JP2010076825A - 室外機の梱包装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で、廃棄処分時の解体、分別作業が容易な室外機の梱包装置を提供する。
【解決手段】室外機10の梱包装置1は、空気調和装置の室外機の天面に段ボール製の上部梱包部材2を配置し、室外機の底面に下部梱包部材3を配置し、これら上部梱包部材及び下部梱包部材3間を、複数のバンド4で室外機ごと結束してなる室外機の梱包装置において、下部梱包部材3が段ボール製の箱体20を備え、この箱体内には、箱体の短辺22の内面に接して、短辺および箱体の底面21を同時に補強する補強部材30と、この補強部材の位置ずれを防止するとともに箱体の長辺23を補強する段ボール製の固定体40と、箱体20の短辺22を補強するとともに室外機の脚片18を支持する段ボール製の支持体50とを配置し、箱体の下面には、フォークリフト爪の挿入空間を形成するための段ボール製の脚60a,60bを複数設ける構成とする。
【選択図】図5
【解決手段】室外機10の梱包装置1は、空気調和装置の室外機の天面に段ボール製の上部梱包部材2を配置し、室外機の底面に下部梱包部材3を配置し、これら上部梱包部材及び下部梱包部材3間を、複数のバンド4で室外機ごと結束してなる室外機の梱包装置において、下部梱包部材3が段ボール製の箱体20を備え、この箱体内には、箱体の短辺22の内面に接して、短辺および箱体の底面21を同時に補強する補強部材30と、この補強部材の位置ずれを防止するとともに箱体の長辺23を補強する段ボール製の固定体40と、箱体20の短辺22を補強するとともに室外機の脚片18を支持する段ボール製の支持体50とを配置し、箱体の下面には、フォークリフト爪の挿入空間を形成するための段ボール製の脚60a,60bを複数設ける構成とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、空気調和装置の室外機を梱包する梱包装置に関する。
空気調和装置の室外機は、内部に圧縮機や熱交換器、アキュムレータ等の冷熱機器と、各冷熱機器を制御する電装ユニットとが収納されており、特に、パッケージ型エアコンなどに利用される室外機は、その寸法や重量が大きくなっている。このような室外機を梱包する梱包装置においては、室外機の上面に段ボール製の上部梱包部材を配置し、室外機の底面に木製の下部梱包部材を配置して、室外機の側面を上部梱包部材から吊り下げられた側面梱包部材によって覆ったものがある。この下部梱包部材は、井桁状に組まれた合板で構成されており、室外機の荷重に耐え得る十分な強度が確保されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−246118号公報
しかしながら、従来の構成では、下部梱包部材に複数の合板が使用されており、コスト上昇の要因となっていた。また、木製の下部梱包部材は、釘等により固定して組み立てられており、組み立てに手間が掛かり過ぎるという問題があった。
梱包材料を廃棄する場合にも、木製の下部梱包部材が釘等で固定されているため、解体、分別作業がきわめて面倒であった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、構造が簡単で、廃棄処分時の解体、分別作業が容易な室外機の梱包装置を提供することにある。
梱包材料を廃棄する場合にも、木製の下部梱包部材が釘等で固定されているため、解体、分別作業がきわめて面倒であった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、構造が簡単で、廃棄処分時の解体、分別作業が容易な室外機の梱包装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の室外機の梱包装置は、空気調和装置の室外機の天面に段ボール製の上部梱包部材を配置し、室外機の底面に下部梱包部材を配置し、これら上部梱包部材及び下部梱包部材間を、複数のバンドで室外機ごと結束してなる室外機の梱包装置において、前記下部梱包部材が段ボール製の箱体を備え、この箱体内には、一枚の段ボール紙の両端を曲げて形成し、当該段ボール紙の平坦部が当該箱体の底面に接し、当該両端の曲げ部が当該箱体の短辺の内面に接して、当該短辺および箱体の底面を同時に補強する補強部材と、この補強部材の位置ずれを防止するとともに当該箱体の長辺を補強する段ボール製の固定体と、当該箱体の短辺を補強するとともに前記室外機の脚片を支持する段ボール製の支持体とを配置し、前記箱体の下面には、フォークリフト爪の挿入空間を形成するための段ボール製の脚を複数設けたことを特徴とする。
上記構成によれば、下部梱包部材を段ボール紙で形成しても十分な強度を確保することができる。また、下部梱包部材を段ボール紙によって形成することにより、梱包装置のコストが削減され、解体、分別作業が容易になる。さらに、フォークリフト爪の挿入空間にフォークリフトの爪を挿入できるので、運搬用のパレット等を用いることなくフォークリフトで容易に運搬可能になる。
上記構成によれば、下部梱包部材を段ボール紙で形成しても十分な強度を確保することができる。また、下部梱包部材を段ボール紙によって形成することにより、梱包装置のコストが削減され、解体、分別作業が容易になる。さらに、フォークリフト爪の挿入空間にフォークリフトの爪を挿入できるので、運搬用のパレット等を用いることなくフォークリフトで容易に運搬可能になる。
また本発明は、上記室外機の梱包装置において、前記補強部材を一枚の段ボール紙で形成し、この段ボール紙の両端をコ字状に折り曲げることによって一対の凸部を形成し、前記固定体を、前記凸部を跨るように前記箱体の長辺に亘って配置したことを特徴とする。
上記構成によれば、補強部材の両端に凸部を形成することにより、短辺方向の強度をより高めることができる。また、固定体を、凸部を跨るように箱体の長辺に亘って配置することにより、長辺方向の強度をより高めることができるとともに、補強部材の位置ずれを防止することができる。
上記構成によれば、補強部材の両端に凸部を形成することにより、短辺方向の強度をより高めることができる。また、固定体を、凸部を跨るように箱体の長辺に亘って配置することにより、長辺方向の強度をより高めることができるとともに、補強部材の位置ずれを防止することができる。
