JP2014180797A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の姿勢が変化されても、液体カートリッジに貯留された液体のすべてが記録ヘッドのノズルから漏れ出すことを防止する手段を提供する。
【解決手段】カートリッジ装着部は、記録ヘッドのノズルより前後方向103の前方であって、かつ搬送経路より左右方向の右方に配置されている。インクカートリッジ32は、インクを流出するインク供給口と、インク室80の上下方向102の下側に設けられた接続口を介して、インク室80及びインク供給口をインクが流通可能に接続するインク流路89と、インク室80を外部の大気に連通する大気連通口93と、を有する。接続口は、インク室80における前後方向103の前側であって、かつ左右方向の右側に配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体を貯留する液体カートリッジから、キャリッジに搭載された記録ヘッドへ、チューブを介して液体を供給する画像記録装置に関する。
上記のような画像記録装置の一例として、入力信号に基づいてインクを噴射して記録用紙などの被記録媒体に画像記録を行うインクジェット方式の画像記録装置が知られている。インクジェット方式の画像記録装置は、記録ヘッドに供給されたインクをノズルから噴射することにより、被記録媒体上に画像を記録する。
記録ヘッドは、例えば、キャリッジに搭載されて被記録媒体に対して一定方向へ往復動される。キャリッジは、モータなどの駆動源から駆動力が伝達されて、ガイドシャフトやガイドレールなどに案内されて一定方向に往復動する。このキャリッジの往復動に際して、記録ヘッドから選択的にインク滴が被記録媒体へ吐出され、被記録媒体に着弾したインク滴により画像記録が行われる。
インクカートリッジから記録ヘッドへインクを供給する方式として、チューブを用いる方式がある。チューブは、キャリッジの往復動に追従する可撓性を有する。チューブは、キャリッジがインクカートリッジから最も離れた位置であるときであっても、キャリッジとインクタンクとを繋ぐことが可能なように、キャリッジの移動方向に沿ってUターンするように湾曲されて配置されている(特許文献1〜3参照)。
特開2002−264363号公報 特開2001−199084号公報 特開2010−30143号公報
一般に、画像記録装置が画像記録を行っていないときには、記録ヘッドのノズル面が乾燥したり、ノズルからインクが漏れたりすることを考慮して、記録ヘッドのノズル面はキャップにより覆われる構成が採用される。しかし、画像記録の途中に電源が切断されたときなどは、キャリッジがキャップ位置まで戻ることなく停止して、記録ヘッドがキャップされていない状況が起こり得る。
記録ヘッドがキャップされていない状態のまま、画像記録装置が移動されたり、修理などのために梱包されたりすると、画像記録装置が使用時とは異なる姿勢にされ得る。例えば、梱包の際には、載置面積を小さくするために、薄平の装置の後面を下側にした梱包形態が採用され得る。そうすると、記録ヘッドよりインクカートリッジの液面が高くなり、インクカートリッジに貯留されているインクのすべてが記録ヘッドから漏れだしてしまうことがある。装置が左面や右面を下側にした姿勢にされたり、天地が逆にされたりしても同様の問題が生じ得る。このような問題は、大気連通されているインクカートリッジから記録ヘッドまでのインクの流路において、弁などによりインクの流れが遮断されない構成において顕著に生じ得る。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の姿勢が変化されても、液体カートリッジに貯留された液体のすべてが記録ヘッドのノズルから漏れ出すことを防止する手段を提供することにある。
本発明に係る画像記録装置は、被記録媒体の記録面に沿った左右方向へ移動するキャリッジと、上記キャリッジに搭載されており、ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドと、搬送経路に沿って上記キャリッジの上下方向の下方へ被記録媒体を搬送する搬送機構と、液体を貯留する液体室を有する液体カートリッジと、上記記録ヘッドのノズルより前後方向の前方であって、かつ上記搬送経路より左右方向の右方に配置されており、上記液体カートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、上記カートリッジ装着部及び上記記録ヘッドを液体が流通可能に接続するチューブと、を具備する。上記液体カートリッジは、外面において開口しており、貯留している液体を上記チューブへ流出する供給口と、上記液体室の上下方向の下側に設けられた接続口を介して、上記液体室及び上記供給口を液体が流通可能に接続する液体流路と、上記液体室を外部の大気に連通する大気連通部と、を有する。上記接続口は、上記カートリッジ装着部に上記液体カートリッジが装着された状態において、上記液体室における前後方向の前側であって、かつ左右方向の右側に配置されている。
カートリッジ装着部に液体カートリッジが装着された状態で、画像記録装置が使用時とは異なる姿勢にされると、例えば、画像記録装置が、装置の後面が前面よりも下方に位置する姿勢にされると、液体カートリッジが記録ヘッドより上方となる。使用時において液体カートリッジの接続口は液体室の前側にあるので、画像記録装置が、装置の後面が前面よりも下方に位置する姿勢にされると、接続口は液体室の上側に位置することになる。したがって、液体室の液面が接続口より下方に位置することによって、液体室から液体流路へ液体が流出しない。これにより、液体室に貯留されている液体のすべてが供給口から流出することがない。
また、画像記録装置が、装置の左面が右面よりも下方に位置する姿勢にされると、液体カートリッジが記録ヘッドより上方となる。使用時において液体カートリッジの接続口は液体室の右側にあるので、画像記録装置が、装置の左面が右面よりも下方に位置する姿勢にされると、接続口は液体室の上側に位置することになる。したがって、液体室の液面が接続口より下方に位置することによって、液体室から液体流路へ液体が流出しない。これにより、液体室に貯留されている液体のすべてが供給口から流出することがない。
