JP2014175450A - 電気接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1及び第2回路形成面をそれぞれ有する第1及び第2回路体に含まれる回路同士の電気的接続を、電磁誘導を利用して、かつコンパクトな構造で行うことが可能な電気接続装置を提供することを目的とする。
【課題手段】電気接続装置は、第1回路体10に設けられる第1コネクタC1と、第2回路体20A,20Bに設けられる第2コネクタC2と、を備える。第1及び第2コネクタC1,C2は、第1及び第2回路形成面にそれぞれ沿って形成され、かつ、その法線方向に延びる中心軸回りで渦を巻く形状の第1及び第2コイル部をそれぞれ有する第1導電材14及び第2導電材24と、第1及び第2回路体にそれぞれ連結される第1ハウジング30及び第2ハウジング50と、を有する。両ハウジング30,50は、これらが互いに嵌合した状態で第1及び第2コイル部が電磁誘導可能となる姿勢で対向するように、第1及び第2回路体にそれぞれ連結される。
【選択図】図10

Description

本発明は、プリント配線基板やケーブルなどの回路体に含まれる回路同士を、電磁誘導を利用して接続するための電気接続装置に関するものである。
近年、互いに嵌合する端子等を要さずに回路同士の電気的接続を行うための手段として、電磁誘導を利用したコネクタが知られている。例えば、特許文献1は、電磁誘導コネクタであって、一次側となるコア及びコイルを有する第1コネクタと、二次側となるコア及びコイルを有する第2コネクタと、を備えるものを、開示する。前記第1コネクタは、そのコイルの軸心が第1回路基板の表面と平行となる姿勢で当該第1回路基板の端部に連結されるとともに当該コイルが当該第1回路基板に接続され、前記第2コネクタは、そのコイルの軸心が第2回路基板の表面と平行となる姿勢で当該第2回路基板の端部に連結される。そして、前記第1コネクタのコイルと前記第2コネクタのコイルとが同軸の位置で互いに対向するように配置されることにより、両コイルの電磁誘導を利用して前記第1回路基板から前記第2回路基板への電力の伝達が行われる。
特開2003−347138号公報
前記の電磁誘導コネクタは、各回路基板とは独立して設けられたコイルをその軸心が当該回路基板の表面と平行となる姿勢で配置し、かつ、当該コイル同士を対向させるものであるので、大容量の電力伝達には適するかもしれないが、例えば制御回路基板に形成された制御回路を流れる微弱な電流をコンパクトな構造で他の制御回路基板やケーブルなどに伝達するものには不適である。近年、各種電子機器の小型化が進められており、当該電子機器に係る電気的接続をコンパクトな構造で行う要請が強まっている。また、前記のように一方のコイルに流れる微弱な電流によって他方のコイルに電流を発生させるためには、当該コイル同士の相対位置関係を正確に規定しなければならない。
本発明の目的は、前記課題を解決すべく、第1回路体及び第2回路体に含まれる回路同士の電気的接続を、電磁誘導を利用して、かつコンパクトな構造で行うことが可能な電気接続装置を提供することを目的とする。
本発明が提供する電気接続装置は、第1回路形成面を有する第1回路体と、第2回路形成面を有する第2回路体とを電気的に接続するための装置であって、前記第1回路体に設けられる第1コネクタと、前記第2回路体に設けられる第2コネクタと、を備える。前記第1コネクタは、前記第1回路形成面に沿って形成され、かつ、当該第1回路形成面の法線方向に延びる中心軸回りで渦を巻く形状の第1コイル部を有する第1導電材と、前記第1コイル部を収容するように前記第1回路体に連結される第1ハウジングと、を有する。前記第2コネクタは、前記第2回路形成面に沿って形成され、かつ、当該第2回路形成面の法線方向に延びる中心軸回りで渦を巻く形状の第2コイル部を有する第2導電材と、前記第2コイル部を収容するように前記第2回路体に連結されるとともに、前記第1ハウジングと嵌合可能な形状をもつ第2ハウジングと、を有する。前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングは、これらのハウジング同士が嵌合した状態で前記第1回路形成面と前記第2回路形成面が互いに対向し、かつ、前記第1コイル部と前記第2コイル部がこれらの中心軸が互いに合致する姿勢で対向するように、前記第1回路体及び前記第2回路体にそれぞれ連結され、前記第1コイル部及び前記第2コイル部は、これらが前記姿勢で対向する状態で当該第1コイル部及び当該第2コイル部のうちの一方のコイル部を流れる電流が電磁誘導によって他方のコイル部を流れる電流を発生させる形状を有する。
この電気接続装置では、第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合により、これらのハウジングにそれぞれ連結されている第1及び第2回路体に形成される第1コイル部及び第2コイル部が同軸状態で互いに対向することができる。そして、この状態で一方のコイル部に電流が流れるときに両コイル部間の電磁誘導によって他方のコイル部に電流を流すことができる。また、前記第1及び第2コイル部をそれぞれ含む第1導電材及び第2導電材は前記第1回路体及び第2回路体の第1回路形成面及び第2回路形成面にそれぞれ沿うように形成され、かつ、これら第1及び第2回路形成面が互いに対向する姿勢で前記第1及び第2コイル部間での電磁誘導が達成されるから、従来のように電磁誘導のためのコイルの軸心が回路基板の表面と平行となる姿勢で当該コイルが当該回路基板に付設されるコネクタに比してきわめてコンパクトな構造で第1及び第2回路体間での電磁誘導による電気接続を達成することができる。
