JP2003138342A - ダイカスト金型用プリハードン鋼 - Google Patents

ダイカスト金型用プリハードン鋼

Info

Publication number
JP2003138342A
JP2003138342A JP2001334167A JP2001334167A JP2003138342A JP 2003138342 A JP2003138342 A JP 2003138342A JP 2001334167 A JP2001334167 A JP 2001334167A JP 2001334167 A JP2001334167 A JP 2001334167A JP 2003138342 A JP2003138342 A JP 2003138342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
steel
machinability
content
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001334167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3570712B2 (ja
Inventor
Tetsuo Shioda
哲郎 塩田
Tamiki Yanagisawa
民樹 柳澤
Kunio Namiki
邦夫 並木
Hiroaki Koyama
弘晃 小山
Michiharu Hasegawa
道治 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Daido Steel Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001334167A priority Critical patent/JP3570712B2/ja
Publication of JP2003138342A publication Critical patent/JP2003138342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3570712B2 publication Critical patent/JP3570712B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のCr−Mo鋼のプリハードン鋼と比較
して被削性が大幅に低下することなく、耐ヒートチェッ
ク性を大幅に改善、すなわち金型寿命を大幅に長くする
ことができるダイカスト金型用プリハードン鋼を提供す
ること。 【解決手段】 重量%で、C:0.10〜0.30%、
Si:0.20〜0.35%、Mn:0.50〜2.0
0%、P:0.02%以下、S:0.013%以下、C
u:0.10%以下、Ni:0.20%以下、Cr:
1.00〜3.00%、Mo:0.20〜1.00%、
VおよびNbのうちの1種又は2種:0.05〜0.3
0%、s−Al:0.03%以下、O:0.003%以
下、N:0.020%以下ならびに介在物:0.10%
以下を含有し、残部が実質的にFeからなり、硬さが2
7〜37HRCであるダイカスト金型用プリハードン
鋼。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカスト金型用
プリハードン鋼、詳細には硬さが27〜37HRCであ
るダイカスト金型用プリハードン鋼である。
【0002】
【従来の技術】ダイカストに用いる金型は、通常鋼を機
械加工および放電加工によって製造されているので、金
型用鋼には、機械加工における被削性が優れていること
が要求されている。さらに冷却と加熱が繰り返されるた
め、ヒートチェック性が優れていることが要求されてい
る。また補修、設計変更、組み立て等において溶接され
る場合があるので、溶接性にも優れていること、硬さ、
耐力、靱性等の金型に必要な一般的な性質が優れている
こと等も要求されている。そのため、従来のダイカスト
金型は、JISのSKD61の熱間ダイス鋼を金型の形
状に加工後、焼入れおよび焼戻しをして使用されてい
た。
【0003】しかし、最近、ダイカスト製品は多様化
し、一型当たりの生涯生産量が減る傾向にあり、これに
あわせた金型のコストの低下および短期納入が要求され
ている。特に金型のコストの低下が強く求められた結
果、金型の生涯生産量により金型用鋼を使い分けるよう
になってきた。
【0004】そのため、生涯生産量が少ない(2〜3万
ショット)金型には、C:0.20%、Si:0.30
%、Mn:1.60%、P:0.030%以下、S:
0.035%、Cu:0.25%以下、Ni:0.25
%以下、Cr:2.30%、Mo:0.40、V:0.
10%および介在物0.270%を含有し、残部Feか
らなるCr−Mo鋼を焼入れ焼戻しして硬さを33HR
C程度にしたプリハードン鋼が使用されるようになって
きた。しかし、このCr−Mo鋼のプリハードン鋼を用
いて作製した金型は、材料の被削性が優れており、また
加工のみで後の焼入れ焼戻しを必要としないので、コス
トは低下するが、少量生産用の金型としても耐ヒートチ
ェック性が悪く、金型寿命が短過ぎるという欠点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
Cr−Mo鋼のプリハードン鋼と比較して被削性が大幅
に低下することなく、耐ヒートチェック性を大幅に改
善、すなわち金型寿命を大幅に長くすることができるダ
イカスト金型用プリハードン鋼を提供することを課題と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、ダイカスト金型用プリハードン鋼の
成分組成について鋭意研究したところ、上記従来のCr
−Mo鋼のプリハードン鋼のS含有量を0.013%以
下に下げるとともに、介在物含有量を0.10%以下に
下げると、被削性をそれほど大幅に低下することなく、
耐ヒートチエック性を大幅に改善することができるこ
と、すなわち金型の寿命を大幅に長くすることができる
こと等の知見を得た。本発明は、これらの知見に基づい
て発明をされたものである。
【0007】すなわち、本発明のダイカスト金型用プリ
ハードン鋼においては、成分組成がC:0.10〜0.
