JP2014173169A - 蒸発源装置 - Google Patents

蒸発源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014173169A
JP2014173169A JP2013049258A JP2013049258A JP2014173169A JP 2014173169 A JP2014173169 A JP 2014173169A JP 2013049258 A JP2013049258 A JP 2013049258A JP 2013049258 A JP2013049258 A JP 2013049258A JP 2014173169 A JP2014173169 A JP 2014173169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crucible
opening
heating
temperature
vapor deposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013049258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6250940B2 (ja
Inventor
Keita Misawa
啓太 三澤
Shuji Maki
修治 牧
Yoshihito Kobayashi
義仁 小林
Yoshinari Kondo
喜成 近藤
Naohito Yamada
尚人 山田
Kazuhiro Watanabe
一弘 渡邊
Masahiro Yamazaki
将大 山崎
Eiichi Matsumoto
栄一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Tokki Corp
Original Assignee
Canon Tokki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Tokki Corp filed Critical Canon Tokki Corp
Priority to JP2013049258A priority Critical patent/JP6250940B2/ja
Priority to KR1020157022798A priority patent/KR102013013B1/ko
Priority to PCT/JP2014/056263 priority patent/WO2014142097A1/ja
Priority to TW103108654A priority patent/TWI617683B/zh
Publication of JP2014173169A publication Critical patent/JP2014173169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6250940B2 publication Critical patent/JP6250940B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/24Vacuum evaporation
    • C23C14/243Crucibles for source material

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】例えば大型基板蒸着用のルツボにおいて優れた省エネルギー効果を発揮可能な蒸発源装置の提供。
【解決手段】蒸着材料1が収容されるルツボ本体2にルツボ開口部3を突設形成し、前記ルツボ本体2を加熱する本体加熱部4と前記ルツボ開口部3を加熱する開口部加熱部5とを備えた蒸発源装置であって、前記ルツボ開口部3の加熱開始時間を前記ルツボ本体2の加熱開始時間より遅らせ、且つ、前記ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達する前に前記ルツボ開口部3の加熱を開始するように、前記開口部加熱部5を制御する加熱制御部を設けて、前記ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達した際に、前記ルツボ開口部3の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達しているように構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、蒸発源装置に関するものである。
例えば、図1に図示したように、蒸着材料31が収容されるルツボ本体32に、このルツボ本体32に収容され加熱された前記蒸着材料31を噴出するノズル状のルツボ開口部33を突設形成し、前記ルツボ本体32を加熱する本体加熱部34と前記ルツボ開口部33を加熱する開口部加熱部35とを夫々設けた蒸発源装置がある。