また本発明は、上記室外機の梱包装置において、前記凸部に前記固定体を差し込むための嵌合用スリットを設け、当該固定体に、前記嵌合用スリットに挿入され、前記凸部を固定するための固定用スリットを設けたことを特徴とする。
上記構成によれば、支持体及び固定体にスリットを設けて互いに嵌め合わせることにより、補強部材の位置ずれを効果的に防止することができる。
上記構成によれば、支持体及び固定体にスリットを設けて互いに嵌め合わせることにより、補強部材の位置ずれを効果的に防止することができる。
また本発明は、上記室外機の梱包装置において、前記補強部材及び前記支持体を一枚の段ボール紙で一の緩衝材として形成し、この段ボール紙をその両端と室外機の脚片に対応する位置とでコ字状に折り曲げることによって凸部を複数形成し、前記固定体を、前記凸部を跨るように前記箱体の長辺に亘って配置したことを特徴とする。
上記構成によれば、補強部材及び支持体を一枚の段ボール紙で一の緩衝材として形成することにより、梱包装置の組み立て作業を容易にすることができる。また、緩衝材の両端に凸部を形成することにより、短辺方向の強度をより高めることができる。さらに、固定体を、凸部を跨るように箱体の長辺に亘って配置することにより、長辺方向の強度をより高めることができるとともに、緩衝材の位置ずれを防止することができる。
上記構成によれば、補強部材及び支持体を一枚の段ボール紙で一の緩衝材として形成することにより、梱包装置の組み立て作業を容易にすることができる。また、緩衝材の両端に凸部を形成することにより、短辺方向の強度をより高めることができる。さらに、固定体を、凸部を跨るように箱体の長辺に亘って配置することにより、長辺方向の強度をより高めることができるとともに、緩衝材の位置ずれを防止することができる。
本発明によれば、下部梱包部材を、箱体内に、箱体の短辺および底面を補強する補強部材と、この補強部材の位置ずれを防止するとともに箱体の長辺を補強する固定体と、箱体の短辺を補強するとともに室外機の脚片を支持する支持体とを配置して構成することにより、下部梱包部材を段ボール紙で形成しても十分な強度を確保することができる。また、下部梱包部材を段ボール紙によって形成することにより、梱包装置のコストを削減することができるとともに、解体、分別作業を容易にすることができる。さらに、箱体の下面に、フォークリフト爪の挿入空間を形成するための段ボール製の脚を複数設けたことにより、フォークリフト爪の挿入空間にフォークリフトの爪を挿入できるので、運搬用のパレット等を用いることなくフォークリフトで容易に運搬することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
〔第一の実施の形態〕
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る室外機の梱包装置の梱包状態を示す斜視図であり、図2は、室外機の梱包装置の梱包状態を示す横断面図であり、図3は、室外機の梱包装置の梱包状態を示す縦断面図である。
梱包装置1は、空気調和装置の室外機10を梱包し、室外機10の天面を覆う段ボール製の上部梱包部材2と、室外機10の底面を覆う段ボール製の下部梱包部材3とを備えている。これら上部梱包部材2及び下部梱包部材3は、複数(本実施の形態では、2本)のバンド4で室外機10ごと結束されている。
〔第一の実施の形態〕
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る室外機の梱包装置の梱包状態を示す斜視図であり、図2は、室外機の梱包装置の梱包状態を示す横断面図であり、図3は、室外機の梱包装置の梱包状態を示す縦断面図である。
梱包装置1は、空気調和装置の室外機10を梱包し、室外機10の天面を覆う段ボール製の上部梱包部材2と、室外機10の底面を覆う段ボール製の下部梱包部材3とを備えている。これら上部梱包部材2及び下部梱包部材3は、複数(本実施の形態では、2本)のバンド4で室外機10ごと結束されている。
空気調和装置の室外機10は、パッケージ型エアコンなどに利用される大型の室外機であり、本実施の形態では、約105kgの重量を有する。この室外機10は、略直方体箱形状のユニットケース11を備えており、このユニットケース11は、底板11A、天板11B、前面パネル11C、背面パネル11D、左側パネル11E、及び、右側パネル11Fを備えている。ユニットケース11の前面には、空気吹出口12A,12Bが上下方向に並んで形成されている。室外機10の内部には、図2に示すように、仕切り板13が設けられ、この仕切り板13によって、室外機10の内部が熱交換室R1と機械室R2とに仕切られている。熱交換室R1には、空気吹出口12A,12Bに対応する位置に上下方向に並べて配置された送風機14A,14Bが収容され、その背面側に熱交換器15が収容されている。この熱交換器15は、上面視略L字形状に屈曲されて形成され、熱交換室R1の左側面から背面に沿って配置されている。機械室R2には、圧縮機16、アキュムレータ(不図示)等が収納されている。
また、機械室R2の上方空間には、空気調和装置を制御する制御基板などの各種電装品を配設した電装ボックス17が配置されている。この電装ボックス17は、仕切り板13の上部に延在する第1支持板17aと、この第1支持板17aに取り付けられる第2支持板17bとを備えて構成され、これら第1支持板17a及び第2支持板17bに基板等の電装ユニット(不図示)が配置されている。
室外機10の底面には脚片18が設けられている。本実施の形態の室外機10では、図3に示すように、室外機10の奥行きよりも若干長い複数(本実施の形態では、2本)の脚片18が、室外機10の底面に間隔を置いて平行に取り付けられている。脚片18の両端部には、接地するための接地部18aが形成されている。
室外機10の底面には脚片18が設けられている。本実施の形態の室外機10では、図3に示すように、室外機10の奥行きよりも若干長い複数(本実施の形態では、2本)の脚片18が、室外機10の底面に間隔を置いて平行に取り付けられている。脚片18の両端部には、接地するための接地部18aが形成されている。
