JP2014178803A - 監視システム、及び、その制御方法 - Google Patents

監視システム、及び、その制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】中央監視装置の監視サービスが停止されている状態であっても、画像形成装置の状態をユーザに通知可能にすること。
【解決手段】監視装置102は、中央監視装置103の監視サービスが停止中の際には(S604でYesの場合)、画像形成装置101の管理情報を中央監視装置103に送信することなく格納し(S614)、所定の条件に従って前記管理情報に関するメール通知を行い(S608,S611)、前記管理情報内のメール送信済みフラグをONに設定し(S609,S612)、監視サービスの再開後に、前記管理情報を中央監視装置103に送信する。中央監視装置103は、監視装置102から受信した管理情報内のメール送信済みフラグがOFFの場合(S705でNoの場合)、前記管理情報に係るメール通知を行い(S707)、前記メール送信済みフラグがON場合には(S705でYesの場合)、前記管理情報に係る通知を行わない。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタ等の画像形成装置の稼働状況を管理、監視する監視システム及びその方法に関するものである。
ネットワーク上に配置された監視装置と中央監視装置によってプリンタの稼動状態を監視する仕組みがある。ファイヤーウォール等によって中央監視装置が直接プリンタに接続できないネットワーク構成において、外部と通信できるネットワーク領域に配置された監視装置がプリンタの稼働状態データを中央監視装置に送信する構成である。
中央監視装置は、中央監視装置自身が正常に稼働している場合においては、プリンタの稼働状態に異常を検知した後に、該異常を通知するメールを送信したり、該異常を通知するメッセージ等を画面に表示したりする(以降「通知」と記載する場合はこれらを総称するものとする)。この通知によりユーザはプリンタの稼働状態に異常があったことを知ることができる。プリンタに発生した異常が致命的な問題であれば、ユーザは可能な限り早期に対処しなければならない。このため、中央監視装置は、プリンタの稼働状態に異常が発生した後、可能な限り早期にユーザに通知しなければならない。
しかし、中央監視装置のメンテナンスあるいは予期せぬ異常等によって、中央監視装置がサービスを停止している場合には、プリンタで発生した異常がユーザに通知されない。
特許文献1には、プリンタの状態を監視する監視装置を監視するサブ監視装置によって監視装置の稼働状態を監視し、監視装置が正常に稼働しているか否かを判定する方法が提案されている。このサブ監視装置は、監視装置に異常が発生していると判定した場合に、ユーザに監視装置の異常を通知することができる。ユーザはこの通知によって、中央監視装置等が正しくプリンタの稼働状態を監視できない状態にあることを知ることができる。
特開2010−282323号公報
しかし、特許文献1の技術では、中央監視装置等に異常があった場合に、中央監視装置の異常をユーザに通知することはできるが、監視すべきプリンタの稼働状態をユーザに通知することはできない。そのため、ユーザは例えば監視範囲のプリンタの稼働状態を直接確認して致命的な問題が発生していないかを確認する必要がある。しかし、中央監視装置が管理するプリンタの数が多い場合には、ユーザはそれら1つ1つを確認しなければならない。また、プリンタに異常が発生するタイミングも予測できないため、ユーザは中央監視装置に異常が発生している期間は、常に監視範囲のプリンタの稼働状態を確認し続けなければならない。よって、プリンタの稼働状態の監視にかける工数は増え、また、異常が発生してから発見までにかかる時間は長くなる可能性が高くなる。
なお、メンテナンスや障害等で中央監視装置のサービスを停止する場合、中央監視装置が、受信したプリンタのエラー情報を内部に蓄積し、サービスが再開したときに、蓄積された情報をまとめてユーザに送信する方法等が考えられる。しかし、この方法では、エラー対応が遅れたてしまったり、エラー情報がまとめて送信される際に、エラー情報の送信順が変わることによる問題などが発生する可能性もあった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、中央監視装置において画像形成装置を監視するサービスが停止されている状態であっても、画像形成装置の状態をユーザに通知することができる仕組みを提供することである。
本発明は、画像形成装置の管理情報を受信して前記管理情報に係る通知を行う監視サービスを実行する中央監視装置と、前記画像形成装置の管理情報を前記中央監視装置に送信する監視装置とを有する監視システムであって、前記監視装置は、前記監視サービスが停止中の際には、前記管理情報を前記中央監視装置に送信することなく格納する格納手段と、所定の条件に従って前記管理情報に関する通知を行う通知手段と、前記通知手段による通知済みを示す情報を前記管理情報に設定する設定手段と、前記監視サービスの再開後に、前記管理情報を前記中央監視装置に送信する送信手段と、を有し、前記中央監視装置は、前記管理情報に前記通知済みを示す情報が設定されている場合には、前記管理情報に係る通知を行わない、ことを特徴とする。
本発明によれば、中央監視装置において画像形成装置を監視するサービスが停止されている状態であっても、画像形成装置の状態をユーザに通知することができる。
本実施例の監視システムの構成を例示するブロック図。 本実施例の画像形成装置のハードウェア構成を例示するブロック図。 本実施例の監視装置のハードウェア構成を例示するブロック図。 本実施例の監視装置のソフトウェア構成を例示するブロック図。 本実施例の中央監視装置のソフトウェア構成を例示するブロック図。 本実施例の監視装置の動作を例示するフローチャート。 本実施例の中央監視装置の動作を例示するフローチャート。 監視装置により送信されるメールの表示例(メンテ時送信)。 監視装置により送信されるメールの表示例(障害時送信)。 中央監視装置により送信されるメールの表示例。 設定情報、稼働状態情報、消耗品の消耗度情報のデータ例を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
[監視システムの全体構成]
図1は、本発明の一実施例を示す監視システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、顧客環境100には、監視対象となる画像形成装置101と、それらを監視する監視装置102とが、ネットワーク104を介して通信可能に接続されている。画像形成装置101は、画像形成装置101の稼働状態をネットワーク104経由で監視装置102に通知する。監視装置102は、画像形成装置101の稼働状態をネットワーク104経由で監視する。
