JP2014175406A - インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法及びプリント配線板 - Google Patents

インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法及びプリント配線板 Download PDF

Info

Publication number
JP2014175406A
JP2014175406A JP2013045545A JP2013045545A JP2014175406A JP 2014175406 A JP2014175406 A JP 2014175406A JP 2013045545 A JP2013045545 A JP 2013045545A JP 2013045545 A JP2013045545 A JP 2013045545A JP 2014175406 A JP2014175406 A JP 2014175406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inductor
layer
resin
pattern
inductor component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013045545A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Mano
靖彦 真野
Kazuhiro Yoshikawa
吉川  和弘
Toshimasa Yano
利昌 矢野
Takashi Kariya
隆 苅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP2013045545A priority Critical patent/JP2014175406A/ja
Publication of JP2014175406A publication Critical patent/JP2014175406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】インダクタンス特性(Q値)の良好なインダクタ部品を提供する。
【解決手段】インダクタパターン158A、158C、158E、158G間に磁性体層174A、174C、174Eが設けられる。インダクタパターン上に絶縁膜175Gを介して磁性体層が形成されている。インダクタパターンと磁性体層とが0.5〜10μm離れることで、距離の二乗に反比例する電磁界強度が弱まり、インダクタパターン表面に発生する渦電流が小さくなり、インダクタ部品のQ値が劣化しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、層間絶縁層上にインダクタパターンを形成する積層基板プロセスで形成されるインダクタ部品、該インダクタ部品の製造方法、該インダクタ部品を用いるプリント配線板に関する。
特許文献1には、積層基板プロセスで形成されるコイル構造体が開示されている。該コイル構造体は、絶縁性の樹脂材料から成る矩形の基体にコイルを形成して成る。そして、絶縁性の樹脂材料の磁性フィラーを分散させることで電気特性の向上が図られている。
特開2007−53311号公報
このような積層基板プロセスで形成されるインダクタ部品において、コイルを覆う樹脂層に磁性粒子が含有される場合、高周波電流の流れるコイル表面で、表皮効果によって磁性粒子との間に渦電流が流れる。この渦電流は、磁性粒子に起因する高周波電磁界がコイルに接した際に、その電磁界を打ち消すようにコイルに発生するループ状の電流である。このような渦電流が発生することで、コイルの抵抗が上昇し、インダクタンス特性(Q値)が低下する原因になると考えられる。特に、コイルと該コイルを覆う樹脂層との密着性を改善するため、コイル表面に粗化層を設けた際に、粗化層と磁性粒子を含む樹脂層とが直接接すると、渦電流によるQ値の低下が予想される。
本発明の目的は、インダクタンス特性(Q値)の良好なインダクタ部品、該インダクタ部品の製造方法を提供することにある。
本願発明は、第1層間絶縁層と、該第1層間絶縁層上に設けられる第1インダクタパターンと、前記第1層間絶縁層と前記インダクタパターン上に設けられる第2層間絶縁層と、前記第2層間絶縁層上に設けられる第2インダクタパターンとを有するインダクタ部品であって、
前記第2層間絶縁層は、前記第1インダクタパターンを覆う磁性体層を含み、
前記第1インダクタパターンと前記磁性体層との間には絶縁膜が形成されていることを技術的特徴とする。
本願発明では、インダクタパターンと磁性体層との間には絶縁膜が形成されており、インダクタパターンと磁性体層とが離れるため、距離の二乗に反比例する電磁界強度が弱まり、インダクタパターン表面に発生する渦電流が小さくなり、インダクタ部品のQ値が劣化しない。
本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の断面図。 第1実施形態のインダクタ部品の断面図。 第1実施形態に係るインダクタ部品の各インダクタパターンを示す平面図。 第1実施形態の第1改変例に係るインダクタ部品の断面図及び平面図。 第1実施形態のインダクタ部品の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のインダクタ部品の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のインダクタ部品の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のインダクタ部品の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のインダクタ部品の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態の第2改変例に係るインダクタ部品の断面図。 本発明の第1実施形態の第2改変例に係るプリント配線板の断面図。 第2実施形態のインダクタ部品の断面図。 第2実施形態のインダクタ部品の製造方法を示す工程図。 第3実施形態のインダクタ部品の断面図。 第3実施形態のインダクタ部品の製造方法を示す工程図。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るプリント配線板10の断面が図1に示される。プリント配線板10は、第1面(F)とその第1面と反対側の第2面(S)とを有するコア基材30を有している。プリント配線板10の薄型化を図るといった観点から、コア基材30の厚みは200μm以下であることが好ましく、100μm以下であることがより好ましい。
