JP2014175988A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】UHF帯を中継回線の予備回線として使用した場合において、非常用の中継回線を流れる中継波が直接テレビ受信機で受信されることを防止する。
【解決手段】送信機(120)は、希望周波数から中間周波数を差し引いた周波数を持つ第1局部信号と第1局部信号とIF放送波とを混合し、希望周波数のRF中継波を送信する。受信機(110)は、送信機(120)から送信されたRF中継波と第1局部信号とを混合し、IF信号を取り出す。
【選択図】図4

Description

本発明は、OFDMで変調された地上デジタル放送波を非常用の中継回線に送信する通信装置に関するものである。
図7は、地上デジタル放送のネットワークを示した概念図である。放送局から送信された地上デジタル放送の中継波は、親局及び多数の中継局を介してテレビ受信機に送信される。放送局及び親局間はSTL(Studio to Transmitter Link)で接続され、親局及び中継局、中継局同士は中継回線(TTL:Transmitter to Transmitter Link)で接続されている(例えば、非特許文献1参照)。
現在、殆どの中継回線には予備回線がなく、災害や事故等により中継回線が遮断されると、中継波の伝送が不可能となる。そのため、災害時の情報伝達といった放送事業者の役割を鑑みると、中継回線の予備回線を構築することは喫緊の課題である。
現在、中継回線としては主にSHF帯が使用されているが、予備回線のために新たにSHF帯の周波数を割当てることは、SHF帯の周波数が逼迫しているため困難である。また、SHF帯の通信設備は高額であるため、SHF帯の予備回線を構築するには莫大な設備投資が必要になる。そのため、現在、SHF帯を使用した予備回線は構築されていない。
ところで、平成20年3月、電波法令改正により、現在、地上デジタル放送に使用されているUHF帯とは別のUHF帯を中継回線に使用することが可能となった。そこで、ホワイトスペースと呼ばれる放送に使われていないUHF帯を用いて中継回線の予備回線が構築できれば、安価で小規模な設備となり非常に有効なものになる。
高月栄一郎、他1名、「地上デジタル放送用マイクロ波中継装置」、[online]、平成25年2月12日検索、インターネット<URL:http://www.toshiba.co.jp/tech/review/2004/11/59_11pdf/f03.pdf>
しかしながら、テレビ受信機は、UHF帯の放送波を受信することができるため、UHF帯を中継回線の予備回線として使用すると、予備回線を流れる中継波が下位局で本来のチャンネルの放送波に変換される前にテレビ受信機に受信されてしまう。地上デジタル放送の信号には、放送局の情報が重畳されているため、受信機によっては、自動で信号を認識し、視聴者の意図とは関係なく、プリセットチャンネル(受信周波数)やリモコン番号が勝手に変わることがあり、チャンネル自動スキャンのタイミングによっては、受信不能に陥る場合もあり、視聴者に無用の混乱を与えることになる。
本発明の目的は、UHF帯を中継回線の予備回線として使用した場合において、非常用の中継回線を流れる中継波が直接テレビ受信機で受信されることを防止する通信装置を提供することである。
(1)本発明の一態様による通信装置は、OFDMで変調された地上デジタル放送の信号を中継回線の予備回線に送信する送信機を含む通信装置であって、前記送信機は、UHF帯の所定の希望周波数から所定の中間周波数を差し引いた周波数を持つ局部信号を生成する送信側発振器と、前記中間周波数を持つ前記地上デジタル放送の信号と前記局部信号とを混合し、前記希望周波数の中継波を前記予備回線に送信する送信変換部とを含む。
中間周波数(IF)を持つ地上デジタル放送の信号と周波数(LO)の局部信号とを混合すると、周波数がLO+IFの信号と周波数がLO−IFの信号とが得られるが、局部信号の周波数(LO)はUHF帯の希望周波数(RF)から中間周波数(IF)を差し引いた周波数を持っている。よって、LO+IFが希望周波数を持つため、送信変換部からはLO+IFの信号が中継波として送信される。ここで、周波数がLO+IFの信号は、テレビ受信機が受信できるセグメント配列である標準セグメント配列が反転された反転セグメント配列を持っている。よって、送信機から非常用の中継回線に送信される中継波がテレビ受信機に受信されることを防止することができる。
