JP2014188053A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で複雑な変形が可能で、動作した際に動作前と動作後でキャラクタの種類の異なるイメージを表現可能な可動役物を有する遊技機を提供する。
【解決手段】第1可動役物20および第2可動役物40は、棒状に形成され、中央部が支持部22,42とされ、一方の端部が第1回転部23,43とされ、他方の端部が第2回転部24、44とされている。第1回転部23,43および第2回転部24,44は、支持部22,42の軸方向に対して回転軸方向が45度とされた状態で、支持部22,42に対して180度回転する。これにより、第1可動役物20および第2可動役物40は、棒状からクランク形状に変形可能にされている。第1可動役物20と第2可動役物40を十字状に合体させた場合に、卍状に変形可能になっている。第1回転部23,43、と、第2回転部24,44は、1つのモータにより同時に逆回転可能になっている。
【選択図】図8
【解決手段】第1可動役物20および第2可動役物40は、棒状に形成され、中央部が支持部22,42とされ、一方の端部が第1回転部23,43とされ、他方の端部が第2回転部24、44とされている。第1回転部23,43および第2回転部24,44は、支持部22,42の軸方向に対して回転軸方向が45度とされた状態で、支持部22,42に対して180度回転する。これにより、第1可動役物20および第2可動役物40は、棒状からクランク形状に変形可能にされている。第1可動役物20と第2可動役物40を十字状に合体させた場合に、卍状に変形可能になっている。第1回転部23,43、と、第2回転部24,44は、1つのモータにより同時に逆回転可能になっている。
【選択図】図8
Description
本発明は、可動役物を有する遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機では、様々な演出が行われるが、その一つとして可動役物が知られている。可動役物は、例えば、基本的には、直線移動や円弧移動や回転等の動作を行う演出用部材である。例えば、直線移動する可動役物や、複数の可動役物が移動して合体する可動役物や、回転する可動役物等を備えた遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。合体する可動役物では、それぞれの可動役物がキャラクタの一部となっており、合体することにより一つのキャラクタが完成するようになっている。
また、複数の発光部材(飾り部材)を円弧状に並べた態様から環状に並べた態様となるように変更可能な可動役物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
これらのように、複数の部材が合体したり、連動して移動したりすることが行われている。
これらのように、複数の部材が合体したり、連動して移動したりすることが行われている。
また、パチンコ遊技機では、遊技球が流下する遊技領域を備える遊技盤の中央部に大きな開口を設け、遊技盤の開口に表示画面を臨ませるように遊技盤の後方に液晶ディスプレイ等で構成される演出表示装置が配置される。
また、遊技盤の前記開口の少なくとも左右と上には、この開口部分を遊技球が流下しないように、遊技盤面よりガラス扉側に向かって出っ張った状態に装飾部材が設けられている。
このような装飾部材の一部として可動役物が設けられたり、装飾部材に隠れるように可動役物が設けられたりし、可動役物が作動する際に、可動役物が液晶ディスプレイの表示画面の中央部分側に移動するのが一般的である。
また、パチンコ遊技機では、遊技の演出として、演出表示装置の表示演出がメインになっている。また、演出表示装置の表示演出では、遊技機オリジナルのキャラクタだけではなく、歌手、俳優、スポーツ選手等の有名人である既存のキャラクタや、漫画、アニメ、ドラマ、ゲーム等に登場する既存のキャラクタや、歴史上の人物としてのキャラクタを用いた演出が行われる場合が多い。
上述の可動役物は、このようなキャラクタに関連する物を模したものである場合が多く、例えば、侍、武将等のキャラクタの可動役物の場合に、可動役物が刀、剣、槍等を模したものである場合がある。すなわち、可動役物は、表示演出のメインのキャラクタに関連する物を模したものである場合がある。これにより、演出表示装置における演出表示と、可動役物による動作演出とをタイミングを合わせて行った際に、演出表示と可動役物の関連性に基づいて演出効果を高めることができる。
ところで、可動役物の基本的な動作は、スライド移動、円弧移動(移動させる部材の外側に回転軸がある)、回転(移動させる部材内に回転軸がある)である。したがって、例えば、可動役物の形状が変化する場合も、可動役物の一部が残りの部分に対してスライド移動したり、円弧移動したり、回転移動したりすることで行われる。
そこで、複数箇所が可動して可動役物が変形するような場合にモータやソレノイド等の駆動装置が複数必要となり、コスト増の要因となる。例えば、離れた場所の部分が互いに逆方向に回転するような場合に、コスト増になるが、それぞれに駆動装置を設けた方が簡単な構造とできる可能性が高い。可動役物において、離れた二箇所が逆方向に回転して変形するような場合でも比較的簡単な構造で、かつ、一つの駆動源で変形可能とすることが求められていた。
また、演出表示のキャラクタに関連する可動役物の場合に、例えば、演出表示装置の周囲の装飾物の一部とされ、リーチ予告、大当たり予告、リーチ演出等の際に、演出表示装置の表示画面の中央側に向かって移動することが多い。
この場合に、可動役物が動くことが遊技者の気持ちを盛り上げることになるが、多くの機種でこのような可動役物が採用されてしまうと、遊技者に厭きられてしまう虞がある。
この場合に、可動役物が動くことが遊技者の気持ちを盛り上げることになるが、多くの機種でこのような可動役物が採用されてしまうと、遊技者に厭きられてしまう虞がある。
そこで、可動役物が動作する前は、装飾部材側に有ってキャラクタのイメージにかかわる装飾部材として機能し、動作する際には、画面側に移動するとともに変形することによって、キャラクタに関連する別のイメージを示す可動役物となるような部材が求められていた。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、簡単な構造で複雑な変形が可能で、動作した際に動作前と動作後でキャラクタの種類の異なるイメージを表現可能な可動役物を有する遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技盤を有し、前記遊技盤に変形する可動役物を備える遊技機であって、
前記可動役物は、
支持部と、
前記支持部に回転自在に支持されるとともに前記支持部に対して回転することにより前記可動役物を変形させる第1回転部と、
