JP2005138488A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】白色用インクタンク内の白色インクの沈殿を防止することによって、常に高画質な画像記録を行うことのできる画像記録装置を提供する。
【解決手段】白色インクを貯留する白色用インクタンク10,18と、プロセスカラーインクを貯留するカラー用インクタンクとを備え、前記白色インクを吐出する白色用記録ヘッド7,7と、プロセスカラーインクを吐出するカラー用記録ヘッド6,6…から各インクを記録媒体P上に吐出させることにより記録媒体P上に画像を形成する画像記録装置1において、白色用インクタンク内のインクの攪拌を行う攪拌機構として攪拌装置12,19を設けるとともに、白色用インクタンク10,18から白色インクを供給する前に攪拌装置12,19を動作させる制御部25を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】白色インクを貯留する白色用インクタンク10,18と、プロセスカラーインクを貯留するカラー用インクタンクとを備え、前記白色インクを吐出する白色用記録ヘッド7,7と、プロセスカラーインクを吐出するカラー用記録ヘッド6,6…から各インクを記録媒体P上に吐出させることにより記録媒体P上に画像を形成する画像記録装置1において、白色用インクタンク内のインクの攪拌を行う攪拌機構として攪拌装置12,19を設けるとともに、白色用インクタンク10,18から白色インクを供給する前に攪拌装置12,19を動作させる制御部25を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像記録装置に係り、特に、白色インクを用いて画像記録を行う画像記録装置に関するものである。
一般に、様々な記録媒体に対して印刷を行うことのできる手段として、インクジェット方式の画像記録装置が知られている。インクジェット方式の画像記録装置は、記録ヘッドの記録媒体に対向する面に設けられたノズルからインクを吐出して記録媒体上に着弾、定着させることにより記録媒体に画像を記録するものであり、製版工程を必要としないため需要に応じた印刷が可能であるという長所がある。特に、近時は、紫外線等の光によって硬化する光硬化型インクを用いたインクジェット画像記録装置が知られており、これによれば、記録媒体上に着弾したインクに光を照射することでインクを硬化させ記録媒体上に定着させることができるので、透明又は半透明の樹脂フィルム等、インク吸収性のない記録媒体に対しても簡易に印刷を行うことが可能である。
ところで、画像記録面が白色である紙等の記録媒体に画像記録を行う場合には、画像記録前から画像記録面は既に白色であるので、単に各種のプロセスカラーインクによって文字、記号又は画像等を表現できる。しかしながら、画像記録面が白色でない(例えば、画像記録面が黒色である)記録媒体(以下「有色媒体」という。)又は透明若しくは半透明の樹脂製フィルム等の記録媒体(以下「透明媒体」という。)に画像記録を行う場合には、白色インクを用いて白色画像記録を行う場合がある。例えば、半導体産業で用いられるプリント基板においては、その部品実装位置に白色インクを用いて、文字、記号又は線等を画像記録することが行われている(例えば、特許文献1参照)。また、透明フィルムに画像記録を行う場合に各種のプロセスカラーインクによって表現される画像を見やすく引き立たせる等のため記録媒体の一部又は全面に白色インクを印刷することが行われる。
特開平9−232701号公報
しかしながら、白色インクは遮蔽性を高めるために他のプロセスカラーインクよりも顔料粒径を大きくする必要がある。また、一般にプロセスカラーインクのうちイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各インクの顔料の比重は1.3〜1.9g/cm2であるのに対して、白色インクの顔料である酸化チタンの比重は4.2g/cm2と大きい。顔料インクは分散剤によって顔料の沈降を防止するが、顔料の比重が大きくなると経時で沈降しやすくなる。このため、インクを放置しておくと、顔料が均一に混ざり合った正常な状態を保つことができず、インク組成が変化することによるインクの吐出性の低下、印字不良を生じるおそれがある。また、インクが均一でない場合吐出されたインクの濃度が一定とならず画質の低下を招くという問題がある。
そこで、本発明は以上のような課題を解決すべくなされたものであり、白色用インクタンク内の白色インクの沈降を防止して、常に高画質な画像記録を行うことのできる画像記録装置を提供することを目的とするものである。