30%、Si:0.20〜0.35%、Mn:0.50
〜2.00%、P:0.02%以下、S:0.013%
以下、Cu:0.10%以下、Ni:0.20%以下、
Cr:1.00〜3.00%、Mo:0.20〜1.0
0%、VおよびNbのうちの1種または2種:0.05
〜0.30%、s−Al:0.03%以下、O:0.0
03%以下、N:0.020%以下ならびに介在物:
0.10%以下を含有し、必要に応じて更にCa:0.
0005〜0.010%、Se:0.01〜0.15
%、Te:0.01〜0.15%およびZr:0.00
3〜0.20%のうちの1種または2種以上を含有し、
残部が実質的にFeからなり、硬さが27〜37HRC
であるものとすることである。
【0008】また、本発明のダイカスト金型用プリハー
ドン鋼においては、成分組成がC:0.10〜0.30
%、Si:0.20〜0.35%、Mn:0.50〜
2.00%、P:0.02%以下、S:0.013%以
下、Cu:0.10%以下、Ni:0.20%以下、C
r:1.00〜3.00%、Mo:0.20〜1.00
%、VおよびNbのうちの1種または2種:0.05〜
0.30%、s−Al:0.03%以下、O:0.00
3%以下、N:0.020%以下、介在物:0.10%
以下ならびにB:0.0002〜0.0020%を含有
し、必要に応じて更にCa:0.0005〜0.010
%、Se:0.01〜0.15%、Te:0.01〜
0.15%およびZr:0.003〜0.20%のうち
の1種または2種以上を含有し、残部が実質的にFeか
らなり、硬さが27〜37HRCであるものとすること
である。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明のダイカスト金型用
プリハードン鋼の成分およびその含有量を上記のように
特定した理由を説明する。 C:0.10〜0.30% Cは、焼入れ焼戻し後に必要な硬さを得るために含有さ
せる元素である。その効果を得るためには0.10%、
好ましくは0.16%より多く含有させる必要がある
が、0.30%、好ましくは0.20%を超えると溶接
割れ感受性が高くなり、また硬さが高くなり過ぎて図1
に示すように被削性を低下させるので、その含有量を
0.10〜0.30%とする。好ましい含有量は0.1
6〜0.20%である。
【0010】Si:0.20〜0.35% Siは、鋼の製造時に脱酸剤として、また焼入性および
被削性を高くするために含有させる元素である。それら
の効果を得るためには0.20%以上含有させる必要が
あるが、0.35%、好ましくは0.30%を超えると
溶接割れ感受性が高くなり、また図2に示すようにヒー
トチェック性も低下させるので、その含有量を0.20
〜0.35%とする。好ましい含有量は0.20〜0.
30%である。
【0011】Mn:0.50〜2.00% Mnは、鋼の製造時に脱酸剤として、さらに焼入性を高
くするとともに、MnSを形成して被削性を向上し、ま
た溶接時の母材側の硬さを低くして溶接割れを抑えるた
めに含有させる元素である。それらの効果を得るために
は0.50%以上、好ましくは1.20%以上含有させ
る必要があるが、2.00%を超えると被削性を低下さ
せるので、その含有量を0.50〜2.00%とする。
好ましい含有量は1.20〜2.00%である。 P:0.020%以下 Pは、鋼の靱性および溶接性を低下させるので少ないほ
う好ましいが、0.020%以下であれば、靱性および
溶接性に与える影響が小さいので、その含有量を0.0
20%以下とする。
【0012】S:0.013%以下 Sは、微量でも、好ましくは0.003%以上含有する
と被削性を向上させるが、多くなると図3に示すように
ヒートチェック性を低下させるので、その含有量を0.
