JP2014173119A - 被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼 - Google Patents

被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼 Download PDF

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Abstract

【課題】 硫化物系介在物の大きさを過度に大きくならなくして、被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼を提供する。
【解決手段】 質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼で、この鋼の基地の硬さが26〜38HRCで、介在物の体積率が0.03〜0.30%で、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下で、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下である被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼。
【選択図】 なし

Description

本発明は、被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼に関する。
表面平滑度が必要なプラスチック製品を成形するために必要とする金型は、製品形状にあった形状に加工して用いられる。ところで、近年のプラスチック製品の形状の複雑化や、金型リードタイムの短縮化などにより、被削性などの加工性の良好な金型材料が求められている。被削性を改善する方法として、硫化物などの介在物を利用する方法が知られている。しかし、特に大型鋼塊から作製される金型においては、このような介在物は比較的大きく成長して鋼材中に残存しやすく、研磨時に鋼材面から脱落して鋼材面に凹凸を形成することがあり、この結果、金型の表面仕上げ性が悪くなり、プラスチック製品の意匠性を低下させることがあった。
ところで、従来の技術としては、ピンホール、微細なピットおよび凹凸の少ない鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼として、介在物をCaO−Al23系にして鏡面性を確保し、Sも鏡面性低下防止のため低減した鋼が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
Cr、Mo、Cu、Vを添加して、Fe−Cu固溶体およびCr,Mo(W)、V炭化物を析出、凝集させることにより脆化を起こさせ、さらにSを添加して被削性を改善しつつ、研磨仕上性劣化の問題を回避した鋼が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、この特許文献1のようにSを低減した場合は、十分な被削性が確保できず、深穴加工のような厳しい切削加工を受ける金型材としては適用が難しく、特許文献2のようにS添加すると、特に大型鋼塊においては粗大なMnS系介在物が生成し、この結果、金型の表面仕上げ性が悪くなり、鏡面性は不足していると言わざるを得ないものである。
特許第4626092号公報 特許第3386525号公報
上記したように、表面の平滑度が必要なプラスチック製品を成形するための金型には高い鏡面性が要求されている。ところで、鋼に含有される介在物が軟質介在物であれば金型を形成するための被削性を向上することができるが、鏡面性は低下する。そこで、発明者らは鋭意研究することにより、鋼材表面を研磨する際の鏡面性と被削性に優れたプラスチック成形金型用鋼を開発することができた。
本発明が解決しようとする課題は、プラスチック成形用の金型用鋼としての新規な化学成分からなる鋼とし、この鋼に含有される硫化物系介在物を利用して快削性を付与し、さらに、S添加量を制限して鋼中の硫化物系介在物の総量を多くならないようにし、さらに、この鋼の研磨時に生じる研磨面の凹凸を小さなものとするため、鋼の基地すなわちマトリクスと硫化物系介在物の硬さの差が一定値以下になるように、熱処理条件および硫化物系介在物組成を制御し、さらに一定割合以上の硫化物系介在物の硬さと基地の硬さの差を小さくし、また、硫化物系介在物が鋼材面から脱落してピットを形成した場合でも、実用上問題にならないレベル、すなわち人が肉眼で視認できない大きさ、となるように鋼の溶製時に脱酸元素を添加してOの含有量を低下させ、硫化物系介在物の凝固形態を偏晶型でなく共晶型に制御することで、生成された硫化物系介在物の大きさを過度に大きくならないようにして、被削性と鏡面性に優れた新規のプラスチック成形金型用鋼を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の手段は、第1の手段では、質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼である。そして、この鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼である。なお√Areaとは平均径の一種であり、その大きさは√{(長径)×(短径)}で算出される。
第2の手段は、質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、V:0.5%未満、Nb:0.5%未満、W:0.5%未満、Ti:0.5%から選択される1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼である。そして、この鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼である。
