JP2014172304A - 液体吐出装置 - Google Patents

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健太郎 田邉
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将明 安▲藤▼
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Abstract

【課題】液体の状態を簡易に検出することができる液体吐出装置を提供する。
【解決手段】液体を吐出する液体吐出ヘッドと、液体を貯留する第1液体貯留部71と、第1液体貯留部から供給された液体を貯留する第2液体貯留部72と、第1液体貯留部と第2液体貯留部とを接続する第1液体流路T1と、第2液体貯留部と液体吐出ヘッドとを接続する第2液体流路と、第1液体流路内の圧力を検出する圧力センサーと52、を有する液体吐出装置において、圧力センサーを用いて残量検出モードまたは液体状態検出モードを行うコントローラーであって、残量検出モードでは、圧力センサーの検出結果に基づいて第1液体貯留部に貯留された液体が空になったか否かを検出し、液体状態検出モードでは、圧力センサーの検出結果に基づいて第1液体流路内に存在する液体の状態を検出し、液体の状態に応じて液体吐出装置の動作を制御するコントローラーを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として、インク(液体の一種)をヘッドから吐出して画像を形成するインクジェット式のプリンターが知られている。このようなプリンターにはインクを貯留するインク貯留部(以下、メインタンクと呼ぶ)からヘッドにインクを供給するインク流路が設けられている。
また、メインタンクからヘッドまでのインク流路に中継用のインク貯留部(以下、サブタンクと呼ぶ)を配置したものも知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、メインタンクとサブタンクの間の流路に圧力センサーを設け、圧力センサーの検出結果に基づいて、メインタンクのインクの残量(空になったか否か)を検出している。
特開2007-222801号公報
従来のプリンターでは、インクの使用期限を検出する際には、例えば、インクに関する情報を記憶させた記憶素子(CSIC:Customer Service Integrated Circuit)をインクカートリッジに設けておき、このCSICに書き込まれている情報を装置側で読み取っていた。つまり、インクの使用期限を検出するには専用の装置などが別途必要であった。また、沈降性のインクを使用する場合、しばらく印刷を行わないとインク流路においてインクが沈降してしまう。このようなインク流路における沈降の有無の検出ができないため、例えば、インク流路に循環流路を設けて、一定時間経過する毎にインクを循環流路で循環させて沈降を防止していた。
このように、従来では、インク流路に存在するインク(液体)の状態を簡易に検出することができなかった。
そこで、本発明は、液体の状態を簡易に検出することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
前記液体を貯留する第1液体貯留部と、
前記第1液体貯留部から供給された前記液体を貯留する第2液体貯留部と、
前記第1液体貯留部と前記第2液体貯留部とを接続する第1液体流路と、
前記第2液体貯留部と前記液体吐出ヘッドとを接続する第2液体流路と、
前記第1液体流路内の圧力を検出する圧力センサーと、
を有し、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吐出して被記録媒体に記録を行う液体吐出装置であって、
前記圧力センサーを用いて残量検出モードまたは液体状態検出モードを行うコントローラーであって、
前記残量検出モードでは、前記圧力センサーの検出結果に基づいて前記第1液体貯留部に貯留された前記液体が空になったか否かを検出し、
前記液体状態検出モードでは、前記圧力センサーの検出結果に基づいて前記第1液体流路内に存在する前記液体の状態を検出し、前記液体の状態に応じて前記液体吐出装置の動作を制御するコントローラー
を備えたことを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の全体構成のブロック図である。 印刷領域を含む搬送経路の概略図である。 インク補給ユニット70の構成を示す模式図である。 本実施形態のプリンター1におけるインク補給ユニット70の構成を示す模式図である。 残量検出モードによる処理を示すフロー図である。 インク状態検出モードの処理を示すフロー図である。
===概要===
本明細書及び図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
前記液体を貯留する第1液体貯留部と、
前記第1液体貯留部から供給された前記液体を貯留する第2液体貯留部と、
前記第1液体貯留部と前記第2液体貯留部とを接続する第1液体流路と、
前記第2液体貯留部と前記液体吐出ヘッドとを接続する第2液体流路と、
前記第1液体流路内の圧力を検出する圧力センサーと、
を有し、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吐出して被記録媒体に記録を行う液体吐出装置であって、
前記圧力センサーを用いて残量検出モードまたは液体状態検出モードを行うコントローラーであって、
前記残量検出モードでは、前記圧力センサーの検出結果に基づいて前記第1液体貯留部に貯留された前記液体が空になったか否かを検出し、
前記液体状態検出モードでは、前記圧力センサーの検出結果に基づいて前記第1液体流路内に存在する前記液体の状態を検出し、前記液体の状態に応じて前記液体吐出装置の動作を制御するコントローラー
を備えたことを特徴とする液体吐出装置が明らかとなる。