また、UHF帯の通信設備はSHF帯の通信設備に比べて小規模に構成することができるため、低コストで可搬性のある通信装置を提供することができる。
また、周波数が逼迫したSHF帯ではなく、ホワイトスペースが多く存在するUHF帯を使用しているため、非常時の中継回線を容易に確保することができる。
(2)前記中継波を受信する受信機を更に含み、前記受信機は、前記局部信号を生成する受信側発振器と、前記希望周波数の中継波と前記局部信号とを混合し、前記中間周波数の信号を取得する受信変換部とを含んでもよい。
送信機から送信された周波数がLO+IFの中継波は、受信変換部により、周波数がLOの局部信号と混合されると、周波数が2・LO+IFの信号と、周波数がIFの信号とが生成されるが、ここでは、周波数がIFの信号が取り出される。周波数がIFの信号は標準セグメント配列を持っている。そのため、本受信機は、送信機から送信された反転セグメント配列を持つ信号を、テレビ受信機が受信可能な標準セグメント配列の信号に戻すことができる。
(3)前記送信側発振器は、前記希望周波数から前記中間周波数を差し引いた周波数を持つ第1局部信号を生成する第1送信側発振器と、前記希望周波数に前記中間周波数を加えた周波数を持つ第2局部信号を生成する第2送信側発振器とを含み、前記送信機は、前記第1送信側発振器及び第2送信側発振器を切り替えて前記送信変換部に接続させるスイッチを含んでもよい。
この構成によれば、第1送信側発振器を送信変換部に接続させることにより、反転セグメント配列の中継波を送信機から送信することができ、第2送信側発振器を送信変換部に接続させることにより、標準セグメント配列の地上デジタル放送の放送波を送信機から送信することができる。
(4)前記受信側発振器は、前記第1局部信号を生成する第1受信側発振器と、前記第2局部信号を生成する第2受信側発振器とを含み、前記受信機は、前記第1受信側発振器及び第2受信側発振器を切り替えて前記受信変換部に接続させるスイッチを含んでもよい。
この構成によれば、第1受信側発振器を受信変換部に接続させることにより、反転セグメント配列の中継波を標準セグメント配列に戻して受信することができる。また、第2受信側発振器を受信変換部に接続させることにより、標準セグメント配列の地上デジタル放送の放送波を受信することができる。
(5)前記送信機は、前記希望周波数を設定する送信チャンネル制御部を更に備え、前記第1、第2送信側発振器は前記送信チャンネル制御部により設定された希望周波数に基づいて、第1、第2局部信号を生成してもよい。
この構成によれば、希望周波数を任意に設定できるため、迅速且つ柔軟に予備回線を構築することができる。
(6)前記受信機は、前記希望周波数を設定する受信チャンネル制御部を更に備え、前記第1、第2受信側発振器は前記受信チャンネル制御部により設定された希望周波数に基づいて、第1、第2局部信号を生成してもよい。
この構成によれば、希望周波数を任意に設定できるため、迅速且つ柔軟に予備回線を構築することができる。
本発明によれば、送信機から非常用の中継回線に送信される中継波がテレビ受信機に受信されることを防止することができる。
また、UHF帯の通信設備はSHF帯の通信設備に比べて小規模に構成することができるため、低コストで可搬性のある通信装置を提供することができる。
また、周波数が逼迫したSHF帯ではなく、ホワイトスペースが多く存在するUHF帯を使用しているため、非常時の中継回線を容易に確保することができる。
本発明の実施の形態による通信装置の構成を示すブロック図である。 通常の地上デジタル放送の信号に含まれるOFDMのセグメント配列を示す図であり、(A)は混合前の信号に含まれるセグメント配列を示し、(B)は混合後の信号に含まれるセグメント配列を示している。 本実施の形態における送信機により送信される中継波に含まれるOFDMのセグメント配列を示す図であり、(A)は混合前の中継波に含まれるセグメント配列を示し、(B)は混合後の中継波に含まれるセグメント配列を示している。 本発明の実施の形態による通信装置の動作を説明するためのブロック図である。 本実施の形態による通信装置の設置例を示す図である。 UHF帯の中継回線が遮断された場合に、UHF帯の他のチャンネルを予備回線として使用する場合の通信装置の動作を示すブロック図である。 地上デジタル放送のネットワークを示した概念図である。