第3の手段では、質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、Ni:0.30未満、Cu:0.10%未満から選択される1種または2種を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼である。そして、この鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼である。
第4の手段は、質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、V:0.5%未満、Nb:0.5%未満、W:0.5%未満、Ti:0.5%未満から選択される1種または2種以上を含有し、さらに、Ni:0.30%未満、Cu:0.10%未満から選択される1種または2種を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼である。そして、この鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼である。
第5の手段では、質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、N:0.020%未満、P:0.040%未満、B:0.010%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼である。そして、この鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼である。
第6の手段では、質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、V:0.5%未満、Nb:0.5%未満、W:0.5%未満、Ti:0.5%未満から選択される1種または2種以上を含有し、さらに、N:0.020%未満、P:0.040%未満、B:0.010%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼である。そして、この鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼である。
第7の手段では、質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、Ni:0.30未満、Cu:0.10%未満から選択される1種または2種を含有し、さらに、N:0.020%未満、P:0.040%未満、B:0.010%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼である。そして、この鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼である。
第8の手段では、質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、V:0.5%未満、Nb:0.5%未満、W:0.5%未満、Ti:0.5%未満から選択される1種または2種以上を含有し、さらに、Ni:0.30未満、Cu:0.10%未満から選択される1種または2種を含有し、さらに、N:0.020%未満、P:0.040%未満、B:0.010%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼である。そして、この鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼である。
上記の手段としたので、本発明のプラスチック成形金型用鋼は介在物の総量が少なく、基地と介在物の硬さの差が小さいことから研磨面の凹凸が小さく、鏡面に生成されるピットは視認できない大きさであり、さらに硫化物系介在物の大きさも過度に大きくなく、快削性および鏡面性に優れている。したがって、従来にない、鏡面性に優れたプラスチック成形金型を形成することができる。
本願の発明を実施するための形態として、先ず、本願の発明に係るプラスチック成形金型用鋼における化学成分の成分範囲の限定理由を以下に説明する。なお、化学成分は、質量%で示す。
C:0.12〜0.30%
Cは、硬さ向上に有効な元素である。しかし、Cが0.12%より少ないと必要硬さの略26HRCが得られず、さらにフェライトの析出により、得られた鋼材面の鏡面性が低下する。しかし、Cが0.30%を超えて含有されると、炭化物量が増加し被削性を低下し、さらに靭性や溶接性も低下する。そこでCは0.12〜0.30%とする。
Si:0.25〜0.45%
Siは、製鋼時の脱酸材として必要な元素であり、さらに焼入性を高める元素である。このためには、Siは0.25%以上が必要である。しかし、Siは0.45%より多く含有されると、靱性が低下する。そこで、Siは0.25〜0.45%とする
Mn:0.5〜2.0%
Mnは、Sと結合して硫化物のMnSを生成して被削性を改善する元素であり、さらに、焼入性を高める元素である。このためには、Mnは0.5%以上が必要である。しかし、Mnは2.0%を超えて含有されると、靭性が低下する。そこで、Mnは0.5〜2.0%とする。
S:0.012〜0.060%
Sは、Mnと結合して硫化物のMnSを生成して被削性を改善する元素である。このためには、Sは0.012%以上が必要である。しかし、Sは0.060%を超えて含有されると、鋼中の介在物量が多くなり鏡面性を低下し、さらに靭性を低下する。そこで、Sは0.012〜0.060%とする。
