JP5828525B2 - 温室の内屋根昇降システム - Google Patents

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Description

本発明は、温室の内屋根昇降システムに関するものである。
従来ビニールハウス、ガラス温室等の温室は、日中は太陽熱による室温上昇が確保されるが、特に冬場の夜間などは放射冷却により内部が急激に冷え込む。そこで、気温低下が栽培植物の成長に悪影響を及ぼすことを防ぐ為に温室内をボイラー暖房等によって暖めることが行われている。
しかしながら、とりわけ大規模室内園芸において温室は屋根が高く大容積であり、地表付近で暖められた空気は対流によって上昇し温室屋根から散逸し続けるので、夜間地表付近の栽培植物の周囲の空気を一定温度以上に維持するためには膨大なエネルギーとコストがかかる。
そこで、保温性を高めることを目的として、温室内に二重構造の保温カーテンを設け、カーテンの開閉および昇降フレームの昇降により保温空間を限定する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、ここでの昇降フレームの昇降は、昇降フレームを吊り下げたワイヤーを温室頂部に設けたガイドローラに架けわたしたうえで、巻き取りドラムに取り付け、この巻き取りドラムの正逆回転によるワイヤーの巻き取りまたは引きだしによって実現されるものであり、ローラを3個使用した昇降機構が複雑であるうえ、ワイヤーが摩耗した場合の架け替えやメンテナンスが容易でないという問題がある。
特開2001−299110号公報
本発明の目的は、上記現状に鑑み、簡素でメンテナンス容易な構成を備え、保温すべき空間を最小限に抑えることが可能な温室内システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の1つの側面は、温室の支柱間に渡された梁または水平材によって、棟方向に延びるシャフトを回転可能な状態で支持し、該シャフトの正逆回転によって鉛直方向に延びる吊り下げ部材を上下動させることで、該吊り下げ部材に宙吊りされた保温用の内屋根を昇降させ、栽培植物の手入れ作業をすべき時には作業者の身長より高く持ち上げ、保温すべき時には栽培植物の背丈近くまで降下させることが可能な温室の内屋根昇降システムであって、内屋根は、温室の棟方向に沿って中央パイプが背骨状に延び、中央パイプに支持されて弓状パイプが肋骨状に延び、さらに弓状パイプの端部同士を結ぶように水平パイプが渡されることで骨組みを形成しており、中央パイプと弓状パイプとによって画される内屋根面には被覆可能な上部シートを備え、温室の棟方向に沿って支柱間に渡された桁または水平材には、左右一対で滑車が取り付けられ、該滑車の各々に架けられたワイヤーの一端は、棟方向に延びる水平パイプに接続され、他端は、引っ張り部材に接続されており、該引っ張り部材は、左右一対でシャフトを上下から挟み込むように配置され、挟み込む面に凹凸を有しており、該凹凸がシャフトに設けられた別個のカムにそれぞれ噛み合うことで、シャフトの正逆回転にワイヤーの上げ下げが連動し、水平パイプを両側から昇降するシステムである。本構成は、支柱間の比較的低い位置に渡された梁または水平材を利用する簡素でメンテナンス性に優れたシステムであり、夜間や夏期日中には保温すべき空間を植物の生育の都合のみを配慮してできる限り小さく限定して温室栽培における暖房効率や冷房効率の向上を図ることができ、作業時には作業に必要な最低限度の高さで作業を行うことで温度変化を抑制することもできる。また、本構成を備えることにより、梁に支持されたシャフトの正逆回転によって吊り下げ部材を上下動させる際に内屋根の骨組みに揺動(横揺れ)が発生した場合でもすぐに揺動を減衰し、安定した姿勢で内屋根を上下動させることができる。また、吊り下げ部材が一定高さで停止した状態で内屋根の骨組みに揺動(横揺れ)が発生した場合でもすぐに揺動を減衰し、安定姿勢を保持することができる。
上記発明において、吊り下げ部材の上下動は、シャフトに設けられたカムと吊り下げ部材に形成した凹凸とを相互に噛み合わせることで実現されていることが好ましい。これにより、安定かつ確実な昇降が可能になる。