具体的に、前記第1導電材は、前記第1コイル部と同一平面上で延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第1コイル部の渦巻き部分の外側端につながる第1外側導電部と、前記第1コイル部の渦巻き部分の中心から前記第1回路形成面の法線方向と平行な方向に沿って前記第1回路体の内側に向かって延びる第1中継部と、前記第1外側導電部よりも前記第1回路体の内側の位置で当該第1外側導電部と平行に延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第1中継部につながる第1内側導電部と、を有するものが、好適である。同様に、前記第2導電材は、前記第2コイル部と同一平面上で延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第2コイル部の渦巻き部分の外側端につながる第2外側導電部と、前記第2コイル部の渦巻き部分の中心から前記第2回路形成面の法線方向と平行な方向に沿って前記第2回路体の内側に向かって延びる第2中継部と、前記第2外側導電部よりも前記第2回路体の内側の位置で当該第2外側導電部と平行に延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第2中継部につながる第2内側導電部と、を有するものが、好適である。
前記第1回路体が表裏両面を有する回路基板である場合、その両面がそれぞれ前記第1回路形成面を構成して各第1回路形成面にそれぞれ前記第1コイル部が設けられることが可能である。この場合、前記第2回路体としてそれぞれが第2コイル部を有する一対の回路体を含み、これら第2コイル部同士が隙間をおいて対向するように前記一対の回路体が共通の前記第2ハウジングに連結され、前記第1及び第2ハウジング同士の嵌合により前記第2コイル部同士の間に前記第1回路体が挿入されてその表裏両側の第1コイル部がそれぞれ前記各第2コイル部に対向するのが、よい。この電気接続装置では、第1ハウジングと第2ハウジングとの嵌合により、前記第1回路体を構成する回路基板の表裏裏面にそれぞれ設けられた第1導電材と前記第2回路体を構成する一対の回路体にそれぞれ設けられた第2導電材との接続をコンパクトな構造で同時に行うことができる。
前記第1回路体及び前記第2回路体において、前記第1コイル部及び前記第2コイル部の外側にこれを被覆する絶縁材料からなる絶縁膜が形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合時に前記絶縁膜同士が接触するように当該第1ハウジング及び第2ハウジングが前記第1回路体及び前記第2回路体に連結されるものであれば、当該絶縁膜の厚みを利用して前記第1コイル部と前記第2コイル部との間での距離を正確に規定することができ、これにより当該距離を両コイル部間の電磁誘導に適した距離に設定することが容易になる。
この場合において、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの少なくとも一方は、これらのハウジング同士の嵌合時に前記第1回路体及び第2回路体のうちの少なくとも一方に両回路体の絶縁膜同士を圧接させる向きの外力を加える外力付与部を有することが、好ましい。この外力付与部は、前記絶縁膜同士の接触をより確実にして両コイル部間の距離を安定させることができる。
具体的に、前記のように第1回路体が表裏両面を有する回路基板であってその両面がそれぞれ前記第1回路形成面を構成して各第1回路形成面にそれぞれ前記第1コイル部が設けられ、前記第2回路体としてそれぞれが第2コイル部を有する一対の回路体を含み、これら第2コイル部同士が隙間をおいて対向するように前記一対の回路体が共通の前記第2ハウジングに連結され、前記第1及び第2ハウジング同士の嵌合により前記第2コイル部同士の間に前記第1回路体が挿入されてその表裏両側の第1コイル部がそれぞれ前記各第2コイル部に対向するものにおいては、前記各第1コイル部及び前記各第2コイル部の表面に当該コイル部を覆う絶縁膜が形成されるとともに、前記外力付与部は、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合時に前記第2回路体を構成する前記一対の回路体を両外側から押圧することにより当該一対の回路体の第2コイル部を覆う絶縁膜をそれぞれ前記第1コイル部を覆う絶縁膜に圧接させるものが、好適である。この外力付与部は、前記一対の回路体に対して両外側からの押圧力すなわち互いに逆向きの押圧力を加えるから、両押圧力の付与にかかわらずこれら押圧力のバランスによって第1及び第2回路体の撓み変形が有効に抑止され、絶縁膜同士の接触がより安定する。
この場合、前記外力付与部は、前記第1ハウジングに設けられるものであって、前記第2回路体を構成する一対の回路体同士の間に前記第1回路体を構成する回路基板が挿入される前の状態では前記一対の回路体に対して前記押圧力の付与を行わず、当該一対の回路体同士の間に当該回路基板が挿入された後に当該一対の回路体に対して前記押圧力の付与を行うものであることが、好ましい。仮に前記一対の回路体同士の間に前記回路基板が挿入される前に当該一対の回路体に両外側からの押圧力が加えられると当該一対の回路体が内側に撓んで当該回路体同士の間への前記回路基板の挿入が困難になるおそれがあるが、前記の外力付与部は前記挿入前は前記押圧力の付与を行わないことで前記一対の回路体同士の間への前記回路基板の挿入を容易にしながら、その挿入後に前記押圧力の付与を行うことで第1コイル部を覆う絶縁膜と第2コイル部を覆う絶縁膜との接触を確実にすることができる。
より具体的に、前記外力付与部は、前記第2回路体を構成する一対の回路体に対してそれぞれ外側に弾性的に撓み変形することが可能な一対の可撓片を含み、前記一対の回路体同士の間に前記第1回路体を構成する回路基板が挿入されてから前記一対の回路体の外側の面に接触することにより外側に撓み変形してその弾性復帰力で前記一対の回路体を外側から押圧するものが、好適である。あるいは、前記第2ハウジングが前記一対の回路体をそれぞれ外側から覆う回路体被覆部を有し、前記第1ハウジングが前記外力付与部として前記一対の回路体同士の間に前記第1回路体を構成する回路基板が挿入されてから前記回路体被覆部を両外側から挟持することにより当該回路体被覆部を内向きに撓ませて前記一対の回路体を両外側から間接的に押圧する挟持部を有するものであってもよい。
