JP2014177713A - 表面処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続搬送手段に対する搬送治具の許容ずれ量をP1/Nに減少することができる表面処理装置を提供すること。
【解決手段】 給電レール201に沿って連続搬送される複数の搬送冶具30の各々は、給電レールに案内される被案内部300と、ワークを垂下状態にて保持する保持部340と、それらを連結する連結部330とを有する。被案内部は、連続搬送手段400に噛合される被噛合部304を含み、連続搬送手段は、連続搬送駆動されるチェーン410と、チェーンに固定される複数の歯付きブロック420とを有し、被噛合部は複数の歯付きブロックの複数の歯421のいずれかに噛合されるN(Nは2以上の整数)個の爪部材304A1〜304A4を含む。N個の爪部材は、歯付きブロックの歯ピッチをP1とした時、複数の歯付きブロックの歯に対して、少なくとも噛合先端位置がP1/Nずつずれて配置される。
【選択図】 図15

Description

本発明は、連続メッキ装置等の表面処理装置に関する。
表面処理装置例えばワーク表面をメッキ処理する電解メッキ処理装置として、メッキ槽内にて回路基板等のワークを連続搬送する連続メッキ処理装置が知られている。ワークは、給電レールに沿って搬送される搬送治具に垂下して保持され、給電レールから搬送治具を介して給電されながらめっき槽内を連続搬送される。メッキ槽には、陰極となるワーク搬送経路の両側に陽極が配置され、陰極−陽極間に電界を形成してメッキ液を電気分解してワーク表面をメッキする。
ここで、メッキ槽の上方に給電レールを配置した構造(特許文献1)に代えて、メッキ槽の上方から外れた位置にて、メッキ槽の長手方向と平行に給電レールを延設した構造が知られている(特許文献2)。こうすると、給電レール上を搬送治具が摺動する時に発生する粉塵が、メッキ槽内に落下混入することを防止できる点で優れている。
特許第3025254号公報 特許第3591721号公報
特許文献2のように給電レールをメッキ槽の上方から外れた位置に配置すると、特許文献1のように給電レールに搬送治具及びワークを垂下して支持する形態とは異なり、ワークは片持ち支持状態となる。それにより、搬送治具及びワークの重心は給電レールを通る垂線上から外れるため、搬送治具には不要なモーメントが作用してしまう。
よって、特許文献2に開示された搬送治具は特許文献1に開示された治具よりも複雑な構造となる。特許文献2では、給電レールの側面に、搬送治具の脱落を防止するための外れ防止レールを設けており、給電レールの構造も複雑化している。
本発明の幾つかの態様は、メッキ槽の上方から外れた位置に配置された縦断面の輪郭が矩形である給電レールに沿って搬送される搬送治具の構造を改良し、モーメントの作用に拘らず安定して搬送治具を支持することができる表面処理装置を提供する。
本発明の一態様に係る表面処理装置は、
表面処理槽と、
前記表面処理槽の上方から外れた位置にて、前記表面処理槽の長手方向と平行に延設される給電レールと、
前記表面処理槽内に配置させてワークをそれぞれ保持し、前記給電レールに支持される複数の搬送冶具と、
前記複数の搬送冶具を前記給電レールに沿って連続搬送させる連続搬送手段と、
を有し、
前記給電レールは、縦断面にて、上面と、下面と、前記表面処理槽側の第1側面と、前記第1側面と対向する第2側面とを含み、
前記複数の搬送冶具の各々は、
前記給電レールに案内される被案内部と、
前記被案内部側の基端部から自由端部に向けて水平方向に延びる連結部と、
前記連結部の前記自由端部に連結され、ワークを垂下状態にて保持する保持部と、
を有し、
前記被案内部は、
前記給電レールの前記上面と接触する被給電部と、
前記給電レールの前記第1側面と転接する少なくとも一つの第1ローラーと、
前記給電レールの前記第2側面と転接する少なくとも一つの第2ローラーと、
前記連続搬送手段に噛合される被噛合部と、
を有し、
前記少なくとも一つの第1ローラーが前記第1側面と転接する第1高さ位置は、前記少なくとも一つの第2ローラーが前記第2側面と転接する第2高さ位置よりも低いことを特徴とする。
本発明の一態様では、表面処理槽の上方から外れた位置にて、表面処理槽の長手方向と平行に延設それた給電レールを設け、その給電レールに沿って搬送治具を搬送している。よって、給電レールと搬送治具とが摺接することで発生する粉塵が表面処理槽に落下しない。
また、第1ローラーが給電レールの第1側面と転接する第1高さ位置H1は、第2ローラーが第2側面と転接する第2高さ位置H2よりも低い。これにより、片持ち支持状態であるために常に同一方向の曲げモーメントMが作用する搬送治具の傾き角度を小さくできる。
本発明の一態様では、前記少なくとも一つの第1ローラーは前記第1側面の下端部と転接され、前記少なくとも一つの第2ローラーは前記第2側面の上端部と転接されてもよい。
第1ローラー302の第1高さ位置H1は低いほど良く、給電レール201の第1側面201Cの下端部と転接されると良いからである。曲げモーメントMに関して第2ローラーの第2高さ位置H2は重要視されないが、被案内部が給電レールの上面と接触する関係で、この被案内部に近い位置に第2ローラーを配置したほうが材料取りの面で好ましい。
本発明の一態様では、前記連結部は上端面と下端面との間で垂直方向にて厚さTを有し、前記連結部の前記上端面の高さ位置と前記下端面の高さ位置との間に、前記少なくとも一つの第2ローラーの前記第2高さ位置を含むことができる。
このように、連結部の厚さTの範囲内の第2高さ位置H2にて第2ローラーを給電レールの第2側面と転接させることで、第2ローラーに作用する移動反力Fに起因した曲げモーメントが、連結部に作用することを低減できる。
本発明の一態様では、前記少なくとも一つの第1ローラーの前記第1高さ位置は、前記連結部の前記下端面の高さ位置よりも下方に位置させることができる。上述の通り、第1ローラーの第1高さ位置H1は低いほど良いからである。
本発明の一態様では、前記少なくとも一つの第2ローラー及び前記少なくとも一つの第1ローラーのいずれか一方は、前記被案内部の搬送先端側位置と、搬送後端側位置と、前記搬送先端側位置と前記搬送後端側位置との間の第1中間位置とに各一つ計3個のローラーを有し、前記少なくとも一つの第2ローラー及び前記少なくとも一つの第1ローラーのいずれか他方は、前記搬送先端側位置と前記第1中間位置との間の第2中間位置と、前記第1中間位置と前記搬送後端側位置との間の第3中間位置とに各一つ計2個のローラーを有することができる。