上部梱包部材2は、図1に示すように、室外機10の天板11B及びこれに隣接するパネル11C〜11Fを保護するものである。この上部梱包部材2は、一枚の段ボール紙を折り曲げる等によってトレー状に形成され、天板11Bと略同一大きさの上面2aと、上面2aの短辺に形成された短辺2bと、上面2aの長辺に形成された長辺2cとを有している。短辺2b及び長辺2cは、上面2aと直角になるように折り立てられている。
下部梱包部材3は、室外機10の底板11A及びこれに隣接するパネル11C〜11Fを保護するものである。
以下、この下部梱包部材3について詳細に説明する。
下部梱包部材3は、室外機10の底板11A及びこれに隣接するパネル11C〜11Fを保護するものである。
以下、この下部梱包部材3について詳細に説明する。
図4は、下部梱包部材3を示す分解斜視図である。図5は、下部梱包部材3の上面側を示す斜視図である。
下部梱包部材3は、段ボール製の箱体20を備え、この箱体20内に、段ボール製の補強部材30と、段ボール製の固定体40と、段ボール製の支持体50とを配置し、箱体20の下面に段ボール製の脚部材60を設けて構成されている。このように、下部梱包部材3は、すべて段ボール紙で形成されているため、木材を利用する場合に比べ、コストを削減することができる。
下部梱包部材3は、段ボール製の箱体20を備え、この箱体20内に、段ボール製の補強部材30と、段ボール製の固定体40と、段ボール製の支持体50とを配置し、箱体20の下面に段ボール製の脚部材60を設けて構成されている。このように、下部梱包部材3は、すべて段ボール紙で形成されているため、木材を利用する場合に比べ、コストを削減することができる。
箱体20は、一枚の段ボール紙を折り曲げる等によってトレー状に形成され、室外機10の底面と略同一大きさの底面21と、底面21の短辺に形成された短辺22と、底面21の長辺に形成された長辺23とを有している。短辺22及び長辺23は、底面21と直角になるように折り立てられている。箱体20の長辺23方向(長尺方向)の長さは、室外機10(図1及び図2参照)の幅よりも若干長く、短辺22方向(短尺方向)の長さは、脚片18(図1及び図2参照)の長さと略同一に設定されている。この箱体20の段ボール目は、矢印X方向に延びている。
補強部材30は、一枚の長方形の段ボール紙30aを折り曲げて形成されている。補強部材30には、段ボール紙30aの両端をコ字状に折り曲げることにより、平坦部30bと、平坦部30bの両端部に延びる一対の凸部(曲げ部)31とが形成される。これら凸部31のそれぞれは、一対の立ち上げ片31aと、この一対の立ち上げ片31aを水平に結ぶ連結片31bとを備えて構成されている。
これら凸部31には、固定体40を差し込むための嵌合用スリット32が、補強部材30の長辺側に設けられている。嵌合用スリット32は、補強部材30の長辺に沿って平行に延びており、より詳細には、内側の立ち上げ片31aの高さHの位置から連結片31bの全幅に延びている。なお、本実施の形態では、この高さHが凸部31の高さの略半分に設定されているが、これに限定されない。
補強部材30の長尺方向及び短尺方向の長さは、補強部材30が箱体20内に隙間なく収まるように、それぞれ箱体20の長尺方向及び短尺方向の長さと略同一に設定されている。
これら凸部31には、固定体40を差し込むための嵌合用スリット32が、補強部材30の長辺側に設けられている。嵌合用スリット32は、補強部材30の長辺に沿って平行に延びており、より詳細には、内側の立ち上げ片31aの高さHの位置から連結片31bの全幅に延びている。なお、本実施の形態では、この高さHが凸部31の高さの略半分に設定されているが、これに限定されない。
補強部材30の長尺方向及び短尺方向の長さは、補強部材30が箱体20内に隙間なく収まるように、それぞれ箱体20の長尺方向及び短尺方向の長さと略同一に設定されている。
固定体40は、一対の固定枠41,42を備えて構成されている。これらの固定枠41,42の長さは、箱体20の長尺方向の長さと略同一に設定されている。固定枠41,42は、それぞれ一枚の段ボール紙を折り曲げることによって角筒状に形成されている。
箱体20の短辺22側の固定枠41,42には、補強部材30の位置ずれを防止するための固定用スリット43が設けられている。この固定用スリット43は、固定枠41,42の内側に配置される側面41a,42aに形成され、補強部材30の内側の立ち上げ片31aに対応する位置に配置されている。固定用スリット43は、補強部材30の短辺に沿って平行に延びている。固定用スリット43の長さは、補強部材30の嵌合用スリット32の高さHと略同一に設定されている。
固定枠41,42には、脚片18に対応して、それぞれ一対の切り起こし片44が形成されている。これらの切り起こし片46は、固定枠41,42の上面41c、42cの外側に脚片18の幅と略同一の長さの切り込みを入れ、その部分を立ち起こすことによって形成されるものである。
箱体20の短辺22側の固定枠41,42には、補強部材30の位置ずれを防止するための固定用スリット43が設けられている。この固定用スリット43は、固定枠41,42の内側に配置される側面41a,42aに形成され、補強部材30の内側の立ち上げ片31aに対応する位置に配置されている。固定用スリット43は、補強部材30の短辺に沿って平行に延びている。固定用スリット43の長さは、補強部材30の嵌合用スリット32の高さHと略同一に設定されている。
固定枠41,42には、脚片18に対応して、それぞれ一対の切り起こし片44が形成されている。これらの切り起こし片46は、固定枠41,42の上面41c、42cの外側に脚片18の幅と略同一の長さの切り込みを入れ、その部分を立ち起こすことによって形成されるものである。
支持体50は、室外機10の脚片18に対応する位置に配置される支持部材51と、室外機10の仕切り板13(図2参照)に対応する位置に配置される支持部材52とを備えている。これらの支持部材51,52は、それぞれ一枚の段ボール紙を折り曲げる等によって箱形に形成されている。支持部材51,52の長さは、固定枠41,42の側面41a,42aの間の長さと略同一に設定されている。支持部材51の幅は、室外機10の脚片18の幅と略同一に設定されている。支持部材52の高さは、支持部材51の高さよりも脚片18の厚み分だけ高く設定されている。