本発明において、前記第1コネクタは、前記第1コイル部として、外側第1コイル部と、前記第1回路形成面の法線方向について前記外側第1コイル部よりも前記第1回路体の内側に配置される内側第1コイル部と、を含むことが可能であり、同様に、前記第2コネクタは、前記第2コイル部として、外側第2コイル部と、前記第2回路形成面の法線方向について前記外側第2コイル部よりも前記第1回路体の内側に配置される内側第2コイル部と、を含むことが可能である。この場合、前記外側第1コイル部と前記外側第2コイル部との間で電磁誘導が行われるとともに前記内側第1コイル部と前記内側第2コイル部との間で電磁誘導が行われるように、当該電磁誘導のための距離が設定されてもよいし、前記外側第1コイル部と前記内側第2コイル部との間で電磁誘導が行われるとともに前記内側第1コイル部と前記外側第2コイル部との間で電磁誘導が行われるように、当該電磁誘導のための距離が設定されてもよい。いずれの場合も、複数の第1コイル部及び第2コイル部がそれぞれ前記第1及び第2回路形成面の法線方向に重ねて配置されることにより、コンパクトな構造でより複雑な回路間接続を達成することが可能になる。
以上のように、本発明によれば、第1回路体及び第2回路体に含まれる回路同士の電気的接続を、電磁誘導を利用して、かつコンパクトな構造で行うことが可能な電気接続装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電気接続装置の第1コネクタと第2コネクタとが結合される前の状態を示す斜視図である。 前記第1コネクタと前記第2コネクタとが結合された状態を示す斜視図である。 図2に示す電気接続装置により接続されるプリント回路基板の前端部と各フラット配線材の前端部とを示す断面側面図である。 前記プリント回路基板に設けられる第1導電材とこれに接続される各フラット配線材に設けられる第2導電材との関係を示す斜視図である。 前記第1導電材の第1コイル部と前記第2導電材の第2コイル部とを示す斜視図である。 前記プリント回路基板を収容するケースとこれに装着される第1ハウジングを示す斜視図である。 前記プリント回路基板を収容する前記ケース及び前記第1ハウジングを示す断面平面図である。 前記プリント回路基板を収容する前記ケース及び前記第1ハウジングを示す断面側面図である。 前記電気接続装置を前記フラット配線材側からみた一部断面正面図である。 図9のX−X線断面図である。 図9のXI−XI線断面図である。 図9のXII−XII線断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電気接続装置の断面正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電気接続装置の断面正面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電気接続装置の断面正面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る電気接続装置の斜視図である。 図16に示す電気接続装置をフラット配線材側から見た断面正面図である。 図17のXVIII−XVIII線断面図である。 図16に示す電気接続装置の断面正面図である。 図16に示す電気接続装置の接続対象であるフラット配線材の斜視図である。
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図12を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、この実施の形態に係る電気接続装置は、第1回路体であるプリント回路基板10と、第2回路体を構成する一対の回路体である一対のフラット配線材20A,20Bと、を相互に電磁誘導を利用して電気的に接続するためのものであって、前記プリント回路基板10に設けられる第1コネクタC1と、前記各フラット配線材20A,20Bに共通して設けられる第2コネクタC2と、を備える。
前記プリント回路基板10は、絶縁材料からなる基板本体12と、その表裏両面にプリント配線される複数の薄肉の第1導電材14と、を有する。第1導電材14は、特定方向(この実施の形態ではコネクタC1,C2同士の結合方向と平行な方向)に延びるように互いに平行に配列されている。本発明では、プリント回路基板10に含まれる導電材が全て本発明に係る第1導電材を構成してもよいし、プリント回路基板10に含まれる導電材のうちの一部のみが前記第1導電材を構成してもよい。
前記第1コネクタC1は、前記の複数の第1導電材14と、前記プリント回路基板10に連結される第1ハウジング30と、を備える。
図3〜図5に示すように、前記各第1導電材14は、第1コイル部15と、第1外側導電部16と、第1中継部17と、第1内側導電部18と、を一体に有する。
前記第1コイル部15は、前記基板本体12の前端に沿って並ぶ複数の位置にそれぞれ配置される。各第1コイル部15は、当該基板本体12の表裏両面により構成される第1回路形成面に沿う形状であって、当該第1回路形成面の法線方向に延びる中心軸回りで渦を巻く形状を有する。
前記第1外側導電部16は前記第1コイル部15と同一平面上で特定方向に直線状に延びる形状を有し、その一方の端末が図略の接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第1コイル部15の渦巻き部分の外側端15aにつながっている。前記第1中継部17は、この実施の形態では円筒状をなし、前記第1コイル部15の渦巻き部分の中心15bから前記第1回路形成面の法線方向(この実施の形態ではプリント回路基板10の基板本体12の厚み方向)と平行な方向に沿って前記プリント回路基板10の内側に向かって延びる。前記第1内側導電部18は、前記第1外側導電部16よりも前記基板本体12の内側の位置で当該第1外側導電部16と平行に延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第1中継部17につながる。