画像形成装置101、監視装置102は、ネットワーク104、ゲートウェイ機器105を介して外部ネットワーク(例えばインターネット)106に接続し、中央監視装置103と通信を行う。以下、外部ネットワークをインターネットとして説明する。ゲートウェイ機器105は、ルーターやプロキシサーバ、ファイヤーウォール等で構成される。なお、本実施例では、インターネット106を介して各装置が通信を行う場合を説明しているが、各装置はその一部あるいは全てが同一ネットワーク内に接続されていてもよい。
なお、図1では、顧客環境100には、画像形成装置101、監視装置102が1台ずつしか記載されていないが、1台の監視装置102により複数台の画像形成装置101を監視する構成であってもよく、顧客環境100には、複数台の監視装置102と複数台の画像形成装置101があってもよい。
また、監視装置102の監視機能は、画像形成装置101にプログラムをインストールすることでも実現可能であり、該監視機能は、画像形成装置101に組み込むこともできる。なお、本実施例では、該監視機能を監視装置102が有するものとして説明する。
次に、顧客環境100の監視装置102を介して画像形成装置101を監視する中央監視装置103の処理情報を元にサービスを行う監視会社の環境(監視会社環境107)について説明する。
監視会社環境107では、中央監視装置103の処理情報を閲覧、処理する情報処理装置108が、ネットワーク109に接続されている。情報処理装置108は、ネットワーク109、ゲートウェイ機器110を介してインターネット106に接続し、中央監視装置103と通信を行う。ゲートウェイ機器110は、ルーターやプロキシサーバ、ファイヤーウォール等で構成される。
次に中央監視装置103について説明する。
中央監視装置103は、ネットワーク111、ゲートウェイ機器112を介してインターネット106に接続し、監視装置102や情報処理装置108と通信を行う。ゲートウェイ機器112は、ルーターやプロキシサーバ、ファイヤーウォール等で構成される。
中央監視装置103は、監視装置102が画像形成装置101から受信した画像形成装置101等に記録された情報を受信し、処理を行う。当該情報のことを管理情報と定義する。管理情報は、画像形成装置101の設定情報、画像形成装置101の一部あるいは全体の稼働状態情報、消耗品の消耗度情報、カウンタ情報等の情報の少なくとも1つを含む。また、管理情報は、監視装置102と画像形成装置101との間の通信状態の情報を含んでいてもよい。なお、監視装置102は、中央監視装置103に送信する管理情報に、メール送信先、メール送信済フラグ等の設定の値を含めることができる。即ち、中央監視装置103が受信する管理情報に、監視装置102によって設定される、メール送信先、メール送信済フラグ等の設定値を含めることができ、当該設定を利用することにより、本実施例では中央監視装置103による通知を制御する。なお、上記メール送信先の初期値は空文字、メール送信済フラグの初期値はOFFであるとする。中央監視装置103は、以上のような画像形成装置101の管理情報を前記監視装置102から受信し、該管理情報に係る通知を行う監視サービスを実行する。
以下、管理情報に含まれる各情報について説明する。
設定情報は、例えば、IPアドレス、MACアドレス、シリアル番号、デバイス名、製品名、設置場所、インストールされているファームウェアの種類やバージョン、インストールされているアプリケーションの種類やバージョン等の情報を含むことができる。図11(a)は、本実施例における設定情報のデータ例を示す図である。
稼働状態情報は、例えば、ハードディスクエラーや温度上昇、内部通信遮断等のハードエラーや、紙ジャム等のエラー、トナー切れ、用紙切れ、針切れ、ドアオープン、排紙トレイの紙積載超過等のユーザが回避できるエラーの情報も含むことができる。また、稼働状態情報に付与する情報として、情報取得日時、ユニット番号、重大度、トレーニングレベル、前記メール送信先、前記メール送信済フラグ等の情報を含むことができる。図11(b)は、本実施例における稼働状態情報のデータ例を示す図である。
消耗品の消耗度情報は、例えば、インクやトナー、廃トナー、用紙、針の最大容量や残量、容量単位、最大容量に対する残量の割合等の情報を含むことができる。また消耗品の消耗度情報に付与する情報として、情報取得日時、ユニット番号、色情報を含むことができる。図11(c)は、本実施例における消耗品の消耗度情報のデータ例を示す図である。
カウンタ情報は、例えば、用紙のサイズ別の印刷回数、スキャン回数、ファックス送信回数等の機能の利用回数情報やドラム回転回数等の利用ユニットの使用回数情報を含むことができる。カウンタ情報のデータ例は、消耗品の消耗度情報と類似するため省略する。なお、管理情報は、上述した情報に限定されるものではなく、監視装置102の機能によってデータの変換や追加、削除を行うこともできる。
中央監視装置103は、画像形成装置101を複数台処理できるように、画像形成装置101を一意に識別する管理識別子を用いて画像形成装置の管理を行い、管理識別子と管理情報を紐づけて情報処理装置108に配信する。当該管理識別子は、例えば、ユニークな製造番号やMACアドレスあるいは本システムや他のシステムによって割り振られたユニークな識別子等である。図11(a),(b),(c)の例では、「SerialNo.」列の値を管理識別子として利用しており、「SerialNo.」列の値によって(a)と(b),(c)のデータを結合する。
[画像形成装置]
図2は、画像形成装置101の構成の一例を示すブロック図である。
画像形成装置101は、例えば、デジタル複合機、ファクシミリ装置、レーザービームプリンタ、インクジェットプリンタ、スキャナ装置等の画像形成装置に適用することができる。
画像形成装置101は、CPU201、RAM202、ROM203、記憶装置204、ネットワークI/F205、内部バス206、デバイス制御207、定着器等を含む印刷部208、入出力制御209を有する。
CPU201は、ROM203に格納されているプログラム(画像形成装置の各機能を実現するためのプログラム)を実行し、内部バス206を介して各デバイスを総括的に制御する。RAM202は、CPU201のメモリやワークエリアとして機能する。ROM203は、上記プログラムや各種データを記憶する。
ネットワークI/F205は、ローカルエリアネットワーク104を介して、外部のネットワーク機器或いはパーソナルコンピュータ(PC)と片方向または双方向にデータをやりとりするネットワークインタフェースである。デバイス制御207は、印刷部208を制御する。CPU201は、RAM202やROM203とともにプログラムの実行処理を行うとともに、記憶装置204等の記録媒体に画像データを記録する処理を行う。記憶装置204は、外部記憶装置として機能し、画像データ等を記憶するほか、RAM202に代わって、前記管理情報を保存することも可能である。なお、記憶装置204は、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)等で構成されている。