Cr:1.0〜3.0%
Crは、焼入性を改善し、焼戻し軟化抵抗を上昇する元素である。このためには、Crは1.0%以上が必要である。しかし、Crは3.0%を超えて含有されると、鋼が硬くなり過ぎて被削性を低下する。そこで、Crは1.0〜3.0%とする。
Mo:0.10〜0.40%
Moは、焼入性を改善し、焼戻し軟化抵抗を上昇し、さらに焼戻し脆化を防止する元素である。このためには、Moは0.10%以上が必要である。しかし、Moは0.40%を超えて含有されると、鋼が硬くなり過ぎて被削性を低下する。そこで、Moは0.10〜0.40%とする。
Al:0.001〜0.050%
Alは、本発明において重要な元素であって、介在物の大きさと分布を調整し、過度に大きい介在物の生成を抑制する元素である。このためには、Alは0.001%以上が必要である。しかし、Alは0.050%を超えて含有されると、得られた鋼材の溶接性を低下する。そこで、Alは0.001〜0.050%とする。
O:0.010%未満
Oは、硫化物系介在物の凝固形態を制御する元素である。しかし、Oは鋼にとって不純物元素でもある。したがって、Oは0.010%以上含有されると介在物が大型化し、鏡面性を低下させる。そこで、Oは0.010%未満とする。
V:0.05%未満、Nb:0.05%未満、W:0.05%未満、Ti:0.05%未満から選択される1種または2種以上
V、Nb、W、Tiの各元素は、炭化物を生成し二次硬化に寄与する元素である。しかし、Vは0.05%以上、Nbは0.05%以上、Wは0.05%以上、Tiは0.05%以上として、V、Nb、W、Tiから選択される1種または2種以上が含有されると、これら元素の炭化物である硬質炭化物が過剰に生成されて被削性を低下する。そこで、Vは0.05%未満、Nbは0.05%未満、Wは0.05%未満、Tiは0.05%未満として、V、Nb、W、Tiから選択される1種または2種以上とする。
Ni:0.30%未満、Cu:0.10%未満から選択される1種又は2種
Ni、Cuの各元素は、プラスチック成形時に発生するガスに対する耐食性を向上する元素である。しかし、Niは0.30%以上、Cuは0.10%以上で含有されると、プラスチック成形金型の溶接時に、凝固割れの感受性が上昇し、被削性を低下する。そこで、Niは0.30%未満、Cuは0.10%未満として、Ni、Cuから選択される1種または2種を含有するものとする。
N:0.020%未満
Nは、不純物元素でもあり、硬質の介在物を生成し、鏡面性と被削性を低下させる元素である。そこで、Nは0.020%未満とする。
P:0.040%未満
Pは、不純物元素でもあり、靭性を低下させる元素である。そこで、Pは0.040%未満とする。
B:0.010%未満
Bは、不純物元素でもあり、溶接割れ感受性を上昇させる元素である。そこで、Bは0.010%未満とする。
さらに、本願の請求項におけるプラスチック成形金型用鋼の構成要件について、上記の化学成分以外の構成要件の限定理由を以下に説明する。
鋼の基地(すなわち、マトリクス)の硬さが26〜38HRC
鋼の基地の硬さは、必要な鏡面を得るための研削を左右する。すなわち、基地の硬さが26HRC未満では、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABSなどの汎用プラスチック成型用金型として必要な鏡面が得られない。そこで、基地の硬さは26HRC以上とする必要がある。しかし、基地の硬さが38HRCを超えると、被削性が低下し、軟質介在物がある場合は磨きムラの原因となり鏡面性を低下する。そこで、鋼の基地(すなわち、マトリクス)の硬さは26〜38HRCとする。
介在物の体積率が0.03〜0.30%
鋼中の介在物の体積率は、0.03%以上で、切削加工中に応力集中源となり、切屑の破砕性を向上し、切削工具の摩耗を軽減する。しかし、介在物の体積率は0.30%を超えると鋼の靱性を低下し、鏡面性を低下する。そこで、介在物体積率は0.03〜0.30%とする。
介在物のうち体積割合で75%以上を占める介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下
介在物のうち体積割合で75%以上を占める介在物の硬さと基地の硬さの差は、鏡面を研磨する時に生じる鋼面の凹凸を小さくして鏡面性を維持するために必要である。ところで、上記した介在物の硬さと基地の硬さの差が大きいと、磨きムラを生じて鋼面が凹凸になり易く、鏡面性が低下する。そこで、介在物のうち体積割合で75%以上を占める介在物の硬さと基地の硬さの差は250HV以下とする。
介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下
介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaは、プラスチック成形金型用鋼材を研磨する時に、鋼材中の介在物が脱落して鋼材面に生じるピットの大きさの目安になる。金型に生じたピットはプラスチック製品の表面に転写されて凹凸となる。人の目に視認され易くなる凹凸はおよそ50μm程度の大きさである。そこで、視認性や美観を損なうプラスチック金型の使用上の有害度を小さくするためには、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaは50μm以下とする。
さらに、本発明の実施の形態について、表および実施例を参照して以下に順次説明するものとする。
