インクジェットプリンタにおいては、通常、インクジェットヘッドと媒体とを対向させて、媒体への印刷を行う。また、様々な媒体への印刷を行うインクジェットプリンタにおいては、例えば、媒体を上面(載置面)に載せるテーブルを用い、テーブルにより媒体を吸着することにより、媒体を保持する場合がある。
ここで、高い精度で適切に印刷を行うためには、インクジェットヘッドと媒体との間の距離(ギャップ)を、例えば1〜1.5mm程度の狭い一定の距離に、高い精度で保つことが必要となる。そのため、テーブルへの吸着により媒体を保持する場合、テーブルの載置面の平坦度を十分に高くすることが必要となる。
この点に関し、テーブルの載置面の平坦度を高めるためには、例えば厚い金属板等でテーブルを形成し、テーブルの剛性を高めること等も考えられる。しかし、このようなテーブルを用いた場合、テーブルの重量が非常に大きくなるおそれがある。また、重量の大きなテーブルを支えるために、インクジェットプリンタ本体の剛性も高めることが必要となり、インクジェットプリンタ全体の重量が極めて大きくなるおそれがある。そして、その結果、インクジェットプリンタのコスト増大や、設置可能な条件が厳しくなること等の問題も生じることとなる。
一方で、軽量化のために剛性の低い材料でテーブルを形成した場合、テーブルに反り等が生じやすくなり、載置面の平坦度が不十分になるおそれがある。そのため、従来、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを両立することが困難な場合があった。
また、例えばサイズの大きな媒体への印刷が可能なインクジェットプリンタの場合、通常、テーブルのサイズも大きくなる。そのため、この場合、テーブルの重量の増大や、テーブルの反り等が特に生じやすい条件となる。また、その結果、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを両立することが特に困難になる。
また、近年、インクジェットプリンタと同様の構成により機能性の液体等を吐出する液体吐出装置が広く検討されている。そして、上記の問題は、インクジェットプリンタに限らず、このような液体吐出装置においても同様に生じる。
そのため、従来、インクジェットプリンタを含む液体吐出装置等の分野において、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを適切に両立することが望まれていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる液体吐出装置、液体吐出方法、及びテーブルを提供することを目的とする。
本願の発明者は、インクジェットプリンタ等の液体吐出装置におけるテーブルの好ましい構成について、鋭意研究を行った。そして、先ず、テーブルを軽量化するために、テーブルの内部を中空にすることを考えた。より具体的には、例えば、テーブルの載置面と、載置面の反対側の下面とを薄い金属板で形成し、間に枠状部材を挟んで両金属板を対向させる構成のテーブルを用いることを考えた。
しかし、詳細に検討を行ったところ、このような構成では、載置面に反りやゆがみが生じやすくなり、載置面の平坦度が不十分になる場合があることを見出した。特に、テーブルのサイズが大きい場合、載置面の平坦度を適切に高めることが困難になる。
そこで、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、載置面及び下面の金属板の間に挟む部材として、単なる枠状部材ではなく、例えばハニカム状の部材等の、内部が中空の筒体が複数並ぶことで複数の中空部が並んで形成された部材(以下、間に挟む部材という)を用いることを考えた。このような部材を挟んで載置面及び下面の金属板を対向させれば、載置面等を補強しつつ、テーブルを軽量化することができる。
しかし、テーブルで吸着することで媒体を保持する場合、媒体を適切に保持するためには、媒体の一部の領域ではなく、媒体のより多くの領域に対してテーブルで吸引を行うことが望まれる。これに対し、上記のような構成の間に挟む部材を用いた場合、媒体を適切に吸着することが困難になるおそれがある。
