JP2014186879A - 真空バルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】汚損及び湿潤の多い環境下での使用に適した真空バルブを経済的に提供する。
【解決手段】筒状の絶縁容器1の両端部が封着部材2、3で密封された真空容器と、この真空容器内に対向配置された接離可能な一対の電極4、5を備えた真空バルブであって、前記絶縁容器の外周面に装着された、沿面距離を増大させるための周方向に延在する少なくとも1つの襞状の突出部9aを有するリング状または筒状に形成された少なくとも1つのゴム製の襞状成形体9を備え、前記襞状成形体はそれ自体のゴム弾性を利用して前記絶縁容器の外周面1aに密着されていることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は真空遮断器等に用いられる真空バルブに関するもので、特に汚損雰囲気や湿潤環境下での使用に適した真空バルブに関するものである。
真空バルブは、一般にセラミックまたはガラスよりなる円筒状の絶縁容器の両端開口部を固定側端板及び可動側端板でそれぞれ密封した気密な真空容器を用い、固定側端板には固定電極を接合した棒状の固定側電極が支持固定され、前記固定電極と対向するように可動電極が接合された棒状の可動側電極が可動側端板に保持される。この可動側電極と可動側端板とは蛇腹状のベローズを介して気密に接続され、真空バルブ内の真空を維持しつつ可動側電極が固定側電極に対して接離動作される。また、電流遮断時に電極間で発生したアークにより、電極から飛散した金属蒸気が絶縁容器の内面に付着して内沿面の絶縁性能が低下するのを防止するため電極周囲にアークシールドが設けられる。通常、真空バルブの絶縁容器は円筒形状であり真空側より大気側の沿面絶縁性能が劣ることから、汚損や湿潤環境の影響を受けた場合、沿面絶縁性能低下を生じ、最悪は沿面閃絡事故に至る可能性がある。従って、このような環境下で使用される真空バルブは、絶縁容器の大気側の沿面長を長くして絶縁性能を向上させる必要があり、その一つの手段として絶縁容器の外形側にひだ形状を設ける方法がある(例えば特許文献1参照)。また、他の手段としては、絶縁容器外径側をエポキシ樹脂等で注型することでひだ形状を製作する方法や、絶縁容器外周部にリングを装着し撥水製の熱収縮チューブを被せる方法なども提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開昭58−169726号公報(第2頁、第2図) 特公昭61−6963号公報(第1頁、第2図)
従来の技術による絶縁容器の大気側沿面長を長くする手段を用いた真空バルブは、絶縁容器自身にひだ形状を設ける場合は、絶縁容器の外径寸法が大きくなり、絶縁容器自身の価格上昇と、真空バルブ製作時に真空炉内に配置できる数量が減少することによる製作コスト上昇を招く課題がある。また、絶縁性の樹脂で真空バルブの大気側にひだ形状等を設ける場合は、注型するための金型が必要で、絶縁容器と樹脂の熱膨張係数の差を解消するための手段が必要になり、工期が長く、コスト上昇を招く課題がある。また、熱収縮チューブを被せる方法において、絶縁容器部に装着するリングの大きさは熱収縮チューブの収縮量によって制限されるため、大幅な沿面長増は望めないという課題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、絶縁容器の全長及び外径寸法を大きくすることなく真空バルブ大気側の沿面長の増大が可能で、コストの増大を抑えつつ汚損の発生や湿潤の多い環境下での使用に適した真空バルブを提供することを目的としている。
この発明に係る真空バルブは、筒状の絶縁容器の両端部が封着部材で密封された真空容器と、この真空容器内に対向配置された接離可能な一対の電極を備えた真空バルブであって、前記絶縁容器の外周面に装着された、沿面距離を増大させるための周方向に延在する少なくとも1つの襞状の突出部を有するリング状または筒状に形成された少なくとも1つのゴム製の襞状成形体を備え、前記襞状成形体はそれ自体のゴム弾性を利用して前記絶縁容器の外周面に密着されていることを特徴とするものである。
この発明においては、沿面距離を増大させるための周方向に延在する少なくとも1つの襞状の突出部を有するリング状または筒状に形成された少なくとも1つのゴム製の襞状成形体を、前記襞状成形体自体のゴム弾性を利用して前記絶縁容器の外周面に密着するようにしたことにより、絶縁容器の全長及び外径寸法を大きくすることなく真空バルブの大気側の沿面長の増大が可能となり、汚損の発生や湿潤の多い環境下での使用に適した真空バルブが得られる。また、絶縁容器及び襞状成形体の共用化を図ることも可能となり、コストの低減も図れる。
本発明の実施の形態1に係わる真空バルブの要部構成を示す断面図である。 図1に示された襞状成形体を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係わる真空バルブの要部構成を示す断面図である。 図3に示された襞状成形体を示す断面図及び斜視図である。 図3に示された実施の形態2の変形例の要部構成を示す断面図である。 図5に示された変形例の襞状成形体を示す断面図及び斜視図である。 本発明の実施の形態3に係わる真空バルブの要部構成を示す断面図である。 図7に示された襞状成形体を示す断面図及び斜視図である。
実施の形態1.