このような液体吐出装置によれば、圧力センサーを用いることによって第1液体流路内に存在する液体の状態を簡易に検出することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記液体は、光の照射を受けることによって硬化する光硬化型液体であり、前記コントローラーは、前記液体状態検出モードにおいて、前記圧力センサーを用いて前記光硬化型液体の粘度を検出することが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、粘度を検出することにより光硬化型液体の状態を判断することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記第1液体流路に前記光硬化型液体を循環させる循環流路を備え、前記光硬化型液体の粘度の検出は、前記循環流路に前記光硬化型液体を循環させて行なってもよい。
このような液体吐出装置によれば、第1液体貯留部から第2液体貯留部に液体を供給することなく液体の状態を検出することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記光硬化型液体の粘度の検出は、前記第2液体貯留部に貯留された前記光硬化型液体を、前記第1液体流路を介して前記第1液体貯留部へ供給させて行なってもよい。
このような液体吐出装置によれば、使用期限切れの光硬化型液体が第2液体貯留部に供給されるのを防止することができる。
かかる液体吐出装置であって、通知部を有し、前記光硬化型液体の粘度が予め定められた第1閾値以上である場合、前記コントローラーは、前記第1液体貯留容器および/または前記第2液体貯留容器に貯留されている前記光硬化型液体が使用期限切れである旨を前記通知部に通知させ、前記液体吐出装置の動作を停止させることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、使用期限切れの光硬化型液体を使用することによる不具合(故障等)を防止することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記光硬化型液体の粘度が予め定められた第2閾値以上、且つ、前記第1閾値未満である場合、前記コントローラーは、前記第1液体貯留容器および/または前記第2液体貯留容器に貯留されている前記光硬化型液体が使用期限切れ間近であることを前記通知部に通知させることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、光硬化型液体の使用期限間が近いことをユーザーに認識させることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記第1液体流路に前記光硬化型液体を循環させる循環流路を備え、前記光硬化型液体の粘度が予め定められた第3閾値未満である場合、前記コントローラーは、前記粘度が前記第3閾値以上となるまで前記光硬化型液体を前記循環流路で循環させることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、光硬化型液体の沈降を回復させることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記コントローラーは、前記液体吐出ヘッドからの前記液体の吐出が所定時間行われなかった時および/または前記液体吐出装置の立ち上げ時に前記液体状態検出モードを実行することが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、液体の状態の検出を効率的に行うことができる。
以下の実施形態では、液体吐出装置としてインクジェット式のプリンター(以下プリンター1ともいう)を例に挙げて説明する。
===実施形態===
≪プリンターの構成について≫
図1は、プリンター1の全体構成のブロック図である。また、図2は、印刷領域を含む搬送経路の概略図である。
プリンター1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置であり、外部装置であるコンピューター110と通信可能に接続されている。なお、本実施形態においては、プリンター1が画像を記録する媒体の一例として、ロール状に巻かれた用紙(以下、ロール紙S(連続紙)という)を用いて説明する。
コンピューター110にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタードライバーは、コンピューター110のディスプレイ112にユーザーインターフェイスを表示させ、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラムである。このプリンタードライバーは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピューター読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、インターネットを介してコンピューター110にプリンタードライバーをダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
そして、コンピューター110は、プリンター1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。
本実施形態のプリンター1は、液体の一例として、紫外線(以下、UV)の照射によって硬化する紫外線硬化型インク(以下、UVインク)を吐出することによって媒体に画像を印刷する装置である。UVインクは、紫外線硬化樹脂を含むインクであり、UVの照射を受けると紫外線硬化樹脂において光重合反応が起こることにより硬化する。なお、本実施形態のプリンター1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のUVインク(カラーインク)と、背景用のホワイト(白色)のUVインク(背景用インク)を用いて画像を印刷する。