より具体的には、例えば、媒体の多くの領域に対してテーブルで吸引を行うためには、テーブルの載置面に多数の吸引口を形成した上で、各吸引口とつながるテーブルの内部の空間を排気することが考えられる。これに対し、上記のような構成の間に挟む部材を用いた場合、載置面を十分に補強するためには、載置面及び下面の金属板のそれぞれと、間に挟む部材とを、隙間を空けずに密接させることが必要になる。そのため、このような構成においては、載置面と下面との間に、各筒体の中空部分にそれぞれ対応する多数の独立した空間ができることになる。従って、この場合、媒体の多くの領域に対してテーブルで吸引を行うためには、多数の独立した空間を排気することが必要になる。
また、各筒体の中空部分を排気するためには、例えばテーブルの下面に形成した排気口を用いて排気を行うことが考えられる。しかし、このような構成では、排気口と直接つながる筒体の中空部分からしか排気を行うことはできない。そのため、例えばテーブルの多くの領域にある吸引口に対応する全ての筒体の中空部分を排気するためには、これらの全ての筒体の位置において、テーブルの下面に排気口を形成することが必要となる。
しかし、全ての筒体の位置に排気口を設けるとすれば、排気口の数が非常に大きくなり、装置の構成が複雑になるおそれがある。また、排気用の装置を設置するために多大なスペースが必要になるおそれもある。更に、このように多くの排気口を設けた場合、例えば下面の金属板がない構成と実質的に同様の構成となり、テーブルの剛性が低下するおそれがある。そのため、上記のような構成の間に挟む部材を単に用いるのみでは、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを適切に両立することは困難である。
尚、全ての筒体の位置においてテーブルの下面に排気口を形成することなく、多数の筒体の中空部分を排気するためには、例えば、載置面及び下面の金属板の少なくとも一方と、間に挟む部材との間に隙間を空け、各筒体の中空部分を独立した空間としないことも考えられる。しかし、この場合、隙間を空けることにより、テーブルの剛性が低下するおそれがある。また、その結果、テーブルの載置面の平坦度が不十分になるおそれもある。また、厚さ方向に余分なスペースが必要となるため、テーブルのサイズが大きくなるという問題も生じる。そのため、このような方法でも、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを適切に両立することは困難である。
そこで、本願の発明者は、更なる鋭意研究を行い、上記のような構成の間に挟む部材を単に用いるのではなく、筒体の側面(壁部)に貫通孔を設けることにより、複数の筒体の中空部分の間で互いに空気が流通可能な構成とすることを考えた。また、これにより、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを適切に両立し得ることを見出した。上記の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
(構成1)インクジェット方式で液体を吐出する液体吐出装置であって、インクジェット方式で液体を吐出する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドと対向する載置面上に媒体を載置するテーブルと、テーブル内の空気を排気することによりテーブルに媒体を吸引させる排気部とを備え、テーブルは、載置面と平行な面内の方向へ内部が中空の筒体が複数並ぶことで複数の中空部が並んで形成された部材である筒体配列部材と、それぞれの筒体の一方の開口部を覆う部材であり、筒体配列部材と反対側の面が載置面となる載置面構成部材と、載置面と反対の側から筒体配列部材を覆うことにより、筒体配列部材を挟んで載置面構成部材と対向して、それぞれの筒体の他方の開口部を覆う対向部材とを有し、載置面構成部材には、媒体を吸引するための吸引口が形成されており、筒体配列部材において、それぞれの筒体の側面には、当該筒体の中空部分の内部と外部をつなぐ貫通孔が形成されており、かつ、それぞれの筒体の貫通孔を介して、複数の筒体の中空部分は、互いに空気が流通可能に構成されており、排気部は、筒体配列部材における一部の筒体の中空部分から排気を行うことにより、複数の筒体のそれぞれの貫通孔を介して、一部の筒体と、一部の筒体以外の筒体とを含む複数の筒体の中空部分内の空気を排気し、複数の筒体の中空部分内の空気が排気されることにより、テーブルは、載置面構成部材の吸引口により、媒体を吸引する。
このように構成した場合、例えば、載置面構成部材と対向部材との間に筒体配列部材を挟む構成により、テーブルの重量の軽減しつつ、テーブルの剛性を高めることができる。また、これにより、テーブルの載置面の平坦度を適切に高めることができる。