前記支持部に回転自在に支持されるとともに、前記第1回転部が回転する際に、前記支持部に対して前記第1回転部と逆方向に回転することにより前記可動役物を変形させる第2回転部と、
前記第1回転部および前記第2回転部を回転させる回転機構とを備え、
前記回転機構は、
前記支持部に回転自在に支持されるとともに回転駆動され、かつ、前記第1回転部に回転運動を伝達する第1回転駆動部およびこの第1回転駆動部と一体に回転して前記第2回転部に回転運動を伝達する第2回転駆動部を備える駆動回転体と、
前記第1回転部と一体に回転するとともに、前記第1回転駆動部から回転運動が伝達される第1回転従動部と、
前記第2回転部と一体に回転するとともに、前記第2回転駆動部から回転運動が伝達される第2回転従動部と、
前記第2回転部の回転方向を前記第1回転部の回転方向の逆にするために、前記第2回転駆動部と前記第2回転従動部の間に設けられる中間回転伝動部とを備えることを特徴とする。
前記可動役物は、
支持部と、
前記支持部に回転自在に支持されるとともに前記支持部に対して回転することにより前記可動役物を変形させる第1回転部と、
前記支持部に回転自在に支持されるとともに、前記第1回転部が回転する際に、前記支持部に対して前記第1回転部と逆方向に回転することにより前記可動役物を変形させる第2回転部と、
前記第1回転部および前記第2回転部を回転させる回転機構とを備え、
前記回転機構は、
前記支持部に回転自在に支持されるとともに回転駆動され、かつ、前記第1回転部に回転運動を伝達する第1回転駆動部およびこの第1回転駆動部と一体に回転して前記第2回転部に回転運動を伝達する第2回転駆動部を備える駆動回転体と、
前記第1回転部と一体に回転するとともに、前記第1回転駆動部から回転運動が伝達される第1回転従動部と、
前記第2回転部と一体に回転するとともに、前記第2回転駆動部から回転運動が伝達される第2回転従動部と、
前記第2回転部の回転方向を前記第1回転部の回転方向の逆にするために、前記第2回転駆動部と前記第2回転従動部の間に設けられる中間回転伝動部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、支持部と第1回転部と第2回転部とを有する可動役物において、第1回転部と第2回転部とを逆に回転させて可動役物を変形する際に、1つの駆動源、例えば、モータで駆動回転体を回転させることで、第1回転部と第2回転部を回転できるとともに、第1回転駆動部から第1回転従動部への回転運動の伝達を直接行い、第1回転駆動部から第2回転従動部への回転運動の伝達には、仲介回転伝動部を介することにより、第1回転部と、第2回転部との回転方向を逆にすることができる。
このような構成によれば、例えば、可動役物の二箇所で、それぞれの部分を逆方向に回転することによい、比較的複雑な変形が可能になり、さらに複数の可動役物を組み合わせて変形することで、さらに複雑な変形が可能になる。
このような構成によれば、例えば、可動役物の二箇所で、それぞれの部分を逆方向に回転することによい、比較的複雑な変形が可能になり、さらに複数の可動役物を組み合わせて変形することで、さらに複雑な変形が可能になる。
本発明の前記構成において、前記支持部、前記第1回転部、前記第2回転部および前記回転機構を有する前記可動役物として,第1可動役物と、第2可動役物とを備え、
前記第1可動役物および前記第2可動役物を、それぞれ互いに離れた第1の配置状態から互いに合体する第2の配置状態まで移動するための移動機構が設けられ、
前記第1可動役物と、前記第2可動役物とが合体した状態で前記第1可動役物および前記第2可動役物のそれぞれにおいて、前記第1回転部と前記第2回転部とを回転させることにより、合体した第1可動役物と第2可動役物とが一体に変形することが好ましい。
前記第1可動役物および前記第2可動役物を、それぞれ互いに離れた第1の配置状態から互いに合体する第2の配置状態まで移動するための移動機構が設けられ、
前記第1可動役物と、前記第2可動役物とが合体した状態で前記第1可動役物および前記第2可動役物のそれぞれにおいて、前記第1回転部と前記第2回転部とを回転させることにより、合体した第1可動役物と第2可動役物とが一体に変形することが好ましい。
このような構成によれば、二つの可動役物が離れた状態から合体した後に変形することにより、より複雑な変形が可能になる。この場合に、別体である第1可動役物と、第2可動役物でそれぞれ駆動源が必要であるが、合計四つの回転部を二つずつ逆方向に回転させることが可能であり、複雑な変形が可能である。
また、本発明の前記構成において、前記第1可動役物および前記第2可動役物は、それぞれ長尺な棒状(柱状)に形成されるとともに、中央部が前記支持部とされ、両端部のうちの一方の端部が前記第1回転部とされ、他方の端部が前記第2回転部とされ、
前記支持部の軸方向に対して、前記第1回転部および前記第2回転部の回転における回転軸方向を略45度に設定し、
前記支持部に対して第1回転部および第2回転部を略180度回転することにより、第1可動役物および第2可動役物を棒状からクランク形状に変形可能とし、
前記第1可動役物と、前記第2可動役物とを前記第2の配置状態となった際に十字状に合体可能とするとともに、十字状に合体した状態で、前記第1可動役物および前記第2可動役物それぞれの前記第1回転部および前記第2回転部を逆方向に回転することにより、互いに合体している前記第1可動役物および前記第2可動役物を十字状から卍状に変形可能になっていることが好ましい。
前記支持部の軸方向に対して、前記第1回転部および前記第2回転部の回転における回転軸方向を略45度に設定し、
前記支持部に対して第1回転部および第2回転部を略180度回転することにより、第1可動役物および第2可動役物を棒状からクランク形状に変形可能とし、
前記第1可動役物と、前記第2可動役物とを前記第2の配置状態となった際に十字状に合体可能とするとともに、十字状に合体した状態で、前記第1可動役物および前記第2可動役物それぞれの前記第1回転部および前記第2回転部を逆方向に回転することにより、互いに合体している前記第1可動役物および前記第2可動役物を十字状から卍状に変形可能になっていることが好ましい。
このような構成によれば、二つの離れた棒状の可動役物を合体して十字状にし、さらに十字状の可動役物を、卍状に変形することが可能であり、遊技者に印象深い演出を行うことが可能になる。
また、本発明の前記構成において、前記遊技盤は、演出表示を行う演出表示装置を備え、
前記演出表示装置に表示される演出表示には、卍に係わるキャラクタの演出表示が含まれ、当該キャラクタの演出表示には、前記キャラクタの複数の台詞の文字列の表示および/または前記台詞の音声出力が含まれ、