図1はこの実施の形態1の真空バルブの要部構成を概略的に示す断面図、図2は図1に示された襞状成形体を示す断面図である。図において、真空バルブはガラスあるいはアルミナセラミックス等からなる円筒状の絶縁容器1、この絶縁容器1の一方の開口端部にろう付けにより封着された封着部材2、絶縁容器1の他方の開口端部にろう付けにより封着された封着部材3からなる真空容器10と、封着部材2の中心部に貫通されてその封着部材2の貫通部分に気密にろう付け接合され、絶縁容器1の内部側の先端に固定電極4aを有する棒状の固定側電極4と、封着部材3に対して気密を保持しつつ軸方向(図の上下方向)に移動可能に貫通・保持され、絶縁容器1の内部側の先端に固定電極4aに対向する可動電極5aを有し、固定側電極4に対して接離可能に配設された棒状の可動側電極5を備えている。
可動側電極5は封着部材3に対して、例えば薄いステンレス材などで蛇腹状に製作されたベローズ6を介して気密に保持されており、可動側電極5が真空気密を保ちながら軸方向に移動可能なように構成されている。また、絶縁容器1の内部には固定電極4aと可動電極5aの切離空間のまわりを包囲するように形成された円筒状のアークシールド7が設けられており、電流遮断時に電極間で発生するアークによる金属蒸気が絶縁容器1の内面に付着する量を抑制するように構成されている。また、ベローズカバー8は可動電極5aとベローズ6の間に配設され、可動側電極5に固定されており、電流遮断時に電極間で発生するアークによる金属蒸気のベローズ6への付着を抑制している。
絶縁容器1の外周面1aには、この発明の典型的な特徴部分の一つであるシリコン系ゴム等の絶縁性ゴム材の成形品からなり、周方向に襞状に延在する複数の突出部9aを有する筒状体からなる襞状成形体9が設けられている。襞状成形体9の内周面9bは絶縁容器1の外周面1aに沿うような形状となっている。襞状成形体9の突出部9aは沿面長を増大させるもので、この例では1つの成形体に複数設けることで必要な沿面長が得られる形状としている。襞状成形体9の内径寸法は、絶縁容器1の外形寸法より若干小さく形成されており、襞状成形体9を絶縁容器1の所定の場所に装着した後は襞状成形体9自体がゴム弾性により収縮する圧力が常時働き、両者が密着するような関係にしている。その際に、両者をより密着させるため、接着剤(図示省略)により接着するか、例えばシリコングリースなどのグリース(図示省略)を予め塗布しておき密着性を向上させる方法などを行うことができる。
襞状成形体9として好ましく用いることができる材料としては、長期信頼性(耐劣化)の点からシリコン系樹脂またはフッ素系樹脂のゴム材が良く、さらに外面を形成する襞状の突出部9aは撥水性を有している方が良い。また、絶縁容器1の外周面1aは襞状成形体9との密着性を図るためにできるだけ平滑である方が良く、絶縁容器1は表面が平滑なガラス製の円筒として製作する、またはアルミナ等のセラミック円筒の外側面にガラス質の釉薬を焼付けて表面を平滑にするように製作することが望ましい。
上記のように構成された実施の形態1においては、絶縁容器1の外周面に装着された襞状成形体9がそれ自体のゴム弾性を利用して絶縁容器1の外周面に密着されていることで、絶縁容器1と襞状成形体9との界面の電気的絶縁特性(「電気的絶縁力」)は、突出部9aが軸方向に複数設けられている襞状成形体9の外周面における大気中で清浄な表面状態での絶縁力よりも大きくなる。そして、絶縁容器1の襞状成形体9を装着した沿面部分1bの長さよりも、突出部9aを有する襞状成形体9の大気側の表面部における沿面の長さの方が、突出されていることで、相当寸法長くなるため、襞状成形体9を装着した後の真空バルブの大気側絶縁部沿面距離は襞状成形体9の装着前よりも長くなり、大気側絶縁性能が向上する。そのため、真空バルブの耐久性が向上し、長寿命化が図れる。
また、絶縁容器1を大形化するような変更の必要がないので、絶縁容器1を安価に入手できる。さらに真空バルブ製造工程内でのろう付け組立工程は炉中でろう付けを行うため、真空バルブの外形寸法が炉内に配置できる数を決め、製造コストに影響を及ぼすので、結果的には製造コストの低減や環境負荷の低減効果がある。また、襞状成形体9を界面絶縁で真空バルブの絶縁容器1に装着することにより、絶縁容器1の全長及び外径寸法を大きくすることなく真空バルブ大気側の沿面長増が可能で、絶縁容器を安価に製作できる上、真空バルブの製作コスト低減も図れるため、汚損及び湿潤の多い環境下での使用に適した真空バルブを経済的に提供することができる。
実施の形態2.
図3は本発明の実施の形態2に係わる真空バルブの要部構成を概略的に示す断面図、図4は図3に示された襞状成形体を示す図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。また、図5は図3に示された実施の形態2の変形例の要部構成を概略的に示す断面図、図6は図5に示された変形例の襞状成形体を示す図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。なお、この実施の形態2の真空バルブの襞状成形体を除く基本的な構成部分は、前述の実施の形態1と同様であり、襞状成形体及びその装着部分を中心に説明する。なお、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態2における襞状成形体9Aは、図2に示す複数の襞状の突出部9aの内、1つの突出部9aを独立して成形したリング状体からなる。襞状成形体9Aの素材は実施の形態1と同様、シリコン系ゴム等の絶縁性ゴム材からなる。真空バルブは、複数の襞状成形体9Aを軸方向に所定間隔で互いに離間させて絶縁容器1の外周面に装着している。襞状成形体9Aの装着個数は、必要な沿面長に対して適宜決められる。また、装着する場所や間隔は、絶縁容器1上であれば問題ないが、等間隔に配置したほうが良い。
襞状成形体9Aの内径寸法は、絶縁容器1の外形寸法より若干小さくしており、襞状成形体9Aを絶縁容器1の所定の場所に装着した後は襞状成形体9Aがゴム弾性によって収縮する圧力が常時働き、両者が密着するような関係にしている。その際に、両者をより密着させるため、接着剤により接着するか、グリースを予め塗布しておき密着性を向上させることが好ましい。襞状成形体9Aの材料は、長期信頼性(耐劣化)の点からシリコン系またはフッ素系のゴム材が良く、さらに突出部9aの外側部分は撥水性を有している方が良い。なお、図4の襞状成形体9Aは図の上下方向に対称な形状であり装着方向に規定はない。
一方、図5に示す実施の形態2の変形例の場合、襞状成形体9Bは図の上下方向に非対称形状に形成されている。真空バルブの取り付け方向が、図5のように固定側電極4が上である場合は、図5に示すように、突出部9aの半径方向の傾斜が下方向になるように各襞状成形体9Bの向きを揃えて装着する必要があり、この装着方向に揃えることで、襞状成形体9Bに付着した水分がより流れ落ちやすくなる。なお、絶縁容器1に装着する襞状成形体の形状は、特定の1種類に統一する必要はなく、例えば図4の襞状成形体9Aと図6の襞状成形体9Bを混在させるなど、1つの絶縁容器1に複数種類の襞状成形体を装着しても良い。
上記のように構成された実施の形態2においては、絶縁容器1に1個の襞状成形体9Aまたは襞状成形体9Bを装着した状態で、絶縁容器1と襞状成形体9A(9B)との界面の電気的絶縁力は、襞状成形体9A(9B)の突出部9aの大気中で清浄な表面状態での絶縁力より大きくなる。襞状成形体9A(9B)を装着した絶縁容器1の沿面部分1bの長さより、襞状成形体9A(9B)の突出部9aによる大気側沿面の長さの方がかなり長くなるため、襞状成形体9A(9B)装着後の真空バルブの大気側絶縁部沿面距離は襞状成形体9A(9B)装着前よりも長くなり、大気側絶縁性能が向上する。
そのため、襞状成形体9A(9B)を所要個数装着することで、必要な沿面長が得られる。また、絶縁容器1を大形化するような変更が必要なく、絶縁容器1を安価に入手でき、さらに真空バルブ製造工程内でのろう付け組立工程は炉中でろう付けを行うため、真空バルブの外形寸法が炉内に配置できる数を決め、製造コストに影響を及ぼすので、結果的には製造コスト低減効果がある。
上記のように実施の形態2によれば、1つの突出部9aを設けたリング状体からなる襞状成形体9A(9B)を絶縁容器1に複数個装着して真空バルブを構成することにより、絶縁容器1の全長及び外径寸法を大きくすることなく真空バルブ大気側の沿面長増が可能で、絶縁容器及び襞状成形体の共用化が図れる利点もあり、絶縁容器を安価に製作できる上、真空バルブの製作コスト低減も図れるため、汚損及び湿潤の多い環境下での使用に適した真空バルブを経済的に提供することができる。
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3に係わる真空バルブの要部構成を示す断面図、図8は図7に示された襞状成形体を示す図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。なお、この実施の形態3の真空バルブの真空容器と襞状成形体を除く基本的な構成部分は、前述の実施の形態1と同様であり、真空容器と襞状成形体及びその装着部分を中心に説明する。図において、絶縁容器1Aの外周面1aには界面絶縁部とする周方向に凹設された滑らかな曲面の窪み部1cが、絶縁容器1の中心軸と平行な方向に所定間隔で複数個所に設けられている。窪み部1cの形状は特に限定されるものではないが、後述するリング状体からなる襞状成形体9Cを装着した際に隙間なく密着できる形状とする必要があり、角などの無い滑らかな曲面形状が良い。
襞状成形体9Cはリング形状かつ絶縁容器1の窪み部1cの形状に沿って密着できるように、内周面9cが窪み部1cの形状に対応するように中心方向に突出した曲面からなり、実施の形態1、2と同様のシリコン系ゴム等の絶縁性ゴム材を成形で製作した部品である。装着する襞状成形体9Cの個数は、必要な沿面長に対して適宜決められる。襞状成形体9Cを絶縁容器1の窪み部1cに装着した後は、襞状成形体9C自体がゴム弾性によって収縮する圧力が常時働き、両者が密着するような関係にしている。なお、密着力を高めるため、実施の形態1、2と同様に接着剤、またはグリースを用いることも望ましい。また、襞状成形体9Cの材料は、長期信頼性(耐劣化)の点からシリコン系樹脂またはフッ素系樹脂のゴム材が良く、さらに突出部9aの表面は撥水性を有している方が良い。
上記のように構成された実施の形態3においては、絶縁容器1の窪み部1cにおける界面絶縁部分の襞状成形体9Cとの沿面距離は窪みを形成していることで直線の場合よりも長くなるため、界面絶縁力もより大きくなり、襞状成形体9Cの突出部9aにおける大気絶縁部沿面の距離をより長くした形状にすることができる。絶縁容器1の界面絶縁部となる窪み部1cに1個の襞状成形体9Cを装着した状態で、絶縁容器1と襞状成形体9Cとの界面の「電気的絶縁力」は、襞状成形体9Cの外側部である突出部9aの大気中で清浄な表面状態での絶縁力より大きくなる。襞状成形体9Cを装着した絶縁容器1の界面絶縁部となる窪み部1cの沿面部分の長さより、襞状成形体9Cの大気側沿面の長さの方がかなり長くなるため、襞状成形体9C装着後の真空バルブの大気側絶縁部沿面距離は襞状成形体9C装着前よりも長くなり、大気側絶縁性能が向上する。
上記の実施の形態3によれば、襞状成形体9Cを所要個数装着することで必要な沿面長が得られる。また、絶縁容器1に界面絶縁部となる窪み部1cを設けることで、襞状成形体9Cを装着する場所が明確になり、装着の作業性が向上する上、絶縁容器1に対する据わりがよく、襞状成形体9Cを絶縁容器1外周面に確実に保持させることができる。また、絶縁容器1を大形化するような変更が必要なく、絶縁容器1を安価に入手でき、さらに真空バルブ製造工程内でのろう付け組立工程は炉中でろう付けを行うため、真空バルブの外形寸法が炉内に配置できる数を決め、製造コストに影響を及ぼすので、結果的には製造コスト低減効果がある。
