JP2014184888A - 移動体及びその制御方法 - Google Patents

移動体及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014184888A
JP2014184888A JP2013061869A JP2013061869A JP2014184888A JP 2014184888 A JP2014184888 A JP 2014184888A JP 2013061869 A JP2013061869 A JP 2013061869A JP 2013061869 A JP2013061869 A JP 2013061869A JP 2014184888 A JP2014184888 A JP 2014184888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control unit
battery
motor
output
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013061869A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5929803B2 (ja
Inventor
Tetsuya Taira
哲也 平
Koji Bito
浩司 尾藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013061869A priority Critical patent/JP5929803B2/ja
Publication of JP2014184888A publication Critical patent/JP2014184888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5929803B2 publication Critical patent/JP5929803B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】モータの能力をより十分に発揮しつつも、バッテリの出力低下により動作停止となる事態を回避すること。
【解決手段】移動体は、冗長化された制御系によってモータを駆動することで車輪を回転させて移動する。移動体は、モータを駆動する第1の制御部110と、第1の制御部110にモータを駆動するための電力を供給する第1のバッテリ25と、を有する第1の制御系と、第1の制御部110と同期してモータを駆動する第2の制御部120と、第2の制御部120にモータを駆動するための電力を供給する第2のバッテリ26と、を有する第2の制御系を備える。第2の制御部120は、第1のバッテリ25からの電力の供給に関する第1の制御部110の異常の検出に応じて、第2のバッテリ26からの電力の供給に関する第2の制御部120の異常が同様に発生することを回避するために、モータを駆動する電力を所定の制限値以下に制限するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体及びその制御方法に関し、特にバッテリの電力を使用することで移動体を制御する技術に関する。
特許文献1に開示されるように、人間を運ぶための車両が検討されてきている。特許文献1には、制御系が、A群のコンポーネントと、B群のコンポーネントとに2重化された個人輸送車が開示されている。この個人輸送車は、A群のコンポーネントとB群のコンポーネントのそれぞれは、プロセッサ、モータに電流を出力する増幅器、プロセッサ及びモータに電力を供給する電力源が含まれている。
特許第4162995号公報
上述した個人輸送車のように、バッテリ(電力源)を搭載し、バッテリの電力を使用してモータを駆動する移動体では、移動体の小型化・軽量化を実現するために、バッテリ及びモータを小型化・軽量化することが望まれている。しかしながら、バッテリを小型化すると、その分だけバッテリの出力性能も低くなってしてしまう。
ここで、図9に示すように、バッテリには、内部抵抗Riが存在し、より大きなトルクでモータを駆動するために電流をたくさん引けば引くほど出力電圧が低下してしまう。そして、バッテリの出力電圧が低下してしまうと、モータの駆動を制御するECU(プロセッサ等)自体にも動作に必要な電圧が供給されなくなり、ECUが動作停止(システム断)してしまうという問題がある。特に、小型化されたバッテリは、出力性能が低い分、バッテリの出力電圧の低下が発生し易いため、ECUがシステム断し易くなってしまう。
このような問題を回避するために、モータに対する出力を、バッテリの本来の出力性能に基づいて実際に出力可能な最大値から一定の安全マージンを取った制限値までに制限する方法が考えられる。これによれば、バッテリの消費電力(引かれる電流量)を低減し、バッテリが劣化して出力性能が低下している場合であっても、バッテリの出力電圧の低下を回避することができる。しかしながら、この方法の場合、モータに対する出力が制限されるため、モータの本来の能力を十分に発揮することができなくなってしまうという問題がある。
また、この方法の場合、バッテリの出力性能のばらつき(バッテリの劣化等による変動)を考慮した保守的な制限値を設けることが好ましく、そのようにした場合には、さらにモータの本来の能力を十分に発揮することができなくなってしまう。また、バッテリの出力性能のばらつきを正確に測定することも困難であるため、個々のバッテリの状態に応じた制限値を設けることも困難である。
本発明は、上述した知見に基づいてなされたものであって、モータの能力をより十分に発揮しつつも、バッテリの出力低下により動作停止となる事態を回避することができる移動体及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる移動体は、冗長化された制御系によってモータを駆動することで車輪を回転させて移動する移動体であって、前記モータを駆動する第1の制御部と、前記第1の制御部に前記モータを駆動するための電力を供給する第1のバッテリと、を有する第1の制御系と、前記第1の制御部と同期して、前記モータを駆動する第2の制御部と、前記第2の制御部に前記モータを駆動するための電力を供給する第2のバッテリと、を有する第2の制御系と、を備え、前記第2の制御部は、前記第1のバッテリからの電力の供給に関する前記第1の制御部の異常の検出に応じて、前記第2のバッテリからの電力の供給に関する前記第2の制御部の異常が同様に発生することを回避するために、前記モータを駆動する電力を所定の制限値以下に制限するものである。