また、このように構成した場合、筒体配列部材における筒体の側面に貫通孔を形成することにより、複数の筒体の中空部分の間で互いに空気が流通可能な構成になる。そのため、一部の筒体の中空部分を排気することにより、その他の筒体の中空部分も適切に排気できる。これにより、例えば、テーブルの下面を構成する対向部材の一部の領域に排気口を形成すれば、排気口と重なる領域にある一部の筒体のみではなく、その他の筒体の中空部分も適切に排気できる。そのため、このように構成すれば、例えば、テーブルの下面等に多数の排気口を設けること等を行わなくても、載置面における広い範囲にある吸引口において、媒体を適切に吸着できる。また、これにより、例えば、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを適切に両立できる。
また、この構成において、複数の筒体の中空部分は、筒体自身の壁を連通させることで、互いに空気が流通可能な構成になっている。そのため、複数の筒体の中空部分をつなげるための専用の空間等を設ける必要がない。また、その結果例えば、テーブルのサイズ(厚み等)を適切に低減できる。更には、これにより、液体吐出装置の省スペース化等を適切に実現できる。
尚、筒体配列部材における筒体の側面は、例えば金属で形成される。このように構成すれば、例えば、テーブルの剛性をより適切に高めることができる。また、載置面構成部材及び対向部材のそれぞれは、例えば金属板である。載置面構成部材には、例えば、媒体が載置される領域に、載置面構成部材を貫通する複数の吸引口が形成される。また、対向部材には、例えば、少なくとも1箇所に、対向部材を貫通する排気口が形成される。
(構成2)筒体配列部材において、複数の筒体のそれぞれは、中空部分を囲む壁部の一部を隣接する筒体の間で共通にすることにより、隣接する筒体同士が接触した状態で並ぶ。
このように構成した場合、筒体は、貫通孔を形成した共通の壁部を挟んでその両側に配設される構成となる。また、その結果、筒体配列部材において、複数の筒体は、例えば、隙間なく並ぶことになる。そのため、このように構成すれば、例えば、テーブルの剛性をより適切に高めることができる。また、これにより、例えば、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとをより適切に両立できる。
(構成3)筒体配列部材は、断面が六角形の筒体が並ぶハニカム構造の部材である。このように構成すれば、例えば、テーブルの剛性をより適切に高めることができる。また、これにより、例えば、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとをより適切に両立できる。
(構成4)対向部材には、一部の筒体の他方の開口部と重なる位置に排気口が形成されており、排気部は、排気口に設置された排気ファンである。このように構成すれば、例えば、排気ファンによる直接の排気により、一部の筒体の中空部分を適切に排気できる。また、それぞれの筒体の側面に形成された貫通孔を介して、その他の筒体の中空部分も適切に排気できる。そのため、このように構成すれば、例えば、複数の筒体の中空部分を適切に排気できる。また、これにより、テーブルの吸引口により、媒体を適切に吸着できる。
(構成5)テーブルは、載置面構成部材と、対向部材との間に、載置面と平行な面内の方向へ並ぶ複数の筒体配列部材を有しており、それぞれの筒体配列部材における筒体の中空部分は、他の筒体配列部材における筒体の中空部分から独立して排気可能に構成されており、液体吐出装置は、複数の筒体配列部材に対応する複数の排気部を備え、それぞれの排気部は、対応する筒体配列部材における複数の筒体の中空部分内の空気を排気する。
このように構成すれば、それぞれの筒体配列部材毎に、独立して筒体の中空部分を排気できる。また、これにより、載置面のうち、それぞれの筒体配列部材と重なる領域内の吸引口のみを選択して、媒体を吸着することが可能になる。そのため、このように構成すれば、例えば、媒体のサイズ等に応じて、テーブルの載置面において必要な吸引口のみを用いて媒体を吸着させることが可能になる。また、これにより、液体吐出装置において、より多様な媒体に対して液体を吐出することが可能になる。
(構成6)載置面構成部材及び対向部材は、金属の板状体である。このように構成すれば、例えば、テーブルの剛性をより適切に高めることができる。また、これにより、例えば、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとをより適切に両立できる。