搬送治具が搬送される給電レールやその前後のガイドレール(以下、レールという)は、1本では形成できず、継ぎ目を介して複数本が配列して形成される。ここで、搬送治具の姿勢は、5つのうちの3つの第1,第2ローラーが隣り合う2本のレールのいずれか一方に転接することで定まる。隣り合う2つのレールは厳密には一直線上にならないことがあるが、その2つのレールのずれが搬送治具の姿勢に悪影響を及ぼすことを抑制できる。
本発明の一態様では、前記被案内部は、前記少なくとも一つの第1ローラーを支持する支持プレートを有し、前記支持プレートは前記被案内部に対して、前記給電レールと直交する水平方向に位置調整可能とすることができる。
それにより、第1ローラーの水平位置を調整できる。よって、給電レールの第1,第2側面間の厚さに合わせて、第1,第2ローラー間の間隔を最適に調整できる。
本発明の一態様では、前記複数の搬送治具の各々は、前記給電レールの前記下面と転接する少なくとも一つの第3ローラーをさらに有することができる。
こうすると、搬送治具が給電レールに対して上下に変動することを防止できる。よって、搬送治具の走行はより安定する。また、給電レールを被給電部と第3ローラーとに上下で挟み込むことができる。よって、第3ローラーは、片持ち状態の搬送治具に作用する曲げモーメントMによる搬送治具の傾きを防止することができる。
本発明の一態様では、前記少なくとも一つの第3ローラーは、前記給電レールの前記下面と転接する第1位置と、前記前記給電レールの前記下面から離脱した第2位置とに移動可能に支持されても良い。
こうすると、第3ローラーを第2位置に退避させた状態で、搬送治具を給電レールに取り付けることができる。その後、第3ローラーを第1位置に前進させることで、第3ローラーは給電レールの下面と転接する。
本発明の一態様では、前記被案内部は、前記少なくとも一つの第3ローラーを前記第1位置に向けて移動付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記少なくとも一つの第3ローラーを前記第2位置に保持するストッパーと、を有することができる。
こうすると、ストッパーの係合及び係合解除によって、第3ローラーを容易に第1,第2位置に設定することができる。
本発明の一態様では、前記複数の搬送治具の各々は、前記給電レールの前記下面と転接する少なくとも2つの第3ローラーをさらに有し、前記少なくとも2つの第3ローラーは、前記第2中間位置よりも搬送先端側と、前記第3中間位置よりも搬送後端側とに設けることができる。
2つの第3ローラーが距離を離して配置された方が、搬送治具の走行はより安定するからである。また、被案内部の中央寄りよりもむしろ両端側に第3ローラーを配置した方が、ストッパーが操作し易くなる。
本発明の他の態様に係る表面処理装置は、
表面処理槽と、
前記表面処理槽の上方から外れた位置にて、前記表面処理槽の長手方向と平行に延設される給電レールと、
前記表面処理槽内に配置させてワークをそれぞれ保持し、前記給電レールに支持される複数の搬送冶具と、
前記複数の搬送冶具を前記給電レールに沿って連続搬送させる連続搬送手段と、
を有し、
前記複数の搬送冶具の各々は、
前記給電レールに案内される被案内部と、
前記被案内部側の基端部から自由端部に向けて水平方向に延びる連結部と、
前記連結部の前記自由端部に連結され、ワークを垂下状態にて保持する保持部と、
を有し、
前記被案内部は、前記連続搬送手段に噛合される被噛合部を含み、
前記連続搬送手段は、連続搬送駆動されるチェーンと、前記チェーンに固定される複数の歯付きブロックとを有し、
前記複数の歯付きブロックの各々は、複数の歯を有し、
前記被噛合部は、前記複数の歯付きブロックの複数の歯のいずれかに噛合されるN(Nは2以上の整数)個の爪部材を含み、
前記N個の爪部材は、前記歯付きブロックの歯ピッチをP1とした時、前記複数の歯付きブロックの歯に対して、少なくとも噛合先端位置がP1/Nずつずれて配置されることを特徴とする。
搬送治具がプッシャー等の外力を受けて給電レールに乗り継ぐ際に、その外力がなくなった時に搬送治具の爪部材は歯付きブロックの歯と噛合されて、連続搬送手段にて搬送される。外力がなくなった瞬間で、爪部材が歯付きブロックの歯と噛合していない場合、P1/NピッチずつずれたN個の爪部材のいずれかに噛合するまでに、チェーンによって移動される歯付きブロックはP1/Nだけ移動されればよい。よって、連続搬送手段に対する搬送治具の許容ずれ量はP1/Nに減少する。
本発明の他の態様では、前記チェーンは、2つの内側プレート間に2つのローラーをそれぞれ支持する複数の内側リンクと、隣接する2つの内側リンク同士を2つの外側プレートにて挟んでそれぞれ連結する複数の外側リンクとを備え、前記複数の外側リンクの各々が前記複数の歯付きブロックを固定する固定部を含み、前記歯ピッチP1は、前記2つのローラーのピッチP2よりも小さくすることができる。
つまり、連続搬送手段として強度的に信頼性の高いチェーンを採用しながらも、チェーンのローラーピッチP2よりも小さいピッチP1とすることができる。
本発明の他の態様では、前記歯ピッチP1は、前記表面処理槽内にて隣り合う2つのワーク間の設計値間隔をGとしたとき、G/3≦P1<G/2を満たすことができる。
搬送治具の位置精度を高めるには、歯付きブロックの歯のピッチP1を小さくすれば良いが、ワーク間のギャップGとの関係から言えば、P1<G/2とすることが好ましい。先行する搬送治具が後方に1ピッチずれ、それに続いて後行する搬送治具が前方に1ピッチずれても、G−2×P1>0となり、隣り合う搬送治具同士が衝突することがないからである。つまり、先行、後行に拘らず、搬送治具同士が衝突しないためには±1ピッチP1だけの位置ずれが許容される。特に上述した通り、連続搬送手段に対する搬送治具の許容ずれ量はP1/N(1ピッチP1未満)であることを考慮すると、搬送治具同士が衝突することがない。ピッチP1の下限は、歯付きブロックの歯の強度を確保する観点から、P1≧G/3とすることが好ましい。