下記の表1に示す発明例のNo.1〜12および比較例のNo.13〜20の化学成分を有するプラスチック成形金型用鋼の各100kgを、真空誘導溶解炉で溶製して、インゴットに鋳造し、このインゴットを熱処理によりプラスチック成形金型用鋼とした。これらの熱処理ならびに性能試験およびその評価を以下の(1)および(2)に記載した。
Figure 2014173119
(1)上記の溶製により得られたインゴットを1200℃に加熱し、これを60mm角の角棒に鍛伸し、次いで880℃に加熱して30分保持した後、油冷により焼入れし、次いで、焼戻しとして550〜620℃にて60分保持した後、空冷し、試料とした。この試料について、硬さ試験、エンドミル加工性試験、ドリル加工性の試験を以下の条件1.硬さ、2.エンドミル加工性、および3.ドリル加工性で実施し、表2に評価を示した。
1.硬さ
硬さについては、断面60mm角の角棒の断面内中周部の硬さをロックウェル硬度計により測定した。評価は、HRC硬さで、表2に示した。
2.エンドミル加工性
エンドミル加工性については、エンドミル径を32mm、エンドミル刃数を2枚、材種を超硬P20、切削速度を10m/min、送りを0.3mm/刃、切り込みを軸方向8mmで半径方向1mm、切削油なしの条件で、エンドミルの加工性の試験を実施した。評価は、2m切削時の逃げ面の摩耗幅が0.15mm以下を○とし、2m切削時の逃げ面の摩耗幅が0.15mmを超えるものを×として表2に示した。
3.ドリル加工性
ドリル加工性については、使用ドリルをSKH51、ドリル径をφ8mm、回転数を640rpm、送りを60m/min、穿孔深さを50mm、切削油に水溶性切削油剤とする条件でドリル加工性の試験を実施した。評価は、穿孔数が100孔以上を○とし、100孔未満でドリルの折損した場合またはキー音の発生で穿孔中止したものを×として表2に示した。
(2)さらに、上記の溶製により得られたインゴットを1200℃に加熱し、厚さ15mm、幅60mm、長さ100mmの平板に鍛伸し、次いで(1)と同様に880℃に加熱して30分保持した後、油冷により焼入れし、次いで、焼戻しとして550〜620℃にて60分保持した後、空冷し、試料とした。この試料について、介在物と基地の硬さの差、介在物の体積率、介在物の寸法、鏡面性の試験を以下の条件4.介在物と基地の硬さの差、5.介在物体積率、6.介在物寸法、および7.鏡面性試験で実施し、表2に評価を示した。
4.介在物と基地の硬さの差
介在物と基地の硬さの差については、ビッカース硬度計により、介在物および基地の硬さを、個数N=5で測定し、それぞれの平均値の差を求めた。評価は、平均硬さの差が250HV以下を○とし、平均硬さの差が250HVを超えるものを×として表2に示した。
5.介在物体積率
介在物体積率については、試料を鏡面研磨し、被検面を顕微鏡で観察し、代表的な箇所の10mm平方の視野内の介在物の面積率を画像解析により求めて体積率とした。評価は、体積率が0.03〜0.30%のものを○とし、体積率が0.03%未満または0.30%を超えるものを×として表2に示した。
6.介在物寸法
介在物の寸法については、試料を鏡面研磨し、被検面を顕微鏡で観察し、代表的な箇所の縦10mm、横10mmの視野内の介在物の大きさの√Area(すなわち√{(介在物の長径)×(介在物の短径)})を求めた。評価は、介在物の大きさの√Areaが50μm以下である介在物の個数が95%以上を○とし、介在物の大きさの√Areaが50μm以下である介在物の個数が95%未満を×として表2に示した。
7.鏡面性試験
鏡面性試験については、縦15mm、横60mm、長さ100mmの平板の広面を砥石粒度♯4000の研磨紙で研磨し、中央部が縦10mm、横10mmの研磨面をレーザー顕微鏡で観察し、凹み部の寸法を測定し、肉眼でもピットが見えるか目視評価を行った。評価は、鏡面における凹み部の平均径の大きさの√{(長径)×(短径)}が50μm以下でかつ凹み部の深さが5μm以下を○とし、鏡面における凹み部の平均径の大きさの√{(長径)×(短径)}が50μmを超えかつ凹み部の深さが5μmを超えるものを×とし、あるいは鏡面における凹み部の平均径の大きさの√{(長径)×(短径)}が50μmを超えるかまたは凹み部の深さが5μmを超えるかのいずれかであるものを×として表2に示した。
Figure 2014173119
上記の試験の評価は、表2に見られるように、発明例のNo.1〜No.12では、基地の硬さは全て26〜38HRCの範囲内であり、かつ、介在物と基地の差、介在物体積率、介在物寸法、エンドミル加工性、ドリル加工性および鏡面性試験の全ての評価で○であり、優れている。
これに対して、表2の比較例では、比較例のNo.13は、発明例のNo.3と同一の成分でありながら、高温焼戻し(660℃)により、硬さが22HRCと低いため、鏡面性が劣る。
比較例No.14は発明例のNo.3と同一の成分でありながら、低温焼戻し(150℃)により、硬さが42HRCと高いため、介在物と基地の硬さの差が大きく×であり、鏡面性は優れるものの、エンドミル加工性やドリル加工性の被削性に劣る。
比較例No.15は、Alが小数点3桁では検知できない程少なく、かつ、Oが0.012%と多いため、凝固時の生成する硫化物の寸法が大きくなり、介在物寸法が×で、鏡面性が×で低い。
比較例No.16は、Sが0.006%と少ないため、十分な硫化物が生成されていないので、介在物体積率が低く×であり、かつエンドミル加工性やドリル加工性が×で被削性が劣っているが、鏡面性は○である。
比較例No.17は、Sが0.098%と多いため、エンドミル加工性やドリル加工性が○で被削性に優れているが、介在物体積率や介在物寸法が大きく×であり、鏡面性が×で劣っている。
