JP2014185578A - 可変容量形ベーンポンプ - Google Patents
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Abstract
不要な液圧漏れを生じることなく、異音の発生を抑制可能なリリーフバルブを備えた可変容量形ベーンポンプを提供すること。
【解決手段】
本発明の可変容量形ベーンポンプでは、弁座部は、弁体との当接面を形成する円弧凹形状の円弧に沿った仮想円の中心が径方向一方側にオフセットするように、機械加工のツールを、径方向一方側にオフセットさせた状態でシートバルブに当接させ、シートバルブの他端側を切削する第1工程と、第1工程の後、仮想円に沿った円弧凸形状を有するポンチによって仮想円の中心が径方向一方側にオフセットするように弁座部表面側を塑性変形させる第2工程と、によって形成することとした。
【選択図】 図5
Description
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、不要な液圧漏れを生じることなく、異音の発生を抑制可能なリリーフバルブを備えた可変容量形ベーンポンプを提供することを目的とする。
図1および図2は本発明の実施例1として車両の油圧パワーステアリング装置に適用される可変容量形ベーンポンプを示す図であって、図1はその軸方向断面図、図2は図1のA−A断面図である。
図1,2に示すように、可変容量形ベーンポンプ1は、フロントボディ2とリアボディ3を突き合わせてなるポンプボディ4内の収容空間4aにポンプ要素5を収容し、収容空間4aを挿通する駆動軸6によってポンプ要素5を回転駆動することでポンプ作用を行う。
以下、実施例1の装置1が奏する効果を列挙する。
(1) 内側のポンプ要素収容部を有するポンプボディ4(ポンプハウジング)と、ポンプボディ4に軸支される駆動軸6と、ポンプ要素収容部内に移動可能に設けられた環状のカムリング8と、駆動軸6に設けられ、カムリング8内に配置され、略径方向に延びる複数のスリットが夫々周方向に配置して形成されたロータ7と、スロット7a(スリット)に進退自在に設けられ、カムリング8及びロータ7と共に複数のポンプ室を形成するベーン16と、ポンプボディ4に設けられ、ロータ7の回転に伴い複数のポンプ室のうち容積が増大する領域に開口する第1吸入ポート18(吸入口)と、ポンプボディ4に設けられ、ロータ7の回転に伴い複数のポンプ室のうち容積が減少する領域に開口する第1吐出ポート23(吐出口)と、ポンプボディ4に設けられ、第1吸入ポート18に連通する吸入通路19aと、ポンプボディ4に設けられ、第1吐出ポート23に連通する吐出通路19bと、ポンプ要素収容部とカムリング8との間に形成される空間であって、カムリング8の偏心量が増大する側にカムリング8が移動するほど容積が減少する側に設けられた第1流体圧室14a及びカムリング8の偏心量が増大する側にカムリング8が移動するほど容積が増大する側に設けられた第2流体圧室14bと、第1流体圧室14aまたは第2流体圧室14bの圧力を制御することにより、カムリング8の偏心量を制御するコントロールバルブ26(制御手段)と、ポンプボディ4に設けられ、断面略円形に形成されたバルブ孔34(リリーフバルブ収容孔)と、バルブ孔34内の長手方向を軸方向としたとき、バルブ孔34の軸方向の一端側に設けられ、外周面がバルブ孔34の内周面形状に沿った円筒形状に形成されたバルブシート部材36(シートバルブ)と、軸方向に貫通するようにバルブシート部材36に設けられた軸方向孔であって、軸方向孔の両端部のうち一端側において吐出通路19bと連通するように形成され、バルブシート部材36の軸方向と直角方向の断面における形成位置が、バルブ孔34の略円形の断面のほぼ中心に位置するように設けられた貫通孔44と、バルブ孔34に設けられ、バルブシート部材36よりも軸方向他端側に配置され、吸入通路19a側へ作動液を排出するリリーフ孔29aと、バルブ孔34内の軸方向他端側に設けられたリリーフバルブスプリング37(コイルスプリング)と、リリーフバルブスプリング37とバルブシート部材36の間に設けられた球状のボール35(弁体)と、ボール35とリリーフバルブスプリング37の間に設けられ、リリーフバルブスプリング37の付勢力をボール35に伝達するリテーナ38と、リテーナ38のボール35側端部に設けられ、ボール35が当接し、ボール35とリテーナ38との径方向相対位置変位を規制するボール保持凹部41(凹部)と、リテーナ38のリリーフバルブスプリング37側端部に設けられ、リリーフバルブスプリング37と係合し、リテーナ38とリリーフバルブスプリング37との径方向相対位置変位を規制する第2座巻部37b(スプリング係合部)と、バルブシート部材36のボール35側端部に形成され、ボール35が当接/離間することにより貫通孔44の連通/遮断を切り替えると共に、ボール35の当接状態においてボール35の位置が安定するようにボール35との当接面が円弧凹形状に形成され、当接面を形成する円弧凹形状の円弧に沿った仮想円の中心Cが貫通孔44に対し径方向一方側に所定量G3オフセットするように配置されたシート面45(弁座部)と、を有する可変容量形ベーンポンプにおいて、シート面45は、仮想円の中心Cが径方向一方側にオフセットするように機械加工のツールを径方向一方側にオフセットさせた状態でバルブシート部材36に当接させバルブシート部材36の他端側を切削する第1工程と、第1工程の後、仮想円に沿った円弧凸形状を有するPonch(ポンチ)によって仮想円の中心Cが径方向一方側にオフセットするようにシート面45表面側を塑性変形させる第2工程と、によって形成される。
(3)第2工程の塑性変形を行う際、ボール35と同径であって、且つその中心がバルブ孔34の軸心A1に対してオフセット量G3だけオフセットした球面を持って形成された円弧凸形状により、第1工程により形成された切削面に対し、シート面表面側である切削面を塑性変形させ、ボール35の表面と同様の曲率をもって湾曲する断面円弧状を呈した第2シート面45bを形成する。
これにより、ボール35が加工代が大きい側に傾いた状態で着座できるため、ボール35の傾き側と反対側から先に油をリリーフすることができ、リリーフ特性を向上できる。
(4)尚、塑性変形させる際、ボール35の直径より大きな直径を有するボールによって塑性変形してもよい。この場合、ボール35と第2シート面45bとが密着しすぎることを回避し、開弁特性の悪化を抑制できる。
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。
図7,8はシート面45の詳細を示す拡大図であって、そのうち図7はバルブシート部材36を軸方向から見た拡大図、図8はシート面45とボール35との関係を表す拡大断面図である。シート面45は、後述する第1工程により形成される第1シート面45aと、後述する第2工程により形成される第2シート面45b3とから構成されている。第1工程では、先端がテーパ凸形状であって、回転中心A2がバルブ孔34の軸心A1に対してオフセット量G3だけオフセットした切削加工用のツールToolが使用され、シート面45に当接させてシート面45上にオフセットした切削面(第1シート面45aを含む)を形成する。
4 ポンプボディ
4a 収容空間
6 駆動軸
7 ロータ
8 カムリング
14a 第1流体圧室
14b 第2流体圧室
16 ベーン
17 ポンプ室
19 吸入通路
33 リリーフバルブ
34 バルブ孔
35 ボール(弁体)
36 バルブシート部材
37 リリーフバルブスプリング(コイルスプリング)
37b 第2座巻部
38 リテーナ
39 軸部(スプリング係合部)
40 ボール保持部(弁体保持部)
44 貫通孔
45 シート面
A1 バルブ孔の軸心
C ボールの中心(弁体の中心)
Claims (1)
- 内側のポンプ要素収容部を有するポンプハウジングと、
前記ポンプハウジングに軸支される駆動軸と、
前記ポンプ要素収容部内に移動可能に設けられた環状のカムリングと、
前記駆動軸に設けられ、前記カムリング内に配置され、略径方向に延びる複数のスリットが夫々周方向に配置して形成されたロータと、
前記スリットに進退自在に設けられ、前記カムリング及び前記ロータと共に複数のポンプ室を形成するベーンと、
前記ポンプハウジングに設けられ、前記ロータの回転に伴い前記複数のポンプ室のうち容積が増大する領域に開口する吸入口と、