なお、上述したように、画像形成装置101を、後述する図4に示す監視装置102の各モジュールとして機能させるためのプログラムをROM203、記憶装置204にコンピュータ読み取り可能に格納し、該プログラムをCPU201がRAM202にロード等して実行することで、監視装置102の機能を、画像形成装置101で代替することもできる。
[監視装置]
図3は、監視装置102の構成の一例を示すブロック図である。
監視装置102は、例えば、PC、サーバ等の情報処理装置に適用することができる。監視装置102は、ROM303や記憶装置304に格納されているプログラム(後述する図4の各モジュールを実現するためのプログラムも含む)を実行するCPU301を備え、CPU301が内部バス306を介して各デバイスを総括的に制御する。内部バス306には、CPU301、RAM302、ROM303、記憶装置304、ネットワークI/F305、入出力I/F307等の各デバイスが接続されている。
入出力I/F307は、例えば、PS2やUniversal Serial Bus(USBインタフェース)、アナログやデジタルのディスプレイインタフェース等の入出力インタフェースである。キーボードやマウス、CRTや液晶装置の入出力装置308は、入出力I/F307を介して監視装置102と接続され、監視設定情報の登録・変更・削除・表示や管理情報の表示、ログファイルの表示等を行うことができる。
ネットワークI/F305は、ネットワーク104やゲートウェイ機器105を介してインターネット106に接続するネットワークインタフェースであり、画像形成装置101や中央監視装置103、情報処理装置108と通信を行うことができる。
CPU301は、RAM302やROM303とともにプログラムの実行処理を行うとともに、記憶装置304等の記録媒体に画像データを記録する処理を行う。記憶装置304は、外部記憶装置として機能し、前記管理情報を記憶するほか、RAM302に代わって、システム情報及び処理情報を記憶することも可能である。なお、記憶装置304は、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)等で構成されている。
なお、入出力装置308は、外部機器として説明したが、勿論、監視装置102にハードウェアとして内蔵されていてもよい。また、中央監視装置103や情報処理装置108も、上記の監視装置102と同様の構成例を適用することができる。なお、上述の図4の監視装置102のハードウェア構成を、中央監視装置103に適用する場合、記憶装置304には、後述する図5の各モジュールを実現するためのプログラムも含む各種プログラムを格納しておき、CPU301がこれを実行するものとする。
[監視装置のソフトウェアモジュール構成]
図4は、監視装置102の内部にある画像形成装置101から受信した管理情報を処理するソフトウェアモジュールの構成の一例を示す図である。
図4において、400は、画像形成装置101から受信した管理情報を処理する監視装置102のソフトウェアモジュールに該当する。ソフトウェアモジュール400は、記憶装置304に格納され、実行時にRAM302に展開され、CPU301にて実行されることにより、その機能を実現する。なお、特に断りのない限り、後述するすべての説明において監視装置102に関するハードウェア上の実行の主体は、CPU301であり、ソフトウェア上の制御の主体は、記憶装置304に格納されたプログラムである。
ソフトウェアモジュール400は、監視処理部401、記録処理部402、通信処理部403、管理情報処理部404、入出力処理部405、状態検知部406を有する。以下、各部について説明する。
通信処理部403は、ネットワークI/F305、ネットワーク104を経由して、監視装置102の外部にデータを送信したり、監視装置102の外部からデータを受信したりすることができる。具体的には、通信処理部403は、管理情報処理部404からの指示に従い、画像形成装置101への管理情報の問合せと、画像形成装置101から受信した応答の管理情報処理部404への送信等を行うことができる。また、通信処理部403は、監視処理部401からの指示に従い中央監視装置103への監視結果の送信と、中央監視装置103から受信した応答の監視処理部401への送信を行うこともできる。また、通信処理部403は、中央監視装置103の稼働状態を検知するための状態検知部406からの指示に従い、中央監視装置103への稼働状態問合せと、中央監視装置103から受信した応答の状態検知部406への送信を行うこともできる。
また、通信処理部403は、監視処理部401の指示に従い、インターネット106へのメール送信を行うこともできる。また、通信処理部403は、中央監視装置103から送信された監視設定情報の受信と、監視処理部401への送信を行うこともできる。
この監視設定情報には、監視対象の画像形成装置101を管理識別子のリストで示す監視対象画像形成装置リストや、監視対象の画像形成装置101を監視する監視期間、監視間隔等を含めることができる。当該監視期間には、各日における時間の範囲や曜日の指定等を含めることができる。当該監視間隔は、任意の時間間隔を設定することができる。
また、監視設定情報には、中央監視装置103に管理情報を送信する管理情報の一部を加工したり削除したりするために利用する管理情報フィルタリング条件を含めることもできる。また、監視設定情報には、定期的なサーバメンテナンス期間やバージョンアップ作業等の事前に中央監視装置103が停止すると判明している期間を設定する停止期間を含めることができる。また、監視設定情報には、停止期間におけるメールの宛先となるメンテ時メール送信先を含めることもできる。なお、監視設定情報は、後述する入出力処理部405から受信することもできる。
記録処理部402は、RAM302、ROM303、記憶装置304の記憶領域と情報のやりとりを行う。記録処理部402は、管理情報処理部404や監視処理部401、状態検知部406で処理した情報の記憶装置304への記録を行ったり、ROM303に格納されている情報の取得を行ったりする。
管理情報処理部404は、監視処理部401が記録処理部402を介して記録した監視スケジュールを取得し、その監視スケジュールに則って管理情報取得指示を通信処理部403に送信し、通信処理部403から受信した画像形成装置101の管理情報の記録処理部402への送信を行う。