上記発明において、吊り下げ部材の主面には鉛直方向上下に位置調整が可能なピンが突き出ており、さらにピンの下方の所定高さ位置には水平バーを設けてあり、ピンが吊り下げ部材の降下によって水平バーに接触するとシャフトの動力源が切れる機構を備えていることが好ましい。これにより、通常栽培している植物とそれより背丈が高い植物とを混ぜて栽培する必要が生じた場合でも、日中明るいうちに、ピンの位置を背丈が高くなった分だけ低く調整しておくことで、ピンが水平バーに接触しシャフトが停止する内屋根の高さ位置は通常時に比べて高くなることから、作業者が作業を終えて帰る際、室内が暗い状態で内屋根の降下作業を行った場合でも、背丈の高い植物を傷つける心配がなくなる。
上記発明において、上部シートの棟方向に沿った端部には巻き取りロールが固定されており、弓状パイプに設けられた巻き取り装置が、弓状パイプの端部と最上部との間を移動する間に、巻き取りロールを回転可能に支持した状態で正逆回転することで、上部シートを巻き上げまたは敷き広げる構成を備えていることが好ましい。これにより、保温すべき時に内屋根面を完全に被覆することができ、保温カーテンを用いる従来の構成に比べて保温性が格段に向上する。
上記発明において、骨組みの周縁部は、縁部シートで覆われており、上部シートは縁部シートと端部同士が重なりあうことで内屋根面全体を被覆可能な大きさとなっており、弓状パイプにおける縁部シートの端部付近には、段差を形成する部材が取り付けてあり、上部シートが内屋根面に敷き広げられる際に巻き取りロールがこの段差に乗り上げ落下することが好ましい。弓状パイプの傾斜が緩やかな場合、内屋根面に上部シートを敷広げていく際に、巻き取りロールが湾曲してしまい、巻き取りロールの端部が縁部シートを完全に覆っても巻き取りロールの中央部付近では縁部シートを完全に覆いきれていないといった事態が生じることがあったが、本構成のように、弓状パイプにおける縁部シートの端部付近に段差を設けることで、上部シートを敷広げていく際、巻き取りロールの端部が弓状パイプ上の段差に乗り上げ落下するが、この落下する力に引っ張られて巻き取りロールの中央部付近もこの段差を乗り越え落下するように付勢されるので、結果的に内屋根面を縁部シートと上部シートとで完全に被覆することができる。
上記発明において、巻き取りロールには、径を大きくする部材が長手方向に間隔をあけて断続的に巻き付けられていることが好ましい。巻き取りロールの径が一定であると、上部シートを巻き取っていく際に生じる皺が雪だるま式に大きくなり、やがて皺の影響が巻き取りロールの長手方向全体に波及し、巻き取りが困難になる場合があるが、本構成のように所々に可撓性部材を巻き付けておくことで、皺の影響を径が小さい部分に可能な限り留めて(応力を吸収させて)、皺の影響が巻き取りロールの長手方向全体に波及することを抑制することができる。
本発明によれば、内屋根を栽培植物の背丈上端付近まで可能な限り近づけることで、夜間の放射冷却時に暖房すべき空間または夏期ヒートポンプにより冷却すべき空間を極限まで小さくすることができ、温室栽培における暖房効率や冷房効率の向上が可能となる。
実施例1の温室の内屋根昇降システムの全体構造を示す断面図である。 図1のII−II断面図である。 実施例1のシステムを俯瞰した斜視図である。 実施例1のシステムの昇降機構を示す拡大正面図である。 図4のV−V断面図である。 実施例1のシステムにおける巻き取りロールの構成態様を示す模式図である。 実施例1のシステムにおける内屋根への段差を形成する部材の取り付け態様を示す模式図である。 図2のVIII−VIII断面図である。
本発明を実施するための形態について以下に図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る温室の内屋根昇降システム1を温室10の棟方向(桁方向)に垂直な断面で見た図である。本実施形態における温室10は、支柱3と、該支柱3によって支持された片流れ型の外屋根5とによって連棟で構成されたガラス温室である。支柱3は、図2に示すように、棟方向に沿って所定の間隔を開けて配置されており、連棟の各棟は、保温性を高めるため、棟方向に沿って支柱3間に水平に配される軒桁から垂下するビニールカーテン7で区画されている。連棟の各棟の地面4には、図3に示すように、作業に適した高さに栽培植物を載置する台9が棟方向に沿って複数列延びている。図示しないボイラーによって加熱された温水は、地下を通って給水管11に供給され、分水管13の内部を満たし、分水管13から棟方向に沿って複数列延びる伝熱管12の内部を流れる。伝熱管12には熱伝導が良い管が採用されており、これによって台9の上に載置される栽培植物の周囲の空間領域6を暖めることができる。