従って、この第1導電材14は、前記第1外側導電部16の接続端末から第1コイル部15及び第1中継部17を介して前記第2内側導電部18の接続端末に至るまで一体につながっており、当該接続端末同士の間に電位差が与えられることにより、前記第1コイル部15に電流が流れることが可能である。
前記プリント回路基板10には、その表裏両面において、前記第1コイル部15及び前記第1外側導電部16を外側から覆う絶縁材料からなる絶縁膜13が形成されている。この絶縁膜13は薄肉のものであることが好ましく、例えば0.1〜0.5mm程度のものが好適である。
前記第1導電材14を含むプリント回路基板10は、例えば次の要領にて製造することが可能である。
1)基板本体12を構成する中間層12a(図3)の表裏両面にそれぞれ第1内側導電部18をプリント配線する。
2)前記中間層12aの表裏両面の上にそれぞれ外側層12b,12bを積層する。各外側層12bには前記各第1内側導電部18の端部に通ずる貫通穴を設けておく。
3)前記貫通穴の内周面上に導電膜を形成することにより前記第1内側導電部18につながる筒状の第1中継部17を形成する。
4)前記各外側層12b,12bの表面にそれぞれ前記第1中継部17とつながる第1コイル部15及びこれにつながる第1外側導電部16をプリント配線する。
5)前記第1コイル部15及び前記第1外側導電部16の上に絶縁膜13を形成する。
前記第1ハウジング30は、図6〜図8に示すように、前記プリント回路基板10を収容するケース40を媒介として、前記各第1コイル部15を収容するように当該プリント回路基板10に連結される。
図7に示すように、前記プリント回路基板10の前端の中央には、その左右両側部分よりも前方に突出する突出部11が形成され、この突出部11の前端に沿って前記第1コイル部15が配列されている。前記ケース40は、前記プリント回路基板10を上下及び両側方から覆う周壁42と、この周壁42の一方の端部を塞ぐ端壁44と、を有し、前記周壁42内に前記プリント回路基板10がその後端(前記突出部11と反対側の端)が突き当たるまで挿入されることにより、当該プリント回路基板10が当該ケース40内に収容される。前記周壁42の内側面からは前記プリント回路基板10を上下から挟持するためのリブ43が内向きに突出している。また、前記周壁42の左右両側かつ前側の部分には左右両外側に突出する係止突起46が形成されている。
前記第1ハウジング30は、前記ケース40の前端部分に当該前端部分の開口を塞ぐように装着されることにより、当該ケース40を介して前記プリント回路基板10に連結される。具体的に、この第1ハウジング30は、前記突出部11を上下及び左右両側方から覆う角筒状のフード部32と、このフード部32の左右両側部につながる取付部34と、を有し、取付部34は前記プリント回路基板10の左右両側前端部を前方から覆う部分と前記周壁42の左右両側前端部を外側から覆う部分と、を有する。後者の部分にはこれを貫通する貫通穴36が設けられ、この貫通穴36に前記ケース40の係止突起46が係合することにより当該ケース40に当該第1ハウジング30が係止される。
前記一対のフラット配線材20A,20Bは、薄肉かつ長尺の形状を有し、これらの前端部が前記プリント回路基板10の前端部の表裏両側に配置されることが可能となるように、かつ、当該フラット配線材20A,20Bがその厚み方向と平行な方向に互いに対向するように、配線される。
各フラット配線材20A,20Bは、その長手方向に延びる薄肉導体からなる複数本の第2導電材24と、これらの導電材を被覆する長尺かつ薄肉の絶縁材料からなる絶縁層2と、この絶縁層2の前端部分の外側面(両面のうちフラット配線材20A,20Bの絶縁層2同士が互いに対向する面と反対側の面)に貼着される補強板29と、を有する。第2導電材24は、特定方向(この実施の形態ではコネクタC1,C2同士の結合方向と平行な方向)に延びるように互いに平行に配列され、前記絶縁層22は前記第2導電材24の配列方向を幅方向とする偏平かつ長尺の形状を有する。各フラット配線材20A,20Bについても、それぞれに含まれる導電材が全て本発明に係る第2導電材を構成してもよいし、それぞれに含まれる導電材のうちの一部のみが前記第2導電材を構成してもよい。
前記第2コネクタC2は、前記の複数の第2導電材24と、前記各フラット配線材20A,20Bに連結される第2ハウジング50と、を備える。
図3〜図5に示すように、前記各第2導電材24は、第2コイル部25と、第2外側導電部26と、第2中継部27と、第2内側導電部28と、を一体に有する。
前記第2コイル部25は、前記絶縁層2の前端に沿って並ぶ複数の位置にそれぞれ配置される。各第2コイル部25は、当該絶縁層2の内側面(両面のうち他方のフラット配線材20Bに対向する側の面)により構成される第2回路形成面に沿う形状であって、当該第2回路形成面の法線方向に延びる中心軸回りで渦を巻く形状を有する。
前記第2外側導電部26は前記第2コイル部25と同一平面上で特定方向に直線状に延びる形状を有し、その一方の端末が図略の接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第2コイル部25の渦巻き部分の外側端25aにつながっている。前記第2中継部27は、この実施の形態では円筒状をなし、前記第2コイル部25の渦巻き部分の中心25bから前記第2回路形成面の法線方向(この実施の形態では絶縁層22の厚み方向)と平行な方向に沿って前記絶縁層22の内側に向かって延びる。前記第2内側導電部28は、前記第2外側導電部26よりも前記絶縁層22の内側の位置で当該第2外側導電部26と平行に延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第2中継部27につながる。
従って、この第2導電材24は、前記第2外側導電部26の接続端末から第2コイル部25及び第2中継部27を介して前記第2内側導電部28の接続端末に至るまで一体につながっている。
