JP2014181410A - 編地 - Google Patents

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渡 阿部
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次郎 田畑
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Abstract

【課題】ソフトで、かつ抗ピリング性、乾燥性に優れた編地を提供する。
【解決手段】ポリエステル短繊維を含む紡績糸を40重量%以上含む編地をアルカリ減量してなる編地であって、該編地のKES法の曲げ剛性(B値)が0.025以下、ヒステリシスの幅(2HB)が0.030以下であり、好ましくは、ポリエステル短繊維が編地全体中、50重量%以上含まれ、アルカリ減量率が、アルカリ処理前の10〜20重量%であることを特徴とする編地。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリエステル繊維を含む紡績糸から構成される編地に関する。詳細には空気精紡機によって精紡された紡績糸を用いて編成し、アルカリ減量する事によって得られるソフトで、かつ抗ピリング性、乾燥性に優れた編物に関するものである。
従来、インナー、アウター、ユニフォーム、スポーツ衣料などほとんどの衣料で、吸水・吸湿性が高く肌触りが良いなどの点から、綿などのセルロース系繊維、レーヨンなどの再生繊維、羊毛などの獣毛繊維を主に使用した種々紡績糸が使用されているのは周知の通りである。しかし、これら天然繊維、再生繊維を主とした紡績糸を使用した衣料は、繊維の性質上、多量の汗を吸水する際に繊維内部まで汗を取り込む為、水分が蒸散し難く、乾燥に時間が掛かり、発汗時のベタツキや汗冷えなどの不快感を生ずるものであった。これらの問題を緩和する為に、ポリエステルなどの合成繊維、および天然繊維、再生繊維と合成繊維の混紡により、繊維内部に取り込まれる水分を減少させ、発汗時のベタツキや汗冷えなどの不快感を減少させる手法が用いられてきた。
しかしながら、特に繊維の拘束力が比較的低い編み物の場合、紡績糸を構成している短繊維が、摩擦、洗濯などの物理的外力により毛羽立ち、引き出され、お互いに絡み合い毛玉(ピル)となって衣料表面に残り、外観品位を低下させる問題がある。天然繊維、再生繊維のみからなる紡績糸は、短繊維の強度が比較的低く、形成されたピルが摩擦により脱落し、大きな外観品位低下になる事は少ないが、ポリエステルなどの合成繊維の短繊維を含む紡績糸の場合、天然繊維、再生繊維に比べ、強度が高く、上述した毛玉が一度形成されると脱落することなく編地表面に残り、著しく外観品位が低下する問題がある。
以上のように、ポリエステルなどの合成繊維を含む紡績糸を用いた編物は、毛玉発生の問題が大きく、発汗時のベタツキ、汗冷え防止効果は高いものの、安価な衣料に使用されているのが現状である。
これらの問題を解決する為、鞘側に低強力短繊維、芯側に高強力短繊維を配した空気精紡糸及びその織編物が提案されているが(特許文献1参照)、低強力短繊維を含むため、紡績糸および織編物としての強力が低下する上、芯側の高強力短繊維を鞘側の低強力短繊維でほぼ完全に被覆する必要があるために、鞘側の巻き付け繊維が多く、紡績糸が非常に硬く締まった形状となる。結果、織編物の風合いが、天然繊維に比べ非常に粗硬になるという大きな欠点がある。
一方、編物の少なくとも一部に撚り係数5.0以上のポリエステル紡績糸を用い、酸またはアルカリ減量処理する編物が提案されているが(特許文献2参照)、撚り係数5.0以上のポリエステル強撚紡績糸である為、紡績糸が非常に硬くしまった形状であり、アルカリ処理を施して仕上げても、編地の風合いが天然繊維に比べ、非常に粗硬になるという大きな欠点がある。
以上のように、ソフトでかつ抗ピリング性に優れた合成繊維を含む短繊維を用いた編物を提供する事は長年の課題であった。
特開2001−192943号 特開2003−138455号
本発明の目的は、かかる従来技術の背景に鑑み、ソフトで、かつ抗ピリング性、乾燥性に優れた編地を提供せんとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。