このような問題を解決するため、請求項1に記載されている発明は、白色インクを貯留する白色用インクタンクと、プロセスカラーインクを貯留するカラー用インクタンクとを備え、前記白色インクを吐出する白色用記録ヘッドと前記プロセスカラーインクを吐出するカラー用記録ヘッドから前記各インクを記録媒体上に吐出させることにより前記記録媒体上に画像を形成する画像記録装置において、
前記白色用インクタンク内のインクの攪拌を行う攪拌機構を設けるとともに、前記白色用インクタンクから白色インクを供給する前に前記攪拌機構を動作させる制御部を設けたことを特徴としている。
前記白色用インクタンク内のインクの攪拌を行う攪拌機構を設けるとともに、前記白色用インクタンクから白色インクを供給する前に前記攪拌機構を動作させる制御部を設けたことを特徴としている。
このような構成を有する請求項1に記載の発明は、制御部は白色用インクタンクから白色インクを供給する前に前記攪拌機構によって白色インクを攪拌し、顔料の沈降を防いで白色インクを均一な状態にした上でインクを供給するようになっている。
請求項2に記載されている発明は、請求項1に記載の発明において、前記白色用インクタンク及びカラー用インクタンクは、それぞれ大容量のインクを貯留するメインタンクと前記メインタンクから供給されたインクを一時的に貯留する小容量のサブタンクとから構成され、前記攪拌機構は前記白色用インクタンクのうちメインタンク又はサブタンクの少なくとも一方の攪拌を行うことを特徴としている。
このような構成を有する請求項2に記載の発明は、攪拌機構によって白色用インクタンクのうちメインタンクとサブタンクの両方又はいずれか一方に貯留されているインクが攪拌されるようになっている。
請求項3に記載されている発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記記録媒体は、透明又は半透明の樹脂製フィルムであることを特徴としている。
このような構成を有する請求項3に記載の発明は、インク受容層のない樹脂フィルムに対しても画像記録を行うことができるようになっている。
請求項4に記載されている発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記インクは光を照射することによって硬化する光硬化型インクであり、前記記録媒体に着弾した前記インクに光を照射する光源を備える光照射装置を設けたことを特徴としている。
このような構成を有する請求項4に記載の発明は、記録媒体上に着弾したインクに対して光が照射されることによりインクが硬化定着し、所定の画像が形成されるようになっている。
請求項5に記載されている発明は、請求項4に記載の発明において、前記インクは紫外線を照射することによって硬化する紫外線硬化型インクであり、前記光照射装置の前記光源から照射される光は紫外線であることを特徴としている。
このような構成を有する請求項5に記載の発明は、記録媒体上に着弾したインクに対して紫外線が照射されることによりインクが硬化定着し、所定の画像が形成されるようになっている。
請求項6に記載されている発明は、請求項4又は5に記載の発明において、前記光源は高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、半導体レーザー、冷陰極管、LEDのいずれかであることを特徴としている。
このような構成を有する請求項6に記載の発明は、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、半導体レーザー、冷陰極管、LEDのいずれかを光源として用いてインクに紫外線等の光を照射しインクを硬化定着させるようになっている。
請求項7に記載されている発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、前記インクはカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクであることを特徴としている。
このような構成を有する請求項7に記載の発明は、酸素による重合阻害性の少ないカチオン重合系インクを用いて画像記録を行うようになっている。
