JP2014172744A - 原稿搬送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置が大型化、高コスト化することなく、比較的簡易な構成で、小サイズの原稿が原稿載置部に積載された場合に原稿排出部に原稿が勢い良く排出されてスタック性が悪い状態で原稿が積載される不具合や、大サイズの原稿が原稿載置部に積載された場合に原稿排出部において原稿がカールして排出されてスタック性が悪い状態で原稿が積載される不具合が生じにくい、原稿搬送装置、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】小サイズの原稿Dが載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位するように搬送方向中央部の支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動したときに、原稿排出部62に排出される原稿D´を押える押え部材75の回動が規制されるように構成されている。
【選択図】図3
【解決手段】小サイズの原稿Dが載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位するように搬送方向中央部の支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動したときに、原稿排出部62に排出される原稿D´を押える押え部材75の回動が規制されるように構成されている。
【選択図】図3
Description
この発明は、紙等からなる原稿を搬送する原稿搬送装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタや印刷機等の画像形成装置において、原稿を搬送する原稿搬送装置として、原稿載置部(原稿トレイ)に積載された原稿を上方のものから順次搬送して、画像読取部で原稿の画像を読み取った後に、その原稿を原稿積載部の下方に設置された原稿排出部(排紙トレイ)上に順次排出して積載するものが広く用いられている(例えば、特許文献1、2参照。)。
一方、特許文献1には、原稿サイズや紙厚の異なる原稿を副作用なしに高速で排紙することを目的として、原稿排出部(排紙トレイ)に原稿が排出されるときに、その上方にある反転トレイを駆動モータによる駆動力によって回動させて、排紙される原稿の上面を反転トレイの下面で押えつける技術が開示されている。
従来の原稿搬送装置は、小サイズの原稿が原稿載置部に積載された場合に、原稿排出部に原稿が勢い良く排出されてスタック性が悪い状態で原稿が積載される不具合や、大サイズの原稿が原稿載置部に積載された場合に、原稿排出部において原稿がカールして排出されてスタック性が悪い状態で原稿が積載される不具合が生じていた。
これに対して、特許文献1では、原稿排出部(排紙トレイ)に原稿が排出されるときに、その上方にある反転トレイを駆動モータによる駆動力によって回動させて、排紙される原稿の上面を反転トレイの下面で押えつけているため、そのような不具合を防止する効果が期待できる。しかし、特許文献1の原稿搬送装置は、駆動モータを用いて反転トレイを回動させるように構成されているため、装置が大型化、高コスト化していた。
これに対して、特許文献1では、原稿排出部(排紙トレイ)に原稿が排出されるときに、その上方にある反転トレイを駆動モータによる駆動力によって回動させて、排紙される原稿の上面を反転トレイの下面で押えつけているため、そのような不具合を防止する効果が期待できる。しかし、特許文献1の原稿搬送装置は、駆動モータを用いて反転トレイを回動させるように構成されているため、装置が大型化、高コスト化していた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置が大型化、高コスト化することなく、比較的簡易な構成で、小サイズの原稿が原稿載置部に積載された場合に原稿排出部に原稿が勢い良く排出されてスタック性が悪い状態で原稿が積載される不具合や、大サイズの原稿が原稿載置部に積載された場合に原稿排出部において原稿がカールして排出されてスタック性が悪い状態で原稿が積載される不具合が生じにくい、原稿搬送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる原稿搬送装置は、原稿を搬送する原稿搬送装置であって、原稿の搬送方向に対して中央部に形成された支軸を中心に回動可能に形成されて、原稿が載置される原稿載置部と、原稿の画像情報を読み取る画像読取部と、前記原稿載置部の下方に設置されて、前記画像読取部にて画像が読み取られた後の原稿が排出されて載置される原稿排出部と、前記原稿載置部に載置された原稿を前記画像読取部に向けて搬送して、その後に当該原稿を前記原稿排出部に向けて搬送する搬送手段と、回転軸を中心に回動可能に形成されて、その当接部が前記原稿排出部に排出される原稿に当接して当該原稿の上面を押える押え部材と、を備え、原稿が載置されて前記原稿載置部における前記搬送方向の下流側が下方に変位するように前記支軸を中心にして前記原稿載置部が回動した状態のときに、前記当接部が上方に変位する前記押え部材の前記回転軸を中心にした回動が規制されるように構成されたものである。
本発明は、原稿が載置されて原稿載置部における搬送方向下流側が下方に変位するように搬送方向中央部の支軸を中心にして原稿載置部が回動したときに、原稿排出部に排出される原稿を押える押え部材の回動が規制されるように構成されている。これにより、装置が大型化、高コスト化することなく、比較的簡易な構成で、小サイズの原稿が原稿載置部に積載された場合に、原稿排出部に原稿が勢い良く排出されてスタック性が悪い状態で原稿が積載される不具合や、大サイズの原稿が原稿載置部に積載された場合に、原稿排出部において原稿がカールして排出されてスタック性が悪い状態で原稿が積載される不具合が生じにくい、原稿搬送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機の装置本体(画像形成装置本体)、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み取る画像読取部(原稿読取部)、3は画像読取部2で読み取った画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(シート)に転写する転写部(画像形成部)、10は原稿載置部にセットされた原稿Dを画像読取部2に搬送する原稿搬送装置、12〜14は転写紙等の用紙Pが収納された給紙部、17は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は装置本体1から排紙された用紙Pが積載される排紙トレイ、を示す。