図1は、本発明の実施の形態による通信装置10の構成を示すブロック図である。通信装置10は、受信機110及び送信機120を含む。受信機110は、第1発振器111(第1受信側発振器の一例)、第2発振器112(第2受信側発振器の一例)、受信チャンネル制御部113、スイッチSW1、混合器114(受信変換部の一例)、及びIFフィルタ115(受信変換部の一例)を含む。
受信機110は、OFDMで変調された所定の希望周波数を持つ地上デジタル放送の中継波を受信し、所定の中間周波数の信号に変換する。希望周波数としては、例えば、UHF帯の所定の周波数であって、現在、ホワイトスペースの帯域に属する周波数を採用する。本実施の形態では、希望周波数として、13〜52のいずれかのチャンネルに対応する周波数を採用する。中間周波数としては、種々の値が採用できるが、以下の説明では、37.15MHzであるとして説明する。以下、希望周波数の中継波を「RF中継波」と記述する。また、中間周波数を持つOFDMで変調された地上デジタル放送の信号を「IF信号」と記述する。
第1発振器111は、希望周波数から中間周波数を差し引いた周波数を持つ第1局部信号を生成する。ここで、第1発振器111は、受信チャンネル制御部113により設定された13〜52のいずれかのチャンネルに対応する周波数を希望周波数として第1局部信号を生成する。
第2発振器112は、希望周波数に中間周波数を加えた周波数を持つ第2局部信号を生成する。ここで、第2発振器112は、受信チャンネル制御部113により設定された13〜52のいずれかのチャンネルに対応する周波数を希望周波数として第2局部信号を生成する。
スイッチSW1は、第1発振器111及び第2発振器112を切り替えて混合器114に接続する。ここで、スイッチSW1は、送信機120が第1発振器121を用いてRF中継波を生成した場合、第1発振器111を混合器114に接続させ、送信機120が第2発振器122を用いて標準セグメント配列の地上デジタル放送の放送波を生成した場合、第2発振器112を混合器114に接続させる。なお、スイッチSW1は、例えば、オペレータによって切り替えられる。
受信チャンネル制御部113は、受信機110が受信するRF中継波や標準セグメント配列の地上デジタル放送の放送波のチャンネルを設定し、設定したチャンネルに対応する周波数を希望周波数として第1、第2局部信号を生成するように第1、第2発振器111、112に指示する。なお、受信チャンネル制御部113は、例えば、オペレータの指示にしたがってチャンネルを設定する。
混合器114は、受信したRF中継波や標準セグメント配列の地上デジタル放送の放送波と第1又は第2局部信号とを混合する。ここで、第1局部信号の周波数をLO_1、第2局部信号の周波数をLO_2、中間周波数をIFとする。この場合、混合器114は、第1発振器111が接続されている場合、周波数が2・LO_1+IFの信号とIFの信号とを生成する。また、混合器114は、第2発振器112が接続されている場合、周波数が2・LO_2−IFの信号とIFの信号とを生成する。
IFフィルタ115は、バンドパスフィルタであり、混合器114から出力された2つの信号のうち、周波数がIFの信号をIF信号として抽出する。
送信機120は、IF信号からRF中継波を生成し、中継回線の予備回線に送信する。予備回線は、UHF帯のホワイトスペースを利用した回線である。予備回線は、災害により通信設備が破損して中継回線が使用できなくなった場合に使用される。SHF帯で予備回線を構築することは、SHF帯の通信設備が高額であることに加えSHF帯の周波数が逼迫しているため困難である。そこで、本実施の形態では、UHF帯のホワイトスペースを利用して予備回線を構築する。
送信機120は、第1発振器121(第1送信側発振器の一例)、第2発振器122(第2送信側発振器の一例)、送信チャンネル制御部123、スイッチSW2、混合器124(送信変換部の一例)、出力フィルタ125(送信変換部の一例)、及びアンプ126を含む。