このような蒸発源装置においては、ルツボ本体32で蒸発若しくは昇華した蒸着材料31がルツボ開口部33に付着することによる目詰まりを防止するため、このルツボ開口部33の温度を、ルツボ本体32の温度以上とした状態で蒸着を行っている。
具体的には、従来の蒸発源装置においては、例えば特許文献1に開示されるように開口部加熱部35による加熱を本体加熱部34による加熱より先に開始するように制御するか、若しくは、図2に図示したように、本体加熱部34と開口部加熱部35とが同時に加熱を開始するように制御することで、ルツボ開口部33の温度を、確実に蒸着材料31の溶融温度若しくは昇華温度以上とした状態で蒸着を行っている。図2中、曲線a1はルツボ本体32の温度、曲線a2は本体加熱部34の加熱出力、曲線b1はルツボ開口部33の温度、曲線b2は開口部加熱部35の加熱出力の時間に対する変化を夫々示す。
特開2006−188763号公報
ところで、上述のように開口部加熱部を制御する場合、確実にルツボ開口部の温度を蒸着材料の蒸発温度若しくは昇華温度以上とした状態で蒸着を行うことが可能であるが、本発明者等は、近年の基板サイズの大型化により蒸発源が大型化し、それに伴いルツボ開口部数も増加しており、蒸発源を加熱する際の消費エネルギーの増加が問題となっていることから、上述の開口部加熱部の加熱制御に着目し、種々の検討の結果、以下の知見を得た。
即ち、ルツボ開口部は、通常ルツボ本体よりも熱容量が小さく、ルツボ本体に比し加熱時間は短くて良いと考えられ、よって、ルツボ本体の加熱開始時間よりもルツボ開口部の加熱開始時間を遅らせるか、若しくは、ルツボ本体の温度が蒸着材料の溶融温度若しくは昇華温度に達する以前は加熱出力を小さくしても、ルツボ開口部の温度をルツボ本体より高くした状態で蒸着を行えるのではないかと考えた。
本発明は、発明者等の上記知見に基づき完成したもので、ルツボ開口部の加熱のための消費エネルギーを抑制して、例えば大型基板蒸着用のルツボにおいて優れた省エネルギー効果を発揮可能な蒸発源装置を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
蒸着材料1が収容されるルツボ本体2に、このルツボ本体2に収容され加熱された前記蒸着材料1を噴出するルツボ開口部3を突設形成し、前記ルツボ本体2を加熱する本体加熱部4と前記ルツボ開口部3を加熱する開口部加熱部5とを備えた蒸発源装置であって、前記ルツボ開口部3の加熱開始時間を前記ルツボ本体2の加熱開始時間より遅らせ、且つ、前記ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達する前に前記ルツボ開口部3の加熱を開始するように、前記開口部加熱部5を制御する加熱制御部を設けて、前記ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達した際に、前記ルツボ開口部3の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達しているように構成したことを特徴とする蒸発源装置に係るものである。
また、蒸着材料1が収容されるルツボ本体2に、このルツボ本体2に収容され加熱された前記蒸着材料1を噴出するルツボ開口部3を突設形成し、前記ルツボ本体2を加熱する本体加熱部4と前記ルツボ開口部3を加熱する開口部加熱部5とを備えた蒸発源装置であって、前記ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達する前に前記ルツボ開口部3の加熱を開始するように、前記開口部加熱部5を制御する加熱制御部を設け、この加熱制御部は、前記ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に近づくにつれて前記開口部加熱部5の加熱出力を徐々に大きくしながら前記ルツボ開口部3を加熱するように構成して、前記ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達した際に、前記ルツボ開口部3の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達しているように構成したことを特徴とする蒸発源装置に係るものである。
また、前記ルツボ本体2の熱容量に比し前記ルツボ開口部3の熱容量が小さくなるように前記ルツボ開口部3の形状を設定して、前記本体加熱部4の消費エネルギーに比し前記開口部加熱部5の消費エネルギーが少なくなるように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の蒸発源装置に係るものである。
また、前記ルツボ開口部3の突出先端側ほど熱容量が小さくなるように前記ルツボ開口部3の形状を設定したことを特徴とする請求項3記載の蒸発源装置に係るものである。
また、前記ルツボ開口部3は前記ルツボ本体2より熱伝導率が大きい材質から成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の蒸発源装置に係るものである。