また、画像記録装置が、装置の上面が下面よりも下方に位置する姿勢にされると、液体カートリッジ内の液面が記録ヘッドより上方となり得る。使用時において液体カートリッジの接続口は液体室の下側にあるので、画像記録装置が、装置の上面が下面よりも下方に位置する姿勢にされると、接続口は液体室の上側に位置することになる。したがって、液体室の液面が接続口より下方に位置することによって、液体室から液体流路へ液体が流出しない。これにより、液体室に貯留されている液体のすべてが供給口から流出することがない。
本発明に係る画像記録装置は、被記録媒体の記録面に沿った左右方向へ移動するキャリッジと、上記キャリッジに搭載されており、ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドと、搬送経路に沿って上記キャリッジの上下方向の下方へ被記録媒体を搬送する搬送機構と、液体を貯留する液体室を有する液体カートリッジと、上記記録ヘッドのノズルより前後方向の前方であって、かつ上記搬送経路より左右方向の左方に配置されており、上記液体カートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、上記カートリッジ装着部及び上記記録ヘッドを液体が流通可能に接続するチューブと、を具備する。上記液体カートリッジは、外面において開口しており、貯留している液体を上記チューブへ流出する供給口と、上記液体室の上下方向の下側に設けられた接続口を介して、上記液体室及び上記供給口を液体が流通可能に接続する液体流路と、上記液体室を外部の大気に連通する大気連通部と、を有する。上記接続口は、上記カートリッジ装着部に上記液体カートリッジが装着された状態において、上記液体室における前後方向の前側であって、かつ左右方向の左側に配置されている。
カートリッジ装着部に液体カートリッジが装着された状態で、画像記録装置が使用時とは異なる姿勢にされると、例えば、画像記録装置が、装置の後面が前面よりも下方に位置する姿勢にされると、液体カートリッジが記録ヘッドより上方となる。使用時において液体カートリッジの接続口は液体室の前側にあるので、画像記録装置が、装置の後面が前面よりも下方に位置する姿勢にされると、接続口は液体室の上側に位置することになる。したがって、液体室の液面が接続口より下方に位置することによって、液体室から液体流路へ液体が流出しない。これにより、液体室に貯留されている液体のすべてが供給口から流出することがない。
また、画像記録装置が、装置の右面が左面よりも下方に位置する姿勢にされると、液体カートリッジが記録ヘッドより上方となる。使用時において液体カートリッジの接続口は液体室の左側にあるので、画像記録装置が、装置の右面が左面よりも下方に位置する姿勢にされると、接続口は液体室の上側に位置することになる。したがって、液体室の液面が接続口より下方に位置することによって、液体室から液体流路へ液体が流出しない。これにより、液体室に貯留されている液体のすべてが供給口から流出することがない。
また、画像記録装置が、装置の上面が下面よりも下方に位置する姿勢にされると、液体カートリッジ内の液面が記録ヘッドより上方となり得る。使用時において液体カートリッジの接続口は液体室の下側にあるので、画像記録装置が、装置の上面が下面よりも下方に位置する姿勢にされると、接続口は液体室の上側に位置することになる。したがって、液体室の液面が接続口より下方に位置することによって、液体室から液体流路へ液体が流出しない。これにより、液体室に貯留されている液体のすべてが供給口から流出することがない。
本発明によれば、液体室と液体流路との接続口が、液体室における上下方向の下側であって、かつ前後方向の前側であり、さらに左右方向の右側又は左側に配置されているので、装置の姿勢が変化されても、液体室に貯留された液体のすべてが記録ヘッドのノズルから漏れ出ることが防止される。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の外観構成を示す斜視図である。 図2は、複合機10の内部構成を示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11の内部構成を示す平面図である。 図4は、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ32が取り付けられた状態を示す断面図である。 図5は、インクカートリッジ32の断面斜視図である。 図6は、インクカートリッジ32の図5におけるVI−VI断面を示す拡大断面図である。 図7は、インクカートリッジ32の図5におけるVII−VII断面を示す断面図である。 図8は、後壁83が下側にされた状態における上壁84側から隔壁94へ向かって視たときのインクカートリッジ32を示す断面図である。 図9は、左壁86が下側にされた状態における図7と同じ断面のインクカートリッジ32を示す断面図である。 図10は、上壁84が下側にされた状態における図7と同じ断面のインクカートリッジ32を示す断面図である。 図11は、変形例に係るインクカートリッジ32を示す断面斜視図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[複合機10の概略構成]
複合機10、つまりプリンタ部11は、図1に示されている姿勢で使用される。図1及び図2に示されるように、複合機10は、プリンタ部11とスキャナ部12を備え、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。プリンタ部11は本発明にかかる画像記録装置の一例である。
複合機10には、下側にプリンタ部11が配置され、上側にスキャナ部12が配置されている。プリンタ部11は、主にコンピュータなどの外部情報機器と接続されて、外部情報機器から送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、記録用紙などの被記録媒体に画像や文字を記録する。スキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナである。
