JP6339414B2 - 巻き取り式タープ - Google Patents

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Description

本発明は、巻き取り式タープに関する。さらに詳述すると、本発明は、日よけや雨よけのための、固定型の比較的大きなタープに適用されて好適な仕組みに関する。
日よけや雨よけのための従来の構造物としては、例えば、図12に示すように、四本の支柱101と、これら支柱101間に架け渡されるXフレームのユニット102と、屋根幕103とを有するテントがある(特許文献1)。
特開2005−002699号
しかしながら、特許文献1のテントは、支柱101の頂点及びXフレームのユニット102の複数箇所において屋根幕103を例えば紐で取り付けるようにしており、このため、屋根幕103を支柱101及びXフレーム102に取り付けたり支柱101及びXフレーム102から取り外したりするたびに多大な手間がかかり、特に、急な強風の際に屋根幕103を迅速に取り外すことができず、屋根幕103が風で飛ばされてしまう危険性があったり支柱101やXフレームのユニット102が破損してしまう虞があったりするという問題がある。このため、利便性や安全性が高いとは言い難い。
そこで、本発明は、布部材を簡便に且つ迅速に開いた状態にしたり閉じた状態にしたりすることができる巻き取り式タープを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の巻き取り式タープは、一対の支柱と、当該一対の支柱の間に軸回転可能に架設される軸部材と、当該軸部材を跨いで配置される他の一対の支柱と、他の一対の支柱のそれぞれに設けられる変向機構に支持されると共に一対の支柱のうちの一方の支柱に設けられる変向機構に支持される布部材支持紐部材と、軸部材に取り付けられると共に他の一対の支柱に向かって張られる部分が布部材支持紐部材を介して他の一対の支柱に支持される布部材と、軸部材の軸回転と連動する紐部材巻取機構と、一対の支柱の間に配設されると共に布部材支持紐部材が巻き掛けられる動滑車と、一端が紐部材巻取機構に巻き付き可能に取り付けられると共に他端が動滑車に取り付けられる動滑車支持紐部材とを備え、軸部材が軸回転することによって布部材が軸部材に巻き付けられたり軸部材から送り出されたりし、軸部材が軸回転することによって布部材が軸部材に巻き付けられるときに、軸部材の軸回転と連動して紐部材巻取機構から動滑車支持紐部材が送り出され、布部材を支持する布部材支持紐部材の端部が布部材の巻き付きに伴って軸部材に引き寄せられることに合わせて動滑車が一対の支柱のうちの一方の支柱に向かって移動して布部材支持紐部材が動滑車に巻き掛けられる位置が移動し、また、軸部材が軸回転することによって布部材が軸部材から送り出されるときに、軸部材の軸回転と連動して紐部材巻取機構に動滑車支持紐部材が巻き付けられ、布部材を支持する布部材支持紐部材の端部が布部材の送り出しに伴って軸部材から離れることに合わせて動滑車が一対の支柱のうちの他方の支柱に向かって移動して布部材支持紐部材が動滑車に巻き掛けられる位置が移動するようにしている。
したがって、この巻き取り式タープによると、軸部材が軸回転することによって布部材が軸部材に巻き付けられたり軸部材から送り出されたりするようにしているので、布部材が開かれた状態と閉じられた状態との切り替え(言い換えると、布部材の張設や巻き取り)が簡便に且つ迅速に行われる。
この巻き取り式タープによると、また、主要な構成としては支柱と軸部材のみで布部材を開いたり閉じたりする構造が実現される。
また、本発明の巻き取り式タープは、軸部材の一部分を紐部材巻取機構として利用するようにしても良い。
本発明の巻き取り式タープは、また、ギヤの噛み合わせ若しくは回転軸の変向機構によって軸部材の軸回転と連動するドラムを紐部材巻取機構として設けるようにしても良い。
また、本発明の巻き取り式タープは、紐部材巻取機構において、動滑車支持紐部材が巻き付けられる部分が、動滑車支持紐部材が巻き取られる向きに常時付勢されるようにしても良い。この場合には、紐部材巻取機構が動滑車支持紐部材を巻き取る作動力が調整されて動滑車支持紐部材の張り具合が一定に保たれる。
本発明の巻き取り式タープによれば、布部材が開かれた状態と閉じられた状態との切り替えを簡便に且つ迅速に行うことができるので、布部材の開閉状態の切り替えのたび毎の手間を軽減することができると共に、特に、急な雨の際に布部材を迅速に張設して雨避けの場所を提供することができ、また、強風の際に布部材を迅速に巻き取ってタープが風で飛ばされたり破損したりすることを防ぐことができ、利便性や安全性の向上が可能になる。
また、本発明の巻き取り式タープは、布部材の開閉のための主要な構成としては支柱と軸部材のみであると共に布部材を支持する紐部材を細く目立たないようにすることができるので、開閉可能な上屋を提供しつつも設置空間の開放感を損なうことが無く、良好な空間環境を創出することが可能になる。
また、本発明の巻き取り式タープは、紐部材巻取機構の動滑車支持紐部材が巻き取られる部分が常時付勢されるようにしても良く、この場合には、動滑車支持紐部材の張り具合を一定に保つことができるので、布部材支持紐部材の張り具合を一定に保って布部材を弛むことなく張った状態に保つことが可能になる。