前記ポンプハウジングに設けられ、前記ロータの回転に伴い前記複数のポンプ室のうち容積が減少する領域に開口する吐出口と、
前記ポンプハウジングに設けられ、前記吸入口に連通する吸入通路と、
前記ポンプハウジングに設けられ、前記吐出口に連通する吐出通路と、
前記ポンプ要素収容部と前記カムリングとの間に形成される空間であって、前記カムリングの偏心量が増大する側に前記カムリングが移動するほど容積が減少する側に設けられた第1流体圧室及び前記カムリングの偏心量が増大する側に前記カムリングが移動するほど容積が増大する側に設けられた第2流体圧室と、
前記第1流体圧室または前記第2流体圧室の圧力を制御することにより、前記カムリングの偏心量を制御する制御手段と、
前記ポンプハウジングに設けられ、断面略円形に形成されたリリーフバルブ収容孔と、
前記リリーフバルブ収容孔内の長手方向を軸方向としたとき、前記リリーフバルブ収容孔の前記軸方向の一端側に設けられ、外周面が前記リリーフバルブ収容孔の内周面形状に沿った円筒形状に形成されたシートバルブと、
前記軸方向に貫通するように前記シートバルブに設けられた軸方向孔であって、前記軸方向孔の両端部のうち前記一端側において前記吐出通路と連通するように形成され、前記シートバルブの前記軸方向と直角方向の断面における形成位置が、前記リリーフバルブ収容孔の略円形の断面のほぼ中心に位置するように設けられた貫通孔と、
前記リリーフバルブ収容孔に設けられ、前記シートバルブよりも前記軸方向他端側に配置され、前記吸入通路側へ作動液を排出するリリーフ孔と、
前記リリーフバルブ収容孔内の軸方向他端側に設けられたコイルスプリングと、
前記コイルスプリングと前記シートバルブの間に設けられた球状の弁体と、
前記弁体と前記コイルスプリングの間に設けられ、前記コイルスプリングの付勢力を前記弁体に伝達するリテーナと、
前記リテーナの前記弁体側端部に設けられ、前記弁体が当接し、前記弁体と前記リテーナとの径方向相対位置変位を規制する凹部と、
前記リテーナの前記コイルスプリング側端部に設けられ、前記コイルスプリングと係合し、前記リテーナと前記コイルスプリングとの径方向相対位置変位を規制するスプリング係合部と、
前記シートバルブの前記弁体側端部に形成され、前記弁体が当接/離間することにより前記貫通孔の連通/遮断を切り替えると共に、前記弁体の当接状態において前記弁体の位置が安定するように前記弁体との当接面が円弧凹形状に形成され、前記当接面を形成する前記円弧凹形状の円弧に沿った仮想円の中心が前記貫通孔に対し径方向一方側に所定量オフセットするように配置された弁座部と、を有する可変容量形ベーンポンプにおいて、
前記弁座部は、前記仮想円の中心が前記径方向一方側にオフセットするように機械加工のツールを前記径方向一方側にオフセットさせた状態で前記シートバルブに当接させ前記シートバルブの前記他端側を切削する第1工程と、
前記第1工程の後、前記仮想円に沿った円弧凸形状を有するポンチによって前記仮想円の中心が前記径方向一方側にオフセットするように前記弁座部表面側を塑性変形させる第2工程と、
によって形成されることを特徴とする可変容量形ベーンポンプ。
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JP2002276493A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Tgk Co Ltd | 圧力制御弁 |
JP2002340205A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Denso Corp | 弁座の加工方法およびその加工方法で製造された弁座を有する弁装置 |
JP2012082762A (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-26 | Unisia Jkc Steering System Co Ltd | 可変容量形ベーンポンプ |
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