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機の装置本体(画像形成装置本体)、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み取る画像読取部(原稿読取部)、3は画像読取部2で読み取った画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(シート)に転写する転写部(画像形成部)、10は原稿載置部にセットされた原稿Dを画像読取部2に搬送する原稿搬送装置、12〜14は転写紙等の用紙Pが収納された給紙部、17は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は装置本体1から排紙された用紙Pが積載される排紙トレイ、を示す。
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送装置10において、原稿載置部61から搬送(給送)されて、画像読取部2の位置を通過する。このとき、画像読取部2では、下方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、画像読取部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
まず、原稿Dは、原稿搬送装置10において、原稿載置部61から搬送(給送)されて、画像読取部2の位置を通過する。このとき、画像読取部2では、下方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、画像読取部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17により搬送された用紙P上に転写される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17により搬送された用紙P上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12〜14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、装置本体1内の最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、給紙機構52(フィードローラ、ピックアップローラ、バックアップローラ、等で構成されている。)によって給送されて、搬送経路に向けて搬送される。その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路を通過して、レジストローラ17の位置に達する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12〜14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、装置本体1内の最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、給紙機構52(フィードローラ、ピックアップローラ、バックアップローラ、等で構成されている。)によって給送されて、搬送経路に向けて搬送される。その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路を通過して、レジストローラ17の位置に達する。
レジストローラ17の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後の用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後の用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図4にて、本実施の形態1において特徴的な、原稿搬送装置10について詳述する。
図2に示すように、原稿搬送装置10は、原稿載置部61(原稿台)、画像読取部2、原稿排出部62(排紙トレイ)、突当爪63、ピックアップローラ64、搬送ベルト機構65(FRR方式分離搬送機構)、プルアウトローラ66、複数の搬送ローラ対67〜69、押え部材75、複数の原稿検知センサ81〜83、切替部材71、反転ローラ対72、反転搬送部73、等で構成されている。
図2に示すように、原稿搬送装置10は、原稿載置部61(原稿台)、画像読取部2、原稿排出部62(排紙トレイ)、突当爪63、ピックアップローラ64、搬送ベルト機構65(FRR方式分離搬送機構)、プルアウトローラ66、複数の搬送ローラ対67〜69、押え部材75、複数の原稿検知センサ81〜83、切替部材71、反転ローラ対72、反転搬送部73、等で構成されている。
ここで、原稿載置部61は、上方に開放された空間が形成されていて、ユーザーによって上方から原稿Dを載置できるように構成されている(複数枚の原稿Dの束を積載できるように構成されている)。なお、本実施の形態1において、原稿載置部61は、原稿Dの搬送方向(図2の左右方向である。)に対して中央部に形成された支軸61aを中心に回動可能に形成されているが、この回動時の動作については後で詳しく説明する。