前記各絶縁層22の内側面には、前記第2コイル部25及び前記第2外側導電部26を外側から覆う絶縁膜23が形成されている。この絶縁膜23は、前記絶縁膜13と同様に薄肉のものであることが好ましく、例えば0.1〜0.5mm程度のものが好適である。
前記各第2導電材24は、いずれも、前記第1導電材14と同じ要領で製造されることが可能である。
前記第2ハウジング50は、前記各第2コイル部25を収容するように前記各フラット配線材20A,20Bに連結されるとともに、前記第1ハウジング30と嵌合可能な形状を有する。
具体的に、前記第2ハウジング50は、その全体が絶縁材料により一体に成形され、その後方から前記各フラット配線材20A,20Bの前端部が挿入可能な一対の配線材収容室52A,52Bを囲む形状を有し、両配線材収容室52A,52B同士の間に中間壁51が介在する。各フラット配線材20A,20Bの補強板29の左右両側面には図12に示すような被係止凹部29aが形成される一方、前記第2ハウジング50の左右両側壁の内側面からはランス53がそれぞれ内向きに突出し、これらのランス53が前記各被係止凹部29aに係合されることにより、当該第2ハウジング50に当該フラット配線材20A,20Bが係止される。換言すれば、第2ハウジング50はその内部に前記各フラット配線材20A,20Bの第2コイル部25を収容するように当該各フラット配線材20A,20Bに連結される。
一方、前記中間壁51の前方には当該第2ハウジング50の前方から前記プリント回路基板10の突出部11が挿入可能な基板受入れ室54が形成され、この基板受入れ室54に挿入される突出部11の表裏両面にそれぞれ配置された第2コイル部25が、前記各配線材収容室52A,52Bに挿入される各フラット配線材20A,20Bの前端部に配置された第1コイル部15とそれぞれ対向するように(この実施の形態では各コイル部15,25を覆う絶縁膜13,23同士が接触するように)、前記基板受入れ室54と前記各配線材収容室52A,52Bとの相対位置関係が設定されている。
すなわち、前記各フラット配線材20A,20Bは、これらに配置された第2コイル部25同士がそれぞれ隙間(基板受入れ室54)をおいて対向するように共通の前記第2ハウジング50に連結されている。
前記第2ハウジング50は、前記第1ハウジング30のフード部32の内側に嵌入されることが可能な外形を有する。両ハウジング30,50には、図1及び図11に示すように、これらのハウジング30,50の嵌合状態を保持するための第1ロック部35a及び第2ロック部55aがそれぞれ形成されている。前記第1ロック部35aは、前記第1ハウジング30の上壁35の前端から下向きに突出する突起により構成される。これに対して前記第2ハウジング50の上部には下向きに弾性的に撓み変形が可能な形状を有するロック片55が形成され、このロック片55の上面から上向きに前記第2ロック部55aが突出している。これらのロック部35a,55aは図11に示すように互いに係合することで両ハウジング30,50の嵌合状態を保持する。
この嵌合状態では、前記第2コイル部25同士の間の基板受入れ室54内に前記プリント回路基板10の前端部のうちの突出部11が挿入されてその表裏両側の第1コイル部15がそれぞれ前記各第2コイル部25と対向する。この実施の形態では、両コイル部15,25の中心軸同士が合致する姿勢で、プリント回路基板10の表裏両面である第1回路形成面と各フラット配線材20A,20Bの内側面である第2回路形成面とが互いに対向するとともに、かつ、これらのコイル部15,25をそれぞれ覆う絶縁膜13,23同士が接触するように、両ハウジング30,50が前記プリント回路基板10及び各フラット配線材20A,20Bにそれぞれ連結されている。
前記第1コイル部15,25の形状、すなわち渦巻き形状は、これらが前記姿勢で対向する状態で当該両コイル部15,25のうちの一方のコイル部(例えば第1コイル部15)を流れる電流が電磁誘導によって他方のコイル部(例えば前記第2コイル部25)を流れる電流を発生させる形状に設定されている。
この電気接続装置によれば、第1ハウジング30と第2ハウジング50との嵌合により、両ハウジング30,50にそれぞれ連結されているプリント回路基板10と各フラット配線材20A,20Bに配置された第1コイル部15と第2コイル部25とを同軸状態で互いに対向させることができ、この状態で第1コイル部15に電流が流れるときに両コイル部15,25間の電磁誘導によって第2コイル部25に電流を流すことができる。また、前記第1及び第2コイル部15,25をそれぞれ含む第1導電材14及び第2導電材24は前記第1及び第2回路形成面にそれぞれ沿うように形成され、かつ、これら第1及び第2回路形成面が互いに対向する姿勢で前記第1及び第2コイル部15,25間での電磁誘導が達成されるから、従来のように電磁誘導のためのコイルの軸心が回路基板の表面と平行となる姿勢で当該コイルが当該回路基板に付設されるコネクタに比してきわめてコンパクトな構造で第1及び第2回路体間での電磁誘導による電気接続を達成することができる。
前記第1コイル部15は前記プリント回路基板10の一方の面にのみ設けられてもよく、この場合にはフラット配線材20Aまたは20Bのみが接続対象となる。しかし、前記の実施の形態では、第1ハウジング30と第2ハウジング50との嵌合により、プリント回路基板10の表裏裏面にそれぞれ設けられた第1導電材14と一対のフラット配線材20A,20Bにそれぞれ設けられた第2導電材24との接続をコンパクトな構造で同時に行うことができる。
特に、前記のように各コイル部15,25の表面に絶縁膜13,23が形成されて両絶縁膜13,23を接触させるようにハウジング30,50同士が嵌合するものでは、当該絶縁膜13,23の厚みを利用して前記第1コイル部15と前記第2コイル部25との間での距離をその電磁誘導に適した距離に正確に規定することができる。
次に、本発明の第2〜第4の実施の形態をそれぞれ図13〜図15を参照しながら説明する。