本発明の実施形態に係る連続メッキ装置の概略平面図である。 メッキ槽への搬送治具を間欠搬送し、メッキ槽内にて搬送治具を連続搬送する動作を説明する図である。 前処理槽の一部にて搬送治具を間欠搬送する動作を説明する図である。 前処理槽の他の一部にて搬送治具を間欠搬送する動作を説明する図である。 メッキ槽の概略縦断面図である。 搬送治具の概略斜視図である。 搬送治具の第1,第2ローラーを示す図である。 第1ローラーの配置と搬送治具の傾きを模式的に説明する図である。 搬送治具の第1〜第3ローラーの配置を説明する図である。 計5つの第1,第2ローラーの一部が、搬送路を形成する2つのガイドレール間の継ぎ目を乗り越えた状態を示す平面図である。 図11(A)は第3ローラーの正面図、図11(B)は第3ローラーの平面図である。 図12(A)は第3ローラーが退避位置にある状態を示す図であり、図12(B)は第3ローラーが転接位置にある状態を示す図である。 図13(A)はチェーン及び歯付きブロックの正面図であり、図13(B)はチェーン及び歯付きブロックの裏面図である。 図13(A)のB部拡大図である。 爪部材の噛合先端位置のずれを説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.表面処理装置の概要
図1は、表面処理装置例えば連続メッキ処理装置の平面図である。連続メッキ処理装置10は、回路基板等のワーク20をそれぞれ保持する複数の搬送冶具30が、図1の例えば右回りの循環搬送方向Aに沿って循環搬送される循環搬送路100を有する。なお、図1では一部のワーク20や一部の搬送治具30は図示が省略されている。
循環搬送路100には、複数の搬送冶具30の各々に保持されたワーク20を表面処理例えばメッキ処理するメッキ槽(広義には表面処理槽)200と、メッキ槽200よりも循環搬送路100の上流に設けられて未処理のワーク20複数の搬送冶具30に搬入する搬入部210と、メッキ槽200よりも循環搬送路100の下流に設けられて処理済みのワーク20を複数の搬送冶具30から搬出する搬出部220とが設けられている。
循環搬送路100は、第1直線搬送路110と、第1直線搬送路110と平行な第2直線搬送路120と、第1直線搬送路110の一端より第2直線搬送路120の一端に複数の搬送冶具30の少なくとも一つを水平転回して受け渡す第1転回装置130と、第2直線搬送路120の他端より第1直線搬送路110の他端に複数の搬送冶具30の少なくとも一つを水平転回して受け渡す第2転回装置140とを有する。
本実施形態では、メッキ槽200は第2直線搬送路120に沿って設けられ、搬入部210及び搬出部220は第1直線搬送路110に設けられている。循環搬送路100には、メッキ槽200の上流側に配置される前処理槽群230と、メッキ槽200の下流側に配置される後処理槽群240とをさらに設けることができる。
前処理槽群230は、搬入部210とメッキ槽200との間に、上流側から順に、例えば脱脂槽230A、湯洗槽230B、水洗槽230C、シャワー槽230D及び酸洗槽230Eを配置することで構成される。後処理槽240は、メッキ槽200と搬出部220との間に、上流側から順に、例えばシャワー槽240A及び水洗槽240Bを配置することで構成される。なお、前処理槽群230及び後処理槽群240の数や種類は適宜変更可能である。また、本実施例装置では、第1転回装置130により転回されるワーク20は、転回中にシャワー槽230Dで洗浄される。同様に、第2転回装置140により転回されるワーク20は、転回中にシャワー槽240Aで洗浄される。
前処理槽群230及び後処理槽群240中のシャワー槽230D,240A以外では、搬送治具30は間欠搬送される。このために、前処理槽群230及び後処理槽群240では、搬送治具30を搬送ガイドする2種類のガイドレールが設けられる。一つは、同一処理槽内で搬送治具30を間欠搬送させるための固定レール232,234,235,242,243である。他の一つは、異なる処理槽間で、仕切り壁を越えて搬送治具30を間欠搬送可能な昇降レール231,233,236,241である。
前処理槽群230及び後処理槽群240のシャワー槽230D,240A以外の第1,第2直線搬送路110,120では、この2種類のガイドレールと、ガイドレールに沿って1または複数の搬送治具30を単位距離だけ移動させるプッシャーとにより、搬送治具30が間欠搬送される。なお、間欠搬送動作については図3及び図4を用いて後述する。
前処理槽群230及び後処理槽群240中のシャワー槽230D,240Aでは、第1,第2転回装置130,140により、搬送治具30が間欠搬送される。このために、第1転回装置130は一体的に転回駆動される2本の転回レール131,132を有し、第2転回装置140は一体的に転回駆動される2本の転回レール141,142を有する。
例えば第1転回装置130では、2本の転回レール131,132のうち、循環搬送方向の上流側に位置する一方に搬送治具30を支持し、循環搬送方向の下流側に位置する他方は空状態で、2本の転回レール131,132を一体で180°ずつ間欠的に転回駆動する。第2転回装置140も同様である。第1,第2転回装置130,140にて転回される搬送治具30に保持されたワーク20は、シャワー槽230Dまたはシャワー槽240Aにてシャワー洗浄される。この際、シャワー槽230D,240Aではワーク20を浸漬させる液を収容する必要がないので、隔壁があったとしても低くてよく、ワーク20の水平搬送に支障とならない。
図1に示すように、第1,第2転回装置130,140の各々に設けられた2本の転回レール131,132,141,142の各々は、停止位置にて、第1,第2の直線搬送路110,120の両端にそれぞれ配置された4本のガイドレール234,235,242,243の対応する各1本と一直線上に配置される。
メッキ槽200には、メッキ槽200の上方から外れた位置にて、図1の平面図にてメッキ槽200の長手方向と平行に延設される給電レール201が設けられている。給電レール201に支持される複数の搬送冶具30は、メッキ槽200内に配置させてワーク20をそれぞれ保持する。また、複数の搬送冶具30を給電レール201に沿って連続搬送させる連続搬送手段400が、給電レール201に沿って設けられる。なお、連続搬送動作については図2を用いて後述する。