原稿排出部62は、原稿載置部61の下方に設置されていて、画像読取部2にて画像が読み取られた後の原稿D´が排出されて載置されるように構成されている(複数枚の原稿D´の束が排出・積載されるように構成されている)。
また、この原稿排出部62における排出方向(図2の左右方向である。)の上流側には、原稿排出部62に排出される原稿D´に当接部75aが当接して、その原稿D´の上面を押える押え部材75が、回転軸75b(根元部)を中心に回動可能に形成されている。
また、この原稿排出部62における排出方向(図2の左右方向である。)の上流側には、原稿排出部62に排出される原稿D´に当接部75aが当接して、その原稿D´の上面を押える押え部材75が、回転軸75b(根元部)を中心に回動可能に形成されている。
また、原稿載置部61から原稿排出部62に至る搬送経路には、上流側から順に、ピックアップローラ64、搬送ベルト機構65、プルアウトローラ66、複数の搬送ローラ対67〜69が設置されている。これらの部材64〜69は、原稿載置部61に載置された原稿Dを画像読取部2に向けて搬送して、その後にその原稿D´を原稿排出部62に向けて搬送する搬送手段として機能するものである。
以下、このように構成された原稿搬送装置10において、原稿Dの片面に形成された画像のみを読み取る動作(片面読み取り動作)について説明する。
まず、原稿載置部61において、原稿D(下面に画像が形成された状態のものである。)が、突当爪63に先端部(搬送方向の先端部である。)が突き当たった状態で積載される。そして、不図示の操作パネルの操作によって原稿Dの画像を読み取る指示(コピー指示)がされると、ピックアップローラ64によって、原稿載置部61上の上方の原稿Dから順次に、搬送ベルト機構65に向けて搬送される。このとき、搬送ベルト機構65に向けて複数枚の原稿Dが搬送される可能性があるが、搬送ベルト機構65におけるFRR方式の分離によって、最上方の原稿Dのみが分離されて下流側の搬送経路へと送り込まれることになる。
その後、搬送経路に搬送された原稿Dは、第1原稿検知センサ81(突当センサ)の位置を通過した後に、回転停止した状態のプルアウトローラ66のニップ部に突き当たって、スキュー補正(斜行補正)がおこなわれる。その後、スキュー補正された原稿Dは、回転開始したプルアウトローラ66によって下流側に搬送されて、第2原稿検知センサ82(レジストセンサ)の位置を通過した後に、第1搬送ローラ対67によって画像読取部2の位置に搬送される。そして、画像読取部2の位置で、原稿Dの画像が光学的に読み取られることになる。
その後、画像が読み取られた原稿Dは、第2搬送ローラ対68、第3搬送ローラ対69によって、第3原稿検知センサ83(排紙センサ)の位置を通過して、原稿排出部62に排紙される。このとき、切替部材71(分岐爪)は、図2の実線で示す位置(第2排出経路を閉鎖して、第1排出経路を開放する位置である。)に移動(回動)している。
このような一連の原稿搬送動作が、原稿載置部61に積載されたすべての原稿Dに対して繰り返しおこなわれることになる。
まず、原稿載置部61において、原稿D(下面に画像が形成された状態のものである。)が、突当爪63に先端部(搬送方向の先端部である。)が突き当たった状態で積載される。そして、不図示の操作パネルの操作によって原稿Dの画像を読み取る指示(コピー指示)がされると、ピックアップローラ64によって、原稿載置部61上の上方の原稿Dから順次に、搬送ベルト機構65に向けて搬送される。このとき、搬送ベルト機構65に向けて複数枚の原稿Dが搬送される可能性があるが、搬送ベルト機構65におけるFRR方式の分離によって、最上方の原稿Dのみが分離されて下流側の搬送経路へと送り込まれることになる。
その後、搬送経路に搬送された原稿Dは、第1原稿検知センサ81(突当センサ)の位置を通過した後に、回転停止した状態のプルアウトローラ66のニップ部に突き当たって、スキュー補正(斜行補正)がおこなわれる。その後、スキュー補正された原稿Dは、回転開始したプルアウトローラ66によって下流側に搬送されて、第2原稿検知センサ82(レジストセンサ)の位置を通過した後に、第1搬送ローラ対67によって画像読取部2の位置に搬送される。そして、画像読取部2の位置で、原稿Dの画像が光学的に読み取られることになる。
その後、画像が読み取られた原稿Dは、第2搬送ローラ対68、第3搬送ローラ対69によって、第3原稿検知センサ83(排紙センサ)の位置を通過して、原稿排出部62に排紙される。このとき、切替部材71(分岐爪)は、図2の実線で示す位置(第2排出経路を閉鎖して、第1排出経路を開放する位置である。)に移動(回動)している。
このような一連の原稿搬送動作が、原稿載置部61に積載されたすべての原稿Dに対して繰り返しおこなわれることになる。
ここで、本実施の形態1における原稿搬送装置10には、原稿Dの両面にそれぞれ形成された画像を画像読取部2で読み取るために、反転搬送部73、反転ローラ対72、切替部材71、等が設置されている。
図2を参照して、反転搬送部73は、上下面が反転された原稿Dを画像読取部2に向けて搬送するための搬送経路であって、切替部材71の位置からプルアウトローラ66の上流側の位置までを中継するように形成されている。
反転ローラ対72は、原稿排出部62に排出される原稿Dを排出方向に搬送してその原稿Dの排出方向の後端部を挟持した状態で駆動停止した後に、その駆動方向を逆転させて原稿Dを反転搬送部73に向けて搬送するものである。
切替部材71は、画像読取部2を通過した原稿Dを反転ローラ対72を介することなく原稿排出部62に排出する第1排出経路と、画像読取部2を通過した原稿Dを反転ローラ対72を介して原稿排出部62に排出する第2排出経路と、を切り替えられるように構成されている。具体的に、切替部材71が図2の実線で示す位置に移動しているときには原稿Dが第1排出経路に導かれ、切替部材71が図2の破線で示す位置に移動しているときには原稿Dが第2排出経路に導かれることになる。
そして、切替部材71が第1排出経路を選択するように切り替えられた状態(図2の実線で示す位置に移動した状態である。)で、反転ローラ対72の駆動方向を逆転させて原稿Dを反転搬送部73に向けて搬送することになる。
