JP2014190004A - 断熱材支持ボードおよびその取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シングル根太の場合とダブル根太の場合の両方に1枚で容易に対応できるようにした断熱材支持ボードを提供する。
【解決手段】矩形状の板体10の幅方向の両側部のうちの一方の側部に、他方の側部に形成された折曲線21との間の距離を違えた2本の折曲線31、41を形成し、各折曲線31、41の外側の部分を折曲片とする。また、各折曲線31、41を基準にして、内方に凸形状の切込線33、42を形成し、切込線で囲まれた内側の部分を起立片34、44とする。根太の間隔に応じた位置の折曲線で折曲片を裏面側に折り曲げ、それにより表面側に起立する起立片24、34、44を根太の内側面に固定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、家屋の床下(床板の裏側)等に断熱材を施工する際に使用される断熱材支持ボード、および、その取付構造に関するものである。
家屋の床下に断熱材を施工する場合、図15に示すように、床下に根太(桟部材)110が一定の間隔で平行(並列)に配置されているので、根太110で挟まれる空間に断熱材を収容するようにしている。その際、断熱材を収容する空間の底面にプラスチックダンボールなどの断熱材支持ボード101を配置し、これを根太110の下端に固定した受材105の上に載せることで、断熱材支持ボード101を支持している。なお、平行に配置された根太110は、大引112や土台116の上に支持されており、前記の断熱材を収容する空間は、転び止め114や、転び止め114と平行に配された別の根太110によって、上から見た際に矩形の空間として画成されている。
図15に示す例の場合、断熱材支持ボード101を受材105で支持していたが、受材105を用いないで、例えば、特許文献1に記載されたスペーサのように、断熱材支持ボード101の両側部にボードの主板に対して垂直に折り曲げた折曲片を形成し、その折曲片をステープル(タッカー針)等の固定部材によって根太110に固定することで、断熱材支持ボード101を根太110によって支持するようにすることもできる。
特開2010−106657号公報
ところで、床下に根太を施工する場合、根太を1本ずつ平行に配置するシングル根太の場合と、必要箇所の根太を2本にしてダブルで配置することにより、床板の支持荷重を増強するダブル根太の場合とがある。シングル根太の場合とダブル根太の場合とでは、前記の断熱材を収容する空間の幅が異なってくる。そのため、断熱材支持ボードの両側部に折曲片を形成して、前記の空間の底面に断熱材支持ボードを配置する場合は、シングル根太の場合とダブル根太の場合に備えて別々のサイズの断熱材支持ボードを用意しなくてはならず、部品点数が増えて取り扱いが面倒になる。
本発明は、上記事情を考慮し、シングル根太の場合とダブル根太の場合の両方に1枚で容易に対応できるようにした断熱材支持ボードとその取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、請求項1の発明の断熱材支持ボードは、並列に配された桟部材により挟まれた空間に断熱材を収容するに当たり、前記空間の底面に配されて両側部が前記桟部材に支持されることで、前記断熱材を支持する断熱材支持ボードにおいて、矩形状の板体の幅方向の両側部の各側端から内方に間隔をおいた位置に、前記空間を挟む桟部材の内側面間の間隔と合致する間隔を隔てて仮想直線が設定され、前記各仮想直線上に、該仮想直線の延びる方向に間隔をおいて、前記空間側となる前記板体の表面側から見て山折りされる折曲線が形成され、該折曲線の外方の帯板状の部分が前記板体の裏面側に垂直に折り曲げられる折曲片とされ、前記同一の仮想直線上に配されて隣接する前記折曲線の近接端の間に、前記折曲線の内方に向けて凸形状をなし且つ前記近接端のうちの一方から他方に至る切込線が形成され、該切込線で囲まれた内側の部分が、前記折曲線で前記折曲片を前記板体の裏面側に垂直に折り曲げたときに前記板体の表面側に垂直に起立する起立片とされ、前記板体の幅方向の両側部のうちの一方の側部に、他方の側部に形成された前記折曲線との間の距離を違えた複数の前記折曲線が形成されると共に、それら各折曲線を基準にして前記切込線が形成され、前記空間を挟む桟部材の内側面間の間隔に応じた位置の前記折曲線で前記折曲片が前記板体の裏面側に垂直に折り曲げられたときに前記板体の表面側に垂直に起立する前記起立片が、前記空間を挟む桟部材の内側面に対し固定可能とされていることを特徴とする。