循環搬送路100は、第1直線搬送路110の搬出部220から搬入部210に亘って、治具戻し搬送路150をさらに有する。治具戻し搬送路150は、例えば2本の無端状チェーン151,152を有する。治具戻し搬送路150は、空状態の搬送治具30を搬出部222から搬入部210に戻し搬送する機能と、搬入部210の上流側で空状態の搬送治具30を待機させる機能を有する。
2.搬送治具の間欠搬送と連続搬送
図2は、メッキ槽200内での搬送治具30の連続搬送動作と、酸洗槽230Eとメッキ槽200との間での搬送治具30の間欠搬送動作とを示している。図2は、昇降レール236に支持されていた3個の搬送治具30のうち、鎖線で示す先頭の搬送治具30が昇降レール236から給電レール201上の実線で示す位置に受け渡された直後の状態を示している。
図2において、昇降レール236は昇降モーター250の駆動により昇降軸252に沿って昇降可能である。この昇降レール236は、4個の搬送治具30を支持できる長さを有し、実際の駆動では2個または3個の搬送治具30が支持される。よって、少なくとも1個の搬送治具30を支持するスペースを、空きスペースとして有している。
図2の状態から昇降レール236が上昇される前に、シャワー槽230Dにあった1個の搬送治具30(図2では図示せず)が昇降レール236に支持されるように送り動作される。こうして、3個の搬送治具30を搭載した昇降レール236が上昇される。上昇位置には、上部プッシャー260が配置されている。この上部プッシャー260は、ロッド262に3個の送りコマ264を有する。ロッド262は、送りモーター266により駆動される送りボールねじ268によって、前後進可能である。
一方、昇降レール236に指示された3個の搬送治具30の各々には、第1駆動片320(図6も参照)が固定されている。昇降レール236が上昇すると、上部プッシャー260の3個の送りコマ264の前方に3個の第1駆動片320が配置される。その後ロッド262を前進させると、ロッド262と共に前進する3個の送りコマ264が3個の第1駆動片320を押動して、3個の搬送治具30が単位距離だけ前進される。こうして、先頭の搬送治具30は、酸洗槽230Eの上方からメッキ槽200の上方へと移動される。
その後、昇降レール236が下降される。それにより、先頭の搬送治具30は、図2にて鎖線で示すようメッキ槽200内に配置される。このように、異なる処理槽間の隔壁237を乗り越えるために、昇降レール236と上部プッシャー260とを用いて、搬送治具30は間欠搬送される。
昇降レール236上に支持された先頭の搬送治具30(鎖線で図示)は、下部プッシャー270により、昇降レール236から給電レール201へと受け渡される。下部プッシャー270は、ロッド272に支持された送りコマ274を有する。一方、搬送治具30は、送りコマ274に当接可能な第2駆動片321(図6も参照)を有し、昇降レール236上に支持された先頭の搬送治具30の第2駆動片321は送りコマ274の前方に配置される。その後ロッド272を前進させると、ロッド272と共に前進する送りコマ274が第2駆動片321を押動して、搬送治具30が単位距離だけ矢印A方向に前進される。こうして、先頭の搬送治具30は、酸洗槽230Eの上方からメッキ槽200の上方へと移動される。昇降レール236から給電レール201へと受け渡される。
この際、ロッド272のシーケンシャル制御により、ロッド272にて前進された後行の搬送治具30に支持されたワーク20は、給電レール201上にて低速度で連続搬送中の先行の搬送治具30に支持されたワーク20と僅かなギャップGだけ隔てて配置される。ギャップGは狭いほどよいが、先行及び後行のワーク20同士の干渉を防止する必要があり、設計値として10mmまたはその前後の寸法に設定される。ギャップGが大きいと、ワーク20の両端に電解が集中して、いわゆるドッグボーン(犬の骨)と称されるようにワーク20の両端でのメッキ厚が厚くなり、面内均一性が確保できないからである。
次に、図3及び図4を参照して、前処理槽群230で搬送治具30を間欠搬送する動作について説明する。図3及び図4でも、図2での間欠搬送動作と同様に、同一槽内のみでの間欠搬送動作は下部プッシャー280,284,286と固定レール232,234,235を用いて実施され、異なる槽間で隔壁237を超える間欠搬送動作を含む場合には、上部プッシャー282と昇降レール233を用いて間欠搬送動作が実施される。なお、図4は水洗槽230Cから酸洗槽230Eまでを展開した図として示しているが、シャワー槽230D内での間欠搬送は、固定レールに代えて、水平に転回される転回レール131または転回レール132が用いられ、転回レール131(132)とその前後の固定レール234,235との間の間欠搬送は、下部プッシャー284,286により実施される。また、後処理槽群240での間欠搬送動作については説明を省略するが、上記と同様にして、転回レール141,142、固定レール242,243と図示しない下部プッシャーを用いて実施される。
3.メッキ槽
図5は、メッキ槽200の概略断面図である。メッキ槽200は、上部が開口した枠体202を有する。枠体202内には、2つの陽極ボックス203が対向して配置され、陽極ボックス203内には消耗品である陽極ボール203Aが収容される。2つの陽極ボックス203の間には、2列のノズル管204が配置される。2列のノズル管204の各々には、縦列にて複数のノズル204Aが固定され、メッキ液をワーク20の両面に向けて噴出可能である。2列のノズル管204の下端は、分配配管205にそれぞれ固定されている。
ワーク20の両側には、ワーク20を搬送ガイドするガイド部材や、ワーク20の上下端部をマスクするマスク部材を設けることができる。さらに、ワーク20の全長に合わせてガイド部材及びマスク部材の高さ位置を調整できる。マスク部材がワーク20の上下端部をマスクすることで、ワーク20の上下端に電界が集中してメッキ厚が厚くなることを防止できる。
4.搬送治具
ワーク20を保持する搬送治具30は、図5及び図6に示すように、給電レール201に案内される被案内部300と、被案内部300側の基端部から自由端部に向けて水平方向に延びる連結部330と、連結部330の自由端部に連結されてワーク20を垂下状態にて保持する保持部340とを有する。
