JP2014183175A - 放熱器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施の形態の放熱器1は、被冷却体に金属製の平板状のフィン3が複数、離間対向配置された状態で並設された放熱器本体1aと、表面が絶縁処理された金属製の電極4と、放熱器本体1aと電極4との間に電圧を印加する電圧印加用電源6と、から構成される。フィン3と電極4との間に電圧を印加することによってフィン3の一部と電極4との間で発生する放電現象を利用して気流を発生させる。
【選択図】図4
Description
(構成)
図1乃至図6は、第1の実施の形態を示す。図1は第1の実施の形態の放熱器1の外観を示す斜視図である。本実施の形態の放熱器1は、例えば電子機器などの被冷却体に固定される金属製のほぼ箱型の放熱器本体1aを有する。この放熱器本体1aは、図1、2中で上面が開口され、この上面開口部1bがほぼ矩形平板状のカバー2で覆われている。図2(A)は放熱器1のカバー2を示す斜視図、図2(B)は放熱器本体1aを示す斜視図である。なお、本実施の形態では図3に示すように放熱器1の縦寸法L1は、例えば40mm、横寸法L2は、例えば40mm、高さL3は、例えば10mmに設定されている。また、カバー2の厚さL4は、例えば1mm、放熱器本体1aの底板1cの厚さL5は、例えば2mmに設定されている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の放熱器1の使用時には、放熱器本体1aと電極4との間に電圧を印加することで、フィン3の一部と電極4との間で発生する放電現象を利用して気流を発生させる。このとき、図4中に矢印で示すように電極4の両側に向けて気流が発生する。そのため、放熱器本体1aの内部には、カバー2の吸気口8から放熱器本体1aの内部に下向きに流入される吸気の流れと、一方のフィン列3Aのフィン3間の空間7を通り、隙間s2からカバー2の一方の排気口9aを通して放熱器1の上側に排気される気流の流れと、他方のフィン列3Bのフィン3間の空間7を通り、隙間s3からカバー2の他方の排気口9bを通して放熱器1の上側に排気される気流の流れとが発生する。そして、このとき2列のフィン列3A、3Bの各フィン3間の空間7を流れる気流の流れによって放熱器1の放熱効率を高めることができ、発熱部品などの被冷却体の放熱を行なうことができる。
本実施の形態の放熱器1では、放熱器本体1aと電極4との間に電圧を印加することで、フィン3の一部と電極4との間で発生する放電現象を利用して放熱器本体1aの内部に気流を発生させるようにしている。そのため、送風機を有することなく気流を発生させることができ、省スペース及び騒音が少なく放熱効率の高い放熱器1を提供することができる。なお、図6は、本実施の形態の放熱器1の熱抵抗とフィン3の間隔L1との関係を示す特性図である。本実施の形態の放熱器1では、図6に示すように熱抵抗は10.2(℃/W)、フィンピッチは2mmが良好である。
(構成)
図7は、第1の実施の形態(図1乃至図6参照)の第1の変形例を示す。本変形例は、第1の実施の形態の放熱器1を2つ横に並べて使用する例である。本変形例でも送風機を有することなく気流を発生させることができ、省スペース及び騒音が少なく放熱効率の高い放熱器1を提供することができる。
(構成)
図8は、第1の実施の形態(図1乃至図6参照)の第2の変形例を示す。本変形例は第1の実施の形態の放熱器1を3つ横に並べて使用する例である。本変形例でも送風機を有することなく気流を発生させることができ、省スペース及び騒音が少なく放熱効率の高い放熱器1を提供することができる。
(構成)
図9は、第1の実施の形態(図1乃至図6参照)の第3の変形例を示す。本変形例は、例えばVME等の規格ボードなどの複数枚の電子回路モジュールのボードを並設状態で収納するボード収容室を有する箱状のシャーシを備えた電子機器筐体11の側面に第1の実施の形態の放熱器1を縦横にそれぞれ複数、例えば縦方向に4個の放熱器1、横方向に7個の放熱器1をそれぞれマトリックス状に並べた状態で連結して使用する例である。本変形例でも送風機を有することなく気流を発生させることができ、省スペース及び騒音が少なく放熱効率の高い放熱器1を提供することができる。
(構成)
図10〜14は、第2の実施の形態を示す。図10は、本実施の形態の放熱器21の外観を示す斜視図である。本実施の形態の放熱器21は、複数の平板状の板状フィン22が平行に配置され、板状フィン22の一側部が連結部23で連結されたヒートシンク24と、このヒートシンク24の各板状フィン22に固定された複数のくし型電極25とを有する。ヒートシンク24は、図11、図13に示すように板状フィン22の横寸法L21は、例えば80mm、縦寸法L22は、例えば32mm、連結部23の幅寸法L23は、例えば19mm、板状フィン22の厚さt21は、例えば1mm、板状フィン22間の距離L24は、例えば5mmにそれぞれ設定されている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の放熱器21の使用時には、板状フィン22とくし型電極25との間に電圧を印加することで、板状フィン22の一部とくし型電極25の棒状電極構成体26との間で発生する放電現象を利用して気流を発生させる。このとき、図12中に矢印で示すように各板状フィン22間の空間内で棒状電極構成体26の片方向に放電させ、気流29の流れを作ることができる。この気流29の流れによって放熱器21の放熱効率を高めることができ、発熱部品などの被冷却体の放熱を行なうことができる。
本実施の形態の放熱器21では、板状フィン22とくし型電極25との間に電圧を印加することで、板状フィン22の一部とくし型電極25の棒状電極構成体26との間で発生する放電現象を利用してヒートシンク24の各板状フィン22間の空間に気流29を発生させるようにしている。そのため、送風機を有することなく気流を発生させることができ、省スペース及び騒音が少なく放熱効率の高い放熱器21を提供することができる。さらに、本実施の形態では図10に示すようにヒートシンク24を立てて使うことで自然対流との相乗効果が期待できる。また、くし型電極25の棒状電極構成体26を連続させることで局所熱伝達率を有効に使うことができる。
Claims (6)
- 被冷却体に金属製の平板状のフィンが複数、離間対向配置された状態で並設された放熱器本体と、
表面が絶縁処理された金属製の電極と、
前記放熱器本体と前記電極との間に電圧を印加する電圧印加用電源と、
から構成され、前記フィンと前記電極との間に電圧を印加することによって前記フィンの一部と前記電極との間で発生する放電現象を利用して気流を発生させることを特徴とする放熱器。 - 前記放熱器本体は、前記フィンの開口端側を覆うカバーを有し、
前記電極は、前記放熱器本体のほぼ中央位置に前記フィンの並設方向に沿って延設される状態で配置され、
前記カバーは、前記フィン間の空間に吸気する吸気口と、前記フィン間の空間から排気する排気口とを有し、
前記吸気口は、前記電極の上部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の放熱器。 - 前記電極は、材質が鋼で絶縁処理がホーローガラスコーティングであることを特徴とする請求項1に記載の放熱器。
- 前記電圧印加用電源は、前記放熱器本体から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の放熱器。
- 前記放熱器本体は、少なくとも複数の前記放熱器本体が横並び状態、または縦横にマトリックス状に並べた状態で連結されて使用されることを特徴とする請求項1に記載の放熱器。
- 前記電極は、前記フィンの板面に分散配置された複数の棒状電極構成体と、前記複数の棒状電極構成体間を連結する連結体とを有するくし型電極によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の放熱器。
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2013
- 2013-03-19 JP JP2013056486A patent/JP2014183175A/ja active Pending
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