JP2014188889A - 製本装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層シートの製本に使用するテープへ印字を施しながら製本を行うことが可能な製本装置を提供する。
【解決手段】製本装置の印字部は、印字用のテープを内部テープとして収容するカセットとカセット外部のテープである外部テープを装着可能なカセットとの双方を装着できる。印字部においてテープに印字が施される(S11)。印字が施されたテープは、本体部11内の貼付位置へ搬送される(S13)。保持部の前面に投入された積層シートの下端は、シートストッパによって挟持されて第一ヒータ側に移動される(S15)。積層シートの表紙面および裏表紙面にテープを接触させるように、第二ヒータが給紙方向の上側に移動される(S17)。第一ヒータ及び第二ヒータの加熱によって、積層シートの一端が貼り付けられる(S19)。
【選択図】図8

Description

本発明は、積層されたシートを、印字されたテープを用いて綴じることによって、製本を行う製本装置に関する。
複数のシートを積層した積層シートの一端を、テープによって綴じ、製本を行う製本装置が知られている。例えば特許文献1には、ロール状に巻装された背貼りテープを収納したテープカートリッジを備え、テープカートリッジから引き出した背貼りテープを積層シートの一端に貼着する製本装置が開示されている。
特開平10−305672号公報
特許文献1に記載された製本装置では、背貼りテープに印字を施しながら製本することはできない。このため、印字が施された背貼りテープを使用して製本を行う場合には、製本装置とは別に設けられた印字装置にてテープに印字を施したうえで、背貼りテープを積層シートに貼着する必要があった。
本発明は、積層シートの製本に使用するテープへ印字を施しながら製本を行うことが可能な製本装置を提供することを目的とする。
本発明に係る製本装置は、複数のシートからなる積層シートの一端に、一面に接着剤が塗布されたテープを貼り付けることによって製本する製本装置であって、前記テープへの印字に使用されるインクリボンを収容するテープカセットを着脱可能に装着するカセット装着部と、前記テープおよび前記カセット装着部に装着された前記テープカセットの前記インクリボンを、所定の印字位置へ向けて搬送する第一搬送手段と、前記第一搬送手段によって前記印字位置へ搬送された前記インクリボンを用いて、前記テープに印字する印字手段と、前記印字手段によって印字された前記テープを、前記積層シートの一端が配置される所定の貼付位置へ向けて搬送する第二搬送手段と、前記第二搬送手段によって前記貼付位置へ搬送された前記一面に接着剤が塗布された前記テープと前記積層シートの一端とを接着させることによって、前記積層シートの一端に前記テープを貼りつける貼付手段と
を備えている。
本発明によれば、印字手段は、製本に使用されるテープに印字することができる。印字が施されたテープは、第二搬送手段によって搬送され、積層シートの一端に貼りつけられる。このため製本装置は、積層シートの製本に使用するテープへ印字を施しながら製本を行うことができる。
前記カセット装着部は、前記テープを内部テープとして前記テープカセットに収容する前記テープカセットである内部テープ用カセットおよび、前記テープカセットの外部のテープである外部テープを装着可能な前記テープカセットであって、装着された前記外部テープを前記印字位置へ導く外部テープ用ガイドを備えた外部テープ用カセットを装着可能であってもよい。前記第一搬送手段は、前記内部テープ用カセットから引き出された前記内部テープおよび前記外部テープ用カセットの前記外部テープ用ガイドから引き出された前記外部テープを、前記印字位置へ搬送してもよい。
この場合製本装置は、内部テープ用カセットおよび外部テープ用カセットを使用して、製本することができる。外部テープ全体をテープカセット内に収容する必要がないので、例えばテープカセットに収容可能なテープの長さよりも長い外部テープを使用することができる。また、例えば、剛性が高く、湾曲しづらいため、テープカセットに収容することの難しい外部テープに印字することができる。このため製本装置は、積層シートの製本に使用可能なテープの種類を従来よりも増大させることができる。
前記製本装置は、前記第二搬送手段によって前記貼付位置に搬送された前記テープの前記一面の反対側に配置され、前記テープの前記一面に塗布された前記接着剤を加熱するヒータを備えてもよい。前記貼付手段は、前記ヒータによって加熱された前記テープの前記接着剤と前記積層シートの一端とを接着させることによって、前記積層シートの一端に前記テープを貼り付けてもよい。この場合、製本装置は、熱溶融型の接着剤が塗布されたテープを使用して製本をすることができる。
前記製本装置は、前記テープの前記一面に接着剤を介して剥離可能に接着された剥離材が設けられている場合に、前記第二搬送手段によって前記貼付位置へ向けて搬送される前記テープから、前記テープが搬送される搬送方向に対して交わる方向に前記剥離材を剥離する剥離手段を備えてもよい。この場合、製本装置は、剥離材を有するテープを使用して製本をすることができる。
前記製本装置は、前記印字位置と前記貼付位置との間に、前記テープを幅方向に切断する切断手段を備えてもよい。これによって製本装置は、積層シートの搬送方向の長さに応じた適切な長さにテープを切断することができる。
製本装置1の正面図である。 製本装置1を第二搬送方向下流側から見た透視図である。 製本装置1およびカセット50の内部構造を示す平面図である。 内部テープ102が収容されたカセット50の平面図である。 外部テープ202が装着された状態のカセット50の斜視図である。 外部テープ202が装着されたカセット50がカセット装着部8に装着された状態の印字部12の内部構成を示す平面図である。 製本装置1の電気的構成を示すブロック図である。 製本工程を示すフローチャートである。 シートストッパ15,16によって積層シート101を挟む工程を示す図である。 第二ヒータ32,33を移動する工程を示す図である。 積層シート101の表紙面および裏表紙面に内部テープ102(外部テープ202)を貼り付ける工程を示す図である。 積層シート101に内部テープ102(外部テープ202)を貼り付ける工程を示す図である。 製本された積層シート101を示す図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1を参照し、製本装置1の概要について説明する。製本装置1は、本体部11、印字部12、保持部13、及び剥離部14を備える。本体部11の形状は略直方体である。製本装置1は、本体部11の長手方向を水平にした状態で、テーブル等の台に載置され使用される。印字部12は、本体部11の長手方向の端面の一方に設けられる。印字部12の形状は略直方体である。印字部12は、カセット50を着脱可能に凹設されたカセット装着部8を備えている。印字部12は、カセット50の内部に印字用の内部テープ102を収容するカセット50(図4参照、後述)と印字用の外部テープ202を装着可能なカセット50(図5参照、後述)との双方を使用することができる。