(1) ポリエステル短繊維を含む紡績糸を40重量%以上含む編地をアルカリ減量してなる編地であって、該編地のKES法の曲げ剛性(B値)が0.025以下、ヒステリシスの幅(2HB)が0.030以下であることを特徴とする編地。
(2) アルカリ減量後における編地において、ポリエステル短繊維が編地全体中、50重量%以上含まれることを特徴とする上記(1)に記載の編地。
(3) 該アルカリ減量率が、アルカリ処理前の10〜20重量%であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の編地。
(4) 該ポリエステル短繊維を含む紡績糸が、紡速250〜400m/分の空気精紡機で精紡されてなることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の編地。
(5) 該編地のJIS L1076法に定められているICI法による抗ピリング性が、2.0級以上であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の編地。
(6)残留水分率が30%以下になる時間が40分以下である事を特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の編地。
本発明によれば、発汗時のベタツキや汗冷えなどの不快感を減少させた、ソフトで、かつ抗ピリング性に優れた編地を供給することができる。
本発明の編地は、特に一般衣料用途、スポーツ衣料用途、ユニフォーム用途に有効に使用できるものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明におけるポリエステル短繊維を含む紡績糸とは、ポリエステル短繊維のみで構成される紡績糸で良く、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート繊維などの芳香族ポリエステル系短繊維を使用することが出来る。また、ポリエステル短繊維とその他繊維との混紡糸であっても良く、混紡率は特に限定されない。その他繊維としては、綿、麻、竹、ケナフ、ラミー、羊毛、カシミア、モヘア、絹などの天然繊維、アセテートやレーヨンなどの半合成繊維、ナイロン6やナイロン66などのポリアミド繊維、ポリアクリロニトリルを主成分とするアクリル繊維などを使用することが出来る。
本発明で使用されるポリエステル短繊維の繊維断面形状は、一般的な丸断面形状、三角断面形状、扁平断面形状、多葉断面形状、中空断面形状以外に、繊維表面に長手方向に沿って複数の凹溝を形成している短繊維を使用することができ、横断面形状例として文字もしくは記号でモデル的に示すとE、F、H、I、K、M、N、O、T、W、X、Y、Z、+などが挙げられるが、特に限定されるものでない。
さらにポリエステル短繊維の単繊維繊度としては、0.6〜4.4デシテックスの範囲が好ましい。単繊維繊度が0.6デシテックス未満では、前紡工程を含めた紡績工程通過性が悪化する場合があり、単繊維繊度が4.4デシテックスより大きくなると、風合いが粗硬となる上、紡績糸自体の構成繊維本数が少なくなるため、紡績糸としても強度が低下する傾向がある。
本発明に使用されるポリエステル短繊維を含む紡績糸の番手は特に限定されないが、その狙いとする衣服の薄地編地類から厚地編地類まで含めると、15〜60綿番手程度までの範囲を好ましく使用することが出来る。
該紡績糸は空気精紡機を使って製造される。該空気精紡機は、紡速を変化させる事で糸形態を変化させる事ができ、紡速を250m/分以上にする事により本発明に好適な紡績糸を得る事が出来る。紡速は300m/分以上が好ましく、さらには330m/分以上がより好ましい。紡速が400m/分より大きくなると弱糸の発生が多くなるが為に毛羽立ちし易く、優れた抗ピリング性を付与し難い。本発明の編地は、紡速を400m/分とすることで、JIS L1076法に定められているICI法による抗ピリング性として、2.0級以上の性能を有することが好ましい。また、紡速を250m/分より小さくすると紡績糸自体が硬く締まった形状となり、アルカリ処理を施して仕上げても、非常にガサついた風合いとなるため好ましくない。
