根rに設置された状態で傾斜方向dの両端部に設けられた軸受け17cによって一対の端部ローラー11、12を回転自在に支持している。支持部材17は、屋根rと平行に配置される例えば板状または枠状の部材であり、屋根rに垂直に伸びる複数の脚部17aによって屋根rとの間に間隔g5をあけて支持される。また、支持部材17と下側のシート材13との間には、空間または間隙g2が形成されている。
脚部17aの屋根rに垂直な方向の長さL4は、下側のシート材13と屋根rとの間に所定の間隔g1をあけることができる長さに調整される。脚部17aは、例えばボルト、ナット等の締結部材17bによって屋根rに固定される。支持部材17および脚部17aは、例えばステンレス、アルミニウム等の金属材料、セラミック材料または樹脂材料等、屋根rに設置するのに必要な対候性およびシート材13上の積雪の重量に耐え得る強度を有し、軽量性に優れた材料により構成することができる。また、脚部17aの数は、雪下ろし装置100の重量および想定されるシート材13上の積雪の重量により屋根rを損傷しないように、屋根rの強度を考慮して適宜決定することができる。
以下、本実施形態の雪下ろし装置100の作用について説明する。雪下ろし装置100の使用時には、図1および図2に示すようにシート材13が屋根rを覆うように配置され、降雪によって一対の端部ローラー11、12の頂部11t、12tの間に掛け渡された上側のシート材13の上面13tに雪が積もる。上側のシート材13上の積雪量が増加するにつれて積雪の重量が増加し、シート材13が積雪から受ける荷重F(図2参照)が増加する。
ここで、積雪前から上側のシート材13の下面13bに複数の中間ローラー15の頂部15tが接している場合には、上側のシート材13の下面13bが複数の中間ローラー15の頂部15tによって下方から支持される。また、積雪前に上側のシート材13の下面13bが複数の中間ローラー15の頂部15tと接することなく近接して配置されている場合には、積雪の荷重Fの屋根rに垂直な分力F1によりシート材13が中間ローラー15に向けて僅かに移動し、上側のシート材13の下面13bが複数の中間ローラー15の頂部15tと接して下方から支持される。このように、上側のシート材13の下面13bが複数の中間ローラー15の頂部15tによって下方から支持されることで、積雪の荷重Fによるシート材13の下方への撓みが防止される。
また、上側のシート材13には、積雪による荷重Fの傾斜方向dの分力F2が作用する。ここで、一対の端部ローラー11、12の回転軸11a、12aおよび複数の中間ローラー15の回転軸15aは、屋根rの傾斜方向dに垂直でかつ屋根rに平行であり、シート材13は傾斜方向dに沿って一対の端部ローラー11、12に巻回されている。そのため、上側のシート材13に傾斜方向dの分力F2が作用すると、上側のシート材13の下面13bを支持する複数の中間ローラー15の頂部15tがシート材13の下面13bから傾斜方向dの摩擦力を受け、中間ローラー15が回転して上側のシート材13を傾斜方向dへ移動させる。このシート材13の移動に伴って一対の端部ローラー11、12が回転し、シート材13が一対の端部ローラー11、12間で傾斜方向dに沿って回転移動し、シート材13上の積雪が傾斜方向dに運搬されて屋根rから落下する。
このように、本実施形態の雪下ろし装置100によれば、上側のシート材13が積雪から受ける荷重Fの屋根rに垂直な分力F1を複数の中間ローラー15によって下方から支持することで、シート材13の下方への撓みを防止することができる。加えて、積雪から受ける荷重Fの傾斜方向dの分力F2が複数の中間ローラー15および一対の端部ローラー11、12を回転させるために必要な力よりも大きくなると、シート材13が自動的に回転移動してシート材13上の積雪を屋根rの下へ落下させることができる。また、シート材13上の積雪が落下してシート材13に作用する荷重Fが失われると、シート材13の回転移動は自動的に停止する。
さらに、本実施形態の雪下ろし装置100は、図1および図4に示すように、傾斜方向dおよび端部ローラー11、12の回転軸11a、12a方向にそれぞれ複数の中間ローラー15が設けられている。そのため、中間ローラー15の回転軸15a方向の長さL3を端部ローラー11、12の回転軸11a、12a方向の長さL1、L2よりも短くすることができ、中間ローラー15の直径D3と長さL3との関係で曲げ強度を向上させ、中間ローラー15が積雪の荷重Fによって撓むことを防止することができる。
また、単位面積あたりの中間ローラー15の数を増加させ、個々の中間ローラー15が受ける積雪の荷重Fを必要に応じて小さくすることができる。これにより、個々の中間ローラー15の回転抵抗を小さくすることが可能になり、シート材13をより円滑に移動させてシート材13上の積雪をより円滑に落下させることができる。そのため、シート材13上の積雪量が少ない場合や水分が少ない軽い雪が積もった場合など、積雪の重量が比較的小さい場合であっても積雪から受ける荷重Fによってシート材13を移動させ、シート材13上の積雪を落下させることができる。したがって、落下させる積雪の重量を低減し、落雪の危険性をより低減することができる。
また、本実施形態の雪下ろし装置100は、端部ローラー11、12の直径D1、D2が中間ローラー15の直径D3よりも大きいため、中間ローラー15の底部15bと下側のシート材13との間にスペースsを形成してローラー構造体14の設置スペースを確保し、中間ローラー15の底部15bおよびローラー構造体14と下側のシート材13との接触を回避することができる。また、中間ローラー15の直径D3を端部ローラー11、12の直径D1、D2よりも小さくすることで、中間ローラー15を軽量化し、端部ローラー11、12と比較して中間ローラー15をより回転しやすくすることができる。
また、本実施形態の雪下ろし装置100は、ローラー構造体14が複数のミニローラー構造体14uにより構成されている。そのため、例えば一部の中間ローラー15の回転に不具合が生じた場合に、不具合が生じた中間ローラー15を有するミニローラー構造体14uのみを取り外して交換あるいは修理を行うことができる。したがって、ローラー構造体14が単体で形成されている場合よりも、雪下ろし装置100のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態の雪下ろし装置100は、中間ローラー15が本体部16に回転自在に支持され、中間ローラー15の頂部15tが本体部16の上面16tから上方に露出し、本体部16および支持部材17がシート材13との間に空間または間隙g2、g3を有するように支持されている。これにより、シート材13が積雪から受ける荷重Fを複数の中間ローラー15の頂部15tおよび端部ローラー11、12の頂部11t、12tで支持し、本体部16とシート材13との接触を防止することができる。そのため、シート材13が傾斜方向dに移動する際にこの移動を妨げる摩擦力を本体部16から受けることがなく、複数の中間ローラー15および一対の端部ローラー11、12を回転させるための非常に小さい力でシート材13を移動させることが可能になる。
したがって、僅かな積雪量であっても積雪の荷重Fによりシート材13を移動させて積雪を屋根rから落下させ、シート材13上の積雪量を常に少なくして積雪の重量による雪下ろし装置100や屋根rへの負担を軽減し、落雪による危険性をさらに低下させることができる。また、複数の中間ローラー15が受けた積雪の荷重Fの屋根rに垂直な分力F1を、本体部16、支持部材17および脚部17aによって受けることができる。したがって、ローラー構造体14によって積雪の荷重Fによるシート材13の撓みを確実に防止しつつ、シート材13を円滑に移動させてシート材13上の積雪を円滑に落下させることができる。
以上説明したように、本実施形態の雪下ろし装置100によれば、一対の端部ローラー11、12間に掛け渡されたシート材13が積雪から受ける荷重Fによって下方に撓むことを防止し、電力等の駆動力を必要とすることなく、シート材13を積雪から受ける荷重Fによって円滑に移動させ、シート材13上の積雪を円滑に落下させることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を用いて詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
例えば、複数の中間ローラー15の配列は上述の実施形態において説明した配列に限定されない。上述の実施形態において説明した雪下ろし装置100の変形例1を図5に示す。変形例1の雪下ろし装置は、ローラー構造体14’の複数の中間ローラー15が千鳥状に配列されている。すなわち、回転軸15a方向に隣接する中間ローラー15は傾斜方向dにずれた位置に配置されている。図5に示す例では、中間ローラー15の列15C1において傾斜方向dに隣接する中間ローラー15、15の回転軸15a、15aの間に、隣の列15C2の中間ローラー15の回転軸15aが位置するようになっている。これにより、傾斜方向dにおける中間ローラー15のピッチp’を中間ローラー15の直径D3よりも小さくしてシート材13と本体部16とをより接触し難くすることができ、円滑なシート材13の移動に寄与する。
また、本発明の雪下ろし装置は、上述の実施形態において説明した端部ローラー11、12の直径D1、D2が中間ローラー15の直径D3よりも大きい場合に限定されない。
上述の実施形態において説明した雪下ろし装置100の変形例2を図6(a)に示す。変形例2の雪下ろし装置200は、端部ローラー21、22とローラー構造体24の構成および配置が上述の実施形態において説明した雪下ろし装置100と異なっている。その他の点は同様であるので、同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
雪下ろし装置200は、ローラー構造体24の両側に回転自在に支持された一対の端部ローラー21、22の直径D4、D5が、ローラー構造体24の本体部26に回転自在に支持された複数の中間ローラー25の直径D6よりも小さくなっている。これにより端部ローラー21、22の頂部21t、22tを中間ローラー25の頂部25tよりも屋根rに近づけることが可能になる。そのため、一対の端部ローラー21、22の頂部21t、22tに掛け渡されたシート材13が、傾斜方向dに各端部ローラー21、22に近づくに従って屋根rに近づくように傾斜する。よって、一対の端部ローラー21、22のうち傾斜方向dの下方側の端部ローラー22の近傍のシート材13の傾きが屋根rの傾きよりも大きくなる。したがって、傾斜方向dの下方側の端部ローラー22の近傍の落雪を生じやすくして、シート材13上の積雪を低減することができる。
上述の実施形態において説明した雪下ろし装置100の変形例3を図6(b)に示す。変形例3の雪下ろし装置300は、端部ローラー31、32とローラー構造体34の構成および配置が上述の実施形態において説明した雪下ろし装置100と異なっている。その他の点は同様であるので、同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
雪下ろし装置300は、ローラー構造体34の両側に回転自在に支持された端部ローラー31、32の直径D7、D8と、ローラー構造体34の本体部36に回転自在に支持された複数の中間ローラーの直径D9が等しくなっている。これにより、端部ローラー31、32と中間ローラー35を傾斜方向dに一直線に並ぶように配置して、中間ローラー35の頂部35tと底部35bをシート材13に接触させることが可能になる。また、図6(a)に示す変形例2と同様に、端部ローラー31、32を中間ローラー35よりも屋根rに近づけて、中間ローラー35の底部35bとシート材13との間に空間を形成することもできる。
また、上述の実施形態において説明した雪下ろし装置100は、一対の端部ローラー11、12の間の全域に亘ってローラー構造体14を設置したが、ローラー構造体14は少なくとも下方側の端部ローラー12の近傍に設けられていればよい。シート材13上に雪が積もると、シート材13に作用する荷重Fは、積雪の重量と屋根rの傾斜により、上方に配置された端部ローラー11の近傍よりも下方に配置された端部ローラー12の近傍において大きくなる。この荷重Fを下方側の端部ローラー12の近傍に設けられたローラー構造体14によって受けることができるので、シート材13が積雪の荷重Fにより下方の端部ローラー12の近傍において下方に撓むことを防止できる。
また、屋根rの傾斜方向dは、屋根rに平行でかつ屋根rの傾きが最も大きくなる方向に限定されない。例えば屋根rの形状、屋根rの凹凸、傾きの変化、アンテナ等の構造物の設置状況など、雪下ろし装置100の設置スペースの制約により端部ローラー11、12の回転軸11a、12aを上記の傾斜方向dと垂直に配置することが困難な場合がある。このような場合には、屋根rの高い位置から低い位置へ向かう任意の一方向を傾斜方向dとして定義することができる。この際、屋根rの棟r1から軒r2に向かう方向のうち、できるだけ傾きが大きくなる方向を傾斜方向dとすることが好ましい。
また、上述の実施形態では複数の雪下ろし装置100によって屋根r全体を覆う場合について説明したが、屋根r全体を覆うように1つの雪下ろし装置100を設置してもよい。また、上述の実施形態のようにローラー構造体14を複数のミニローラー構造体14uにより構成するのではなく、ローラー構造体14を単体で構成してもよい。この場合、ローラー構造体14の本体部16が上述の実施形態の支持部材17の機能を兼ねるため、支持部材17を省略することができる。
(実施例)
以下、本発明の雪下ろし装置の実施例について説明する。図7に示す木製の屋根の模型は、棟から軒までの傾斜方向の長さlが0.9m、傾斜方向に垂直で屋根の棟および軒に平行な方向の幅wは1m、傾斜方向における屋根の傾斜角度αは20°であり、屋根の表面は凹凸を有さない平面であった。この屋根の模型に上述の実施形態で説明した雪下ろし装置100と同様の構成を有する本実施例の雪下ろし装置を、一対の端部ローラーが屋根の模型の最上部(棟)と最下部(軒)に位置するように設置した。
具体的には、傾斜方向の寸法が84.5cm、端部ローラーの回転軸方向の寸法が41.5cmのミニローラー構造体を屋根の模型の幅w方向に2つ並べて配置し、支持部材および脚部を介して屋根の模型に固定し、その傾斜方向の両端に一対の端部ローラーを回転自在に支持した。一対の端部ローラーは、軸方向の長さが90cm、直径が5cmの円柱状であり、回転軸間の距離は90cmであった。この一対の端部ローラーの外周にシート材として幅85cmの藤森工業株式会社製のポリオレフィンターポリンを無端状に巻回し、一対の端部ローラーの頂部に掛け渡された上側のシート材の下面をローラー構造体の中間ローラーによって下方から支持した。
この雪下ろし装置のシート材上に、雪の密度(0.1g/cm3〜0.5g/cm3)と同程度の密度に調整した1kgの重量の土を載せたところ、シート材が傾斜方向に移動して土が屋根の模型から落下した。シート材上に載せる土の重量を0.5kg、2kgにしたところ、同様にシート材が傾斜方向に移動して土が屋根の模型から落下した。いずれの場合も下方の端部ローラーの近傍においてシート材に撓みや弛みは発生せず、端部ローラーは円滑に回転することが確認された。
(比較例)
上述の実施例の雪下ろし装置からローラー構造体を取り外した比較例の雪下ろし装置を用意した。この比較例の雪下ろし装置の一対の端部ローラーを屋根の模型上に回転自在に支持し、その外周にシート材を無端状に巻回した。この比較例の雪下ろし装置のシート材上に雪の密度と同等の密度に調整した1kgの重量の土を載せたところ、図8に示す従来例と同様に傾斜方向の下方側の端部ローラーの近傍でシート材が下方に撓み、シート材が傾斜方向に移動せず、土を屋根の模型から落下させることができなかった。シート材が太陽の熱や経時変化によって伸長した場合には、シート材の撓みはさらに大きくなるため、上記の現象がより顕著に表れることが予想される。すなわち、比較例の雪下ろし装置においては、シート材の撓みや弛みがローラーの回転を妨げ、シート材の回転移動を妨げ、シート材上の雪の落下を妨げる要因となることが確認された。
100…雪下ろし装置、11、12…端部ローラー、11a、12a…回転軸、11b、12b…底部、11t、12t…頂部、13…シート材、13b…下面、14、14’…ローラー構造体、15…中間ローラー、15a…回転軸、15t…頂部、16…本体部、16t…上面、d…傾斜方向、D1、D2…端部ローラーの直径、D3…中間ローラーの直径、g2…本体部と一対の端部ローラーの底部に掛け渡されたシート材との間隙、g3…本体部と一対の端部ローラーの頂部に掛け渡されたシート材との間隙、r…屋根
200…雪下ろし装置、21、22…端部ローラー、21b、22b…底部、21t、22t…頂部、24…ローラー構造体、25…中間ローラー、26…本体部、25t…頂部、D4、D5…端部ローラーの直径、D6…中間ローラーの直径
300…雪下ろし装置、31、32…端部ローラー、31b、32b…底部、31t、32t…頂部、34…ローラー構造体、35…中間ローラー、35t…頂部、36…本体部、D7、D8…端部ローラーの直径、D9…中間ローラーの直径

Claims (6)

  1. 屋根の高い位置から低い位置へ向かう傾斜方向に間隔をあけて配置され、前記傾斜方向に垂直でかつ前記屋根に平行な回転軸を有する一対の端部ローラーと、前記傾斜方向に沿って前記一対の端部ローラーに無端状に巻回されるシート材と、を備えた雪下ろし装置であって、
    前記一対の端部ローラーの間に配置されたローラー構造体を備え、
    前記ローラー構造体は前記端部ローラーの回転軸に平行な回転軸を有する複数の中間ローラーを備え、
    前記複数の中間ローラーはその頂部が前記一対の端部ローラーの頂部の間に掛け渡された前記シート材の下面に接するかまたは近接して配置されることを特徴とする雪下ろし装置。
  2. 前記端部ローラーの直径と前記中間ローラーの直径が異なることを特徴とする請求項1に記載の雪下ろし装置。
  3. 前記端部ローラーの直径と前記中間ローラーの直径が等しいことを特徴とする請求項1に記載の雪下ろし装置。
  4. 前記ローラー構造体は、前記複数の中間ローラーを回転自在に支持する本体部を備え、
    前記本体部は、前記一対の端部ローラーの頂部の間に掛け渡された前記シート材との間および前記一対の端部ローラーの底部の間に掛け渡された前記シート材との間にそれぞれ間隙を有するように前記シート材の間に配置され、
    前記複数の中間ローラーの少なくとも頂部が前記本体部の上面から上方に露出していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の雪下ろし装置。
  5. 前記傾斜方向および前記端部ローラーの回転軸方向にそれぞれ複数の前記中間ローラーが設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の雪下ろし装置。
  6. 前記ローラー構造体は、前記一対の端部ローラーのうち少なくとも前記傾斜方向の下方側の端部ローラーの近傍に設けられる
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の雪下ろし装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0598848A (ja) * 1991-10-02 1993-04-20 Sanyo Electric Co Ltd 屋根用除雪装置
JP3170658B2 (ja) * 1992-10-20 2001-05-28 旭テック株式会社 低圧鋳造用保持炉の脱ガス方法及びその装置

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