請求項1に記載された発明によれば、白色インクを供給する前に攪拌機構によって白色用インクタンク内に貯留されているインクを攪拌するので、顔料粒径が大きく、しかも顔料の比重が他のインクよりも大きな白色インクを画像記録に用いる場合でも顔料が沈降したままの状態でインクが記録ヘッド等に供給されることがない。このため、白色インクが常に正常な濃度で記録ヘッドに供給されるのでインクの吐出性を安定させることができるとともに一定の出射濃度を保って画像記録を行うことができ、安定して高画質、高精細な画像記録を実現することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された発明によれば、白色用インクタンクが大容量のメインタンクと小容量のサブタンクとから構成されている場合に、攪拌装置によってその一方又は双方の攪拌を行うことによって白色インクに含まれる顔料が沈降することを防止することができる。このため、白色インクが常に正常な濃度で記録ヘッドに供給されるのでインクの吐出性を安定させることができるとともに一定の出射濃度を保って画像記録を行うことができ、安定して高画質、高精細な画像記録を実現することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された発明によれば、透明又は半透明の樹脂フィルムに対しても安定した濃度で白色インクを均一に吐出させることによりカラーインクにより記録された画像を引き立たせることができ、高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項4に記載された発明によれば、光硬化型インクを用いて画像記録を行った場合、インク吐出後に所定の光を照射することによりインクが硬化するので、長期間にわたって記録画像の画質を維持することができる。さらに、光硬化インクを画像記録に用いることにより、紙などのインク吸収性のよい記録媒体のみならず、樹脂フィルム等のインク吸収性の低い記録媒体、あるいはインク吸収性のない記録媒体に対しても高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項5に記載された発明によれば、インク吐出後に紫外線を照射することによりインクが硬化定着するので、記録媒体が紙などのインク吸収性のよい記録媒体のみならず、樹脂フィルム等のインク吸収性の低い記録媒体、あるいはインク吸収性のない記録媒体に対しても高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項6に記載された発明によれば、光源として高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、半導体レーザー、冷陰極管、LEDのいずれかを用いた場合にインクを効果定着させることができ、白色インクを用いて樹脂フィルム等の記録媒体に対し高画質な画像を形成することができるという効果を奏する。
請求項7に記載された発明によれば、カチオン重合系インクはラジカル重合系インクと違ってその重合反応が空気中の酸素に阻害され難いため、短時間で硬化し、また硬化のために高出力の光源を必要としない。このため、大型の光源を搭載する必要がなく装置の小型化、軽量化を図ることができるとともに、コスト的にも安価になるという効果を奏する。
以下、添付図面を参照しつつ本発明に係る画像記録装置1の一実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る画像記録装置1の一実施形態を説明するための概略図である。なお、以下においては、便宜上、画像記録装置1を画像記録部1aとインク供給部1bとに分けて説明する。
画像記録部1aの一端には、記録媒体Pを図1における矢印X方向(以下、「搬送方向X」という。)に搬送する搬送ローラ3aが記録媒体Pの幅方向に延在して設けられている。また、搬送ローラ3aよりも記録媒体Pの搬送方向Xの上流側には搬送ローラ3aとほぼ平行となるように搬送ローラ3bが設けられている。搬送ローラ3aと搬送ローラ3bとの間には、記録媒体Pを非記録面側から支持する平板状のプラテン2が記録媒体Pの幅方向に延在して配設されている。搬送ローラ3a,3bは、回転自在に設けられており、記録媒体Pは搬送ローラ3a,3bが回転することによってプラテン2とほぼ同一の高さに水平に支持されつつ搬送方向Xに沿って搬送されるようになっている。
搬送ローラ3bの上方には、棒状のキャリッジレール4が搬送方向Xに直交する主走査方向に延在して配置されている。このキャリッジレール4には、キャリッジ5がキャリッジレール4に沿って往復動自在に支持されており、このキャリッジ5は、キャリッジ駆動機構26(図2参照)によって主走査方向に沿って往復駆動されるようになっている。