図2を参照して、反転搬送部73は、上下面が反転された原稿Dを画像読取部2に向けて搬送するための搬送経路であって、切替部材71の位置からプルアウトローラ66の上流側の位置までを中継するように形成されている。
反転ローラ対72は、原稿排出部62に排出される原稿Dを排出方向に搬送してその原稿Dの排出方向の後端部を挟持した状態で駆動停止した後に、その駆動方向を逆転させて原稿Dを反転搬送部73に向けて搬送するものである。
切替部材71は、画像読取部2を通過した原稿Dを反転ローラ対72を介することなく原稿排出部62に排出する第1排出経路と、画像読取部2を通過した原稿Dを反転ローラ対72を介して原稿排出部62に排出する第2排出経路と、を切り替えられるように構成されている。具体的に、切替部材71が図2の実線で示す位置に移動しているときには原稿Dが第1排出経路に導かれ、切替部材71が図2の破線で示す位置に移動しているときには原稿Dが第2排出経路に導かれることになる。
そして、切替部材71が第1排出経路を選択するように切り替えられた状態(図2の実線で示す位置に移動した状態である。)で、反転ローラ対72の駆動方向を逆転させて原稿Dを反転搬送部73に向けて搬送することになる。
以下、このように構成された原稿搬送装置10において、原稿Dのオモテ面に形成された画像に加えてウラ面に形成された画像を読み取る動作(両面読み取り動作)について説明する。
まず、先に説明した片面読み取り動作時と同様に、原稿載置部61に載置された原稿Dが画像読取部2の位置まで搬送されて、その位置でオモテ面の画像が読み取られる。
その後、オモテ面の画像が読み取られた原稿Dは、第2搬送ローラ対68、第3搬送ローラ対69によって搬送されながら、図2の破線位置に移動した切替部材71によって反転ローラ対72(第2排出経路)の位置に導かれる。このとき、反転ローラ対72は、原稿Dを排出方向(図2の右方である。)に搬送するように駆動回転している。そして、原稿Dの後端部が反転ローラ対72のニップ部に挟持された状態で、反転ローラ対72の回転駆動が一旦停止される。そして、切替部材71を図2の実線位置に移動した後に、反転ローラ対72を逆方向に回転駆動して、原稿Dを反転搬送部73に向けて搬送する。その後、反転搬送部73を通過した原稿Dは、片面読み取り動作時と同様に、プルアウトローラ66、第1搬送ローラ対67によって搬送された後に画像読取部2に達して、この位置でウラ面の画像が読み取られる。その後、両面読み取り動作が終了した後の原稿Dは、再び反転ローラ対72(第2排出経路)の位置に導かれた後に、反転ローラ対72の逆回転駆動によって反転搬送部73に導かれる。そして、プルアウトローラ66、搬送ローラ対67〜69の位置を通過して、原稿排出部62(第1排出経路)に排出される(このとき画像読取部2による画像読み取り動作はおこなわれない)。
まず、先に説明した片面読み取り動作時と同様に、原稿載置部61に載置された原稿Dが画像読取部2の位置まで搬送されて、その位置でオモテ面の画像が読み取られる。
その後、オモテ面の画像が読み取られた原稿Dは、第2搬送ローラ対68、第3搬送ローラ対69によって搬送されながら、図2の破線位置に移動した切替部材71によって反転ローラ対72(第2排出経路)の位置に導かれる。このとき、反転ローラ対72は、原稿Dを排出方向(図2の右方である。)に搬送するように駆動回転している。そして、原稿Dの後端部が反転ローラ対72のニップ部に挟持された状態で、反転ローラ対72の回転駆動が一旦停止される。そして、切替部材71を図2の実線位置に移動した後に、反転ローラ対72を逆方向に回転駆動して、原稿Dを反転搬送部73に向けて搬送する。その後、反転搬送部73を通過した原稿Dは、片面読み取り動作時と同様に、プルアウトローラ66、第1搬送ローラ対67によって搬送された後に画像読取部2に達して、この位置でウラ面の画像が読み取られる。その後、両面読み取り動作が終了した後の原稿Dは、再び反転ローラ対72(第2排出経路)の位置に導かれた後に、反転ローラ対72の逆回転駆動によって反転搬送部73に導かれる。そして、プルアウトローラ66、搬送ローラ対67〜69の位置を通過して、原稿排出部62(第1排出経路)に排出される(このとき画像読取部2による画像読み取り動作はおこなわれない)。
ここで、本実施の形態1において、原稿搬送装置10は、原稿Dが載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位するように支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動した状態のとき(図3の状態のときである。)に、当接部75aが上方に変位する押え部材75の回転軸75bを中心にした回動が規制されるように構成されている(押え部材75が回動しないように規制される)。
詳しくは、原稿Dが載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位するように支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動した状態のときに、原稿載置部61が回転軸75bと当接部75a(先端部)との間で押え部材75に接触する。これにより、押え部材75の回動が規制されることになる。
このような状態になるのは、図3(A)に示すように、原稿載置部61に小サイズの原稿D(搬送方向の長さが、突当爪63から支軸61aまでの距離に達しない原稿Dであって、そのままでは原稿排出部62に勢い良く排出されてスタック性が悪くなってしまう原稿Dである。)が積載されたときである。すなわち、小サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載されたときには、原稿載置部61の搬送方向下流側に荷重の重心がかかって、原稿載置部61が支軸61aを中心に反時計方向に回動する。そして、原稿載置部61が押え部材75に接触して、当接部75a(先端部)が原稿排出部62に圧接した状態で、押え部材75の回転軸75bを中心にした反時計方向の回動が規制される。このとき、押え部材75の当接部75a(先端部)が原稿排出部62に接触する位置は、図3(B)に示すように、原稿排出部62に排出される小サイズの原稿D´の排出方向先端部の位置とほぼ同等(又は、それよりも僅かに排出方向下流側の位置)であることが好ましい。