プリンター1は、表示ユニット10、搬送ユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40、検出器群50、コントローラー60、及びインク補給ユニット70を有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40)を制御して、印刷データに従って媒体に画像を印刷する。コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体(ロール紙S)に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
表示ユニット10は、プリンター1の状態や印刷条件などの表示を行うものであり、例えば液晶(LCD)の表示部11(通知部に相当する)を有する。
搬送ユニット20は、ロール紙Sを、予め設定された搬送経路に沿って搬送するものである。この搬送ユニット20は、図2に示すように、ロール紙Sが巻かれ回転可能に支持される繰り出し軸201と、中継ローラー21と、第一搬送ローラー22と、中継ローラー23と、搬送ドラム26と、テンションローラー27と、第二搬送ローラー28と、テンションローラー29と、テンションローラー29を通過したロール紙Sを巻き取るロール紙巻き取り駆動軸202と、を有している。
中継ローラー21は、繰り出し軸201から繰り出されたロール紙Sを下(図の場合左下)から巻き掛けて水平方向右側に搬送するローラーである。
第一搬送ローラー22は、不図示のモーターにより駆動される第一駆動ローラー22aと、該第一駆動ローラー22aに対してロール紙Sを挟んで対向するように配置された第一従動ローラー22bとを有している。この第一駆動ローラー22aの駆動により、ロール紙Sの位置制御や速度制御を行う。
中継ローラー23は、第一搬送ローラー22を通過したロール紙Sを水平方向左側から巻き掛けて搬送ドラム26に搬送するローラーである。
搬送ドラム26は、円筒形状の搬送部材であり、ロール紙Sを周面にて支持するとともに搬送方向に搬送する。また、搬送ドラム26はロール紙Sを介して、後述する各ヘッドや各UV照射部と対向している。また、ロール紙Sは所定の張力(テンション)で搬送ドラム26に密着するように搬送される。
テンションローラー27は、搬送ドラム26の右下に設けられており、搬送ドラム26を通過したロール紙Sの搬送方向を反転させて第二搬送ローラー28に送る。
第二搬送ローラー28は、不図示のモーターにより駆動される第二駆動ローラー28aと、該第二駆動ローラー28aに対してロール紙Sを挟んで対向するように配置された第二従動ローラー28bとを有している。この第二搬送ローラー28は、各ヘッドにより画像が記録された後のロール紙Sの部位を搬送するローラーである。
テンションローラー29は、第二搬送ローラー28を通過したロール紙Sを水平方向左側から巻き掛けて鉛直下方の巻き取り駆動軸202に搬送させるローラーである。
このように、ロール紙Sが各ローラーを順次経由して移動することにより、ロール紙Sを搬送するための搬送経路が形成されることになる。
ヘッドユニット30は、ロール紙SにUVインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット30はインクを吐出するヘッド31(液体吐出ヘッドに相当)をインク色ごとに複数有し、搬送中のロール紙Sに対して各ヘッド31からインクを吐出することによって、ロール紙Sにドットを形成し、画像をロール紙Sに印刷する。なお、本実施形態のプリンター1のヘッドユニット30の各ヘッド31は媒体であるロール紙Sの紙幅分のドットを一度に形成することができる。また、前述したように本実施形態では、UVインクとして、画像を形成するための4色のカラーインクと背景用のホワイトインク(以下白インクともいう)を用いる。図2に示すように、搬送方向の上流側から順に、白インクを吐出するホワイト(W)用のヘッド31、シアンのUVインクを吐出するシアン(C)用のヘッド31、マゼンタのUVインクを吐出するマゼンタ(M)用のヘッド31、イエローのUVインクを吐出するイエロー(Y)用のヘッド31、ブラックのUVインクを吐出するブラック(K)用のヘッド31の各ヘッドが、搬送ドラム26の周面と対向するように設けられている。なお、ヘッド31の構成の詳細については、後で説明する。
照射ユニット40は、媒体に着弾したUVインクに向けてUVを照射するものである。媒体上に形成されたドットは、照射ユニット40からのUVの照射を受けることにより、硬化する。本実施形態の照射ユニット40は、照射部41と照射部42を備えている。なお、照射部41、照射部42は、それぞれUV照射の光源として、ランプ(メタルハライドランプ、水銀ランプなど)を備えている。
照射部41は、ホワイト(W)のヘッド31とシアン(C)のヘッド31の間に設けられている。つまり、照射部41は、ホワイトのヘッド31よりも搬送方向の下流側に設けられている。そして、照射部41は、ホワイトのヘッド31によってロール紙Sに形成されたドット(白ドット)にUVを照射して硬化させる。
照射部42は、ブラック(K)のヘッド31よりも搬送方向下流側に設けられている。言い換えるとヘッドユニット30の各ヘッド31よりも搬送方向下流側に設けられている。そして、照射部42は、ヘッドユニット30の各ヘッド31によってロール紙Sに形成された画像にUVを照射してドットを硬化させる。
検出器群50には、端部検出センサー51、ロータリー式エンコーダー(不図示)、紙検出センサー(不図示)などが含まれる。端部検出センサー51はロール紙Sの幅方向の端部を検出しロール紙Sの蛇行を検出する。ロータリー式エンコーダーは、第一駆動ローラー22aや第二駆動ローラー28aの回転量を検出する。ロータリー式エンコーダーの検出結果に基づいて、媒体の搬送量を検出することができる。