複合機10は、上下方向102の寸法より左右方向101及び前後方向103の寸法が大きい概ね直方体の外形である。プリンタ部11は、前後方向103の前面に開口13が設けられている。なお、プリンタ部11の前面及び複合機10の前面は、ユーザがプリオンタ部11及び複合機10を使用する際に、ユーザと向き合う面である。開口13の内部には、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が設けられている。給紙トレイ20に収容された記録用紙が、プリンタ部11の内部へ給送されて所望の画像が記録され、画像記録後の記録用紙が排紙トレイ21へ排出される。
複合機10の前面上部には、操作パネル14が設けられている。操作パネル14において、プリンタ部11及びスキャナ部12に所望の動作をさせるための所定の入力が行われる。操作パネル14は、入力を行うための複数のボタンや、複合機10の状態やエラー表示などを行うためのディプレイを有する。なお、複合機10に外部情報機器が接続されていると、外部情報機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどの通信ソフトを通じて送信される指示に基づいても、複合機10は動作する。
[プリンタ部11]
図2に示されるように、複合機10の最も下側に給紙トレイ20が設けられている。排紙トレイ21は、給紙トレイ20の上方に配置されている。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、搬送経路23内において、前後方向103の後向き(図2における右向き)に搬送された後、上方へ旋回されて、前後方向103の前向き(図2における左向き)にUターンする。その後、記録用紙は、画像記録ユニット24へ搬送され、画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21へ排出される。
給紙トレイ20は上側が開口された容器形状であり、その内部空間に、記録用紙が積層されて収容される。
排紙トレイ21は、その上面に記録用紙が排出される。排紙トレイ21は、上下方向102において給紙トレイ20と重なりつつも、前後方向103の前向きに給紙トレイ20からずれて配置されている。したがって、複合機10の前後方向103の後側においては、給紙トレイ20の上方に排紙トレイ21は存在しない。
給紙トレイ20の前後方向103の後側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙を搬送経路23へ供給する。給紙ローラ25は、不図示のモータから駆動力が伝達されて回転する。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に回転可能に支持されている。給紙アーム26は、給紙ローラ25とは反対側の端部を中心に回動可能であり、この回動により、給紙ローラ25が給紙トレイ20に接離する方向へ上下動する。給紙アーム26は、給紙ローラ25の重量又はバネなどに付勢されて下方へ回動されており、給紙トレイ20に収容された記録用紙の量に応じて上方へ移動する。これにより、給紙ローラ25が給紙トレイ20における最上位置の記録用紙に接触する。その状態で給紙ローラ25が回転されると、給紙ローラ25の外周面と記録用紙との間の摩擦力により、最上位置の記録用紙が搬送経路23へ送り出される。
搬送経路23は、給紙トレイ20の前後方向103の後側から上方へ延び、続いて前後方向103の前向きへ湾曲して、複合機10の前後方向103の後側から前側へ向かって延び、画像記録ユニット24を経て排紙トレイ21へ通じている。搬送経路23は、画像記録ユニット24などが配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面との間に形成されている。例えば、複合機10の前後方向103の後側において搬送経路23が湾曲している部分は、複合機10のフレーム40などに固定された外側ガイド部材18と内側ガイド部材19との間に形成されている。
画像記録ユニット24は、主として、キャリッジ38に搭載された記録ヘッド39とプラテン42とが所定間隔で上下方向102に対向配置されて構成されている。画像記録ユニット24の詳細な構成は後述される。
画像記録ユニット24より搬送向きの上流には、一対の搬送ローラ60及びピンチローラが設けられている。なお、図2においては、ピンチローラが他の部材に隠れて現れていないが、ピンチローラは搬送ローラ60の下方にて搬送ローラ60と圧接した状態で配置されている。搬送ローラ60は、不図示のモータから駆動伝達されて回転する。搬送ローラ60及びピンチローラは、搬送経路23を搬送されている記録用紙を狭持してプラテン42上へ搬送する。
画像記録ユニット24より搬送方向の下流には、一対の排紙ローラ62及び拍車が設けられている。なお、図2においては、拍車が他の部材に隠れて現れていないが、拍車は排紙ローラ62の上方にて排紙ローラ62に圧接した状態で配置されている。排紙ローラ62は、不図示のモータから駆動力が伝達されて回転する。排紙ローラ62及び拍車は、記録済みの記録用紙を狭持して排紙トレイ21へ搬送する。搬送ローラ60、ピンチローラ、排紙ローラ62及び拍車が搬送機構に相当する。
[画像記録ユニット24]
図2に示されるように、キャリッジ38は、インクジェット方式の記録ヘッド39を搭載する。図3に示されるように、記録ヘッド39には、複合機10内において記録ヘッド39と独立して配置されたインクカートリッジ32に設けられたインク室80からインクチューブ41を通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。なお、図3には、インクカートリッジ32及びインクカートリッジ32が装着されるカートリッジ装着部110が、一点鎖線で模式的に示されている。キャリッジ38が往復動される間に、記録ヘッド39のノズルから各色インクが微小なインク滴として選択的に吐出されることにより、プラテン42上を搬送される記録用紙に画像記録が行われる。インクカートリッジ32が液体カートリッジに相当する。