これにより、断熱材支持ボードの幅方向の両側部のうちの一方の側部に設けられた複数の折曲線のうちのいずれかの折曲線を、断熱材を収容する空間を挟む桟部材の内側面間の間隔に応じて選択し、選択した折曲線で折曲片を板体の裏面側に垂直に折り曲げることにより、断熱材支持ボードの取付幅寸法を桟部材の内側面間の間隔に合致させることができる。従って、1枚の断熱材支持ボードでありながら、シングル根太の場合(桟部材の内側面間の間隔が広い場合)の取付幅とダブル根太の場合(桟部材の内側面間の間隔が狭い場合)の取付幅の両方に現場にて容易に対応させることができる。また、ボードの裏面側に突き出す折曲片ではなく、折曲片と反対の表面側に起立する起立片を桟部材に対して固定可能としたことで、断熱材支持ボードを、できるだけ断熱材の収容空間を大きくした位置で桟部材に固定することができ、断熱材の収容量を大きくすることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の断熱材支持ボードにおいて、前記折曲線、折曲片、切込線が、それぞれ第1の折曲線、第1の折曲片、第1の切込線とされるとき、前記仮想直線の両端部に近い位置に、前記第1の折曲線で前記第1の折曲片が前記板体の裏面側に折り曲げられたときにスロット状の差込孔を形成する第2の切込線が形成され、一方、前記矩形状の板体の幅方向と直交する長手方向の両側部の各側端から内方に間隔をおいた位置に、前記空間側となる前記板体の表面側から見て山折りされる第2の折曲線が形成され、該第2の折曲線の外方の帯板状の部分が、前記板体の裏面側に垂直に折り曲げられる第2の折曲片とされ、該第2の折曲片の前記板体の幅方向における両端に、該第2の折曲片が第2の折曲線で前記板体の裏面側に垂直に折り曲げられたときに、先に前記第1の折曲線で第1の折曲片が前記板体の裏面側に折り曲げられることで前記第2の切込線により形成される前記差込孔に差し込まれる差込片が形成されていることを特徴とする。
これにより、ボードの幅方向の両端の第1の折曲片と長手方向の両端の第2の折曲片とを連結した形にすることができ、断熱材支持ボードを箱型に形成することができて、強度を高めることができる。
請求項3の発明の断熱材支持ボードの取付構造は、並列に配された桟部材により挟まれた空間に断熱材を収容するに当たり、請求項1または2に記載の断熱材支持ボードの幅方向の両側部の折曲片を、前記空間を挟む桟部材の内側面間の間隔に応じた位置の前記折曲線で前記板体の裏面側に垂直に折り曲げ、その折り曲げによって前記板体の表面側に垂直に起立した起立片を前記桟部材の内側面に当接させ、その状態で前記起立片を固定部材により前記桟部材に固定したことを特徴とする。
これにより、1枚の断熱材支持ボードでありながら、シングル根太の場合(桟部材の内側面間の間隔が広い場合)の取付幅とダブル根太の場合(桟部材の内側面間の間隔が狭い場合)の取付幅の両方に現場にて容易に対応させることができる。また、折曲片ではなく折曲片の反対側に突出した起立片を桟部材に対して固定するので、断熱材支持ボードを、できるだけ断熱材の収容空間を大きくした位置で桟部材に固定することができ、断熱材の収容量を大きくすることができる。