第1、第2発振器121、122は、第1、第2発振器111、112と同じであるため、説明を省く。送信チャンネル制御部123は、13〜52のいずれかのチャンネルを設定し、設定したチャンネルに応じた第1、第2局部信号を生成するように第1、第2発振器121、122に指示する。
スイッチSW2は、テレビ受信機が受信可能なセグメント配列である標準セグメント配列を持つ地上デジタル放送の放送波を送信する場合、第2発振器122を混合器124に接続する。一方、スイッチSW2は、標準セグメント配列を反転させた反転セグメント配列を持つRF中継波を送信する場合、第1発振器121を混合器124に接続する。なお、スイッチSW2はオペレータの操作によって接続が切り替えられる。
混合器124は、IF信号と第1又は第2局部信号と混合する。ここで、混合器124は、第1発振器121が接続されている場合、周波数がLO_1+IFの信号とLO_1−IFの信号とを生成する。一方、混合器124は、第2発振器122が接続されている場合、周波数がLO_2+IFの信号とLO_2−IFの信号とを生成する。
出力フィルタ125は、混合器124により生成された2つの信号のうち、希望周波数の信号を地上デジタル放送の放送波又はRF中継波として抽出する。よって、混合器124に第1発振器121が接続されている場合、LO_1+IFの信号が希望周波数を持つため、この信号がRF中継波として出力フィルタ125から送信され、混合器124に第2発振器122が接続されている場合、LO_2−IFが希望周波数を持つため、この信号が標準セグメント配列の地上デジタル放送の放送波として出力フィルタ125から出力される。アンプ126は、出力フィルタ125から出力されたRF中継波又は標準セグメント配列の地上デジタル放送の放送波を予備回線又はテレビ受信機に送信する。
なお、IF信号は、中継局が元々備える送信機(図略)に出力され、この送信機により地上デジタル放送の放送波に変換され、テレビ受信機に送信されることもあり得る。
図2は、通常の地上デジタル放送の信号に含まれるOFDMのセグメント配列を示す図であり、(A)は混合前の信号に含まれるセグメント配列を示し、(B)は混合後の信号に含まれるセグメント配列を示している。
地上デジタル放送では、OFDM変調方式が採用されている。OFDM変調はマルチキャリア方式であり、1チャンネルに6MHzの帯域が割り当てられ、1チャンネルには5617本のキャリアが立てられている。また、地上デジタル放送では、432本のキャリアが1つのセグメントとされ、この1つのセグメントが13個連結されてスペクトラムが形成されている。
各セグメントには番号が割り当てられており、並び順が予め定められている。通常、テレビ受信機に放送波を送信する送信機は、OFDMで変調された中間周波数の信号を局部信号と混合して希望周波数(送信チャンネル)の放送波に変換する。テレビ受信機に放送波を送信する送信機は、通常、局部信号として、上記の第2局部信号、つまり、希望周波数に中間周波数を加えた周波数を持つ局部信号を使用する。
中間周波数(IF)の信号と周波数(LO_2)を持つ第2局部信号とを混合すると、LO_2+IFとLO_2−IFとの2つの信号が得られる。通常、送信機は、LO_2+IFの信号とLO_2−IFの信号とのうち、LO_2−IFの信号を取り出し、放送波としてテレビ受信機に送信する。
混合前の信号のセグメント配列は、図2(A)に示すように、「12、10、8、・・・7、9、11」である。また、混合前の信号の中心周波数はIFである。
これをヘテロダイン方式で第2局部信号と混合し、周波数がLO_2−IFの信号を取り出すと、この信号のセグメント配列は、図2(B)に示すように、「11、9、7、・・・・、8、10、12」となる。このセグメント配列は、テレビ受信機が受信可能な標準セグメント配列である。また、第2局部信号の周波数(LO_2)は、希望周波数(RF)に中間周波数(IF)を加えた周波数を持つため、希望周波波数を放送波の中心周波数とすると、中心周波数は、第2局部信号の周波数(LO_2)から中間周波数(IF)だけ下側に位置する。
図3は、本実施の形態における送信機により送信される中継波に含まれるOFDMのセグメント配列を示す図であり、(A)は混合前の中継波に含まれるセグメント配列を示し、(B)は混合後の中継波に含まれるセグメント配列を示している。