また、前記開口部加熱部5は、前記ルツボ開口部3の周囲に設けられるメッシュ状の円筒部材7と、この円筒部材7の周囲に設けられる加熱ヒータと、この加熱ヒータの周囲に設けられる熱反射部材9とを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の蒸発源装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、ルツボ開口部の加熱のための消費エネルギーを抑制して、例えば大型基板蒸着用のルツボにおいて優れた省エネルギー効果を発揮可能な蒸発源装置となる。
蒸発源装置の概略説明断面図である。 従来の温度制御パターンを示す概略説明図である。 本実施例の温度制御パターンを示す概略説明図である。 本実施例の概略説明断面図である。 蒸発源装置の一構成例を示す概略説明断面図である。 蒸発源装置の一構成例を示す概略説明断面図である。 蒸発源装置の一構成例を示す概略説明断面図である。 蒸発源装置の一構成例を示す概略説明断面図である。 蒸発源装置の一構成例を示す概略説明断面図である。 蒸発源装置の一構成例を示す概略説明断面図である。 温度制御パターンの一例を示す概略説明図である。 温度制御パターンの一例を示す概略説明図である。 温度制御パターンの一例を示す概略説明図である。 蒸発源装置の一構成例を示す要部の拡大概略説明断面図である。 蒸発源装置の一構成例を示す分解説明斜視図である。 蒸発源装置の一構成例を示す分解説明斜視図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
真空槽内に配置されたルツボにより基板に蒸着を行う際、ルツボ開口部3の加熱開始時間をルツボ本体2の加熱開始時間より遅らせ、且つ、ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達する前にルツボ開口部3の加熱を開始するように、開口部加熱部5を制御する。
即ち、開口部加熱部5による加熱を本体加熱部4による加熱より先に開始するように制御したり、本体加熱部4と開口部加熱部5とが同時に加熱を開始するように制御したりするのではなく、開口部加熱部5による加熱を遅らせることで、後から加熱する分だけ開口部加熱部5の消費エネルギーを抑制することが可能となる。特に、大型基板蒸着用のルツボの場合、ルツボ開口部数が増加し、省エネルギー効果が大きくなる。
具体的には、図3に図示したルツボ開口部3の温度及び開口部加熱部5の加熱出力の変化を示す曲線B1及びB2のように、ルツボ本体2の温度変化を示す曲線A1が蒸着材料1の昇華温度に達する少し前から加熱を開始し、曲線A1が蒸着材料1の昇華温度に達した時点ではルツボ開口部3の温度が当該昇華温度以上となっているように開口部加熱部5の加熱出力制御を行う。曲線b1及びb2は、図2から投影した従来の蒸発源装置のルツボ開口部33の温度及び開口部加熱部35の加熱出力の変化を示す。また、曲線A2は本体加熱部4の加熱出力の変化を示す。
従って、図3において、従来の蒸発源装置の開口部加熱部35の加熱出力を示す曲線b2と本発明の開口部加熱部5の加熱出力示す曲線B2で囲まれた領域Xの分だけ開口部加熱部5の消費エネルギーを抑制することが可能となる。
ここで、開口部加熱部5による加熱を遅らせても、通常、ルツボ開口部3の熱容量はルツボ本体2に比し小さく、それだけ加熱時間は短くて済み、よって、ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達した際に、ルツボ開口部3の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達しているようにしておくことは、容易に達成できる。
また、開口部加熱部5による加熱を遅らせるのではなく、例えば、開口部加熱部5による加熱出力を加熱開始時は小さく設定し、ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に近づくにつれて徐々に大きくなるように制御することで、当初の加熱出力を小さくした分だけ開口部加熱部5の消費エネルギーを抑制することが可能となる。また、この場合、徐々にルツボ開口部3を加熱でき、ルツボ全体の温度ムラが抑制される。
また、例えば、特にルツボ開口部3の熱容量が小さくなるようにルツボ開口部3の形状を設定したり、ルツボ開口部3の突出先端側に近いほど熱容量が小さくなるようにルツボ開口部3の形状を設定したり、ルツボ開口部3をルツボ本体2より熱伝導率が大きい材質で構成したりすることで、よりルツボ開口部3の加熱時間を短くすることが可能となり、それだけルツボ開口部3の加熱開始時間をルツボ本体2の加熱開始時間より遅らせて、一層消費エネルギーを抑制することが可能となる。