また、本実施形態のプリンター1は検出器群50として圧力センサー52を有している。圧力センサー52の詳細については後述する。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。また、メモリー63は、後述するフラグ等の制御情報を保持するためのレジスタを有している。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
インク補給ユニット70は、ヘッドユニット30の各ヘッド31へインクを供給するためのものである。なおインク補給ユニット70の詳細については後述する。
<ヘッドの構成について>
本実施形態のプリンター1は、前述したように4つのカラーインク(C、M、Y、K)用のヘッド31、と背景用の白インクを吐出するホワイト(W)用のヘッド31を備えている。これらの各ヘッド31は、画像あるいは背景を印刷するためのUVインクをインク色毎に吐出する。
本実施形態において、各色のヘッド31は全て同じ構成になっている。具体的には、各ヘッド31のノズルは、ノズル列方向(紙幅方向)に沿って、600dpi(1/600インチ)の間隔(ノズルピッチ)で並んでいる。なお、ノズル列方向は、ロール紙Sの搬送方向と交差する方向(ロール紙Sの紙幅方向)である。これにより、紙幅方向について600dpiの解像度でドットを形成可能になっている。また、搬送方向の解像度は、ノズルからのインクの吐出タイミングや搬送速度によって調整することができる。本実施形態では、搬送方向についても600dpiの解像度でドットを形成することとする(印刷解像度が600×600dpiである)。
なお、各ノズルにそれぞれ対応してピエゾ素子が設けられている。そして、コントローラー60が駆動信号をピエゾ素子に印加することに基づいて、そのピエゾ素子と対応するノズルからインクが吐出される。
<白インクについて>
本実施形態のプリンター1は、カラーインク(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)以外に白インクを使用していている。
白インクは、カラー画像の背景色(白色)を印刷するためのインクである。このように、背景を白色にすることによって、カラー画像が見やすくなる。なお、白インクは、色材として沈降性の白色顔料を含有する。白色顔料としては、例えば、金属酸化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。金属酸化物としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等が挙げられる。これらの中でも、白色度に優れているという観点から、二酸化チタンが好ましい。白インクは、長時間放置されると、顔料が沈降しやすいという性質を有する沈降性のインクである。
≪印刷動作について≫
プリンター1が印刷を開始する際には、予めロール紙Sが搬送ドラム26の周面に沿わされた状態で、搬送経路に配置されている。そして、ロール紙Sには、繰り出し軸201、巻き取り駆動軸202、第二搬送ローラー28の出力トルクによりテンションが与えられている。具体的には、ロール紙Sの繰り出し部分では、ロール紙Sのロール径に応じた繰り出し軸201のブレーキトルクにより所定のテンションを付与する。印刷領域部分では、テンションローラー27でテンションを検出し、所定のテンションとなるように第二搬送ローラー28のモーター(不図示)のトルクを制御する。巻き取り部では、テンションローラー29でテンションを検出し、所定のテンションとなるように巻き取り駆動軸202のモーター(不図示)のトルクを制御する。これらの各テンションは、ロール紙Sのロール径に応じて定められる。
プリンター1がコンピューター110から印刷データを受信すると、コントローラー60は、第一搬送ローラー22のモーター(不図示)を一定速度で回転させる。上述したようにロール紙Sにテンションが与えられた状態で、第一搬送ローラー22が一定速度で回転することにより、ロール紙Sは、一定の速度で搬送方向に搬送される。搬送ドラム26は、ロール紙Sとの摩擦力により、ロール紙Sの搬送に従動して矢印方向(搬送方向)に回転する。
搬送ドラム26の周面上のロール紙Sは、搬送ドラム26の回転に応じて搬送方向に搬送される。なお、搬送中のロール紙Sは、搬送ドラム26に密着されている。本実施形態では、各ヘッドの位置が固定されているので、ロール紙Sを搬送方向に搬送させることで、各ヘッドとロール紙Sとが搬送方向に相対的に移動することになる。
コントローラー60は、ロール紙Sが搬送ドラム26の周面上で搬送されている間に、コンピューター110から受信した画像データに基づき、ヘッドユニット30の各ヘッド31のノズルからインクを断続的に吐出させる(ドット形成動作)。こうすることによってロール紙Sにドットを形成する。さらにコントローラー60は、照射ユニット40の各照射部からUVを照射させる。
まず、コントローラー60は、ホワイト(W)のヘッド31から白インクを吐出させて背景用の白画像(背景画像)を印刷する。その後、コントローラー60は、照射部41からUVを照射させてホワイトのヘッド31で形成された背景画像を硬化させる。
次にコントローラー60は、ロール紙Sがシアン(C)のヘッド31の下を通る際に、背景画像上に当該ヘッド31からシアンインクを吐出させてシアンを印刷する。同様に、コントローラー60は、ロール紙Sがマゼンタ(M)のヘッド31の下を通る際に当該ヘッド31からマゼンタインクを吐出させてマゼンタを印刷し、ロール紙Sがイエロー(Y)用のヘッド34の下を通る際に当該ヘッド31からイエローインクを吐出させてイエローを印刷し、ロール紙Sがブラック(K)のヘッド31の下を通る際に当該ヘッド31からブラックインクを吐出させてブラックを印刷する。こうして、白色の背景画像上にカラー画像を印刷する。
最後に、コントローラー60は、照射部42からUVを照射させてロール紙S上の各ドットを硬化させる。
≪インク補給ユニットについて≫
図3は、本実施形態のプリンター1におけるインク補給ユニット70の構成を示す模式図である。
図3に示すインク補給ユニット70は、メインタンク71、サブタンク72、第一電磁弁74、第二電磁弁75、ポンプ76、及びインク供給管T1、T2、T3を有している。また、インク供給管T1には圧力センサー52が設けられている。図3においてメインタンク71からサブタンク72にインクが供給される方向(図において実線の矢印で示す方向)を順方向とする。
なお、図3では1つのインク色についての構成を示している。実際には前述したように複数色(4色のカラーとホワイト)のインクが使用されており、そのインクの数(言い換えるとヘッド31の数)に応じて図3の構成がそれぞれ設けられている。
メインタンク71は、ヘッド31と対応するインク色のインクカートリッジ(不図示)の収容部(不図示)を有する。そして、インクカートリッジがメインタンク71の収容部に収容されることにより、メインタンク71にはその色のインクが貯留される。つまり、メインタンク71はインクを貯留する第1液体貯留部に相当する。なお、メインタンク71ごとに対応するインクの色(インクカートリッジ)が予め定められている。これにより、コントローラー60はインクの色を判断することができる。
サブタンク72は、メインタンク71とヘッド31の間に設けられており、メインタンク71からヘッド31へのインクの供給を中継するものである。なお、サブタンク72はメインタンク71から供給されたインクを貯留する第2液体貯留部に相当する。
インク供給管T1(第1液体流路に相当する)は、メインタンク71とサブタンク72とを接続している。つまり、インク供給管T1はメインタンク71からサブタンク72へのインクの流路を形成している。
インク供給管T2(第2液体流路に相当する)は、サブタンク72とヘッド31とを接続している。つまり、インク供給管T2はサブタンク72からヘッド31へのインクの流路を形成している。
インク供給管T3は、インク供給管T1とともに循環流路(図3の点線で示す流路)を形成するためのものである。インク供給管T3の一端はインク供給管T1の第一電磁弁74の取付部分に接続され、他端はインク供給管T1の第二電磁弁75の取付部分に接続されている。
第一電磁弁74は、インク供給管T1に設けられておりインク供給管T1の流路を開閉する(切り替える)。
第二電磁弁75は、インク供給管T1において第一電磁弁74よりも下流側(第一電磁弁74とサブタンク72の間)に設けられており、インク供給管T1の流路を開閉する(切り替える)。なお、第一電磁弁74及び第二電磁弁75が共に開状態の場合は、インク供給管T1においてメインタンク71からサブタンク72までのインクの流路が形成され、インク供給管T3にはインクが流れない。一方、第一電磁弁74と第二電磁弁75が共に閉状態の場合は、インク供給管T1(第一電磁弁74と第二電磁弁75の間の部分)とインク供給管T3とによる循環流路が形成され、メインタンク71からサブタンク72にはインクが流れなくなる。この、第一電磁弁74及び第二電磁弁75の開閉の状態は、コントローラー60によって制御されている。
なお、本実施形態ではインク供給管T1、T2、T3にはそれぞれチューブが用いられている。
ポンプ76は、インク供給管T1において第一電磁弁74と第二電磁弁75との間に設けられており、インク供給管T1を流れるインクの量や方向を制御する。また、第一電磁弁74と第二電磁弁75との間にポンプ76が設けられているので、第一電磁弁74と第二電磁弁75とが共に閉状態となった場合においても上記の循環流路でインクを流す(循環させる)ことができる。なお、本実施形態のポンプ76にはギアポンプが用いられている。また、ポンプ76の動作(換言するとインクの流量や方向)はコントローラー60によって制御されている。
また、インク供給管T1において第一電磁弁74とポンプ76との間には、圧力センサー52が設けられている。この圧力センサー52は、インク供給管T1内の圧力を検出する。
≪圧力センサー52を用いた制御について≫
本実施形態のコントローラー60は、圧力センサー52を用いることによって、メインタンク71内のインクの残量を検出するモード(残量検出モード)、および、インク供給管T1内のインクの状態(例えば、沈降の有無、使用期限など)を検出するモード(インク状態検出モード)を実行する。以下、残量検出モードとインク状態検出モードについて説明する。
<残量検出モードについて>
残量検出モードは通常の印刷動作の際に実行されるモードである。
第一電磁弁74、第二電磁弁75が共に開状態のとき、メインタンク71、インク供給管T1、サブタンク72は閉じた系になっており、インクが消費される毎に圧力が減少する(負圧になっていく)。このため、インク供給管T1の圧力を圧力センサー52で検出することにより、メインタンク71のインクの残量を検出することができる。なお、インク残量を検出する際にはコントローラー60は、第一電磁弁74、第二電磁弁75を開状態とし、ポンプ76を停止させる。そして、圧力センサー52を用いてそのときのインク供給管T1の圧力を検出させ、この圧力の検出結果に基づいてメインタンク71のインク残量を求める。そして、メインタンク71のインクが空(以下、インクエンドともいう)になったか否かを判断する。
<インク状態検出モードについて>
本実施形態のプリンター1では、圧力センサー52を用いてインクの粘度検出を行う。そして、このインク粘度に基づいて、インクの沈降の有無や使用期限の検出を行う。
インク粘度は、固形分濃度(顔料成分の濃度)に依存するので、インク供給管T1を流れるインクの流速と圧力からインク粘度を検出することが可能である。すなわち、流体の式より、以下の(1)式が成り立つ。
Figure 2014172304