前記のように両絶縁膜13,23同士の接触によりコイル部15,25間の距離を規定する場合、前記第1ハウジング30及び前記第2ハウジング50の少なくとも一方は、両ハウジング30,25同士の嵌合時にプリント回路基板10及びフラット配線材20A,20Bののうちの少なくとも一方に当該絶縁膜13,23同士を圧接させる向きの外力を加える外力付与部を有することが、好ましい。この外力付与部は、前記絶縁層同士の接触をより確実にして両コイル部間の距離を安定させることができる。
図13に示される第2の実施の形態では、前記外力付与部は、前記第1ハウジング30に設けられる一対のランス(可撓片)33により構成される。これらのランス33は、第1ハウジング30のフード部32の内側面から内向きに膨出する形状を有し、前記フラット配線材20A,20B同士の間に前記プリント回路基板10が挿入されてから前記フラット配線材20A,20Bの外側の面(この実施の形態では補強板29の外側面)に接触することにより外側に撓み変形してその弾性復帰力で前記フラット配線材20を外側から押圧する。すなわち、各ランス53は、前記フラット配線材20A,20B同士の間に前記プリント回路基板10が挿入される前の状態では前記フラット配線材20A,20Bに対して前記押圧力の付与を行わず、当該フラット配線材20A,20B同士の間に当該プリント回路基板10が挿入された後に当該フラット配線材20A,20Bに対して内向きの押圧力を付与するように、配置されている。
また、図14に示される第3の実施の形態では、前記第2ハウジング50が前記各フラット配線材20A,20B(の補強板29)をそれぞれ外側から覆う回路体被覆部50aを有する一方、前記第1ハウジング30のフード部32が前記外力付与部として挟持部32aを有する。この挟持部32aは、前記フラット配線材20A,20B同士の間に前記プリント回路基板10が挿入されてから前記回路体被覆部50aを両外側から挟持することにより当該回路体被覆部50aを内向きに撓ませて前記両フラット配線材20A,20Bを両外側から間接的に押圧する形状を有する。
また、図15に示される第4の実施の形態では、第2ハウジング50の前端部に撓み片である一対のランス57が形成され、これらのランス57が前記各配線材収容室52A,52Bに挿入されるフラット配線材20A,20Bを外側から押圧する。ただし、この実施の形態では、前記ランス57による押圧によってフラット配線材20A,20Bの前端部が内側に撓むことにより当該前端部同士の間隔が小さくなって当該前端部間へのプリント回路基板10の挿入が困難になるおそれがあるが、図13及び図14に示すような外力付与部は前記挿入前は前記押圧力の付与を行わないことで前記フラット配線材20同士の間への前記プリント回路基板10の挿入を容易にしながら、その挿入後に前記押圧力の付与を行うことで第1コイル部15を覆う絶縁膜13と第2コイル部25を覆う絶縁膜23との接触を確実にすることができる。
この効果は、第1導電材が第1回路体(前記実施形態ではプリント回路基板10)の片面にのみ形成されたものでも得ることが可能であるが、前記各実施形態のようにプリント回路基板10の表裏両面に第1コイル部15及び絶縁膜13が配置されてこれを両側から挟むようにフラット配線材20A,20B側にそれぞれ第2コイル部25及び絶縁膜23が配置されるものでは、各フラット配線材20A,20Bに作用する押圧力同士のバランスによってプリント回路基板10及びフラット配線材20A,20Bの撓み変形が有効に抑止され、絶縁膜13,23同士の接触がより安定する。
次に、第5の実施の形態を、図16〜図20を参照しながら説明する。
この実施の形態では、第1コネクタC1が、第1コイル部として、外側第1コイル部と、第1回路形成面の法線方向について前記外側第1コイル部よりも前記第1回路体の内側に配置される内側第1コイル部と、を含む。具体的に、第1回路体であるプリント回路基板10には、前記第1導電材14と同一形状の外側第1導電材14S及び内側第1導電材14Uが設けられ、内側第1導電材14Uは外側第1導電材14Sよりもプリント回路基板10の内側に配置される。前記外側第1導電材14S及び前記内側第1導電材14Uはそれぞれ外側第1コイル部15S及び内側第1コイル部15Uを含み、内側第1コイル部15Uは、前記第1回路形成面であるプリント回路基板10の表裏両面の法線方向(すなわちプリント回路基板10の厚み方向)について前記外側第1コイル部15Sよりも前記プリント回路基板10の内側に配置される。
前記プリント回路基板10には、前記第1〜第4の実施の形態にかかる第1ハウジング30と同一形状及び構造を有する第1ハウジング30が連結される。
同様に、この実施の形態に係る第2コネクタC2は、第2コイル部として、外側第2コイル部と、第2回路形成面の法線方向について前記外側第2コイル部よりも前記第1回路体の内側に配置される内側第2コイル部と、を含む。具体的に、この実施の形態では、前記第1〜第4実施形態に係るフラット配線材20A,20Bと同一の形状及び構造を有する4枚のフラット配線材20C,20D,20E,20Fが用意され、このうちフラット配線材20C,20Eが互いに積層されて第1の積層体を構成するとともにフラット配線材20D,20Fが互いに積層されて第2の積層体を構成し、これら第1及び第2の積層体が本発明にいう「一対の回路体」を構成する。
フラット配線材20C〜20Fのうち、フラット配線材20C,20Dはそれぞれフラット配線材20E,20Fの外側に配置されるとともに、前記第2導電材24と同一形状の複数の内側第2導電材24Uを有し、各外側第2導電材24Uは内側第2コイル部25Uを有する。フラット配線材20E,20Fはそれぞれ前記第2導電材24と同一形状の複数の外側第2導電材24Sを有し、各外側第2導電材24Sは外側第2コイル部25Sを有する。前記内側第2コイル部25Uは、第2回路形成面であるフラット配線材20C〜20Fの内側面の法線方向(すなわち各フラット配線材20C〜20Fを構成する絶縁層22の厚み方向)について、前記外側第2コイル部25Sよりも各積層体の内側(すなわち第1及び第2積層体の内側面から外向きに入り込んだ側)に配置される。