本発明の第2の態様にかかる制御方法は、冗長化された制御系によってモータを駆動することで車輪を回転させて移動する移動体の制御方法であって、第1の制御系において第1の制御部が第1のバッテリから供給される電力を使用して前記モータの駆動を開始するとともに、第2の制御系において第2の制御部が第2のバッテリから供給される電力を使用して前記第1の制御部と同期した前記モータの駆動を開始するステップと、前記第1のバッテリからの電力の供給に関する前記第1の制御部の異常を検出するステップと、前記第1の制御部の異常の検出に応じて、前記第2のバッテリからの電力の供給に関する前記第2の制御部の異常が同様に発生することを回避するために、前記第2の制御部が前記モータを駆動する電力を所定の制限値以下に制限するステップと、を備えたものである。
上述した本発明の各態様によれば、モータの能力をより十分に発揮しつつも、バッテリの出力低下により動作停止となる事態を回避することができる移動体及びその制御方法を提供することができる。
実施の形態1に係る倒立二輪車の概要構成を示す図である。 実施の形態1に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るバッテリとECUの接続関係を示す図である。 実施の形態1に係るECUの動作タイミングを示す図である 実施の形態1に係るモータ出力の制限値を示す図である。 実施の形態1に係る同時システム断防止処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るバッテリとECUの接続関係を示す図である。 実施の形態2に係る同時システム断防止処理を示すフローチャートである。 課題を説明するための図である。
以下に図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について説明する。以下の実施の形態に示す具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、それに限定されるものではない。また、以下の記載及び図面では、説明の明確化のため、当業者にとって自明な事項等については、適宜、省略及び簡略化がなされている。
<発明の実施の形態1>
図1を参照して、本実施の形態1にかかる倒立二輪車1の概要構成について説明する。図1は、本実施の形態1にかかる倒立二輪車1の概要構成を示す図である。
倒立二輪車1は、ハンドル4を把持してステップカバー3に搭乗した搭乗者が、倒立二輪車1の前後方向に荷重を作用させた際における、前後方向への倒立二輪車1の姿勢角(ピッチ角)をセンサを利用して検出し、この検出結果に基づいて、倒立二輪車1の倒立状態を維持するように左右の車輪2を駆動するモータを制御する。すなわち、倒立二輪車1は、ステップカバー3に搭乗した搭乗者が前方に荷重を作用させて倒立二輪車1を前方に傾斜させると、倒立二輪車1の倒立状態を維持するように前方に加速し、搭乗者が後方に荷重を作用させて倒立二輪車1を後方に傾斜させると、倒立二輪車1の倒立状態を維持するように後方に加速するように、左右の車輪2を駆動するモータを制御する。倒立二輪車1は、制御の安定性を確保するために、モータを制御する制御系が2重化されている。
なお、これらのモータの制御は、倒立二輪車1に搭載された制御装置10によって行われる。
続いて、図2を参照して、本実施の形態1にかかる制御装置10の構成について説明する。図2は、本実施の形態1にかかる制御装置10の構成を示すブロック図である。
制御装置10は、マイクロコントローラ11、12(以下、「マイコン」とも呼ぶ)、インバータ13〜16、モータ17、18、回転角センサ19〜22、ジャイロセンサ23、24、及びバッテリ25、26を有する。
制御装置10は、倒立二輪車1の制御の安定性を確保するために、その制御系を、0系の制御系と1系の制御系とに二重化(冗長化)させた二重系システムとなっている。すなわち、0系の制御系と1系の制御系は、同一構成となっており、その構成要素における動作も同一となっている。よって、0系の制御系(マイコン11)と1系の制御系(マイコン12)は、原則、同期して(同一の制御内容で)倒立二輪車1の制御を実施することになる。0系の制御系は、マイコン11、インバータ13、14、回転角センサ19、20、ジャイロセンサ23、及びバッテリ25を含む。0系の制御系は、0系のECU(Electronic Control Unit)110として機能する。1系の制御系は、マイコン12、インバータ15、16、回転角センサ21、22、ジャイロセンサ24、及びバッテリ26を含む。1系の制御系は、1系のECU120として機能する。
マイコン11、12のそれぞれは、ジャイロセンサ23、24のそれぞれから出力される角速度信号に基づいて、上述したように、倒立二輪車1の倒立状態を維持するようにモータ17、18を制御する。マイコン11、12のそれぞれは、CPU(Central Processing Unit)及び記憶部を有し、記憶部に格納されたプログラムを実行することによって、本実施の形態におけるマイコン11、12のそれぞれとしての処理を実行する。すなわち、マイコン11、12のそれぞれの記憶部に格納されるプログラムは、本実施の形態におけるマイコン11、12のそれぞれにおける処理を、CPUに実行させるためのコードを含む。なお、記憶部は、例えば、このプログラムや、CPUにおける処理に利用される各種情報を格納することができる任意の記憶装置を含んで構成される。記憶装置は、例えば、メモリ等である。