本発明の巻き取り式タープの第一の実施形態を示す斜視図で、布部材が開かれた状態を示す。 本発明の巻き取り式タープの第一の実施形態を示す斜視図で、布部材が閉じられた状態を示す。 第一の実施形態における第二の支柱と動滑車と動滑車支持紐部材と布部材支持紐部材とに纏わる構造の一例を示す図である。 第一の実施形態における第三の支柱と紐部材巻取機構としての軸部材の端部軸と動滑車支持紐部材とに纏わる構造の一例を示す図である。 第一の実施形態における第四の支柱と布部材支持紐部材とに纏わる構造の一例を示す図である。 本発明の巻き取り式タープの第二の実施形態を示す斜視図で、布部材が開かれた状態を示す。 本発明の巻き取り式タープの第二の実施形態を示す斜視図で、布部材が閉じられた状態を示す。 第二の実施形態における第一の支柱と布部材支持紐部材とに纏わる構造の一例を示す図である。 第二の実施形態における第二の支柱と布部材支持紐部材とに纏わる構造の一例を示す図である。 第二の実施形態における第三の支柱と動滑車と動滑車支持紐部材と布部材支持紐部材とに纏わる構造の一例を示す図である。 第二の実施形態における第四の支柱と布部材支持紐部材とに纏わる構造の一例を示す図である。 従来のテントを示す斜視図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1から図11に、本発明の巻き取り式タープの実施形態の例を示す。なお、図1乃至図11は、本発明の構成を説明するためのあくまでも概略構造図であり、各部の構造は簡略化してあって厳密な構造を示すものではなく、また、各部の寸法関係は厳密なものではない。
本発明の巻き取り式タープは、一対の支柱4A,4Cと、当該一対の支柱4A,4Cの間に軸回転可能に架設される軸部材2と、当該軸部材2を跨いで配置される他の一対の支柱4B,4Dと、軸部材2に取り付けられると共に他の一対の支柱4B,4Dに向かって張られる部分が布部材支持紐部材7を介して他の一対の支柱4B,4Dに支持される布部材1A,1Bとを備え、軸部材2が軸回転することによって布部材1A,1Bが軸部材2に巻き付けられたり軸部材2から送り出されたりするものである。
本発明の巻き取り式タープは、また、軸部材2の軸回転と連動する紐部材巻取機構(2c,11)と、布部材支持紐部材7が巻き掛けられる動滑車5と、一端が紐部材巻取機構(2c,11)に巻き付き可能に取り付けられると共に他端が動滑車5に取り付けられる動滑車支持紐部材6とを更に備え、軸部材2が軸回転することによって布部材1A,1Bが軸部材2に巻き付けられるときに、軸部材2の軸回転と連動して紐部材巻取機構(2c,11)から動滑車支持紐部材6が送り出され、布部材1A,1Bを支持する布部材支持紐部材7の端部が布部材1A,1Bの巻き付きに伴って軸部材2に引き寄せられることに合わせて動滑車5が移動して布部材支持紐部材7が動滑車5に巻き掛けられる位置が移動し、また、軸部材2が軸回転することによって布部材1A,1Bが軸部材2から送り出されるときに、軸部材2の軸回転と連動して紐部材巻取機構(2c,11)に動滑車支持紐部材6が巻き付けられ、布部材1A,1Bを支持する布部材支持紐部材7の端部が布部材1A,1Bの送り出しに伴って軸部材2から離れることに合わせて動滑車5が移動して布部材支持紐部材7が動滑車5に巻き掛けられる位置が移動するものである。
(1)第一の実施形態
図1から図5に、本発明の巻き取り式タープの第一の実施形態を示す。本実施形態の巻き取り式タープは、動滑車5が他の一対の支柱4B,4Dの間に配設され、動滑車支持紐部材6が他の一対の支柱4B,4Dのうちの一方の支柱4Bに設けられる変向機構8Bに支持され、布部材支持紐部材7が他の一対の支柱4B,4Dのうちの他方の支柱4Dに設けられる変向機構8Dに支持され、軸部材2が軸回転することによって布部材1A,1Bが軸部材2に巻き付けられるときに動滑車5が軸部材2に向かって移動し、一方で、軸部材2が軸回転することによって布部材1A,1Bが軸部材2から送り出されるときに動滑車5が他の一対の支柱4B,4Dのうちの一方の支柱4Bに向かって移動するようにしている。
本実施形態では、四本の支柱が、平面視において正方形の各頂点位置に配置される。ここでの説明では、これらの支柱について、或る支柱(図1においては右奥の支柱)から時計回りに順に第一の支柱4A,第二の支柱4B,第三の支柱4C,第四の支柱4Dとする。すなわち、第一の支柱4Aと第二の支柱4Bとが隣り合い、且つ、第一の支柱4Aと第三の支柱4Cとが対向すると共に第二の支柱4Bと第四の支柱4Dとが対向する。
各支柱4A,4B,4C,4Dの下端部に、各支柱4A,4B,4C,4Dの設置の安定性を高めるため、径方向に拡がる基礎部4aが設けられる。そして、この基礎部4aがコンクリート床などの設置面に固定されたりコンクリート床などの設置床に埋設されたりすることにより、各支柱4A,4B,4C,4Dが自立するように設置される。なお、支柱の傾倒を防ぐため、想定される傾倒の向きと反対側の設置面にアンカーされたロープを張るようにしても良い。
各支柱4A,4B,4C,4Dは、軸心方向が、鉛直方向に沿うように設置されても良いし、鉛直方向に対していずれかの方向に傾斜するように設置されても良い。鉛直方向に対して傾斜するように設置される場合には、例えば、各支柱に作用する外力に対して効率的に対抗することができるように、対向する支柱に対して後傾する(具体的には例えば第一の支柱4Aが第三の支柱4Cに対して後傾する)ように設置されることが考えられる。
第二の支柱4B,第三の支柱4C,第四の支柱4Dそれぞれの上端部に、変向機構として、定滑車8B,8C,8Dが設けられる。なお、図に示す例では定滑車8B,8C,8Dはいずれも滑車の策輪回転軸の軸心方向が鉛直になると共に策輪の径方向が水平になるように配置された水平定滑車であるが、第四の支柱4D上端部の定滑車8Dは滑車の策輪回転軸の軸心方向が水平になると共に策輪の径方向が鉛直になるように配置された垂直定滑車でも良い。
なお、変向機構は、動滑車支持紐部材6や布部材支持紐部材7の運動の方向を変え得るものであれば滑車に限定されるものではなく、どのような仕組みでも良い。具体的には例えば、動滑車支持紐部材6や布部材支持紐部材7が接触して摺動する滑周面を有する円柱状のガイド軸でも良い。