本発明の編地を形成する際、ポリエステルを含む紡績糸が40重量%以上であることが重要であり、より好ましくは50重量%以上である。ポリエステルを含む紡績糸が40重量%未満の場合、紡績糸特有のソフトな風合いが得られない上、編地として重要な要素である速乾性が得られなくなり、本発明には適さない。
アルカリ減量後における編地に占めるポリエステル短繊維の割合は、50重量%以上である事が好ましい。50重量%未満であるとポリエステルの特徴である速乾性が十分に発現されず、家庭洗濯後40分以内に洗濯前の30重量%以下まで乾燥させることが困難となる
編成組織としては、特に限定されない。例えば、丸編地であればシングルジャージ、ダブルジャージ、経編地であればシングルトリコット、ダブルトリコット、シングルラッセル、ダブルラッセルを使用する事ができ、横編地であればシングルベットニット、ダブルベットニットを使用する事が出来る。
製編における編成条件は、通常糸使いの編成条件に準ずればよく、特に特殊条件を採るものでない。
製編された生機編地は、染色仕上げ工程でアルカリ処理を施す事でソフトな風合いを発現させる事が出来る。アルカリ処理方法は特に限定されないが、減量率が10〜20重量%となるように調整する。減量率が10重量%未満だと風合いが粗硬で、KES法の曲げ剛性(B値)0.025以下、ヒステリシスの幅(2HB)0.030以下を達成する事が困難となる。また、20重量%より高減量率だと編地の破裂強力低下が見られ、実使用に耐えられない為、好ましくない。
この染色仕上げ工程はアルカリ処理以外は通常の編地の加工法に準じて行えば良いが、付帯加工として、本発明の効果を阻害しない範囲で、吸水加工、吸湿加工、紫外線吸収加工、制電加工、消臭加工、抗菌加工、難燃加工、深色加工、撥水加工、撥油加工、防汚加工、カレンダー加工、エンボス加工、シワ加工、起毛加工、プリント加工、オパール加工等を行っても構わない。特に吸水加工を行う事により、編地の吸水性能は一層向上する事になり好ましい。
本発明の編地は、適宜洗濯することにより、次のように幅広く展開可能である。例えば衣料用であるホームウェア類、肌着類、アウターウェア類、ユニフォームウェア類、運動着類、資材用である裏地類、靴材類、サポーター類、靴下類、手袋類である。
ホームウェア類であれば、室内着、パジャマ、ネグリジェ、ガウンなど、肌着類であれば、婦人用肌着であるスリップ、キャミソール、ペチコート、ショーツ、アンダーパンツ、タイツ、Tシャツ、丸首シャツ、U首シャツ、ボディスーツ、ガードルなど、また紳士用肌着であるTシャツ、丸首シャツ、U首シャツ、ランニングシャツ、アンダーパンツ、タイツ、ブリーフ、トランクス等に好ましく使用できる。さらに、これら肌着の転用を含めたアスレチック、アウトドア、スキー等のスポーツ用肌着、さらには屋外作業、屋内作業等の作業用肌着にも使用できる。アウターウェア類であれば、婦人服用、紳士服用、子供服用、作業服用など、運動着類であれば、ランニングシャツ・パンツ、競技シャツ・パンツ、ゴルフシャツ、テニスシャツ、サイクルシャツ、アウトドアシャツ、ポロシャツ、Tシャツ、野球用アンダーシャツ、トレーニングウェア、スエットシャツ・パンツ等、裏地類であれば、スポーツウェア用、婦人服用、紳士服用、子供服用、礼服用、学生服用、作業服用裏地などに好ましく使用する事ができる。
次に、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中における各種性能は、下記の方法で評価したものである。
(1)曲げ剛性(B値) g・cm/cm
カトーテック(株)製 KES−FB2 曲げ試験機を用い、曲げ剛性B値を測定する。値が小さいほど、剛性が低く、ソフトな風合いである。
(2)ヒステリシスの幅(2HB) g・cm/cm
カトーテック(株)製 KES−FB2 曲げ試験機を用い、曲げヒステリシス幅2HBを測定する。値が小さいほど、反発性が高く、シワになりにくい。
(3)抗ピリング性(ICI法5時間)