請求項1の発明によれば、1枚の断熱材支持ボードでありながら、シングル根太の場合(桟部材の内側面間の間隔が広い場合)の取付幅とダブル根太の場合(桟部材の内側面間の間隔が狭い場合)の取付幅の両方に現場にて容易に対応させることができる。また、起立片を桟部材に対して固定することで、断熱材支持ボードを、できるだけ断熱材の収容空間を大きくした位置で桟部材に固定することができ、断熱材の収容量を大きくすることができる。また、起立片が起立した後には孔が明くので、その孔を通して断熱材支持ボードの裏面側から起立片の固定不良等を補修することができる。
請求項2の発明によれば、幅方向の両端の第1の折曲片と長手方向の両端の第2の折曲片とを連結した形にすることができ、断熱材支持ボードを箱型に形成することができて、強度を高めることができる。
請求項3の発明によれば、1枚の断熱材支持ボードでありながら、シングル根太の場合の取付幅とダブル根太の場合の取付幅の両方に現場にて容易に対応させることができる。また、起立片を桟部材に対して固定しているので、断熱材支持ボードを、できるだけ断熱材の収容空間を大きくした位置で桟部材に固定することができ、断熱材の収容量を大きくすることができる。
本発明の実施形態の断熱材支持ボードの組み立て前の展開図である。 同ボードの組み立て前の斜視図である。 同ボードの組み立て後の状態を示す斜視図で、(a)はシングル根太の取付幅に組み立てた状態を示す図、(b)はダブル根太の取付幅に組み立てた状態を示す図である。 同ボードの長手方向の端部の折曲片の両端に設けた差込片とその差込孔の関係を示す図で、(a)は組み立て途中の状態を示す斜視図、(b)は組み立て後の状態を示す斜視図である。 同ボードの根太への取り付け後の状態を示す斜視図で、(a)はシングル根太に取り付けた状態を示す断面図、(b)はダブル根太に取り付けた状態を示す断面図である。 同ボードの実際の取付状態を示す斜視図である。 同ボードの起立片と差込片を根太にタッカー針で固定する場合のタッカー針の向きを示す図である。 同ボードの施工例を示す図で、定ピッチで配された根太と根太との間に中間根太がある場合の施工例を示す断面図である。 同ボードの施工例を示す図で、根太と根太との間隔が定寸でない場合の施工例を示す断面図である。 定寸の前記断熱材支持ボードの長手方向端部の納まりを示す図である。 定寸でない前記断熱材支持ボードの長手方向端部の納まりを示す図である。 根太に補強根太や継手根太が添えられている場合の前記断熱材支持ボードの幅方向の納まりを示す図で、(a)は同ボードの側部に切り込みが入れられている組み立て前の状態を示す斜視図、(b)は切り込みの位置を境にシングル根太用の折曲線で折曲片を曲げた部分とダブル根太用の折曲線で折曲片を曲げた部分とを形成した組み立て後の状態を示す斜視図、(c)は(b)のように組み立てたボードの取付対象である根太の構成を示す斜視図である。 前記ボードを貫通する配管などがある場合の対処の仕方を示す斜視図である。 前記ボードを取り付けた後の補修時などの対応の仕方を示す図で、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 従来の断熱材支持ボードの施工例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態の断熱材支持ボードの組み立て前の展開図、図2は斜視図、図3は組み立て後の状態を示す斜視図で、(a)はシングル根太の取付幅に組み立てた状態を示す図、(b)はダブル根太の取付幅に組み立てた状態を示す図である。また、図4は同ボードの長手方向の端部の折曲片の両端に設けた差込片とその差込孔の関係を示す図で、(a)は組み立て途中の状態を示す斜視図、(b)は組み立て後の状態を示す斜視図、図5は同ボードの根太への取り付け後の状態を示す斜視図で、(a)はシングル根太に取り付けた状態を示す断面図、(b)はダブル根太に取り付けた状態を示す断面図、図6は同ボードの実際の取付状態を示す斜視図、図7は同ボードの起立片と差込片を根太にタッカー針で固定する場合のタッカー針の向きを示す図である。