本実施の形態では、送信機120は、図3(A)に示すセグメント配列を持つ中間周波数(IF)の信号と周波数(LO_1)の第1局部信号とをヘテロダイン方式で混合する。すると、LO_1+IFとLO_1−IFとの2つの周波数を持つ信号が得られる。本実施の形態では、送信機120は、周波数がLO_1+IFの信号と周波数がLO_1−IFの信号とのうち、周波数がLO_1+IFの信号を取り出し、RF中継波として、予備回線に送信する。
そのため、送信機120から送信される中継波のセグメント配列は、図3(B)に示すように、図2(B)に示す標準セグメント配列を反転させた反転セグメント配列を持つ。具体的には、送信機120により混合された中継波は、「12、10、8、・・・、7、9、11」と表され、標準セグメント配列である「11、9、7、・・・、8、10、12」を「0」のセグメントを中心として、各セグメントを折り返したセグメント配列を持つ。このセグメント配列は、テレビ受信機は受信することができない。そのため、予備回線に流れる中継波がテレビ受信機により受信されることが防止され、一般の視聴者に対して迷惑、混乱なく信号を送信することができる。
また、第1局部信号の周波数(LO_1)は、希望周波数(RF)から中間周波数(IF)を差し引いた値(LO_1=RF−IF)を持つ。よって、本実施の形態では、混合後の希望周波数を中継波の中心周波数とすると、中心周波数は、LO_1から中間周波数(IF)だけ上側に位置する。その結果、本実施の形態で送信される中継波の中心周波数は、テレビ受信機に送信される放送波の中心周波数と同じになる。そのため、テレビ受信機に送信される放送波と同じ帯域を用いて、テレビ受信機が受信することのできない中継波を予備回線に送信することができる。
一般社団法人電波産業会等の地上デジタル放送の送信設備の標準仕様では、受信変換部及び送信変換部の局部信号の周波数(LO)は希望周波数の上側を使用することが共通仕様とされている。そのため、地上デジタル放送の通信設備に携わる者にとっては、受信変換部及び送信変換部の局部信号の周波数として希望周波数の下側を使用するという発想はなかった。本発明者はこの点に着目して、本発明の通信装置を考案した。すなわち、希望周波数の下側の周波数を持つ局部信号と、標準セグメント配列のIF信号とを混合して希望周波数の信号を取り出すと、反転セグメント配列の信号が得られる。そして、この信号を中継波として使用すれば、この中継波をUHF帯を介して送信しても、テレビ受信機は受信することができない点に本発明者は着目したのである。
図4は、本発明の実施の形態による通信装置の動作を説明するためのブロック図である。図4では、図1の送信側の通信装置10を通信装置10A、受信側の通信装置10を通信装置10Bとして説明する。また、図4では、通信装置10Aは送信機120のみ示し、受信機110は図示を省略している。また、図4では、通信装置10Bは受信機110のみ示し、送信機120は図示を省略している。また、図4では、受信チャンネル制御部113、送信チャンネル制御部123は、共に、同じチャンネルを設定しているものとする。
また、図4では、スイッチSW1、SW2は、共に第1発振器111、121を混合器114、124に接続させている。
まず、IF信号が混合器124に入力され、混合器124はIF信号と第1発振器により生成された第1局部信号とを混合する。これにより、周波数がLO_1+IFと周波数がLO_1−IFとの2つの信号が得られる。出力フィルタ125は、希望周波数を中心周波数とし、図2や図3に示すスペクトル配列の帯域幅を透過するフィルタであるため、出力フィルタ125からは、周波数がLO_1+IFの信号がRF中継波として抽出される。出力フィルタ125により抽出されたRF中継波は、アンプ126により増幅され、予備回線に出力される。これにより、反転セグメント配列を持つRF中継波が予備回線に送信される。
受信機110の混合器114は、RF中継波を受信し、受信したRF中継波と第1発振器111により生成された第1局部信号とを混合する。これにより、周波数がIFと周波数がIF+2・LO_1との2つの信号が得られる。