前記第1可動役物および前記第2可動役物は、前記第1の配置状態において、前記演出表示装置の表示画面の周縁部の前で、かつ、遊技者に視認可能な位置に配置され、
前記第1の配置状態の前記第1可動役物および前記第2可動役物のそれぞれの表面には、互いに異なる前記台詞を示す文字列が表示され、
前記第1可動役物および前記第2可動役物が前記表示画面の前で移動して十字に合体した後に卍に変形することが好ましい。
前記演出表示装置に表示される演出表示には、卍に係わるキャラクタの演出表示が含まれ、当該キャラクタの演出表示には、前記キャラクタの複数の台詞の文字列の表示および/または前記台詞の音声出力が含まれ、
前記第1可動役物および前記第2可動役物は、前記第1の配置状態において、前記演出表示装置の表示画面の周縁部の前で、かつ、遊技者に視認可能な位置に配置され、
前記第1の配置状態の前記第1可動役物および前記第2可動役物のそれぞれの表面には、互いに異なる前記台詞を示す文字列が表示され、
前記第1可動役物および前記第2可動役物が前記表示画面の前で移動して十字に合体した後に卍に変形することが好ましい。
このような構成によれば、キャラクタの台詞として、例えば、決まり文句、決め台詞、持ちギャグ等のキャラクタをイメージさせる台詞が、それぞれ離れて配置された二つの可動役物に表示されている。なお、ここで表示とは、例えば、各種ディスプレイを備えて表示するものであっても、立体形状により表示されるものであっても、印刷によって表示されるものであっても、色、明るさ等の異なる照明により表示されるものであっても、台詞が表示されたシールを貼り付けるものであってもよい。
各々台詞が表示された可動役物は、上述のように十字状に合体した後に、上述のキャラクタに関連し、キャラクタをイメージ可能な卍状に変形する。なお、卍は、仏教や、ヒンドゥー教で吉祥を示す印や紋であり、例えば、武士等のキャラクタの紋である設定等であってもよい。また、卍は、忍者を示す場合もあり、忍者のキャラクタに関連するものであってもよい。また、僧侶や僧兵など仏教系のキャラクタやヒンドゥー教系のキャラクタに卍が関連付けられていてよい。
本発明によれば、可動役物を比較的簡単な構成とするとともに、可動役物を複雑に変形可能にする。
本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図4は、パチンコ遊技機1の概略図であり、パチンコ遊技機1の正面を示すものである。図1〜図4に示す概略図において、パチンコ遊技機1の正面は、ガラス扉(透明板扉)2に覆われており、ガラス扉2の二重ガラスからなるガラスユニット(透明板ユニット)3から遊技領域4を形成するための遊技盤5が視認可能になっている。
図1〜図4は、パチンコ遊技機1の概略図であり、パチンコ遊技機1の正面を示すものである。図1〜図4に示す概略図において、パチンコ遊技機1の正面は、ガラス扉(透明板扉)2に覆われており、ガラス扉2の二重ガラスからなるガラスユニット(透明板ユニット)3から遊技領域4を形成するための遊技盤5が視認可能になっている。
なお、パチンコ遊技機1は、遊技店の島設備に固定される矩形枠状の機枠(図示略)と、機枠に扉状に開閉可能に設けられるとともに遊技盤5を収納した状態に支持する本体枠とを備えている。この本体枠にガラス扉2がドア状に開閉可能に取り付けられている。
遊技盤5は、その略中央部に演出表示装置6用の開口部7が設けられている。
この開口部7の奥側、すなわち、遊技盤5の盤面に対して遊技者の反対側で、島設備の内部側に演出表示装置6が設けられている。演出表示装置6の表示画面8とガラスユニットとの間には、遊技盤5の盤面とガラスユニット3との間の距離より少なくとも数倍以上の距離がある。
この開口部7の奥側、すなわち、遊技盤5の盤面に対して遊技者の反対側で、島設備の内部側に演出表示装置6が設けられている。演出表示装置6の表示画面8とガラスユニットとの間には、遊技盤5の盤面とガラスユニット3との間の距離より少なくとも数倍以上の距離がある。
したがって、ガラスユニット3と、演出表示装置6の表示画面8との間には、立体的な可動役物20.40を立体的に可動させることが可能な空間的な余裕がある。
また、遊技盤5の開口部7の周囲(下を除く上と左と右)には、前記開口部7側に遊技球が流れないように遊技盤5の盤面からガラスユニット3に向かって突出する装飾部材(鎧部材)12が設けられている。なお、開口部7の下側は、遊技盤5の盤面から突出していないステージ13となっており、遊技球が進入可能になっているとともに、装飾部材の左右側部からステージ13に遊技球を誘導するワープ通路により遊技球が誘導され、ステージ13上に載った遊技球がそれより下側の遊技領域4側に流下可能になっている。
また、遊技盤5の開口部7の周囲(下を除く上と左と右)には、前記開口部7側に遊技球が流れないように遊技盤5の盤面からガラスユニット3に向かって突出する装飾部材(鎧部材)12が設けられている。なお、開口部7の下側は、遊技盤5の盤面から突出していないステージ13となっており、遊技球が進入可能になっているとともに、装飾部材の左右側部からステージ13に遊技球を誘導するワープ通路により遊技球が誘導され、ステージ13上に載った遊技球がそれより下側の遊技領域4側に流下可能になっている。
また、ガラス扉2のガラスユニット3より下側には、賞球として払い出された遊技球を受けて貯留するとともに、遊技球を遊技領域4内に向けて発射する発射装置に供給するための上皿9と、上皿9からオーバーフローする遊技球を受け、あるいは遊技球を一時的に貯留する下皿10と、遊技球の発射と、発射勢の調整を操作するためのハンドル11とを備えている。
このパチンコ遊技機1には、第1可動役物20と、第2可動役物40とが設けられている。第1可動役物20は、図1から図4に示すように、前記開口部7の上側に配置されて装飾部材12の一部として機能するとともに、開口部7の略中央まで下側に移動するようになっている。なお、第1可動役物20を移動させる機構については後述する。
また、第2可動役物40は、開口部7の右側に配置されて装飾部材12の一部として機能するとともに、開口部7の略中央部まで左側に移動するようになっている。なお、第2可動役物40を移動させる機構については後述する。
第1可動役物20と第2可動役物40は、図5および図6に示すように、四角筒状(棒状)の長尺な形状を有する。第1可動役物20は、水平方向に長く、第2可動役物40は、垂直方向に長くなっている。
これら第1可動役物20および第2可動役物40は、開口部7の中央部で十字状に直交するように配置された後に、卍状に変形するようになっている。
これら第1可動役物20および第2可動役物40は、開口部7の中央部で十字状に直交するように配置された後に、卍状に変形するようになっている。