また、リング状体からなる襞状成形体9Cを界面絶縁で真空バルブの絶縁容器1に複数個装着することにより、絶縁容器1の全長及び外径寸法を大きくすることなく真空バルブ大気側の沿面長増が可能で、絶縁容器及び襞状成形体の共用化が図れる利点もあり、絶縁容器を安価に製作できる上、真空バルブの製作コスト低減も図れるため、汚損及び湿潤の多い環境下での使用に適した真空バルブを経済的に提供することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において適宜、変形、あるいは省略することが可能である。例えば、図1の筒状体からなる襞状成形体9を軸方向に複数に分割し、あるいは絶縁容器1の外周面に窪み部1cを設けて襞状成形体9を装着しても差し支えない。また、リング状体からなる襞状成形体9B、9Cは、突出部9aを複数にしても良い。その他、種々の変形や変更が可能であることは言うまでもない。
1、1A 絶縁容器、 1a 外周面、 1b 沿面部分、 1c 窪み部、 2 封着部材、 3 封着部材、 4 固定側電極、 4a 固定電極、 5 可動側電極、 5a 可動電極、 6 ベローズ、 7 アークシールド、 8 ベローズカバー、 9、9A、9B、9C 襞状成形体、 9a 突出部、 9b 内周面、 9c 内周面、 10 真空容器。

Claims (8)

  1. 筒状の絶縁容器の両端部が封着部材で密封された真空容器と、この真空容器内に対向配置された接離可能な一対の電極を備えた真空バルブであって、前記絶縁容器の外周面に装着された、沿面距離を増大させるための周方向に延在する少なくとも1つの襞状の突出部を有するリング状または筒状に形成された少なくとも1つのゴム製の襞状成形体を備え、前記襞状成形体はそれ自体のゴム弾性を利用して前記絶縁容器の外周面に密着されていることを特徴とする真空バルブ。
  2. 前記襞状成形体と前記絶縁容器との界面に、接着材またはグリースが介在されていることを特徴とする請求項1に記載の真空バルブ。
  3. 前記襞状成形体は、一体に形成され互いに離間された複数の前記突出部を有する筒状体からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空バルブ。
  4. 1つの前記突出部を有するリング状体からなる襞状成形体が前記絶縁容器の中心軸と平行な方向に互いに離間されて複数装着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の真空バルブ。
  5. 前記絶縁容器の外周面に周方向の窪み部が設けられ、前記襞状成形体が前記窪み部に装着されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の真空バルブ。
  6. 前記窪み部は前記絶縁容器の中心軸と平行な方向に所定間隔で複数設けられ、1つの前記突出部を有するリング状体はその内周面が前記窪み部に対応する突形状に形成されて複数の前記窪み部の全部または一部に装着されていることを特徴とする請求項5に記載の真空バルブ。
  7. 前記襞状成形体は、シリコン樹脂系ゴム材またはフッ素樹脂系ゴム材からなることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の真空バルブ。
  8. 前記絶縁容器は、セラミックでかつ表面に釉薬が焼き付けられ、前記釉薬が焼き付けられた部分に前記襞状成形体が装着されていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の真空バルブ。
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