図1および図2に示す断熱材支持ボード1は、プラスチック製のダンボールよりなる矩形状の板体10により構成されている。この断熱材支持ボード1は、図6に示すように、図示略の床板を支持するために床下に平行に配置された根太(桟部材)110により挟まれた空間にグラスウール等の断熱材(図5において符号500で示す)を収容するに当たって使用されるものであり、断熱材を収容する空間の底面に配されて両側部が根太110に支持されることで断熱材を支持する。
図1および図2に示すように、断熱材支持ボード1を構成する矩形状の板体10は、互いに平行な幅方向の2つの側端11、12と、互いに平行で幅方向の2つの側端11、12と直交する長手方向の2つの側端13、14とを有する。ダンボールの芯材のリブ17は、幅方向に沿って延びている。また、板体1の中央領域には、表裏方向に貫通した多数の通気孔18が形成されている。
矩形状の板体10の幅方向の両側部の各側端11、12から内方に間隔をおいた位置には、断熱材の収容空間を挟む根太110の内側面間の間隔と合致する間隔を隔てて仮想直線21A、31A、41Aが設定されており、各仮想直線21A、31A、41A上に、仮想直線21A、31A、41Aの延びる方向に間隔をおいて、断熱材の収容空間側となる板体10の表面側から見て山折りされる第1の折曲線21、31、41が形成されている。そして、第1の折曲線21、31、41の外方の帯板状の部分が、板体の裏面側に垂直に折り曲げられる第1の折曲片22、32、42とされている。
また、同一の仮想直線21A、31A、41A上に配されて隣接する第1の折曲線21、31、41の近接端21e、31e、41eの間に、第1の折曲線21、31、41の内方に向けて凸形状をなし且つ近接端21e、31e、41eのうちの一方から他方に至る第1の切込線23、33、43が形成され、第1の切込線23、33、43で囲まれた内側の部分が、第1の折曲線21、31、41で第1の折曲片22、32、42を板体10の裏面側に垂直に折り曲げたときに板体10の表面側に垂直に起立する起立片24、34、44とされている。
この断熱材支持ボード1の場合、板体10の幅方向の両側部のうちの一方の側部に、他方の側部に形成された第1の折曲線21との間の距離を違えた2本の第1の折曲線31、41が形成されると共に、それら各第1の折曲線31、41を基準にして第1の切込線33、43が形成されている。
これら2本の第1の折曲線31、41のうちの外側の1本は、シングル根太用の折曲線31であり、内側の1本はダブル根太用の折曲線41である。
起立片24、34、44は、断熱材の収容空間を挟む根太110の内側面間の間隔に応じた位置の折曲線21、31、41で折曲片22、32、42が板体10の裏面側に垂直に折り曲げられたときに板体10の表面側に垂直に起立するものであり、断熱材の収容空間を挟む根太110の内側面に対し固定される部分である。
また、前記仮想直線21A、31A、41Aの両端部に近い位置には、第1の折曲線21、31、41で第1の折曲片22、32、42が板体10の裏面側に折り曲げられたときに、スロット状の差込孔26、36、46を形成するコ字状の第2の切込線25、35、45が形成されている。
一方、矩形状の板体10の幅方向と直交する長手方向の両側部の各側端13、14から内方に間隔をおいた位置には、断熱材の収容空間側となる板体10の表面側から見て山折りされる第2の折曲線51が形成され、第2の折曲線51の外方の帯板状の部分が、板体10の裏面側に垂直に折り曲げられる第2の折曲片52とされている。
これらの第2の折曲片52の板体10の幅方向における両端には、第2の折曲片52が第2の折曲線51で板体10の裏面側に垂直に折り曲げられたときに、先に第1の折曲線21、31、41で第1の折曲片22、32、42が板体10の裏面側に折り曲げられることで第2の切込線25、35、45により形成される差込孔26、36、46に差し込まれる差込片55が形成されている。なお、差込片55は、第2の折曲片52の両端に設けられた第3の折曲線53、56、58の先の第3の折曲片54、57、59に突設されている。また、差込片55は、先端に行くこど側縁55aの幅が狭まった台形状のもので、側縁55aの基端には、差込孔26、36、46に差し込んだ際に孔縁に係合する括れ部55bが設けられている。
この断熱材支持ボード1を使用する場合は、次のように組み立てる。
まず、シングル根太に断熱材支持ボード1を取り付ける場合を説明する。シングル根太の場合は、図5(a)に示すように、平行に配された2本の根太110の内側面間の間隔が広い寸法L1である。そこで、その場合は、図3(a)に示すように、板体10の一方の側部に設けた2本の第1の折曲線31、41のうちの外側の第1の折曲線31で、第1の折曲片32を裏面側に垂直に折り曲げる。また、他方の側部については、第1の折曲線21で、第1の折曲片22を裏面側に垂直に折り曲げる。
こうすることで、第1の切込線23、33で囲まれた起立片24、34が、第1の折曲片22、32と一体に板体1の表面側に垂直に起立する。そして、一方の側部の起立片24から他方の側部の起立片34までの距離が、シングルの根太110の内側面間の寸法に合致する寸法L1となる。
また、シングル根太の場合は、折り曲げる第1の折曲線21、31に近い位置にある第3の折曲線53、56で第3の折曲片54、57を折り曲げ、図3(a)、図4(a)および(b)に示すように、差込片55を差込孔26、36に差し込む。そうすると、差込片55は、差込孔26、36から突出して、起立片24、34と同列に並ぶ。このように差込片55を差込孔26、36に差し込むことで、断熱材支持ボード1を強度の高い箱型に形成することができる。また、差込片55は台形状に形成してあり、基部に括れ部55bを設けてあるので、いったん差込孔26、36を差し込むことで、容易に抜けないようになっている。
また、ダブル根太に断熱材支持ボード1を取り付ける場合は、図5(b)に示すように、平行に配された2本の根太110の内側面間の間隔が広い寸法L2である。そこで、その場合は、図3(b)に示すように、板体10の一方の側部に設けた2本の第1の折曲線31、41のうちの内側の第1の折曲線41で、第1の折曲片42を裏面側に垂直に折り曲げる。また、他方の側部については、第1の折曲線21で、第1の折曲片22を裏面側に垂直に折り曲げる。
こうすることで、第1の切込線23、43で囲まれた起立片24、44が、第1の折曲片22、42と一体に板体1の表面側に垂直に起立する。そして、一方の側部の起立片24から他方の側部の起立片44までの距離が、シングルの根太110の内側面間の寸法に合致する寸法L2となる。
ダブル根太の場合は、図3(b)に示すように、折り曲げる第1の折曲線21、41に近い位置にある第3の折曲線53、58で第3の折曲片54、59を折り曲げ、図4(a)および(b)に示すた場合と同様に、差込片55を差込孔26、46に差し込む。そうすると、差込片55は、差込孔26、46から突出して、起立片24、44と同列に並ぶ。
このようの断熱材支持ボード1を組み立てたら、図6に示すように、根太110の下端と板体10とが同一ラインとなるよう断熱材支持ボード1を根太110間に配置し、折り曲げによって板体10の表面側に垂直に起立した起立片24、34や差込孔26、36、46から突出する差込片55を根太110の内側面に当接させ、その状態で、図7に示すように、起立片24、34および差込片55をタッカー針(固定部材)200により根太110に固定する。なお、タッカー針200は、図7に示すように、根太110の方向と平行に打ち込むか、斜めに打ち込むのがよく、縦方向に打ち込むのは避けるのがよい。また、タッカー針200は、肩幅12mm以上、足長10mm以上のサイズのものを使用するのが好ましい。
また、断熱材支持ボード1の長手方向に継ぎ目Nが存在する場合は、断熱材支持ボード1を最小の隙間をあけて配置したり、断熱材支持ボード1の長手方向の端部を重ね合わせて配置するのがよい。なお、図6において、112は大引、114は転び止めである。
以上のように、本実施形態の断熱材支持ボード1は、断熱材支持ボード1の幅方向の両側部のうちの一方の側部に設けられた複数の折曲線31、41のうちのいずれかの折曲線を、断熱材を収容する空間を挟む根太110の内側面間の間隔に応じて選択し、選択した折曲線31、41で折曲片32、42を板体10の裏面側に垂直に折り曲げることにより、断熱材支持ボード1の取付幅寸法を根太110の内側面間の間隔に合致させることができる。従って、1枚の断熱材支持ボード1でありながら、シングル根太の場合(根太110の内側面間の間隔が広い場合)の取付幅L1とダブル根太の場合(根太110の内側面間の間隔が狭い場合)の取付幅L2の両方に現場にて容易に対応させることができる。また、別途に用意した受材を使用せずに断熱材支持ボード1を根太110に固定することができる。
また、断熱材支持ボード1の裏面側に突き出す折曲片22、32、42ではなく、折曲片22、32、42と反対の表面側に起立する起立片24、34、44を根太110に対して固定するようにしているので、断熱材支持ボード1をできるだけ断熱材の収容空間を大きくした位置で根太110に固定することができ、断熱材の収容量を大きくすることができる。
次に実際の施工時のその他の対応の仕方について述べる。
まず、断熱材支持ボード1を設置する際に、ダブル根太用の折り曲げを行った場合(2本の第1の折曲線31、41がある側部において内側の第1の折曲線41で折り曲げた場合)、折曲片42の下方への突き出し寸法が大きくなって通気の妨げになる可能性があるので、ダブル根太用の折り曲げを行った側部の側を、通気側に配置するのは避けるのがよい。
次に、図8に示すように、定ピッチの根太110の間に中間根太110cが存在する場合は、中間根太110cに対し、断熱材支持ボード1の下側からタッカー針200を打ち込む。こうすることで、断熱材支持ボード1の支持力を増すことができる。
また、図9に示すように、根太110の間隔が定ピッチ時の寸法より狭い場合は、断熱材支持ボード1の幅方向の片端をカットし、断熱材支持ボード1の下側から根太110にタッカー針200を打ち込む。この場合も、更に中間根太110cがある場合には、中間根太110cに対し、断熱材支持ボード1の下側からタッカー針200を打ち込む。
また、断熱材支持ボード1の長手方向の納まりについて述べる。図10に示すように、断熱材支持ボード1の長手方向の寸法が定尺で納まる場合は、断熱材支持ボード1の土台116等の上に載せないで、第2の折曲片52を土台116の側面に沿わせる。また、断熱材支持ボード1の長手方向の寸法が定尺で納まらない場合は、図11に示すように、断熱材支持ボード1の一端をカットし、カットし端部10eを大引112や土台の天端に載せてタッカー針200を打ち込んで固定する。
また、図12(c)に示すように、シングル根太110の一部に根太継手や補強根太110hが入っている場合は、その部分はダブル根太の寸法になるので、断熱材支持ボード1の一部をダブル根太の取付寸法にする。即ち、図12(a)に示すように、根太継手や補強根太の長さに合わせた位置で、断熱材支持ボード1の側部に側端からダブル根太用の折曲線41まで切り込みkを入れる。そして、切り込みkを境にして、図12(b)に示すように、該当部分S2はダブル根太用の折曲線41で折り曲げ、残りはシングル根太用の折曲線31で折り曲げる。そして、根太110間に組み立てた断熱材支持ボード1を設置することで、断熱材支持ボード1を安定的に配置し固定することができる。
また、図13に示すように、配管220等がボードを貫通する場合は、ホールソー等を用いて断熱材支持ボード1に貫通孔10xを明けて対応する。
また、図14に示すように、タッカー針200の外れや打ち損じを発見した場合は、床下側から起立片24、34、44の切り起こし孔27、37、47を通して、矢印Pのように、ビス等を打ち込むことで、補修することができる。床鳴り等で補修を行う場合も同様である。
なお、上述した実施形態では、本発明の断熱材支持ボードを床下の根太間に配設して断熱材を支持する場合を示したが、本発明の断熱材支持ボードは、床下に限らず、壁裏、天井裏や屋根裏の桟部材の間に断熱材を配置する場合にも適用することができる。