(構成7)テーブルは、一辺が40cm以上の板状体である。テーブルは、例えば、長辺が60cm以上の長方形の板状体であってもよい。
テーブルのサイズが大きい場合、従来の方法では、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを両立することは、より難しくなる。これに対し、このように構成すれば、例えば、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを適切に両立できる。
(構成8)インクジェット方式で液体を吐出する液体吐出方法であって、インクジェット方式で液体を吐出する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドと対向する載置面上に媒体を載置するテーブルと、テーブル内の空気を排気することによりテーブルに媒体を吸引させる排気部とを用い、テーブルは、載置面と平行な面内の方向へ内部が中空の筒体が複数並ぶことで複数の中空部が並んで形成された部材である筒体配列部材と、それぞれの筒体の一方の開口部を覆う部材であり、筒体配列部材と反対側の面が載置面となる載置面構成部材と、載置面と反対の側から筒体配列部材を覆うことにより、筒体配列部材を挟んで載置面構成部材と対向して、それぞれの筒体の他方の開口部を覆う対向部材とを有し、載置面構成部材には、媒体を吸引するための吸引口が形成されており、筒体配列部材において、それぞれの筒体の側面には、当該筒体の中空部分の内部と外部をつなぐ貫通孔が形成されており、かつ、それぞれの筒体の貫通孔を介して、複数の筒体の中空部分は、互いに空気が流通可能に構成されており、排気部は、筒体配列部材における一部の筒体の中空部分から排気を行うことにより、複数の筒体のそれぞれの貫通孔を介して、一部の筒体と、一部の筒体以外の筒体とを含む複数の筒体の中空部分内の空気を排気し、複数の筒体の中空部分内の空気が排気されることにより、テーブルは、載置面構成部材の吸引口により、媒体を吸引する。このように構成すれば、例えば、構成1と同様の効果を得ることができる。
(構成9)インクジェット方式で液体を吐出する液体吐出装置おいて用いられるテーブルであって、液体吐出装置は、インクジェット方式で液体を吐出する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドと対向する載置面上に媒体を載置するテーブルと、テーブル内の空気を排気することによりテーブルに媒体を吸引させる排気部とを備え、テーブルは、載置面と平行な面内の方向へ内部が中空の筒体が複数並ぶことで複数の中空部が並んで形成された部材である筒体配列部材と、それぞれの筒体の一方の開口部を覆う部材であり、筒体配列部材と反対側の面が載置面となる載置面構成部材と、載置面と反対の側から筒体配列部材を覆うことにより、筒体配列部材を挟んで載置面構成部材と対向して、それぞれの筒体の他方の開口部を覆う対向部材とを有し、載置面構成部材には、媒体を吸引するための吸引口が形成されており、筒体配列部材において、それぞれの筒体の側面には、当該筒体の中空部分の内部と外部をつなぐ貫通孔が形成されており、かつ、それぞれの筒体の貫通孔を介して、複数の筒体の中空部分は、互いに空気が流通可能に構成されており、排気部は、筒体配列部材における一部の筒体の中空部分から排気を行うことにより、複数の筒体のそれぞれの貫通孔を介して、一部の筒体と、一部の筒体以外の筒体とを含む複数の筒体の中空部分内の空気を排気し、複数の筒体の中空部分内の空気が排気されることにより、テーブルは、載置面構成部材の吸引口により、媒体を吸引する。このように構成すれば、例えば、構成1と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、液体吐出装置において、テーブルの重量の軽減と、テーブルの載置面の平坦度を高めることとを適切に両立できる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る液体吐出装置10の構成の一例を示す。図1(a)、(b)は、液体吐出装置10の要部の構成の一例を示す正面図及び上面図である。