比較例No.18は、Tiを0.21%と多量に添加しているため、高硬度のTi炭硫化物系介在物が生じており、Ti炭硫化物系介在物と基地との硬さの差が大きく×であるために、エンドミル加工性やドリル加工性が×で被削性が劣っており、かつ鏡面性が×で劣っている。
比較例No.19は、Sが0.001%と少なく、その少ないSの代りにSeを0.08%添加してセレン化物を生成させたものであるが、柔らかいセレン化物と基地の硬さの差が大きく×であり、かつ鏡面性が×で劣っている。
比較例No.20は、Sの代りにPbを添加したものであるが、柔らかいPb介在物と基地の硬さの差が大きく×であり、かつ鏡面性が×で劣っている。

Claims (8)

  1. 質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼で、該鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上の介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼。
  2. 質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、V:0.5%未満、Nb:0.5%未満、W:0.5%未満、Ti:0.5%未満から選択される1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼で、該鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼。
  3. 質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、Ni:0.30未満、Cu:0.10%未満から選択される1種または2種を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼で、該鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼。
  4. 質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、V:0.5%未満、Nb:0.5%未満、W:0.5%未満、Ti:0.5%未満から選択される1種または2種以上を含有し、さらに、Ni:0.30未満、Cu:0.10%未満から選択される1種または2種を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼で、該鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼。
  5. 質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、N:0.020%未満、P:0.040%未満、B:0.010%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼で、該鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼。
  6. 質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、V:0.5%未満、Nb:0.5%未満、W:0.5%未満、Ti:0.5%未満から選択される1種または2種以上を含有し、さらに、N:0.020%未満、P:0.040%未満、B:0.010%を含有し未満、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼で、該鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼。
  7. 質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、Ni:0.30未満、Cu:0.10%未満から選択される1種または2種を含有し、さらに、N:0.020%未満、P:0.040%未満、B:0.010%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼で、該鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼。
  8. 質量%で、C:0.12〜0.30%、Si:0.25〜0.45%、Mn:0.5〜2.0%、S:0.012〜0.060%、Cr:1.0〜3.0%、Mo:0.10〜0.40%、Al:0.001〜0.050%、O:0.10%未満を含有し、さらに、V:0.5%未満、Nb:0.5%未満、W:0.5%未満、Ti:0.5%未満から選択される1種または2種以上を含有し、さらに、Ni:0.30未満、Cu:0.10%未満から選択される1種または2種を含有し、さらに、N:0.020%未満、P:0.040%未満、B:0.010%未満を含有し、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼で、該鋼の基地の硬さが26〜38HRCであり、介在物の体積率が0.03〜0.30%であり、介在物のうち体積割合で75%以上である介在物の硬さと基地の硬さの差が250HV以下であり、介在物のうち個数割合で95%以上を占める介在物の大きさの√Areaが50μm以下であることを特徴とする被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼。
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