脚部材60は、箱体20の短辺22側に配置される一対の脚60aと、これら一対の脚60aの間に配置される1本の脚60bと、これらの脚60a,60bを上下から挟む板状のシート62,62とを備えている。脚60a,60bは、それぞれ一枚の段ボール紙を折り曲げる等によって箱形に形成されており、その長さは、箱体20の短辺22と略同一の長さに設定されている。外側一対の脚60aは、外側端間の幅が室外機10の幅と略同一となるように配置され、内側一本の脚60bは、外側二本の脚60aの略中央に配置される。
シート61は、一枚の段ボール紙で形成され、その大きさは、箱体20の底面21と略同一の大きさに設定されている。シート62は、一枚の段ボール紙で形成され、その大きさは、外側一対の脚60aが形成する長方形と略同一の大きさに設定されている。これらシート61,62の段ボール目は、箱体20の段ボール目に直交するように、それぞれ矢印Y,Z方向に延びている。
これらシート61,62で補強される脚60a,60bの間には、フォークリフトの爪を挿入するための一対の挿入空間Sが形成される。
これらシート61,62で補強される脚60a,60bの間には、フォークリフトの爪を挿入するための一対の挿入空間Sが形成される。
図6は、固定枠41,42を示す展開図である。
固定枠41,42は、一枚の段ボール紙が各破線部A,B,C,Dをそれぞれ山にして折り曲げられ、一方の端辺71の内側面と他方の端辺72の外側面とが接着されることにより角筒状に形成される。このように、固定枠41,42は、端辺71と端辺72とを二重構造として、強度を高めている。
固定枠41,42は、一枚の段ボール紙が各破線部A,B,C,Dをそれぞれ山にして折り曲げられ、一方の端辺71の内側面と他方の端辺72の外側面とが接着されることにより角筒状に形成される。このように、固定枠41,42は、端辺71と端辺72とを二重構造として、強度を高めている。
図7は、支持部材51,52及び脚60a,60bを示す展開図である。但し、支持部材51,52及び脚60a,60bは、大きさが異なるものの折り曲げ方が同一なので、一の展開図として示す。
支持部材51,52及び脚60a,60bは、一枚の段ボール紙が各破線部A1,B1,C1,D1をそれぞれ山にして折り曲げられ、一方の端辺73の内側面と他方の端辺74の外側面とが接着されることにより角筒状に形成される。次いで、段ボール紙が各破線部F1,G1をそれぞれ山にして折り曲げられ、側辺75が端部76に接着され、側辺77が端部78に接着されることにより、箱形の支持部材51,52及び脚60a,60bが形成される。このように、支持部材51,52及び脚60a,60bは、端辺73と端辺74とを二重構造として、強度を高めている。
これら固定枠41,42、支持部材51,52、及び脚60a,60bは、図2及び図3に示すように、二重構造となる端辺71及び端辺72と、端辺73及び端辺74とが室外機10の上下方向に沿うように配置されるので、室外機10の上下方向に対して、下部梱包部材3の強度を高められるように構成されている。
支持部材51,52及び脚60a,60bは、一枚の段ボール紙が各破線部A1,B1,C1,D1をそれぞれ山にして折り曲げられ、一方の端辺73の内側面と他方の端辺74の外側面とが接着されることにより角筒状に形成される。次いで、段ボール紙が各破線部F1,G1をそれぞれ山にして折り曲げられ、側辺75が端部76に接着され、側辺77が端部78に接着されることにより、箱形の支持部材51,52及び脚60a,60bが形成される。このように、支持部材51,52及び脚60a,60bは、端辺73と端辺74とを二重構造として、強度を高めている。
これら固定枠41,42、支持部材51,52、及び脚60a,60bは、図2及び図3に示すように、二重構造となる端辺71及び端辺72と、端辺73及び端辺74とが室外機10の上下方向に沿うように配置されるので、室外機10の上下方向に対して、下部梱包部材3の強度を高められるように構成されている。
下部梱包部材3を組み立てる際には、まず、箱形に形成した箱体20内に、凸部31を形成した補強部材30を配置し、箱体20の底面21と補強部材30の平坦部30bとを接着する。この補強部材30に形成される凸部31は、箱体20の短辺22方向に配置されるため、短辺22方向の強度を増加させることができる。また、補強部材30は、一枚の段ボール紙30aによって形成されているため、箱体20の短辺22を補強する部材を複数取り付ける必要はなく、組み立て作業を容易にすることができる。
次いで、固定枠41,42の固定用スリット43を補強部材30の凸部31に設けた嵌合用スリット32に挿入するように、固定枠41,42を箱体20内に配置した補強部材30に押し込み、固定枠41,42と、箱体20及び補強部材30とを接着する。これにより、固定用スリット43が内側の立ち上がり片31aと嵌り合うので、固定枠41,42は、一対の凸部31の間だけでなく、一対の立ち上げ片31aの間にも配置され、補強部材30の長尺方向の位置ずれを防止することができる。また、これら固定枠41,42は、凸部31を跨るように箱体20の長辺23に亘って配置されるので、長辺23方向の強度を高めることができる。
次いで、固定枠41,42の固定用スリット43を補強部材30の凸部31に設けた嵌合用スリット32に挿入するように、固定枠41,42を箱体20内に配置した補強部材30に押し込み、固定枠41,42と、箱体20及び補強部材30とを接着する。これにより、固定用スリット43が内側の立ち上がり片31aと嵌り合うので、固定枠41,42は、一対の凸部31の間だけでなく、一対の立ち上げ片31aの間にも配置され、補強部材30の長尺方向の位置ずれを防止することができる。また、これら固定枠41,42は、凸部31を跨るように箱体20の長辺23に亘って配置されるので、長辺23方向の強度を高めることができる。
そして、支持部材51を室外機10の脚片18に対応する位置、すなわち、固定枠41,42の切り起こし片46に合わせて箱体20内に配置し,支持部材51と、補強部材30及び固定枠41,42とを接着する。また、支持部材52を室外機10の仕切り板13に対応する位置の箱体20内に配置し、支持部材52と、補強部材30及び固定枠41,42とを接着する。これらの支持部材51,52は、箱体20の短辺22方向に配置されるため、短辺22方向の強度を増加させることができる。