第1可動役物20は、その背面側に第2可動役物40の幅に対応するとともに上下に開放した直方体状の凹部(切欠部)21を長さ方向の中央に備えており、第2可動役物40は、その前面側に第1可動役物20の幅に対応するとともに左右に開放された直方体状の凹部(切欠部)41を長さ方向の中央部に備えている。
第1可動役物20の凹部21と第2可動役物40の凹部41は、互いに向かい合った状態となっており、後述のように第1可動役物20が遊技盤5側の第2可動役物40に遊技盤5の盤面に直交する方向に沿って移動することにより、凹部21,41同士が重なるとともに噛み合って嵌合することで、図3に示すように、第1可動役物20と第2可動役物40とが十字状に合体することが可能になっている。
また、第1可動役物20および第2可動役物40は、それぞれ四角筒状の部材を3つに分割した構成を有する。図5に示すように、第1可動役物20は、凹部21の反対側となる正面側(遊技者を向く面)から見て軸方向に対して135度(45度)の角度にされている左右2箇所の分割面で分割され、左右方向の中央部分の正面から見て平行四辺形の部分が支持部22とされ、支持部22に対して左側の部分(左端部)が支持部22に対して回転する第1回転部23とされ、支持部22に対して右側の部分(右端部)が支持部22に対して回転する第2回転部24とされている。
図6に示すように、第2可動役物40は、凹部41を有する正面側(遊技者を向く面)から見て軸方向に対して135度(45度)の角度にされている上下2箇所の分割面で分割され、上下方向の中央部分の正面から見てひし形の部分が支持部42とされ、支持部42に対して分割面より上側の部分(上端部)が、支持部42に対して回転する第1回転部43とされ、支持部42に対して下側の部分(下端部)が支持部42に対して回転する第2回転部44とされている。
また、支持部22,42は、四角筒状の部材を分割面で切断した形状とされるとともに、分割面の部分が矩形状の板で閉塞されている。また、第1回転部23,43および第2回転部24,44もそれぞれ四角筒状の部材を分割面で分割した形状であり、分割面の部分が矩形状の板で閉塞されている。また、第1回転部23、43および第2回転部24、44においては、第1可動役物20または第2可動役物40で端面となる部分が矩形状の板で閉塞された形状となっている。
支持部22,42の軸方向に対する第1回転部23,43および第2回転部24,44の回転軸方向は、45度(135度)とされ、分割面に対して直交している。これら第1回転部23,43の回転方向と、第2回転部24,44の回転方向とは、逆方向となっており、一方を正回転とすれば他方が逆回転となる。また、第1回転部23,43および第2回転部24,44とは互いに逆方向にそれぞれ180度回転することにより、図4に示すように、棒状からクランク形状に変化する。また、合体した第1可動役物20と第2可動役物40とを見た場合に、十字状から卍状に変化することになる。このような変形のための第1回転部23,43および第2回転部24,44を回転させる機構については、後述する。
図7、図8に示すように、第1可動役物20および第2可動役物40の正面には、支持部22,42、第1回転部23,43、第2回転部24,44に対応して3つに分割されたセグメント表示装置25,45が設けられている。第1可動役物20のセグメント表示装置25、第2可動役物40のセグメント表示装置45には、それぞれ複数の文字を表す複数の文字セグメントtが設けられているとともに、文字セグメントt以外の部分が背景セグメントbとされており、それぞれの文字セグメントtの部分および背景セグメントbの部分は、樹脂製のレンズ部材からなり、レンズ部材は、光を散乱させて光源が略見えないように光を透過する半透過性の光学特性を有する。
文字セグメントtおよび背景セグメントbの裏面側にLED基板が配置されるとともに、LED基板に各セグメントに対応して、複数のLEDが搭載されている。このLEDは、例えば、2色LEDまたは3色LEDが用いられており、文字セグメントtと背景セグメントbを別の色の光で発光させて文字セグメントtが示す文字を視認し易くした状態と、文字セグメントtと背景セグメントbを同じ色で発光させて文字セグメントtが示す文字を視認し難くした状態とに変更できるようになっている。
また、第1回転部23,43および第2回転部24,44は、回転することにより正面と背面とが逆転することなるので、第1回転部23,43および第2回転部24,44の背面には、文字セグメントtなしで背景セグメントbだけの状態となった平面発光装置が設けられている。
平面発光装置では、背景セグメントbと略同様の平板状のレンズ部材と、レンズ部材を背面から照らすLEDを備えたLED基板が設けられている。これにより、合体した第1可動役物20と第2可動役物40とが卍状に変形した際に、クランク状となった第1可動役物20および第2可動役物40の正面側全体を略同じ色で発光表示することが可能となっている。
なお、卍状の状態で第1可動役物20、第2可動役物40の発光色が時間経過に合わせて変化してもよい。また、同じ色ではなく、文字セグメントtと背景セグメントbと、裏面側の発光とで一体のグラデーションのある発光であってもよい。
セグメント表示装置25,45でそれぞれ表示される文字列は、例えば、演出表示装置6で表示されるメインのキャラクタの台詞としての決め台詞、持ちギャグ、決まり文句である。キャラクタは、アニメ、ドラマ、ゲーム等の登場人物や、俳優、歌手、芸人、スポーツ選手等の有名人などの既存のキャラクタであってもよく、この既存のキャラクタの決め台詞、持ちギャグ、決まり文句等を演出表示装置6で表示したり、音声で出力したりする。
このような既存のキャラクタの決め台詞、持ちギャグ、決まり文句が、第1可動役物20のセグメント表示装置25および第2可動役物のセグメント表示装置45に表示されるようになっている。
次に、これら第1可動役物20と第2可動役物40を遊技盤5に対して移動させる移動機構について説明する。
第1可動役物20は、第1移動機構26により水平方向に長手方向を沿わせた状態で、遊技盤5の盤面に沿った上下方向(Y軸方向)および遊技盤5の盤面に直交する水平方向(Z軸方向)に移動可能にする第1移動機構26を有する。
第1可動役物20は、第1移動機構26により水平方向に長手方向を沿わせた状態で、遊技盤5の盤面に沿った上下方向(Y軸方向)および遊技盤5の盤面に直交する水平方向(Z軸方向)に移動可能にする第1移動機構26を有する。
図7から図10に示すように、第1移動機構26は、遊技盤5の盤面に沿った上下方向(Y軸方向)に第1可動役物を移動させるY軸移動機構27と、遊技盤5の盤面に直交する水平方向(Z軸方向)に第1可動役物を移動させるZ軸移動機構28とを備える。