このような状態になるのは、図3(A)に示すように、原稿載置部61に小サイズの原稿D(搬送方向の長さが、突当爪63から支軸61aまでの距離に達しない原稿Dであって、そのままでは原稿排出部62に勢い良く排出されてスタック性が悪くなってしまう原稿Dである。)が積載されたときである。すなわち、小サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載されたときには、原稿載置部61の搬送方向下流側に荷重の重心がかかって、原稿載置部61が支軸61aを中心に反時計方向に回動する。そして、原稿載置部61が押え部材75に接触して、当接部75a(先端部)が原稿排出部62に圧接した状態で、押え部材75の回転軸75bを中心にした反時計方向の回動が規制される。このとき、押え部材75の当接部75a(先端部)が原稿排出部62に接触する位置は、図3(B)に示すように、原稿排出部62に排出される小サイズの原稿D´の排出方向先端部の位置とほぼ同等(又は、それよりも僅かに排出方向下流側の位置)であることが好ましい。
このような構成により、図3(B)に示すように、原稿排出部62に排出される小サイズの原稿D´は、その排出方向先端部が押え部材75に当接して、その勢いが減じられた状態になるため、原稿排出部62において原稿D´が不規則に積載されることなく、良好なスタック性にて積載されることになる。
なお、原稿載置部61に積載された原稿Dが順次に原稿排出部62に向けて搬送されて、原稿載置部61上の原稿Dの枚数が徐々に少なくなっていくと、原稿載置部61の回動によって押え部材75を押圧する力も徐々に小さくなっていくことになるが、そのときには原稿排出部62上に積載される原稿D´の枚数も多くなっていて、原稿排出部62に積載される原稿D´の載置面からの高さも高くなっていくために、排出される原稿D´の勢いを減じて良好なスタック性にて積載される効果は維持されることになる。
なお、原稿載置部61に積載された原稿Dが順次に原稿排出部62に向けて搬送されて、原稿載置部61上の原稿Dの枚数が徐々に少なくなっていくと、原稿載置部61の回動によって押え部材75を押圧する力も徐々に小さくなっていくことになるが、そのときには原稿排出部62上に積載される原稿D´の枚数も多くなっていて、原稿排出部62に積載される原稿D´の載置面からの高さも高くなっていくために、排出される原稿D´の勢いを減じて良好なスタック性にて積載される効果は維持されることになる。
これに対して、原稿Dが載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位することなく支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動しない状態のときには、原稿載置部61が押え部材75に接触しない。これにより、押え部材75の回動が規制されないことになる。
このような状態になるのは、図4(A)に示すように、原稿載置部61に大サイズの原稿D(搬送方向の長さが、突当爪63から支軸61aまでの距離を越える原稿Dであって、そのままでは湾曲した搬送経路を通過することでカールした状態で原稿排出部62に排出されてスタック性が悪くなってしまう原稿Dである。)が積載されたときである。すなわち、大サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載されたときには、原稿載置部61の搬送方向下流側と搬送方向上流側とに荷重がバランスよくかかって、原稿載置部61が支軸61aを中心に反時計方向にも反時計方向にも回動しないことになる。このとき、原稿載置部61は押え部材75に接触せずに、当接部75a(先端部)が原稿排出部62に軽接触した状態で、押え部材75に対して下方からかかる原稿D´の負荷に応じて押え部材75が回転軸75bを中心にして反時計方向に回動することになる。
このような状態になるのは、図4(A)に示すように、原稿載置部61に大サイズの原稿D(搬送方向の長さが、突当爪63から支軸61aまでの距離を越える原稿Dであって、そのままでは湾曲した搬送経路を通過することでカールした状態で原稿排出部62に排出されてスタック性が悪くなってしまう原稿Dである。)が積載されたときである。すなわち、大サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載されたときには、原稿載置部61の搬送方向下流側と搬送方向上流側とに荷重がバランスよくかかって、原稿載置部61が支軸61aを中心に反時計方向にも反時計方向にも回動しないことになる。このとき、原稿載置部61は押え部材75に接触せずに、当接部75a(先端部)が原稿排出部62に軽接触した状態で、押え部材75に対して下方からかかる原稿D´の負荷に応じて押え部材75が回転軸75bを中心にして反時計方向に回動することになる。
このような構成により、図4(B)に示すように、原稿排出部62に排出される大サイズの原稿D´は、その上面が排出方向先端部から排出方向中央部にかけて押え部材75に押さえ込まれる状態になるため、原稿排出部62において原稿D´がカールした状態で積載されることなく、良好なスタック性にて積載されることになる。
なお、本実施の形態1において、図5に示すように、支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動して原稿載置部61における搬送方向下流側が所定位置より上方に変位しないように規制する規制部Aを設けることが好ましい。具体的に、規制部Aは、原稿載置部61の搬送面につながる搬送経路を形成する筐体において、原稿載置部61における搬送方向下流側に形成した凹部に対して、上方の位置で干渉可能に搬送方向上流側に向けて突出するように形成した突出部である。