図3に示されるように、搬送経路23の上方において記録用紙の搬送方向(図3の上側から下側の向き、前後方向103の前向き)に所定距離が隔てられて、一対のガイドレール43,44が記録用紙の搬送方向と交差する方向(図3及び図4の左右方向、左右方向101)に延設されている。ガイドレール43,44は、プリンタ部11の筐体内に設けられて、プリンタ部11を構成する各部材を支持するフレームの一部を構成している。ガイドレール43,44を前後方向103に跨ぐようにしてキャリッジ38が載置され、キャリッジ38がガイドレール43,44の延出方向(図3における左右方向、左右方向101)にスライド可能である。
ガイドレール44の搬送方向上流側の縁部45は、上方へ向かって略直角に曲折されている。ガイドレール43,44に担持されたキャリッジ38は、縁部45をローラ対等の狭持部材により摺動可能に前後方向103に狭持する。これにより、キャリッジ38は、記録用紙の搬送方向(前後方向103)に対して位置決めされ、且つ、記録用紙の搬送方向と交差(本実施形態では直交)する方向(ガイドレール43,44の延出方向)に摺動可能になる。つまり、キャリッジ38は、ガイドレール43,44上に摺動自在に担持され、縁部45によって記録用紙の搬送方向に位置決めされつつ、記録用紙の搬送方向と交差する方向へ往復動する。
ガイドレール44の上面には、ベルト駆動機構46が設けられている。ベルト駆動機構46は、搬送経路23の左右方向101の両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリと従動プーリ48との間に、内側に歯が設けられた無端環状のタイミングベルト49が張架されてなる。なお、図3においては、駆動プーリがキャリッジ38の下側に隠れて現れていないが、駆動プーリは搬送経路23の左右方向101の右端付近に配置されている。駆動プーリの軸には不図示のモータから駆動力が入力される。駆動プーリの回転により、タイミングベルト49が駆動プーリと従動プーリ48との周りを移動する。
図3には現れていないが、キャリッジ38は、その底面側においてタイミングベルト49と連結されている。タイミングベルト49が移動すると、キャリッジ38がガイドレール43,44上を往復動する。キャリッジ38に搭載された記録ヘッド39も、キャリッジ38と共に搬送経路23の上方において左右方向101へ往復動する。
キャリッジ38は、キャリッジ本体と、カバー31とを有する。図3には現れていないが、キャリッジ本体は、上側が開口された略直方体形状をなしている。キャリッジ本体の開口を覆うようにカバー31がキャリッジ本体に組み付けられている。キャリッジ本体の内部空間に、記録ヘッド39が収容される。キャリッジ本体の底部には、記録ヘッド39が配置されている。記録ヘッド39の下面であるノズル面は、キャリッジ本体の下方に露出されている。
図2に示されるように、搬送経路23の下方には、記録ヘッド39と対向してプラテン42が配設されている。なお、図3においては、プラテン42は省略されているため、プラテン42を下方から支持するフレーム40が現れている。プラテン42は、キャリッジ38が往復動する範囲のうち、記録用紙が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン42の幅は、プリンタ部11において使用可能な記録用紙の最大幅より十分に幅広である。プラテン42の上面に支持された記録用紙は、記録ヘッド39との距離が一定に保持される。この記録用紙に、記録ヘッド39から吐出されたインク滴が着弾する。
なお、記録用紙において画像が記録される面は、プラテン42に支持された状態において、左右方向101及び前後方向103に沿って拡がっている。つまり、左右方向101へ往復動するキャリッジ38は、記録用紙の記録面に沿って移動していることになる。
図3に示されるように、各色インクを収容したインクカートリッジ32は、プリンタ部11のカートリッジ装着部110に装着されている。
カートリッジ装着部110からキャリッジ38へは、各色インクに対応した4本のインクチューブ41が引き回されている。キャリッジ38へ引き回されたインクチューブ41は、キャリッジ38に搭載された記録ヘッド39へ各色インクを供給する。つまり、インクチューブ41内を、インクカートリッジ32から記録ヘッド39へ供給されるインクが流通される。
図3に示されるように、インクチューブ41は、一端がカートリッジ装着部110に接続されている。カートリッジ装着部110から左右方向101に沿って延出されたインクチューブ41は、前後方向103の前向きに湾曲され、複合機10の前面側においてクリップ36に固定されている。インクチューブ41は、クリップ36に固定された部分からキャリッジ38まで前後方向103の後ろ向きに湾曲されている。詳細には、インクチューブ41は、前後方向103の後ろ向きにUターンするように湾曲される。湾曲されたインクチューブ41は、左右方向101に沿って延びて、キャリッジ38に接続される。インクチューブ41は、可撓性を有する。よって、インクチューブ41は、クリップ36に固定された部分とキャリッジ38との間において、キャリッジ38の往復動に追従して撓み、姿勢変化する。
[カートリッジ装着部110]
図3に示されるように、カートリッジ装着部110は、記録ヘッド39のノズルより前後方向103の前方であって、かつ搬送経路23より左右方向101の右方に配置されている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4個のインクカートリッジ32が装着可能であるが、各装着部分は同様の構成なので、1個のインクカートリッジ32が装着されるカートリッジ装着部110を例に、以下、カートリッジ装着部110の構成が詳細に説明される。
図4に示されるように、カートリッジ装着部110のケース111は、プリンタ部11の前面側に開口112を有する。開口112を通じてケース111へインクカートリッジ32が前後方向103に沿って挿入及び取り出される。なお、図1に示されている、プリンタ部11の前面の開口13の右方に設けられているカバー16が開かれると、開口112がプリンタ部11の前面に露出する。