Y軸移動機構27は、遊技盤5または遊技盤5に固定された部材に支持されるとともに遊技盤5の盤面に沿って上下に延在するガイドレール29と、このガイドレール29に沿って移動自在にガイドレール29に嵌合しているY軸スライド部30と、このY軸スライド部30に設けられたラック31と、遊技盤5または遊技盤5に固定された部材に支持された駆動源としてのステッピングモータ32と、ステッピングモータ32により回転駆動されるピニオン33とを備える。
このY軸移動機構27では、ステッピングモータ32によりピニオン33を回転させると、ガイドレール29に案内されて遊技盤5の盤面に沿って上下方向にY軸スライド部30が移動可能になる。すなわち、ラック31に噛み合っているピニオン33の回転運動がラック31の上下の直線運動に変換され、ラック31を備えるY軸スライド部30がガイドレール29に沿って上下に移動する。
Y軸スライド部30は、Z軸移動機構28を介して、第1可動役物20を支持する第1支柱34を支持している。この第1支柱34は、図9および図10に示すように、遊技盤5の盤面に沿って水平な部分と、それより先端側の盤面に直交する部分とからL字状に形成されている。この第1支柱34の基端部がY軸スライド部30に設けられたZ軸移動機構28のZ軸スライド部35に固定され、第1支柱34の先端部に第1可動役物20の支持部22の背面の凹部21より左側の部分に固定されている。
第1移動機構26のZ軸移動機構28は、Y軸スライド部30に設けられ、Z軸方向に沿って延在するように固定されたガイドレール36と、このガイドレール36に沿って移動自在にガイドレール36に嵌合しているZ軸スライド部35と、このZ軸スライド部35に設けられたラック37と、Y軸スライド部30に支持された駆動源としてのステッピングモータ38と、ステッピングモータ38により回転駆動されるピニオン39とを備える。
このZ軸移動機構28では、ステッピングモータ38によりピニオン39を回転させると、ガイドレール36に案内されて遊技盤5の盤面に直交する方向に沿ってZ軸スライド部35が移動可能になる。すなわち、ラック37に噛み合っているピニオン39の回転運動がラック37の左右(前後)の直線運動に変換され、ラック37を備えるZ軸スライド部35がガイドレール36に沿ってZ軸方向に移動する。このZ軸スライド部35に上述のように第1支柱34が支持されているので、第1支柱に支持された第1可動役物をZ軸方向に移動可能になっている、
第2可動役物40を遊技盤5の盤面に沿って水平方向(X軸方向)に移動させる第2移動機構46は、遊技盤5または遊技盤5に固定された部材に支持されるとともに遊技盤5の盤面に沿って左右に延在するガイドレール47と、このガイドレール47に沿って移動自在にガイドレール47に嵌合しているX軸スライド部48と、このX軸スライド部48に設けられたラック49と、遊技盤5または遊技盤5に固定された部材に支持された駆動源としてのステッピングモータ50と、ステッピングモータ50により回転駆動されるピニオン51とを備える。
ステッピングモータ50によりピニオン51を回転させると、ガイドレール47に案内されて遊技盤5の盤面に沿って左右方向にX軸スライド部48が移動可能になる。すなわち、X軸スライド部48のラック49に噛み合っているピニオン51の回転運動がラック49の左右の直線運動に変換され、ラック49を備えるX軸スライド部48がガイドレール47に沿ってX軸方向に移動する。
X軸スライド部48は、第2可動役物40を支持する第2支柱52を支持している。この第2支柱52は、図7から図10に示すように、遊技盤5の盤面に沿って垂直な部分と、それより先端側の盤面に直交する部分とからL字状に形成されている。この第2支柱52の基端部がX軸スライド部48に固定され、第2支柱52の先端部に第2可動役物40の支持部42の背面に固定されている。
図8に示すように、第1可動役物20と第2可動役物40とが上述のY軸移動機構27と第2移動機構(X軸移動機構)46により、互いに近づいて正面から見て十字状に重なった状態で、図9および図10に示すように、Z軸移動機構28により、第1可動役物20をZ軸方向に沿って移動すると、第1可動役物20と第2可動役物40とが互いの凹部21,41を噛み合わせるようにして合体して十字状になる。この際に、第1可動役物20の正面と第2可動役物の正面とは、ほぼ同一平面内に配置され、面一の状態になる。
次に、第1可動役物20および第2可動役物40を変形するための回転機構60を説明する。なお、第1可動役物20および第2可動役物40の回転機構60は、それそれ、配置される方向が90度異なるが構成は同じである。
第1及び第2可動役物20,40において、支持部22,42の内部で、前記支持部22,42に回転自在に支持される第1回転駆動部となる第1駆動傘歯車61および第2回転駆動部となる第2駆動傘歯車62とを備える。これら第1駆動傘歯車61および第2駆動傘歯車62は、1つの駆動回転体としての駆動軸63の一方の端部と他方の端部とにそれぞれ支持され、一体に回転可能になっている。
この駆動軸63は、支持部22,42の内部に、支持部22,42の軸方向と平行に配置されている。また、駆動軸63は、支持部22,42の凹部21、41を避けて配置されており、支持部22,42の凹部21,41に露出することがないように支持部22,42内に図示しない軸受により回転自在に支持されている。
また、駆動軸63の第1駆動傘歯車61側の第1駆動傘歯車61より中央側には、駆動軸63と一体に回転可能な歯車64が設けられ、この歯車64にステッピングモータ65の回転軸に固定あれて、回転駆動される駆動歯車66が噛み合っている。これにより、歯車64、駆動軸63、第1駆動傘歯車61、第2駆動傘歯車62が回転駆動される。
第1回転部23、43には、その内部にベース部67を備え、ベース部67に固定軸68が固定されている。固定軸68は、第1回転部23,43の分割面の中央部から分割面に直交するように、支持部22.42側に延出している。
固定軸68は、支持部22,42に設けられた軸受部69に回転自在に支持されている。固定軸68の先端部には、第1駆動傘歯車61と噛み合う第1回転従動部としての第1従動傘歯車70が固定されている。これにより、第1駆動傘歯車61が回転すると、その回転運動が、第1従動傘歯車70に伝達され、第1従動傘歯車70と一体に第1回転部23,43が回転する。
第2回転部24,44には、その内部にベース部72を備え、ベース部72に固定軸73が固定され、固定軸73は、第2回転部24,44の分割面の中央部から分割面に直交するように、支持部22,42側に延出している。
また、固定軸73は、支持部22,42に設けられた軸受部74に回転自在に支持されている。固定軸73には、固定軸73を介して第2回転部24,44と一体に回転する第2回転従動部としての第2従動歯車75が固定されている。第2駆動傘歯車62と、第2従動歯車75との間には、中間回転伝動部76が設けられている。