このような規制部Aを設けて、原稿載置部61自体の重心位置よりも支軸61aの位置を搬送方向下流側に配置することで、原稿載置部61に原稿Dが載置されていないときに、原稿載置部61が規制部Aに当接した状態(図5の状態である。)でその姿勢が定められることになるため、原稿載置部61に原稿Dを載置しやすくなる。さらには、図3及び図4を用いて説明したような原稿Dのサイズに応じて、原稿載置部61を回動させたりさせなかったりする切り分け(設定)をしやすくなる。
このような規制部Aを設けて、原稿載置部61自体の重心位置よりも支軸61aの位置を搬送方向下流側に配置することで、原稿載置部61に原稿Dが載置されていないときに、原稿載置部61が規制部Aに当接した状態(図5の状態である。)でその姿勢が定められることになるため、原稿載置部61に原稿Dを載置しやすくなる。さらには、図3及び図4を用いて説明したような原稿Dのサイズに応じて、原稿載置部61を回動させたりさせなかったりする切り分け(設定)をしやすくなる。
以上説明したように、本実施の形態1においては、原稿Dが載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位するように搬送方向中央部の支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動したときに、原稿排出部62に排出される原稿D´を押える押え部材75の回動が規制されるように構成されている。これにより、原稿搬送装置10が大型化、高コスト化することなく、比較的簡易な構成で、小サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載された場合に、原稿排出部62に原稿D´が勢い良く排出されてスタック性が悪い状態で原稿D´が積載される不具合や、大サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載された場合に、原稿排出部62において原稿D´がカールして排出されてスタック性が悪い状態で原稿D´が積載される不具合を生じにくくすることができる。
実施の形態2.
図6〜図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における原稿搬送装置10を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。図7は、原稿搬送装置10における要部(図6の破線で囲んだ領域Bである。)の動作を示す拡大図である。図8は、原稿搬送装置10において大サイズの原稿D´が反転ローラ対72によって原稿排出部62に向けて搬送されている状態を示す図である。
本実施の形態2における原稿搬送装置10は、押え部材75がリンク部材76を介して原稿載置部61に接続されている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図6〜図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における原稿搬送装置10を示す構成図であって、前記実施の形態1における図2に相当する図である。図7は、原稿搬送装置10における要部(図6の破線で囲んだ領域Bである。)の動作を示す拡大図である。図8は、原稿搬送装置10において大サイズの原稿D´が反転ローラ対72によって原稿排出部62に向けて搬送されている状態を示す図である。
本実施の形態2における原稿搬送装置10は、押え部材75がリンク部材76を介して原稿載置部61に接続されている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態2における原稿搬送装置10は、図6及び図7に示すように、押え部材75がリンク部材76を介して原稿載置部61に接続されている。
詳しくは、リンク部材76は、その一端側が原稿載置部61において支軸61aよりも搬送方向下流側に接続されて、その他端側が押え部材75の長穴部75c(回転軸75bと当接部75aとの間に形成されている。)に移動可能に接続されている。
詳しくは、リンク部材76は、その一端側が原稿載置部61において支軸61aよりも搬送方向下流側に接続されて、その他端側が押え部材75の長穴部75c(回転軸75bと当接部75aとの間に形成されている。)に移動可能に接続されている。
そして、図7(B)に示すように、原稿が載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位するように支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動した状態のときに、押え部材75がリンク部材76を介して原稿載置部61に押し下げられて、押え部材75の当接部75aが原稿排出部62に接触することになる。このような状態になるのは、原稿載置部61に小サイズの原稿Dが載置されたときである。そして、これにより、前記実施の形態1のものと同様に、原稿排出部62に排出される小サイズの原稿D´は、その排出方向先端部が押え部材75に当接して、その勢いが減じられた状態になって、良好なスタック性にて積載されることになる。
これに対して、図7(A)に示すように、原稿が載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位することなく支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動しない状態のときには、押え部材75がリンク部材76を介して原稿載置部61に押し上げられて、押え部材75の当接部75aが原稿排出部62に接触しないことになる。このような状態になるのは、原稿載置部61に大サイズの原稿Dが載置されたときである。そして、これにより、前記実施の形態1のものと同様に、原稿排出部62に排出される大サイズの原稿D´は、その上面が排出方向先端部から排出方向中央部にかけて押え部材75に押さえ込まれる状態になって、カールすることなく良好なスタック性にて積載されることになる。
また、本実施の形態2における原稿搬送装置10では、図8に示すように、両面読み取り動作時において、反転ローラ対72に原稿D´の排出方向後端部が挟持された状態で原稿D´が原稿排出部62に排出された状態のときにも、押え部材75が原稿排出部62の載置面から離間した状態になっている。そのため、反転ローラ対72を逆転回転駆動して原稿D´を反転搬送部73に向けて搬送するときに、原稿D´が押え部材75と原稿排出部62の載置面との間で大きな圧力を受けてカールが発生してしまう不具合を防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同様に、原稿Dが載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位するように搬送方向中央部の支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動したときに、原稿排出部62に排出される原稿D´を押える押え部材75の回動が規制されるように構成されている。これにより、原稿搬送装置10が大型化、高コスト化することなく、比較的簡易な構成で、小サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載された場合に、原稿排出部62に原稿D´が勢い良く排出されてスタック性が悪い状態で原稿D´が積載される不具合や、大サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載された場合に、原稿排出部62において原稿D´がカールして排出されてスタック性が悪い状態で原稿D´が積載される不具合を生じにくくすることができる。
実施の形態3.
図9にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図9は、実施の形態3における原稿搬送装置10を示す図であって、特に、原稿搬送装置10において小サイズの原稿D´が反転ローラ対72によって原稿排出部62に向けて搬送されている状態を示す図であり、前記実施の形態2における図8に相当する図である。
本実施の形態3における原稿搬送装置10は、押え部材75が、前記実施の形態1のものよりも、排出方向に長く形成されている点が相違する。
図9にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図9は、実施の形態3における原稿搬送装置10を示す図であって、特に、原稿搬送装置10において小サイズの原稿D´が反転ローラ対72によって原稿排出部62に向けて搬送されている状態を示す図であり、前記実施の形態2における図8に相当する図である。
本実施の形態3における原稿搬送装置10は、押え部材75が、前記実施の形態1のものよりも、排出方向に長く形成されている点が相違する。
本実施の形態3における原稿搬送装置10は、図9に示すように、反転ローラ対72のニップ部から押え部材75の当接部75a(先端部)までの距離をLとして、原稿Dが載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位するように支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動した状態になるときの原稿D(原稿載置部61を回動させる小サイズの原稿Dのうち最大のものである。)の搬送方向のサイズをMとしたときに、
L>M
なる関係が成立するように形成されている。
L>M
なる関係が成立するように形成されている。
このような構成した場合でも、前記各実施の形態のものと同様に、原稿排出部62に排出される小サイズの原稿D´は、その排出方向先端部が押え部材75に当接して、その勢いが減じられた状態になって、良好なスタック性にて積載されて、原稿排出部62に排出される大サイズの原稿D´は、その上面が排出方向先端部から排出方向中央部にかけて押え部材75に押さえ込まれる状態になって、カールすることなく良好なスタック性にて積載されることになる。
また、本実施の形態3における原稿搬送装置10では、図9に示すように、両面読み取り動作時において、反転ローラ対72に小サイズの原稿D´の排出方向後端部が挟持された状態で小サイズの原稿D´が原稿排出部62に排出された状態のときにも、押え部材75の当接部75a(先端部)が原稿D´から離れた状態になっている。そのため、片面読み取り動作時に加えて、両面読み取り動作時においても、原稿D´が押え部材75の当接部75a(先端部)に接触してダメージを受けたりカールしたりしてしまう不具合を防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態3においても、前記各実施の形態と同様に、原稿Dが載置されて原稿載置部61における搬送方向下流側が下方に変位するように搬送方向中央部の支軸61aを中心にして原稿載置部61が回動したときに、原稿排出部62に排出される原稿D´を押える押え部材75の回動が規制されるように構成されている。これにより、原稿搬送装置10が大型化、高コスト化することなく、比較的簡易な構成で、小サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載された場合に、原稿排出部62に原稿D´が勢い良く排出されてスタック性が悪い状態で原稿D´が積載される不具合や、大サイズの原稿Dが原稿載置部61に積載された場合に、原稿排出部62において原稿D´がカールして排出されてスタック性が悪い状態で原稿D´が積載される不具合を生じにくくすることができる。