ここで、被案内部300を案内する給電レール201は、図6に示すように、縦断面が、上面201Aと、下面201Bと、メッキ槽200側の第1側面201Cと、第1側面201Cと対向する第2側面201Dとを有する矩形断面である。なお、給電レール201の形状は、メッキ槽200以外で搬送治具30を間欠搬送するガイドレール(固定レール232,234,235,242,243、昇降レール231,233,236,241または転回レール131,132,141,142)の形状と一致している。
被案内部300は、給電レール201の上面201Aと接触する被給電部301と、給電レール201の第1側面201Cと転接する少なくとも一つ、例えば2つの第1ローラー302と、給電レール201の第2側面201Dと転接する少なくとも一つ、例えば3つの第2ローラー303と、連続搬送手段400に噛合される被噛合部304とを有する。このように、給電レール201の上面201Aと自重により接触する被給電部301を有する被案内部300は、給電レール201の両側面201C,201Dを挟持するように転接する第1,第2ローラー302,303によって給電レール201に案内される。給電レール201に案内される被案内部300自体に、連続搬送手段400と噛合して被案内部300に搬送力を作用させる被噛合部304を設けているので、被案内部300は給電レール201上を円滑に搬送される。この被案内部300には、図6に示すように、上述した第1,第2駆動片320,321が設けられている。
4.1.第1,第2ローラーの高さ位置の関係
本実施形態では、図7に示すように、第1ローラー302が第1側面201Cと転接する第1高さ位置H1は、第2ローラー303が第2側面201Dと転接する第2高さ位置H2よりも低い。これにより、片持ち支持状態であるために図7に示す常に同一方向の曲げモーメントMが作用する搬送治具30の傾き角度を小さくできる。この理由は、曲げモーメントMが作用すると、第2のローラー303は給電レール201から離れる方向に移動するのに対して、第1ローラー302が給電レール201に押圧されて移動ストッパーとして機能するからである。このことを、模式化した図8を参照して説明する。図8は、被案内部300を模式化して示すL字状部材L1,L2に曲げモーメントMが作用し、給電レール201の第1側面201Cと、L字状部材L1,L2の先端との間に隙間δの分だけ、L字状部材L1,L2が傾く時の傾き角度θ1,θ2を示している。低い方の高さ位置H1で第1側面201Cと接するL字状部材L1は、比較的小さい角度θ1だけ傾く。一方、L字状部材L2のように、高い方の高さ位置H2で第1側面201Cと接するL字状部材L2は、比較的大きい角度θ2だけ傾いてしまう。
第1ローラー302の高さ位置H1は低いほど良く、給電レール201の第1側面201Cの下端部と転接されると良い。曲げモーメントMに関して第2ローラー303の高さ位置は重要視されないが、被案内部300が給電レール201の上面201Aと接触する関係で、この被案内部300に近い位置に第2ローラー302を配置したほうが材料取りの面で好ましい。よって、第2ローラー303は、給電レール201の第2側面201Dの上端部と転接されると良い。
図7に示すように、連結部330は上端面331と下端面332との間で垂直方向にて厚さTを有する。連結部330の上端面331の高さ位置H3と下端面の高さ位置H4との間に、第2ローラー303の第2高さ位置H2が配置されている。このように、連結部330の厚さTの範囲内の第2高さ位置H2にて第2ローラー303を給電レール201の第2側面201Dと転接させることで、第2ローラー303に作用する移動反力F(図7参照)に起因した曲げモーメントが、連結部330に作用することを低減できる。よって、搬送治具30の動きが円滑になる。
連結部330の厚さTとの関係で言えば、第1ローラー302の第1高さ位置H1は、図7に示すように連結部330の下端面332の高さ位置H4よりも下方に位置させることができる。上述の通り、第1ローラー302の高さ位置H1は低いほど良いからである。
4.2.第1,第2ローラーの循環搬送方向での位置関係
図9は、搬送治具30に設けられたローラーの循環搬送方向Aでの位置を示している。
例えば3つの第2ローラー303は、被案内部300の搬送先端側位置p1と、搬送後端側位置p7と、搬送先端側位置p1と搬送後端側位置p7との間の第1中間位置p4とに各一つ設けられている。また。例えば2つの第1ローラー302は、搬送先端側位置p1と第1中間位置p4との間の第2中間位置p3と、第1中間位置p4と搬送後端側位置p7との間の第3中間位置p5とに各一つずつ設けられている。なお、図9とは異なり、3つの第1ローラー302を位置p1,p4,p7に配置し、2つの第2ローラー303を位置p3,p5に配置しても良い。
図10は、計5つの第1,第2ローラー302,303の一部が、搬送路100を形成する2つのガイドレール101A,101B間の継ぎ目102を乗り越えた状態を示す平面図である。計5つの第1,第2ローラー302,303は、平面視にて千鳥状に配置される。ここで、搬送治具30の姿勢は、3つの第1,第2ローラー302,303がガイドレール101A,101Bのいずれか一方に転接することで定まる。図10に示す状態では、搬送方向Aの先頭側の3つの第1,第2ローラー302,303がガイドレール101Aに転接することで、搬送治具30の姿勢が定まる。換言すれば、搬送方向Aの後端側の2つの第1,第2ローラー302,303がガイドレール101Bに転接していることが、送治具30の姿勢に悪影響を及ぼすことを抑制できる。逆に、図10に示す状態より前の状態では、搬送方向Aの後端側の3つの第1,第2ローラー302,303がガイドレール101Bに転接することで搬送治具30の姿勢が定まる。この場合には、搬送方向Aの先頭側の2つの第1,第2ローラー302,303がガイドレール101Aに転接することが搬送治具30の姿勢に悪影響を及ぼすことを抑制できる。
2つのガイドレール101A,101Bは、厳密には一直線上にならないことがある。よって、隣り合うガイドレール101A,101Bのずれが搬送治具30の姿勢に悪影響を及ぼすことを抑制したい要求があり、本実施形態ではその課題を解決できる。