カセット50について、図4から図6を参照して簡単に説明する。カセット50の内部では、内部テープ102または外部テープ202とインクリボン103が、印字部12(図1参照)が備えるサーマルヘッド57の印字位置まで搬送される。印字部12(図1参照)は、図示外のパーソナルコンピュータ(以下、PCという。)に接続され、ユーザがPCを操作することによって入力した文字、図形、記号等を、内部テープ102または外部テープ202に印字する。印字済みの内部テープ102または外部テープ202は、カセット50から排出されて、本体部11内を長手方向に沿って所定の貼付位置へ向けて搬送される。剥離部14(図1参照)は、本体部11(図1参照)内を長手方向に沿って所定の貼付位置へ向けて搬送される印字済みの内部テープ102または外部テープ202から、剥離紙102Cまたは剥離紙202Cを剥離する(図3参照、後述)。本体部11(図1参照)は、内部において、複数のシートを積層した積層シート101(図1参照)の一端を印字済みの内部テープ102または外部テープ202によって貼り付け、製本する。
以下、カセット50の内部において内部テープ102または外部テープ202とインクリボン103が、サーマルヘッド57の印字位置まで搬送される方向を、第一搬送方向という。本体部11の長手方向を、第二搬送方向という。本体部11のうち印字部12が設けられる側を第二搬送方向上流側といい、印字部12が設けられる側と反対側を第二搬送方向下流側という。第二搬送方向に直交して水平に延びる方向を前後方向といい、第二搬送方向に直交して垂直に延びる方向を上下方向という。
図1を参照し、製本装置1の概要についての説明に戻る。本体部11の形状は略直方体である。印字部12の形状は略直方体であり、図示外の前カバーが印字部12の前面を覆っている。印字部12の上下方向の長さは、本体部11の上下方向の長さと略同一である。カセット装着部8内には、サーマルヘッド57、リボン巻取スプール53(図6参照、後述)の回転駆動を行うリボン巻取軸60およびテープ駆動ローラ56(図6参照、後述)の回転駆動を行うテープ駆動軸100の他、プラテンローラ54および可動搬送ローラ55(図6参照、後述)が配置されている。カセット装着部8には空間24が連接されている。剥離部14は、印字部12の上方に設けられる。剥離部14には、剥離紙ローラ141、剥離紙巻取スプール142および剥離紙巻取スプール142の回転駆動を行う剥離紙巻取軸143が設けられている。保持部13は、本体部11の上方垂直方向に延びる。保持部13の形状は板状である。ユーザは、製本処理を行う積層シート101を、保持部13の前面に投入する。投入された積層シート101は、保持部13の前面に沿って下側に移動し、本体部11内に導かれる。積層シート101の下端は本体部11内に入り込む。
以下、保持部13の前面に沿って延びる平面を保持面131(図2等参照)という。保持面131に対して平行な方向であって第二搬送方向と直交する方向、即ち、保持部13の前面に投入された積層シート101が保持面131に沿って移動する方向を、給紙方向(図2矢印132)という。
図2から図6を参照し、製本装置1の内部構造について説明する。図2および図3に示すように、本体部11は、搬送ローラ41、第一ヒータ31、第二ヒータ32,33、およびシートストッパ15,16を備える。なお図3、図4および図6では、製本装置1の構成とカセット50の構成とが併記されている。
印字部12は、カセット50の内部に収容されるテープである内部テープ102(図4参照、後述)と、カセット50の外部のテープである外部テープ202(図5参照、後述)との双方に、熱転写方式で印字を行うことができる。カセット50は、テープ排出部59(図4参照、後述)を第二搬送方向下流側に向けた状態にて、カセット装着部8に装着される。
図4を参照し、カセット50の内部に印字用の内部テープ102を収容するカセット50について簡単に説明する。カセット50は、テープスプール51、リボンスプール52、リボン巻取スプール53、テープ駆動ローラ56、テープ排出部59、およびテープカッター58(図3参照)を備える。テープスプール51には未印字の内部テープ102が巻回される。内部テープ102には、熱溶融型の接着剤が予め塗布された熱溶着タイプのテープおよび一面に剥離紙が貼着された粘着テープの双方を使用できる。内部テープ102に熱溶着タイプのテープを使用する場合、テープスプール51に巻回された状態で外側に配置する接着面102Aに、熱溶融型の接着剤が塗布される。接着剤は、積層シート101(図1参照)に内部テープ102を貼り付けるためのものである。熱溶融型の接着剤は常温では固体の状態である。このため、テープスプール51に内部テープ102が巻回された状態で、接着面102Aに塗布された接着剤は、隣り合う内部テープ102の接着面102Aと反対側の印字面102Bに付着しない。一方、接着剤の温度を約150度に加熱した場合、接着剤の粘度は小さくなり、積層シート101(図1参照)を接着するために最適な粘性を示す。具体的には、接着剤は、温度を約150度に加熱した場合に溶融し、重ねられた状態の複数のシートの間に良好に入り込む程度の粘性(溶融粘度は10000mPa・s(ミリパスカル秒)以下))を示す。このため接着剤は、約150度に加熱されることによって、積層シート101を適切に貼り付けることが可能となる。
内部テープ102に粘着テープを使用する場合には、隣り合う内部テープ102の印字面102Bに接着面102Aが付着することを防ぐため、粘着テープの接着面102Aには、接着面102Aを保護する剥離紙102C(図3参照)が貼着される。内部テープ102に粘着テープを使用する場合、粘着テープは剥離紙102C(図3参照)を外側に向けてテープスプール51に巻回される。
リボンスプール52には、未使用のインクリボン103が巻回される。インクリボン103には、リボンスプール52に巻回された状態で内側に位置する面103Aにインクが塗布される。インクは熱溶性顔料インクである。インクは、約200度に加熱した場合に、内部テープ102に転写される。リボン巻取スプール53には、使用済みのインクリボン103が巻回される。
テープ駆動ローラ56は、インクが転写された印字済みの内部テープ102を、カセット装着部8(図1参照)内の可動搬送ローラ55との間に挟み、テープ排出部59に向けて第一搬送方向下流側に搬送する。テープ駆動ローラ56は、テープ排出部59に対して第一搬送方向上流側近傍に配置され、内部テープ102の印字面102Bに対し下側から接触する。