次いで、箱体20の下面にシート61を接着し、シート61の下面に3つの脚60a,60bを接着して、その下側にシート62を接着する。脚60a,60bは、その上下がシート61,62によって補強されており、箱体20から外れにくくなっている。これらのシート61,62は、その段ボール目が箱体20の段ボール目に直交するように形成され、箱体20の短尺方向の強度を補強する役目も担っている。
このように、下部梱包部材3は、すべて段ボール紙で形成されているため、木製の下部梱包部材に比べ、容易に組み立てることができるとともに、下部梱包部材3を破棄する際には、解体や分別作業が容易になる。
次いで、箱体20の下面にシート61を接着し、シート61の下面に3つの脚60a,60bを接着して、その下側にシート62を接着する。脚60a,60bは、その上下がシート61,62によって補強されており、箱体20から外れにくくなっている。これらのシート61,62は、その段ボール目が箱体20の段ボール目に直交するように形成され、箱体20の短尺方向の強度を補強する役目も担っている。
このように、下部梱包部材3は、すべて段ボール紙で形成されているため、木製の下部梱包部材に比べ、容易に組み立てることができるとともに、下部梱包部材3を破棄する際には、解体や分別作業が容易になる。
梱包装置1で室外機10を梱包する場合、脚片18が支持部材51の上になるように室外機10を下部梱包部材3に配置する。そして、室外機10の天面に上部梱包部材2を配置し、上部梱包部材2から下部梱包部材3にかけてバンド4をかけて、上部梱包部材2及び下部梱包部材3を室外機10に固定する。固定枠41,42には、固定枠41,42が箱体20の長辺23とより大きい面積で密着するために切り起こし片44が設けられているので、室外機10の脚片18の動きは、支持部材51を介して、この切り起こし片44に吸収されるようになっている。
これに加え、室外機10の脚片18、及び、仕切り板13のそれぞれの下方には、支持部材51,52によって空気層が形成されるため、梱包装置1のクッション効果が高められる。また、箱体20の下面には脚60a,60bによって空気層が形成されるため、梱包装置1のクッション効果が高められる。この脚部材60は、箱体20の長辺23方向の両端だけでなく、箱体20の略中央にも脚60bを備えているため、室外機10の重圧やバンド4の締めつけ等によって発生する中央下部方向への膨らみ(たわみ)を防止することができる。
これに加え、室外機10の脚片18、及び、仕切り板13のそれぞれの下方には、支持部材51,52によって空気層が形成されるため、梱包装置1のクッション効果が高められる。また、箱体20の下面には脚60a,60bによって空気層が形成されるため、梱包装置1のクッション効果が高められる。この脚部材60は、箱体20の長辺23方向の両端だけでなく、箱体20の略中央にも脚60bを備えているため、室外機10の重圧やバンド4の締めつけ等によって発生する中央下部方向への膨らみ(たわみ)を防止することができる。
以上のように形成した下部梱包部材3は、合板等木材を用いなくても、いわゆる梱包体の衝撃試験に耐えることができる。
梱包した室外機10を運搬するときには、脚60aと脚60bとの間に形成される一対の挿入空間Sにフォークリフトの爪(不図示)を挿入し、室外機10の底面を支えて運ぶ。このように、下部梱包部材3に複数の脚60a,60bが設けられているため、フォークリフトで運搬する際に、運搬用のパレット等を用意する必要がなくなる。
梱包した室外機10を運搬するときには、脚60aと脚60bとの間に形成される一対の挿入空間Sにフォークリフトの爪(不図示)を挿入し、室外機10の底面を支えて運ぶ。このように、下部梱包部材3に複数の脚60a,60bが設けられているため、フォークリフトで運搬する際に、運搬用のパレット等を用意する必要がなくなる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、下部梱包部材3を、箱体20内に、箱体20の短辺22及び底面21を補強する補強部材30と、この補強部材30の位置ずれを防止するとともに箱体20の長辺23を補強する固定体40と、箱体20の短辺22を補強するとともに室外機10の脚片18を支持する支持体50とを配置して構成することにより、下部梱包部材3を段ボール紙で形成しても十分な強度を確保することができる。また、下部梱包部材3を段ボール紙によって形成することにより、梱包装置1のコストを削減することができるとともに、解体、分別作業を容易にすることができる。さらに、箱体20の下面に、フォークリフト爪の挿入空間を形成するための段ボール製の脚60a,60bを複数設けたことにより、フォークリフト爪の挿入空間にフォークリフトの爪を挿入できるので、運搬用のパレット等を用いることなくフォークリフトで容易に運搬することができる。
また、本実施の形態によれば、補強部材30の両端に凸部31を形成することにより、短辺22方向の強度をより高めることができる。また、固定枠41,42を、凸部31を跨るように箱体20の長辺23に亘って配置することにより、長辺23方向の強度をより高めることができるとともに、補強部材30の位置ずれを防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、補強部材30及び固定体40にスリット32,43を設けて互いに嵌め合わせることにより、補強部材30の位置ずれを効果的に防止することができる。
〔第二の実施の形態〕
次に、図8〜図10を参照して本発明に係る第二の実施の形態を説明する。
図8は、第二の実施の形態に係る下部梱包部材103を示す分解斜視図である。図9は、下部梱包部材103の上面側を示す斜視図であり、図10は、下部梱包部材103の下面側を示す斜視図である。
但し、この梱包装置1は、第二の実施の形態に係る下部梱包部材103を備える以外は、第一の実施の形態で説明した梱包装置1と略同様の構成を有するため、ここでは、梱包装置1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