コア基材30はキャビティ(開口部)20を有している。本実施形態では、キャビティ20はコア基材30を貫通している。
キャビティ20の内部には、インダクタ部品110が収容されている。キャビティ20の側壁とインダクタ部品110との隙間には樹脂50が充填されている。これにより、インダクタ部品110がキャビティ20の内部において固定されている。
コア基材30の第1面F上には導体パターン34Aが、第2面S上には導体パターン34Bが形成されている。コア基材30は、複数の貫通孔31を有しており、貫通孔31の内部には、導体パターン34A、34Bを接続するスルーホール導体36が形成されている。
スルーホール導体36は、貫通孔31内をめっきで充填することにより形成される。貫通孔31は、コア基材30の第1面Fに開口する第1開口部31aと、第2面Sに開口する第2開口部31bとで形成されている。第1開口部31aは第1面から第2面に向かってテーパしているとともに、第2開口部31bは第2面から第1面に向かってテーパしており、該第1開口部31aと該第2開口部31bはコア基材30の内部で繋がっている。
コア基材30の第1面Fとインダクタ部品110上に第1のビルドアップ層が形成されている。第1のビルドアップ層は、コア基材30の第1面Fとインダクタ部品110上に形成されている絶縁層50Aと、その絶縁層50A上の導体パターン58Aと、絶縁層50Aの内部に設けられ導体パターン58Aと導体パターン34Aとを接続するビア導体60Aとを有する。絶縁層50Aの内部には、さらに導体パターン58Aと後述するインダクタ部品110の電極とを接続するビア導体60Aaが設けられている。
第1のビルドアップ層は、さらに絶縁層50A上及び導体パターン58A上に設けられている絶縁層50Cと、絶縁層50C上の導体パターン58Cと、絶縁層50Cの内部に設けられ導体パターン58Aと導体パターン58Cとを接続するビア導体60Cとを有する。
コア基材30の第2面S上とインダクタ部品110上とには、第2のビルドアップ層が形成されている。第2のビルドアップ層は、上述した第1のビルドアップ層に対してビア導体60Aaが省略されている。すなわち、この第2のビルドアップ層の構成は、ビア導体60A2の構成以外は第1のビルドアップ層と同様であるので、説明は省略する。
第1のビルドアップ層上と第2のビルドアップ層上とには、開口71を有するソルダーレジスト層70が形成されている。ソルダーレジスト層70の開口により露出している導体パターン58C、58Dは、後述する半田バンプが形成されるパッドとして機能する。パッド上には、Ni/Au又はNi/Pd/Auなどの金属膜72、74が形成され、その金属膜上に半田バンプ76U、76Dが形成されている。第1のビルドアップ層上に形成されている半田バンプ76Uを介してICチップがプリント配線板10に搭載される。第2のビルドアップ層上に形成されている半田バンプ76Dを介してプリント配線板10はマザーボードに搭載される。
ここで、コア基材30の両面に設けられている絶縁層50A、50Bには、ガラスクロス等の周知の芯材が含有されていることが好ましい。これにより、プリント配線板10に剛性が付与される。その結果、例えば半田バンプを形成する際に生じる熱履歴によってプリント配線板10が反ることが抑制される。
コア基材30の両面の絶縁層50A、50B上に形成されている絶縁層50C、50Dについては、芯材を含有させるか否かは任意である。絶縁層50C、50Dが芯材を含有する場合、プリント配線板10の剛性がさらに高められる。一方、絶縁層50C、50Dが芯材を含有しない場合、絶縁層50C、50D上の導体パターン58C、58Dを高密度に形成することが可能となる。
第1実施形態では、コア基材30の内部にインダクタ部品110が内蔵されるので、そのインダクタ特性(インダクタンス、Q値)がビルドアップ層の導体パターンの層数に依存することは無い。
層間絶縁層とインダクタパターンとが交互に積層されているインダクタ部品がプリント配線板に内蔵されても、第1実施形態では、コア基材上のビルドアップ層の厚み(導体パターンの層数)が増えない。
コア基材の厚みは、コア基材上の絶縁層の厚みより一般的に厚いので、第1実施形態では、コア基材上の絶縁層の層数を増やすことなく、パターンの層数の多いインダクタ部品をプリント配線板に内蔵することができる。薄いプリント配線板であっても、インダクタンスの高いインダクタ部品が内蔵される。
第1実施形態のインダクタ部品110の拡大図が図2に示される。
第1実施形態のインダクタ部品110は、最下の樹脂層(支持層)150Gと、樹脂層150G上に設けられている第1のインダクタパターン158Gと、インダクタパターン158G上、及び、インダクタパターン非形成の絶縁層150G露出部に被覆されている非磁性の絶縁膜175Gと、該絶縁膜175G上に形成されている磁性体層174Eと、磁性体層174Eを被覆する第1樹脂層150Eと、第1樹脂層150E上に設けられているインダクタパターン158Eとを有している。
絶縁膜175Gは、樹脂と無機粒子とを含んでいる。磁性体層174Eを構成する樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリベンゾシクロブテン樹脂、ポリアリーレンエーテル樹脂、ポリシロキサン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリシクロオレフィン樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリスチレン樹脂等、又はこれらの混合物等が挙げられる。無機粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、ドロマイト等が挙げられる。