ここで、第二の支柱4B,第三の支柱4C,第四の支柱4Dそれぞれの上端部に設けられる変向機構は、同一の若しくは概ね同一の高さであって、且つ、第一及び第二の布部材1A,1B並びに軸部材2の上方位置に設けられる。
第一の支柱4Aと第三の支柱4Cとの間に、軸部材2が架け渡されて設けられる。
軸部材2は、ドラム部2aと当該ドラム部2aの両端のそれぞれから突出する端部軸2b,2cとを有し、一方の端部軸2bが第一の支柱4Aに支持されると共に他方の端部軸2cが第三の支柱4Cに支持される。
軸部材2のドラム部2aと両端の端部軸2b,2cとは相互に固定され、一方の端部軸2bが軸回転することによってドラム部2a及び他方の端部軸2cも軸回転する。
軸部材2の、第一の支柱4A側に突出する端部軸2bは、第一の支柱4Aと対向する第三の支柱4Cに向けて第一の支柱4Aに固定されて取り付けられる駆動部3を介して第一の支柱4Aに支持される。
駆動部3は、端部軸2bを支持しつつ、当該端部軸2b(並びにドラム部2a及び第三の支柱4C側の端部軸2c)を一方の向きに軸回転させる状態と他方の向きに軸回転させる状態と軸回転させること無く静止させた状態とを制御する機構である。
駆動部3は、手動でも電動でも良く、或いは、手動と電動とが一体になっていて切り替えられるものでも良い。駆動部3は、また、必要に応じ、端部軸2bが軸回転しないようにロックする仕組みを備えるようにしても良い。
駆動部3による端部軸2bの軸回転のさせ方(言い換えると、軸回転駆動の仕組み)は、特定のものに限定されるものではなく、巻き取り式タープの設置場所や使用態様などを踏まえて適当なものが適宜選択される。あくまで一例として挙げると、電動式のものであればソムフィ株式会社製・標準チューブラモータが、また、手動式のものであれば株式会社ヤマテン製・メルシーギアが用いられ得る。
駆動部3が電動式若しくは手動・電動一体型の場合には、図示していないが、駆動部3を作動させるための動作切替スイッチが第一の支柱4Aの側周面に取り付けられたり、動作切替スイッチを有する電波リモコンが備えられたりする。
また、駆動部3が手動式の場合には、図示していないが、駆動部3を操作する際に用いられるフック棒の先端を係合させるための係合部、或いはチェーンなどが設けられる。
軸部材2の、第三の支柱4C側に突出する端部軸2cは、第三の支柱4Cに固定されて取り付けられる支持部を介して第三の支柱4Cに軸回転可能に支持される。
軸部材2に、布部材が取り付けられる。本実施形態では、三角形に形成された二枚の布部材(以下、第一の布部材1A,第二の布部材1Bと呼ぶ)が軸部材2に取り付けられる。
第一及び第二の布部材1A,1Bの素材は、開かれた状態において破れない強度を有すると共に巻き付けられるに十分な柔軟性を有するものであれば、特定のものに限定されるものではなく、巻き取り式タープの設置場所や設置目的などを踏まえて適当なものが適宜選択される。具体的には例えばポリエステル製やアクリル製や塩化ビニール製のキャンバス地などが用いられ得る。
三角形状の第一の布部材1Aは、三角形のうちの一辺(以下、帯状端部1Aaという)が軸部材2の軸心方向に沿ってドラム部2aに取り付けられ、この帯状端部1Aaと対向する角部(以下、支柱側角部1Abという)が布部材支持紐部材7と動滑車5及び動滑車支持紐部材6とを介して軸部材2よりも第二の支柱4B寄りの位置において支持される。
三角形状の第二の布部材1Bは、三角形のうちの一辺(以下、帯状端部1Baという)が軸部材2の軸心方向に沿ってドラム部2aに取り付けられ、この帯状端部1Baと対向する角部(以下、支柱側角部1Bbという)が布部材支持紐部材7と動滑車5及び動滑車支持紐部材6とを介して軸部材2よりも第四の支柱4D寄りの位置において支持される。
第一の布部材1Aの帯状端部1Aaと第二の布部材1Bの帯状端部1Baとは、軸部材2のドラム部2a周面の、径方向において対向する位置に取り付けられる。すなわち、図1に示す状態では第一の布部材1Aの帯状端部1Aaがドラム部2a周面の上端に当該ドラム部2aの軸心方向に沿って取り付けられると共に第二の布部材1Bの帯状端部1Baがドラム部2a周面の下端に当該ドラム部2aの軸心方向に沿って取り付けられる、のように、軸部材2のドラム部2a周面の、径方向において対向する位置に取り付けられる。
そして、これら第一の布部材1Aと第二の布部材1Bとは、軸部材2が軸回転することにより、軸部材2のドラム部2aに巻き付けられたり巻き回しが解かれたり(言い換えると、送り出されたり)する。
動滑車5は、第二の支柱4Bと第四の支柱4Dとの間に配設され、策輪回転軸を支持するブラケットに動滑車支持紐部材6の一端が取り付けられると共に、策輪に布部材支持紐部材7が巻き掛けられる。
動滑車支持紐部材6は、一方の端部が動滑車5のブラケットに取り付けられると共に、第二の支柱4B上端の定滑車8B及び第三の支柱4C上端の定滑車8Cに巻き掛けられ(言い換えると、これら滑車によって方向が案内されて)、他方の端部が紐部材巻取機構に取り付けられる(図1,図3,図4)。なお、動滑車支持紐部材6は、具体的には例えばワイヤロープや繊維ロープ等の種々のロープである。
動滑車支持紐部材6は、第一の布部材1A及び第二の布部材1Bが開かれた状態(以下、布部材張設状態という)において、紐部材巻取機構に所定の長さ(具体的には、第一の布部材1Aの帯状端部1Aaから支柱側角部1Abまでの寸法と第二の布部材1Bの帯状端部1Baから支柱側角部1Bbまでの寸法とのうちの小さい方に概ね相当する長さ)だけ巻き付けられた上で取り付けられる。
紐部材巻取機構は、軸部材2の軸回転と連動して(言い換えると、第一及び第二の布部材1A,1Bの軸部材2への巻き付けや軸部材2からの送り出しと連動して)動滑車支持紐部材6を巻き付けたり送り出したりするものである。