ここで、ρ:固形成分濃度、C:係数、L:流路長、Q:供給流量(一定値)、P:圧力である。この式(1)により、インク供給管T1の圧力Pが分かれば、その部分の固形分濃度ρが求まる。さらに、インク粘度は固形成分濃度ρに依存するので、固形成分濃度ρから流路中のインク粘度を検出できる。これにより、例えば、沈降性のインク(白インク)の沈降の有無を判断することが可能である。
また、インクの寿命(使用期限)は以下の(2)式から算出することができる。
Figure 2014172304

ここで、Day:経過日数、D:流路径、L:流路長、p:圧力、η:初期粘度、Q:インク供給流量(一定値)、α:粘度減少率〔mPa・s/Day〕である。
上記(2)式よりインク粘度と圧力Pが分かれば経過日数Dayが求められる。よって、圧力センサー52を用いてインク供給管T1内の圧力Pを検出することによってインク供給管T1内のインクの寿命(使用期限)を検出することが可能である。
このようにインクの粘度の検出結果に基づいてインクの状態(沈降の有無、使用期限)を判断することができる。
≪残量検出モードの具体例について≫
図4は、残量検出モードによる処理の一例を示すフロー図である。
なお、前述したように残量検出モードは印刷動作の実行時に行うモードである。つまり、第一電磁弁74、第二電磁弁75はともに開状態であり、メインタンク71からサブタンク72へインクを供給可能になっている。
まず、コントローラー60は、印刷動作時においてポンプ76を駆動させて(S101)、メインタンク71からインク供給管T1を介してサブタンク72にインクを供給させる。
そして、コントローラー60は、ポンプ76の駆動を開始してから所定時間が経過したか否かの判断を、所定時間に達するまで行なう(S102)。所定時間経過したと判断すると(S102でYES)、コントローラー60は、ポンプ76を停止させる(S103)。そして、圧力センサー52を用いてインク供給管T1内の圧力を測定する(S104)。コントローラー60は、圧力センサー52による圧力の測定結果からインクエンド(メインタンク71内のインクが空)でないと判断すると(S105でNO)、ステップS101に戻りポンプ76を駆動させる。
一方、ステップS105においてインクエンドと判断すると(S105でYES)、表示部11にインクが空になった旨を表示させる(S106)。
≪インク状態検出モードの具体例について≫
本実施形態のプリンター1では、圧力センサー52を用いることにより、インクエンドの検出のみでなくインクの状態の検出(インク状態検出モード)も行う。なお、インク状態検出モードは、印刷動作が所定時間実行されなかった時、及び、プリンター1の立ち上げ時の少なくとも一方の場合に自動的に行うように設定されている。こうすることで、インク状態の検出を効率的に行うことができる。
図5は、インク状態検出モードの処理の一例を示すフロー図である。また、図6はインク粘度と閾値との関係の一例を示す図である。図に示すように第1閾値>第2閾値>第3閾値となっている。なお、第1閾値はインクの使用期限を判断するための閾値であり、第2閾値はインクの使用期限が間近であるかを判断するための閾値であり、第3閾値はインクの沈降の有無を判断するための閾値である。これらの各閾値は予め定められている。
例えば、プリンター1の立ち上げ時において、コントローラー60は、第一電磁弁74と第二電磁弁75を閉状態として循環流路を形成し、ポンプ76を駆動させて循環流路内でインクを循環させる(S201)。そして、圧力センサー52を用いてそのときのインク供給管T1内の圧力pを測定する(S202)。この圧力pから(1)式より固形分濃度ρが求られ、その固形分濃度ρと対応する粘度が求められる。コントローラー60はこのようにインクの粘度を求める(S203)。対象のインクが白インクの場合(S204でYES)、求めた粘度からインクが沈降しているか否かを判断する(S205)。インク粘度が第3閾値よりも小さいとインク中の顔料成分が少なくなっている(顔料が沈降している)ため、コントローラー60は、インク粘度が第3閾値よりも小さい場合、沈降有りと判断して(S205でYES)、ステップS201に戻り、インクの循環を継続させる。この動作を繰り返すことによりインクの沈降を回復させることができる。
一方、ステップS205で沈降なしと判断した場合(S205でNO)、及びステップS204で対象のインクが白インクでないと判断した場合(S204でNO)、コントローラー60は、インク粘度に基づいて、インクが使用期限切れか否かを判断する(S206)。この判断はインク粘度と第1閾値との比較で行なう。すなすわち、インクが古くなるにつれて溶剤成分の揮発あるいは暗重合の進行による硬化の発生により粘度が高くなるため、粘度が第1閾値を超えるとそのインクが寿命であることを判断できることになる。コントローラー60は、インク粘度が第1閾値以上の場合、インクが使用期限切れであると判断し(S206でYES)、ポンプ76を逆方向に回転(逆転)させて(S207)サブタンク72のインクをメインタンク71に戻す。そして、表示部11にメインタンク71のインク交換の指示を表示させて(S208)プリンター1の動作を停止させる(S209)。これにより、使用期限切れのインクを使用することによる不具合(故障等)を防止することができる。なお、逆流を行わずに、メインタンク71および/またはサブタンク72に貯留されているインクが使用期限切れであることを表示部11に表示させてもよい。
また、ステップS206で期限切れではないと判断した場合(S206でNO)、すなわち粘度が第1閾値未満の場合、コントローラー60はインクの使用期限間が近いか否かの判断を行う(S210)。この判断はインク粘度が第2閾値以上であるか否かによって行う。インク粘度が第2閾値以上(第1閾値未満)である場合、コントローラー60は、メインタンク71および/またはサブタンク72に貯留されているインクの使用期限間近であると判断し(S210でYES)、表示部11にその旨を表示させる(S211)。これにより、インクの使用期限間が近いことをユーザーに認識させることができる。そして、ステップS211の後、及び、ステップS210でインクの使用期限間近でないと判断した場合(すなわち、インク粘度が第2閾値未満の場合)、コントローラー60は、インク状態検出モードを終了し、第一電磁弁74、第二電磁弁75をともに開状態にして印刷動作を実行する。