磁性体層174Eは、樹脂と磁性粒子とを含んでいる。磁性体層174Eを構成する樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリベンゾシクロブテン樹脂、ポリアリーレンエーテル樹脂、ポリシロキサン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリシクロオレフィン樹脂、シアネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリスチレン樹脂等、又はこれらの混合物等が挙げられる。磁性体層174Eを構成する磁性粒子としては、軟磁性体であれば任意であり、例えば鉄、軟磁性鉄合金、ニッケル、軟磁性ニッケル合金、コバルト、軟磁性コバルト合金、軟磁性鉄(Fe)−シリコン(Si)系合金、軟磁性鉄(Fe)−窒素(N)系合金、軟磁性鉄(Fe)−炭素(C)系合金、軟磁性鉄(Fe)−ホウ素(B)系合金、軟磁性鉄(Fe)−リン(P)系合金、軟磁性鉄(Fe)−アルミニウム(Al)系合金、軟磁性鉄(Fe)−アルミニウム(Al)−シリコン(Si)系合金等が挙げられる。
絶縁膜175Gを形成する樹脂は、上述した磁性体層174Eに含有される樹脂と同じ材料から形成されることが好ましい。これにより、磁性体層174Eと絶縁膜175Gはとの密着性が向上する。更に、絶縁膜175Gの熱膨張係数と磁性体層の熱膨張係数とが等しくなるように、絶縁膜175G中の無機粒子の量が調整されることが望ましい。熱膨張差に起因するクラックの発生を抑えることができる。
インダクタパターン158Gは、支持層150G上の銅箔535と銅箔535上の無電解めっき膜537と無電解めっき膜537上の電解めっき膜539とから形成されている。インダクタパターン158Eは、第1樹脂層150E上の銅箔152と銅箔152上の無電解めっき膜154と無電解めっき膜154上の電解めっき膜156とから形成されている。
磁性体層174Eは、開口174Eaを有している。開口の内部には樹脂層(第2樹脂層)150EEが充填されている。本実施形態では、この第2樹脂層150EEは、第1樹脂層150Eの一部である。すなわち、第1樹脂層150Eが開口174Eaの内部に入り込んでいる。
第1樹脂層150Eは、開口174Eaから露出するインダクタパターン158Gに至る貫通孔150Eaを有している。貫通孔150Eaの内部には、無電解めっき膜154とその上の電解めっき膜156とからなるビア導体160Gが形成されている。このビア導体160Gにより、インダクタパターン158Gとインダクタパターン158Eとが接続されている。
インダクタパターン158E上には、磁性体層174Cと樹脂層150Cとが順次形成されている。
インダクタパターン158Cは、樹脂層150C上の銅箔152と銅箔152上の無電解めっき膜154と無電解めっき膜154上の電解めっき膜156とから形成されている。磁性体層174Cは、開口174Caを有している。開口の内部には第2樹脂層150CEが充填されている。本実施形態では、この第2樹脂層150CEは、樹脂層150Cの一部である。すなわち、樹脂層150Cが開口174Caの内部に入り込んでいる。
樹脂層150Cは、開口174Caから露出するインダクタパターン158Eに至る貫通孔150Caを有している。貫通孔150Caの内部には、無電解めっき膜154と電解めっき膜156とからなるビア導体160Eが形成されている。このビア導体160Eにより、インダクタパターン158Eとインダクタパターン158Cとが接続されている。
インダクタパターン158C上には、磁性体層174Aと樹脂層150Aとが順次形成されている。
インダクタパターン158Aは、樹脂層150A上の銅箔152と銅箔152上の無電解めっき膜154と無電解めっき膜154上の電解めっき膜156とから形成されている。磁性体層174Aは、開口174Aaを有している。開口の内部には第2樹脂層150AEが充填されている。本実施形態では、この第2樹脂層150AEは、樹脂層150Aの一部である。すなわち、樹脂層150Aが開口174Aaの内部に入り込んでいる。
樹脂層150Aは、開口174Aaから露出するインダクタパターン158Cに至る貫通孔150Aaを有している。貫通孔150Aaの内部には、無電解めっき膜154とその上の電解めっき膜156とからなるビア導体160Cが形成されている。このビア導体160Cにより、インダクタパターン158Cとインダクタパターン158Aとが接続されている。
第1実施形態では、磁性体粒子を混合した樹脂から成る磁性体層174A、174C、174Eを異なる層に位置するインダクタパターンの間に配置することで、透磁率が増大する。これにより層数の少ない薄いインダクタ部品で所望のインダクタンス量を得ることができる。そのため、コア基材にインダクタ部品を内蔵しているプリント配線板の厚みを薄くすることが出来る。
また、ビア導体160Gは、磁性体層174Eの第1貫通孔174Eaに充填された充填樹脂(第2樹脂層)150EE内の第2貫通孔150Eaに形成されている。ビア導体160E、160Cも同様の構成を有している。インダクタパターン158A、158C、158E、158G同士を接続するビア導体160C、160E、160Gの側面が、導体との密着性を確保し難い磁性体層と接触せず、表面を粗化することで導体との密着性を高め得る樹脂層とのみ接しているので、ビア導体の接続信頼性を高めることができる。また、磁性体層を樹脂層で挟み込み、磁性体層とインダクタパターンとが直接接触しないので、インダクタパターンの密着性が高まり、接続信頼性が向上する。
インダクタパターン158G上には、絶縁膜175Gを介して磁性体層174Eが形成されている。インダクタパターン158E上には、絶縁膜175Eを介して磁性体層174Cが形成されている。インダクタパターン158C上には、絶縁膜175Cを介して磁性体層174Aが形成されている。インダクタパターン158A上には、絶縁膜175Aが被覆されている。絶縁膜175G、175E、175Cの厚みは、0.5〜10μmが望ましい。インダクタパターンと磁性体層とが0.5〜10μm離れることで、距離の二乗に反比例する電磁力が弱まり、インダクタパターン表面に発生する渦電流が小さくなり、渦電流よるインダクタパターンの抵抗増加が小さくなり、インダクタ部品のQ値が劣化しない。ここで、絶縁膜の厚みが0.5μm未満では、渦電流を小さくできない。他方、絶縁膜の厚み10μmを越えると、インダクタパターンと磁性体層とが離れすぎて、磁性体層によるインダクタンス増加が十分行えなくなる。