マイコン11は、モータ17を制御する指令値をインバータ13に出力する。また、マイコン11は、モータ18を制御する指令値をインバータ14に出力する。マイコン12は、モータ17を制御する指令値をインバータ15に出力する。また、マイコン12は、モータ18を制御する指令値をインバータ16に出力する。具体的には、マイコン11、12のそれぞれは、ジャイロセンサ23、24のそれぞれから出力される角速度信号が示す倒立二輪車1のピッチ軸周りの角速度(ピッチ角速度)を積分することで倒立二輪車1の前後方向の姿勢角(ピッチ角)を算出し、算出した姿勢角に基づいて倒立二輪車1の倒立状態を維持するようにモータ17、18を制御する指令値を生成する。
ここで、制御装置10は、ジャイロセンサ23、24に代えて、倒立二輪車1の前後方向の姿勢角(ピッチ角)を検出し、検出した姿勢角を示す姿勢角信号をマイコン11、12のそれぞれに出力する姿勢角センサを有するようにしてもよい。姿勢角センサは、例えば、加速度センサ及びジャイロセンサによって、倒立二輪車1の姿勢角を検出するように構成される。そして、マイコン11、12のそれぞれは、姿勢角センサから出力された姿勢角信号が示す姿勢角に基づいて、倒立二輪車1の倒立状態を維持するようにモータ17、18を制御する指令値を生成するようにしてもよい。
また、マイコン11、12のそれぞれは、回転角センサ19、21のそれぞれから出力される、モータ17の回転角を示す回転角信号に基づいて、モータ17をフィードバック制御するように、インバータ13、15のそれぞれに対する指令値を生成する。また、マイコン11、12のそれぞれは、回転角センサ20、22のそれぞれから出力される、モータ18の回転角を示す回転角信号に基づいて、モータ18をフィードバック制御するように、インバータ14、16のそれぞれに対する指令値を生成する。
インバータ13は、マイコン11から出力された指令値に基づいて、PWM(Pulse Width Modulation)制御を行うことで、バッテリ25から供給される電力から、モータ17を駆動する駆動電流を生成してモータ17に供給する。インバータ14は、マイコン11から出力された指令値に基づいて、PWM制御を行うことで、バッテリ25から供給される電力から、モータ18を駆動する駆動電流を生成してモータ18に供給する。インバータ15は、マイコン12から出力された指令値に基づいて、PWM制御を行うことで、バッテリ26から供給される電力から、モータ17を駆動する駆動電流を生成してモータ17に供給する。インバータ16は、マイコン12から出力された指令値に基づいて、PWM制御を行うことで、バッテリ26から供給される電力から、モータ18を駆動する駆動電流を生成してモータ18に供給する。
モータ17、18のそれぞれは、二重巻線のモータである。モータ17は、インバータ13から供給される駆動電流と、インバータ15から供給される駆動電流とに基づいて駆動される。モータ17を駆動することによって、倒立二輪車1の左側の車輪2が回転する。モータ18は、インバータ14から供給される駆動電流と、インバータ16から供給される駆動電流とに基づいて駆動される。モータ18を駆動することによって、倒立二輪車1の右側の車輪2が回転する。
回転角センサ19は、モータ17の回転角を検出し、検出した回転角を示す回転角信号を生成してマイコン11に出力する。回転角センサ20は、モータ18の回転角を検出し、検出した回転角を示す回転角信号を生成してマイコン11に出力する。回転角センサ21は、モータ17の回転角を検出し、検出した回転角を示す回転角信号を生成してマイコン12に出力する。回転角センサ22は、モータ18の回転角を検出し、検出した回転角を示す回転角信号を生成してマイコン12に出力する。なお、回転角センサ19〜22として、例えばエンコーダ又はレゾルバ等のモータ17、18の回転角を検出可能なセンサのうち、任意のセンサを利用するようにしてよい。
ジャイロセンサ23、24のそれぞれは、搭乗者がステップカバー3に対して、倒立二輪車1の前後方向に荷重を作用させた際における、倒立二輪車1の前後方向に対する角速度(ピッチ軸周りの角速度、ピッチ角速度)を検出し、検出した角速度を示す角速度信号をマイコン11、12のそれぞれに出力する。
バッテリ25は、ECU110に対して、その動作に必要な電力を供給する。例えば、バッテリ25は、マイコン11の動作に必要な電力をマイコン11に供給する。また、バッテリ25は、モータ17、18に対する駆動電流の生成に必要な電力をインバータ13、14に供給する。
バッテリ26は、ECU120に対して、その動作に必要な電力を供給する。例えば、バッテリ26は、マイコン12の動作に必要な電力をマイコン12に供給する。また、バッテリ26は、モータ17、18に対する駆動電流の生成に必要な電力をインバータ15、16に供給する。
続いて、図3〜図5を参照して、本実施の形態1にかかる制御装置10による同時システム断防止方法について説明する。図3は、本実施の形態1にかかる制御装置10におけるバッテリ25、26とECU110、120の接続関係を示す図である。図4は、本実施の形態1にかかるECU110、120の動作タイミングを示す図である。図5は、本実施の形態1にかかるモータ出力の制限値を示す図である。
図3に示すように、ECU110とECU120は、ECU間通信路200を介したECU間通信によって、相互に任意の情報を送受信しつつ、倒立二輪車1の倒立制御を実施する。なお、ECU間通信は、厳密には、マイコン11とマイコン12との間の通信となる。ECU間通信は、ECU110、120のそれぞれが、バッテリ25又はバッテリ26の出力電圧低下による他系のECUの動作停止(システム断)を検出する機構として機能する。
図4に示すように、ECU110、120のマイコン11、12のそれぞれは、所定の一定時間間隔毎の動作タイミングで動作して、インバータ13〜16に対する指令値を更新し、モータ17、18に対する出力(指令値に応じてインバータ13〜16で生成される駆動電流)を更新する処理を実行する。これは、例えば、マイコン11、12のそれぞれにおいて上記の一定時間間隔毎に割り込み信号を発生するタイマ(図示せず)を有するようにし、マイコン11、12のそれぞれが、タイマからの割り込み信号の発生に応じて動作するようにすることで実現する。
ここで、本実施の形態では、図4に示すように、マイコン11とマイコン12とで動作タイミング(割り込み信号の発生タイミング)の位相をずらして同期させるようにする。言い換えると、マイコン11とマイコン12とで動作タイミングを、所定の同一周期とし、かつ所定の位相差で位相をずらすようにする。例えば、マイコン11とマイコン12とで動作タイミングの位相を半周期ずらすようにしてもよい。
ここで、マイコン11、12の動作タイミングの位相差は、例えば、制御装置10が有する同一のクロック発振器(図示せず)からマイコン11とマイコン12とにクロック信号を供給するとともに、そのクロック信号の供給開始タイミング(到達タイミング)をマイコン11とマイコン12とでずらすことで実現する等すればよい。また、マイコン11、12の動作タイミングの位相差は、その他、一般的に考え得る任意の方法によって実現するようにしてよい。
そして、ECU110、120(マイコン11、12)のそれぞれは、動作タイミングで、他系のECU(マイコン)のシステム断を検出した場合、以降のモータ17、18に対する出力を制限するようにする。例えば、図4に示すようにECU110がシステム断した場合には、ECU120は、その検出に応じて、図5に示すようにモータ17、18に対する出力を制限値以下に制限するようにする。
まず、ECU110のマイコン11及びECU120のマイコン12のそれぞれは、初期状態では、ECU110及びECU120のそれぞれで使用する電力が、バッテリ25、26の本来の出力性能に基づいてバッテリ25、26のそれぞれから供給可能として予め定めた範囲内の電力となるような、モータ17、18に対する出力で、モータ17、18を制御する。すなわち、マイコン11、12のそれぞれは、初期状態では、バッテリ25、26の実際の出力性能を最大限に引き出すように電力を使用して、モータ17、18を制御する。
例えば、モータ17、18に対する出力は、図5に示すように、低速域では、空転等を防止するために一定値以下に制限しつつも、モータ17、18の回転数を上げることができるようなトルクとなる出力(駆動電流)が上限値となり、高速域では、回転数を維持できるように、回転数が増加するに従って低速域のトルクよりも減少していくようなトルクとなる出力(駆動電流)が上限値となる。
そして、マイコン11、12のそれぞれは、他系のECU(マイコン)のシステム断を検出した場合になって初めて、初期状態における出力の上限値に対して、バッテリ25、26の出力性能のばらつき(バッテリ25、26の劣化等)を考慮した所定の安全マージンを取った制限値以下となるように、モータ17、18に対する出力を制限するようにする。
例えば、マイコン11、12のそれぞれが有する記憶部に、モータ17、18の回転数と、その回転数におけるモータ17、18に対する出力の上限値とを対応付けた情報を予め格納しておくようにする。また、マイコン11、12のそれぞれが有する記憶部に、モータ17、18の回転数と、その回転数におけるモータ17、18に対する出力の制限値とを対応付けた情報を予め格納しておくようにする。そして、マイコン11、12は、その情報に基づいて、回転角センサ19〜22のそれぞれから出力された回転角信号が示す回転角を微分して算出したモータ17、18の回転数から、モータ17、18に対する出力の上限値又は制限値を特定し、特定した上限値又は制限値以下に制限してモータ17、18に対する出力を行う。なお、上記の情報は、回転数から上限値又は制限値を特定することができるものであれば、どのような形式のものであってもよい。例えば、回転数と、上限値又は制限値とを対応付けたテーブルであってもよく、回転数から上限値又は制限値を算出可能な数式であってもよい。
そして、マイコン11は、回転角センサ19から取得したモータ17の回転角に基づいて算出したモータ17の回転数に応じて、モータ17に対する出力を制限する。マイコン11は、回転角センサ20から取得したモータ18の回転角に基づいて算出したモータ18の回転数に応じて、モータ18に対する出力を制限する。また、マイコン12は、回転角センサ21から取得したモータ17の回転角に基づいて算出したモータ17の回転数に応じて、モータ17に対する出力を制限する。マイコン12は、回転角センサ22から取得したモータ18の回転角に基づいて算出したモータ18の回転数に応じて、モータ18に対する出力を制限する。
これによれば、例えば、バッテリ25、26の出力性能が劣化等によって低下してしまっており、バッテリ25が劣化等していない状態における本来の出力性能は上回っていないが、低下後の出力性能を上回る電力が消費されることで、バッテリ25の出力電圧低下が発生し、マイコン11(ECU110)がシステム断してしまった場合に、マイコン12(ECU120)も同様にシステム断してしまうことを防止することができる。
ここで、ECU110、120(マイコン11、12)のそれぞれは、ECU間通信において他系のECU(マイコン)からの通信が途絶した場合に、他系のECUがシステム断したと判定する。例えば、マイコン11、12のそれぞれは、動作タイミングで、他系のマイコンにハートビート信号を出力するようにすることで、通信の途絶を検出するようにしてもよい。この場合、マイコン11、12のそれぞれは、動作タイミングで、他系のマイコンからハートビート信号の出力を受けなかった場合に、他系のマイコンがシステム断したと判定する。
このときに、本実施の形態1では、図4に示すように、マイコン11とマイコン12とで動作タイミングの位相をずらして同期させることで、他系のマイコンのシステム断を早期に検出することを可能としている。例えば、マイコン11とマイコン12とで動作タイミングの位相をずらさずに同期した場合、そのときにECU間通信で出力された信号は、次の動作タイミングで受けることになる。すなわち、マイコン11、12のそれぞれは、1周期遅れて、他系のマイコンのシステム断を検出することになる。それに対して、図4に示すように、図4に示すように、マイコン11とマイコン12とで動作タイミングの位相をずらして同期させることで、1周期分の時間が経過するよりも早いタイミングで他系のマイコンのシステム断を検出することができる。そして、好ましくは、上述したように、位相のずれを半周期とすることで、マイコン11及びマイコン12のどちらがシステム断した場合でも、偏りなく早いタイミングで他系のマイコンのシステム断を検出することができる。