状態検知部406は、監視処理部401からの指示に従い、通信処理部403を介して、中央監視装置103に対して、中央監視装置103が行う監視サービスの稼働是非や中央監視装置103と通信可否(以降、中央監視装置稼働状態)の問合せと、その応答の受信を行う。なお、状態検知部406は、中央監視装置103から監視サービスを停止している旨の情報を受信した場合や、中央監視装置103が一定回数、あるいは一定の期間に応答を返さない場合に、中央監視装置稼働状態が停止状態であると判断する。即ち、中央監視装置103の監視サービスが停止状態と判断する。また、状態検知部406は、監視処理部401への中央監視装置稼働状態の送信を行ったり、記録処理部402への中央監視装置稼働状態の送信を行ったりすることもできる。
監視処理部401は、入出力処理部405から入力されるか、通信処理部403を介して中央監視装置103から送信される、監視設定情報の記録処理部402への送信を行うことができる。また、監視処理部401は、管理情報処理部404が記録した管理情報を記録処理部402から取得し、通信処理部403を介して、中央監視装置103への送信を行ったりすることもできる。なお、監視処理部401が管理情報を中央監視装置103へ送信するタイミングは、監視設定情報に含まれる送信間隔やスケジュールに基づいて決められる。ただし、監視処理部401は、状態検知部406が記録した中央監視装置稼働状態情報を記録処理部402から取得し、その結果に応じて、中央監視装置103への管理情報の送信を行わない制御を行うこともできる。
入出力処理部405は、入出力装置308であるキーボード、マウス、ディスプレイを制御し、監視設定情報の登録・変更・削除・表示や管理情報の表示、ログファイルの表示等を行うためのインタフェースとなっている。
[中央監視装置のソフトウェアモジュール構成]
図5は、中央監視装置103のソフトウェアモジュール構成の一例を示すブロック図である。
図5において、500は、中央監視装置103のソフトウェアモジュールに該当する。ソフトウェアモジュール500は、記憶装置304に格納され、実行時にRAM302に展開され、CPU301にて実行されることにより、その機能を実現する。なお、特に断りのない限り、後述するすべての説明において、中央監視装置103に関するハードウェア上の実行の主体はCPU301であり、ソフトウェア上の制御の主体は、記憶装置304に格納されたプログラムである。ソフトウェアモジュール500は、監視処理部501、記録処理部502、通信処理部503、管理情報処理部504、入出力処理部505を有する。
監視処理部501は、中央監視装置103において、監視装置102から通知される管理情報を用いた判断、加工、記録、表示、通知等の処理を司る処理部である。監視処理部501は、記録処理部502、通信処理部503、入出力処理部505を制御する。
通信処理部503は、ネットワークI/F305を介してネットワーク111に接続し、監視装置102や情報処理装置108からの通知や要求を受け付けることができる。また、通信処理部503は、監視装置102から送信された管理情報の受信を行い、管理情報処理部504に送信することもできる。また、通信処理部503は、監視処理部501からの指示に従い、所定の通信処理仕様に基づく通信データの送信、または受信を行うこともできる。
上述した通信処理部503が送信する通信データには、監視設定情報、中央監視装置稼働状態、画面表示用のHTML、監視結果メール、中央監視装置103が受信した通信データに対する応答を含めることができる。前記画面表示用のHTMLとは、監視会社環境107にある情報処理装置108が画像形成装置101の情報を参照する際はインターネット経由で接続することがあるため、ウェブブラウザで処理が可能なHTMLフォーマットに変換したものである。なお、画面表示用のデータは、HTMLフォーマットに限らず表示する機器に合わせた別のフォーマットを用意できることはいうまでもない。前記情報処理装置108がHTMLフォーマット情報を参照するために、通信処理部503にはWWWサーバの機能を設けている。通信処理部503が受信する通信データは、管理情報、画面表示リクエスト、中央監視装置103からの送信データに対する応答を含めることができる。
記録処理部502は、RAM302、ROM303、記憶装置304の記憶領域と情報のやりとりを行う。記録処理部502は、管理情報処理部504や監視処理部501で処理した情報の記憶装置304への記録を行ったり、ROM303に格納されている情報の取得を行ったりする。
管理情報処理部504は、通信処理部503を介して監視装置102から受信した管理情報を、記録処理部502に送信する。また、管理情報処理部504は、管理情報の複製・加工・削除・情報付与を行うこともできる。また、管理情報処理部504は、管理情報を記録処理部502への送信に伴い、管理情報を受信・記録したことを監視処理部501に通知することもできる。また、管理情報処理部504は、情報処理装置108からの取得指示に応じて、記録処理部502から取得した管理情報を基に画面表示用のHTMLを生成し、通信処理部503を介して情報処理装置108に送信することもできる。
監視処理部501は、入出力処理部505から入力されるか、通信処理部503を介して情報処理装置108から送信される、中央監視設定情報の記録処理部502への送信を行うことができる。また、監視処理部501は、管理情報処理部504から管理情報を受信・記録したことの通知を受け、管理情報と中央監視設定情報に含まれる管理情報フィルタリング条件との照合処理や、監視処理部501が持つロジックに従い照合処理を行うことができる。また、監視処理部501は、前記照合処理の結果を受け、管理情報に合致した中央監視設定情報に含まれるメール送信先に設定されたメールアドレスに対して、メールを送信することもできる。
上述した中央監視設定情報には、監視対象の画像形成装置101を管理識別子のリストで示す監視対象画像形成装置リストや監視対象の画像形成装置101を監視する監視期間や監視間隔等を含めることができる。当該監視期間には、各日における監視時間の範囲や曜日の指定等を含めることができる。当該監視間隔は、任意の時間間隔を設定することができる。
また、監視処理部501は入出力処理部505から入力されるか通信処理部503を介して情報処理装置108から送信される監視設定情報の記録処理部502への送信を行うことができる。監視設定情報に含めることができる情報については、通信処理部403で説明したため省略する。なお、監視設定情報の監視対象画像形性装置リスト、管理情報フィルタリング条件、メンテナンス時通知先メールアドレスは、それぞれ中央監視設定情報の監視対象画像形成装置リスト、管理情報フィルタリング条件、メール送信先の情報から複製することができる。
入出力処理部505は、入出力装置308であるキーボード、マウス、ディスプレイを制御し、監視設定情報や中央監視設定情報の登録・変更・削除・表示や、管理情報の表示、ログファイルの表示等を行うためのインタフェースとなっている。