本例において、液体吐出装置10は、インクジェット方式で液体を吐出する装置であり、例えば各種の機能性材料等を含む液体を、媒体50に対して吐出する。インクジェット方式で液体を吐出するとは、例えば、インクジェットプリンタにおけるインクジェットヘッドがインク滴を吐出するのと同一又は同様の方式により液体を吐出することである。また、液体吐出装置10は、例えばインクジェットプリンタであってもよい。この場合、液体吐出装置10は、印刷対象となる媒体50に対しインク滴を吐出することにより、媒体50に印刷を行う。
また、液体吐出装置10は、インクジェットプリンタ以外の装置であってもよい。この場合、液体吐出装置10は、例えば、インクジェットプリンタと同様の構成を有する装置であってよい。より具体的に、液体吐出装置10は、例えば、電子回路の配線を行うための機能性材料を含む液体を吐出する装置等であってよい。この場合、媒体50は、例えば、電子回路が形成される基板である。そして、液体吐出装置10は、例えば、配線を形成するエッチング工程で用いられるエッチングマスクとなるレジスト液を、形成すべき配線のパターンに応じて、媒体50に吐出する。また、液体吐出装置10は、例えば、配線を構成する導電性物質等の機能性材料を含む液体を吐出することにより、媒体50に直接配線を形成してもよい。
また、本例において、液体吐出装置10は、少なくとも底面が平坦な媒体50に対して、液体を吐出する装置である。媒体50の底面とは、媒体50において液体が吐出される面と反対側の面である。このような媒体50としては、例えば基板等の板状体を好適に用いることができる。また、液体吐出装置10は、液体吐出ヘッド12、紫外線光源14、テーブル16、及び排気ファン18を備える。
尚、詳しい説明は省略するが、液体吐出装置10は、これらの構成以外に、例えば公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の各種の構成を更に備えてよい。例えば、液体吐出装置10は、液体吐出ヘッド12に主走査動作を行わせる主走査駆動部や、液体吐出ヘッド12に対して相対的に媒体50を送る副走査駆動部等を更に備える。また、液体吐出装置10の各部を制御する制御部等を更に備える。
液体吐出ヘッド12は、インクジェット方式で液体を吐出する吐出ヘッドである。液体吐出ヘッド12は、例えば、インクジェットプリンタにおけるインクジェットヘッドと同一又は同様の構成を有する。また、本例において、液体吐出ヘッド12は、例えば、紫外線硬化型の液体を吐出する。紫外線硬化型の液体とは、例えば、紫外線の照射により重合するモノマー又はオリゴマーを含む液体である。紫外線硬化型の液体は、例えば紫外線硬化型インクであってよい。また、紫外線の照射により硬化するレジスト液や、導電性物質等の機能性材料を含む紫外線硬化型の液体であってもよい。
尚、液体吐出ヘッド12は、紫外線硬化型以外の液体を吐出してもよい。また、液体吐出装置10は、例えば、それぞれ異なる種類の液体を吐出する複数の液体吐出ヘッド12を備えてもよい。例えば、液体吐出装置10は、それぞれ異なる色のインクを吐出する複数の液体吐出ヘッド12を備えてもよい。
紫外線光源14は、媒体50へ吐出された液体に紫外線を照射する光源である。紫外線光源14は、紫外線硬化型の液体に紫外線を照射することにより、媒体50上に吐出された液体を硬化させる。また、本例において、紫外線光源14は、例えばUVLEDを有する光源であり、液体吐出装置10において予め設定されたY方向における液体吐出ヘッド12の一端側及び他端側にそれぞれ設けられる。
尚、紫外線光源14は、例えばY方向において液体吐出ヘッド12の一方の側のみに設けられてもよい。また、紫外線硬化型以外の液体を液体吐出ヘッド12が吐出する場合、液体吐出装置10において、紫外線光源14は省略されてもよい。
テーブル16は、液体吐出ヘッド12と対向する載置面上に媒体50を載置する台状部材である。本例において、テーブル16は、載置面に形成された吸引口において媒体50を吸引することで媒体50を吸着することにより、媒体50を保持する。また、テーブル16における載置面と反対側の面には、テーブル16の排気口が形成されている。そして、この排気口は、テーブル16の内部の空間を介して、吸引口と通気的につながっている。尚、本例の説明において、通気的につながるとは、例えば、両者の間で互いに空気が流通可能になっていることである。また、テーブル16のより詳細な構成については、後に更に詳しく説明をする。
排気ファン18は、排気部の一例であり、テーブル16の排気口に設置されることにより、テーブル16内の空気を排気する。また、これにより、排気ファン18は、テーブル16に媒体を吸引させる。
以上の構成により、液体吐出装置10は、媒体50をテーブル16上に保持する。また、本例において、液体吐出装置10は、液体吐出ヘッド12に、主走査動作及び副走査動作を行わせる。この主走査動作において、液体吐出ヘッド12は、Y方向へ移動しつつ、媒体50へ液体を吐出する。また、この副走査動作において、液体吐出ヘッド12は、Y方向と直交するX方向へ、媒体50に対して相対的に移動する。本例によれば、媒体50の各位置に対し、液体吐出ヘッド12により適切に液体を吐出できる。
尚、副走査動作において、液体吐出装置10は、例えば、媒体50を保持するテーブル16の位置を固定して、液体吐出ヘッド12の側を移動させる。また、液体吐出装置10は、例えば液体吐出ヘッド12の位置を固定して、テーブル16の側を移動させることにより、副走査動作を行ってもよい。
続いて、テーブル16の構成について、更に詳しく説明をする。図2は、テーブル16の詳細な構成の一例について説明をする図である。図2(a)、(b)、(c)は、テーブル16の上面図、断面図、及び下面図である。図2(d)は、テーブル16におけるハニカム部材104の構成の一例を示す。
本例において、テーブル16は、上面板102、ハニカム部材104、下面板106、及び側面部108を有する。上面板102は、載置面構成部材の一例である。また、ハニカム部材104は、筒体配列部材の一例である。筒体配列部材とは、例えば、載置面と平行な面内の方向へ内部が中空の筒体が複数並ぶことで複数の中空部が並んで形成された部材である。下面板106は、対向部材の一例である。
本例において、上面板102は、金属の板状体であり、テーブル16において液体吐出ヘッド12(図1参照)と対向する側に配設されることにより、一方の面がテーブル16の載置面となる。また、上面板102には、媒体50(図1参照)が載置される領域に、媒体50を吸引するための複数の吸引口202が配列状に形成されている。それぞれの吸引口202は、上面板102を貫通する穴である。
また、本例において、吸引口202は、上面板102において、周縁部を除く領域の全体にわたって並んで形成されている。また、媒体50は、全ての吸引口202を塞ぐように、載置面上に載置される。このように構成すれば、載置面における広い領域で媒体50を吸着することができる。また、これにより、テーブル16上に媒体50を適切に保持できる。
ハニカム部材104は、図2(d)に示すように、断面が六角形の筒体302が隙間なく並ぶハニカム構造の部材である。ハニカム部材104において、複数の筒体302は、載置面と平行な面内の方向へ並んでいる。載置面と平行な面内の方向へ筒体302が複数並ぶとは、例えば、軸方向が載置面と直交する向きの複数の筒体302が、軸方向と直交する方向へ並ぶことである。
また、ハニカム部材104は、図2(b)に示すように、上面板102と下面板106との間に、隙間を空けない状態で挟まれている。これにより、ハニカム部材104におけるそれぞれの筒体302の一方の開口部は、上面板102における載置面と反対側の面により、覆われる。また、それぞれの筒体302の他方の開口部は、下面板106により、覆われる。
尚、本例において、上面板102には、上記のように、上面板102を貫通する吸引口202が形成されている。そのため、ハニカム部材104におけるそれぞれの筒体302の中空部分は、上面板102におけるそれぞれの吸引口202を介して、テーブル16の外部と、通気的につながっている。
また、図2においては図示を省略しているが、ハニカム部材104におけるそれぞれの筒体302の側面には、それぞれの筒体302の中空部分の内部と外部をつなぐ貫通孔が形成されている。また、これにより、それぞれの筒体302の貫通孔を介して、複数の筒体302の中空部分は、互いに空気が流通可能に構成されている。筒体302の貫通孔については、後に更に詳しく説明をする。
また、本例において、下面板106は、金属の板状体であり、テーブル16において液体吐出ヘッド12と反対側に配設されることにより、ハニカム部材104を挟んで上面板102と対向して、載置面と反対の側からハニカム部材104を覆う。また、図2(b)、(c)に示すように、本例において、下面板106には、排気口204が形成されている。排気口204は、下面板106の一部の領域において、ハニカム部材104における一部の筒体302の下面板106側の開口部と重なる位置に形成される。これにより、排気口204と重なる位置にある一部の筒体302の下面板106側の開口部は、下面板106により覆われずに、排気口204を介して、テーブル16の外部と通気的につながる。