本実施形態では、軸部材2の軸回転と連動する紐部材巻取機構として、軸部材2のドラム部2a端部から第三の支柱4C側に突出する端部軸2cを利用する。具体的には、端部軸2cに動滑車支持紐部材6を巻き付けるようにする。なお、端部軸2cに限らず、軸部材2のいずれかの一部分を軸部材2の軸回転と連動する紐部材巻取機構として利用するようにしても良い。
ここで、第一及び第二の布部材1A,1Bの巻き取りや送り出しと連動させて動滑車5を適切に移動させて各部材に弛みが生じたり必要以上の引っ張り力が働いたりしないようにするため、布部材1A,1Bの巻き取りや送り出しの量と動滑車支持紐部材6の巻き取りや送り出しの量とが同じになるように、軸部材2のドラム部2aの直径と端部軸2cの直径との間の寸法関係などが調整される。
なお、第一及び第二の布部材1A,1Bの巻き取りに伴ってこれら布部材1A,1Bが巻き付くドラム部2a部分の径が次第に大きくなって一回転当たりの巻き取り量が漸増したり、布部材1A,1Bの送り出しに伴ってこれら布部材1A,1Bの巻き付きが解かれるドラム部2a部分の径が次第に小さくなって一回転当たりの送り出し量が漸減したりするので、この巻き取り量や送り出し量の変化に適合させるように端部軸2cの径を軸心方向において変化させると共に動滑車支持紐部材6の巻き付けの場所をずらしていくようにすることが好ましい。
また、軸部材2の端部軸2cは、軸回転の作動力を調整して動滑車支持紐部材6の張り具合を一定に保つため、延いては布部材支持紐部材7の張り具合を一定に保って布部材1A,1Bを弛むことなく張った状態に保つために、第三の支柱4Cの支持部と端部軸2cとの間に介在するばねなどによって動滑車支持紐部材6を巻き取る向きに常時付勢されるようにしても良い。
本実施形態では、動滑車支持紐部材6を第三の支柱4C上端の定滑車8Cから当該定滑車8Cよりも下方に位置する軸部材2の端部軸2cまで案内するために、これらの間に、動滑車支持紐部材6が接触して摺動する滑周面を有して軸心方向が水平になるように配置された円柱状のガイド軸12が、軸部材2の端部軸2cを支持するための第三の支柱4Cの支持部に取り付けられて設けられる(図4)。
動滑車支持紐部材6の端部軸2cへの巻き回しの向きは、軸部材2のドラム部2aに巻き付けられている第一の布部材1Aと第二の布部材1Bとの巻き回しが解かれる(言い換えると、第一及び第二の布部材1A,1Bが送り出される)ときに動滑車支持紐部材6が端部軸2cに巻き付けられ、第一の布部材1Aと第二の布部材1Bとが軸部材2のドラム部2aに巻き付けられるときに動滑車支持紐部材6の端部軸2cへの巻き回しが解かれる(言い換えると、動滑車支持紐部材6が送り出される)向きに設定される。
布部材支持紐部材7は、一方の端部が第一の布部材1Aの支柱側角部1Abに取り付けられると共に、動滑車5及び第四の支柱4D上端の定滑車8Dに巻き掛けられて(言い換えると、これら滑車によって方向が案内されて)、他方の端部が第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbに取り付けられる(図1,図3,図5)。なお、布部材支持紐部材7は、具体的には例えばワイヤロープや繊維ロープ等の種々のロープである。
布部材支持紐部材7は、第二の支柱4Bと第四の支柱4Dとの間において、第一及び第二の布部材1A,1B並びに軸部材2の上方に配設される。
本実施形態では、布部材支持紐部材7を第四の支柱4D上端の定滑車8Dから当該定滑車8Dよりも下方に位置する第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbまで案内するために、これらの間に、布部材支持紐部材7が接触して摺動する滑周面を有して軸心方向が水平になるように上下に配置された二本の円柱状のガイド軸13A,13Bが、第四の支柱4Dの上端寄りの部分(言い換えると、定滑車8Dの下方)に取り付けられて設けられる。これにより、定滑車8Dに水平方向に巻き掛けられた布部材支持紐部材7が上側のガイド軸13Aによって上下方向に変更させられ、さらに、下側のガイド軸13Bによって第二の支柱4Bとの対向方向において水平方向に変更させられる(図5)。
なお、両端部において第一及び第二の布部材1A,1Bを支持する布部材支持紐部材7が動滑車5に巻き掛けられることにより(言い換えると、第一及び第二の布部材1A,1Bを支持する布部材支持紐部材7の両端部の間に動滑車5が介在させられることにより)、第一の布部材1Aと第二の布部材1Bとに同じ引っ張り力が常に与えられながら第一及び第二の布部材1A,1Bが巻き取られたり送り出されたりする。このように同じ引っ張り力が常に与えられることにより、両布部材1A,1Bが、皺が寄ることなくきれいに巻き取られ、また、弛むことなく張った状態で送り出される。
上述した巻き取り式タープの第一の実施形態の動作について、まず、布部材張設状態(図1)から第一の布部材1A及び第二の布部材1Bが閉じられた状態(以下、布部材巻取状態という;図2)になる場合を以下に説明する。
布部材張設状態(図1)から、軸部材2が駆動部3によって所定の向きに軸回転(具体的には、軸部材2のドラム部2aに第一及び第二の布部材1A,1Bが巻き付けられる向きであり、且つ、軸部材2の端部軸2cに巻き付けられている動滑車支持紐部材6の巻き回しが解かれる向きに軸回転)させられることによって第一及び第二の布部材1A,1Bが軸部材2のドラム部2aに巻き取られ、これによって第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが第二の支柱4Bや第四の支柱4D寄りの位置から軸部材2に向かって移動する。
同時に、軸部材2の軸回転により、端部軸2cに巻き付けられている動滑車支持紐部材6が送り出される。