図6は、監視装置102と中央監視装置103との間で通信が行えなかった場合の監視装置102における各管理情報の受信からメール送信までの処理を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、監視装置102のソフトウェアモジュール400により実行されるものである。即ち、このフローチャートの処理は、監視装置102のCPU301が記憶装置304に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
S601において、通信処理部403が、画像形成装置101から管理情報を受信すると、S602に移行する。S602において、監視処理部401は、上記S601で受信した管理情報に含まれる画像形成装置101の管理識別子が監視設定情報に設定されている監視対象画像形成装置リストに含まれているか否かを判定する。
上記S602の結果、当該管理識別子が監視対象画像形成装置リストに含まれていないと判定した場合(S602でNoの場合)、監視処理部401は、当該画像形成装置101は上記管理情報をユーザに通知する必要のない画像形成装置であると判断し、本フローチャートの処理を終了する。一方、上記S602の結果、当該管理識別子が監視対象画像形成装置リストに含まれていると判定した場合(S602でYesの場合)、監視処理部401は、当該画像形成装置101が上記管理情報をユーザに通知すべき画像形成装置であると判断し、S603に移行する。
S603では、監視処理部401は、上記管理情報に含まれる画像形成装置101の稼働状態情報や消耗品の消耗度情報と、監視設定情報に設定されている管理情報フィルタリング条件との照合を行い、合致するか否かを判定する。
稼働状態情報や消耗品の消耗度情報の具体例は、前述したため説明を省く。管理情報フィルタリング条件には、稼働状態情報に対する該非判定や消耗品の消耗度情報に対する上限閾値・下限閾値を設定することができる。稼働状態情報に対する該非判定の具体例としては、PrinterMIB(RFC3805)のprtAlertSeverityLevelの値が「3」であれば該当、それ以外であれば非該当、等がある。なお、MIBは、Management Information Baseの略であり、SNMP(Simple Network Management Protocol)を利用しているネットワーク機器の動作状況を監視、管理するための動作状況に関するデータを示す。prtAlertSeverityLevelは、プリンタで発生したアラートの深刻度として定義されている。値「3」は、「critical」と定義されており、一般的に致命的な障害が発生している場合に設定されることが期待される。よって、この条件を上記の管理情報フィルタリング条件に設定しておく。
他の具体例としては、同じくPrinterMIBのprtAlertTrainingLevelの値が「5」であれば該当、それ以外であれば非該当、等がある。prtAlertTrainingLevelは、プリンタで発生したアラートに対処するのに要求される訓練のレベルとして定義されている。値「5」は「fieldService」と定義されており、一般的に修理担当技術者による対処が必要である場合に設定されることが期待される。よって、この条件を上記の管理情報フィルタリング条件に含めるように設定しておく。
他の具体例としては、同じくPrinterMIBのprtAlertCodeの値が「1101」、「1102」、「808」のいずれかであれば該当、それ以外であれば非該当、等がある。prtAlertCodeはプリンタで発生したアラートの種類として定義されている。値「1101」は「markerTonerEmpty」、値「1102」は「markerInkEmpty」、値「808」は「inputMediaSupplyEmpty」と定義されている。これらはそれぞれ、トナー残量無し、インク残量無し、用紙切れ、の場合に設定されることが期待される。また、これらの具体例の他、画像形成装置101の製造者が独自に定義・設定した情報に対する該非判定を行ってもよい。よって、これらの条件を上記の管理情報フィルタリング条件に含めるように設定しておく。
消耗品の消耗度情報に対する上限閾値・下限閾値の設定の具体例としては、次のものがある。同じくPrinterMIBのprtMarkerSuppliesLevelの値とprtMarkerSuppliesMaxCapacityの値との商と、設定した下限閾値を比較し、前記商の値が下限閾値より大ならば該当、それ以外であれば非該当、等がある。よって、これらの条件を上記の管理情報フィルタリング条件に含めるように設定しておく。なお、prtMarkerSuppliesLevelは、プリンタ内のある消耗品の容器の残りのスペースと定義されている。prtMarkerSuppliesMaxCapacityは、プリンタ内のある消耗品の容器の最大容量と定義されている。実際には対象の消耗品の容器を特定する処理が入るが説明は省略する。
即ち、上記S603の判定処理では、上記管理情報に含まれる各情報のうち、例えば、稼働状態情報が致命的な障害発生を示す値に該当する、稼働状態情報が修理担当技術者による対処が必要な警告を示す値に該当する、消耗品の消耗度情報が消耗品切れを示す値に該当する、消耗品の消耗度情報が閾値を超えた値に該当する等の各管理情報フィルタリング条件の少なくともいずれかに該当するか判定し、該当する情報をユーザに通知すべき事態の発生を示す情報として上記管理情報から抽出している。なお、上記S603で判定する管理情報フィルタリング条件は、上記例に限定されるものではなく、上記管理情報に含まれる情報の中から、ユーザに通知すべき事態の発生を検出可能な条件であればどのような条件であってもよい。
上記S603の結果、上記管理情報が上記管理情報フィルタリング条件に合致しないと判定した場合(S603でNoの場合)、監視処理部401は、上記管理情報がユーザに通知する必要のない状態であると判断し、本フローチャートの処理を終了する。一方、上記S603の結果、上記管理情報が上記管理情報フィルタリング条件に合致すると判定した場合(S603でYesの場合)、監視処理部401は、上記管理情報がユーザに通知すべき状態であると判断し、S604に移行する。
S604では、監視処理部401は、中央監視装置103の監視サービスの稼働状態が停止中であるか否かを判定する。前述したとおり、中央監視装置103の監視サービスの稼動状態が停止中であるか否かは、中央監視装置稼動状態を状態検知部406によって検知し、監視処理部401が判定する。あるいは、監視処理部401によって中央監視装置103に管理情報の送信を試みた結果、一定回数、あるいは一定期間を超えて応答がなかった場合に、中央監視装置103の監視サービスの稼働状態が停止中であると判定してもよい。
上記S604の結果、中央監視装置103の監視サービスの稼動状態が停止中でないと判定した場合(S604でNoの場合)、監視処理部401は、中央監視装置103の監視サービスの稼動状態が正常状態であると判断し、S605に移行する。S605では、監視処理部401は、通信処理部403を介して、上記管理情報を中央監視装置103に送信し、本フローチャートの処理を終了する。
一方、上記S604の結果、中央監視装置103の監視サービスの稼動状態が停止中であると判定した場合(S604でYesの場合)、監視処理部401は、S606の処理に移行する。
S606では、監視処理部401は、中央監視装置103の監視サービスの停止状態が計画されていたものであるか否かを判定する。すなわち、ユーザによって監視装置102に監視設定情報に停止期間が設定されており、かつ、その停止期間に現在日時が含まれているか否かを判定する。
上記S606の結果、上記S606の判定の結果、中央監視装置103の監視サービスの停止状態が計画されていたものでない(監視設定情報の停止期間に現在日時が含まれていない)と判定した場合(S606でNoの場合)、監視処理部401は、ユーザが予測していない何らか障害が発生していると判断し、S610の処理に移行する。なお、S610移行の処理については後述する。
一方、上記S606の結果、中央監視装置103の監視サービスの停止状態が計画されていたものである(監視設定情報の停止期間に現在日時が含まれている)と判定した場合(S606でYesの場合)、監視処理部401は、例えば、定期的なサーバメンテナンス期間やバージョンアップ作業等のユーザによって事前に計画された期間における中央監視装置103の監視サービスの停止であると判断し、S607の処理に移行する。
S607では、監視処理部401は、監視設定情報に、メンテナンス時通知先メールアドレスが設定されているか否かを判定する。上記S607の結果、監視設定情報にメンテナンス時通知先メールアドレスが設定されていないと判定した場合(S607でNoの場合)、監視処理部401は、S610に移行し、後述するメール通知が行われる。S610移行の処理の詳細は後述するが、監視設定情報にメンテナンス時通知先メールアドレスが設定されていない場合であっても、上記S602、S603、および、S606にてユーザによって監視設定情報の各設定が設定されている前提があるため、ユーザは通知を受け取る、あるいは、誰かに通知する意思があったとみなすことができるため、何らかの通知の必要があるからである。勿論、前記監視設定情報にメンテナンス時通知先メールアドレスが設定されていない場合に、設定不足とみなし、S610に移行することなく本フローチャートの処理を終了してもよい。
一方、上記S607の結果、監視設定情報にメンテナンス時通知先メールアドレスが設定されていると判定した場合(S607でYesの場合)、監視処理部401は、該設定されているメンテナンス時通知先メールアドレスにメールを送信する必要があると判断し、S608に移行する。
なお、メンテナンス時通知先メールアドレスに設定するメールアドレスの宛先は、例えば、ユーザの内、サービスマンや統括マネージャ、修理担当技術者、作業者等であり、顧客IT管理者は含めない想定である。これは、上記S606の処理により中央監視装置103に接続できない状態にあることをユーザが想定していたことが判明しており、顧客IT管理者への通知を行う必要がないためである。なお、メンテナンス時通知先メールアドレスは、監視設定情報の設定ではなく、監視装置102全体の共通の設定として記録されていてもよい。
S608では、監視処理部401は、通信処理部403を介して、メンテナンス時通知先メールアドレスに設定されたメールアドレスにメールを送信する処理を行い、S609に移行する。なお、S608では、メール本文に表示する情報の生成も行う。図8の表示例を用いてメール本文に表示する情報について説明する。
図8は、本実施例において監視装置によりメンテナンス時通知先メールアドレスに送信されるメール本文の一例を示す図である。
図8に示すように、メール本文には、管理識別子と紐づく設定情報に含まれる画像形成装置を特定可能な情報を含めることができる。当該情報は、前述した設定情報に含まれる情報の内、IPアドレス(26行)、MACアドレス(27行)、シリアル番号(22行)、デバイス名(23行)、製品名(24行)、設置場所(25、28、29、30行)、等である。また、メール本文には、稼働状態情報や消耗品の消耗度情報を含めることができる(14、18行)。また、メール本文には、画像形成装置101から監視装置102が管理情報を受け取った日時を含めることができる(15、19行)。また、メール本文には、合致した監視設定情報に設定されている停止期間を含めることができる(07行)。また、メール本文には、当該メールがユーザが想定していた中央監視装置103の停止期間中に発生した画像形成装置101の異常に関する通知である旨を示す案内文を含めることもできる(02、06行)。また、メール本文には、監視装置102から代理でメール送信されているものである旨を示す案内文を含めることもできる(06行)。なお、上記メール本文に表示する情報は、メールタイトルや添付ファイル等、メール本文以外の箇所に表示されてもよい。
S609では、監視処理部401は、上記管理情報内のメール送信先設定の値に、メンテナンス時通知先メールアドレスに設定されているメールアドレスを設定し、S613に移行する。この設定は、後述する図7で説明するメール再送要否判定(S706)で利用される。メール送信先に値が設定されている例を図11(b),(c)に示す(「Address」列)。なお、メンテナンス時通知先メールアドレスは、例えば、中央監視設定情報のメール送信先の情報から複製されたものである。
以下、S610〜S612の処理について説明する。
S610〜S612の処理は、ユーザが想定していない障害が中央監視装置103、あるいは中央監視装置103と監視装置102の間の経路において発生している場合(上記S606でNoの場合)や、メンテナンス時通知先メールアドレスが設定されていなかった場合(上記S607でNoの場合)に、実行される。以下、詳細に説明する。
まず、S610において、監視処理部401は、障害発生時通知先メールアドレスが設定されているか否かを判定する。なお、障害発生時通知先メールアドレスに設定されるメールアドレスの宛先は、ユーザの内、サービスマンや統括マネージャ、修理担当技術者、作業者等に加え、顧客IT管理者を含める想定である。なぜならば、S610に至る場合とは、ユーザが想定していない障害が発生している状況であり、かつ、その障害の原因が顧客環境100内のネットワーク経路等のインフラである可能性もあるためである。
上記S610の結果、障害発生時通知先メールアドレスが設定されていないと判定した場合(S610でNoの場合)、監視処理部401は、メールの送信先を決定できないため、本フローチャートの処理を終了する。一方、上記S610の結果、障害発生時通知先メールアドレスが設定されていると判定した場合(S610でYesの場合)、監視処理部401は、該設定されているメールアドレスにメールを送信する必要があると判断し、S611に移行する。
S611では、監視処理部401は、通信処理部403を介して、障害発生時通知先メールアドレスに設定されたメールアドレスにメールを送信する処理を行い、S612に処理を移行する。なお、上記S611ではS608同様、メール本文に表示する情報の生成も行う。該S611で生成するメール本文の情報は、上記S608で生成するメール本文と類似しているが、案内文の生成処理のみ異なるため図9を用いて説明する。
図9は、本実施例において監視装置により障害発生時通知先メールアドレスに送信されるメール本文の一例を示す図である。
図9に示すように、上記S611で生成するメール本文には、当該メールが、ユーザが想定していない障害が中央監視装置103、あるいは中央監視装置103と監視装置102の間の経路において発生している旨を示す案内文を含めることができる(02、05、06行)。
次に、S612では、監視処理部401は、管理情報のメール送信先設定に、障害発生時通知先メールアドレスを設定し、S613に移行する。この設定は、後述する図7で説明するメール再送要否判定(S706)で利用される。メール送信先に値が設定されている例を図11(b),(c)に示す(「Address」列)。
上記S609又はS612の処理が終了すると、S613において、監視処理部401は、上記管理情報のメール送信済フラグに値「ON」を設定し、S614に移行する。即ち、監視処理部401は、監視装置102によるメール通知済みを示す情報を管理情報に設定する。この設定は、図7で説明するメール再送要否判定(S705)で利用される。メール送信済フラグに値「ON」が設定されている例を図11(b),(c)に示す(「SendFlag」列)。
S614では、監視処理部401は、上記S609、S612、S613で更新した管理情報の値を記録処理部402に送信して格納し(記録処理部402内の管理情報を更新し)、本フローチャートの処理を終了する。なお、図6のフローチャートには示していないが、監視処理部401は、中央監視装置103の監視サービスの再開後に、上記S614で格納した管理情報を、中央監視装置103に送信する。
図7は、中央監視装置103における各管理情報の受信からメール送信までの処理を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、中央監視装置103のソフトウェアモジュール500により実行されるものである。即ち、このフローチャートの処理は、中央監視装置103のCPU301が記憶装置304に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
S701において、通信処理部503が、監視装置102から管理情報を受信すると、S702に移行する。S702では、管理情報処理部504は、上記S701で受信した管理情報をデータベースに格納し、S703に移行する。
なお、上記S702では、図6のS608,S611で説明した中央監視装置103の停止期間中に、監視装置102がメール送信した管理情報についても、データベースへの格納を行う。これは、データベースに格納した情報を参照して画面UIへの表示を行う必要があるためである。画面UIには、アラートの発生状況や発生・回復履歴、消耗品の消耗度情報等の表示を行うことができるが、本発明では主題ではないため説明を省く。なお、上記S702の処理は、後述するS703、S704の判定条件に合致した管理情報についてのみ行われてもよい。つまり、中央監視設定情報に合致する情報のみをデータベースに格納し、画面UIに表示することもできる。
次に、S703では、監視処理部501は、上記管理情報に含まれる画像形成装置101の管理識別子が、中央監視設定情報に設定されている監視対象の画像形成装置のリストに含まれているか否かを判定する。
上記S703の結果、当該管理識別子が監視対象画像形成装置リストに含まれていないと判定した場合(S703でNoの場合)、監視処理部501は、当該画像形成装置101はユーザに通知する必要のない画像形成装置であると判断し、本フローチャートの処理を終了する。一方、上記S703の結果、当該管理識別子が監視対象画像形成装置リストに含まれていると判定した場合(S703でYesの場合)、監視処理部501は、当該画像形成装置101がユーザに通知すべき画像形成装置であると判断し、S704に移行する。
S704では、監視処理部501は、上記管理情報に含まれる画像形成装置101の稼働状態情報や消耗品の消耗度情報と、中央監視設定情報に設定されている管理情報フィルタリング条件との照合を行い合致するか否かを判定する。なお、S707の処理は、図6のS603の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
上記S704の結果、合致しないと判定した場合(S704でNoの場合)、監視処理部501は、ユーザに通知する必要のない状態であると判断し、本フローチャートの処理を終了する。一方、上記S704の結果、合致したと判定した場合(S704でYesの場合)、監視処理部501は、ユーザに通知すべき状態であると判断し、S705に移行する。
次に、S705、S706において、監視処理部501は、上記管理情報のメール送信済フラグの値が「ON」であるか否か、また、該メール送信済フラグの値が「ON」である場合には、上記管理情報のメール送信先の値と中央監視装置103のデータベースに格納された中央監視設定情報のメール送信先の値が等しいか否かを判定する。
そして、上記管理情報のメール送信済フラグの値が「ON」であり、且つ、上記管理情報のメール送信先の値と中央監視装置103のデータベースに格納された中央監視設定情報のメール送信先の値が等しい(S705でYes且つS706でYesの場合)、監視処理部501は、既に当該管理情報については中央監視設定情報に設定されたメール送信先に対して監視装置102によって代理送信済みであるためメール送信を行わず、本フローチャートの処理を終了する。この処理により、監視装置102が代理送信したメールの宛先に、同様のメールが重複して送信されてしまうという問題を解決することができる。勿論、改めて中央監視装置103からメール送信を行うこともできる。図示しないが、この場合、メールタイトルやメール本文に、監視装置102から通知済みである情報の再送である旨を含めてもよい。