インダクタパターンの表面は上層との密着性を改善するために粗化されている。粗化層と磁性粒子を含む磁性体層とが直接接すると、渦電流によるQ値の低下が予想されるが、第1実施形態では、Q値の低下を防ぐことができる。
インダクタ部品のインダクタパターンの例が図3に示されている。
図1中に示すビア導体60Aa(第1のビルドアップ層の接続ビア導体)が、第4のインダクタパターン(最上のインダクタパターン)158Aの電極(入力電極)158ADに接続され、電流は反時計回りに略1周流れて、第1のインダクタパターン158Aの出力接続部P10に至る(図3(A))。第4のインダクタパターン158Aは、ビア導体160Cを介して第3のインダクタパターン158C1の入力電極V2Iに接続される。電流は反時計回りに略半周流れて、ビア導体160Eを介して第2のインダクタパターン158E2の入力接続部V3Iに至る(図3(C))。第2のインダクタパターン158E2は、ビア導体160Gを介して第1のインダクタパターン158G2の入力ビアパッドV4Iに接続される(図3(D))。電流は反時計回りに略半周流れて、第1のインダクタパターン158G2の入力接続部L10に至り、隣接配置された積層インダクタ側へ出力される。
一方、隣接配置された積層インダクタ側からの出力が、第1のインダクタパターン158G1に、入力パッド158GDIから接続される(図3(D))。電流は反時計回りに第1のインダクタパターン158G1を略半周し、該第1のインダクタパターン158G1の出力ビアパッドV40から、ビア導体160Gを介して第2のインダクタパターン158E1の入力接続部P3Iに接続される(図3(C))。電流は反時計回りに半周流れて、第3のインダクタパターン158C1の入力ビアパッドP2Iに至る(図3(B))。第2のインダクタパターンはビア導体160Cを介して第4のインダクタパターン158E2の出力電極158ADに接続される(図3(A))。出力電極158ADは、第1ビルドアップ層のビア導体60Aaを介して導体パターン(電源用)に接続される。
第4のインダクタパターン(最上のインダクタパターン)は略1周のコイル形状の配線パターンで形成されている。
最下のインダクタパターン以外のインダクタパターンは2つの配線パターンで形成されている。第1実施形態では、積層コイルは隣接する同形状の積層コイルと接続配線L10を介して接続される。第1実施形態のインダクタ部品110は、2個の積層インダクタで形成されている。
本実施形態では、各積層インダクタの各出力電極(例えば158AD)に第1のビルドアップ層のビア導体が接続されている。各積層コイル同士は、第1のビルドアップ層内の導体パターンで並列に接続されている。複数のインダクタが並列で繋げられると、各インダクタに流れる電流が分散される、その結果、インダクタ単体における抵抗が低くなり、特性(Q値)が向上すると考えられる。
ここで、インダクタ部品110が複数の積層インダクタから形成されている場合、第1実施形態の第1改変例を示す図4(A)及び(B)のように、インダクタ部品110は共通の出力電極159を有していてもよい。その場合も、各積層インダクタ110は並列に接続される。出力電極159は最上層の層間絶縁層150a上に設けられ、この出力電極159には第1ビルドアップ層のビア導体が接続される。
インダクタ部品は無機粒子を含む樹脂膜で覆われても良い。樹脂膜は磁性を有していない。樹脂膜は粒子以外にエポキシなどの樹脂を含む。インダクタ部品と充填樹脂との接合強度が高くなる。インダクタ部品と充填樹脂間での剥がれによるプリント配線板内の導体パターンの断線などの不具合が防止される。樹脂膜は磁性体粒子以外に磁性を有さない無機粒子を含んでもよい。磁性を有さない無機粒子としてシリカ粒子やアルミナ粒子が挙げられる。樹脂膜の熱膨張係数を小さくできる。
インダクタ部品110は、層間絶縁層とインダクタパターンとが交互に積層されて形成され、ビルドアップ層のビア導体と接続するための電極を有する。そのため、層間絶縁層の層数やインダクタパターンの層数を調整することでインダクタ部品の厚みが調整される。従って、コア基材の厚みを考慮してインダクタ部品が製造される。そして、インダクタンスの値はインダクタパターンの層数や積層インダクタの数で調整される。従って、本発明の実施形態のインダクタ部品はコア基材に内蔵されるための部品に適している。また、接続ビア導体でプリント配線板とインダクタ部品が接続されるので、本発明の実施形態のインダクタ部品はプリント配線板に内蔵されるための部品に適している。インダクタ部品は磁性を有していない樹脂膜で覆われても良い。インダクタ部品の劣化が抑制される。
実施形態では、ビルドアップ層とインダクタ部品がプリント配線板の技術分野で使われている技術で製造されている。ビルドアップ層とインダクタ部品が別々に製造されているので、インダクタパターンの配線パターンの厚みをビルドアップ層の導体層の厚みより厚くすることができる。そのため抵抗値の低いインダクタ部品がプリント配線板に内蔵され、微細な導体回路を有するプリント配線板が製造される。(インダクタパターンの配線パターンの厚み)/(ビルドアップ層の導体層の厚み)は1.2〜3倍であることが好ましい。抵抗値が低くインダクタンスの値が大きいインダクタ部品が得られる。薄くて微細な回路を有するプリント配線板が得られる。
図5〜図13は第1実施形態のインダクタ部品の製造工程を示す。
(磁性体粒子を含むペースト材の作成)
MEK6.8gとキシレン27.2gの混合溶媒に、エポキシ樹脂(ジャパン・エポキシ・レジン社製、商品名:エピコート1007)85gと酸化鉄(III)などの磁性体粒子が添加され、ペースト材料が調製される。磁性体粒子の例として、クロム酸化鉄(フェリクロム)、コバルト酸化鉄、バリウムフェライトなどが挙げられる。
市販の両面銅張り積層板530と銅箔534A、534Bが準備され、両面銅張り積層板の両面に銅箔が積層される。超音波で銅箔の外周部と支持板としての両面銅張り積層板530の外周部で接合される(図5(A))。図5(A)では接合部は536A、536Bで示されている。銅箔534A、534B上に支持層用のフィルムが積層される。このフィルムは、表面に銅箔535を有している。
その後、そのフィルムを硬化することで最下の樹脂層150Gが形成される(図5(B))。