そして、動滑車5及び第四の支柱4D上端の定滑車8Dに巻き掛けられて第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとを連結する布部材支持紐部材7の両端部が軸部材2に向かって移動する。
このとき、第四の支柱4D上端の定滑車8Dは動かない一方で、動滑車5は、端部軸2cから送り出され且つ第三の支柱4C上端の定滑車8C及び第二の支柱4B上端の定滑車8Bに巻き掛けられて一端が取り付けられている動滑車支持紐部材6を引きながら第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと共に軸部材2に向かって移動する。
上述の動作により、第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが第二の支柱4Bや第四の支柱4D寄りの位置から軸部材2寄りの位置に移動し、布部材巻取状態(図2)になる。
上述した巻き取り式タープの第一の実施形態の動作について、次に、布部材巻取状態(図2)から布部材張設状態(図1)になる場合を以下に説明する。
布部材巻取状態(図2)から、軸部材2が駆動部3によって所定の向きに軸回転(具体的には、軸部材2のドラム部2aに巻き付けられている第一及び第二の布部材1A,1Bの巻き回しが解かれる向きであり、且つ、軸部材2の端部軸2cに動滑車支持紐部材6が巻き付けられる向きに軸回転)させられることによって第一及び第二の布部材1A,1Bが軸部材2のドラム部2aから送り出され、これによって第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが軸部材2寄りの位置から第二の支柱4Bや第四の支柱4Dに向かって移動する。
同時に、軸部材2の軸回転により、動滑車支持紐部材6が軸部材2の端部軸2cに巻き付けられる。
そして、第三の支柱4C上端の定滑車8C及び第二の支柱4B上端の定滑車8Bを経由して動滑車支持紐部材6が引かれて動滑車5が第二の支柱4Bに向かって移動し、また、動滑車5が移動することによって第四の支柱4D上端の定滑車8Dも介して布部材支持紐部材7の両端部と共に第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが第二の支柱4Bや第四の支柱4Dに向かって移動する。
上述の動作により、第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが軸部材2寄りの位置から第二の支柱4Bや第四の支柱4D寄りの位置に移動し、布部材張設状態(図1)になる。
以上のように構成された巻き取り式タープによれば、軸部材2が軸回転することによって第一及び第二の布部材1A,1Bが軸部材2に巻き付けられたり軸部材2から送り出されたりするようにしているので、第一及び第二の布部材1A,1Bが開かれた状態と閉じられた状態との切り替えを簡便に且つ迅速に行うことができる。
以上のように構成された巻き取り式タープによれば、また、主には第一乃至第四の支柱4A,4B,4C,4Dと軸部材2のみで第一及び第二の布部材1A,1Bを同時に開いたり閉じたりする構造を実現するようにしているので、開閉可能な上屋を提供しつつも設置空間の開放感を損なうことが無く、良好な空間環境を創出することができる。
また、上述の第一の実施形態の巻き取り式タープによれば、第一及び第二の布部材1A,1Bが、軸部材2から、これら両布部材1A,1Bを支持する第二の支柱4Bと第四の支柱4Dとに向けて水平若しくは概ね水平に張られるようにして、両布部材1A,1Bが張られる全範囲に亙って所定の天井高を確保することができる。
(2)第二の実施形態
図6から図11に、本発明の巻き取り式タープの第二の実施形態を示す。本実施形態の巻き取り式タープは、動滑車5が一対の支柱4A,4Cの間に配設され、布部材支持紐部材7が他の一対の支柱4B,4Dのそれぞれに設けられる上下一対の変向機構10Da,10Dbに支持されると共に一対の支柱4A,4Cのうちの一方の支柱4Aに設けられる一対の変向機構9Aa,9Abに支持され、軸部材2が軸回転することによって布部材1A,1Bが軸部材2に巻き付けられるときに動滑車5が一対の支柱4A,4Cのうちの一方の支柱4Aに向かって移動し、一方で、軸部材2が軸回転することによって布部材1A,1Bが軸部材2から送り出されるときに動滑車5が一対の支柱4A,4Cのうちの他方の支柱4Cに向かって移動するようにしている。
本実施形態でも四本の支柱が配置され、これら第一の支柱4A,第二の支柱4B,第三の支柱4C,第四の支柱4Dの配置態様,支柱相互の位置関係,各支柱の構造などは、上述の第一の実施形態と同様である。
一方で、本実施形態では、第一の支柱4Aの側周面に、一対の変向機構として、第一の支柱4Aと対向する第三の支柱4Cに向けて張り出して一対の定滑車(以下、第一の定滑車9Aa,第二の定滑車9Abという;本実施形態では、一対の策輪が水平に並べられると共にこれら策輪を支持する共通のブラケットを有する;なお、滑車の策輪回転軸の軸心方向が鉛直になると共に策輪の径方向が水平になるように配置された水平定滑車である)が設けられる。
なお、第一の支柱4Aに設けられる変向機構は、布部材支持紐部材7の運動の方向を変え得るものであれば滑車に限定されるものではなく、どのような仕組みでも良い。具体的には例えば、布部材支持紐部材7が接触して摺動する滑周面を有する円柱状のガイド軸でも良い。
また、第二の支柱4Bの側周面に、上下一対の変向機構として、上下に離間して配置された一対の定滑車(以下、上側定滑車10Ba,下側定滑車10Bbという;なお、滑車の策輪回転軸の軸心方向が水平になると共に策輪の径方向が鉛直になるように配置された垂直定滑車である)が設けられると共に、第四の支柱4Dの側周面に、上下一対の変向機構として、上下に離間して配置された一対の定滑車(以下、上側定滑車10Da,下側定滑車10Dbという;なお、滑車の策輪回転軸の軸心方向が水平になると共に策輪の径方向が鉛直になるように配置された垂直定滑車である)が設けられる。
本実施形態では、上下一対の変向機構10Ba,10Bb及び10Da,10Dbにより、第一及び第二の布部材1A,1Bが、軸部材2から、これら両布部材1A,1Bを支持する第二の支柱4Bと第四の支柱4Dとに向けて下向きに傾斜して張られる。
なお、第二の支柱4Bや第四の支柱4Dに設けられる変向機構は、布部材支持紐部材7の運動の方向を変え得るものであれば滑車に限定されるものではなく、どのような仕組みでも良い。具体的には例えば、布部材支持紐部材7が接触して摺動する滑周面を有する円柱状のガイド軸でも良い。
軸部材2の設置態様,構造なども上述の第一の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、軸部材2の端部軸2cに動滑車支持紐部材6は巻き付けられない。
駆動部3の設置態様,機能,構造なども上述の第一の実施形態と同様である。
本実施形態でも二枚の布部材が軸部材2に取り付けられ、これら第一の布部材1A及び第二の布部材1Bの形状,素材の条件,軸部材2への取り付け態様や支持態様なども上述の第一の実施形態と同様である。
本実施形態では、動滑車5は、第一の支柱4Aと第三の支柱4Cとの間に配設され、策輪回転軸を支持するブラケットに動滑車支持紐部材6の一端が取り付けられると共に、策輪に布部材支持紐部材7が巻き掛けられる。
動滑車支持紐部材6は、一方の端部が動滑車5のブラケットに取り付けられると共に、他方の端部が紐部材巻取機構に取り付けられる(図6,図10)。なお、動滑車支持紐部材6は、具体的には例えばワイヤロープや繊維ロープ等の種々のロープである。
動滑車支持紐部材6は、第一の布部材1A及び第二の布部材1Bが開かれた状態(布部材張設状態)において、紐部材巻取機構に所定の長さ(具体的には、第一の布部材1Aの帯状端部1Aaから支柱側角部1Abまでの寸法と第二の布部材1Bの帯状端部1Baから支柱側角部1Bbまでの寸法とのうちの小さい方に概ね相当する長さ)だけ巻き付けられた上で取り付けられる。
紐部材巻取機構は、軸部材2の軸回転と連動して(言い換えると、第一及び第二の布部材1A,1Bの軸部材2への巻き付けや軸部材2からの送り出しと連動して)動滑車支持紐部材6を巻き付けたり送り出したりするものである。
本実施形態では、軸部材2の軸回転と連動する紐部材巻取機構として、第三の支柱4Cの上端部に、ドラム11が設けられる。
ここで、第一の支柱4A側周面に取り付けられる第一の定滑車9Aa及び第二の定滑車9Abと、第二の支柱4B側周面に取り付けられる上側定滑車10Baと、第四の支柱4D側周面に取り付けられる上側定滑車10Daと、第三の支柱4C上端に取り付けられるドラム11とは、同一の若しくは概ね同一の高さであって、且つ、第一及び第二の布部材1A,1B並びに軸部材2の上方位置に設けられる。
ドラム11は、軸部材2の軸回転と連動して軸回転するように設けられる。軸部材2の軸回転とドラム11の軸回転との連動の仕組みは、特定の仕組みに限定されるものではなく、例えば、軸部材2の端部軸2cとドラム11の回転軸とのそれぞれに設けられたギヤの噛み合わせ(具体的にはベベルギヤなど)、或いは、軸部材2の端部軸2cとドラム11の回転軸とを複数のユニバーサルジョイントやつる巻ばね等で連結することによる回転軸の変向機構などが用いられ得る。
ここで、第一及び第二の布部材1A,1Bの巻き取りや送り出しと連動させて動滑車5を適切に移動させて各部材に弛みが生じたり必要以上の引っ張り力が働いたりしないようにするため、布部材1A,1Bの巻き取りや送り出しの量と動滑車支持紐部材6の巻き取りや送り出しの量とが同じになるように、軸部材2のドラム部2aの直径とドラム11のドラム部の直径との間の寸法関係端などが調整される。
なお、第一及び第二の布部材1A,1Bの巻き取りに伴ってこれら布部材1A,1Bが巻き付くドラム部2a部分の径が次第に大きくなって一回転当たりの巻き取り量が漸増したり、布部材1A,1Bの送り出しに伴ってこれら布部材1A,1Bの巻き付きが解かれるドラム部2a部分の径が次第に小さくなって一回転当たりの送り出し量が漸減したりするので、この巻き取り量や送り出し量の変化に適合させるようにドラム部11の径を軸心方向において変化させると共に動滑車支持紐部材6の巻き付けの場所をずらしていくようにすることが好ましい。
また、ドラム11は、軸回転の作動力を調整して動滑車支持紐部材6の張り具合を一定に保つため、延いては布部材支持紐部材7の張り具合を一定に保って布部材1A,1Bを弛むことなく張った状態に保つために、軸部材2の端部軸2cと連結される回転軸と動滑車支持紐部材6が巻き付けられるドラム部との間に介在するばねなどによって動滑車支持紐部材6を巻き取る向きに常時付勢されるようにしても良い。
動滑車支持紐部材6のドラム11への巻き回しの向きは、軸部材2のドラム部2aに巻き付けられている第一の布部材1Aと第二の布部材1Bとの巻き回しが解かれる(言い換えると、第一及び第二の布部材1A,1Bが送り出される)ときに動滑車支持紐部材6がドラム11に巻き付けられ、第一の布部材1Aと第二の布部材1Bとが軸部材2のドラム部2aに巻き付けられるときに動滑車支持紐部材6のドラム11への巻き回しが解かれる(言い換えると、動滑車支持紐部材6が送り出される)向きに設定される。
布部材支持紐部材7は、一方の端部が第一の布部材1Aの支柱側角部1Abに取り付けられると共に、第二の支柱4B側周面の下側定滑車10Bb→第二の支柱4B側周面の上側定滑車10Ba→第一の支柱4A側周面の第一の定滑車9Aa→動滑車5→第一の支柱4A側周面の第二の定滑車9Ab→第四の支柱4D側周面の上側定滑車10Da→第四の支柱4D側周面の下側定滑車10Dbの順に巻き掛けられて(言い換えると、これら滑車によって方向が案内されて)、他方の端部が第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbに取り付けられる(図6,図8乃至図11)。なお、布部材支持紐部材7は、具体的には例えばワイヤロープや繊維ロープ等の種々のロープである。
布部材支持紐部材7及び動滑車5は、第一の支柱4Aと第三の支柱4Cとの間において、第一及び第二の布部材1A,1B並びに軸部材2の上方に配設される。
なお、両端部において第一及び第二の布部材1A,1Bを支持する布部材支持紐部材7が動滑車5に巻き掛けられることにより(言い換えると、第一及び第二の布部材1A,1Bを支持する布部材支持紐部材7の両端部の間に動滑車5が介在させられることにより)、第一の布部材1Aと第二の布部材1Bとに同じ引っ張り力が常に与えられながら第一及び第二の布部材1A,1Bが巻き取られたり送り出されたりする。
上述した巻き取り式タープの第二の実施形態の動作について、まず、布部材張設状態(図6)から布部材巻取状態(図7)になる場合を以下に説明する。
布部材張設状態(図6)から、軸部材2が駆動部3によって所定の向きに軸回転(具体的には、軸部材2のドラム部2aに第一及び第二の布部材1A,1Bが巻き付けられる向きであり、且つ、軸部材2の軸回転と連動する第三の支柱4C上端のドラム11に巻き付けられている動滑車支持紐部材6の巻き回しが解かれる向きに軸回転)させられることによって第一及び第二の布部材1A,1Bが軸部材2のドラム部2aに巻き取られ、これによって第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが第二の支柱4Bや第四の支柱4D寄りの位置から軸部材2に向かって移動する。
同時に、軸部材2の軸回転に連動してドラム11が軸回転することにより、ドラム11に巻き付けられている動滑車支持紐部材6が送り出される。
そして、動滑車5及び複数の定滑車9Aa,9Ab,10Ba,10Bb,10Da,10Dbに巻き掛けられて第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとを連結する布部材支持紐部材7の両端部が軸部材2に向かって移動する。
このとき、第一の支柱4Aに取り付けられた第一及び第二の定滑車9Aa,9Abは動かない一方で、動滑車5は、ドラム11から送り出され且つ一端が取り付けられている動滑車支持紐部材6を引きながら第一の支柱4Aに向かって移動する。
上述の動作により、第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが第二の支柱4Bや第四の支柱4D寄りの位置から軸部材2寄りの位置に移動し、布部材巻取状態(図7)になる。
上述した巻き取り式タープの第二の実施形態の動作について、次に、布部材巻取状態(図7)から布部材張設状態(図6)になる場合を以下に説明する。
布部材巻取状態(図7)から、軸部材2が駆動部3によって所定の向きに軸回転(具体的には、軸部材2のドラム部2aに巻き付けられている第一及び第二の布部材1A,1Bの巻き回しが解かれる向きであり、且つ、第三の支柱4C上端のドラム11に動滑車支持紐部材6が巻き付けられる向きに軸回転)させられることによって第一及び第二の布部材1A,1Bが軸部材2のドラム部2aから送り出され、これによって第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが軸部材2寄りの位置から第二の支柱4Bや第四の支柱4Dに向かって移動する。
同時に、軸部材2の軸回転に連動してドラム11が軸回転することにより、動滑車支持紐部材6がドラム11に巻き付けられる。
そして、動滑車支持紐部材6が引かれて動滑車5が第三の支柱4Cに向かって移動し、また、動滑車5が移動することによって複数の定滑車9Aa,9Ab,10Ba,10Bb,10Da,10Dbも介して布部材支持紐部材7の両端部と共に第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが第二の支柱4Bや第四の支柱4Dに向かって移動する。
上述の動作により、第一の布部材1Aの支柱側角部1Abと第二の布部材1Bの支柱側角部1Bbとが軸部材2寄りの位置から第二の支柱4Bや第四の支柱4D寄りの位置に移動し、布部材張設状態(図6)になる。
以上のように構成された巻き取り式タープによれば、軸部材2が軸回転することによって第一及び第二の布部材1A,1Bが軸部材2に巻き付けられたり軸部材2から送り出されたりするようにしているので、第一及び第二の布部材1A,1Bが開かれた状態と閉じられた状態との切り替えを簡便に且つ迅速に行うことができる。
以上のように構成された巻き取り式タープによれば、また、主には第一乃至第四の支柱4A,4B,4C,4Dと軸部材2のみで第一及び第二の布部材1A,1Bを同時に開いたり閉じたりする構造を実現するようにしているので、開閉可能な上屋を提供しつつも設置空間の開放感を損なうことが無く、良好な空間環境を創出することができる。
ここで、上述の第二の実施形態では上下一対の変向機構10Ba,10Bb及び10Da,10Dbが設けられて布部材1A,1Bが傾斜して張られるようにしているが、第二の実施形態における布部材支持紐部材7の支持の仕方はこれに限られるものではなく、上下一対の変向機構10Ba,10Bb及び10Da,10Dbの代わりに、第一の実施形態と同様に第二の支柱4Bと第四の支柱4Dとのそれぞれの上端部に滑車の策輪回転軸の軸心方向が鉛直になると共に策輪の径方向が水平になるように配置された水平定滑車が設けられて布部材1A,1Bが水平若しくは概ね水平に張られるようにしても良い。