なお、本実施形態のインク状態検出モードでは、インクの沈降の有無の検出と使用期限の検出とを行っているが、何れか一方のみを行うようにしてもよい。例えば、沈降性のインク(白インク)を使用しないプリンターの場合、沈降の有無の検出は行わずに、使用期限のみの検出を行うようにしてもよい。また、インクの使用期限を検出する際に、使用期限間近であるかの判断(インク粘度と第2閾値との比較)を行わずに使用期限の判断(インク粘度と第1閾値との比較)のみを行ってもよい。
≪インク状態検出モードの変形例について≫
例えば、放置されて使用期限切れになった新規(未使用)のインクカートリッジがプリンター1のメインタンク71に取り付けられるおそれがある。
そこで、新規のインクカートリッジをメインタンク71に取り付けた場合、メインタンク71からサブタンク72へのインクの初期充填時に、一旦インクを逆流させて(すなわち、サブタンク72側からメインタンク71側にインクを流して)、そのときの圧力を圧力センサー52で検出して、前述したステップS206、S210と同様のインクの使用期限の判断(第1閾値、第2閾値とインク粘度の比較)を行っても良い。使用期限が切れていれば(あるいは使用期限間近であれば)インクカートリッジの交換が必要な旨を表示部11に表示させ、使用期限に問題がなければ再度メインタンク71からサブタンク72にインクを供給し、印刷を行うようにすればよい。
こうすることで、使用期限の切れた(あるいは使用期限間近の)インクがサブタンク72内に供給されるのを防止できる。
以上説明したように、本実施形態のプリンター1は、インクを吐出するヘッド31と、インクを貯留するメインタンク71と、メインタンク71から供給されたインクを貯留するサブタンク72と、メインタンク71とサブタンク72を接続するインク供給管T1と、サブタンク72とヘッド31を接続するインク供給管T2と、インク供給管T1内の圧力を検出する圧力センサー52を備えている。
そして、プリンター1のコントローラー60は、圧力センサー52を用いてメインタンク71のインクが空になったか否かを検出する残量検出モード、又は、インク供給管T1内に存在するインクの状態(例えば、沈降の有無や使用期限)を検出し、その結果に応じてプリンター1の動作を制御(例えば停止)するインク状態検出モードを実行している。
このように、本実施形態のプリンター1では、圧力センサー52を用いることによってインクの状態を簡易に検出することができる。これにより、例えば、インクの使用期限を検出でき、インクカートリッジにCSICを設ける必要がなくなりインクカートリッジの構成を簡素化することができる。また、沈降性のインク(例えば白インク)を用いる場合、沈降を回復させる処理を本当に必要な場合のみに行うようにすることができる(一定時ごとに行わなくてもよい)。
また、インク状態検出モードでは循環流路内でインクを循環させて行うので、メインタンク71からサブタンク72へインクの供給を行う(インクを移動させる)ことなくインクの状態を検出できる。
===その他の実施形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<プリンターについて>前述した実施形態では、液体吐出装置の一例としてプリンターが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。
また、前述した実施形態では、外部装置としてコンピューター110が構成されていたが、プリンター1の構成要素としてコンピューター110を備えるようにしてもよい。この場合、インク状態の検出結果をコンピューター110のディスプレイ112などに表示(通知)させるようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、円筒形の搬送ドラム26の周面と対向するように複数のヘッドが配置され、搬送ドラム26の周面に沿って媒体(ロール紙S)を搬送しつつ各ヘッドから媒体にインクを吐出して画像を形成するプリンターであったがこれには限られない。
例えば、ヘッドユニットをノズル列方向と交差する移動方向に移動しながら、移動方向に沿ったドット列を形成するドット形成動作と、ノズル列方向である搬送方向に媒体を搬送する搬送動作(移動動作)とを交互に繰り返して画像を形成するプリンター(いわゆるシリアルプリンター)であってもよい。また、例えば、水平の搬送経路上に紙幅よりも長いヘッドが固定されており、媒体を搬送方向に搬送しながらヘッドからインクを断続的に吐出して媒体に印刷を行う印刷装置(いわゆるラインプリンター)であっても良い。
<吐出方式について>
前述の実施形態では、圧電素子(ピエゾ素子)を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
<媒体について>
前述の実施形態では、媒体としてロール紙Sを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、カット紙、フィルム、布であってもよい。
<インクについて>
前述した実施形態ではプリンターの実施形態であったので液体としてインクが使用されていたが、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。この場合も沈降性の物質を含む液体については、前述した実施形態と同様の処理を行えばよい。
前述の実施形態のプリンター1ではUVの照射を受けて硬化するインク(UVインク)が使用されていたが、UVインク以外のインクを用いていてもよい。