また、上記実施形態では、シングル根太とダブル根太の2通りの場合の取付幅に対応できるように、2本の折曲線31、41を設けた場合を述べたが、3本以上の折曲線を設けた3通りの取付幅に対応できるようにしてもよい。また、板体の一方の側部にだけ複数本の折曲線を設けるのではなく、一方の側部と他方の側部に複数本ずつ折曲線を振り分けて配置してもよい。
1 断熱材支持ボード
10 板体
11,12 幅方向の側端
13,14 長手方向の側端
21,31,41 第1の折曲線
21A,31A,41A 仮想直線
21e,31e,41e 近接端
22,32,42 第1の折曲片
23,33,43 第1の切込線
24,34,44 起立片
25,35,45 第2の切込線
26,36,46 差込孔
51 第2の折曲線
52 第2の折曲片
55 差込片
110 根太(桟部材)
200 タッカー針(固定部材)
500 断熱材

Claims (3)

  1. 並列に配された桟部材により挟まれた空間に断熱材を収容するに当たり、前記空間の底面に配されて両側部が前記桟部材に支持されることで、前記断熱材を支持する断熱材支持ボードにおいて、
    矩形状の板体の幅方向の両側部の各側端から内方に間隔をおいた位置に、前記空間を挟む桟部材の内側面間の間隔と合致する間隔を隔てて仮想直線が設定され、前記各仮想直線上に、該仮想直線の延びる方向に間隔をおいて、前記空間側となる前記板体の表面側から見て山折りされる折曲線が形成され、該折曲線の外方の帯板状の部分が前記板体の裏面側に垂直に折り曲げられる折曲片とされ、
    前記同一の仮想直線上に配されて隣接する前記折曲線の近接端の間に、前記折曲線の内方に向けて凸形状をなし且つ前記近接端のうちの一方から他方に至る切込線が形成され、該切込線で囲まれた内側の部分が、前記折曲線で前記折曲片を前記板体の裏面側に垂直に折り曲げたときに前記板体の表面側に垂直に起立する起立片とされ、
    前記板体の幅方向の両側部のうちの一方の側部に、他方の側部に形成された前記折曲線との間の距離を違えた複数の前記折曲線が形成されると共に、それら各折曲線を基準にして前記切込線が形成され、
    前記空間を挟む桟部材の内側面間の間隔に応じた位置の前記折曲線で前記折曲片が前記板体の裏面側に垂直に折り曲げられたときに前記板体の表面側に垂直に起立する前記起立片が、前記空間を挟む桟部材の内側面に対し固定可能とされていることを特徴とする断熱材支持ボード。
  2. 前記折曲線、折曲片、切込線が、それぞれ第1の折曲線、第1の折曲片、第1の切込線とされるとき、
    前記仮想直線の両端部に近い位置に、前記第1の折曲線で前記第1の折曲片が前記板体の裏面側に折り曲げられたときにスロット状の差込孔を形成する第2の切込線が形成され、
    一方、前記矩形状の板体の幅方向と直交する長手方向の両側部の各側端から内方に間隔をおいた位置に、前記空間側となる前記板体の表面側から見て山折りされる第2の折曲線が形成され、該第2の折曲線の外方の帯板状の部分が、前記板体の裏面側に垂直に折り曲げられる第2の折曲片とされ、
    該第2の折曲片の前記板体の幅方向における両端に、該第2の折曲片が第2の折曲線で前記板体の裏面側に垂直に折り曲げられたときに、先に前記第1の折曲線で第1の折曲片が前記板体の裏面側に折り曲げられることで前記第2の切込線により形成される前記差込孔に差し込まれる差込片が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱材支持ボード。
  3. 並列に配された桟部材により挟まれた空間に断熱材を収容するに当たり、請求項1または2に記載の断熱材支持ボードの幅方向の両側部の折曲片を、前記空間を挟む桟部材の内側面間の間隔に応じた位置の前記折曲線で前記板体の裏面側に垂直に折り曲げ、その折り曲げによって前記板体の表面側に垂直に起立した起立片を前記桟部材の内側面に当接させ、その状態で前記起立片を固定部材により前記桟部材に固定したことを特徴とする断熱材支持ボードの取付構造。
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