JIS L−1076 A法に基づいて試験を行った。試験結果は、以下の通り5段階で級判定を行った。また、各級の中間レベルの場合は、3.5(3級と4級の中間レベル)のように表示した。
5級 : ピリングの発生がほとんどないもの
4級 : ピリングの発生が少々あるもの
3級 : ピリングの発生がかなりあるもの
2級 : ピリングの発生が多いもの
1級 : ピリングの発生が著しく多いもの
(4)残留水分率が30重量%以下になる時間(速乾性)
約10cm×10cmの大きさの試料を20℃×65%RH下の雰囲気中で試料を24時間放置後に質量G(g)を測定し、同雰囲気中でこの試料に0.3gの水を滴下させ、滴下直後の質量Go(g)を測定、滴下後の経過時間毎の質量Gx(g)を測定する。滴下直後の質量に対して次式で求めた残留水分率(%)が30%になった時間(分)を求めた。5枚の平均を乾燥時間として示した。
残留水分率(%)={(Gx−G)/(Go−G)}×100
(5)肌触り判定(官能評価)
被験者10名の官能評価を以下3段階で判定し、10名の合計点を示した。点数が高いほうが、柔らかな風合いである。
柔らかい:3点
どちらとも言えない:2点
粗硬な風合い:1点
(6)総合判定
以上5項目を総合判定し、以下3段階で判定した。
・ : 優れている
・ : どちらとも言えない
× : 悪い
実施例1
ポリエステル原綿(1.45dtex×38mm)を通常の前紡工程を通過させる事により、混率がポリエステル100%のスライバーを作成した。このスライバーをローラー方式のドラフト機構を有する空気精紡機に仕掛け、紡速を350m/minに設定して、綿番手40‘sの紡績糸を得た。
この紡績糸を用いて28Gシングル丸編機で天竺編地を編成した。この編地に180℃×1分間の生機セットを行い、次いで水酸化ナトリウム水溶液中でアルカリ減量を行った。アルカリ減量率は16.2%であった。この後、通常のポリエステル100%の編地の染色加工方法に準じ、染色、乾燥、仕上げセットを行い、目付けが140g/mの編地を得た。
この編地のポリエステル混率は100重量%、KES法による曲げ剛性(B値)は0.0195、ヒステリシスの幅(2HB)は0.0273、抗ピリング性は2.0級、速乾性(残留水分率が30重量%以下)が25分であった。結果を表1に示す。
実施例2
実施例1で使用したポリエステル100%の紡績糸、綿番手34‘sのポリエステル65%/綿35%紡績糸、33dtexのポリウレタン繊維を用いて、28Gシングル丸編機でインレイ編地を編成した。この編地の混率はポリエステル85.6%、綿10.1%、ポリウレタン4.3%であった。この編地に180℃×1分間の生機セットを行い、次いで水酸化ナトリウム水溶液中でアルカリ減量を行った。アルカリ減量率は12.8%であった。この後、通常のポリエステル/綿の編地の染色加工方法に準じ、染色、乾燥、仕上げセットを行い、目付けが200g/mの編地を得た。
この編地のポリエステル混率は84.1重量%、KES法による曲げ剛性(B値)は0.0180、ヒステリシスの幅(2HB)は0.0267、抗ピリング性は2.5級、速乾性(残留水分率が30重量%以下)が30分であった。結果を表1に示す。
実施例3
ポリエステル原綿(1.45dtex×38mm)とインド綿を通常の前紡工程を通過させる事により、混率がポリエステル85/綿15%のスライバーを作成した。このスライバーをローラー方式のドラフト機構を有する空気精紡機に仕掛け、紡速を350m/minに設定して、綿番手40‘sの紡績糸を得た。
この紡績糸と84dtex96フィラメントのポリエステルフィラメント加工糸、33dtexのポリウレタン繊維を用いて、28Gシングル丸編機でインレイ編地を編成した。この編地の混率はポリエステル87.4%、綿8.4%、ポリウレタン4.2%であった。この編地に180℃×1分間の生機セットを行い、次いで水酸化ナトリウム水溶液中でアルカリ減量を行った。アルカリ減量率は14.5%であった。この後、通常のポリエステル/綿の編地の染色加工方法に準じ、染色、乾燥、仕上げセットを行い、目付けが200g/mの編地を得た。
この編地のポリエステル混率は85.8重量%、KES法による曲げ剛性(B値)は0.0226、ヒステリシスの幅(2HB)は0.0254、抗ピリング性は2.0級、速乾性(残留水分率が30重量%以下)が25分であった。結果を表1に示す。