ケース111の前後方向103の後側の下部に、インクニードル122が設けられている。インクニードル122は、管状の樹脂針からなる。インクニードル122は、ケース111の開口112と反対側の外面(ケース111の内部空間において前後方向103の後側に設けられた壁の後ろ側の面)においてインク流路75に接続されている。各インクニードル122から前後方向103の後向きへ引き出された各インク流路75は、上方へ延出されてインクチューブ41と接続されている。
[インクカートリッジ32]
図4に示されるように、インクカートリッジ32はインクを貯留する容器である。インクカートリッジ32の内部に形成されている空間がインクを貯留するインク室80(液体室に相当する。)である。
インクカートリッジ32は、図4に示された起立状態、つまり、同図の下側の面が下方を向き、同図の上側の面が上方を向いた姿勢にて、カートリッジ装着部110に対して前後方向103に沿って挿抜される。また、インクカートリッジ32は、同図の下側の面が下方を向き、同図の上側の面が上方を向いた姿勢にて、カートリッジ装着部110に装着された状態で使用される。
インクカートリッジ32は、略直方体形状の本体81を有する。本体81は、カートリッジ装着部110に装着され、使用される状態において、左右方向101の幅が、上下方向102及び前後方向103の幅より狭い薄平な直方体形状である。
本体81は、前後方向103に離れた前壁82及び後壁83、上下方向102に離れた上壁84及び下壁85、並びに左右方向101に離れた左壁86及び右壁87(図7参照)を有する。これら各壁に囲まれた内部空間にインク室80が形成されている。インク室80は、本体81の外壁によって区画された空間であってもよいし、本体81の内部に別途に設けられたフレームやフィルムなどによって区画された空間であってもよい。本実施形態では、インク室80は、インクを自由状態で貯留する空間である。インクが自由状態で貯留されているとは、インクがスポンジや発泡体等の三次元網目構造体の内部空間に進入して、重力などに抗して保持されることなく、重力などによって自由に流動可能な状態でインク室80内に貯留されていることをいう。前壁82、後壁83、上壁84、下壁85、左壁86、及び右壁87により形成される本体81の外面が、それぞれ前面、後面、上面、下面、左面、及び右面に相当する。
本体81の後壁83の下側に、インク供給部88が設けられている。インク供給部88は円筒形状であり、その内部空間がインク流路89を通じてインク室80と連続している。インク供給部88の先端は開口されており、この開口を通じてインク供給部88の内部空間から外部へインクが流出可能である。この開口がインク供給口90(供給口に相当する)である。インク供給部88は、インク室80の底面91より上下方向102の下方に位置する。
本体81の後壁83の上側に、大気連通口93が設けられている。大気連通口93は、後壁83を貫通する孔であり、インク室80の上側の空気層を外部と連通するものである。各図には詳細に示されていないが、大気連通口93には、インクカートリッジ32の外部からインク室80への流体の流れを許容し、かつインク室80からインクカートリッジ32の外部への流体の流れを規制する逆止弁が設けられていてもよい。また、空気を通過させるがインクは通過させない気体透過膜が設けられていてもよい。また、大気連通口93より外部側にラビリンス構造が設けられて、大気連通口93から外部へインクが漏れにくくされていてもよい。さらに、カートリッジ装着部110において大気連通口93と対応する位置に、大気連通口93から漏れ出たインクを吸収する部材が設けられていてもよい。
なお、インクカートリッジ32がカートリッジ装着部110に装着された状態で、記録ヘッド39のノズルは、インク室80のインクの液面(気液界面)よりも上方に位置させることが好ましい。インク室80のインクの液面は、大気連通口93の高さを超えることはないので、記録ヘッド39のノズルは、大気連通口93よりも上方に配置されていればよい。大気連通口93が大気連通部に相当する。
図4及び図5に示されるように、本体81においてインク室80の下側には、インク流路89(液体流路に相当する。)が形成されている。インク流路89は、インク供給部88とインク室80とをインクが流通可能に接続する流路である。なお、図5においては、左壁86が省かれている。
インク流路89は、接続口92を介してインク室80と連続している。接続口92は、インク室80の底面91において上下方向102の最も下側となる位置に設けられている。したがって、底面91は、必ずしも水平となるように構成される必要はなく、例えば、接続口92へ向けて降下する傾斜面や曲面として構成されていてもよい。
また、接続口92は、インク室80における前後方向103の前側であって、かつ左右方向101の右側に配置されている。本実施形態においては、接続口92は、インク室80における前後方向103の前端であって、かつ左右方向101の右端に配置されている。つまり、接続口92は、前壁82の内面によって区画されており、また、右壁87の「内面によって区画されている。インク供給口90は、本体81の左右方向101の中央に配置されているので、接続口92は、インク供給口90に対して左右方向101の右方へオフセットして配置されている。
接続口92の形状は特に限定されず、図5に示されるような矩形であってもよいし、円形や多角形であってもよい。接続口92の大きさは、インク室80に貯留されるインクの初期容量に応じて適宜設定される。具体的には、後述されるように、後壁83、上壁84、左壁86のいずれが下側となる姿勢においても、インク室80のインクの液面が接続口92に到達しない大きさである。