続いて、図6を参照して、本実施の形態1にかかる制御装置10の同時システム断防止処理について説明する。図6は、本実施の形態1にかかる制御装置10の同時システム断防止処理を示すフローチャートである。なお、以下では、ECU110がシステム断した場合について説明するが、ECU120がシステム断した場合にも同様の処理が実施される。その場合の処理は、ECU110とECU120の関係が逆になること以外は同様となることは自明であるため、説明は省略する。
ECU110がシステム断してモータ17、18に対する出力を停止していない場合(S1:No)、ECU120は、そのまま処理を継続する(S2)。すなわち、ECU120のマイコン12は、初期状態における上限値による、モータ17、18に対する出力の制御を継続する。
ECU110がシステム断してモータ17、18に対する出力を停止した場合(S1:Yes)、ECU120は、ECU110がシステム断してモータ17、18に対する出力を停止したことを検出する(S3)。すなわち、ECU120は、動作タイミング毎に、他系のECU110からの通信が途絶していないか判定し、通信が途絶したと判定した場合、他系のECU110がシステム断してモータ17、18に対する出力を停止したと判定する。
この場合、バッテリ25、26が劣化しており、バッテリ25の出力性能低下によるECU110のシステム断に続いて、ECU120もシステム断に陥る可能性がある。そこで、ECU120は、自身もシステム断しないように、ECU110のシステム断の検出に応じて、モータ17、18に対する出力を制限値までに制限する(S4)。
以上に説明したように、本実施の形態1では、第2の制御部(例えばECU120)は、第1のバッテリ(例えばバッテリ25)からの電力の供給に関する第1の制御部(例えばECU110)の異常の検出に応じて、第2のバッテリ(例えばバッテリ26)からの電力の供給に関する第2の制御部の異常が同様に発生することを回避するために、第2のバッテリによってモータを駆動する電力を所定の制限値以下に制限するようにしている。なお、本実施の形態1では、第1のバッテリからの電力の供給に関する第1の制御部の異常として、第1の制御部の動作停止を検出するようにしている。
これによれば、第1のバッテリが劣化等によって出力性能が低下して第1の制御部が電力不足で動作停止してしまった場合、第2のバッテリの消費電力を低減することができる。そのため、第2のバッテリも出力性能が低下していたとしても、第2の制御部までも電力不足で動作停止することを回避することができる。また、第1の制御部が動作停止するまでは、モータを駆動する電力に制限を設けないため、モータの能力を十分に発揮することができる。すなわち、本実施の形態1によれば、モータの能力をより十分に発揮しつつも、バッテリの出力低下によりシステム全体として動作停止となる事態を回避することができる。
<発明の実施の形態2>
続いて、実施の形態2について説明する。実施の形態2にかかる倒立二輪車1の概要構成については、図1を参照して説明した実施の形態1にかかる倒立二輪車1の概要構成と同様であるため、説明を省略する。実施の形態2にかかる制御装置10の構成についても、図2を参照して説明した実施の形態1にかかる制御装置10の構成と同様であるため、説明を省略する。
続いて、図7を参照して、本実施の形態1にかかる制御装置10による同時システム断防止方法について説明する。図7は、本実施の形態1にかかる制御装置10におけるバッテリ25、26とECU110、120の接続関係を示す図である。なお、以下では、図3〜図5を参照して説明した内容と同様の内容については、適宜、説明を省略する。
本実施の形態2では、図3に示すECU間通信路200を介したECU間通信は、ECU110、120のそれぞれが、バッテリ25又はバッテリ26の出力性能低下している場合に、自身が動作停止(システム断)する可能性があることを他系のECUに通知する機構として機能する。
本実施の形態2では、ECU110、120のマイコン11、12のそれぞれは、所定の一定時間間隔毎の位相をずらして同期させた動作タイミングで動作し、モータ17、18に対する出力を更新する処理を実行することは、図4を参照して説明した内容と同様である。
ただし、本実施の形態2では、ECU110、120のマイコン11、12のそれぞれは、動作タイミングで、モータ17、18に対する出力が制限値を超えた場合に、モータ17、18に対する出力が制限値を超えたことを通知する通知情報を他系のECUのマイコンに出力するようにする。そして、マイコン11、12のそれぞれは、他系のマイコンからモータ17、18に対する出力が制限値を超えたことを通知する通知情報の出力を受けた場合に、以降のモータ17、18に対する出力を制限するようにする。
例えば、図7に示すように、マイコン11は、モータ17、18に対する出力が制限値を超えたことを検出した場合、マイコン12に通知情報を出力する。マイコン12は、マイコン11からの通知情報の出力に応じて、図5に示すようにモータ17、18に対する出力を制限値以下に制限するようにする。
ここで、モータ17、18に対する出力が制限値を超えたか否かは、マイコン11、12のそれぞれが、上述の記憶部に格納された情報に基づいて、回転角センサ19〜22のそれぞれから出力された回転角信号が示す回転角を微分して算出したモータ17、18の回転数から、モータ17、18に対する出力の制限値を特定し、特定した制限値を、現在のモータ17、18に対する出力とを比較することで判定すればよい。
これによれば、マイコン11(ECU110)がシステム断していないが、バッテリ25の出力性能のばらつきを考慮した制限値を上回る電力が消費されており、もしバッテリ25が劣化して出力性能が低下している場合にマイコン11のシステム断が発生する可能性があるときに、マイコン12(ECU12)もシステム断してしまうことを予備的に防止することができる。