また、例えば、開口部加熱部5を、ルツボ開口部3の周囲に設けられるメッシュ状の円筒部材7と、この円筒部材の周囲に設けられる加熱ヒータと、この加熱ヒータの周囲に設けられる熱反射部材9とを備えた構成とした場合には、製造容易にしてルツボ開口部3をより効率的に加熱可能な開口部加熱部5となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、蒸着装置の真空槽において例えば有機材料を基板に蒸着するために用いられる蒸発源装置である。
具体的には、本実施例は、蒸着材料1が収容されるルツボ本体2に、このルツボ本体2に収容され加熱された前記蒸着材料1を噴出するルツボ開口部3を突設形成し、前記ルツボ本体2を加熱する本体加熱部4と前記ルツボ開口部3を加熱する開口部加熱部5とを備えた蒸発源装置であって、前記ルツボ開口部3の加熱開始時間を前記ルツボ本体2の加熱開始時間より遅らせ、且つ、前記ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達する前に前記ルツボ開口部3の加熱を開始するように、前記開口部加熱部5を制御する加熱制御部を設けて、前記ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達した際に、前記ルツボ開口部3の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達しているように構成したものである。
ルツボ本体2には蒸着材料1が収容され、ルツボ本体2の天面、側面及び底面には、夫々本体加熱部4としてのシーズヒータをルツボ本体2の長手方向に沿って設けている。
ルツボ開口部3は、ルツボ本体2の天面に突設された円筒ノズル状であり、ルツボ本体2の長手方向に沿ってライン状に複数並設されている。このルツボ開口部3の周面には、開口部加熱部5としてのシーズヒータを巻回状態で設けている。なお、基板の被成膜面がルツボ本体2の天面のルツボ開口部3と対向するように夫々真空槽内に配置される。
本実施例においては、ルツボ開口部3は、その熱容量をより小さくするために、図4に図示したように、ルツボ本体2に比し十分肉薄な形状としている。具体的には、ルツボ本体2のいずれかの壁面の肉厚の1/4(本実施例では約1/5)以下の肉厚となるように設定している。なお、例えば図5に図示したように、ルツボ開口部3を肉薄形状とせずに、突出長を短くすることで熱容量を小さくするように構成しても良い。
また、ルツボ開口部3の突出先端側ほど熱容量が小さくなるように構成した場合には、より加熱時間を短くすることが可能となる。例えば、図6に図示したようにルツボ開口部3の内径を突出先端側ほど拡径する形状としたり、図7に図示したようにルツボ開口部3の外径を突出先端側ほど縮径する形状としたり、図8に図示したようにルツボ開口部の内径及び外径を突出先端側ほど縮径し且つ肉厚を一定とした形状としたり、図9に図示したようにルツボ加工部の内径及び外径を突出先端側ほど縮径し且つ突出先端側ほど肉薄になるような形状を採用できる。
また、ルツボ開口部3はルツボ本体2と別体として、ルツボ本体2より熱伝導率が大きい材質から成るものとしても良い。例えば、ルツボ本体2を例えばタンタルで構成し、ルツボ開口部3を例えばアルミニウム合金で構成する。具体的には、図10に図示したように、ルツボ本体2の天面に高熱伝導率素材から成るルツボ開口部3を取り付ける構成としても良い。この場合、ルツボ開口部3の基端部にはフランジ部6を設けてフランジ部6をボルト等でルツボ本体2に取り付けるように構成する。
また、本体加熱部4及び開口部加熱部5は、夫々加熱制御部(図示省略)により加熱出力(電力)が制御されて、ルツボ本体2及びルツボ開口部3の温度制御を行う。例えば、一般的なPID温度制御装置等を各加熱部に夫々設け、これらで予め設定した所定のパターンで各加熱部の加熱出力を夫々制御する。
本実施例においては、上述したように、図3に図示したようなパターンで本体加熱部4及び開口部加熱部5の加熱出力を制御する。即ち、ルツボ開口部3の温度及び開口部加熱部5の加熱出力の変化を示す曲線B1及びB2のように、ルツボ本体2の温度変化を示す曲線A1が蒸着材料1の昇華温度に達する少し前から加熱を開始し、曲線A1が蒸着材料1の昇華温度に達した時点ではルツボ開口部3の温度が当該昇華温度以上となっているように開口部加熱部5の加熱出力制御を行う。
蒸着に際し、開口部加熱部5の加熱開始時間は、本体加熱部4による加熱開始時間より遅ければいつでも良いが、消費エネルギー抑制効果を最大限得るために、可及的に遅くするのが望ましい。例えば、図11に図示したように、加熱開始時間を遅らせることで急速加熱が必要となり一時的に加熱出力を大きくする必要があった場合、曲線B2及びb2で囲まれた領域Yの分だけ消費エネルギーが増加することになるが、領域Yは加熱開始時間を遅らせることで広くなった領域Xに比し十分小さく、容易に相殺できるためである。