続いて、銅箔535上に無電解めっき膜537と電解めっき膜539とを順次形成する(図5(C))。所定箇所に開口を有するエッチングレジスト541を形成する(図5(D))。そして、エッチングレジストから露出する銅箔535、無電解めっき膜537及び電解めっき膜539をエッチング液を用いて除去することで、支持層150G上にインダクタパターン185Gが形成される(図6(A))。インダクタパターン185Gを含め、その他のインダクタパターンはエッチング液等の薬液により粗化される。
MEK6.8gとキシレン27.2gの混合溶媒に、エポキシ樹脂(ジャパン・エポキシ・レジン社製、商品名:エピコート1007)にシリカ粒子が添加されてなる樹脂がインダクタパターン185G及びインダクタパターン非形成の樹脂層150Gに塗布され、硬化され樹脂膜175Gが形成される(図6(B))。
樹脂膜の形成された該インダクタパターン185G上に上述したペースト材料が印刷される。このとき、後述するビア導体160Gが形成される箇所に開口174Eaが設けられるように印刷する。その後、所定温度で焼成し、磁性体層174Eが形成される(図6(C))。
該磁性体層174E上にフィルムが積層され、その一部が磁性体層174Eの開口内に充填され、樹脂層150E及び銅箔152が積層される(図7(A))。レーザにより開口150Eaが形成される。開口150Eaは、充填樹脂150EE、樹脂層150E及び樹脂膜175Gを貫通している(図7(B))。本発明では、樹脂部分に対してレーザーを照射すればよいので、磁性体層に対して照射する場合と比較して、短時間で開口を形成でき、その開口の側壁形状も過剰な凹凸が形成されることがほとんどない。
その後、銅箔152の表面及び開口150Eaの側壁を粗化してもよい。
樹脂層150E上の銅箔152上、及び、開口150Eaの側壁に無電解めっき膜154が形成される(図7(C))。無電解めっき膜上に所定パターンのめっきレジスト155が形成される(図8(A))。このとき、めっきレジストは、銅箔152を介して樹脂層150E上に形成される。これにより、本発明では、過剰な凹凸表面を有する磁性体層上に直接めっきレジストを形成する場合と比較して、めっきレジストの密着性が確保される。
めっきレジストから露出する無電解めっき膜152上に電解めっき膜156が形成される(図8(B))。その後、めっきレジストが除去され電解めっき膜156間の無電解めっき膜及び銅箔が除去される(図8(C))。銅箔152、無電解めっき膜154と無電解めっき膜上の電解めっき膜156で形成されるインダクタ158Eが形成される。
図6(B)〜図8(C)の工程が繰り返され、絶縁膜175E、樹脂層150C、ビア導体160E、インダクタパターン158Eが、絶縁膜175C、樹脂層150A、ビア導体160C、インダクタパターン158A、絶縁膜175Aが形成される(図9(A))。
図9(A)に示されている接合箇所536A、536Bの内側に沿って積層体がルータなどで切断され、積層体が銅箔534A、534B付の積層コイルと両面銅張り積層板530に分離される(図9(B))。最外層のインダクタパターン158A上にと最上の樹脂層上にPETフィルムが貼られ、銅箔534Aがエッチングで除去される。その後、PETフィルムが剥離され、インダクタ部品110が完成する(図2)。
第1実施形態のプリント配線板10の製造方法が図10〜図14に示される。
(1)絶縁性基材30Aとその両面に銅箔32が積層されている両面銅張積層板30Zが出発材料である。絶縁性基材の厚さは、100〜400μmである。厚みが100μmより薄いと基板強度が低すぎる。厚みが400μmを越えるとプリント配線板の厚さが厚くなる。絶縁性基材は第1面Fとその第1面と反対側の第2面Sを有する。銅箔32の表面に図示されない黒化処理が施される(図10(A))。
(2)絶縁性基材の第1面F側から両面銅張積層板30Zにレーザが照射される。絶縁性基材の第1面から第2面に向けて細くなっている第1開口部31aが形成される(図10(B))。
(3)絶縁性基材の第2面S側から両面銅張積層板30Zにレーザが照射される。絶縁性基材の第2面から第1面に向けて細くなっている第2開口部31bが形成される(図10(C))。第2開口部31bは絶縁性基材内で第1開口部31aと繋がりスルーホール導体用の貫通孔31が形成される。
(4)無電解めっき処理により無電解めっき膜33が貫通孔31の内壁と銅箔32上に形成される(図10(D))。
(5)電解めっき処理により、無電解めっき膜33上に電解めっき膜37が形成される。貫通孔内にスルーホール導体36が形成される。スルーホール導体36は貫通孔の内壁に形成されている無電解めっき膜33と貫通孔を充填している電解めっき膜37で形成される(図10(E))。
(6)コア基材30の表面の電解めっき膜37に所定パターンのエッチングレジスト35が形成される(図10(F))。
(7)エッチングレジストから露出する電解めっき膜37、無電解めっき膜33、銅箔32が除去される。その後、エッチングレジストが除去され導体層34A、34B及びスルーホール導体36が形成される(図11(A))。
(8)絶縁性基材30Aの中央部にインダクタ部品を収容するための開口20がレーザにより形成され、コア基材が完成する(図11(B))。
(9)コア基材30の第2面Sにテープ94が貼られる。開口20はテープで塞がれる(図11(C))。テープ94の例としてPETフィルムが挙げられる。
(10)開口20により露出するテープ94上にインダクタ部品110が置かれる(図11(D))。コア基材の開口20に収容されるインダクタ部品の厚みはコア基材の厚みの30%〜100%である。
(11)コア基材30の第1面F上にB−ステージのプリプレグが積層される。加熱プレスによりプリプレグから樹脂が開口内にしみ出て、開口20が充填剤(樹脂充填剤)50で充填される(図11(E))。開口の内壁とインダクタ部品間の隙間が充填剤で満たされる。インダクタ部品がコア基材に固定される。プリプレグの代わりに層間絶縁層用樹脂フィルムが積層されてもよい。プリプレグはガラスクロスなどの補強材を有するが層間樹脂層用樹脂フィルムは補強材を有していない。両者ともガラス粒子などの無機粒子を含むことが好ましい。充填剤はシリカなどの無機粒子を含んでいる。
(12)テープ剥離後(図12(A))、コア基材30の第2面S上にB−ステージのプリプレグが積層される。コア基材の第1面と第2面上のプリプレグが硬化される。コア基材の第1面と第2面上に絶縁層(層間樹脂層)50A、50Bが形成される(図12(B))。