図5及び図6に示されるように、インク流路89は、インク室80の底面91を形成する隔壁94、本体81の後壁83及び右壁87と対向して配置されたL字形状の隔壁95、前壁82、後壁83、下壁85、及び右壁87によって区画される空間である。隔壁94は、下壁85から上下方向102の上方へ隔てられて下壁85と対向して配置されている。隔壁94は、前壁82、後壁83、右壁86、及び左壁87に接続されている。隔壁95は、後壁83に対して前後方向103の前方、かつ右壁87に対して左右方向101の左方へ隔てられて、後壁83及び右壁87と対向して配置されている。隔壁95は、左壁86、前壁82、下壁85、及び隔壁94に接続されている。
インク流路89は、前壁82と右壁87との隅から右壁87に沿って後壁83へ前後方向103に沿って延びており、後壁83と右壁87との隅から後壁83に沿って左壁86へ左右方向101に沿って延びている。つまり、図6に示される断面において、右壁87と後壁83とに沿ったL字形状をなしている。インク流路89は、後壁83において、インク供給部88の内部空間と接続されている。
図7に示されるように、インク流路89の左右方向101及び上下方向102に沿った断面の左右方向101に沿った幅W1は、インク室80の左右方向101及び上下方向102に沿った断面の左右方向101に沿った幅W2より狭い(W1<W2)。また、インク流路89の容積V1は、インク室80の容積V2より小さい(V1<V2)。
なお、本体81には、複合機10がインク室80内のインク残量を判定するためにアクセスする残量検知部などが設けられていてによいが、残量検知部などは本発明と直接には関係がないため、ここでは、残量検知部などのその他の構成についての詳細な説明は省略される。
また、インク供給部88の内部空間にバルブ(不図示)が配置されることにより、インク供給口90が閉じられていてもよい。インクカートリッジ32がカートリッジ装着部110に装着されると、インクニードル122がバルブを押し動かすことにより、インク供給口90が開放されて、インク流路89を介してインク室80のインクがインクニードル122へ流入する。
また、インク供給部88の内部空間にゴム等の弾性体による膜(不図示)が配置されることにより、インク供給口90が閉じられていてもよい。インクカートリッジ32がカートリッジ装着部110に装着されると、インクニードル122が膜を突き破ぶることによりインク供給口90が開放されて、インク流路89を介してインク室80のインクがインクニードルへ流入する。
また、インクカートリッジ32がカートリッジ装着部110に装着された状態では、大気連通口93を介して、大気がインク室80内に流入可能である。インク流路75やインクチューブ41の途中には弁等が設けられていない。すなわち、インクカートリッジ32がカートリッジ装着部110に装着された状態では、インク室80から記録ヘッド39へ至る流路において、インクの流れを遮断する要素(機構)は存在しない。
[複合機10が姿勢変化されたときのインクカートリッジ32の状態]
複合機10が画像記録を行っていないときには、記録ヘッド39のノズル面が乾燥したり、ノズルからインクが漏れたりすることを考慮して、キャリッジ38は、装置の左右方向101の右側となるホームポジション(図2における右側)に移動されて、記録ヘッド39のノズル面がキャップ(不図示)により覆われる。しかし、画像記録の途中に電源が切断されたときなどは、キャリッジ38がホームポジションまで戻ることなく停止して、記録ヘッド39がキャップされていない状況が起こり得る。
図1に示されるような使用状態においては、記録ヘッド39のノズル面は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ32におけるインク室80のインクの液面よりも上方に位置するので、記録ヘッド39のノズルにおいてインクカートリッジ32側への負圧が生じる。したがって、記録ヘッド39のノズルからインクが漏れ出す恐れは少ない。
しかしながら、記録ヘッド39がキャップされていない状態のまま、複合機10が修理などのために梱包されたりすると、複合機10が図1に示されるように使用状態とは異なる姿勢にされ得る。例えば、梱包の際には、載置面積を小さくするために、薄平な複合機10の後面を下側にした梱包形態が採用され得る。つまり、複合機10の後面が前面よりも下方に位置する可能性がある。そうすると、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ32におけるインク室80のインクの液面が、記録ヘッド39のノズル面より重力方向の上方に位置することとなり、使用状態のような負圧が記録ヘッド39のノズルに生じず、逆に、ノズルからインクが漏れ出す向きへ正圧が生じる。そうすると、ノズルにおいてインクのメニスカスが破壊され、記録ヘッド39のノズルより上方に存在するインクがノズルから漏れ出す恐れが高くなる。
複合機10の後面が下側にされると、つまり、複合機10の後面が前面よりも下方に位置すると、図8に示されるように、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ32においては、後壁83が前壁82より下方に位置する姿勢となる。また、インク室80とインク流路89との接続口92は、インク室80内で最も上方に位置することとなる。そうすると、インク室80における初期容量のインクの液面96は、接続口92よりも下方になる。したがって、インク室80からインク流路89へインクが流出することがない。
また、複合機10の左面が下側にされると、つまり、複合機10の左面が右面よりも下方に位置すると、図9に示されるように、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ32においては、左壁86が右壁87より下方に位置する姿勢となる。また、インク室80とインク流路89との接続口92は、インク室80内で最も上方に位置することとなる。そうすると、インク室80における初期容量のインクの液面96は、接続口92よりも下方になる。したがって、インク室80からインク流路89へインクが流出することがない。