013%以下とする。好ましい含有量は0.003〜
0.013%である。 Cu:0.10%以下、Ni:0.20%以下 CuおよびNiは、本発明のダイカスト金型用プリハー
ドン鋼に必要な元素ではない。そのため、原料から混入
する不純物のCu:0.10%以下、Ni:0.20%
以下とする。
【0013】Cr:1.00〜3.00% Crは、焼入性を高くするために含有させる元素であ
る。その効果を得るためには1.00%以上、好ましく
は1.60%以上含有させる必要があるが、3.00
%、好ましくは2.20%を超えると被削性、溶接性お
よび熱間加工性を低下させるとともに、コストを高くす
るので、その含有量を1.00〜3.00%とする。好
ましい含有量は1.60〜2.20%である。
【0014】Mo:0.20〜1.00% Moは、焼入性を高くするとともに、600℃以上での
焼戻し軟化抵抗性を確保するために含有させる元素であ
る。それらの効果を得るためには0.20%以上、好ま
しくは0.30%以上含有させる必要があるが、1.0
0%、好ましくは0.50%を超えると被削性を低下さ
せるとともに、コストを高くするので、その含有量を
0.20〜1.00%とする。好ましい含有量は0.3
0〜0.50%である。
【0015】VおよびNbのうちの1種または2種:
0.05〜0.30% VおよびNbは、焼戻し軟化抵抗性を確保するととも
に、結晶粒を微細化させるために含有させる元素であ
る。それらの効果を得るためには0.05%以上、好ま
しくは0.08%以上含有させる必要があるが、0.3
0%、好ましくは0.15%を超えると被削性および靱
性を低下させるとともに、コストを高くするので、その
含有量を0.05〜0.30%とする。好ましい含有量
は0.08〜0.15%である。
【0016】s−Al:0.03%以下 Alは、脱酸剤として添加する元素であるが、その脱酸
生成物のAl2O3 が被削性を低下させるので、その含有量
を0.03%以下とする。 O:0.003%以下 Oは、不純物であり、脱酸剤として添加するAlと化合
し生成するAl2O3 が被削性を低下させるので、その含有
量を0.003%以下とする。
【0017】 N:0.020%以下Nは、C、Cr、Mo、V、Al
等と結合して炭窒化物を生成し、被削性を低下させるの
で、その含有量を0.020%以下とする。 介在物:0.10%以下 介在物は、酸化物、炭窒化物等である。この介在物は、
多くなると図4に示すように耐ヒートチェック性が悪く
なるが、0.10%以下にすると耐ヒートチェック性が
上記従来のCr−Mo鋼のプリハードン鋼のような介在
物量が多い鋼と比較して大幅に改善されるので、その含
有量を0.10%以下とする。
【0018】B:0.0002〜0.0020% Bは、大型のダイカスト金型に用いる大きな鋼材等の焼
入性を高めるために含有させる元素である。その効果を
得るためには0.0002%以上含有させる必要がある
が、0.0020%を超えると焼入性を高める効果が飽
和し、かつ溶接割れ感受性を低下させるので、その含有
量を0.0002〜0.0020%とする。
【0019】Ca:0.0005〜0.010%、S
e:0.01〜0.15% Te:0.01〜0.15%、Zr:0.003〜0.
20% Ca、Se、TeおよびZrは、被削性を向上させると
ともに、硫化物(MnS)を球状化させて靱性を等方性
にするために含有させる元素である。それらの効果を得
るためにはCaを0.0005%以上、SeおよびTe
を0.01以上ならびにZrを0.003%以上含有さ
せる必要があるが、Caが0.010%、SeおよびT
eが0.15%ならびにZrが0.20%を超えると、
靱性、硬さ、熱間加工性および耐ヒートチェック性を低
下させるので、それらの含有量を上記のとおりとする。
【0020】次に、硬さを27〜37HRCに特定する
理由を説明する。硬さを27HRC以上にするのは、ダ
イカスト金型として必要な強度を確保するためである。
また硬さを37HRC以下にするのは、被削性を確保す
るためである。硬さが37HRCより高くなると被削性
が低下して切削加工の能率が低下し、金型のコストを上
昇させるからである。
【0021】次に、本発明のダイカスト金型用プリハー
ドン鋼の製造方法について説明をする。本発明のダイカ
スト金型用プリハードン鋼は、真空誘導溶解炉、アーク
式電気炉、再溶解炉(ESR、VAR)等を用いてこの
種の鋼と同じ方法で溶製し、普通の方法で鋳塊、連続鋳
造片とし、分塊鍛造または分塊圧延、鍛造または圧延な
どによって鋼材とし、その後850〜950℃付近で適
正時間加熱した後空冷して焼入れをし、550〜650
℃付近で適正時間加熱した後空冷して焼戻しをすること
等によって製造することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 下記表1に示す本発明例および比較例のダイカスト金型
用プリハードン鋼を真空脱ガス溶解炉で溶製し、造塊し
た後、インゴットを鍛造し、その後約950℃から空冷
して焼入れをした後、600℃で7時間加熱後空冷して