特に、搬送治具30に保持されたワーク20が液中を進行する時、平面視でワーク20の姿勢が搬送方向Aに対して交差するように傾くと、液の抵抗を受けてワーク20が屈曲して商品価値を損なう虞がある。本実施形態はそのような事態の発生を抑制できる。
なお本実施形態では、第2ローラー303は上述の通り搬送治具30の搬送移動を安定させて円滑化させるものであるので、最大個数の3個を、循環搬送方向Aの最大長さ範囲に等間隔で配置している。一方、第1ローラー302は図7に示すモーメントMの作用に対して搬送治具30の傾きを防止するものであるので、第2ローラー303の数よりも少なくしてもその機能を担保できる。しかも、2つの第2ローラー303の間に一つずつ第1ローラー302を配置することで、搬送治具30の安定した動きを確保できる。
4.3.第3ローラー
図6に示すように、搬送治具30の被案内部300は、給電レール201の下面201Bと転接する少なくとも一つ、例えば2つの第3ローラー305をさらに有することができる。この第3ローラー305を、側面図である図11(A)と平面図である図11(B)も参照して説明する。また、第3ローラー305の退避位置と転接位置とを図12(A)(B)に示す。
搬送治具30の被案内部300は、給電レール201の上面201Aに接触すると共に、給電レール201の下面201Bと第3ローラー305が転接するので、給電レール201に対して上下に変動することを防止できる。よって、搬送治具30の走行はより安定する。また、給電レール201を被給電部301と第3ローラー305とに上下で挟み込むことができる。よって、第3ローラー305は、図7に示す曲げモーメントMによる搬送治具30の傾きを防止する機能も有する。
ここで、本実施形態の搬送治具30は、被案内部300が給電レール201の縦断面にて四面201A〜201Dに接触することになる。こうすると、搬送治具30を給電レール201に取り付ける作業が煩雑である。
そこで、第3ローラー305は、給電レール201の下面201Bと転接する第1位置(図11(A)(B)の鎖線位置及び図12(A)の位置)と、給電レール201の下面201Bから離脱した第2位置(図11(A)(B)の実線位置及び図12(B)の位置)とに移動可能に支持されている。こうすると、第3ローラー305を図11(A)(B)の実線または図12(A)で示す第2位置に退避させた状態で、搬送治具30を給電レール201に取り付けることができる。その後、第3ローラー305を図11(A)(B)の鎖線または図12(B)で示す第1位置に前進させることで、第3ローラー305は給電レール201の下面201Bと転接する。
本実施形態では、第3ローラー305を第1位置に向けて移動付勢する付勢部材例えばコイルスプリング306と、付勢部材306の付勢力に抗して第3ローラー305を第2位置に保持するストッパー307と、を有することができる。例えば、被案内部300は、第1ローラー302を支持する支持プレート308と一体で、第3ローラー305の支持部308Aを有する。支持部308Aに形成した孔(図示せず)を挿通するボルト軸309の一端に固定される。ボルト軸309の他端には、ナット310,311によりストッパー307が固定される。付勢部材であるコイルスプリング306は、ボルト軸309に挿通され、第3ローラー305と支持部308Aとの間に配置される。ストッパー307は例えばL字金具である。図11(A)(B)の実線及び図12(A)に示す状態では、L字金具であるストッパー307の端部が支持部308Aに当接することで、コイルスプリング306を圧縮させて第3ローラー305を退避させている。L字金具であるストッパー307を90°回転させれば、L字金具であるストッパー307の端部が支持部308Aから外れる。それにより、コイルスプリング306を自由伸張させて、図11(A)(B)の破線及び図12(B)に示すように第3ローラー305を前進させることができる。
本実施形態では、少なくとも2つの第3ローラー305は、図9に示すように、第2中間位置p3よりも搬送先端側の位置p2と、第3中間位置p5よりも搬送後端側の位置p6とに設けることができる。2つの第3ローラー305が距離を離して配置された方が、搬送治具30の走行はより安定するからである。また、被案内部300の中央寄りよりもむしろ両端側に第3ローラー305を配置した方が、ストッパー307が操作し易くなる。
なお、図12(A)(B)に示すように、被案内部300の被給電部301は、垂直壁301Aを有し、この垂直壁301Aに取り付けられて第1ローラー302を支持する支持プレート310Bを有する。支持プレート301Bは、垂直壁310Aと対向する起立片301Cを有する。この起立片301Cが、垂直壁301Aにボルト301Dにより固定される。このとき、起立片301Cの水平方向の位置を決めるナット301Eの位置を調整できる。こうして、支持プレート301Bは被給電部301に対して、給電レール201と直交する水平方向に位置調整可能となる。それにより、第1ローラー302の水平位置を調整できる。これにより、給電レール201の第1,第2側面201C,201D間の厚さに合わせて、第1,第2ローラー302,303間の間隔を最適に調整できる。
4.4.連結部
搬送治具30の連結部330は、図6に示すように、互いに隔離して配置される被案内部300と保持部340とを連結するものであ。搬送治具30が連結部330を有することで、図5に示すように、搬送治具30の被案内部300を案内する給電レール201は、メッキ槽200の上方から外れた位置となる。これにより、被案内部300が給電レール201を摺動した時に発生する粉塵がメッキ槽200に落下することがない。
連結部330には例えば2つの載置片331,332が固定されている。この2つの載置片331,332は、図1に示す戻し搬送路150の2つのチェーン151,152上に載置され、搬送治具30が戻し搬送路150に沿って戻し搬送される。
4.5.保持部
保持部340は、図6に示すようにワーク20の上部をチャックする複数例えば3つのチャック部341を有する。幅が広いワーク20を保持できるように、標準装備としてまたはオプションとして、3つのチャック部341の両側に可動チャック部342を設けることができる。可動チャック部342は、ワーク20の幅に合わせてスライド移動可能となっている。
5.連続搬送手段と被噛合部
次に、図1に示す連続搬送手段400と、搬送治具30と被噛合部304について説明する。なお、連続搬送手段400と被噛合部304とに関する下記の説明は、搬送治具30が少なくとも給電レール201に案内される被案内部300と、被案内部300側の基端部から自由端部に向けて水平方向に延びる連結部330と、連結部330の自由端部に連結されてワーク20を垂下状態にて保持する保持部340とを有するものに広く適用できる。つまり、上述した第1〜第3のレール303〜305を採用するか否かは任意である。
5.1.連続搬送手段
図1に示す連続搬送手段400は、図6に示すように、連続搬送駆動されるチェーン410と、チェーン410に固定される複数の歯付きブロック420とを有することができる。連続搬送手段は、機能上は歯付きベルトでも形成できるが、十数m以上のメッキ槽200に用いられると強度や撓みの点で信頼性が劣る。よって、本実施形態ではチェーン410を採用している。ただし、チェーン410は後述する通り、搬送治具30の位置精度を確保できないので、チェーン410に複数の歯付きブロック420を固定している。
チェーン410と歯付きブロック420を図13(A)(B)に示す。図13(A)は正面図であり、図13(B)は裏面図である。チェーン410は、2つの内側プレート411A,411A間に2つのローラー411B,411Bをそれぞれ支持する複数の内側リンク411と、隣接する2つの内側リンク411同士を2つの外側プレート412Aにて挟んでそれぞれ連結する複数の外側リンク412とを備える。外側リンク412の各々が複数の歯付きブロック420を固定する固定部412Bを含み、固定部412Bにはボルト孔412Cが形成されて、歯付きブロック420がボルト固定される。
次に、歯付きブロック420について説明する。歯付きブロック420は例えば樹脂にて射出成形され、図13(A)に示すように上面に多数の歯421を有する。図13(A)のB部拡大図である図14に示すように、歯421はピッチP1で配列されている。一ピッチの歯421を例えば第1斜面、頂面、第2斜面及び谷面と定義すると、図14に示すように第1斜面、頂面、第2斜面及び谷面の各幅Wは例えば等しく、W=P1/4である。
一つの歯付きブロック420は例えば線対称の形状であり、両端の歯421は斜面で終っている。このとき、一つの歯付きブロック420の長さBLは、歯数をKとしたとき、K×P1−P1/4となる。例えば、K=19、P1=4mmとすると、BL=75mmである。本実施形態では、図13(A)に示すように、隣り合う2つの歯付きブロック420の間の隙間はP1/4に設定され、この隙間が各ブロック420の対向端部にある2つの歯421の谷面として機能する。こうして、チェーン410に固定された複数の歯付きブロック420に形成された歯421は、チェーン410の直線走行部では、ブロック420間でも一定ピッチP1が維持される。
なお、図13(B)に示すチェーン410の2つのローラー411Bの配列ピッチP2は、図13(A)に示す歯付きブロック420上の歯421の配列ピッチP1よりも大きい(P2>P1)。このように、チェーン410だけでは搬送治具30の位置精度は確保できないので、小ピッチの歯421が形成された歯付きブロック420をチェーン410に固定している。
歯付きブック420の歯421のピッチP1は、図2に示すようにメッキ槽200内にて隣り合う2つのワーク20間の設計値間隔(ギャップ)Gとの関係を考慮して決定する必要がある。上述したように、ギャップGが大きいとワーク20の両端でのメッキ厚が厚くなり、面内均一性が確保できないからであり、そのためにはメッキ槽200内でのワーク20の位置精度、つまり搬送治具30の位置精度を高める必要があるからである。
搬送治具30の位置精度を高めるには、歯421のピッチP1を小さくすれば良いが、ワーク20のギャップGとの関係から言えば、P1<G/2とすることが好ましい。先行する搬送治具30が後方に1ピッチずれ、それに続いて後行する搬送治具30が前方に1ピッチずれても、G−2×P1>0となり、隣り合う搬送治具30同士が衝突することがないからである。つまり、先行、後行に拘らず、搬送治具30は±1ピッチP1だけの位置ずれが許容される。ピッチP1の下限は、歯421の強度を確保する観点から、P1≧G/3とすることが好ましい。本実施形態では、G=10mm、P1=4mmであり、G/3≦<P1<G/2を満たしている。
5.2.被噛合部
図1に示す2箇所に配置された被噛合部304は、チェーン410に固定されたいずれかの歯付きブロック420に噛合されるN(Nは2以上の整数)個、例えば4個の爪部材304A1〜304A4を有している。
この4つの爪部材304A1〜304A4を図15に示す。図15において、2つの爪部材304A1,304A2は、搬送治具30の被案内部300に固定された第1軸312Aに支持されている。他の2つの爪部材304A3,304A4は、搬送治具30の被案内部300に固定された第2軸312Bに回転可能に支持されている。爪部材304A1,304A2の上下には、隙間を隔てて第1,第2ストッパーピン313A,314Aが配置されている。同様に、爪部材304A3,304A4の上下には、隙間を隔てて第1,第2ストッパーピン313B,314Bが配置されている。
こうして、4つの爪部材304A1〜304A4は、歯付きブロック420に形成された歯421に噛合する際に、歯421の山部と谷部とを乗り越えられる逃げ部の範囲(第1,第2ストッパーピンの間)で上下に動くことができる。この4つの爪部材304A1〜304A4は、図2に示す下部プッシャー270により搬送治具30が、チェーン410の移動速度より速い速度で送り移動される時に、歯付きブロック420に形成された歯421の山部と谷部とを乗り越えながら前進される。
そして、図2に示す下部プッシャー270の前進ストロークエンド位置にて、搬送治具30は下部プッシャー270からの外力を受けなくなり、4つの爪部材304A1〜304A4のいずれか一つが、歯付きブロック420に形成された歯421に噛合する。よって、その後はチェーン410の駆動力によって搬送治具30が搬送される。
4つの爪部材304A1〜304A4のいずれか一つを歯付きブロック420の歯421に噛合させるために、図15に示すように4つの爪部材304A1〜304A4の噛合先端位置をずらしている。