下部梱包部材103は、段ボール製の箱体120を備え、この箱体120内に、段ボール製の緩衝材130と、段ボール製の固定体140とを配置し、箱体120の下面に段ボール製の脚部材160を設けて構成されている。このように、下部梱包部材103は、すべて段ボール紙で形成されているため、木材を利用する場合に比べ、コストを削減することができる。
次に、図8〜図10を参照して本発明に係る第二の実施の形態を説明する。
図8は、第二の実施の形態に係る下部梱包部材103を示す分解斜視図である。図9は、下部梱包部材103の上面側を示す斜視図であり、図10は、下部梱包部材103の下面側を示す斜視図である。
但し、この梱包装置1は、第二の実施の形態に係る下部梱包部材103を備える以外は、第一の実施の形態で説明した梱包装置1と略同様の構成を有するため、ここでは、梱包装置1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
下部梱包部材103は、段ボール製の箱体120を備え、この箱体120内に、段ボール製の緩衝材130と、段ボール製の固定体140とを配置し、箱体120の下面に段ボール製の脚部材160を設けて構成されている。このように、下部梱包部材103は、すべて段ボール紙で形成されているため、木材を利用する場合に比べ、コストを削減することができる。
箱体120は、一枚の段ボール紙を折り曲げる等によってトレー状に形成され、室外機10の底面と略同一大きさの底面121と、底面121の短辺に形成された短辺122と、底面121の長辺に形成された長辺123とを有している。短辺122及び長辺123は、底面121と直角になるように折り立てられている。箱体120の長辺123方向(長尺方向)の長さは、室外機10の幅よりも若干長く、短辺122方向(短尺方向)の長さは、脚片18の長さと略同一に設定されている。
底面121には、略X字状の切り込みが複数(本実施の形態では、6つ)設けられている。この切り込みによって形成された4つの折り曲げ片124を箱体120の下面側に折り曲げることにより、箱体120には複数(本実施の形態では、6つ)の開口125が形成されている。
底面121には、略X字状の切り込みが複数(本実施の形態では、6つ)設けられている。この切り込みによって形成された4つの折り曲げ片124を箱体120の下面側に折り曲げることにより、箱体120には複数(本実施の形態では、6つ)の開口125が形成されている。
緩衝材130は、一枚の長方形の段ボール紙130aを折り曲げて形成されている。この段ボール紙130aを室外機10の脚片18に対応する位置でコ字状に折り曲げることにより、緩衝材130に複数(本実施の形態では、2つ)の凸部131が形成される。これら凸部131のそれぞれは、一対の立ち上げ片131aと、この一対の立ち上げ片131aを水平に結ぶ連結片131bとを備えて構成されている。凸部131の幅は、室外機10の脚片18の幅と略同一に設定されている。
また、緩衝材130には、段ボール紙130aを室外機10の仕切り板13に対応する位置でコ字状に折り曲げることにより、凸部132が形成される。この凸部132は、一対の立ち上げ片132aと、この一対の立ち上げ片132aを水平に結ぶ連結片132bとを備えて構成されている。凸部132の高さは、凸部131の高さよりも脚片18の厚み分高く設定されている。凸部132の両端には、脚片18の厚み分を切り欠いた切り欠き部132cが形成されている。この切り欠き部132cの幅は、後述する固定体140の固定枠141,142の幅と略同一に設定されている。なお、この凸部132及び凸部131は、上述の支持体に対応するものである。
さらに、緩衝材130には、段ボール紙130aの両端をコ字状に折り曲げることにより、2つの凸部(曲げ部)133が形成される。これら凸部133のそれぞれは、一対の立ち上げ片133aと、この一対の立ち上げ片133aを水平に結ぶ連結片133bとを備えて構成されている。
これら凸部131〜133の間には、平坦な平坦部130bが形成される。なお、この平坦部130b及び凸部133は、上述の補強部材に対応するものである。
また、緩衝材130には、段ボール紙130aを室外機10の仕切り板13に対応する位置でコ字状に折り曲げることにより、凸部132が形成される。この凸部132は、一対の立ち上げ片132aと、この一対の立ち上げ片132aを水平に結ぶ連結片132bとを備えて構成されている。凸部132の高さは、凸部131の高さよりも脚片18の厚み分高く設定されている。凸部132の両端には、脚片18の厚み分を切り欠いた切り欠き部132cが形成されている。この切り欠き部132cの幅は、後述する固定体140の固定枠141,142の幅と略同一に設定されている。なお、この凸部132及び凸部131は、上述の支持体に対応するものである。
さらに、緩衝材130には、段ボール紙130aの両端をコ字状に折り曲げることにより、2つの凸部(曲げ部)133が形成される。これら凸部133のそれぞれは、一対の立ち上げ片133aと、この一対の立ち上げ片133aを水平に結ぶ連結片133bとを備えて構成されている。
これら凸部131〜133の間には、平坦な平坦部130bが形成される。なお、この平坦部130b及び凸部133は、上述の補強部材に対応するものである。
これら凸部131〜133には、固定体140を差し込むための嵌合用スリット134〜136が、箱体120の長辺123側に設けられている。この嵌合用スリット134〜136のそれぞれは、一方の立ち上げ片131a〜133aの高さH2の位置から連結片131b〜133bへ延び、他方の立ち上げ片131a〜133aの高さH2の位置まで延びている。なお、本実施の形態では、この高さH2が凸部131の高さの略半分に設定されているが、これに限定されない。
緩衝材130の長尺方向及び短尺方向の長さは、緩衝材130が箱体120内に隙間なく収まるように、それぞれ箱体120の長尺方向及び短尺方向の長さと略同一に設定されている。
緩衝材130の長尺方向及び短尺方向の長さは、緩衝材130が箱体120内に隙間なく収まるように、それぞれ箱体120の長尺方向及び短尺方向の長さと略同一に設定されている。