なお、図12及び13に図示したように、開口部加熱部5の加熱出力を、徐々に大きくしながらルツボ開口部3を加熱するように加熱制御部を構成して、ルツボ本体2の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達した際に、ルツボ開口部3の温度が蒸着材料1の溶融温度若しくは昇華温度に達しているように構成しても良い。この場合、開口部加熱部5の加熱開始時間は、ルツボ開口部3の加熱開始時間以前であっても良い。また、図12に示したのは制御間隔を粗く設定し段階的に加熱出力を大きくするパターンであり、図13に示したのは制御間隔を細かくして連続的に加熱出力を大きくするパターンである。制御間隔を細かくする方が、オーバーシュートを可及的に小さくできるため、より好ましい。
また、ルツボ開口部3の周囲にシーズヒータを直接巻回状態に設けるのではなく、ルツボ開口部3の周囲にメッシュ状の円筒部材7を設け、この円筒部材7の周囲にシーズヒータ8を巻回状態に設け、このシーズヒータ8の周囲に円筒状の熱反射部材9を設ける構成としても良い。また、メッシュ状の円筒部材7は、図15に図示したような円形窓10を多数並設する構成や、図16に図示したような方形窓11を多数並設する構成など、シーズヒータの熱をルツボ開口部3に良好に伝達できる構成であれば自由に設定できる。
この場合、熱反射部材9を設けることで、シーズヒータ8により一層効率的にルツボ開口部3を加熱することが可能となる。また、シーズヒータ8を熱反射部材9の内面に取り付ける場合に比し、シーズヒータ8をメッシュ状の円筒部材7に被嵌して一体化することは容易であり、それだけ開口部加熱部5の製造及び配置が容易となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 蒸着材料
2 ルツボ本体
3 ルツボ開口部
4 本体加熱部
5 開口部加熱部

Claims (6)

  1. 蒸着材料が収容されるルツボ本体に、このルツボ本体に収容され加熱された前記蒸着材料を噴出するルツボ開口部を突設形成し、前記ルツボ本体を加熱する本体加熱部と前記ルツボ開口部を加熱する開口部加熱部とを備えた蒸発源装置であって、前記ルツボ開口部の加熱開始時間を前記ルツボ本体の加熱開始時間より遅らせ、且つ、前記ルツボ本体の温度が蒸着材料の溶融温度若しくは昇華温度に達する前に前記ルツボ開口部の加熱を開始するように、前記開口部加熱部を制御する加熱制御部を設けて、前記ルツボ本体の温度が蒸着材料の溶融温度若しくは昇華温度に達した際に、前記ルツボ開口部の温度が蒸着材料の溶融温度若しくは昇華温度に達しているように構成したことを特徴とする蒸発源装置。
  2. 蒸着材料が収容されるルツボ本体に、このルツボ本体に収容され加熱された前記蒸着材料を噴出するルツボ開口部を突設形成し、前記ルツボ本体を加熱する本体加熱部と前記ルツボ開口部を加熱する開口部加熱部とを備えた蒸発源装置であって、前記ルツボ本体の温度が蒸着材料の溶融温度若しくは昇華温度に達する前に前記ルツボ開口部の加熱を開始するように、前記開口部加熱部を制御する加熱制御部を設け、この加熱制御部は、前記ルツボ本体の温度が蒸着材料の溶融温度若しくは昇華温度に近づくにつれて前記開口部加熱部の加熱出力を徐々に大きくしながら前記ルツボ開口部を加熱するように構成して、前記ルツボ本体の温度が蒸着材料の溶融温度若しくは昇華温度に達した際に、前記ルツボ開口部の温度が蒸着材料の溶融温度若しくは昇華温度に達しているように構成したことを特徴とする蒸発源装置。
  3. 前記ルツボ本体の熱容量に比し前記ルツボ開口部の熱容量が小さくなるように前記ルツボ開口部の形状を設定して、前記本体加熱部の消費エネルギーに比し前記開口部加熱部の消費エネルギーが少なくなるように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の蒸発源装置。
  4. 前記ルツボ開口部の突出先端側ほど熱容量が小さくなるように前記ルツボ開口部の形状を設定したことを特徴とする請求項3記載の蒸発源装置。
  5. 前記ルツボ開口部は前記ルツボ本体より熱伝導率が大きい材質から成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の蒸発源装置。
  6. 前記開口部加熱部は、前記ルツボ開口部の周囲に設けられるメッシュ状の円筒部材と、この円筒部材の周囲に設けられる加熱ヒータと、この加熱ヒータの周囲に設けられる熱反射部材とを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の蒸発源装置。
JP2013049258A 2013-03-12 2013-03-12 蒸発源装置 Active JP6250940B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049258A JP6250940B2 (ja) 2013-03-12 2013-03-12 蒸発源装置
KR1020157022798A KR102013013B1 (ko) 2013-03-12 2014-03-11 증발원 장치