また、前述の実施形態のプリンター1ではカラー画像用のインクとしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクを用いていたが、他の色のインク(例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなど)をさらに用いていても良い。
<インクの状態検出結果の通知について>
前述の実施形態では、インク状態検出モードでインクの使用期限切れ(あるいは使用期限間近)である場合、表示部11にその旨を表示していたが、これ以外の方法でユーザーに通知を行なうようにしても良い。例えば、インクの使用期限切れ(あるいは使用期限間近)である旨を示す音を出すようにしてもよい。
1 プリンター、20 搬送ユニット、
21 中継ローラー、22 第一搬送ローラー、
22a 第一駆動ローラー、22b 第一従動ローラー、
23 中継ローラー、26 搬送ドラム、
27 テンションローラー、28 第二搬送ローラー、
28a 第二駆動ローラー、28b 第二従動ローラー、
29 テンションローラー、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
40 照射ユニット、41 照射部、42 照射部、
50 検出器群、51 端部検出センサー、
52 圧力センサー、
60 コントローラー、61 インターフェイス部、62 CPU、
63 メモリー、64 ユニット制御回路、
70 インク補給ユニット、71 メインタンク、
72 サブタンク、74 第一電磁弁、
75 第二電磁弁、76 ポンプ、
110 コンピューター、112 ディスプレイ
201 繰り出し軸、202 巻き取り駆動軸

Claims (8)

  1. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体を貯留する第1液体貯留部と、
    前記第1液体貯留部から供給された前記液体を貯留する第2液体貯留部と、
    前記第1液体貯留部と前記第2液体貯留部とを接続する第1液体流路と、
    前記第2液体貯留部と前記液体吐出ヘッドとを接続する第2液体流路と、
    前記第1液体流路内の圧力を検出する圧力センサーと、
    を有し、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吐出して被記録媒体に記録を行う液体吐出装置において、
    前記圧力センサーを用いて残量検出モードまたは液体状態検出モードを行うコントローラーであって、
    前記残量検出モードでは、前記圧力センサーの検出結果に基づいて前記第1液体貯留部に貯留された前記液体が空になったか否かを検出し、
    前記液体状態検出モードでは、前記圧力センサーの検出結果に基づいて前記第1液体流路内に存在する前記液体の状態を検出し、前記液体の状態に応じて前記液体吐出装置の動作を制御するコントローラー
    を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記液体は、光の照射を受けることによって硬化する光硬化型液体であり、
    前記コントローラーは、前記液体状態検出モードにおいて、前記圧力センサーを用いて前記光硬化型液体の粘度を検出する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記第1液体流路に前記光硬化型液体を循環させる循環流路を備え、
    前記光硬化型液体の粘度の検出は、前記循環流路に前記光硬化型液体を循環させて行なう、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記光硬化型液体の粘度の検出は、前記第2液体貯留部に貯留された前記光硬化型液体を、前記第1液体流路を介して前記第1液体貯留部へ供給させて行なう、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項2〜4の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    通知部を有し、
    前記光硬化型液体の粘度が予め定められた第1閾値以上である場合、前記コントローラーは、前記第1液体貯留容器および/または前記第2液体貯留容器に貯留されている前記光硬化型液体が使用期限切れである旨を前記通知部に通知させ、前記液体吐出装置の動作を停止させる、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項5に記載の液体吐出装置であって、
    前記光硬化型液体の粘度が予め定められた第2閾値以上、且つ、前記第1閾値未満である場合、前記コントローラーは、前記第1液体貯留容器および/または前記第2液体貯留容器に貯留されている前記光硬化型液体が使用期限切れ間近であることを前記通知部に通知させる、ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項2〜6の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記第1液体流路に前記光硬化型液体を循環させる循環流路を備え、
    前記光硬化型液体の粘度が予め定められた第3閾値未満である場合、前記コントローラーは、前記粘度が前記第3閾値以上となるまで前記光硬化型液体を前記循環流路で循環させる、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記コントローラーは、前記液体吐出ヘッドからの前記液体の吐出が所定時間行われなかった時および/または前記液体吐出装置の立ち上げ時に前記液体状態検出モードを実行する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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