なお、「一対の回路体」のそれぞれは、前記のような積層体に限らず、例えば単一の絶縁層に外側第2導電材と内側第2導電材とが形成されたものでもよい。
前記フラット配線材20C,20Eからなる第1の積層体と、前記フラット配線材20D,20Fからなる第2の積層体は、共通の第2ハウジング50に連結される。この第2ハウジング50は、基本的に第1〜第4の実施の形態に係る第2ハウジング50と同一の形状及び構造を有しており、よって一対の配線材収容室52A,52Bを有するが、各配線材収容室52A,52Bは前記第1及び第2の積層体の挿入を受け入れる形状を有する。
前記第1ハウジング30及び前記第2ハウジング50は、前記第1〜第4の実施の形態と同様に嵌合可能でかつその嵌合状態を保持することが可能である。当該嵌合状態において、好ましくは、図19に示すように、外側第1コイル部15S、内側第1コイル部15U、内側第2コイル部25U、及び外側第2コイル部25Sが互いに同軸の位置(それぞれの中心軸が合致する位置)で重なるように、これらのコイル部が配置される。
この場合、前記外側第1コイル部15Sと前記外側第2コイル部25Sとの間で電磁誘導が行われるとともに前記内側第1コイル部15Uと前記内側第2コイル部25Uとの間で電磁誘導が行われるように、当該電磁誘導のための距離が設定されてもよいし、前記外側第1コイル部15Sと前記内側第2コイル部25Uとの間で電磁誘導が行われるとともに前記内側第1コイル部15Uと前記外側第2コイル部25Sとの間で電磁誘導が行われるように、当該電磁誘導のための距離が設定されてもよい。いずれの場合も、複数の第1コイル部及び第2コイル部がそれぞれ前記第1及び第2回路形成面の法線方向に重ねて配置されることにより、コンパクトな構造でより複雑な回路間接続を達成することが可能になる。
なお、互いに電磁誘導を行わないコイル部の対については、これらのコイル部は必ずしも同軸に配置されることを要しない。例えば前記外側第1コイル部15Sと前記外側第2コイル部25Sとの間で電磁誘導が行われるとともに前記内側第1コイル部15Uと前記内側第2コイル部25Uとの間で電磁誘導が行われる場合、外側第1コイル部15Sと内側第2コイル部25Uとは同軸に配置されていなくてもよく、同様に内側第1コイル部15Uと外側第2コイル部25Sとは同軸に配置されていなくてもよい。
本発明に係る第1回路体は前記のプリント回路基板10に限定されない。同様に第2回路体も前記のフラット配線材20A〜20Fに限定されない。例えば第1及び第2回路体がともにプリント回路基板である場合、すなわち、プリント回路基板同士の電気的接続を行う場合や、第1及び第2回路体がともにフラット配線材である場合、すなわち、フラット配線材同士を接続する場合にも、本発明を有効に適用することが可能である。
C1 第1コネクタ
C2 第2コネクタ
10 プリント回路基板
12 基板本体
13,23 絶縁膜
14 第1導電材
14S 外側第1導電材
14U 内側第1導電材
15 第1コイル部
15S 外側第1コイル部
15U 内側第1コイル部
15a 第1コイル部の外側端
15b 第1コイル部の中心
16 第1外側導電部
17 第1中継部
18 第1内側導電部
20A〜20F フラット配線材
22 絶縁層
24 第2導電材
24S 外側第2導電材
24U 内側第2導電材
25 第2コイル部
25S 外側第2コイル部
25U 内側第2コイル部
25a 第2コイル部の外側端
25b 第2コイル部の中心
26 第2外側導電部
27 第2中継部
28 第2内側導電部
30 第1ハウジング
32 フード部
32a 挟持部
33 ランス(可撓片)
40 ケース
50 第2ハウジング
50a 回路体被覆部
52A,52B 配線材収容室
54 基板受入れ室

Claims (13)

  1. 第1回路形成面を有する第1回路体と、第2回路形成面を有する第2回路体とを電気的に接続するための電気接続装置であって、
    前記第1回路体に設けられる第1コネクタと、
    前記第2回路体に設けられる第2コネクタと、を備え、
    前記第1コネクタは、前記第1回路形成面に沿って形成され、かつ、当該第1回路形成面の法線方向に延びる中心軸回りで渦を巻く形状の第1コイル部を有する第1導電材と、前記第1コイル部を収容するように前記第1回路体に連結される第1ハウジングと、を有し、
    前記第2コネクタは、前記第2回路形成面に沿って形成され、かつ、当該第2回路形成面の法線方向に延びる中心軸回りで渦を巻く形状の第2コイル部を有する第2導電材と、前記第2コイル部を収容するように前記第2回路体に連結されるとともに、前記第1ハウジングと嵌合可能な形状をもつ第2ハウジングと、を有し、
    前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングは、これらのハウジング同士が嵌合した状態で前記第1回路形成面と前記第2回路形成面が互いに対向し、かつ、前記第1コイル部と前記第2コイル部がこれらの中心軸が互いに合致する姿勢で対向するように、前記第1回路体及び前記第2回路体にそれぞれ連結され、
    前記第1コイル部及び前記第2コイル部は、これらが前記姿勢で対向する状態で当該第1コイル部及び当該第2コイル部のうちの一方のコイル部を流れる電流が電磁誘導によって他方のコイル部を流れる電流を発生させる形状を有する、電気接続装置。
  2. 請求項1記載の電気接続装置であって、前記第1導電材は、前記第1コイル部と同一平面上で延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第1コイル部の渦巻き部分の外側端につながる第1外側導電部と、前記第1コイル部の渦巻き部分の中心から前記第1回路形成面の法線方向と平行な方向に沿って前記第1回路体の内側に向かって延びる第1中継部と、前記第1外側導電部よりも前記第1回路体の内側の位置で当該第1外側導電部と平行に延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第1中継部につながる第1内側導電部と、を有する、電気接続装置。