キャリッジ5には、本実施形態における画像記録装置1で使用される各色のプロセスカラーインク(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)。)に対応した4つのカラー用記録ヘッド6,6…が一群として搭載されている。また、一群として設けられたカラー用記録ヘッド6,6…の両側には白色インク(W)を吐出させる白色用記録ヘッド7がそれぞれ1つずつ設けられている。なお、画像記録装置1で使用されるインクの色はこれに限定されず、例えば、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)等の色を使用することもできる。この場合には、各色に対応した記録ヘッドがキャリッジ5に搭載される。また、白色用記録ヘッド7はカラー用記録ヘッド6,6…の両側にそれぞれ複数設けられていてもよい。
ここで、本実施形態で使用されるインクとしては、光硬化型インクが好ましく用いられ、特に、比較的扱いが容易で硬化速度が速い等の理由で紫外線硬化型インクが好ましく用いられる。紫外線硬化型インクは、重合性モノマーや光重合開始剤等として、ラジカル重合化合物を含むラジカル重合系インクと、カチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別され、その両系のインクが本第一の実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。しかしながら、ラジカル重合系インクには、ラジカル重合反応が空気中の酸素によって阻害され易いという問題がある。この点、カチオン重合系インクはそうした酸素による阻害を受け難い。こうしたカチオン重合系インクとラジカル重合系インクの違いは、紫外線硬化型インクのみならず、一般に光硬化型インクに見られる傾向である。そのため、本発明に係る画像記録装置1のように、記録ヘッド2から吐出され記録媒体Pに着弾したインクが空気に触れ易い装置の場合には、酸素による重合反応の阻害が少ない又は無いカチオン重合系の光硬化型インクのほうが機能性・汎用性に優れる。このため、本実施形態においては、特に、カチオン重合化合物を含むカチオン重合系の光硬化型インクを用いるのが好ましい。
このうち白色インクは、前述のように、顔料粒径がプロセスカラーインクの顔料粒径よりも大きく、また、白色インクの顔料である酸化チタンの比重はプロセスカラーインクの顔料の比重よりも大きいため、顔料が沈降しやすいという特性を有する。
また、キャリッジ5の上であって、一群に設けられたカラー用記録ヘッド6,6…のうち両側に配置された記録ヘッド6,6と白色用記録ヘッド7との間、及び各白色用記録ヘッド7とキャリッジ5の壁面との間には光照射装置としての紫外線照射装置8,8が、それぞれ搭載されている。紫外線照射装置8,8…は、カラー用記録ヘッド6,6…及び白色用記録ヘッド7よりも搬送方向Xに沿って長く形成されており、紫外線照射装置8,8…の内部には、記録媒体Pの上に吐出され着弾したインクに対して紫外線を照射する紫外線光源(図示せず)が配設されている。この紫外線光源としては、例えば高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、半導体レーザー、冷陰極管、エキシマーランプ、又はLED(Light Emitting Diode)等が適用可能である。
次に、インク供給部1bについて説明する。インク供給部1bにはカラー用記録ヘッド8,8…及び白色用記録ヘッド7に対応して各色のインクを貯留するインクタンクであるカラー用メインタンク(図示せず)及び白色用メインタンク10がそれぞれ備えられている。カラー用メインタンク及び白色用メインタンク10の上部には外気を取り込むための大気連通管11が設けられており、インクの使用に伴って各メインタンクの内部のインク量が減少した場合には減少した分に相当する量の空気が大気連通管11を通して各メインタンクの内部に取り込まれるようになっている。これにより、各メインタンクの内部のインクにかかる負圧は常にほぼ一定となるように保たれている。
このうち、白色用メインタンク10の内部には、インクを攪拌するための攪拌機構としての第一攪拌装置12が設けられている。第一攪拌装置12は回転軸13を回転させる第一攪拌用モータ14を有しており、回転軸13の先端にはインクを攪拌する羽根状の攪拌子15が取り付けられている。
また、カラー用メインタンク及び白色用メインタンク10には、その一端が各メインタンク内に貯留されたインクの液面より下方で開口するインク連通管16が、各メインタンクの上部からそれぞれのメインタンクの内部に連通している。インク連通管16の他端は記録ヘッド6,6…に供給されるインクを貯留するインクタンクであるカラー用サブタンク(図示せず)及び白色用サブタンク18にそれぞれ連通している。各インク連通管16の中途にはインクを供給するための圧送ポンプ17が設けられており、圧送ポンプ17を動作させることによって各メインタンクからそれぞれ対応するサブタンクにインクが送られるようになっている。