PCT/JP2014/056263 WO2014142097A1 (ja) 2013-03-12 2014-03-11 蒸発源装置
TW103108654A TWI617683B (zh) 2013-03-12 2014-03-12 Evaporation source device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049258A JP6250940B2 (ja) 2013-03-12 2013-03-12 蒸発源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014173169A true JP2014173169A (ja) 2014-09-22
JP6250940B2 JP6250940B2 (ja) 2017-12-20

Family

ID=51536752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013049258A Active JP6250940B2 (ja) 2013-03-12 2013-03-12 蒸発源装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6250940B2 (ja)
KR (1) KR102013013B1 (ja)
TW (1) TWI617683B (ja)
WO (1) WO2014142097A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104694883A (zh) * 2015-03-27 2015-06-10 京东方科技集团股份有限公司 一种坩埚
KR20190123599A (ko) * 2018-04-24 2019-11-01 주식회사 선익시스템 증착 장치용 증발원
KR20190143660A (ko) * 2018-06-21 2019-12-31 주식회사 선익시스템 증착 장치용 증발원
JP2021181606A (ja) * 2020-05-20 2021-11-25 キヤノントッキ株式会社 蒸発源装置、蒸着装置、及び蒸発源装置の制御方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104278239A (zh) * 2014-10-31 2015-01-14 京东方科技集团股份有限公司 蒸镀坩埚装置
CN107217236B (zh) * 2017-05-17 2023-10-20 大连交通大学 一种低温真空蒸发源
CN107779824A (zh) * 2017-12-07 2018-03-09 合肥鑫晟光电科技有限公司 蒸发源、蒸镀装置以及有机电致发光显示器的生产设备
CN108359941B (zh) * 2018-05-11 2019-08-23 京东方科技集团股份有限公司 坩埚盖、坩埚盖组件、蒸发源、蒸镀方法
JP2020002388A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社アルバック 真空蒸着装置用の蒸着源
CN110218977B (zh) * 2019-07-03 2021-04-27 Tcl华星光电技术有限公司 蒸镀装置
KR102319130B1 (ko) * 2020-03-11 2021-10-29 티오에스주식회사 가변 온도조절 장치를 구비한 금속-산화물 전자빔 증발원

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62169321A (ja) * 1986-01-21 1987-07-25 Hitachi Ltd 真空蒸着用蒸発源
JP2006188763A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Samsung Sdi Co Ltd 蒸発源の加熱制御方法,蒸発源の冷却制御方法および蒸発源の制御方法
JP2006193761A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Ideal Star Inc 気化器及び気化器を有するプラズマ処理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100732850B1 (ko) * 2005-01-06 2007-06-27 삼성에스디아이 주식회사 증착시스템의 증착원의 제어방법
KR101015277B1 (ko) * 2008-12-10 2011-02-15 삼성모바일디스플레이주식회사 증발원
JP5414587B2 (ja) 2010-03-23 2014-02-12 日立造船株式会社 蒸着装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62169321A (ja) * 1986-01-21 1987-07-25 Hitachi Ltd 真空蒸着用蒸発源