比較例1
実施例1で使用した紡績糸を用いて28Gシングル丸編機で天竺編地を編成した。この編地に180℃×1分間の生機セットを行い、次いで通常のポリエステル100%の編地の染色加工方法に準じ、染色、乾燥、仕上げセットを行った結果、目付けが155g/mの編地を得た。なお、実施例1で行ったアルカリ減量は実施していない。
この編地のポリエステル混率は100重量%、KES法による曲げ剛性(B値)は0.0767、ヒステリシスの幅(2HB)は0.0715、抗ピリング性は2.0級、速乾性(残留水分率が30重量%以下)が25分であった。結果を表1に示す。
比較例2
ポリエステル原綿(1.45dtex×38mm)を通常の前紡工程を通過させる事により、混率がポリエステル100%のスライバーを作成した。このスライバーをローラー方式のドラフト機構を有する空気精紡機に仕掛け、紡速を350m/minに設定して、綿番手40‘sの紡績糸を得た。
この紡績糸を用いて28Gシングル丸編機で天竺編地を編成した。この編地に180℃×1分間の生機セットを行い、次いで水酸化ナトリウム水溶液中でアルカリ減量を行った。アルカリ減量率は12.7%であった。この後、通常のポリエステル100%の編地の染色加工方法に準じ、染色、乾燥、仕上げセットを行った結果、目付けが145g/mの編地を得た。
この編地のポリエステル混率は100重量%、KES法による曲げ剛性(B値)は0.0187、ヒステリシスの幅(2HB)は0.0289、抗ピリング性は1.5級、速乾性(残留水分率が30重量%以下)が25分であった。結果を表1に示す。
比較例3
インド綿を通常の前紡工程を通過させる事により、混率が綿100%のスライバーを作成した。このスライバーをローラー方式のドラフト機構を有する空気精紡機に仕掛け、紡速を300m/minに設定して、綿番手40‘sの紡績糸を得た。
この紡績糸を用いて28Gシングル丸編機で天竺編地を編成した。この編地を通常の綿100%の編地の染色加工方法に準じ、漂白、染色、乾燥、仕上げセットを行った結果、目付けが145g/mの編地を得た。
この編地のポリエステル混率は0重量%、KES法による曲げ剛性(B値)は0.0285、ヒステリシスの幅(2HB)は0.0307、抗ピリング性は3.0級、速乾性(残留水分率が30重量%以下)が80分であった。結果を表1に示す。
Figure 2014181410

Claims (6)

  1. ポリエステル短繊維を含む紡績糸を40重量%以上含む編地をアルカリ減量してなる編地であって、該編地のKES法の曲げ剛性(B値)が0.025以下、ヒステリシスの幅(2HB)が0.030以下であることを特徴とする編地。
  2. アルカリ減量後における編地において、ポリエステル短繊維が編地全体中、50重量%以上含まれることを特徴とする請求項1に記載の編地。
  3. 該アルカリ減量率が、アルカリ処理前の10〜20重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の編地。
  4. 該ポリエステル短繊維を含む紡績糸が、紡速250〜400m/分の空気精紡機で精紡されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の編地。
  5. 該編地のJIS L1076法に定められているICI法による抗ピリング性が、2.0級以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の編地。
  6. 残留水分率が30%以下になる時間が40分以下である事を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の編地。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017218695A (ja) * 2016-06-08 2017-12-14 東レ株式会社 防しわ性評価方法

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