カラー用サブタンク及び白色用サブタンク18は前述したキャリッジ5に搭載されており、各サブタンクはそれぞれ対応するメインタンクから送られたインクを各インク供給管9を介して随時各記録ヘッド6,6…、7,7に供給するようになっている。
このうち、白色用サブタンク18の内部には、インクを攪拌するための攪拌機構としての第二攪拌装置19が設けられている。第二攪拌装置19は回転軸20を回転させる第二攪拌用モータ19を有しており、回転軸20の先端にはインクを攪拌する羽根状の攪拌子22が取り付けられている。
また、この各サブタンクの内部には、各サブタンク内に貯留されているインクの量を検知するセンサ23が設けられている。センサ23としては、例えば、接触センサ等の公知の各種センサが適用可能である。
次に、図2を参照しつつ、本実施形態における画像記録装置1の制御構成について説明する。
画像記録装置1は、画像記録装置1の各部を制御する制御部25を備えており、制御部25には、画像記録装置1に対して電力を供給する電源24が接続されている。
また、制御部25にはセンサ23から各サブタンク内のインク量についての検知結果が電気信号として送られるようになっており、制御部25はこの検知結果に基づいて圧送ポンプ17を動作させて各メインタンク内のインクをそれぞれ対応するサブタンクに供給するようになっている。
また、制御部25は、第一攪拌装置の第一攪拌モータ14を動作させることによって攪拌子により白色用メインタンク内に貯留されたインクを攪拌させるようになっている。
また、制御部25は、第二攪拌装置の第二攪拌モータ21を動作させることによって攪拌子により白色用サブタンク内に貯留されたインクを攪拌させるようになっている。
さらに、制御部25は、キャリッジ駆動機構26を制御してキャリッジを主走査方向に往復移動させるとともに、キャリッジの動作に合わせて記録媒体Pの搬送と停止とを繰り返し、記録媒体Pを間欠的に搬送方向Xに搬送させるように、搬送ローラ3a,3bの動作を制御するようになっている。
また、制御部25は、カラー用記録ヘッド6,6…、及び白色用記録ヘッド7,7を動作させて記録媒体P上にインクを吐出させ、所定の画像を形成させるとともにとともに、記録媒体Pに着弾したインクに対して紫外線光源から紫外線を照射させるように紫外線照射装置7,7を制御するようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、図3を示すように、電源24が投入されると(ステップS1)、カラー用サブタンク及び白色用サブタンク18内に貯留されているインクの量が各サブタンク内部に設けられたセンサ23によって検知され(ステップS2)、センサ23による検知結果は制御部25に送られる。制御部25は、センサ23から送られた検知結果から各サブタンク内のインク量が制御部25に予め好適なインク量として記憶されている量であるか否かを判断する(ステップS3)。その結果、白色用サブタンク18に貯留されている白色インクが好適なインク量以下であると判断した場合には、制御部25は第一攪拌装置12の第一攪拌用モータ14を動作させることによって白色用メインタンク10内のインクの攪拌を行う(ステップS4)。これにより、白色用メインタンク10内の白色インクの顔料がインク全体に均等に混ぜ合わされる。そして、インクを攪拌が行われた後、制御部25は圧送ポンプ17を動作させることによって白色用メインタンク10内のインクを白色用サブタンク18に供給する(ステップS5)。また、カラー用サブタンクに貯留されているカラーインクが好適なインク量以下であると判断した場合には、制御部25は圧送ポンプ17を動作させることによってカラー用メインタンク内のインクをそれぞれ対応するカラー用サブタンクに供給する。これにより各サブタンクへのインクの供給が完了し、画像記録を行うための準備が完了する。