(13)第1面側からCO2ガスレーザにて絶縁層50Aにインダクタ部品110の電極158ADに至る接続ビア導体用の開口51Aが形成される。同時に、導体層34Aやスルーホール導体36に至るビア導体用の開口51が形成される。第2面側から絶縁層50Bに導体層34Bやスルーホール導体36に至るビア導体用の開口51が形成される(図12(C))。絶縁層50A、50Bに粗面が形成される(図示せず)。
(14)無電解めっき処理により、ビア導体用の開口の内壁と絶縁層上に無電解めっき膜52が形成される(図12(D))。
(15)無電解めっき膜52上にめっきレジスト54が形成される(図13(A))。
(16)次に、電解めっき処理により、めっきレジストから露出する無電解めっき膜上に電解めっき膜56が形成される(図13(B))。
(17)続いて、アミン溶液を用いてめっきレジスト54が除去される。その後、電解銅めっき膜から露出する無電解めっき膜52がエッチングにて除去され、無電解めっき膜52と電解めっき膜56からなる導体層58A、58Bが形成される。導体層58A、58Bは複数の導体回路やビア導体のランドを含む。同時に、ビア導体60A、60Bや接続ビア導体60Aaが形成される(図13(C))。ビア導体60A、60Bはコア基材の導体層やスルーホール導体と絶縁層上の導体層58A、58Bを接続している。接続ビア導体60Aaはインダクタ部品の電極(入力電極、出力電極)と絶縁層上の導体層58Aを接続している。
(18)図12(A)〜図13(C)の処理が繰り返され、絶縁層50A、50B上に最上と最下の絶縁層50C、50Dが形成される。最上と最下の絶縁層50C、50D上に導体層58C、58Dが形成される。最上と最下の絶縁層50C、50Dにビア導体60C、60Dが形成され、導体層58A、58Bと導体層58C、58Dはそれらのビア導体60C、60Dで接続される(図13(D))。コア基材の第1面上に第1のビルドアップ層が形成され、コア基材の第2面下に第2のビルドアップ層が形成される。各ビルドアップ層は絶縁層と導体層と異なる導体層を接続するためのビア導体を有する。第1実施形態では、第1のビルドアップ層はさらに接続ビア導体を有する。
(19)第1と第2のビルドアップ層上に開口71を有するソルダーレジスト層70が形成される(図14(A))。開口71は導体層やビア導体の上面を露出する。その部分はパッドとして機能する。
(20)パッド上にニッケル層72とニッケル層72上の金層74で形成される金属膜が形成される(図14(B))。ニッケル−金層以外にニッケル−パラジウム−金層からなる金属膜が挙げられる。図1に示されるプリント配線板では、インダクタ部品110の直下の領域に導体パターンが形成されていない。この場合、第1のビルドアップ層における導体の割合と、第2のビルドアップ層における導体の割合との差が大きくなり、プリント配線板に反りが生じ易くなる可能性が有る。このため、インダクタ部品110の直下の領域には、両ビルドアップ層における導体の割合の差を小さくするため、所定の導体パターンが形成されていてもよい。別の例として、第1のビルドアップ層の絶縁層は補強材を有さず、第2のビルドアップ層は補強材を有することが好ましい。これにより、プリント配線板の反りが減少する。
(21)この後、第1のビルドアップ層のパッドに半田バンプ76Uが形成され、第2のビルドアップ層のパッドに半田バンプ76Dが形成される。半田バンプを有するプリント配線板10が完成する(図1)。
半田バンプ76Uを介してICチップがプリント配線板10へ実装される(図示せず)。その後、半田バンプ76Dを介してプリント配線板がマザーボードに搭載される。
[第1実施形態の第2改変例]
図15は、第1実施形態の第2改変例に係るインダクタ部品を示す。
第1実施形態の第2改変例では、インダクタ部品の最上のインダクタパターン158Aの上にソルダーレジスト層170が設けられ、ソルダーレジスト層170の開口171に半田バンプ176が形成されている。
図16は、第1実施形態の第2改変例に係るインダクタ部品110が表面実装されたプリント配線板10を示す。インダクタ部品110は、半田バンプ176を介してプリント配線板に実装される。
[第2実施形態]
図17は、第2実施形態に係るインダクタ部品を示す。
第2実施形態では、インダクタ部品の最上のインダクタパターン158Aの上に、磁性体層174Uが形成され、該磁性体層174U上に樹脂層150Uが形成されている。樹脂層150Uの開口151Uによりインダクタパターン158Aの電極158ADが露出される。第2実施形態では、インダクタパターンと磁性体層との間に、SiNから成る厚み0.5〜3μmの非磁性の絶縁膜275G、275E、275C、275Aが形成されている。
図18は、第2実施形態に係るインダクタ部品の製造方法を示す。
図5を参照して上述した第1実施形態と同様にして、支持層150G上にインダクタパターン158Gが形成され、インダクタンスパターンの表面が粗化される(図18(A))。その後、スパッタリングによりSiNから成る絶縁膜275Gが形成される(図18(B))。そして、磁性体層174Eが絶縁膜275G上に形成される(図18(C))。以降の工程は図7〜図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
[第3実施形態]
図19は、第3実施形態に係るインダクタ部品を示す。
第3実施形態では、インダクタパターンと磁性体層との間に、厚み0.5〜3μmの非磁性の絶縁性黒化膜375G、375E、375C、375Aが形成されている。
図20は、第3実施形態に係るインダクタ部品の製造方法を示す。
図5を参照して上述した第1実施形態と同様にして、支持層150G上にインダクタパターン158Gが形成され、インダクタンスパターンの表面が粗化される(図20(A))。その後、黒化処理によりインダクタパターン158Aの表面に黒化膜375Gが形成される(図20(B))。そして、磁性体層174Eが黒化膜375G上に形成される(図20(C))。以降の工程は図7〜図9を参照して上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
10 プリント配線板
20 開口
30 コア基材
34 導体層
50A 層間樹脂層
58A 導体層
60A ビア導体
60Aa ビア導体
110 インダクタ部品
150E 第1樹脂層
150EE 第2樹脂層
150Ea 第2貫通孔(貫通孔)
158G インダクタパターン
160G ビア導体
174A、174C、174E、174G 磁性体層
175G、175E、175C 絶縁膜
174Ea 第1貫通孔

Claims (16)

  1. 第1層間絶縁層と、該第1層間絶縁層上に設けられる第1インダクタパターンと、前記第1層間絶縁層と前記インダクタパターン上に設けられる第2層間絶縁層と、前記第2層間絶縁層上に設けられる第2インダクタパターンとを有するインダクタ部品であって、
    前記第2層間絶縁層は、前記第1インダクタパターンを覆う磁性体層を含み、
    前記第1インダクタパターンと前記磁性体層との間には絶縁膜が形成されている。
  2. 請求項1のインダクタ部品であって、
    前記絶縁膜は有機材料から成る。
  3. 請求項1のインダクタ部品であって、
    前記絶縁膜の厚みは0.5μm〜10μmである。
  4. 請求項1のインダクタ部品であって、
    前記絶縁膜は前記第1インダクタパターンの全表面に設けられている。
  5. 請求項1のインダクタ部品であって、
    前記絶縁膜は、前記第1インダクタパターンの形成されていない前記第1層間絶縁層の表面にも設けられている。
  6. 請求項1のインダクタ部品であって、
    前記第2層間絶縁層は、前記磁性体層を被覆する樹脂層を備える。
  7. 請求項1のインダクタ部品であって、
    前記磁性体層は、磁性体粒子を含む樹脂から成り、
    前記絶縁膜は、無機粒子を含む樹脂から成り、
    前記磁性体層の樹脂と、前記絶縁膜の樹脂とは組成が同じである。
  8. 請求項7のインダクタ部品であって、
    前記絶縁膜の熱膨張係数と前記磁性体層と熱膨張係数が等しくなる量、前記絶縁膜の樹脂に前記無機粒子が含まれる。
  9. 請求項1のインダクタ部品であって、
    前記第1インダクタパターンの粗化された表面に絶縁膜が形成されている。
  10. 第1層間絶縁層を形成することと、
    前記第1層間絶縁層上に第1インダクタパターンを形成することと、
    前記第1インダクタパターンの表面を粗化することと、
    前記第1インダクタパターンの表面に絶縁膜を形成することと、
    前記第1層間絶縁層と前記インダクタパターン上に磁性体層を形成することとを備えるインダクタ部品の製造方法。
  11. 請求項10のインダクタ部品の製造方法であって、
    前記第1インダクタパターンの表面を粗化は薬液処理で行う。
  12. 請求項10のインダクタ部品の製造方法であって、
    前記第1インダクタパターンの表面を粗化は黒化処理で行う。
  13. 請求項10のインダクタ部品の製造方法であって、
    前記絶縁膜は、前記第1インダクタパターンに非磁性樹脂の塗布により形成する。
  14. 請求項10のインダクタ部品の製造方法であって、
    前記絶縁膜は、前記第1インダクタパターンにスパッタリングにより形成する。
  15. 請求項1のインダクタ部品を表面実装するプリント配線板。
  16. 請求項1のインダクタ部品をコア基板の開口に収容し、該コア基板上に層間絶縁層と導体層から成るビルドアップ層を備えるプリント配線板。
JP2013045545A 2013-03-07 2013-03-07 インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法及びプリント配線板 Pending JP2014175406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013045545A JP2014175406A (ja) 2013-03-07 2013-03-07 インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法及びプリント配線板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013045545A JP2014175406A (ja) 2013-03-07 2013-03-07 インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法及びプリント配線板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014175406A true JP2014175406A (ja) 2014-09-22

Family

ID=51696366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013045545A Pending JP2014175406A (ja) 2013-03-07 2013-03-07 インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法及びプリント配線板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014175406A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160100017A (ko) * 2015-02-13 2016-08-23 삼성전기주식회사 인덕터 부품의 제조방법
US10403707B2 (en) * 2017-03-31 2019-09-03 Qualcomm Incorporated Array type inductor
JP2020102482A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 国立大学法人信州大学 チップインダクタ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02256291A (ja) * 1988-12-26 1990-10-17 Mitsubishi Rayon Co Ltd プリント配線板
JPH0955316A (ja) * 1995-08-17 1997-02-25 Toshiba Corp 平面型磁気素子およびその製造方法