また、複合機10の上面が下側にされると、つまり、複合機10の上面が下面よりも下方に位置すると、図10に示されるように、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ32においては、上壁84が下壁85より下方に位置する姿勢となる。また、インク室80とインク流路89との接続口92は、インク室80内で最も上方に位置することとなる。そうすると、インク室80における初期容量のインクの液面96は、接続口92よりも下方になる。したがって、インク室80からインク流路89へインクが流出することがない。
また、複合機10の右面が下側にされると、つまり、複合機10の右面が左面よりも下方に位置すると、多くの場合、インクカートリッジ32は、記録ヘッド39のノズル面よりも下方に位置することになるので、記録ヘッド39のノズルにおいてインクカートリッジ32側への負圧が生じる。したがって、記録ヘッド39のノズルからインクが漏れ出す恐れは少ない。
なお、稀にではあるが、キャリッジ38が複合機10の左右方向101の右側であるホームポジションにあるが、記録ヘッド39のノズル面がキャップにより大されていない状況において、複合機10の右面が下側にされると、記録ヘッド39のノズル面とインク室80内のインクの液面96が同程度の高さになる可能性がある。しかしながら、その場合には、記録ヘッド39のノズル面とインク室80内のインクの液面96の高低差は僅かであるので、インクが漏れ出す向きへノズルに生じる正圧は小さく、ノズルにおけるメニスカスが破壊される恐れは少ない。したがって、記録ヘッド39のノズルからインクが漏れ出す恐れは少ない。
また、複合機10の前面が下側にされると、つまり、複合機10の前面が後面よりも下方に位置すると、インクカートリッジ32は、記録ヘッド39のノズル面よりも下方に位置することになるので、記録ヘッド39のノズルにおいてインクカートリッジ32側への負圧が生じる。したがって、記録ヘッド39のノズルからインクが漏れ出す恐れは少ない。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、本実施形態に係るインクカートリッジ32によれば、インク室80とインク流路89との接続口92が、インク室80における上下方向102の下側であって、かつ前後方向103の前側であり、さらに左右方向101の右側に配置されているので、複合機10が使用状態から姿勢変化されても、インク室80に貯留されたインクのすべてが記録ヘッド39のノズルから漏れ出ることが防止される。
また、本実施形態では、接続口92は、インク室80における前後方向103の前端であって、かつ左右方向101の右端に配置されているので、インク室80に初期容量として貯留可能なインク量を多くすることができる。なお、接続口92が、インク室80における前後方向103の前端であって、かつ左右方向101の右端に配置されていなくても、インク室80における前後方向103の前側であって、かつ左右方向101の右側に配置されることによって、インク室80に貯留されているインク量との関係から本実施形態と同様の作用効果が奏され得る。
また、インク流路89の容積V1がインク室80の容積V2より小さいので、仮にインク流路89に進入しているインクがすべて流出したとしても、インクカートリッジ32から流出され得るインクの量を少なくすることができる。
また、インク流路89の左右方向101及び上下方向102に沿った断面の左右方向101に沿った幅W1は、インク室80の左右方向101及び上下方向102に沿った断面の左右方向101に沿った幅W2より狭いので、インク室80よりもインク流路89において流路抵抗が大きくなるので、インク流路89からインクが流れにくくなる。
また、インク供給口90が本体81の後壁83の下側に配置されているので、上壁84が下壁85より下方に位置する姿勢となったときに、インク流路89に進入しているすべてインクが流出することがない。
また、接続口92は、インク供給口90に対して左右方向101の右方へオフセットして配置されている、すなわち、インク供給口90は、接続口92に対して左右方向101の左方へオフセットして配置されているので、インク室80内のインクがある程度消費された状態で、複合機10の右面が下側にされたときに、インク室80内においてインクの液面96がインク供給口90よりも下方に位置する。したがって、前述された理由により、複合機10の右面が下側にされたときには、記録ヘッド39のノズルからインクが漏れ出す恐れは少ないのであるが、さらに、その恐れを少なくすることができる。
また、接続口92は、インク室80の底面91において上下方向102の最も下側となる位置に設けられているので、使用状態においては、インク室80からインク流路89へインクがすべて流れ出す。
また、インク室80は、使用状態において、インク供給口90より上下方向102の上方に底面91を有して区画されたものなので、インク室80に貯留されたインクがすべてインク供給口90から流出可能である。
[変形例]
図11に示されているインクカートリッジ32は、図5に示されているインクカートリッジ32の上下方向102及び前後方向103に沿った平面に関する鏡像としての構造を有している。前述された実施形態では、カートリッジ装着部110が、記録ヘッド39のノズルより前後方向103の前方であって、かつ搬送経路23より左右方向101の右方に配置されているので、カートリッジ装着部110に装着されるインクカートリッジ32において、インク室80とインク流路89との接続口92が、インク室80における上下方向102の下側であって、かつ前後方向103の前側であり、さらに左右方向101の右側に配置されているが、カートリッジ装着部110が、記録ヘッド39のノズルより前後方向103の前方であって、かつ搬送経路23より左右方向101の左方に配置されている態様においては、図11に示されるように、接続口92が、インク室80における上下方向102の下側であって、かつ前後方向103の前側(好ましくは右端)であり、さらに左右方向101の左側(好ましくは左端)に配置されることにより、前述された実施形態と同様の作用効果が奏される。
10 複合機(画像記録装置)
23 搬送経路
32 インクカートリッジ(液体カートリッジ)
38 キャリッジ
39 記録ヘッド
41 チューブ
60 搬送ローラ(搬送機構)