焼戻しをして400mm×1000mm×1700mmの鋼材
を製造した。この鋼材から試験片を切り出し、ロックウ
エル硬さを測定するとともに、下記方法で耐ヒートチェ
ック性および被削性を測定した。その結果を下記表2に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】耐ヒートチェック性 耐ヒートチェックは、試験片を20℃から700℃に加
熱し、その後700℃から20℃に冷却することを1,
000回繰り返したときのヒートチェックの最大クラッ
ク深さで示した。 被削性 被削性は、回転数133rpm、送り速度400mm/
min、周速度158m/min、切り込み3mmおよ
び切削油なしの条件で縦フライス加工機による連続切削
加工によって行い、刃の摩耗が0.2mmになるまでの
切削距離を測定した。 介在物量 介在物量は、JIS G 0555(1977) 鋼の非金属
介在物の顕微鏡試験方法 により測定した。
【0025】
【表2】
【0026】実施例2 下記表3に示すようにC、SiまたはSの含有量を変更
し、他の成分組成を一定にした本発明例および比較例の
ダイカスト金型用プリハードン鋼を上記実施例1と同様
に真空脱ガス溶解炉で溶製し、造塊した後、インゴット
を鍛造し、その後約950℃から空冷して焼入れをし、
その後硬さが32HRCになるように600℃付近から
空冷する焼戻しをして400mm×1000mm×1700
mmの鋼材を製造した。この鋼材から試験片を切り出し、
上記方法で、介在物量、耐ヒートチェック性および被削
性を測定した。その結果を下記表3および図1〜図4に
示す。
【0027】
【表3】
【0028】表2の結果によると、本発明例は、耐ヒー
トチェック性を表す最大クラック深さが199〜386
μmであり、被削性を示す工具寿命が18,410〜2
3,970mmであった。これに対して、本発明よりS
および介在物の含有量が多い上記従来のCr−Mo鋼の
プリハードン鋼である比較例1は、被削性を示す工具寿
命が本発明例よりやや優れているが、耐ヒートチェック
性を表す最大クラック深さが本発明例の4.7倍以上で
あり、型寿命実績も本発明例 No.3の2分の1であっ
た。
【0029】さらに、本発明よりC、Si、Cr、Mo
およびVの含有量が多いが、硬さを本発明と同様にした
比較例2は、耐ヒートチェック性を表す最大クラック深
さおよび型寿命実績が本発明例よりやや優れているが、
被削性を示す工具寿命が本発明例の12分の1以下であ
った。また、本発明よりC、Si、Cr、MoおよびV
の含有量が多く、また硬さも本発明より高くした比較例
3は、耐ヒートチェック性を表す最大クラック深さおよ
び型寿命実績が本発明例より優れていたが、被削性を示
す工具寿命が本発明例の35分の1以下であった。な
お、比較例2および3は、ダイカスト金型用鋼として普
通に用いられているJISのSKD61の成分組成と同
じである。
【0030】表3および図1の結果によると、C含有量
は、被削性の観点から0.30%以下が適当であること
が分かる。さらに、表3および図2の結果によると、S
i含有量は、耐ヒートチェック性の観点から0.35%
以下が適当であり、また被削性の観点から0.20%以
上が適当であることが分かる。また、表3および図3の
結果によると、S含有量は、耐ヒートチェック性の観点
から0.013%以下が適当であり、また被削性の観点
から0.003%以上が好ましいことが分かる。また、
表3および図4の結果によると、介在物含有量は、耐ヒ
ートチェック性の観点から0.10%以下が好ましいこ
とが分かる。
【0031】
【発明の効果】本発明のダイカスト金型用プリハードン
鋼は、上記構成にしたことにより、従来の上記Cr−M
o鋼のプリハードン鋼と比較すると、被削性がやや低下
しているが、耐ヒートチエック性が大幅に改善されると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】C含有量と最大クラック深さおよび工具寿命の
関係を示すグラフである。
【図2】Si含有量と最大クラック深さおよび工具寿命
の関係を示すグラフである。
【図3】S含有量と最大クラック深さおよび工具寿命の
関係を示すグラフである。
【図4】介在物含有量と最大クラック深さの関係を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳澤 民樹 東京都港区西新橋一丁目7番13号 大同特 殊鋼株式会社東京本社内 (72)発明者 並木 邦夫 東京都港区西新橋一丁目7番13号 大同特 殊鋼株式会社東京本社内 (72)発明者 小山 弘晃 埼玉県狭山市新狭山一丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 長谷川 道治 三重県鈴鹿市平田町1907 本田技研工業株 式会社鈴鹿製作所内 Fターム(参考) 4E093 NA01 NB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で(以下同じ)、C:0.10〜
    0.30%、Si:0.20〜0.35%、Mn:0.