なお、前記各実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される原稿搬送装置10に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される原稿搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される原稿搬送装置10に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される原稿搬送装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される原稿搬送装置10に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される原稿搬送装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願において、「原稿」とは、紙からなる原稿の他に、OHP等のシート状部材からなるすべての原稿を含むものと定義する。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
2 画像読取部、
10 原稿搬送装置(原稿自動搬送・画像読取装置)、
61 原稿載置部(原稿台)、
61a 支軸、
62 原稿排出部、
71 切替部材、
72 反転ローラ対、
73 反転搬送部、
75 押え部材、
75a 当接部(先端部)、 75b 回転軸、 75c 長穴部、
76 リンク部材、
A 規制部、
D、D´ 原稿。
2 画像読取部、
10 原稿搬送装置(原稿自動搬送・画像読取装置)、
61 原稿載置部(原稿台)、
61a 支軸、
62 原稿排出部、
71 切替部材、
72 反転ローラ対、
73 反転搬送部、
75 押え部材、
75a 当接部(先端部)、 75b 回転軸、 75c 長穴部、
76 リンク部材、
A 規制部、
D、D´ 原稿。
Claims (7)
- 原稿を搬送する原稿搬送装置であって、
原稿の搬送方向に対して中央部に形成された支軸を中心に回動可能に形成されて、原稿が載置される原稿載置部と、
原稿の画像情報を読み取る画像読取部と、
前記原稿載置部の下方に設置されて、前記画像読取部にて画像が読み取られた後の原稿が排出されて載置される原稿排出部と、
前記原稿載置部に載置された原稿を前記画像読取部に向けて搬送して、その後に当該原稿を前記原稿排出部に向けて搬送する搬送手段と、
回転軸を中心に回動可能に形成されて、その当接部が前記原稿排出部に排出される原稿に当接して当該原稿の上面を押える押え部材と、
を備え、
原稿が載置されて前記原稿載置部における前記搬送方向の下流側が下方に変位するように前記支軸を中心にして前記原稿載置部が回動した状態のときに、前記当接部が上方に変位する前記押え部材の前記回転軸を中心にした回動が規制されるように構成されたことを特徴とする原稿搬送装置。 - 前記支軸を中心にして前記原稿載置部が回動して前記原稿載置部における前記搬送方向の下流側が所定位置より上方に変位しないように規制する規制部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
- 原稿が載置されて前記原稿載置部における前記搬送方向の下流側が下方に変位するように前記支軸を中心にして前記原稿載置部が回動した状態のときに、前記原稿載置部が前記回転軸と前記当接部との間で前記押え部材に接触し、
原稿が載置されて前記原稿載置部における前記搬送方向の下流側が下方に変位することなく前記支軸を中心にして前記原稿載置部が回動しない状態のときに、前記原稿載置部が前記押え部材に接触しないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の原稿搬送装置。 - 前記原稿載置部において前記支軸よりも前記搬送方向の下流側に一端側が接続されて、前記押え部材において前記回転軸と前記当接部との間に形成された長穴部に他端側が移動可能に接続されたリンク部材を備え、
原稿が載置されて前記原稿載置部における前記搬送方向の下流側が下方に変位するように前記支軸を中心にして前記原稿載置部が回動した状態のときに、前記押え部材が前記リンク部材を介して前記原稿載置部に押し下げられて前記当接部が前記原稿排出部に接触し、
原稿が載置されて前記原稿載置部における前記搬送方向の下流側が下方に変位することなく前記支軸を中心にして前記原稿載置部が回動しない状態のときに、前記押え部材が前記リンク部材を介して前記原稿載置部に押し上げられて前記当接部が前記原稿排出部に接触しないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の原稿搬送装置。 - 上下面が反転された原稿が前記画像読取部に向けて搬送される反転搬送部と、
前記原稿排出部に排出される原稿を排出方向に搬送して当該原稿の前記排出方向の後端部を挟持した状態で駆動停止した後に、その駆動方向を逆転させて当該原稿を前記反転搬送部に向けて搬送する反転ローラ対と、
前記画像読取部を通過した原稿を前記反転ローラ対を介することなく前記原稿排出部に排出する第1排出経路と、前記画像読取部を通過した原稿を前記反転ローラ対を介して前記原稿排出部に排出する第2排出経路と、を切り替える切替部材と、
を備え、
前記切替部材が前記第1排出経路を選択するように切り替えられた状態で、前記反転ローラ対の駆動方向を逆転させて原稿を前記反転搬送部に向けて搬送することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の原稿搬送装置。 - 前記反転ローラ対のニップ部から前記押え部材の前記当接部までの距離をLとして、原稿が載置されて前記原稿載置部における前記搬送方向の下流側が下方に変位するように前記支軸を中心にして前記原稿載置部が回動した状態になるときの当該原稿の搬送方向のサイズをMとしたときに、
L>M
なる関係が成立するように形成されたことを特徴とする請求項5に記載の原稿搬送装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の原稿搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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