中間回転伝動部76は、支持部22,42に回転自在に支持された中間軸77を備え、中間軸77の一方の端部には、第2駆動傘歯車62と噛み合う中間傘歯車78が固定され、中間軸77の他方の端部には、第2従動歯車75と噛み合う中間歯車79が固定されている。これにより、第2駆動傘歯車62が回転すると、第2駆動傘歯車62に噛み合う中間傘歯車78に回転運動が伝達され、中間傘歯車78と一体に中間歯車79が回転する。この中間歯車79の回転運動が中間歯車79に噛み合う第2従動歯車75が第2回転部24,44と一体に回転することになる。
この際に、中間回転伝動部76を備えることにより、第2回転部24,44の回転方向は、同時に回転する第1回転部23,43の回転方向と逆になる。
また、第1回転部23,43および第2回転部24,44は、上述のような回転機構60により、互いに逆に180度回転させられるようになっている。これにより、第1可動役物20および第2可動役物40は、図11および図12に示すように、棒状からクランク形状に変形することになる。
また、第1回転部23,43および第2回転部24,44は、上述のような回転機構60により、互いに逆に180度回転させられるようになっている。これにより、第1可動役物20および第2可動役物40は、図11および図12に示すように、棒状からクランク形状に変形することになる。
すなわち、支持部22,42の軸方向に対して、45度の角度を有する回転軸回りに第1回転部23,43と第2回転部24,44とを回転することにより、第1回転部23,43と第2回転部24,44との軸方向がそれぞれ90度変わった状態となり、棒状からクランク状に変形することになる。また、図11に示すように、十字状に合体した第1可動役物20および第2可動役物40が、それぞれが棒状からクランク状に変形することにより、図12に示すように、十字状から卍状に変形することになる。
このような遊技機においては、演出表示装置6の表示画面8に表示される表示演出として、例えば、ゲーム、アニメ、ドラマの登場人物や、歌手、俳優、スポーツ選手等の既存のキャラクタが表示される。このキャラクタには、決め技等のキャラクタを特徴付ける動作があり、この動作には、名称が付けられ、その名称に卍が含まれるものとなっている。
例えば、キャラクタは、アニメ、ゲーム等の主要登場人物で、例えば、僧兵であり、決め技の名称が卍波動剣とされている。また、戦闘の際に、真言を唱え、唱える真言は例えば、オン・バサラ・タラマ・キリク・ソワカである。
このキャラクタに対応し、第1可動役物20の正面には、セグメント表示装置25を用いて、オン・バサラ・タラマの文字が表示され、第2可動役物40の正面には、セグメント表示装置45を用いて、キリク・ソワカの文字が表示されるようになっている。
第1可動役物20のセグメント表示装置25および第2可動役物のセグメント表示装置45に文字セグメントtと背景セグメントbとにより表示される文字列は、例えば、キャラクタの持ちギャグ、決め台詞、決まり文句、歌詞のサビの部分等であり、例えば、第1可動役物20に表示されるテキストと、第2可動役物20に表示されるテキストとの二つがあることが好ましい。また、この表示される文字列から溶離にキャラクタを推定可能であることが好ましい。
これら二つの文字列は、第1可動役物20および第2可動役物40が作動していない状態では、表示画面8の周囲の装飾部材12の一部として機能し、上述のセグメント表示装置25,45に文字列を表示した状態で、遊技盤5に配置される。
これにより、遊技者は、これら第1可動役物20および第2可動役物40のセグメント表示装置25,45を見ることにより、演出表示のキャラクタが誰であるかを知ることになる。遊技者によっては、セグメント表示装置25,45に表示された文字列に興味を持ち、その遊技機での遊技を開始することになる。
これにより、遊技者は、これら第1可動役物20および第2可動役物40のセグメント表示装置25,45を見ることにより、演出表示のキャラクタが誰であるかを知ることになる。遊技者によっては、セグメント表示装置25,45に表示された文字列に興味を持ち、その遊技機での遊技を開始することになる。
遊技を開始することにより、演出表示装置6で行われる表示演出には、上述のキャラクタの決め技や、決め台詞、決まり文句がテキストとして表示されたり、演出表示に連動する音声として出力されたりするようになっており、音声の台詞を含む演出表示と、第1可動役物20および第2可動役物40に表示された台詞とが連携し、遊技の演出を高めることができる。
また、例えば、リーチ中の演出として、第1可動役物20と第2可動役物40とが作動して、上述のように第1可動役物20と、第2可動役物40とが十字状に合体することになる。この際に、第1可動役物20に表示される台詞と、第2可動役物に表示される台詞とが、さらに強調され、遊技を盛り上げることになる。
このような状態で、十字状に合体した第1可動役物と、第2可動役物とが卍状に変化し、さらに、演出表示で、名称に卍が含まれる決め技が決まったような場合に、大当たりとなる確率が、高くなるように設定されていることが好ましい。
このような状態で、十字状に合体した第1可動役物と、第2可動役物とが卍状に変化し、さらに、演出表示で、名称に卍が含まれる決め技が決まったような場合に、大当たりとなる確率が、高くなるように設定されていることが好ましい。
また、十字から卍に変化する際に、セグメント表示装置25,45における文字セグメントtと、背景セグメントbとの表示色を同じにするとともに、180度回転することにより、背面が露出する第1回転部23,43および第2回転部24,44bにおいて、背面側が文字セグメントtと、背景セグメントbと同じ表示色で光るようになっていることが好ましい。
すなわち、十字から卍に変化する際に、文字が表示されていた状態から文字が表示されていない状態に変化することが好ましい。
このような第1可動役物20および第2可動役物40により、遊技機の演出性を高めることができる。
このような第1可動役物20および第2可動役物40により、遊技機の演出性を高めることができる。
また、第1可動役物20および第2可動役物40は、それぞれ、第1回転部23,43と、第2回転部24,44とを備え、それぞれが逆方向に回転する構成であるが、それぞれ一つのステッピングモータで、二つの回転体を回転させる構成となっているので、コストの低減を図ることができる。
すなわち、第1回転部23,43と第2回転部24,44とを回転させるのに、1つの駆動軸63に設けられた二つの第1駆動傘歯車61と、第2駆動傘歯車62を用い、第1駆動傘歯車61に、直接第1回転部23,43と一体に回転する第1従動傘歯車70を噛みあわせて、この第1従動傘歯車70を回転させることにより、例えば、第1回転部23,43を回転させる。