    50〜2.00%、P:0.02%以下、S:0.01
    3%以下、Cu:0.10%以下、Ni:0.20%以
    下、Cr:1.00〜3.00%、Mo:0.20〜
    1.00%、VおよびNbのうちの1種または2種:
    0.05〜0.30%、s−Al:0.03%以下、
    O:0.003%以下、N:0.020%以下ならびに
    介在物:0.10%以下を含有し、残部が実質的にFe
    からなり、硬さが27〜37HRCであることを特徴と
    するダイカスト金型用プリハードン鋼。
  2. 【請求項2】 C:0.10〜0.30%、Si:0.
    20〜0.35%、Mn:0.50〜2.00%、P:
    0.02%以下、S:0.013%以下、Cu:0.1
    0%以下、Ni:0.20%以下、Cr:1.00〜
    3.00%、Mo:0.20〜1.00%、VおよびN
    bのうちの1種または2種:0.05〜0.30%、s
    −Al:0.03%以下、O:0.003%以下、N:
    0.020%以下、介在物:0.10%以下ならびに
    B:0.0002〜0.0020%を含有し、残部が実
    質的にFeからなり、硬さが27〜37HRCであるこ
    とを特徴とするダイカスト金型用プリハードン鋼。
  3. 【請求項3】 C:0.10〜0.30%、Si:0.
    20〜0.35%、Mn:0.50〜2.00%、P:
    0.02%以下、S:0.013%以下、Cu:0.1
    0%以下、Ni:0.20%以下、Cr:1.00〜
    3.00%、Mo:0.20〜1.00%、VおよびN
    bのうちの1種または2種:0.05〜0.30%、s
    −Al:0.03%以下、O:0.003%以下、N:
    0.020%以下ならびに介在物:0.10%以下を含
    有し、更にCa:0.0005〜0.010%、Se:
    0.01〜0.15%、Te:0.01〜0.15%お
    よびZr:0.003〜0.20%のうちの1種または
    2種以上を含有し、残部が実質的にFeからなり、硬さ
    が27〜37HRCであることを特徴とするダイカスト
    金型用プリハードン鋼。
  4. 【請求項4】 C:0.10〜0.30%、Si:0.
    20〜0.35%、Mn:0.50〜2.00%、P:
    0.02%以下、S:0.013%以下、Cu:0.1
    0%以下、Ni:0.20%以下、Cr:1.00〜
    3.00%、Mo:0.20〜1.00%、VおよびN
    bのうちの1種または2種:0.05〜0.30%、s
    −Al:0.03%以下、O:0.003%以下、N:
    0.020%以下、介在物:0.10%以下ならびに
    B:0.0002〜0.0020%を含有し、更にC
    a:0.0005〜0.010%、Se:0.01〜
    0.15%、Te:0.01〜0.15%およびZr:
    0.003〜0.20%のうちの1種または2種以上を
    含有し、残部が実質的にFeからなり、硬さが27〜3
    7HRCであることを特徴とするダイカスト金型用プリ
    ハードン鋼。
JP2001334167A 2001-10-31 2001-10-31 ダイカスト金型用プリハードン鋼 Expired - Fee Related JP3570712B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001334167A JP3570712B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 ダイカスト金型用プリハードン鋼

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001334167A JP3570712B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 ダイカスト金型用プリハードン鋼

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003138342A true JP2003138342A (ja) 2003-05-14
JP3570712B2 JP3570712B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=19149336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001334167A Expired - Fee Related JP3570712B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 ダイカスト金型用プリハードン鋼

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3570712B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005307242A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Honda Motor Co Ltd ダイカスト金型用プリハードン鋼
JP2008056982A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Daido Steel Co Ltd 熱疲労特性に優れた金型用鋼
US8016019B2 (en) * 2007-04-19 2011-09-13 Honda Motor Co., Ltd. Casting method
JP2014173119A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Sanyo Special Steel Co Ltd 被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼
KR101505280B1 (ko) 2013-04-30 2015-03-23 현대제철 주식회사 금형용 강재의 경도 예측 방법
JP2017043809A (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 大同特殊鋼株式会社 ダイカスト金型用鋼
US10294538B2 (en) * 2016-02-05 2019-05-21 A. Finkl & Sons Co. Plastic injection mold tooling and a method of manufacture thereof