固定体140は、一対の固定枠141,142を備えて構成されている。これらの固定枠141,142の長さは、箱体120の長尺方向の長さと略同一に設定されている。固定枠141は、一枚の段ボール紙をコ字状に折り曲げることによって、一対の立ち上げ片141a,141bと、この一対の立ち上げ片141a,141bを水平に結ぶ連結片141cとを備えている。固定枠142も同様に、一枚の段ボール紙をコ字状に折り曲げることによって、一対の立ち上げ片142a,142bと、この一対の立ち上げ片142a,142bを水平に結ぶ連結片142cとを備えている。
箱体120の内側に配置される立ち上げ片141a、142aには、緩衝材130の位置ずれを防止するための固定用スリット143〜145が設けられている。これらの固定用スリット143〜145は、緩衝材130の立ち上げ片131a〜133aに対応する位置に配置されている。固定用スリット143〜145の長さは、緩衝材130の嵌合用スリット134〜136の高さH2と略同一に設定されている。
固定枠141,142には、脚片18に対応して、それぞれ一対の切り起こし片146が形成されている。これらの切り起こし片146は、固定枠141,142の連結片141c、142cの外側に脚片18の幅と略同一の長さの切り込みを入れ、その部分を立ち起こすことによって形成されるものである。
固定枠141,142には、脚片18に対応して、それぞれ一対の切り起こし片146が形成されている。これらの切り起こし片146は、固定枠141,142の連結片141c、142cの外側に脚片18の幅と略同一の長さの切り込みを入れ、その部分を立ち起こすことによって形成されるものである。
脚部材160は、箱体120の四隅に配置される4つの脚160aと、箱体120の長尺方向の略中央に配置される2つの脚160bとを備えている。これらの脚160a,160bのそれぞれは、一枚の段ボール紙を折り曲げる等によって箱形に形成されている。これらの脚60a,60bの間には、フォークリフトの爪を挿入するための一対の挿入空間S1が形成される。
下部梱包部材103を組み立てる際には、まず、箱形に形成した箱体120内に、凸部131〜133を形成した緩衝材130を配置し、箱体120の底面121と緩衝材130の平坦部130bと当接させる。この緩衝材130に形成される凸部131〜133は、箱体120の短辺122方向に配置されるため、短辺122方向の強度を増加させることができる。また、緩衝材130の両端に形成された凸部133のそれぞれは、箱体120の短辺122の内面に当接して、緩衝材130の長尺方向の位置を規定する役目を担っている。さらに、緩衝材130は、一枚の段ボール紙130aによって形成されているため、室外機10の脚片18を支持する部材を複数取り付ける必要はなく、組み立て作業を容易にすることができる。
次いで、固定枠141,142の内側の立ち上げ片141a,142aを緩衝材130の凸部131〜133に設けた嵌合用スリット134〜136に挿入するように、固定枠141,142を箱体120内に配置した緩衝材130に押し込む。これら固定枠141,142は、箱体120の長辺123に亘って配置されるので、長辺123方向の強度を高めることができる。また、緩衝材130及び固定枠141,142にスリット134〜136、143〜145を設けて互いに嵌め合わせる構成としたことにより、長辺123に亘って延びる固定枠141,142を凸部131,132で分割する必要がないので、組み立て作業が容易になる。
このとき、固定体140に設けられた固定用スリット143〜145のそれぞれは、嵌合用スリット134〜136に挿入され、緩衝材130の立ち上げ片131a〜133aと嵌り合う。すなわち、固定枠141,142は、一の凸部131を構成する立ち上げ片131aの間、一の凸部132を構成する立ち上げ片132aの間、凸部133を構成する立ち上げ片133aの間、及び、凸部131〜133の間に配置されるので、緩衝材130の長辺123方向の位置ずれを防止することができる。また、これら固定枠141,142は、凸部131,132を跨るように箱体120の長辺123に亘って配置されるので、長辺123方向の強度を高めることができる。
次いで、脚160a、160bを箱体120に設けられた開口125に配置し、脚160a、160bの側面を折り曲げ片124に接着することによって、脚部材160を箱体120の下面に取り付ける。このように、脚160a、160bは、その側面が固定されているため、水平方向の衝撃が加わっても、箱体120から外れにくくなっている。
次いで、脚160a、160bを箱体120に設けられた開口125に配置し、脚160a、160bの側面を折り曲げ片124に接着することによって、脚部材160を箱体120の下面に取り付ける。このように、脚160a、160bは、その側面が固定されているため、水平方向の衝撃が加わっても、箱体120から外れにくくなっている。
このように、下部梱包部材103は、すべて段ボール紙で形成されているため、木製の下部梱包部材に比べ、容易に組み立てることができるとともに、下部梱包部材103を破棄する際には、解体や分別作業が容易になる。
また、箱体120の下面には6つの脚160a、160bが取り付けられているため、地面との設置面積が少なくなる。このため、地面からの湿気を吸いにくくなるため、下部梱包部材103の強度を十分に確保することができる。
また、箱体120の下面には6つの脚160a、160bが取り付けられているため、地面との設置面積が少なくなる。このため、地面からの湿気を吸いにくくなるため、下部梱包部材103の強度を十分に確保することができる。
梱包装置1で室外機10を梱包する場合、脚片18が凸部131の上になるように室外機10を下部梱包部材103に配置する。そして、室外機10の上面に上部梱包部材2を配置し、上部梱包部材2から下部梱包部材103にかけてバンド4をかけて、上部梱包部材2及び下部梱包部材103を室外機10に固定する。固定枠141,142には、固定枠141,142が箱体120の長辺123とより大きい面積で密着するために切り起こし片146が設けられているので、室外機10の脚片18の動きは、凸部131を介して、この切り起こし片146に吸収されるようになっている。