また、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様、図7に示すように、ECU110とECU120とで動作タイミングの位相をずらして同期させることで、他系のECUのモータ17、18に対する出力の制限値超過を早期に検出することを可能としている。なお、上述したように、ECU110とECU120の動作タイミングの位相差も、任意の位相差を予め設定するようにしてよい。
続いて、図8を参照して、本実施の形態2にかかる制御装置10の同時システム断防止処理について説明する。図8は、本実施の形態2にかかる制御装置10の同時システム断防止処理を示すフローチャートである。なお、以下では、ECU110におけるモータ17、18に対する出力が制限値を超えた場合について説明するが、ECU120がシステム断した場合にも同様の処理が実施される。その場合の処理は、ECU110とECU120の関係が逆になること以外は同様となることは自明であるため、説明は省略する。
ECU110は、動作タイミングで、モータ17、18に対する出力が制限値を超えているか否かを判定する(S11)。言い換えると、ECU110は、動作タイミングで、モータ17、18に対する出力が制限値よりも大きくなったか否かを判定する。
モータ17、18に対する出力が制限値を超えていないと判定した場合(S11:No)、ECU110、120は、そのまま処理を継続する(S12)。すなわち、ECU110、120のマイコン11、12は、初期状態における上限値のままで、モータ17、18に対する出力の制御を継続する。
モータ17、18に対する出力が制限値を超えたと判定した場合(S11:Yes)、ECU110は、モータ17、18に対する出力が制限値を超えたことを通知する通知情報をECU120に出力する(S13)。
ECU120は、ECU110からの通知情報の出力に応じて、モータ17、18に対する出力を制限値までに制限する(S14)。これによれば、ECU110は、モータ17、18に対する出力に制限を設けずにモータの能力を十分に発揮しつつも、ECU120は、バッテリ25からの出力不足によるECU110のシステム断に備えて、自身までシステム断されることを防止することができる。
なお、本実施の形態2では、さらに、ECU110、120(マイコン11、12)のそれぞれが、動作タイミングで、モータ17、18に対する出力が制限値以下となったか否かを判定し、モータ17、18に対する出力が制限値以下になったと判定した場合、他系のECU(マイコン)に、モータ17、18に対する出力が制限値以下となったことを通知する通知情報を出力するようにしてもよい。そして、ECU110、120(マイコン11、12)のそれぞれは、モータ17、18に対する出力が制限値以下となったことを通知する通知情報の出力を受けた場合、モータ17、18に対する出力を制限値以下とする制限を解除するようにしてもよい。
以上に説明したように、本実施の形態2では、第2の制御部(例えばECU120)は、第1のバッテリ(例えばバッテリ25)からの電力の供給に関する第1の制御部(例えばECU110)の異常の検出に応じて、第2のバッテリ(例えばバッテリ26)からの電力の供給に関する第2の制御部の異常が同様に発生することを回避するために、第2のバッテリによってモータを駆動する電力を所定の制限値以下に制限するようにしている。なお、本実施の形態2では、第1の制御部からのモータを駆動する電力が制限値を超えたことを通知する通知情報の出力を検出するようにしている。
これによれば、第1のバッテリが劣化等によって出力性能が低下している場合に第1の制御部が電力不足で動作停止してしまう可能性があるときに、第2のバッテリの消費電力を低減することができる。そのため、第1の制御部が電力不足で動作停止してしまう場合に備えて、第2の制御部までも電力不足で動作停止することを予備的に回避することができる。また、第1の制御部におけるモータを駆動する電力が制限値を超えるまでは、モータを駆動する電力に制限を設けないため、モータの能力を十分に発揮することができる。すなわち、本実施の形態2によれば、モータの能力をより十分に発揮しつつも、バッテリの出力低下によりシステム全体として動作停止となる事態を回避することができる。
<本発明の他の実施の形態>
上記実施の形態1では、ECU110、120のシステム断を、実際にECU110、120がシステム断されることを検出することで検出するようにしているが、ECU110、120がバッテリ25、26からの電力の出力状態の通知に基づいて判定するようにしてもよい。
具体的には、0系のECU110のマイコン11が、1系のバッテリ26から情報を受信可能となるように、マイコン11とバッテリ26とをSMバス(System Management Bus)によって接続する。また、1系のECU120のマイコン12が、0系のバッテリ25から情報を受信可能となるように、マイコン12とバッテリ25とをSMバスによって接続する。なお、バッテリ25、26のそれぞれと、ECU110、120のそれぞれとの間の通信規格は、SMバスに限られず、他の通信規格を採用するようにしてもよい。
バッテリ25は、ECU110への出力電圧を示す出力電圧情報を、SMバスを介してマイコン12に出力する。バッテリ26は、ECU120への出力電圧を示す出力電圧情報を、SMバスを介してマイコン11に出力する。
マイコン11、12のそれぞれは、動作タイミングで、バッテリ26、25から出力されている出力電圧情報を取得する。そして、マイコン11、12のそれぞれは、取得した電圧情報が示す他系のバッテリの出力電圧が、他系のマイコンが動作停止してしまうとして予め定めた閾値以下である場合、以降のモータ17、18に対する出力を制限値以下に制限する。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記の実施の形態1、2及び他の実施の形態は、いずれか2つ以上を組み合わせて実施するようにしてもよい。この場合、ECU110、120のそれぞれは、例えば、他系のECUの異常として、上記の各実施の形態における異常(システム断、モータへの出力の制限値超過、出力電圧の低下)のうち、組み合わせた実施の形態に対応する異常のいずれか1つを検出した場合に、モータ17、18に対する出力を制限するように動作する。