EP3587066A1 (en) * 2018-06-26 2020-01-01 A. Finkl & Sons Co. Plastic injection mold tooling and a method of manufacture thereof
RU2729280C1 (ru) * 2019-01-18 2020-08-05 А. Финкл энд Сонс Ко. Экономичные пуансоны оснастки для литья пластмасс для штампов и пресс-форм
JP7499565B2 (ja) 2018-06-26 2024-06-14 エー. フィンクル アンド ソンス シーオー. プラスチック射出成形工具及びその製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005307242A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Honda Motor Co Ltd ダイカスト金型用プリハードン鋼
JP4605695B2 (ja) * 2004-04-19 2011-01-05 本田技研工業株式会社 ダイカスト金型用プリハードン鋼
JP2008056982A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Daido Steel Co Ltd 熱疲労特性に優れた金型用鋼
US8016019B2 (en) * 2007-04-19 2011-09-13 Honda Motor Co., Ltd. Casting method
JP2014173119A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Sanyo Special Steel Co Ltd 被削性と鏡面性に優れたプラスチック成形金型用鋼
KR101505280B1 (ko) 2013-04-30 2015-03-23 현대제철 주식회사 금형용 강재의 경도 예측 방법
JP2017043809A (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 大同特殊鋼株式会社 ダイカスト金型用鋼
US10294538B2 (en) * 2016-02-05 2019-05-21 A. Finkl & Sons Co. Plastic injection mold tooling and a method of manufacture thereof
EP3587066A1 (en) * 2018-06-26 2020-01-01 A. Finkl & Sons Co. Plastic injection mold tooling and a method of manufacture thereof
KR20200001460A (ko) * 2018-06-26 2020-01-06 에이.핀클 앤드 선스 컴퍼니 플라스틱 사출 금형 툴링 및 이의 제조방법
JP2020002460A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 エー. フィンクル アンド ソンス シーオー.A. Finkl & Sons Co. プラスチック射出成形工具及びその製造方法
KR102329951B1 (ko) 2018-06-26 2021-11-23 에이.핀클 앤드 선스 컴퍼니 플라스틱 사출 금형 툴링 및 이의 제조방법
JP7499565B2 (ja) 2018-06-26 2024-06-14 エー. フィンクル アンド ソンス シーオー. プラスチック射出成形工具及びその製造方法
RU2729280C1 (ru) * 2019-01-18 2020-08-05 А. Финкл энд Сонс Ко. Экономичные пуансоны оснастки для литья пластмасс для штампов и пресс-форм

Also Published As

Publication number Publication date
JP3570712B2 (ja) 2004-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7045315B2 (ja) 熱間工具鋼
CN109252104B (zh) 一种高速钢及其生产方法
JP2011001572A (ja) 熱間工具鋼及びこれを用いた鋼製品
JP2011001573A (ja) 熱間工具鋼及びこれを用いた鋼製品
CN103305763A (zh) 高速镦锻机用钢结合金模具材料和钢合金模具制备方法
JP2003138342A (ja) ダイカスト金型用プリハードン鋼
JP3141735B2 (ja) プラスチック成形金型用鋼
CN107130176A (zh) 一种新型高速钢材料及其制备工艺
JP2001294973A (ja) 粉末放電加工性に優れたプラスチック成形金型用鋼
JP2005336553A (ja) 熱間工具鋼
JPH07102342A (ja) 高靱性熱間工具鋼
CN111748750A (zh) 一种刀具用高韧性钢及其制备方法
JP3581028B2 (ja) 熱間工具鋼及びその熱間工具鋼からなる高温用部材
CA3029542C (en) A steel for a tool holder
JP2000303140A (ja) プラスチック成形金型用鋼
JP3566162B2 (ja) 溶接性に優れた熱間工具鋼
JPH0762494A (ja) 低サイクル疲労特性に優れた熱間工具鋼
JPH09202938A (ja) 被削性に優れたクロム−モリブデン鋳鋼
JP2002088450A (ja) 熱間工具鋼
JPH09227990A (ja) 高温強度及び破壊靱性に優れた熱間工具鋼
JPH11269603A (ja) 被削性および工具寿命に優れた熱間工具鋼
JP2000355737A (ja) 冷間金型用鋼
JP2003055743A (ja) 被削性にすぐれた冷間ダイス金型用鋼
JPH09217147A (ja) 熱間工具鋼
JP2000345290A (ja) 銅および銅合金用熱間圧延ロール

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140702

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees