JP2014173028A - ポリアミック酸溶液組成物、及びポリイミド積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 テトラカルボン酸成分と、ヒドロキシル基を一個以上含有するジアミンを20モル%以上含むジアミン成分とからなるポリアミック酸、及びアルコキシシランを含むポリアミック酸溶液組成物。
【選択図】 なし
Description
1. テトラカルボン酸成分と、ヒドロキシル基を一個以上含有するジアミンを20モル%以上含むジアミン成分とからなるポリアミック酸、及びアルコキシシランを含むポリアミック酸溶液組成物。
2. さらに、酸触媒を含むことを特徴とする前記項1に記載のポリアミック酸溶液組成物。
3. ヒドロキシル基を一個以上含有するジアミンが、3,3’−ジヒドロキシベンジジン、又は2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンであることを特徴とする前記項1〜2いずれかに記載のポリアミック酸溶液組成物。
4. アルコキシシランがテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、及びフェニルトリエトキシシランからなる群から選択されることを特徴とする前記項1〜3いずれかに記載のポリアミック酸溶液組成物。
5. 前記項1〜4いずれかに記載のポリアミック酸溶液組成物を、無機基材に塗布し、イミド化することにより得られるポリイミド積層体。
6FDA:2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物
6FAP:2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン
s−BPDA:3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
HAB:3,3’−ジヒドロキシベンジジン
2,2’−TFMB:2,2 ’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニル
TMOS:テトラメトキシシラン
PTMS:フェニルトリメトキシシラン
(固形分濃度)
ポリアミック酸溶液の固形分濃度は、ポリアミック酸溶液を350℃で30分間乾燥し、乾燥前の重量W1と乾燥後の重量W2とから次式によって求めた値である。
固形分濃度(重量%)=(W2/W1)×100
(対数粘度)
試料溶液を固形分濃度に基づいて濃度が0.5g/dL(溶媒:N−メチル−2−ピロリドン)になるように希釈した。この希釈液を、30℃にて、キャノンフェンスケNo.100を用いて流下時間(T1)を測定した。対数粘度は、ブランクの水の流下時間(T0)を用いて、次式から算出した。
対数粘度={ln(T1/T0)}/0.5
(接着性評価)
ポリイミド積層体のポリイミドに対し、1mm間隔に11本の切込みを入れ、さらにその切込みと垂直になるように1mm間隔に11本の切込みを入れることで、100マスの碁盤目を作った後、100マスの碁盤目の上に、ニチバンのセロテープ(登録商標)を強く圧着し、一気に引き剥がしてマスの剥がれ具合を下記の基準で判定した。
○:100〜90/100
△:89〜50/100
×:49〜0/100
(着色性)
ポリイミド積層体の着色を目視によって、下記のように判断した。
○:着色無し
×:着色有り
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mlのガラス製の反応容器に、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン375gを加え、6FAPを68.51g(0.154モル)と、6FDAを56.49g(0.154モル)を加え、50℃で攪拌して、固形分濃度23.89%のポリアミック酸溶液を得た。
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mlのガラス製の反応容器に、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン410gを加え、HABを38.13g(0.176モル)と、s−BPDAを51.87g(0.176モル)を加え、50℃で攪拌して、固形分濃度16.73%のポリアミック酸溶液を得た。
攪拌機、窒素ガス導入・排出管を備えた内容積500mlのガラス製の反応容器に、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン400gを加え、2,2 ’−TFMBを41.89g(0.131モル)と、6FDAを58.11.87g(0.131モル)を加え、50℃で攪拌して、固形分濃度19.06%のポリアミック酸溶液を得た。
参考例2で得られたポリアミック酸溶液を、無機基材であるガラス板上にスピンコーターによって塗布し、その塗膜を、120℃にて60分間、150℃にて30分間、200℃にて30分間、400℃にて1分間加熱処理し、ガラス板上に厚さが10μmのポリイミド膜を形成したポリイミド積層体を得た。接着性の評価結果を表1に示す。
参考例3で得られたポリアミック酸溶液を用いた以外は、比較例1と同様にしてポリイミド積層体を得た。接着性及び着色の評価結果を表1に示す。
参考例3で得られたポリアミック酸溶液に、PTMSを40gおよびシュウ酸を1.8
2g加えて攪拌し、ポリアミック酸溶液組成物を得た。PTMSの添加量はモノマー成分(6FDA+2,2 ’−TFMB)100質量部に対して40質量部である。また、シュウ酸の添加量はPTMSに対し、0.1等量である。
参考例3で得られたポリアミック酸溶液に、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学株式会社製、KBM−903)を40g加えて攪拌し、ポリアミック酸溶液組成物を得た。3−アミノプロピルトリメトキシシランの添加量はモノマー成分(6FDA+2,2 ’−TFMB)100質量部に対して40質量部である。
参考例1で得られたポリアミック酸溶液に、PTMSを50gおよびシュウ酸を2.27g加えて攪拌し、ポリアミック酸溶液組成物を得た。PTMSの添加量はモノマー成分(6FDA+6FAP)100質量部に対して40質量部である。また、シュウ酸の添加量はPTMSに対し、0.1等量である。
参考例1で得られたポリアミック酸溶液に、TMOSを50gおよびシュウ酸を2.96g加えて攪拌し、ポリアミック酸溶液組成物を得た。TMOSの添加量はモノマー成分(6FDA+6FAP)100質量部に対して40質量部である。また、シュウ酸の添加量はTMOSに対し、0.1等量である。
参考例2で得られたポリアミック酸溶液に、PTMSを36gおよびシュウ酸を1.63g加えて攪拌し、ポリアミック酸溶液組成物を得た。PTMSの添加量はモノマー成分(s−BPDA+HAB)100質量部に対して40質量部である。また、シュウ酸の添加量はPTMSに対し、0.1等量である。
参考例2で得られたポリアミック酸溶液に、TMOSを36gおよびシュウ酸を2.13g加えて攪拌し、ポリアミック酸溶液組成物を得た。TMOSの添加量はモノマー成分(s−BPDA+HAB)100質量部に対して40質量部である。また、シュウ酸の添加量はTMOSに対し、0.1等量である。
Claims (5)
- テトラカルボン酸成分と、ヒドロキシル基を一個以上含有するジアミンを20モル%以上含むジアミン成分とからなるポリアミック酸、及びアルコキシシランを含むポリアミック酸溶液組成物。
- さらに、酸触媒を含むことを特徴とする請求項1に記載のポリアミック酸溶液組成物。
- ヒドロキシル基を一個以上含有するジアミンが、3,3’−ジヒドロキシベンジジン、又は2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンであることを特徴とする請求項1〜2いずれかに記載のポリアミック酸溶液組成物。
- アルコキシシランがテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、及びフェニルトリエトキシシランからなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のポリアミック酸溶液組成物。
- 請求項1〜4いずれかに記載のポリアミック酸溶液組成物を、無機基材に塗布し、イミド化することにより得られるポリイミド積層体。
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