JP2014176233A - 複合事象発生時における異常時情報提示方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複合事象発生時における異常時情報提示方法において、各センサからの事象の出力情報を収集し、前記事象の出力情報が組み合わされた複合事象が重要、かつ深刻性があるか否かを制御装置でチェックし、前記複合事象が重要、かつ深刻性がある場合には、運転室のモニタ表示装置へ表示し、前記複合事象が変化するか否かを前記制御装置でモニタし、複合事象の発生距離と発生時刻を前記制御装置でモニタし、複合事象の時系列的変化をモニタ表示装置に提示する。
【選択図】 図1
Description
図3は従来の列車運転席のモニタ表示装置の表示画面例を示す図、図4は従来の複数の異常状態が発生した際に、異常情報の重要度を評価する運転情報モニタ装置による提示態様例を示す図、図5は従来の異常状態に応じた運転士の対処方法を提示する運転情報モニタの提示態様例を示す図である。
また、図4に示すように、複数の異常状態が発生した際に、異常情報の重要度を評価し、最も重要度の高い情報を最前面・最上段に自動的に提示する運転情報モニタ装置による提示方法も存在していた(下記非特許文献3参照)。
しかしながら、例えば、石勝線列車脱線火災時のように、時間を追って、異なる事象が連続的に発生し〔例えば、推進軸(継ぎ手)脱落→脱線→減速機かさ歯車脱落→停車前火災→停車後継続して火災等〕、その個々の事象も変化するような一連の複合事象の発生を想定し、運転士に異常情報等を理解させて、その上で、時系列情報と距離情報を併せてわかりやすく、状況認識支援情報や意思決定支援情報を運転士に提示するための運転情報の画面による提示はなされていなかった(下記非特許文献4参照)。
(1)重要度・深刻度がある程度以上の情報であり、減速や停止等を必要とする場合、
(2)同じ場合も異なる場合もあるが、複数の事象である場合、
(3)複数の事象(=複数の異常状態)が、時間を追って連続的に発生した際に、発生場所に関する距離情報と発生時刻に関する時系列の情報を残し、かつ、個々の事象の重要度・深刻度が時間に応じて変化する場合
このような場合に、これらの状況を運転士に的確に提示し、かつ、必要に応じた状況認識支援情報や意思決定支援情報を、運転士にわかりやすく提示することが求められている。
〔1〕鉄道列車の複合事象発生時における異常時情報提示方法において、各センサからの事象の出力情報を収集し、前記事象の出力情報が組み合わされた複合事象が重要、かつ深刻性があるか否かを制御装置でチェックし、前記複合事象が重要、かつ深刻性がある場合には、運転室のモニタ表示装置へ表示し、前記複合事象が変化するか否かを前記制御装置でモニタし、複合事象の発生距離と発生時刻を前記制御装置でモニタし、複合事象の時系列的変化をモニタ表示装置に提示することを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕記載の複合事象発生時における異常時情報提示方法において、個々の事象の重要度の時間的な変化をサイズと色や点滅で提示することを特徴とする。
〔4〕上記〔1〕記載の複合事象発生時における異常時情報提示方法において、重要度がより大きな方向への変化は、周波数の上昇系列の報知音で提示し、より重要度がより小さな方向への変化は、周波数の下降系列の報知音で提示することを特徴とする。
また、複数の異なる事象(異常状態)が、時間を追って連続的に発生した際に、複数の事象が発生した状況の時間情報を保ちつつ、状況認識を与えるとともに、かつ、個々の事象の重要度・深刻度が時間的に変化する場合においても、運転士にそれを提示し、必要に応じた、状況認識支援情報や意思決定支援情報を運転士に提示することができ、かつ、その遂行を確認することができる。
図1は本発明の実施例を示す複合事象発生時における異常時情報提示システム構成図、図2はその複合事象発生時における異常時情報提示するモニタ表示装置の表示例を示す図である。
これらの図において、1〜10は各種のセンサであり、1は機関センサ、2は温度センサ、3は第1の逆転機センサ、4は第2の逆転機センサ、5は火災検知センサ、6は列車位置センサ、7は軸受監視センサである。
具体的なモニタ表示装置への表示態様を図2を参照しながら説明する。
モニタ表示装置21には、故障発生表示部22、非常通報表示部23、列車図形表示部24、故障位置表示部25、客室表示部26、軸受け損傷事象表示部27、温度センサ高事象表示部28、火災発生事象表示部29が表示されるように構成されている。そして、軸受け損傷事象表示部27には「○km地点まで〜km/h以下で走行!」、火災発生事象表示部29にはトンネル、橋梁等を避けて「非常停止!」が警告される。また、火災発生事象表示部29では、火災が広がってくると、報知音の周波数を上昇させて重要度・深刻度の増大を報知する。
本発明によれば、予め、事象の重要度は決定しておき、各センサからの情報に基づき、重要度を判断する。
運転情報モニタには、発生した事象の状況に関する情報を、同一画面において、時系列に順次提示し、また、個々の事象の重要度の時間的な変化はサイズと色や点滅等で提示する。
その際に、重要度がより大きな方向への変化は、周波数の上昇系列の報知音で、より小さな方向への変化(例えば、前方線路内障害物が線路外へ移動)は、周波数の下降系列の報知音で提示する。
また、複数の異なる事象(異常状態)が、時間を追って連続的に発生した際に、複数の事象が発生した状況の時間情報を保ちつつ、状況認識を与えるとともに、かつ、個々の事象の重要度が時間的に変化する場合においても、運転士にそれを提示し、必要に応じた、状況認識支援情報や意思決定支援情報を運転士に提示することができ、かつ、その遂行を確認することができる。
ただし、同時に最大提示する状況認識支援情報、意思決定支援情報については、それぞれN個、M個までと規定しておく。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
2 温度センサ
3 第1の逆転機センサ
4 第2の逆転機センサ
5 火災検知センサ
6 列車位置センサ
7 軸受監視センサ
11 各種のセンサのインタフェース
12 CPU(中央処理装置)
13 記憶装置
14 表示・制御装置
15 表示灯群
16 制御装置
21 モニタ表示装置
22 故障発生表示部
23 非常通報表示部
24 列車図形表示部
25 故障位置表示部
26 客室表示部
27 軸受け損傷事象表示部
28 温度センサ高事象表示部
29 火災発生事象表示部
30 台車別不具合事象表示部
Claims (5)
- (a)各センサからの事象の出力情報を収集し、
(b)前記事象の出力情報が組み合わされた複合事象が重要、かつ深刻性があるか否かを制御装置でチェックし、
(c)前記複合事象が重要、かつ深刻性がある場合には、運転室のモニタ表示装置へ表示し、
(d)前記複合事象が変化するか否かを前記制御装置でモニタし、
(e)複合事象の発生距離と発生時刻を前記制御装置でモニタし、複合事象の時系列的変化をモニタ表示装置に提示することを特徴とする鉄道列車の複合事象発生時における異常時情報提示方法。 - 請求項1記載の複合事象発生時における異常時情報提示方法において、予め個々の事象の重要度・深刻度を決定し、記憶装置に記憶しておくことを特徴とする鉄道列車の複合事象発生時における異常時情報提示方法。
- 請求項1記載の複合事象発生時における異常時情報提示方法において、個々の事象の重要度の時間的な変化をサイズと色や点滅で提示することを特徴とする鉄道列車の複合事象発生時における異常時情報提示方法。
- 請求項1記載の複合事象発生時における異常時情報提示方法において、重要度がより大きな方向への変化は、周波数の上昇系列の報知音で提示し、より重要度がより小さな方向への変化は、周波数の下降系列の報知音で提示することを特徴とする鉄道列車の複合事象発生時における異常時情報提示方法。
- 請求項1記載の複合事象発生時における異常時情報提示方法において、個々の状況における状況認識支援情報や意思決定支援情報は、ポップアップで提示し、優先度に基づいて、表示サイズと色や点滅で提示することを特徴とする鉄道列車の複合事象発生時における異常時情報提示方法。
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2013
- 2013-03-11 JP JP2013048140A patent/JP2014176233A/ja active Pending
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