図1に示すように、温室10の支柱3の間には、一般家屋でいう梁に相当または類似する水平材2が架け渡されている。水平材2の下端には、図4に示すように軸受け17が固定され、この軸受け17にシャフト19が挿入され、シャフト19はさらに、図面奥にある別の水平材によって支持された軸回転装置21内にも挿入されることで棟方向に延びている。軸回転装置21は駆動用モータ20を備え、駆動用モータ20は、極性反転可能な電源(図示せず)に接続されている。シャフト19の端部に近い側(水平材2より手前)には、カム25と該カム25を挟み込む2枚の姿勢保持部材33とを備えている。2枚の姿勢保持部材33は、概ねブーメランのような形状を有し、両端および屈曲部の3点で図5に示すようにスペーサ31を介してビス32で固定されており、形成された空隙には吊り下げ部材22が挿入されている。吊り下げ部材22は、図4に示すように概ね平板矩形状で、梁または水平材2の高さ、植物の載置台9の高さおよび外屋根5の高さを考慮した所定の長さを有している。吊り下げ部材22の側面には、波型の凹凸23が形成されており、該凹凸23がシャフト19のカム25と噛み合っている。吊り下げ部材22の凹凸の形状としては他に、下面が水平で上面が先端から谷部にかけて上り傾斜した鋸歯形状を採用することもできる。姿勢保持部材33は、シャフト19の相対的な回転を許容しつつシャフト19によって支持されており、カム25の主面および吊り下げ部材22におけるカム25と噛み合う部分を覆うことで、吊り下げ部材22の鉛直姿勢を保っている。
吊り下げ部材22は、長手方向に沿った任意の位置でピンチ24によって挟めるようになっており、ピンチ24の挟み込み面からはピン26が突き出ている。さらにピン26の下方の水平材2の高さ位置近傍には水平方向に延びるバー28を設けており、バー28は荷重センサー38と関係づけられ、荷重センサー38は駆動用モータ20の電源スイッチのオンオフと関係づけられている。斯かる構成を備えることで、ピン26が吊り下げ部材22の降下によってバー28と接触し一定の荷重を受けたことを感知した荷重センサー38は、駆動用モータ20の電源スイッチを遮断する電気信号を送るようになっている。
吊り下げ部材22の下端には、ワイヤー29を介して、栽培植物を載置する複数列の台9を上から包囲できる大きさの内屋根40が吊り下げられている。内屋根40は、図2または図3に示すように、温室の棟方向に沿って背骨状に延びる中央パイプ41と、中央パイプ41に支持されて肋骨状に延びる弓状パイプ43と、弓状パイプ43の端部44同士を結ぶように渡された水平パイプ45と、水平パイプ45のうち、内屋根40の梁となるパイプから垂直に延びて弓状パイプ43を下から支持する支持パイプ47とで骨組みが形作られている。吊り下げ位置は、中央パイプ41の図2の実線丸印で示した位置である。
骨組みの周縁部は、縁部シート51で覆われており、中央パイプ41と弓状パイプ43とによって画される内屋根面42(曲面)は、上部シート53によって被覆可能になっている。上部シート53は、一辺が中央パイプ41に固定され、弓状パイプ43の端部44に向かって左右に拡がる2枚組みの四角形シートであり、完全に敷き広げたときに対辺が縁部シート51と重なりあうことで内屋根面42の全体を被覆可能な大きさを有している。縁部シート51および上部シート53の材質に特に制約はなく、例えば、ポリオレフィン、塩化ビニル(農ビ)、ポリビニルアルコール等を採用することができる。
上部シート53の上記対辺には巻き取りロール60が固定されている。巻き取りロール60には、図6に示すように、ロール径を大きくする目的で、ポリウレタン製マット62が長手方向に間隔をあけて断続的に巻き付けられている。ロール径を大きくする部材の材質には特に制約はないが、可撓性で弾力性がある軟質の部材であることが好ましい。