それに対して、第2回転部24,44の回転では、駆動軸63を介して第1駆動傘歯車61と一体に回転させられる第2駆動傘歯車62と、第1回転部23,43と一体に回転させられる第2従動歯車75との間に中間回転伝動部76を備えることにより、第1回転部23,43と逆方向に回転することになる。
また、中間回転伝動部76は、第2駆動傘歯車62と噛み合う中間傘歯車78と、第2従動歯車75と噛み合う中間歯車79と、これら中間傘歯車78と、中間歯車79とを一体に回転させる中間軸77を備えており、駆動軸63に対して45度の回転角度で回転可能とするとともに、第1回転部23,43に対して、第2回転部24,44を逆方向に回転可能とすることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態に対して、第1可動役物を移動機構が異なり、それ以外の構成は、第1の実施の形態と同様となっており、第1の実施の形態と同様の構成要素については、図13、図14において、図7および図8と同様の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態に対して、第1可動役物を移動機構が異なり、それ以外の構成は、第1の実施の形態と同様となっており、第1の実施の形態と同様の構成要素については、図13、図14において、図7および図8と同様の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態の第1可動役物20の移動機構81は、上述のY軸方向に第1可動役物20移動させるY軸移動機構81と、第1可動役物20を上述のZ軸方向に移動させるZ軸移動機構82とを備える。
Z軸移動機構82は、第1の実施の形態のZ軸移動機構28と同様に、Z軸方向に沿ったガイドレール83と、このガイドレール83に沿って移動自在にガイドレール83に嵌合しているZ軸スライド部84と、このZ軸スライド部84に設けられたラック85と、このラック85と噛み合い、かつ、ステッピングモータ86に回転駆動されるピニオン87を備えている。
また、第1の実施の形態のZ軸移動機構28が、Y軸移動機構27のU軸スライド部30に支持されていたのに対して、このZ軸移動機構82のガイドレール83とステッピングモータ86は、遊技盤5または遊技盤5に固定された部材に支持されている。
Y軸移動機構81、第1可動役物20を上下方向に移動自在に案内するテレスコピックな構造を有する伸縮ガイド部材90と、第1可動役物20を上下に駆動するステッピングモータ91と、ステッピングモータ91の回転運動を上下運動に変換して伝達する回転アーム92と、伸縮ガイド部材90および回転アーム92とを第1可動役物20に連結するための連結ピン93とを備える。
伸縮ガイド部材90は、上から下に三段の部材を組み合わせて伸縮する構造であり、各部材は、下に行くほど径が小さくなり、かつ、上の部材と下の部材とが互いに上下動可能に嵌合していることにより、三段の部材を上方にまとめて上下長さを短縮した状態とすることができる。また、上側の径の大きい方から、一段目の部材に対して二段目の部材を下げ、二段目の部材に対して三段目の部材を下げることにより、上下長さを伸長することが可能になっている。なお、一段目の最も径が大きく上側の部材は、遊技盤5または遊技盤5に固定された部材に固定されている。なお、伸縮ガイド部材90は、三段に限られるものではなく、二段であっても三段以上であってもよい。
また、回転アーム92は、細板状の長尺な部材であり、伸縮ガイド部材90を伸長した状態で、前記ステッピングモータ91の回転軸から伸縮ガイド部材90の先端部の連結ピン93までの距離より長くなっている。この回転アーム92の基端部がステッピングモータ91の回転軸に固定され、ステッピングモータ91の回転により時計の針状に回転する。また、回転アーム92の先端部側には、回転アーム92の長さ方向に沿ったスリット状の長穴95が設けられており、この長孔95に連結ピン93の後端部が挿入されている。
Z軸方向に沿う連結ピン93は、その先端部が第1可動役物20の支持部22の背面の凹部21より左側に固定されている。
また、連結ピン93の後端部は、それより前の部分に対して小径となっており、この小径の後端部が回転アーム92の長穴95に挿入されている。連結ピン93の小径となっている後端部より前側の径は、回転アーム92の長穴95の長手方向と直交する幅より大きく、長孔95に挿入できない径となっている。
また、連結ピン93の後端部は、それより前の部分に対して小径となっており、この小径の後端部が回転アーム92の長穴95に挿入されている。連結ピン93の小径となっている後端部より前側の径は、回転アーム92の長穴95の長手方向と直交する幅より大きく、長孔95に挿入できない径となっている。
また、連結ピン93の回転アーム92の長穴95を貫通して回転アーム92の背面に突出した部分には、止め輪が取り付けられ、回転アーム92に対して連結ピン93が前後に移動できないようになっている。すなわち、連結ピン93は、回転アーム92と一体に前後動可能になっている。
また、連結ピン93は、伸縮ガイド部材90の最も下の段の下端部を貫通した状態となっているとともに、伸縮ガイド部材90に対してZ軸方向に移動自在となっている。また、伸縮ガイド部材90は、第1可動役物20の背面と、回転アーム92の正面との間に配置されている。
この回転アーム92をステッピングモータ91の回転軸を中心として回転させることにより、図13および図14に示すように、第1可動役物93を伸縮ガイド部材90により移動方向を遊技盤5の盤面に沿った垂直方向に規制した状態で、上下に移動させることができる。この際に連結ピン93が長穴95内を移動することで、回転アーム92の回転を妨げないようになっている。
また、ステッピングモータ86により、ピニオン87を回転させることによって、上述の回転アーム92が取り付けられたステッピングモータ91を備えるZ軸スライド部84をZ軸方向に沿って遊技盤5の盤面に近づく方向に移動することができる。これにより、回転アーム92がZ軸方向に移動するので、連結ピン93と第1可動役物20とがZ軸方向に移動する。
この際に、伸縮ガイド部材90に対して、連結ピン93がZ軸方向に移動し、伸縮ガイド部材90は、Z軸方向に移動しない。
また、回転アーム92および伸縮ガイド部材90、連結ピン93は、第1可動役物20の背面に対して、第1回転部23の回転の妨げにならない位置に配置されているとともに、第1可動役物20と第2可動役物40との合体の邪魔にならない位置に配置されている。
また、回転アーム92および伸縮ガイド部材90、連結ピン93は、第1可動役物20の背面に対して、第1回転部23の回転の妨げにならない位置に配置されているとともに、第1可動役物20と第2可動役物40との合体の邪魔にならない位置に配置されている。