上記実施の形態では、ECU110及びECU120の両方が、他系のECUの異常(システム断、モータへの出力の制限値超過、出力電圧の低下)を検出し、モータ17、18に対する出力を制限するようにしているが、ECU110及びECU120のいずれか一方でのみ実施するようにしてもよい。しかしながら、好ましくは、上記実施の形態のように、ECU110及びECU120の両方で実施することで、よりバッテリの出力低下によりシステム全体として動作停止となる事態を回避することができるようになる。
1 倒立二輪車
2 車輪
3 ステップカバー
4 ハンドル
10 制御装置
11、12 マイコン
13、14、15、16 インバータ
17、18 モータ
19、20、21、22 回転角センサ
23、24 ジャイロセンサ
25、26 バッテリ
110、120 ECU

Claims (8)

  1. 冗長化された制御系によってモータを駆動することで車輪を回転させて移動する移動体であって、
    前記モータを駆動する第1の制御部と、
    前記第1の制御部に前記モータを駆動するための電力を供給する第1のバッテリと、を有する第1の制御系と、
    前記第1の制御部と同期して、前記モータを駆動する第2の制御部と、
    前記第2の制御部に前記モータを駆動するための電力を供給する第2のバッテリと、を有する第2の制御系と、
    を備え、
    前記第2の制御部は、前記第1のバッテリからの電力の供給に関する前記第1の制御部の異常の検出に応じて、前記第2のバッテリからの電力の供給に関する前記第2の制御部の異常が同様に発生することを回避するために、前記モータを駆動する電力を所定の制限値以下に制限する、
    移動体。
  2. 前記第2の制御部は、前記第1のバッテリからの電力の供給に関する前記第1の制御部の異常として、前記第1の制御部の動作停止を検出する、
    請求項1に記載の移動体。
  3. 前記第2の制御部は、前記第1の制御部の動作停止を、前記第1の制御部との通信の途絶によって検出する、
    請求項2に記載の移動体。
  4. 前記第1の制御部は、前記モータを駆動する電力が前記制限値を超えたと判定した場合、前記モータを駆動する電力が前記制限値を超えたことを通知する通知情報を前記第2の制御部に出力し、
    前記第2の制御部は、前記第1の制御部からの前記通知情報の出力によって、前記第1のバッテリからの電力の供給に関する前記第1の制御部の異常として、前記第1の制御部において前記モータを駆動する電力が前記制限値を超えたことを検出する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動体。
  5. 前記第1のバッテリは、前記第1のバッテリの出力電圧を示す出力電圧情報を前記第2の制御部に出力し、
    前記第2の制御部は、前記第1のバッテリからの電力の供給に関する前記第1の制御部の異常として、前記第1のバッテリから前記第1の制御部に対して出力される出力電圧情報が示す出力電圧が、所定の閾値以下となることを検出する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動体。
  6. 前記第1の制御部は、前記第2のバッテリからの電力の供給に関する前記第2の制御部の異常の検出に応じて、前記第1のバッテリからの電力の供給に関する前記第1の制御部の異常が同様に発生することを回避するために、前記モータを駆動する電力を所定の制限値以下に制限し、
    前記第1の制御部及び前記第2の制御部のそれぞれは、相互に同一周期であり位相がずれた動作タイミングで前記第2の制御部又は前記第1の制御部の異常を判定する、
    請求項1に記載の移動体。
  7. 前記第1の制御部及び前記第2の制御部のそれぞれは、前記動作タイミングが半周期ずれている、
    請求項6に記載の移動体。
  8. 冗長化された制御系によってモータを駆動することで車輪を回転させて移動する移動体の制御方法であって、
    第1の制御系において第1の制御部が第1のバッテリから供給される電力を使用して前記モータの駆動を開始するとともに、第2の制御系において第2の制御部が第2のバッテリから供給される電力を使用して前記第1の制御部と同期した前記モータの駆動を開始するステップと、
    前記第1のバッテリからの電力の供給に関する前記第1の制御部の異常を検出するステップと、
    前記第1の制御部の異常の検出に応じて、前記第2のバッテリからの電力の供給に関する前記第2の制御部の異常が同様に発生することを回避するために、前記第2の制御部が前記モータを駆動する電力を所定の制限値以下に制限するステップと、
    を備えた制御方法。
JP2013061869A 2013-03-25 2013-03-25 移動体及びその制御方法 Active JP5929803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061869A JP5929803B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 移動体及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013061869A JP5929803B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 移動体及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014184888A true JP2014184888A (ja) 2014-10-02