図3に示すように、最も外側の弓状パイプ43には、連動する一対の巻き取り装置61を備えている。巻き取り装置61は、弓状パイプ43を把持するガイド部材63と、巻き取りロール60を回転可能に支持する軸受け65とを有している。ガイド部材63は、シャフト19の回転とは全く無関係に、弓状パイプ43の端部44と最上部48との間を移動することができ、この間に、巻き取り装置61は、移動距離に応じた長さ分の上部シート53を巻き上げまたは敷き広げるように、巻き取りロール60を正逆回転することができる。なお、本実施形態において巻き取り装置61は、1つの弓状パイプ43に2台設けており、これらは互いに無関係に弓状パイプ43上の移動と巻き取りロール60の正逆回転とを行うことができる。
本実施形態ではまた、図7に示すように、段差を形成する短パイプ46が、弓状パイプ43における縁部シート51の端部付近に、弓状パイプ43と交差するように載置されて、1本の太い針金を折り曲げて作製したスロープ形成金具54によって弓状パイプ43に巻き付けるように取り付けてある。スロープ形成金具54と弓状パイプ43の側面との間には1本の細い針金を折り曲げて作製したシート止め金具52が挟み込まれており、シート止め金具52は縁部シート51を上から弓状パイプ43に押しつけている。
本実施形態ではまた、図8に示すように、温室10の棟方向に沿って支柱3間に渡された桁または水平材に左右一対で滑車15が取り付けられている。左右一対の滑車15の各々に架けられたワイヤー14の一端は、内屋根40の水平パイプ45に図2の破線丸印で示した位置で接続され、他端は、引っ張り部材16に接続されている。引っ張り部材16は、左右一対でシャフト19を上下から挟み込むように配置されている。引っ張り部材16は、シャフト19を挟み込む側面に凹凸27を有しており、該凹凸27がシャフト19に設けられた別個のカム35、37にそれぞれ噛み合うように構成している。ここでシャフト19に取り付けるカム35,37としては、上述した吊り下げ部材22に噛み合うカム25と同一のカムを用いており、引っ張り部材16の凹凸27も吊り下げ部材22の凹凸23と同一形状にしている。
以上のように構成することで、次のような作用をもたらす。
すなわち、散水等で栽培植物の手入れ作業をすべき時には、シャフト19を正方向(時計回り)に回転させることで、カム25が吊り下げ部材22の凹凸と噛み合い、姿勢保持部材33によってカム25と吊り下げ部材22とのシャフト長手方向に沿った相対的な位置ずれを規制しつつ、吊り下げ部材22を鉛直上方に安定的に上昇させる。これと同時にカム35,37も正方向回転を開始し、左右一対の引っ張り部材16がワイヤー14を引っ張る。吊り下げ部材22を上昇させる力とワイヤー14を引っ張る力とが内屋根40に働く重力に抗する程度で同時に働き、内屋根40を2点鎖線に示す作業者の身長より高い位置まで等速かつ安定姿勢で持ち上げる。これと同時にまたは前後して、弓状パイプ43に設けられた巻き取り装置61が、弓状パイプ43の最上部48に向かって移動しつつ上部シート53を巻き上げる方向に巻き取りロール60を回転させる。
一方、保温すべき時には、シャフト19を逆方向(反時計回り)に回転することで、吊り下げ部材22を下降させる力とワイヤー14を送り出す力とが同時に働き、内屋根40を実線に示す位置、すなわち栽培植物の背丈近くまで降下させる。これと同時にまたは前後して、弓状パイプ43に設けられた巻き取り装置61が、弓状パイプ43の両端部44に向かって移動しつつ上部シート53を敷き広げる方向に巻き取りロール60を回転させる。そして、巻き取り装置61が弓状パイプ43における縁部シート51の端部付近まで近づくと、巻き取りロール60の端部付近は、スロープ形成金具54に沿って短パイプ46によって形成された段差に乗り上げ落下する。この落下する力に引っ張られて巻き取りロール60の中央部付近も段差を乗り越えて落下する結果、縁部シート51と上部シート53とが重ね合わされた状態となり、内屋根面42を完全に被覆することができる。これにより、熱せられた空気が対流する空間領域6を最小限に制限し、栽培植物近傍のみを効率的に保温することができる。
なお、内屋根40の高さ位置によらず、日中の温度上昇時、換気が必要な時、植物や土壌から発生し内屋根40の内部にこもった湿気の除湿乾燥が必要な時等は、巻き取り装置61を弓状パイプ43の最上部48に向かって移動させつつ上部シート53を巻き取る方向に巻き取りロール60を回転させればよい。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の形態で実施することができる。例えば、外屋根の形状には特に制約はなく、棟方向に垂直な断面視で丸屋根型、フェンロー型、両屋根型等を採用することができる。また、暖房方式としては、温水暖房を採用しているがこれに限定されず、温風暖房を採用することもできる。