また、排気口204の位置には、図2(b)に示すように、排気ファン18が設置される。排気ファン18は、例えば、下面板106における排気口204の周辺部との間にガスケット120を挟んだ状態で、排気口204の位置に設置される。
側面部108は、上面板102と下面板106との間において、ハニカム部材104の周囲を囲む部材である。また、側面部108は、ハニカム部材104の周囲を囲むことにより、テーブル16の載置面と平行な方向において、テーブル16の内部と外部との間での空気の流通を遮断する。このように構成すれば、例えば、テーブル16の内部にハニカム部材104を適切に収容できる。
以上の構成により、テーブル16の載置面に媒体50が載置されている状態において、排気ファン18は、排気口204を介して、排気口204と重なる位置にある一部の筒体302の中空部分を排気する。また、本例において、この一部の筒体302の中空部分は、それぞれの筒体302の側面の貫通孔により、他の筒体302と通気的につながり、互いに空気が流通可能な状態になっている。そのため、排気ファン18は、一部の筒体302の中空部分を排気することにより、複数の筒体302のそれぞれの貫通孔を介して、全ての筒体302の中空部分内の空気を排気する。
また、ハニカム部材104における筒体302の中空部分内の空気が排気されることにより、テーブル16は、筒体302の中空部分と通気的につながっている上面板102の吸引口202により、媒体50を吸引する。そのため、本例によれば、例えば、テーブル16の載置面における広い範囲にある吸引口202において、媒体50を適切に吸着できる。また、これにより、媒体50を適切に保持できる。
また、本例においては、上面板102と下面板106との間にハニカム部材104を挟んだ構成とすることにより、テーブル16の剛性を損なうことなく、テーブル16の重量を適切に低減できる。そのため、本例によれば、例えば、テーブル16の重量の軽減と、テーブル16の載置面の平坦度を高めることとを適切に両立できる。これにより、例えば、液体吐出ヘッド12と媒体50との間の距離(ギャップ)が狭い場合であっても、媒体50への液体の吐出を高い精度で適切に行うことができる。このギャップは、例えば1〜1.5mm程度であってよい。
尚、ハニカム部材104が高い剛性を有しているため、例えば、上面板102及び下面板106が薄い場合であっても、本例によれば、テーブル16の剛性を適切に高めることができる。例えば、上面板102及び下面板106の厚さは、2mm以下であってもよい。また、上面板102及び下面板106の厚さは、1mm程度(例えば0.7〜1.5mm程度)であってもよい。
また、本例においては、上記のように、ハニカム部材104における筒体302の側面に貫通孔を形成することにより、複数の筒体302の中空部分の間で互いに空気が流通可能な構成になっている。そのため、一部の筒体302の中空部分を排気することで、その他の筒体302の中空部分も適切に排気できる。
また、その結果、例えば上面板102とハニカム部材104との間や、ハニカム部材104と下面板106との間に、複数の筒体302の中空部分をつなげるための専用の空間等を設ける必要がない。そのため、本例によれば、更に、このような専用の空間等を設けることでテーブル16のサイズ(厚み等)が大きくなることを適切に防ぐことができる。また、これにより、液体吐出装置10(図1参照)の省スペース化等を適切に実現できる。
ここで、本例において、テーブル16は、例えば一辺が40cm以上の板状体であってよい。また、テーブル16は、例えば、長辺が60cm以上の長方形の板状体であってもよい。このようにテーブル16のサイズが大きい場合、例えば従来の方法では、重量の軽減と、載置面の平坦度を高めることとを両立することは、特に難しくなる。これに対し、本例によれば、テーブル16のサイズが大きい場合であっても、重量の軽減と、載置面の平坦度を高めることとを適切に両立できる。また、これにより、例えば、サイズの大きなテーブル16を適切に用いることが可能になる。更には、大きなサイズのテーブル16を用いることが可能になるため、本例によれば、例えば、サイズの大きな媒体50に対しても、高い精度で適切に液体を吐出することが可能になる。