JP2006188763A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Samsung Sdi Co Ltd 蒸発源の加熱制御方法,蒸発源の冷却制御方法および蒸発源の制御方法
JP2006193761A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Ideal Star Inc 気化器及び気化器を有するプラズマ処理装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104694883A (zh) * 2015-03-27 2015-06-10 京东方科技集团股份有限公司 一种坩埚
KR20190123599A (ko) * 2018-04-24 2019-11-01 주식회사 선익시스템 증착 장치용 증발원
KR102590301B1 (ko) 2018-04-24 2023-10-18 주식회사 선익시스템 증착 장치용 증발원
KR20190143660A (ko) * 2018-06-21 2019-12-31 주식회사 선익시스템 증착 장치용 증발원
KR102150453B1 (ko) * 2018-06-21 2020-09-01 주식회사 선익시스템 증착 장치용 증발원
JP2021181606A (ja) * 2020-05-20 2021-11-25 キヤノントッキ株式会社 蒸発源装置、蒸着装置、及び蒸発源装置の制御方法
KR20210143659A (ko) * 2020-05-20 2021-11-29 캐논 톡키 가부시키가이샤 증발원 장치, 증착 장치, 및 증발원 장치의 제어 방법
JP7162639B2 (ja) 2020-05-20 2022-10-28 キヤノントッキ株式会社 蒸発源装置、蒸着装置、及び蒸発源装置の制御方法
KR102549982B1 (ko) * 2020-05-20 2023-06-29 캐논 톡키 가부시키가이샤 증발원 장치, 증착 장치, 및 증발원 장치의 제어 방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014142097A1 (ja) 2014-09-18
KR20150123809A (ko) 2015-11-04
TW201506177A (zh) 2015-02-16
TWI617683B (zh) 2018-03-11
JP6250940B2 (ja) 2017-12-20
KR102013013B1 (ko) 2019-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6250940B2 (ja) 蒸発源装置
JP2008261056A (ja) 有機電界発光層の蒸着源
JP2011510178A (ja) 蒸発器本体
WO2017128471A1 (zh) 真空蒸镀加热装置
CN107761056A (zh) 一种点蒸发源、蒸镀设备及点蒸发源的控制方法
WO2019227770A1 (zh) 蒸镀装置及蒸镀方法
JPWO2018199184A1 (ja) 蒸発源及び成膜装置
JP4090039B2 (ja) 蒸着装置における蒸発源
JP2008024998A (ja) 真空蒸着源および真空蒸着装置
JP2009503256A5 (ja)
TWI408242B (zh) 蒸發器以及具有該蒸發器的真空沉積裝置
KR101282537B1 (ko) 대면적용 선형 증발원
JP2009030169A (ja) 整形されたるつぼ及びこのるつぼを有する蒸発装置
JP6291696B2 (ja) 蒸着装置および蒸発源
KR101846692B1 (ko) 스피팅 방지 구조체를 구비한 증착장치용 증발원
CN105483620A (zh) 喷嘴部件、蒸镀装置及制作有机发光二极管器件的方法
JP5611086B2 (ja) 蒸着用ボートとこれを使用した成膜方法
KR101328788B1 (ko) 대면적용 선형 증발원
KR101252912B1 (ko) 히터 내장형 증발원
JP2015067866A (ja) 蒸発源とこれを用いた真空蒸着装置及び真空蒸着方法
JP2016079430A (ja) 真空蒸着装置およびそれに用いる蒸発装置
KR101006952B1 (ko) 박막 제조용 진공 증발원 장치
KR102258507B1 (ko) 수직형 유도가열 증착 장치
CN103320754A (zh) 成膜方法及溅射装置
KR101225318B1 (ko) 하이브리드 가열방식 증발원

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6250940

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250