したがって、上述の第二の実施形態の巻き取り式タープによれば、第一及び第二の布部材1A,1Bが水平若しくは概ね水平に張られるようにする態様と、第一及び第二の布部材1A,1Bが傾斜して張られるようにする態様とのどちらもが可能であり、布部材1A,1Bが水平若しくは概ね水平に張られる場合には布部材が張られる全範囲に亙って所定の天井高を確保することができ、一方、布部材1A,1Bが傾斜して張られる場合には布部材に落下した雨滴や木の葉などを布部材上に留まらせることなく落下させることができ、設置場所や用途などに合わせて布部材の張られ方を選択することが可能であり、利便性や汎用性の向上が可能になる。
なお、上述の形態は本発明を実施する際の好適な形態の一例ではあるものの本発明の実施の形態が上述のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において本発明は種々変形実施可能である。例えば、上述の第一の実施形態及び第二の実施形態では平面視において正方形の各頂点位置に四本の支柱4A,4B,4C,4Dが配置されるようにしているが、支柱相互の位置関係はこれに限られるものではなく、平面視において菱形やその他の多角形の各頂点位置に支柱が配置されるようにしても良い。すなわち、本発明では、対向する支柱同士を結ぶ線分が交差する位置関係であれば、言い換えると、一対の支柱を結ぶ線分を跨いで他の少なくとも一対の支柱が配置される位置関係であれば、更に言い換えると、一対の支柱の間に架設される軸部材を跨いで他の少なくとも一対の支柱が配置される位置関係であれば、支柱の配置はどのようなものであっても構わない。なお、支柱の配置に合わせて布部材の形状が設定される。
また、上述の第一の実施形態及び第二の実施形態では三角形状の二枚の布部材1A,1Bを用いるようにしているが、布部材の態様はこれに限られるものではなく、平面視において菱形やその他の多角形状の一枚の布部材を用いるようにしても良い。この場合も、多角形状の複数の対角線のうちの一の対角線を軸部材2の軸心方向に沿わせて当該対角線位置の帯状部分を軸部材2のドラム部2aに取り付けることにより、他の構成は上述の実施形態と同様にして本発明の巻き取り式タープが構成され得る。
また、軸部材2の軸回転と連動する紐部材巻取機構として、上述の第一の実施形態では軸部材2の一部分を利用するようにし、また、上述の第二の実施形態ではドラム11を設けるようにしているが、紐部材巻取機構の仕組みと他の構成との組み合わせはこれに限られるものではなく、第一の実施形態の構成において軸部材2の一部分を利用する代わりに第三の支柱4Cの上端部にドラム11を設けるようにしたり、第二の実施形態の構成においてドラム11を設ける代わりに軸部材2の一部分を利用するようにしても良い。さらに言えば、紐部材巻取機構としての仕組みは上述の実施形態におけるものに限られるものではなく、軸部材2の軸回転と連動して動滑車支持紐部材6を巻き付けたり送り出したりするものであればどのようなものであっても構わない。
1A 第一の布部材
1B 第二の布部材
2 軸部材
3 駆動部
4A 第一の支柱
4B 第二の支柱
4C 第三の支柱
4D 第四の支柱
5 動滑車
6 動滑車支持紐部材
7 布部材支持紐部材

Claims (4)

  1. 一対の支柱と、当該一対の支柱の間に軸回転可能に架設される軸部材と、当該軸部材を跨いで配置される他の一対の支柱と、前記他の一対の支柱のそれぞれに設けられる変向機構に支持されると共に前記一対の支柱のうちの一方の支柱に設けられる変向機構に支持される布部材支持紐部材と、前記軸部材に取り付けられると共に前記他の一対の支柱に向かって張られる部分が前記布部材支持紐部材を介して前記他の一対の支柱に支持される布部材と、前記軸部材の軸回転と連動する紐部材巻取機構と、前記一対の支柱の間に配設されると共に前記布部材支持紐部材が巻き掛けられる動滑車と、一端が前記紐部材巻取機構に巻き付き可能に取り付けられると共に他端が前記動滑車に取り付けられる動滑車支持紐部材とを備え、前記軸部材が軸回転することによって前記布部材が前記軸部材に巻き付けられたり前記軸部材から送り出されたりし、前記軸部材が軸回転することによって前記布部材が前記軸部材に巻き付けられるときに、前記軸部材の軸回転と連動して前記紐部材巻取機構から前記動滑車支持紐部材が送り出され、前記布部材を支持する前記布部材支持紐部材の端部が前記布部材の巻き付きに伴って前記軸部材に引き寄せられることに合わせて前記動滑車が前記一対の支柱のうちの前記一方の支柱に向かって移動して前記布部材支持紐部材が前記動滑車に巻き掛けられる位置が移動し、また、前記軸部材が軸回転することによって前記布部材が前記軸部材から送り出されるときに、前記軸部材の軸回転と連動して前記紐部材巻取機構に前記動滑車支持紐部材が巻き付けられ、前記布部材を支持する前記布部材支持紐部材の端部が前記布部材の送り出しに伴って前記軸部材から離れることに合わせて前記動滑車が前記一対の支柱のうちの他方の支柱に向かって移動して前記布部材支持紐部材が前記動滑車に巻き掛けられる位置が移動することを特徴とする巻き取り式タープ。
  2. 前記軸部材の一部分を前記紐部材巻取機構として利用することを特徴とする請求項記載の巻き取り式タープ。
  3. ギヤの噛み合わせ若しくは回転軸の変向機構によって前記軸部材の軸回転と連動するドラムを前記紐部材巻取機構として設けることを特徴とする請求項記載の巻き取り式タープ。
  4. 前記紐部材巻取機構において、前記動滑車支持紐部材が巻き付けられる部分が、前記動滑車支持紐部材が巻き取られる向きに常時付勢されることを特徴とする請求項記載の巻き取り式タープ。
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