次に、図4に示すように、制御部25は、画像記録動作を開始するか否かを判断し(ステップS6)、画像記録動作を開始する場合には、制御部25は、第二攪拌装置19の第二攪拌用モータ21を動作させることによって白色用サブタンク18内のインクの攪拌を行う(ステップS7)。これにより、白色用サブタンク18内の白色インクの顔料がインク全体に均等に混ぜ合わされる。そして、白色用サブタンク18内のインクの攪拌開始後一定時間が経過すると、制御部25は、第二攪拌用モータ21を停止させるとともに(ステップS8)、画像記録動作を開始する(ステップS9)。すなわち、制御部25は、搬送ローラ3a,3bを回転させて、記録媒体Pをプラテン2の上面に沿って搬送方向Xの上流側から下流側に搬送させる。同時に、制御部25は、キャリッジ駆動機構26を制御することにより記録ヘッド6,6…、7,7を搭載したキャリッジ5を主走査方向に往復駆動させるとともに、所定の画像情報に基づいて画像を形成するように記録ヘッド6,6…、7,7を動作させて所要の色のインクを吐出させる。さらに、制御部25が紫外線照射装置8,8を制御することにより記録媒体Pの上に吐出されたインクに対して紫外線が照射され、これにより記録媒体P上にインクが硬化、定着して画像が記録される。この間、インクはインク供給管8を介して各サブタンクから随時記録ヘッド6,6…、7,7に供給される。このように、一旦攪拌動作を停止させた上で画像記録動作に移行することにより、インクの攪拌動作により生じる振動等によりインクの吐出精度に影響を与えることがなく、高精細な画像記録を行うことができる。
なお、画像記録動作が行われるとカラー用サブタンク及び白色用サブタンク18内のインクは随時それぞれ対応するカラー用記録ヘッド6,6…及び白色用記録ヘッド7,7に供給されるため、各サブタンク内部に貯留されているインク量は次第に減少していく。このような各サブタンク内のインク量の変化は各サブタンク内部に設けられたセンサ23によって検知され、センサ23による検知結果は制御部25に送られる。制御部25は、センサ23から送られた検知結果から各サブタンク内のインク量が制御部25に予め好適なインク量として記憶されている量であるか否かを判断し、白色用サブタンク18に貯留されている白色インクが好適なインク量以下であると判断した場合には、インクの攪拌及び白色用メインタンク10から白色用サブタンク18へのインクの供給を行い、カラー用サブタンクに貯留されているカラーインクが好適なインク量以下であると判断した場合には、カラー用メインタンクからカラー用サブタンクへのインクの供給を行う。これにより、各サブタンク内に貯留されるインク量は常に一定量に調整され、画像記録に適した状態が確保される。
本実施形態によれば、白色用メインタンク10から白色用サブタンク18に白色インクを供給する前及び白色用サブタンク18から白色用記録ヘッド7,7に白色インクを供給する前に攪拌装置12,19によってインクタンク内に貯留されているインクを攪拌するので、顔料粒径が大きく、しかも顔料の比重が他のインクよりも大きな白色インクを画像記録に用いる場合でも顔料が沈降したままの状態でインクが記録ヘッド等に供給されることがない。これにより、白色インクが常に正常な濃度で記録ヘッド7,7に供給され、インクの吐出性を安定させることができるとともに一定の出射濃度で画像記録を行うことができるため、安定して高画質、高精細な画像記録が可能となる。
なお、本実施形態では、紫外線を照射することにより硬化するインクを用いて画像記録を行うものとしたが、インクは必ずしもこれには限定されず、例えば、紫外線、電子線、X線、可視光線、赤外線等の電磁波といった紫外線以外の光を照射することにより硬化するインクであってもよい。この場合、インクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用される。また、紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを用いる場合は、紫外線光源に代えて、その光を照射する光源を適用する。
さらに、光を照射することなく硬化するインクを適用してもよい。
また、本実施形態において画像記録装置1は、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド6,6…、7,7を主走査方向に往復移動させるとともに、記録媒体Pを搬送方向Xに搬送させながら、記録ヘッド6,6…、7,7からインクを吐出させて、画像を形成するシリアルヘッド方式の画像記録装置1としたが、プリンタ本体に固定された記録ヘッドからインクを吐出させるとともに、記録媒体を搬送させて、画像を形成するラインヘッド方式の画像記録装置としてもよい。
また、本実施形態では、白色用メインタンク10及び白色用サブタンク18にそれぞれ攪拌機構としての第一攪拌装置12及び第二攪拌装置19を設けて白色インクの攪拌を行うものとしたが、攪拌機構は白色用メインタンク10及び白色用サブタンク18の双方に設けなくてもよく、例えば白色用サブタンク18のみに攪拌機構を設けて白色インクの攪拌を行うものとしてもよい。