これに加え、室外機10の脚片18、及び、仕切り板13のそれぞれの下方には、凸部131,132によって空気層が形成されるため、梱包装置1のクッション効果が高められる。また、箱体120の下面には脚部材160によって空気層が形成されるため、梱包装置1のクッション効果が高められる。この脚部材160は、箱体120の四隅に配置される脚160aだけでなく、箱体120の略中央に配置される脚160bを備えているため、室外機10の重圧やバンド4の締めつけ等によって発生する中央下部方向への膨らみ(たわみ)を防止することができる。
これに加え、室外機10の脚片18、及び、仕切り板13のそれぞれの下方には、凸部131,132によって空気層が形成されるため、梱包装置1のクッション効果が高められる。また、箱体120の下面には脚部材160によって空気層が形成されるため、梱包装置1のクッション効果が高められる。この脚部材160は、箱体120の四隅に配置される脚160aだけでなく、箱体120の略中央に配置される脚160bを備えているため、室外機10の重圧やバンド4の締めつけ等によって発生する中央下部方向への膨らみ(たわみ)を防止することができる。
梱包した室外機10を運搬するときには、脚160aと脚160bとの間に形成される挿入空間S1にフォークリフトの爪(不図示)を挿入し、室外機10の底面を支えて運ぶ。このように、下部梱包部材103に複数の脚160a、160bが設けられているため、フォークリフトで運搬する際に、運搬用のパレット等を用意する必要がなくなる。
このように、本実施の形態によれば、補強部材としての凸部133及び平坦部130bと支持体としての凸部131,132を一枚の段ボール紙130aで一の緩衝材130として形成することにより、梱包装置1の組み立て作業を容易にすることができる。また、緩衝材130の両端に凸部133を形成することにより、短辺122方向の強度をより高めることができる。さらに、固定体140を、凸部131,132を跨るように箱体120の長辺123に亘って配置することにより、長辺123方向の強度を高めることができるとともに、緩衝材130の位置ずれを防止することができる。
1 梱包装置
2 上部梱包部材
3 下部梱包部材
4 バンド
10 室外機
18 脚片
20,120 箱体
21,121 底面
22,122 短辺
23,123 長辺
30 補強部材
30a 段ボール紙
30b 平坦部
31,133 凸部(曲げ部)
36 嵌合用スリット
40,140 固定体
41,42,141,142 固定枠
43 固定用スリット
50 支持体
51,52 支持部材
60 脚部材
60a、60b 脚
130 緩衝材
S 挿入空間
2 上部梱包部材
3 下部梱包部材
4 バンド
10 室外機
18 脚片
20,120 箱体
21,121 底面
22,122 短辺
23,123 長辺
30 補強部材
30a 段ボール紙
30b 平坦部
31,133 凸部(曲げ部)
36 嵌合用スリット
40,140 固定体
41,42,141,142 固定枠
43 固定用スリット
50 支持体
51,52 支持部材
60 脚部材
60a、60b 脚
130 緩衝材
S 挿入空間
Claims (4)
- 空気調和装置の室外機の天面に段ボール製の上部梱包部材を配置し、室外機の底面に下部梱包部材を配置し、これら上部梱包部材及び下部梱包部材間を、複数のバンドで室外機ごと結束してなる室外機の梱包装置において、
前記下部梱包部材が段ボール製の箱体を備え、
この箱体内には、一枚の段ボール紙の両端を曲げて形成し、当該段ボール紙の平坦部が当該箱体の底面に接し、当該両端の曲げ部が当該箱体の短辺の内面に接して、当該短辺および箱体の底面を同時に補強する補強部材と、この補強部材の位置ずれを防止するとともに当該箱体の長辺を補強する段ボール製の固定体と、当該箱体の短辺を補強するとともに前記室外機の脚片を支持する段ボール製の支持体とを配置し、
前記箱体の下面には、フォークリフト爪の挿入空間を形成するための段ボール製の脚を複数設けたことを特徴とする室外機の梱包装置。 - 前記補強部材を一枚の段ボール紙で形成し、この段ボール紙の両端をコ字状に折り曲げることによって一対の凸部を形成し、
前記固定体を、前記凸部を跨るように前記箱体の長辺に亘って配置したことを特徴とする請求項1に記載の室外機の梱包装置。 - 前記凸部に前記固定体を差し込むための嵌合用スリットを設け、
当該固定体に、前記嵌合用スリットに挿入され、前記凸部を固定するための固定用スリットを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の室外機の梱包装置。 - 前記補強部材及び前記支持体を一枚の段ボール紙で一の緩衝材として形成し、この段ボール紙をその両端と室外機の脚片に対応する位置とでコ字状に折り曲げることによって凸部を複数形成し、
前記固定体を、前記凸部を跨るように前記箱体の長辺に亘って配置したことを特徴とする請求項1に記載の室外機の梱包装置。
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Cited By (2)
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JP2014000972A (ja) * | 2012-06-18 | 2014-01-09 | Hitachi Machinery Camino Co Ltd | 小型締固機の梱包箱 |
WO2023135721A1 (ja) * | 2022-01-14 | 2023-07-20 | 三菱電機株式会社 | 梱包装置 |
-
2008
- 2008-09-26 JP JP2008248775A patent/JP2010076825A/ja active Pending
Cited By (3)
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WO2023135721A1 (ja) * | 2022-01-14 | 2023-07-20 | 三菱電機株式会社 | 梱包装置 |
JP7546792B2 (ja) | 2022-01-14 | 2024-09-06 | 三菱電機株式会社 | 梱包装置 |
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