図15は、4つの爪部材304A1〜304A4のいずれか一つが歯付きブロック420の歯421に噛合され、噛合された爪部材と同じ姿勢で他の3つの爪部材を図示している。本実施形態では、4つの爪部材304A1〜304A4の噛合先端位置を、歯付きブロック420の歯421に対して、P1/4ずつ前後にずらしている。このために、同軸の2つの爪部材304A1,304A2の噛合先端位置は、搬送方向Aに対して先頭となる爪部材304A1に対して、爪部材304A2はP1/4だけ後方にずれている。同様に、同軸の他の2つの爪部材304A3,304A4の噛合先端位置は、搬送方向Aに対して先頭となる爪部材304A3に対して、爪部材304A4はP1/4だけ後方にずれている。
爪部材304A2,304A3の噛合先端位置の間隔は、Sを2以上の整数として、S×P1+P1/4に設定されている。こうして、4つの爪部材304A1〜304A4の噛合先端位置は、歯付きブロック420の歯421に対して、P1/4ずつ前後にずらされる。
ここで、搬送治具30に爪部材304A1が一つだけ配置されるか、あるいは複数の爪部材304A1が歯ピッチP1の整数倍のピッチで配置される比較例を想定する。上述した通り、図2に示す下部プッシャー270の前進ストロークエンド位置にて、搬送治具30は下部プッシャー270からの外力を受けなくなった瞬間で、爪部材304A1が歯421と噛合していない場合がある。この場合、チェーン410によって移動される歯付きブロック420が最大で1ピッチP1移動する間に、爪部材304A1がいずれかの歯421と噛合する。よって、許容ずれ量は1ピッチP1である。
本実施形態では、図2に示す下部プッシャー270の前進ストロークエンド位置にて、搬送治具30は下部プッシャー270からの外力を受けなくなった瞬間で、爪部材304A1が歯421と噛合していない場合、P1/4ピッチずつずれた4つの爪部材304A1〜304A4のいずれかに噛合するまでに、チェーン410によって移動される歯付きブロック420はP1/4だけ移動されればよい。よって、許容ずれ量はP1/4に減少する。
上述した通り、P1<G/2が満足される場合、先行、後行に拘らず、搬送治具30は±1ピッチP1だけの位置ずれが許容される。ただし、搬送治具30の位置精度は、図2に示す下部プッシャー270の前進ストロークのばらつき、移動速度等や、各種部材の取り付け寸法制度に依存する。よって、各種メッキ装置間で下部プッシャー270による搬送治具30の送り出し位置は区々となり、そのような搬送治具の停止位置の誤差に、爪部材の噛合位置誤差が重なって、図2に示すワーク間のギャップGが確保されなければならない。
本実施形態では、P1<G/2の条件と、爪部材の許容ずれ量をP1/N(Nは2以上の整数)まで減少させることで、図2に示すワーク間のギャップGが常に例えば10mm以内に設定され、かつ、前後のワーク20間での衝突を防止している。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。
20 ワーク、30 搬送治具、200 表面処理槽(メッキ槽)、201 給電レール、201A 上面、201B 下面、201C 第1側面、201D 第2側面、300 被案内部、301 被給電部、301B 支持プレート、302 第1ローラー、303 第2ローラー、304 被噛合部、304A1〜304A4 爪部材、305 第3ローラー、330 連結部、340 保持部、400 連続搬送手段、410 チェーン、411 内側リンク、411B ローラー、412 外側リンク、420 歯付きブロック、421 歯、H1 第1高さ位置、H2 第2高さ位置、H3 連結部の上端面高さ、H4 連結部の下端面高さ、T 連結部の厚さ、P1 歯ピッチ、P2 チェーンローラーピッチ、p1 搬送先端側位置、p2 第3ローラー位置、p3 第2中間位置、p4 第1中間位置、p5 第3中間位置、p6 第3ローラー位置、p7 搬送後端側位置

Claims (3)

  1. 表面処理槽と、
    前記表面処理槽の上方から外れた位置にて、前記表面処理槽の長手方向と平行に延設される給電レールと、
    前記表面処理槽内に配置させてワークをそれぞれ保持し、前記給電レールに支持される複数の搬送冶具と、
    前記複数の搬送冶具を前記給電レールに沿って連続搬送させる連続搬送手段と、
    を有し、
    前記複数の搬送冶具の各々は、
    前記給電レールに案内される被案内部と、
    前記被案内部側の基端部から自由端部に向けて水平方向に延びる連結部と、
    前記連結部の前記自由端部に連結され、ワークを垂下状態にて保持する保持部と、
    を有し、
    前記被案内部は、前記連続搬送手段に噛合される被噛合部を含み、
    前記連続搬送手段は、連続搬送駆動されるチェーンと、前記チェーンに固定される複数の歯付きブロックとを有し、
    前記複数の歯付きブロックの各々は、複数の歯を有し、
    前記被噛合部は、前記複数の歯付きブロックの複数の歯のいずれかに噛合されるN(Nは2以上の整数)個の爪部材を含み、
    前記N個の爪部材は、前記歯付きブロックの歯ピッチをP1とした時、前記複数の歯付きブロックの歯に対して、少なくとも噛合先端位置がP1/Nずつずれて配置されることを特徴とする表面処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記チェーンは、2つの内側プレート間に2つのローラーをそれぞれ支持する複数の内側リンクと、隣接する2つの内側リンク同士を2つの外側プレートにて挟んでそれぞれ連結する複数の外側リンクとを備え、前記複数の外側リンクの各々が前記複数の歯付きブロックを固定する固定部を含み、
    前記歯ピッチP1は、前記2つのローラーのピッチP2よりも小さいことを特徴とする表面処理装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記歯ピッチP1は、前記表面処理槽内にて隣り合う2つのワーク間の設計値間隔をGとしたとき、G/3≦P1<G/2を満たすことを特徴とする表面処理装置。
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