JP5929803B2 JP5929803B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=51832850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013061869A Active JP5929803B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 移動体及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5929803B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5818756A (ja) * 1981-07-24 1983-02-03 Hitachi Ltd 比較検査回路
JPH08171581A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Hitachi Ltd 誤り検出機能付き論理回路及びそれを用いたフォールトトレラントシステム
JP2003032805A (ja) * 2001-07-06 2003-01-31 Toyota Motor Corp 制御装置および動力出力装置並びにこれを搭載するハイブリッド自動車、制御装置の制御方法、動力出力装置の制御方法
JP2004006138A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Fuji Heavy Ind Ltd 組電池システムおよび組電池システムのフェールセーフ方法
JP2007282375A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Hitachi Vehicle Energy Ltd ハイブリッド車両制御システム及びハイブリッド車両制御方法
JP4162995B2 (ja) * 2000-10-13 2008-10-08 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ 個人用輸送車の制御

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5818756A (ja) * 1981-07-24 1983-02-03 Hitachi Ltd 比較検査回路
JPH08171581A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Hitachi Ltd 誤り検出機能付き論理回路及びそれを用いたフォールトトレラントシステム
JP4162995B2 (ja) * 2000-10-13 2008-10-08 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ 個人用輸送車の制御
JP2003032805A (ja) * 2001-07-06 2003-01-31 Toyota Motor Corp 制御装置および動力出力装置並びにこれを搭載するハイブリッド自動車、制御装置の制御方法、動力出力装置の制御方法
JP2004006138A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Fuji Heavy Ind Ltd 組電池システムおよび組電池システムのフェールセーフ方法
JP2007282375A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Hitachi Vehicle Energy Ltd ハイブリッド車両制御システム及びハイブリッド車両制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5929803B2 (ja) 2016-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9037331B2 (en) Two-wheeled inverted pendulum vehicle and control method therefor
JP5846342B1 (ja) 車載用電子機器の制御装置及び制御方法
EP3113351A1 (en) Motor control system and motor control method
JP2009005527A (ja) 電気自動車の制御装置
JP2018052311A (ja) アクチュエータシステム、異常検知装置
US10266129B2 (en) Vehicle control system
JP5874616B2 (ja) 移動体及びその制御方法
JP5929803B2 (ja) 移動体及びその制御方法
JP2014106874A (ja) 同軸二輪移動体及びその制御方法
CN113630043A (zh) 一种电机控制方法及系统
CN110194212A (zh) 转向操纵控制装置
JP6167831B2 (ja) 移動体の制御方法及び倒立二輪移動体
JP2010132095A (ja) 車両制御システム
EP3693249B1 (en) Motor control device
JP2015063158A (ja) ハイブリッド車制御装置
JP2014154043A (ja) 電子制御装置、情報処理装置
JP5892085B2 (ja) 移動体及びその制御方法
JP5983457B2 (ja) 倒立二輪車及びその制御方法
JP6197533B2 (ja) 倒立型移動体の制御方法
JP5261107B2 (ja) モータ駆動装置、モータ駆動システム及び電動車
JP6156019B2 (ja) 倒立型移動体の制御方法
JP2007127597A (ja) 回転角検出装置
JP5736952B2 (ja) 移動体の制御方法及びプログラム
JP2015027874A (ja) 倒立二輪車及びその制御方法
JP2013162584A (ja) 電動車両のモータトルク制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160418

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5929803

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151