  3. 請求項1または2記載の電気接続装置であって、前記第2導電材は、前記第2コイル部と同一平面上で延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第2コイル部の渦巻き部分の外側端につながる第2外側導電部と、前記第2コイル部の渦巻き部分の中心から前記第2回路形成面の法線方向と平行な方向に沿って前記第2回路体の内側に向かって延びる第2中継部と、前記第2外側導電部よりも前記第2回路体の内側の位置で当該第2外側導電部と平行に延びてその一方の端部が接続端末を構成するとともに他方の端部が前記第2中継部につながる第2内側導電部と、を有する、電気接続装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電気接続装置であって、前記第1回路体はそれぞれが前記第1回路形成面を構成する表裏両面を有する回路基板であり、各第1回路形成面にそれぞれ前記第1コイル部が設けられ、前記第2回路体はそれぞれが第2コイル部を有する一対の回路体を含み、これら第2コイル部同士が隙間をおいて対向するように前記一対の回路体が共通の前記第2ハウジングに連結され、前記第1及び第2ハウジング同士の嵌合により前記第2コイル部同士の間に前記第1回路体が挿入されてその表裏両側の第1コイル部がそれぞれ前記各第2コイル部に対向する、電気接続装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電気接続装置であって、前記第1回路体及び前記第2回路体における前記第1コイル部及び前記第2コイル部の外側にそれぞれこれを被覆する絶縁材料からなる絶縁膜が形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合時に前記絶縁膜同士が接触するように当該第1ハウジング及び第2ハウジングが前記第1回路体及び前記第2回路体に連結される、電気接続装置。
  6. 請求項5記載の電気接続装置であって、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの少なくとも一方は、これらのハウジング同士の嵌合時に前記第1回路体及び第2回路体のうちの少なくとも一方に両回路体の絶縁膜同士を圧接させる向きの外力を加える外力付与部を有する、電気接続装置。
  7. 請求項6記載の電気接続装置であって、前記各第1コイル部及び前記各第2コイル部の表面に当該コイル部を覆う絶縁膜が形成され、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの嵌合時に前記絶縁膜同士が接触するように当該第1ハウジング及び第2ハウジングが前記第1回路体及び前記第2回路体に連結されるとともに、前記外力付与部は、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの少なくとも一方は、これらのハウジング同士の嵌合時に前記第2回路体を構成する前記一対の回路体を両外側から押圧することにより当該一対の回路体の第2コイル部を覆う絶縁膜をそれぞれ前記第1コイル部を覆う絶縁膜に圧接させる、電気接続装置。
  8. 請求項7記載の電気接続装置であって、前記外力付与部は、前記第1ハウジングに設けられるものであって、前記第2回路体を構成する一対の回路体同士の間に前記第1回路体を構成する回路基板が挿入される前の状態では前記一対の回路体に対して前記押圧力の付与を行わず、当該一対の回路体同士の間に当該回路基板が挿入された後に当該一対の回路体に対して前記押圧力の付与を行うものである、電気接続装置。
  9. 請求項8記載の電気接続装置であって、前記外力付与部は、前記第2回路体を構成する一対の回路体に対してそれぞれ外側に弾性的に撓み変形することが可能な一対の可撓片を含み、前記一対の回路体同士の間に前記第1回路体を構成する回路基板が挿入されてから前記一対の回路体の外側の面に接触することにより外側に撓み変形してその弾性復帰力で前記一対の回路体を外側から押圧する、電気接続装置。
  10. 請求項8記載の電気接続装置であって、前記第2ハウジングが前記一対の回路体をそれぞれ外側から覆う回路体被覆部を有し、前記第1ハウジングが前記外力付与部として前記一対の回路体同士の間に前記第1回路体を構成する回路基板が挿入されてから前記回路体被覆部を両外側から挟持することにより当該回路体被覆部を内向きに撓ませて前記一対の回路体を両外側から間接的に押圧する挟持部を有する、電気接続装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の電気接続装置であって、前記第1コネクタは、前記第1コイル部として、外側第1コイル部と、前記第1回路形成面の法線方向について前記外側第1コイル部よりも前記第1回路体の内側に配置される内側第1コイル部と、を含み、前記第2コネクタは、前記第2コイル部として、外側第2コイル部と、前記第2回路形成面の法線方向について前記外側第2コイル部よりも前記第1回路体の内側に配置される内側第2コイル部と、を含む、電気接続装置。
  12. 請求項11記載の電気接続装置であって、前記外側第1コイル部と前記外側第2コイル部との間で電磁誘導が行われるとともに前記内側第1コイル部と前記内側第2コイル部との間で電磁誘導が行われるように、当該電磁誘導のための距離が設定されている、電気接続装置。
  13. 請求項11記載の電気接続装置であって、前記外側第1コイル部と前記内側第2コイル部との間で電磁誘導が行われるとともに前記内側第1コイル部と前記外側第2コイル部との間で電磁誘導が行われるように、当該電磁誘導のための距離が設定されている、電気接続装置。
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