なお、製本装置1に使用されるカセットは変更できる。接着剤は、予め内部テープ102に塗布されていなくてもよく、テープスプール51から内部テープ102が繰り出された後、内部テープ102の接着面102Aに塗布されてもよい。接着剤が積層シート101を貼り付けるために適切な粘性を示す温度は、150度に限定されない。例えばこの温度は、150〜180度の間のいずれかの温度であってもよい。インクが内部テープ102に転写される温度は、200度に限定されない。例えばこの温度は、200〜220度の間のいずれかの温度であってもよい。インクリボン103として、熱昇華型染料インクが塗布されてもよい。
図5を参照し、印字用の外部テープ202を装着可能なカセット50について説明する。以下のカセット50の説明において、図5の左下側、右上側、左上側、右下側、上側、下側を、それぞれカセット50の前側、後側、左側、右側、上側、下側とする。図5に示すように、カセット50は、全体としては平面視で丸みを帯びた角部を有する略直方体状(箱型)のカセットケース71を有する。カセットケース71は、下ケース72と、下ケース72の上側に固定される上ケース73とを有する。カセットケース71内には、リボンスプール52(図6参照)に巻回されたインクリボン103(図6参照)が収納されている。カセットケース71には、支持孔75,77,78が設けられている。支持孔75,77,78は、それぞれテープスプール51、リボンスプール52、リボン巻取スプール53(図6参照)を回転可能に支持する。外部テープ202には、熱溶融型の接着剤が予め塗布された熱溶着タイプのテープおよび一面に剥離紙が貼着された粘着テープの双方を使用できる。外部テープ202に粘着テープを使用する場合、粘着テープの接着面202Aには、接着面202Aを保護する剥離紙202Cが貼着される。
カセットケース71の前側には、アーム部85が設けられている。カセット50においては、アーム部85内部に、アーム前面壁83が延びる左右方向に沿って分離壁80が設けられている。分離壁80の左端部はアーム部85から外部テープ202(およびインクリボン103)を排出する排出口84(図6参照)の右側に位置し、分離壁80の右端部は挿入口81の後側に位置する。外部テープ202の搬送経路は、分離壁80とアーム前面壁83との間に形成されている。排出口84に対して第一搬送方向(左方向)の逆方向側(すなわち、右方向側)には、上下方向に長い挿入口81が設けられている。挿入口81は、外部テープ202をカセットケース71に挿入するための開口部である。アーム部85では、挿入口81から挿入された外部テープ202が、アーム前面壁83と略平行に延びる搬送経路に沿って案内され、排出口84(図6参照)から外部に排出される。また、リボンスプール52から引き出されたインクリボン103は、外部テープ202とは異なる搬送経路に沿ってアーム部85内を案内され、排出口84(図6参照)で外部テープ202と重なった状態とされて排出される。
カセット50を使用して印字を行う過程について、図4から図6を参照して説明する。印字用の外部テープ202を装着可能なカセット50を使用する場合、まず、ユーザは、外部テープ202の先端を挿入口81に挿入する(図5参照)。ユーザは、先端が挿入口81に挿入された外部テープ202をさらに左方に移動させる。このとき、外部テープ202は、アーム部85の内部に左右方向に沿って設けられた分離壁80によって排出口84(図6参照)に向けて確実に案内される。
左方に移動された外部テープ202の先端は、排出口84(図6参照)から外部に露出する。ユーザは、外部テープ202の先端を、規制部88およびテープ排出部59に通す。これによって、外部テープ202がカセット50に装着された状態となる(図5参照)。
ユーザは、カセット50を印字部12のカセット装着部8に装着する。印字用の内部テープ102を収容するカセット50と印字用の外部テープ202を装着可能なカセット50との外形は同じである。このため、カセット装着部8には、双方のテープカセットを装着することができる。カセット50をカセット装着部8に装着した場合、図6に示すように、外部テープ202における挿入口81より第二搬送方向左側(図5における右側)の部位は、空間形成壁部241,242によって形成された空間24に配置される。また、テープ駆動軸100およびリボン巻取軸60は、それぞれ、テープ駆動ローラ56およびリボン巻取スプール53に嵌挿される。空間24は、カセット装着部8と印字部12の外側とを挿通する通路であるので、挿入口81から右側に延びる外部テープ202の部位を印字部12の外側に配置することができる。よって挿入口81から右側に延びる外部テープ202の部位の長さが、印字部12の外側まで延びる長さである場合でも、カセット50をカセット装着部8に装着することができる。
印字部12の上カバー(図示外)が適切に閉じられて、ユーザが図示外のPCから印字の指示を入力すると、プラテンローラ54がサーマルヘッド57に相対する位置へ移動するとともに、可動搬送ローラ55がテープ駆動ローラ56を押圧する(図4参照)。印字用の内部テープ102を収容するカセット50がカセット装着部8に装着されている場合は、テープ駆動軸100を介して回転駆動されるテープ駆動ローラ56が可動搬送ローラ55と協働して、未印字の内部テープ102をテープスプール51から引き出して第一搬送方向へ搬送する(図4参照)。印字用の外部テープ202を装着可能なカセット50がカセット装着部8に装着されている場合も同様に、テープ駆動軸100を介して回転駆動されるテープ駆動ローラ56が可動搬送ローラ55と協働して、排出口84に向けて案内された未印字の外部テープ202を引き出して第一搬送方向へ搬送する(図6参照)。リボン巻取軸60を介して回転駆動されるリボン巻取スプール53が、印字スピードと同期して、未使用のインクリボン103をリボンスプール52から引き出して第一搬送方向へ搬送する。引き出された内部テープ102または外部テープ202およびインクリボン103は、サーマルヘッド57とプラテンローラ54の間を搬送される。プラテンローラ54は内部テープ102の接着面102A側または外部テープ202の接着面202A側に接触し、サーマルヘッド57はインクリボン103の面103Aと反対側の面103Bに接触する。内部テープ102の印字面102Bまたは外部テープ202の印字面202Bと、インクリボン103の面103Aとが接触する。
このとき、サーマルヘッド57は、サーマルヘッド57に圧着されているインクリボン103に熱印加して、インクリボンに重なり合う内部テープ102または外部テープ202に、その第一搬送方向に沿って文字、図形、記号等を印字する。その後、印字された内部テープ102または外部テープ202は、テープ駆動ローラ56と可動搬送ローラ55との間を通り、テープ排出部59に向かって案内される。一方、使用済みのインクリボン103は、規制部88(図5参照)の第一搬送方向上流側において内部テープ102または外部テープ202から剥がされて、リボン巻取スプール53に巻き取られる。サーマルヘッド57の第一搬送方向下流側では、印字済みの内部テープ102または外部テープ202が、規制部88(図5参照)によって、テープ排出部59に向かって案内される。
テープ排出部59からカセット50の外部へ搬送された印字済みの内部テープ102または外部テープ202は、テープカッター58(図3参照)によって、印字箇所よりも第一搬送方向上流側において、幅方向に切断される。テープカッター58は、サーマルヘッド57よりも第二搬送方向下流側であり、且つ、本体部11内部の積層シート101の一端を印字済みの内部テープ102または外部テープ202によって貼り付けて製本する貼付位置よりも、第二搬送方向上流側に設けられる。つまりテープカッター58(図3参照)は、第二搬送方向において、サーマルヘッド57の印字位置と本体部11(図1参照)内部の貼付位置との間に設けられている。これによって製本装置1は、積層シート101の第二搬送方向の長さに応じた適切な長さに印字済みの内部テープ102または外部テープ202を切断することができる。
テープ排出部59からカセット50の外部に排出された内部テープ102または外部テープ202が粘着テープの場合、内部テープ102の接着面102Aには剥離紙102Cが、外部テープ202の接着面202Aには剥離紙202Cが、それぞれ貼着されている。剥離部14において内部テープ102から剥離紙102Cが、または外部テープ202から剥離紙202Cが剥離される工程について、図1および図3を参照して説明する。なお、図3においては、内部テープ102から剥離紙102Cを剥離する工程について示されているが、外部テープ202から剥離紙202Cを剥離する工程も同様に行われる。
まずユーザは、カセット50を印字部12のカセット装着部8に装着した後に、カセット50のテープ排出部59から内部テープ102の端部を引き出して、接着面102Aに貼着されている剥離紙102Cを端部から少し剥がす。剥がした剥離紙102Cの端部を引き出して、剥離紙ローラ141に挟み込む。剥離紙ローラ141は一対の円筒型の回転体である。その後ユーザが図示外のPCから印字の指示を入力すると、印字スピードおよび搬送ローラ41による搬送スピードと同期して、駆動モータ67(図7参照)が回転駆動される。駆動モータ67(図7参照)が回転駆動されると、剥離紙ローラ141は、一対の回転体が相互に対向する部分を上方に移動する方向に回転駆動される。剥離紙ローラ141が剥離紙102Cを挟み込んだ状態において駆動モータ67(図7参照)が回転駆動されると、剥離紙102Cは剥離紙ローラ141の回転駆動によって、内部テープ102の接着面102Aから引き出されて剥離される。剥離紙ローラ141は、第二搬送方向において、サーマルヘッド57の印字位置と本体部11内部の貼付位置との間に設けられている。また剥離紙ローラ141は、上下方向において、本体部11内部の貼付位置よりも上方に設けられている。このため剥離紙ローラ141は、カセット50から排出されて本体部11内部の貼付位置へ向けて第二搬送方向(図3矢印151)に搬送される印字済みの内部テープ102から、第二搬送方向に対して交わる方向(図3矢印152)に、剥離紙102Cを剥離する。従って剥離紙ローラ141は、印字済みの内部テープ102からスムーズに剥離紙102Cを剥離することができる。
内部テープ102に長尺状の粘着テープを用いる場合、ユーザは剥離紙ローラ141に挟み込んだ剥離紙102Cの端部を剥離紙巻取スプール142に届くまで、さらに引き出す。引き出した剥離紙102Cの端部を剥離紙巻取スプール142の表面に種々の粘着テープを用いて貼り付ける等によって固定する。その後ユーザが図示外のPCから印字の指示を入力すると、駆動モータ67(図7参照)と共に、駆動モータ68(図7参照)が、印字スピードおよび搬送ローラ41による搬送スピードと同期して回転駆動される。駆動モータ68(図7参照)が回転されると、剥離紙巻取軸143が正面視反時計回りに回転駆動し、剥離紙巻取スプール142が正面視反時計回りに回転駆動される。このため剥離紙ローラ141は、カセット50から排出されて本体部11内部の貼付位置へ向けて第二搬送方向に搬送される印字済みの内部テープ102から、第二搬送方向に対して交わる方向に剥離紙102Cを剥離する。さらに剥離紙巻取スプール142は、剥離紙ローラ141によって剥離された剥離紙102Cを自身に巻き付けることによって、剥離済みの剥離紙102Cを剥離部14内にまとめて回収することができる。なお、円滑に剥離済みの剥離紙102Cを回収するには、剥離紙巻取スプール142が剥離済みの剥離紙102Cを巻き取るスピードは、剥離紙ローラ141が剥離紙102Cを引き出すスピードを超えないことが好ましい。
なお、製本装置1における剥離紙ローラ141の配置は、上記の例に限定されるものではない。しかし、剥離紙ローラ141をテープカッター58よりも第二搬送方向下流側に配置すると、印字済みの内部テープ102がテープカッター58によって幅方向に切断される都度、剥離済みの剥離紙102Cも切断されてしまう。長尺状の粘着テープを内部テープ102に用いて連続して製本処理を行う場合、カセット50のテープ排出部59から内部テープ102の端部を引き出して剥離紙102Cを少し剥がし、剥がした剥離紙102Cを剥離紙ローラ141に挟み込む作業が、製本処理の都度必要となる。従って、製本処理の作業効率を向上するには、少なくとも剥離紙ローラ141をテープカッター58よりも第二搬送方向上流側に配置するのが好ましい。
図2および図3を参照し、本体部11の内部構造について説明する。図3に示すように、搬送ローラ41はテープカッター58の第二搬送方向下流側に配置する。搬送ローラ41の形状は円筒形である。搬送ローラ41は、印字済みの内部テープ102および外部テープ202を所定の貼付位置まで適切に搬送すべく、弾力性を有し、且つ、粘着テープの接着剤が貼り付きにくい合成樹脂、ゴム等にて設けられる。搬送ローラ41の回転軸である搬送ローラ回転軸413は、保持面131(図2参照)と直交する向きに延びる。駆動モータ61(図7参照)が回転駆動されると、搬送ローラ41は、搬送ローラ回転軸413を中心として正面視反時計回りに回転される。
図3に示すように、第一ヒータ31は、テープカッター58の第二搬送方向下流側、且つ、搬送ローラ41の下側から、第二搬送方向下流側にむけて水平に延びる。第一ヒータ31の形状は、第二搬送方向を長手方向とする直方体である。第一ヒータ31の搬送方向上流側の部分は、内部テープ102(または外部テープ202)の印字面102B(または印字面202B)を挟んで搬送ローラ41の外周面と対向する。図2に示すように、第一ヒータ31の上側の面、即ち、搬送ローラ41に対向する側の面(以下、「延設面」という。)311は、保持面131と直交する。延設面311の幅方向の長さは、内部テープ102(または外部テープ202)の幅方向の長さよりも短い。
搬送ローラ41は、第一ヒータ31の延設面311との間に印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)を挟んだ状態にて正面視反時計回りに回転することによって、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)を搬送する。印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)は、延設面311に沿って第二搬送方向に搬送される。図3に示すように、サーマルヘッド57のうち内部テープ102(または外部テープ202)に印字が行われる部分、即ち、サーマルヘッド57の加熱部分は、延設面311に沿って搬送方向に延びる平面312に接する。同様に、搬送ローラ41の外周面の下側は、平面312に接する。従って印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)は、サーマルヘッド57と搬送ローラ41とを結ぶ直線に沿って、第二搬送方向下流側に搬送されることになる。
図2に示すように、第二ヒータ32,33は、それぞれ第一ヒータ31の前側および後側に配置する。第二ヒータ32,33の形状は、第一ヒータ31と略同一である。第二ヒータ32,33は、保持面131を挟んで対向配置する。第二ヒータ32の前方に支持部321が設けられ、第二ヒータ33の後方に支持部331が設けられる。支持部321は第二ヒータ32を支持し、支持部331は第二ヒータ33を支持する。また支持部321,331は、駆動モータ65(図7参照)が駆動することによって、第二ヒータ32,33を給紙方向および給紙方向と直交する方向に移動させることができる(詳細は後述する。)。以下、第一ヒータ31、および第二ヒータ32,33を総称して「ヒータ30」ともいう。
図2に示すように、シートストッパ15,16は、保持面131を挟んで対向配置する。シートストッパ15は保持面131の前側に配置し、シートストッパ16は保持面131の後側に配置する。シートストッパ15は、搬送方向を長手方向とする長方形の板状部、および、板状部の搬送方向両側から板状部に対して鉛直方向に延びる延設部を備える(図1参照)。図示されていないが、シートストッパ16も同様に、板状部および延設部を備える。図2に示すように、シートストッパ16の板状部は、保持面131と同一平面上に配置する。一方、シートストッパ15の板状部は、保持面131から離隔する。
シートストッパ15,16は、駆動モータ62(図7参照)によって駆動する。シートストッパ15は、保持面131に対して鉛直方向に移動できる。シートストッパ15が保持面131に近接した場合、シートストッパ15,16の板状部は、保持部13の前面に投入された積層シート101を挟持する。さらに、シートストッパ15,16は給紙方向に移動できる。これによってシートストッパ15,16は、狭持した積層シート101を第一ヒータ31に近接させることができる。
図7を参照し、製本装置1の電気的構成について説明する。製本装置1は、製本装置1全体の制御を司るCPU111を備える。CPU111は、ROM112、RAM113、第一ヒータ31、第二ヒータ32,33、サーマルヘッド57、および駆動モータ61〜68と電気的に接続する。ROM112は、CPU111の制御プログラムおよび初期パラメータを記憶する。RAM113は、CPU111の処理実行時においてデータを一時的に記憶する。駆動モータ61,63,64,67,68は、それぞれ、搬送ローラ41、テープ駆動軸100、リボン巻取軸60、剥離紙ローラ141および剥離紙巻取軸143(図6参照)を回転駆動する。駆動モータ62,65は、それぞれ、シートストッパ15,16、支持部321,331(図2参照)を駆動する。駆動モータ66は、テープカッター58(図3参照)の各駆動刃を上下駆動することによって、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)を切断する。
図8のフローチャートを参照して、図2、図9から図13に示す、製本装置1が積層シート101の一端に内部テープ102(または外部テープ202)を貼りつけることによって積層シート101を製本する工程の詳細について説明する。
はじめにユーザは、複数のシートを積層した積層シート101を保持部13の前面に投入する。投入された積層シート101は、積層シート101の下端がシャッター17上面に届く位置まで、保持面131に沿って給紙方向(矢印132)に本体部11内に入り込む。シャッター17上面に規制されることによって、積層シート101の下端は揃えられる。その後、ユーザは製本装置1の操作部(図示外)を介して、シートストッパ15を移動させるための操作を行う。CPU111が操作部に対する操作を検出した場合、CPU111は駆動モータ62を駆動し、シートストッパ15を保持面131側に移動させる。シートストッパ15,16の板状部は、積層シート101を挟持する(図9参照)。このため、積層シート101が保持面131に沿って給紙方向下側に移動することが抑止される。従って、積層シート101の下端と第一ヒータ31の延設面311とが離隔した状態で、積層シート101は保持部13の前面に保持される。なおシャッター17は、シートストッパ15,16によって積層シート101が挟持された後、本体部11内の保持部13よりも前側へ退避される。
なお、シートストッパ15を移動させる方法は変更できる。例えば製本装置1は、保持部13の前面に投入された積層シート101を検出する検出センサを備えてもよい。CPU111は、検出センサが積層シート101を検出した場合、駆動モータ62を駆動することでシートストッパ15を保持面131側に移動させてもよい。またシートストッパ15は、ユーザが手動によって移動させてもよい。
続いて、内部テープ102(または外部テープ202)への印字が開始される(S11)。CPU111は、駆動モータ63を駆動することによってテープ駆動軸100を回転駆動させる。先述したように、テープ駆動軸100を介して回転駆動されるテープ駆動ローラ56が可動搬送ローラ55と協働して、印字用の内部テープ102を収容するカセット50内の未印字の内部テープ102をテープスプール51から引き出して、サーマルヘッド57の印字位置まで第一搬送方向に搬送する(図4参照)。または、テープ駆動軸100を介して回転駆動されるテープ駆動ローラ56が可動搬送ローラ55と協働して、印字用の外部テープ202を装着可能なカセット50に装着された外部テープ202をサーマルヘッド57の印字位置まで第一搬送方向に搬送する(図6参照)。CPU111は、駆動モータ64を駆動することによってリボン巻取軸60を回転駆動させる。リボン巻取軸60を介して回転駆動されるリボン巻取スプール53が、印字スピードと同期して、未使用のインクリボン103を、リボンスプール52から引き出してサーマルヘッド57の印字位置まで第一搬送方向に搬送する(図6参照)。
リボンスプール52から引き出されたインクリボン103と内部テープ102(または外部テープ202)は、インクリボン103の面103Aと内部テープ102の印字面102B(または外部テープ202の印字面202B)とが接触した状態で重ね合わせられ、プラテンローラ54およびサーマルヘッド57の間に導かれる(図4参照)。プラテンローラ54は内部テープ102(または外部テープ202)をインクリボン103に押し当てる。CPU111は、サーマルヘッド57を約200度に加熱する。インクリボン103のインクは約200度に加熱され、インクは内部テープ102(または外部テープ202)に転写される。これによって、内部テープ102の印字面102B(または外部テープ202の印字面202B)に文字等が印字される。なお、サーマルヘッド57の加熱部分は局所的であり且つ加熱時間は非常に短い。従って、内部テープ102の接着面102A(または外部テープ202の接着面202A)に熱溶融型の接着剤が塗布されている場合であっても、サーマルヘッド57の加熱によって接着剤は溶融しない。
CPU111は継続して駆動モータ63を駆動し、テープ駆動ローラ56(図4参照)を回転させる。印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)は、テープ駆動ローラ56および可動搬送ローラ55によって第一搬送方向に搬送され、カセット50のテープ排出部59から外部に排出される。
CPU111は、テープ駆動ローラ56の回転を開始してから所定の時間が経過した場合に、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)の第二搬送方向下流側の端部が、第一ヒータ31の延設面311に到達したと判断する。搬送ローラ41は、第一ヒータ31との間に印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)を挟む(図3参照)。CPU111は、駆動モータ61を駆動することによって搬送ローラ41を回転させ、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)を本体部11内部の貼付位置へ向けて、第二搬送方向下流側に搬送する(S13)。
CPU111は、印字スピードおよび搬送ローラ41による搬送スピードと同期して、駆動モータ67,68を回転駆動する。駆動モータ67を回転駆動することによって剥離紙ローラ141が回転駆動され、また、駆動モータ68が回転駆動することによって剥離紙巻取軸143を介して剥離紙ローラ141が回転駆動される。先述したように、剥離紙ローラ141は、第二搬送方向に搬送される印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)から、第二搬送方向に対して交わる方向に剥離紙102C(または剥離紙202C)を剥離する。さらに剥離紙巻取スプール142は、剥離紙ローラ141によって剥離された剥離紙102C(または剥離紙202C)を自身に巻き付けることによって、剥離済みの剥離紙102C(または剥離紙202C)を剥離部14内に回収する。なお、内部テープ102(または外部テープ202)として一面に剥離紙が貼着された粘着テープを使用する場合にのみ、ユーザは製本装置1の操作部(図示外)を介して剥離紙ローラ141および剥離紙巻取スプール142を作動させる操作を行うこととしてもよい。
CPU111は、テープ駆動ローラ56の回転を開始してから所定の時間が経過した場合、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)のうちテープカッター58に対して第二搬送方向下流側に配置する部分の長さが、保持部13の前面に投入した積層シート101の搬送方向の長さと同一になったと判断する。なおCPU111は、予め設定された積層シート101の搬送方向の長さに基づいて、所定の時間を決定してもよい。
CPU111は、テープ駆動ローラ56の回転を開始してから所定の時間が経過した場合、駆動モータ66を駆動してテープカッター58を駆動させる。テープカッター58の駆動によって、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)は幅方向に切断され、カセット50側から切り離される。切り離された状態の印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)の第二搬送方向の長さは、積層シート101の第二搬送方向の長さと略同一になる。
なお、テープカッター58の駆動方法は変更できる。例えば、テープカッター58が手動で操作される場合、CPU111は、テープ駆動ローラ56の回転を開始してから所定の時間が経過した場合、テープ駆動ローラ56の回転を停止することで、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)の第二搬送方向への搬送を停止してもよい。これによってユーザは、手動でテープカッター58を操作して印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)を切断するタイミングを適切に判断できる。
CPU111は、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)がカセット50側から切り離された後も、継続して搬送ローラ41を回転し、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)を第二搬送方向下流側に搬送する。そして、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)の第二搬送方向上流側の端部、即ちテープカッター58によって切断した端部の第二搬送方向の位置が、搬送ローラ回転軸413の第二搬送方向の位置に到達した時点で、CPU111は搬送ローラ41の回転を停止する。これによって印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)の第二搬送方向上流側の端部は、搬送ローラ41まで搬送される。印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)は、第二搬送方向上流側の端部と、搬送ローラ回転軸413(図3参照)との第二搬送方向の位置が同一となった状態で、第一ヒータ31の延設面311上に配置する。印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)の接着面102A(または接着面202A)は、延設面311と接触する側と反対側に配置する。印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)と積層シート101とは、搬送方向の長さが略同一となっているため、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)および積層シート101の搬送方向下流側の端部の位置も一致した状態になる。
なお、延設面311の幅方向の長さは、内部テープ102(または外部テープ202)の幅方向の長さよりも短いので、図9に示すように、内部テープ102(または外部テープ202)の幅方向の両側は、延設面311の幅方向の両端から外側にはみ出た状態になる。
次にCPU111は、駆動モータ62を駆動する。これによって、保持部13の前面に投入された積層シート101は、シートストッパ15,16によって挟持される。さらにCPU111は、駆動モータ62を駆動することによって、シートストッパ15,16を給紙方向下側(矢印42)の第一ヒータ31側に移動させる(S15)。搬送された内部テープ102(または外部テープ202)の接着面102A(または接着面202A)に積層シート101の下端(背部)を接触させる。延設面311は保持面131に対して垂直に交わるため、積層シート101が保持面131に沿って給紙方向の下側に移動した場合、積層シート101の下端(背部)は、延設面311上に配置した印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)の接着面102A(または接着面202A)に対して垂直に接触する(図10参照)。なお、シートストッパ15,16によって積層シート101を第一ヒータ31側に移動させる場合、搬送ローラ41が積層シート101の移動の邪魔になる場合には、積層シート101の移動の邪魔にならない位置まで、搬送ローラ41(図3参照)を適宜退避させてもよい。
次にCPU111は、駆動モータ64を駆動して支持部321,331および第二ヒータ32,33を移動させ(S17)、積層シート101の表紙面および裏表紙面に内部テープ102(または外部テープ202)を接触させる。図10に示すように、駆動モータ64を駆動して支持部321,331を移動させることによって、第二ヒータ32,33を給紙方向の上側に移動させる(矢印43)。印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)のうち、第一ヒータ31の延設面311の幅方向の両端から外側にはみ出た部分は、第二ヒータ32,33の移動によって上側に折れ曲がる(図11参照)。
次にCPU111は、図11に示すように、駆動モータ64を駆動して支持部321,331を移動させることによって、第二ヒータ32、33のそれぞれを保持面131側に移動させる(矢印44)。これによって、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)のうち上側に折れ曲がった部分は、積層シート101のうち保持部13と接触する側の面(裏表紙面)と、裏表紙面と反対側の面(表紙面)に接触する(図12参照)。
次にCPU111は、図12に示された状態で、第一ヒータ31及び第二ヒータ32,33を加熱する(S19)。より具体的には、CPU111は第一ヒータ31を約150度に加熱し、内部テープ102(または外部テープ202)のうち第一ヒータ31に接触した部分の反対側の接着面102A(または接着面202A)に塗布された接着剤を加熱する。これによって、内部テープ102(または外部テープ202)のうち積層シート101の下端(背部)の面に接触する部分の接着剤は、約150度に加熱され溶融する。また、CPU111は第二ヒータ32,33を約130度に加熱し、内部テープ102(または外部テープ202)のうち第二ヒータ32,33に接触した部分の反対側の接着面102A(または接着面202A)に塗布された接着剤を加熱する。これによって、内部テープ102(または外部テープ202)のうち積層シート101の表紙面および裏表紙面に接触する部分の接着剤は、約130度に加熱され溶融する。なお、第一ヒータ31および第二ヒータ32、33の加熱温度(約130度および約150度)は、インクリボン103のインクを転写するために必要な温度、即ちサーマルヘッド57の加熱温度(約200度)よりも低い。このため、内部テープ102(または外部テープ202)に転写されたインクは、第一ヒータ31、および第二ヒータ32、33の加熱によっても溶融しない。従って、第一ヒータ31、および第二ヒータ32、33が加熱された場合も、内部テープ102(または外部テープ202)に形成された印字像を良好な状態で保持することができる。
なお、内部テープ102(または外部テープ202)として熱溶融型の接着剤が予め塗布された熱溶着タイプのテープ以外のテープを使用する場合には、第一ヒータ31および第二ヒータ32,33を加熱する必要はない。よって、内部テープ102(または外部テープ202)として熱溶融型の接着剤が予め塗布された熱溶着タイプのテープを使用する場合にのみ、ユーザは製本装置1の操作部(図示外)を介して第一ヒータ31および第二ヒータ32,33を加熱させる操作を行うこととしてもよい。
CPU111は、第一ヒータ31および第二ヒータ32,33を所定時間加熱した後、加熱を停止する。CPU111は、第一ヒータ31および第二ヒータ32,33が内部テープ102(または外部テープ202)を積層シート101に押し当てた状態で、所定時間保持する。これによって接着剤は冷却する。また、内部テープ102(または外部テープ202)として熱溶着タイプのテープ以外のテープが使用される場合には、第一ヒータ31および第二ヒータ32,33が加熱されない場合もある。この場合も、加熱されないヒータ30が内部テープ102(または外部テープ202)を積層シート101に押し当てた状態にて所定時間保持することによって、積層シート101への内部テープ102(または外部テープ202)の貼り付けが良好に行われる。所定時間経過後、CPU111は支持部321,331を制御して第二ヒータ32,33を移動させ、積層シート101から離隔させる。次にCPU111は、駆動モータ62を駆動してシートストッパ15,16を上側に移動させ、第一ヒータ31から積層シート101を離隔させる。これによって図13に示すように、印字済みの内部テープ102(または外部テープ202)によって積層シート101の一端が貼り付けられ、製本は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る製本装置1によれば、印字部12が備えるサーマルヘッド57は、積層シート101の製本に使用される内部テープ102または外部テープ202に印字することができる。印字が施された内部テープ102または外部テープ202は、搬送ローラ41によって本体部11内の所定の貼付位置へ向けて第二搬送方向に搬送された後、積層シート101の一端に貼りつけられる。このため製本装置1は、積層シート101の製本に使用する内部テープ102または外部テープ202へ印字を施しながら製本を行うことができる。
また製本装置1は、印字用の内部テープ102を収容するカセット50および印字用の外部テープ202を装着可能なカセット50を使用して、積層シート101を製本することができる。外部テープ202全体をカセット50内に収容する必要がないので、例えばカセット50に収容可能なテープの長さよりも長い外部テープ202を使用することができる。また、例えば、剛性が高く、湾曲しづらいため、カセット50に収容することの難しい外部テープ202に印字することができる。このため製本装置1は、積層シート101の製本に使用可能な外部テープ202の種類を従来よりも増大させることができる。
また製本装置1は、熱溶融型の接着剤が塗布された内部テープ102または外部テープ202を使用して、積層シート101の製本をすることができる。
また製本装置1は、本体部11内の貼付位置へ向けて第二方向に搬送される印字済みの内部テープ102または外部テープ202から、第二搬送方向に対して交わる方向に剥離紙102Cまたは剥離紙202Cを剥離する剥離紙ローラ141を備える。製本装置1は、剥離紙ローラ141によって剥離された剥離紙102Cまたは剥離紙202Cを、剥離紙巻取スプール142に巻き付けて回収することもできる。従って製本装置1は、一面に剥離紙が貼着された粘着テープを内部テープ102または外部テープ202として使用して、積層シート101の製本をすることができる。
さらに製本装置1においては、第二搬送方向において、サーマルヘッド57の印字位置と本体部11内部の貼付位置との間にテープカッター58が設けられている。従って、積層シート101の第二搬送方向の長さに応じた適切な長さに内部テープ102または外部テープ202を幅方向に切断することができる。
本実施形態におけるカセット装着部8が、本発明の「カセット装着部」に相当する。テープ駆動軸100およびリボン巻取軸60が、本発明の「第一搬送手段」に相当する。サーマルヘッド57が、本発明の「印字手段」に相当する。搬送ローラ41が、本発明の「第二搬送手段」に相当する。シートストッパ15,16および支持部321,331が、本発明の「貼付手段」に相当する。第一ヒータ31および第二ヒータ32,33が、本発明の「ヒータ」に相当する。剥離紙ローラ141および剥離紙巻取スプール142が、本発明の「剥離手段」に相当する。テープカッター58が、本発明の「切断手段」に相当する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、本実施形態の製本装置1の印字部12は、印字用の内部テープ102を収容するカセット50として、テープの印字面が保護フィルムで覆われない「レセプタタイプ」、テープの印字面が透明な保護フィルムで覆われる「ラミネートタイプ」等の各種のカセット50を用いて印字を行うことができる。このため、テープカセットの種類毎に異なる製本装置1を用いる必要がない。また、外部テープ202は、ユーザが手作業で加工したテープであってもよい。例えば、ユーザが外部テープ202の周囲をギザギザに切断したテープであってもよい。よって、ユーザは1台の製本装置1を用いて、各種のテープに印字を施しながら、積層シート101の製本をすることができる。
上述では、シートストッパ15,16が積層シート101を挟持し、第一ヒータ31側に移動することによって、印刷済みの内部テープ102または外部テープ202と積層シート101とを接触させた。これに対し、印刷済みの内部テープ102または外部テープ202が載置された状態の第一ヒータ31を積層シート101側に移動させることによって、印刷済みの内部テープ102または外部テープ202と積層シート101とを接触させてもよい。
1 製本装置
8 カセット装着部
30 ヒータ
31 第一ヒータ
32,33 第二ヒータ
41 搬送ローラ
50 カセット
57 サーマルヘッド
58 テープカッター
60 リボン巻取軸
100 テープ駆動軸
101 積層シート
102 内部テープ
103 インクリボン
141 剥離紙ローラ
142 剥離紙巻取スプール
143 剥離紙巻取軸
202 外部テープ

Claims (5)

  1. 複数のシートからなる積層シートの一端に、一面に接着剤が塗布されたテープを貼り付けることによって製本する製本装置であって、
    前記テープへの印字に使用されるインクリボンを収容するテープカセットを着脱可能に装着するカセット装着部と、
    前記テープおよび前記カセット装着部に装着された前記テープカセットの前記インクリボンを、所定の印字位置へ向けて搬送する第一搬送手段と、
    前記第一搬送手段によって前記印字位置へ搬送された前記インクリボンを用いて、前記テープに印字する印字手段と、
    前記印字手段によって印字された前記テープを、前記積層シートの一端が配置される所定の貼付位置へ向けて搬送する第二搬送手段と、
    前記第二搬送手段によって前記貼付位置へ搬送された前記一面に接着剤が塗布された前記テープと前記積層シートの一端とを接着させることによって、前記積層シートの一端に前記テープを貼りつける貼付手段と
    を備えたことを特徴とする製本装置。
  2. 前記カセット装着部は、
    前記テープを内部テープとして前記テープカセットに収容する前記テープカセットである内部テープ用カセットおよび、
    前記テープカセットの外部のテープである外部テープを装着可能な前記テープカセットであって、装着された前記外部テープを前記印字位置へ導く外部テープ用ガイドを備えた外部テープ用カセットを装着可能であり、
    前記第一搬送手段は、前記内部テープ用カセットから引き出された前記内部テープおよび前記外部テープ用カセットの前記外部テープ用ガイドから引き出された前記外部テープを、前記印字位置へ搬送することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記第二搬送手段によって前記貼付位置に搬送された前記テープの前記一面の反対側に配置され、前記テープの前記一面に塗布された前記接着剤を加熱するヒータを備え、
    前記貼付手段は、前記ヒータによって加熱された前記テープの前記接着剤と前記積層シートの一端とを接着させることによって、前記積層シートの一端に前記テープを貼り付けることを特徴とする請求項1または2に記載の製本装置。
  4. 前記テープの前記一面に接着剤を介して剥離可能に接着された剥離材が設けられている場合に、前記第二搬送手段によって前記貼付位置へ向けて搬送される前記テープから、前記テープが搬送される搬送方向に対して交わる方向に前記剥離材を剥離する剥離手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の製本装置。
  5. 前記印字位置と前記貼付位置との間に、前記テープを幅方向に切断する切断手段を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の製本装置。
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