62 排紙ローラ(搬送機構)
80 インク室(液体室)
89 インク流路(液体流路)
90 インク供給口(供給口)
91 底面
92 接続口
93 大気連通口(大気連通部)
110 カートリッジ装着部

Claims (13)

  1. 被記録媒体の記録面に沿った左右方向へ移動するキャリッジと、
    上記キャリッジに搭載されており、ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドと、
    搬送経路に沿って上記キャリッジの上下方向の下方へ被記録媒体を搬送する搬送機構と、
    液体を貯留する液体室を有する液体カートリッジと、
    上記記録ヘッドのノズルより前後方向の前方であって、かつ上記搬送経路より左右方向の右方に配置されており、上記液体カートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、
    上記カートリッジ装着部及び上記記録ヘッドを液体が流通可能に接続するチューブと、を具備しており、
    上記液体カートリッジは、
    外面において開口しており、貯留している液体を上記チューブへ流出する供給口と、
    上記液体室の上下方向の下側に設けられた接続口を介して、上記液体室及び上記供給口を液体が流通可能に接続する液体流路と、
    上記液体室を外部の大気に連通する大気連通部と、を有しており、
    上記接続口は、上記カートリッジ装着部に上記液体カートリッジが装着された状態において、上記液体室における前後方向の前側であって、かつ左右方向の右側に配置されている画像記録装置。
  2. 上記液体室に初期容量の液体が貯留された状態において、当該液体室の液体の液面は、
    上記液体カートリッジの後端が前端よりも下方に位置する姿勢のときに上記接続口より下方にあり、
    上記液体カートリッジの左端が右端よりも下方に位置する姿勢のときに上記接続口より下方にあり、
    上記液体カートリッジの上端が下端よりも下方に位置する姿勢のときに上記接続口より下方にある請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記接続口は、上記供給口に対して左右方向の右方へオフセットして配置されている請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 上記接続口は、上記液体室における前後方向の前端であって、かつ左右方向の右端に配置されている請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 被記録媒体の記録面に沿った左右方向へ移動するキャリッジと、
    上記キャリッジに搭載されており、ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドと、
    搬送経路に沿って上記キャリッジの上下方向の下方へ被記録媒体を搬送する搬送機構と、
    液体を貯留する液体室を有する液体カートリッジと、
    上記記録ヘッドのノズルより前後方向の前方であって、かつ上記搬送経路より左右方向の左方に配置されており、上記液体カートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、
    上記カートリッジ装着部及び上記記録ヘッドを液体が流通可能に接続するチューブと、を具備しており、
    上記液体カートリッジは、
    外面において開口しており、貯留している液体を上記チューブへ流出する供給口と、
    上記液体室の上下方向の下側に設けられた接続口を介して、上記液体室及び上記供給口を液体が流通可能に接続する液体流路と、
    上記液体室を外部の大気に連通する大気連通部と、を有しており、
    上記接続口は、上記カートリッジ装着部に上記液体カートリッジが装着された状態において、上記液体室における前後方向の前側であって、かつ左右方向の左側に配置されている画像記録装置。
  6. 上記液体室に初期容量の液体が貯留された状態において、当該液体室の液体の液面は、
    上記液体カートリッジの後端が前端よりも下方に位置する姿勢のときに上記接続口より下方にあり、
    上記液体カートリッジの右端が左端よりも下方に位置する姿勢のときに上記接続口より下方にあり、
    上記液体カートリッジの上端が下端よりも下方に位置する姿勢のときに上記接続口より下方にある請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 上記接続口は、上記液体室における前後方向の前端であって、かつ左右方向の左端に配置されている請求項5又は6に記載の画像記録装置。
  8. 上記接続口は、上記供給口に対して左右方向の左方へオフセットして配置されている請求項5から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 上記液体流路の容積は、上記液体室の容積より小さい請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 上記液体流路の左右方向及び上下方向に沿った断面の左右方向に沿った幅が、上記液体室の左右方向及び上下方向に沿った断面の左右方向に沿った幅より狭い請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 上記供給口は、上記カートリッジ装着部に上記液体カートリッジが装着された状態において、上記後面の下側に配置されている請求項1から10のいずれかに記載の画像記録装置。
  12. 上記接続口は、上記液体室の底面において上下方向の最も下側となる位置に設けられている請求項1から11のいずれかに記載の画像記録装置。
  13. 上記液体室は、上記液体カートリッジが上記カートリッジ装着部に装着された姿勢において、上記供給口より上下方向の上方に底面を有して区画されたものである請求項1から12のいずれかに記載の画像記録装置。
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