IFフィルタ115は、中間周波数を中心周波数として図2や図3に示すセグメント配列の帯域幅を透過するフィルタであるため、IFフィルタ115からは、周波数がIFの信号が抽出される。これにより、IF信号が得られる。また、混合器114が受信する中継波は反転セグメント配列を持つため、混合器114により生成されたIF信号は、標準セグメント配列を持つ。これにより、IFフィルタ115からは標準セグメント配列のIF信号が出力される。
なお、IFフィルタ115から出力されたIF信号は、テレビ受信機に送信される場合は、通信装置10Bが元々備える図略の送信機により、標準セグメント配列を持つ地上デジタルテレビの放送波に変換されて送信される。
次に、図4において、共に第2発振器112、122を混合器114、124に接続させた場合について説明する。
混合器124は、IF信号と第2発振器122により生成された信号とを混合する。これにより、周波数がLO_2+IFと周波数がLO_2−IFとの2つの信号が得られる。出力フィルタ125は、希望周波数の信号を透過させるため、出力フィルタ125からは、周波数がLO_2−IFの信号が標準セグメント配列の地上デジタル放送の放送波として抽出される。出力フィルタ125により抽出された地上デジタル放送の放送波はアンプ126により増幅されて出力される。これにより、標準セグメント配列を持つ地上デジタルテレビの放送波が送信される。
受信機110の混合器114は、地上デジタル放送の放送波を受信し、受信した地上デジタル放送の放送波と第2発振器112により生成された第2局部信号とを混合する。ここで、第2局部信号は、送信機120の第2発振器122により生成された第2局部信号と同じ周波数を持つ。これにより、周波数がIFと周波数が2・LO_2−IFとの2つの信号が得られる。IFフィルタ115は、2つの信号のうち周波数がIFの信号を抽出する。これにより、IF信号が得られる。ここで、混合器114が受信する地上デジタル放送の放送波は標準セグメント配列を持つため、混合器114により生成されたIF信号は、標準セグメント配列を持つ。このように、本通信装置は、通常の送受信機としても使用可能である。
図5は、本実施の形態による通信装置10の設置例を示す図である。図5の例では、中継局Aに通信装置10Aが設置され、中継局Bに通信装置10Bが設置されている。なお、図5において、「非発」は非常用発電機を略したものである。中継回線(TTL)が正常である場合、中継波はSHF帯の中継回線を介してSHF帯の周波数で送信され、中継局Bで受信される。
一方、中継回線が遮断されると、通信装置10Aにより、UHF帯のホワイトスペースのチャンネルを利用した予備回線を介して中継波が送信される。ここで、通信装置10Aは、反転セグメント配列の中継波を送信するため、テレビ受信機はこの中継波を受信することができない。つまり、一般視聴者は通信装置10Aから送信される中継波を受信することができない。
通信装置10Aから送信された中継波は通信装置10Bで受信され、標準セグメント配列を持つIF信号に変換される。
図6は、SHF帯の中継回線が遮断された場合に、ホワイトスペースを予備回線として使用する場合の通信装置10の動作を示すブロック図である。なお、図6において、受信変換部601は図1に示す混合器114及びIFフィルタ115により構成され、送信変換部602は図1に示す混合器124及び出力フィルタ125により構成されている。
図6の例では、通信装置10Aの上位局側及び通信装置10Bの下位局側にはSHF帯の中継回線が接続され、通信装置10A、10B間に予備回線が構築されたとする。
まず、図略のSHF帯の受信機によりSHF帯の中継波が受信され、IF信号が生成され、標準セグメント配列を持つIF信号が通信装置10Aの送信変換部602に入力される。
通信装置10Aの送信変換部602は、入力されたIF信号を第1発振器121により生成された第1局部信号と合成し、反転セグメント配列を持つRF中継波を生成し、アンプ126を介して予備回線に送信する。
通信装置10Bの受信変換部601は、予備回線を介して反転セグメント配列を持つRF中継波を受信し、第1発振器111により生成された第1局部信号と混合し、標準スペクトル配列を持つIF信号を生成する。このIF信号は通信装置10Bが設置された中継局Bが元々備えるSHF帯の送信機に送られ、この送信機からSHF帯の中継波として送信される。なお、テレビ受信機に送信される場合、IF信号は、中継局Bが元々備える送信機(図略)に出力され、この送信機により地上デジタル放送の放送波に変換され、テレビ受信機に送信される。
このように、本実施の形態の通信装置10によれば、通信設備が高コストであるSHF帯ではなく、UHF帯を利用して予備回線を構築しているため、装置規模を縮小化し、装置の低コスト化を図ることができる。また、装置規模が縮小化されているため、通信装置10を可搬型にすることができる。よって、災害時に通信装置10を中継局に取り付け、中継回線の予備回線の構築を試みることができる。
また、RF中継波のセグメント配列が反転されているため、予備回線を流れるRF中継波がテレビ受信機で受信されることを防止し、視聴者に無用の混乱を生じさせずに済む。
また、UHF帯のホワイトスペースを使用してRF中継波を送信しているため、周波数を有効に利用することができる。
また、受信チャンネル制御部113、123が設けられているため、全てのチャンネルに対応することができ、非常災害時や事故発生時において、迅速且つ柔軟に予備回線を構築することができる。
また、スイッチSW1、SW2を切り替え、第2発振器112、122を混合器114、124に接続することで、通信装置10を正常時の中継局の通信装置として使用することも可能である。
SW1、SW2 スイッチ
10、10A、10B 通信装置
110 受信機
111 第1発振器
112 第2発振器
113 受信チャンネル制御部
114 混合器
115 IFフィルタ
120 送信機
121 第1発振器
122 第2発振器
123 送信チャンネル制御部
124 混合器
125 出力フィルタ
126 アンプ
601 受信変換部
602 送信変換部
(2)他の通信装置の前記送信機から送信された中継波を受信する受信機を更に含み、前記受信機は、前記局部信号を生成する受信側発振器と、前記希望周波数の中継波と前記局部信号とを混合し、前記中間周波数の信号を取得する受信変換部とを含んでもよい。

Claims (6)

  1. OFDMで変調された地上デジタル放送の信号を中継回線の予備回線に送信する送信機を含む通信装置であって、
    前記送信機は、
    UHF帯の所定の希望周波数から所定の中間周波数を差し引いた周波数を持つ局部信号を生成する送信側発振器と、
    前記中間周波数を持つ前記地上デジタル放送の信号と前記局部信号とを混合し、前記希望周波数の中継波を前記予備回線に送信する送信変換部とを含む通信装置。
  2. 前記中継波を受信する受信機を更に含み、
    前記受信機は、
    前記局部信号を生成する受信側発振器と、
    前記希望周波数の中継波と前記局部信号とを混合し、前記中間周波数の地上デジタル放送波の信号を取得する受信変換部とを含む請求項1記載の通信装置。
  3. 前記送信側発振器は、前記希望周波数から前記中間周波数を差し引いた周波数を持つ第1局部信号を生成する第1送信側発振器と、前記希望周波数に前記中間周波数を加えた周波数を持つ第2局部信号を生成する第2送信側発振器とを含み、
    前記送信機は、前記第1送信側発振器及び第2送信側発振器を切り替えて前記送信変換部に接続させるスイッチを含む請求項2記載の通信装置。
  4. 前記受信側発振器は、前記第1局部信号を生成する第1受信側発振器と、前記第2局部信号を生成する第2受信側発振器とを含み、
    前記受信機は、前記第1受信側発振器及び第2受信側発振器を切り替えて前記受信変換部に接続させるスイッチを含む請求項3記載の通信装置。
  5. 前記送信機は、前記希望周波数を設定する送信チャンネル制御部を更に備え、
    前記第1、第2送信側発振器は前記送信チャンネル制御部により設定された希望周波数に基づいて、第1、第2局部信号を生成する請求項2〜4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 前記受信機は、前記希望周波数を設定する受信チャンネル制御部を更に備え、
    前記第1、第2受信側発振器は前記受信チャンネル制御部により設定された希望周波数に基づいて、第1、第2局部信号を生成する請求項2〜5のいずれかに記載の通信装置。
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