JP2003046019A (ja) * 2001-05-21 2003-02-14 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法
JP2008166407A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Tdk Corp 電子素子及び電子素子の製造方法
JP2012186440A (ja) * 2011-02-18 2012-09-27 Ibiden Co Ltd インダクタ部品とその部品を内蔵しているプリント配線板及びインダクタ部品の製造方法
JP2013045848A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Dainippon Printing Co Ltd チップインダクタ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02256291A (ja) * 1988-12-26 1990-10-17 Mitsubishi Rayon Co Ltd プリント配線板
JPH0955316A (ja) * 1995-08-17 1997-02-25 Toshiba Corp 平面型磁気素子およびその製造方法
JP2003046019A (ja) * 2001-05-21 2003-02-14 Ibiden Co Ltd 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法
JP2008166407A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Tdk Corp 電子素子及び電子素子の製造方法
JP2012186440A (ja) * 2011-02-18 2012-09-27 Ibiden Co Ltd インダクタ部品とその部品を内蔵しているプリント配線板及びインダクタ部品の製造方法
JP2013045848A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Dainippon Printing Co Ltd チップインダクタ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160100017A (ko) * 2015-02-13 2016-08-23 삼성전기주식회사 인덕터 부품의 제조방법
KR101659212B1 (ko) * 2015-02-13 2016-09-22 삼성전기주식회사 인덕터 부품의 제조방법
US10403707B2 (en) * 2017-03-31 2019-09-03 Qualcomm Incorporated Array type inductor
JP2020102482A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 国立大学法人信州大学 チップインダクタ
JP7182766B2 (ja) 2018-12-20 2022-12-05 国立大学法人信州大学 チップインダクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9514876B2 (en) Inductor device, method for manufacturing the same and printed wiring board
US9287034B2 (en) Printed wiring board, inductor component, and method for manufacturing inductor component
US9265158B2 (en) Inductor component and printed wiring board incorporating inductor component and method for manufacturing inductor component
JP6024243B2 (ja) コイル部品及びその製造方法
KR101662208B1 (ko) 파워 인덕터 및 그 제조 방법
JP6102420B2 (ja) コイル部品
US9349522B2 (en) Coil component
US9257217B2 (en) Inductor element, method for manufacturing inductor element, and wiring board
US9478343B2 (en) Printed wiring board
US20150213946A1 (en) Printed wiring board
JP2014090080A (ja) プリント配線板、プリント配線板の製造方法及び電子部品
JP2016197624A (ja) インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法、インダクタ部品を内蔵するプリント配線板
US9307645B2 (en) Printed wiring board and method for manufacturing printed wiring board
US20190096564A1 (en) Coil electronic component
JP2017220502A (ja) インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法
JP2016039255A (ja) プリント配線板
JP2014175406A (ja) インダクタ部品、インダクタ部品の製造方法及びプリント配線板
JP2015204428A (ja) プリント配線板及びプリント配線板の製造方法
JP2010062464A (ja) インダクタ内蔵プリント配線板の製造方法及びインダクタ内蔵プリント配線板
JP2014160751A (ja) プリント配線板
JP2014154712A (ja) プリント配線板
JP2004200439A (ja) 基板
JP2016076630A (ja) プリント配線板
JP2016054186A (ja) プリント配線板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170516