一方、上記管理情報のメール送信済フラグの値が「ON」でない、又は、上記管理情報のメール送信先の値と中央監視装置103のデータベースに格納された中央監視設定情報のメール送信先の値が等しくない(S705でNo又はS706でNoの場合)、監視処理部501は、中央監視装置103から改めてメール送信を行う必要があるため、S707に移行する。なお、上記S706において、比較元の管理情報のメール送信先と比較先の中央監視設定情報のメール送信先とに複数のメールアドレスが設定されている場合、過不足なくその全てが一致した場合のみ「Yes」と判定するものとする。この判定処理により、監視装置102が代理送信したメールの宛先が、障害発生時通知先メールアドレスである場合に多く発生する、本来送信すべき宛先にメール送信されないという問題を解決することができる。また、メンテナンス時通知先メールアドレスの情報が、古い中央監視設定情報に基づいて生成されている場合において、最新の中央監視設定情報に設定されたメール送信先に対してメールが送信されないという問題をも解決することができる。
S707では、監視処理部501は、中央監視設定情報のメール送信先に設定されたメールアドレスにメールを送信し、本フローチャートの処理を終了する。S707では、メール本文に表示する情報の生成も行う。メール本文に含めることができる情報は、図6のS609で説明した情報と同等であるため説明は省略する。ただし、メール本文に含めることができる案内文は、S705から直接S707に移行した場合と、S705からS706を経てS707に移行した場合とで、内容を変えることもできる。図10の表示例を用いて、S705からS706を経てS707に移行した場合にメール本文に表示する情報について説明する。
図10は、本実施例において中央監視設定情報によりメール送信先に送信されるメール本文の一例を示す図である。
上記S705からS706を経てS707に移行した場合は、監視装置102によって過去に代理でメール送信されている管理情報についてのメール送信であるため、既にメール送信された情報の再送である旨やその際に送信したメールアドレスの情報を表示させることができる(図10の02、06、07、08行)。この情報をメール本文に表示することにより他のユーザが既に対応済みである障害に対して重複して対処を行おうとアクションを試みることを防いだり、過去にメール受信した他のユーザに状況確認を行ったりすることができる。なお、上記メール本文に表示する情報は、メールタイトルや添付ファイル等、メール本文以外の箇所に表示されてもよい。
以上示したように、本実施例によれば、監視装置から中央監視装置までのネットワーク経路に異常が発生した場合、あるいは中央監視装置に異常が発生した場合のように、中央監視装置において監視のサービスが停止されている場合であっても、監視対象の画像形成装置の状態をユーザに通知することができる。
なお、画像形成装置の代わりに他の電子機器を監視するように構成してもよい。
また、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。

Claims (7)

  1. 画像形成装置の管理情報を受信して前記管理情報に係る通知を行う監視サービスを実行する中央監視装置と、前記画像形成装置の管理情報を前記中央監視装置に送信する監視装置とを有する監視システムであって、
    前記監視装置は、
    前記監視サービスが停止中の際には、前記管理情報を前記中央監視装置に送信することなく格納する格納手段と、
    所定の条件に従って前記管理情報に関する通知を行う通知手段と、
    前記通知手段による通知済みを示す情報を前記管理情報に設定する設定手段と、
    前記監視サービスの再開後に、前記管理情報を前記中央監視装置に送信する送信手段と、を有し、
    前記中央監視装置は、前記管理情報に前記通知済みを示す情報が設定されている場合には、前記管理情報に係る通知を行わない、ことを特徴とする監視システム。
  2. 前記設定手段は、前記通知手段により通知を行った通知先の情報も前記管理情報に設定するものであり、
    前記中央監視装置は、前記管理情報に前記通知済みを示す情報が設定されている場合であっても、前記管理情報に設定されている通知先の情報が、前記監視サービスでの通知先と異なる場合には、前記管理情報に係る通知を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記通知手段は、前記監視装置に設定されている前記監視サービスの停止期間に該当する時には、予め設定されているメンテナンス時の通知先に通知を行い、前記監視サービスの停止期間に該当しない時には、予め設定されている障害発生時の通知先に通知を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の監視システム。
  4. 前記管理情報は、前記画像形成装置の設定情報、前記画像形成装置の稼働状態情報、前記画像形成装置に備えられた消耗品の消耗度情報、前記画像形成装置の有するカウンタ情報の少なくとも1つを含むこと特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の監視システム。
  5. 前記所定の条件は、前記管理情報に含まれる稼働状態情報が障害発生を示す値に該当する場合、前記管理情報に含まれる消耗品の消耗度情報が消耗品切れを示す値又は閾値を超えた値に該当する場合の少なくともいずれかの場合に該当することを条件とすることを特徴とする請求項4に記載の監視システム。
  6. 前記監視装置は、前記画像形成装置に設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の監視システム。
  7. 画像形成装置の管理情報を受信して前記管理情報に係る通知を行う監視サービスを実行する中央監視装置と、前記画像形成装置の管理情報を前記中央監視装置に送信する監視装置とを有する監視システムの制御方法であって、
    前記監視装置が実行する、
    前記監視サービスが停止中の際には、前記管理情報を前記中央監視装置に送信することなく格納手段に格納する格納ステップと、
    所定の条件に従って前記管理情報に関する通知を行う通知ステップと、
    前記通知ステップによる通知済みを示す情報を前記管理情報に設定する設定ステップと、
    前記監視サービスの再開後に、前記管理情報を前記中央監視装置に送信する送信ステップと、
    前記中央監視装置が実行する、前記管理情報に前記通知済みを示す情報が設定されていない場合には、前記管理情報に係る通知を行い、前記管理情報に前記通知済みを示す情報が設定されている場合には、前記管理情報に係る通知を行わない制御ステップと、
    を有することを特徴とする監視システムの制御方法。
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