本発明は、栽培植物の載置テーブル下側から暖房する温室内で特に好適に利用することができる。
1 温室の内屋根昇降システム
2 水平材
3 支柱
4 地面
5 外屋根
6 空間領域
7 ビニールカーテン
9 台
10 温室
11 給水管
12 伝熱管
13 分水管
14 ワイヤー
15 滑車
16 引っ張り部材
17 軸受け
19 シャフト
20 駆動用モータ
21 軸回転装置
22 吊り下げ部材
23,27 凹凸
24 ピンチ
25,35,37 カム
26 ピン
28 バー
29 ワイヤー
31 スペーサ
32 ビス
33 姿勢保持部材
38 荷重センサー
40 内屋根
41 中央パイプ
42 内屋根面
43 弓状パイプ
44 弓状パイプの端部
45 水平パイプ
46 短パイプ
47 支持パイプ
48 弓状パイプの最上部
51 縁部シート
52 シート止め金具
53 上部シート
54 スロープ形成金具
60 巻き取りロール
61 巻き取り装置
62 ポリウレタン製マット
63 ガイド部材

Claims (6)

  1. 温室の支柱間に渡された梁または水平材によって、棟方向に延びるシャフトを回転可能な状態で支持し、該シャフトの正逆回転によって鉛直方向に延びる吊り下げ部材を上下動させることで、該吊り下げ部材に宙吊りされた保温用の内屋根を昇降させ、栽培植物の手入れ作業をすべき時には作業者の身長より高く持ち上げ、保温すべき時には栽培植物の背丈近くまで降下させることが可能な温室の内屋根昇降システムであって、
    内屋根は、温室の棟方向に沿って中央パイプが背骨状に延び、中央パイプに支持されて弓状パイプが肋骨状に延び、さらに弓状パイプの端部同士を結ぶように水平パイプが渡されることで骨組みを形成しており、
    中央パイプと弓状パイプとによって画される内屋根面には上部シートを被覆可能な状態で備え、
    温室の棟方向に沿って支柱間に渡された桁または水平材には、左右一対で滑車が取り付けられ、
    該滑車の各々に架けられたワイヤーの一端は、棟方向に延びる水平パイプに接続され、他端は、引っ張り部材に接続されており、
    該引っ張り部材は、左右一対でシャフトを上下から挟み込むように配置され、挟み込む面に凹凸を有しており、該凹凸がシャフトに設けられた別個のカムにそれぞれ噛み合うことで、シャフトの正逆回転にワイヤーの上げ下げが連動し、水平パイプを両側から昇降するシステム
  2. 吊り下げ部材の上下動は、シャフトに設けられたカムと吊り下げ部材に形成した凹凸とを相互に噛み合わせることで実現されている請求項1に記載の温室の内屋根昇降システム。
  3. 吊り下げ部材の主面には鉛直方向上下に位置調整が可能なピンが突き出ており、さらにピンの下方の所定高さ位置には水平バーを設けてあり、ピンが吊り下げ部材の降下によって水平バーに接触するとシャフトの動力源が切れる機構を備えている請求項1または請求項2に記載の温室の内屋根昇降システム。
  4. 上部シートの棟方向に沿った一端には巻き取りロールが固定されており、
    弓状パイプに設けられた巻き取り装置が、弓状パイプの端部と最上部との間を移動する間に、巻き取りロールを回転可能に支持した状態で正逆回転することで、上部シートを巻き上げまたは敷き広げる、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の温室の内屋根昇降システム。
  5. 骨組みの周縁部は、縁部シートで覆われており、
    上部シートは縁部シートと端部同士が重なりあうことで内屋根面全体を被覆可能な大きさとなっており、
    弓状パイプにおける縁部シートの端部付近には、段差を形成する部材が取り付けてあり、上部シートが内屋根面に敷き広げられる際に巻き取りロールがこの段差に乗り上げ落下する請求項4に記載の温室の内屋根昇降システム。
  6. 巻き取りロールには、径を大きくする部材が長手方向に間隔をあけて断続的に巻き付けられている請求項4または請求項5に記載の温室の内屋根昇降システム。
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