また、本実施形態では、白色用サブタンク18内のインクを攪拌後、攪拌動作を停止させた後画像記録動作を行うものとしたが、画像記録動作前のみならず画像記録動作中も引き続き攪拌動作を行うものとしてもよい。このようにすることにより、白色用記録ヘッド7,7に供給される白色インクは供給される直前まで攪拌されるので、常に均等なインク濃度を維持することができ、高精細な画像形成を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、サブタンク内のインク量をサブタンクの内部に設置されたセンサ23で検知するものとしたが、インク量の検知手段はこれに限定されず、例えばサブタンクの外部に重量センサ等を設けてサブタンクの重量を検知することによりサブタンク内に貯留されているインクの量を検知するようにしてもよい。
また、本実施形態では、白色用メインタンク10及び白色用サブタンク18の攪拌を行う攪拌機構として攪拌用モータによって回転軸に取り付けられた攪拌子を回転させる攪拌装置12,19を設けるものとしたが、攪拌機構はこれに限られず、液体を攪拌できる機構であればいずれの機構を用いてもよい。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
1 画像記録装置
1b インク供給部
7 白色用記録ヘッド
10 白色用メインタンク
12 第一攪拌装置
17 圧送ポンプ
18 白色用サブタンク
19 第二攪拌装置
23 センサ
1b インク供給部
7 白色用記録ヘッド
10 白色用メインタンク
12 第一攪拌装置
17 圧送ポンプ
18 白色用サブタンク
19 第二攪拌装置
23 センサ
Claims (7)
- 白色インクを貯留する白色用インクタンクと、プロセスカラーインクを貯留するカラー用インクタンクとを備え、前記白色インクを吐出する白色用記録ヘッドと前記プロセスカラーインクを吐出するカラー用記録ヘッドから前記各インクを記録媒体上に吐出させることにより前記記録媒体上に画像を形成する画像記録装置において、
前記白色用インクタンク内のインクの攪拌を行う攪拌機構を設けるとともに、前記白色用インクタンクから白色インクを供給する前に前記攪拌機構を動作させる制御部を設けたことを特徴とする画像記録装置。 - 前記白色用インクタンク及びカラー用インクタンクは、それぞれ大容量のインクを貯留するメインタンクと前記メインタンクから供給されたインクを一時的に貯留する小容量のサブタンクとから構成され、前記攪拌機構は前記メインタンク又はサブタンクのうち少なくとも一方の攪拌を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 前記記録媒体は、透明又は半透明の樹脂製フィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
- 前記インクは光を照射することによって硬化する光硬化型インクであり、前記記録媒体に着弾した前記インクに光を照射する光源を備える光照射装置を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
- 前記インクは紫外線を照射することによって硬化する紫外線硬化型インクであり、前記光照射装置の前記光源から照射される光は紫外線であることを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
- 前記光源は高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ブラックライト、半導体レーザー、冷陰極管、LEDのいずれかであることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像記録装置。
- 前記インクはカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像記録装置。
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---|---|---|---|---|
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- 2003-11-07 JP JP2003378689A patent/JP2005138488A/ja active Pending
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