このような第1可動役物20の移動機構81により、第1可動役物20は、第1の実施の形態の場合と同様に、表示画面8の上端部から中央部まで、Y軸方向に移動可能にされている。
また、第1可動役物20をZ軸方向に移動することが可能であり、上述のように第1可動役物20を第2可動役物40に合体することができる。
このような第2の実施の形態の遊技機においては、第1の実施の形態の遊技機と同様の作用効果を奏するとともに、第1可動役物20のY軸方向への移動をピニオンとラックで行うより高速化し易く、第1可動役物20の移動を高速化したり低速化したりすることにより演出を多様化することができる。
このような第2の実施の形態の遊技機においては、第1の実施の形態の遊技機と同様の作用効果を奏するとともに、第1可動役物20のY軸方向への移動をピニオンとラックで行うより高速化し易く、第1可動役物20の移動を高速化したり低速化したりすることにより演出を多様化することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1 パチンコ遊技機(遊技機)
5 遊技盤
6 演出表示装置
8 表示画面
20 第1可動役物(可動役物)
22 支持部
23 第1回転部
24 第2回転部
26 第1移動機構(移動機構)
27 Y軸移動機構
28 Z軸移動機構
40 第2可動役物(可動役物)
42 支持部
43 第1回転部
44 第2回転部
46 第2移動機構(移動機構:X軸移動機構)
60 回転機構
61 第1駆動傘歯車(第1回転駆動部)
62 第2駆動傘歯車
63 駆動軸(駆動回転体)
70 第1従動傘歯車(第1回転従動部)
75 第2従動歯車(第2回転従動部)
76 中間回転伝動部
5 遊技盤
6 演出表示装置
8 表示画面
20 第1可動役物(可動役物)
22 支持部
23 第1回転部
24 第2回転部
26 第1移動機構(移動機構)
27 Y軸移動機構
28 Z軸移動機構
40 第2可動役物(可動役物)
42 支持部
43 第1回転部
44 第2回転部
46 第2移動機構(移動機構:X軸移動機構)
60 回転機構
61 第1駆動傘歯車(第1回転駆動部)
62 第2駆動傘歯車
63 駆動軸(駆動回転体)
70 第1従動傘歯車(第1回転従動部)
75 第2従動歯車(第2回転従動部)
76 中間回転伝動部
Claims (4)
- 遊技盤を有し、前記遊技盤に変形する可動役物を備える遊技機であって、
前記可動役物は、
支持部と、
前記支持部に回転自在に支持されるとともに前記支持部に対して回転することにより前記可動役物を変形させる第1回転部と、
前記支持部に回転自在に支持されるとともに、前記第1回転部が回転する際に、前記支持部に対して前記第1回転部と逆方向に回転することにより前記可動役物を変形させる第2回転部と、
前記第1回転部および前記第2回転部を回転させる回転機構とを備え、
前記回転機構は、
前記支持部に回転自在に支持されるとともに回転駆動され、かつ、前記第1回転部に回転運動を伝達する第1回転駆動部およびこの第1回転駆動部と一体に回転して前記第2回転部に回転運動を伝達する第2回転駆動部を備える駆動回転体と、
前記第1回転部と一体に回転するとともに、前記第1回転駆動部から回転運動が伝達される第1回転従動部と、
前記第2回転部と一体に回転するとともに、前記第2回転駆動部から回転運動が伝達される第2回転従動部と、
前記第2回転部の回転方向を前記第1回転部の回転方向の逆にするために、前記第2回転駆動部と前記第2回転従動部の間に設けられる中間回転伝動部とを備えることを特徴とする遊技機。 - 前記支持部、前記第1回転部、前記第2回転部および前記回転機構を有する前記可動役物として,第1可動役物と、第2可動役物とを備え、
前記第1可動役物および前記第2可動役物を、それぞれ互いに離れた第1の配置状態から互いに合体する第2の配置状態まで移動するための移動機構が設けられ、
前記第1可動役物と、前記第2可動役物とが合体した状態で前記第1可動役物および前記第2可動役物のそれぞれにおいて、前記第1回転部と前記第2回転部とを回転させることにより、合体した第1可動役物と第2可動役物とが一体に変形することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記第1可動役物および前記第2可動役物は、それぞれ長尺な棒状に形成されるとともに、中央部が前記支持部とされ、両端部のうちの一方の端部が前記第1回転部とされ、他方の端部が前記第2回転部とされ、
前記支持部の軸方向に対して、前記第1回転部および前記第2回転部の回転における回転軸方向を略45度に設定し、
前記支持部に対して第1回転部および第2回転部を略180度回転することにより、第1可動役物および第2可動役物を棒状からクランク形状に変形可能とし、
前記第1可動役物と、前記第2可動役物とを前記第2の配置状態となった際に十字状に合体可能とするとともに、十字状に合体した状態で、前記第1可動役物および前記第2可動役物それぞれの前記第1回転部および前記第2回転部を逆方向に回転することにより、互いに合体している前記第1可動役物および前記第2可動役物を十字状から卍状に変形可能になっていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記遊技盤は、演出表示を行う演出表示装置を備え、
前記演出表示装置に表示される演出表示には、卍に係わるキャラクタの演出表示が含まれ、当該キャラクタの演出表示には、前記キャラクタの複数の台詞の文字列の表示および/または前記台詞の音声出力が含まれ、
前記第1可動役物および前記第2可動役物は、前記第1の配置状態において、前記演出表示装置の表示画面の周縁部の前で、かつ、遊技者に視認可能な位置に配置され、
前記第1の配置状態の前記第1可動役物および前記第2可動役物のそれぞれの表面には、互いに異なる前記台詞を示す文字列が表示され、
前記第1可動役物および前記第2可動役物が前記表示画面の前で移動して十字に合体した後に卍に変形することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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JP2013064322A JP2014188053A (ja) | 2013-03-26 | 2013-03-26 | 遊技機 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2013
- 2013-03-26 JP JP2013064322A patent/JP2014188053A/ja active Pending
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