続いて、ハニカム部材104の構成について、更に詳しく説明をする。図3は、ハニカム部材104の詳細な構成の一例を示す図であり、実際に作成したテーブル16について、下面板106の排気口204からハニカム部材104を見た写真を示す。図3(a)、(b)、(c)は、それぞれ異なる向きからハニカム部材104を見た写真である。
図3の写真に示すように、ハニカム部材104における筒体302の側面は、例えば金属で形成される。このように構成すれば、例えば、テーブル16の剛性をより適切に高めることができる。また、ハニカム部材104において、複数の筒体302のそれぞれは、中空部分を囲む壁部の一部を隣接する筒体302の間で共通にすることにより、隣接する筒体302同士が接触した状態で並ぶ。ここで、筒体302の中空部分を壁部とは、筒体302の側面を構成する部分である。壁部の一部を隣接する筒体302の間で共通にするとは、図3に示した写真等からわかるように、共通の壁部を挟んでその両側に筒体302が配設され、この壁部がこれらの筒体302の側面となる状態のことである。また、これにより、ハニカム部材104において、複数の筒体302は、隙間なく並ぶことになる。
また、図からわかるように、それぞれの筒体302の壁部には、筒体302の中空部分の内部と外部をつなぐ貫通孔304が形成される。これにより、例えば、複数の筒体302の中空部分は、互いに空気が流通可能な構成となる。そのため、本例によれば、例えば、一部の筒体302の位置に形成された排気口204により、ハニカム部材104における全ての筒体302の中空部分を適切に排気できる。
尚、図3に示した構成のハニカム部材104では、それぞれの筒体302において、中空部分を囲む6個の壁部の全てに、貫通孔304が形成されている。しかし、複数の筒体302の中空部分の間で互いに空気が流通可能となる構成であれば、中空部分を囲む6個の壁部の一部のみに、貫通孔304を形成してもよい。
また、図1〜3を用いて説明をした構成において、筒体302の貫通孔304は、例えば、全ての筒体302の中空部分が連結されるように形成される。しかし、貫通孔304の形成の仕方は、例えば、媒体50を保持するために必要な吸引力や吸引箇所等の設計に応じて、図1〜3に示した構成と異ならせることもできる。例えば、媒体50を局所的に吸引したい場合、全ての筒体302の側面(側壁)に貫通孔304を形成せずに、吸引したい場所に対応する筒体302のみに貫通孔304を形成することが考えられる。
また、例えば、吸引力を大きくしたい場合、大きな直径の貫通孔304を形成することや、筒体302の側面に形成する貫通孔304の数を多くすること等が考えられる。反対に、吸引力を小さくしたい場合、小さな直径の貫通孔304を形成することや、筒体302の側面に形成する貫通孔304の数を少なくすること等が考えられる。
また、本例において、それぞれの筒体302の一端は、上面板102(図2参照)と接着される。また、排気口204の部分にある筒体302を除き、それぞれの筒体302の他端は、下面板106と接着される。このように構成すれば、例えば、上面板102とハニカム部材104との間に、適切にハニカム部材104を固定できる。また、テーブル16は、上面板102とハニカム部材104との間や、ハニカム部材104と下面板106との間に、他の部材を更に有してもよい。例えば、テーブル16の載置面について必要な精度の平坦度が確保できる範囲で、これらの間に、例えばシート状の部材や、その他の板状体等を更に有してもよい。
また、上記においては、全ての吸引口202で同時に媒体50を吸引することで、テーブル16の載置面の全体で媒体50を吸着する構成について、説明をした。しかし、テーブル16は、それぞれ独立して媒体50を吸着可能な複数の領域に分割されていてもよい。そこで、以下、テーブル16をこのような構成とした場合について、説明をする。
図4は、テーブル16の構成の第2の例であり、複数の領域404a〜dに分割されたテーブル16の構成の一例を示す。図4(a)は、載置面の側からテーブル16を見たテーブル16の上面図と、断面図とを示す。図4(b)は、テーブル16の下面図を示す。
尚、図4(a)において、上面図の左側に示した断面図は、テーブル16の短辺と平行な平面によるテーブル16の断面を示す。上面図の下に示した断面図は、テーブル16の長辺と平行な平面によるテーブル16の断面を示す。テーブル16は、例えば、長辺をY方向と平行にし、かつ、短辺をX方向と平行にした状態で、液体吐出装置10(図1参照)に取り付けられる。また、以下に説明する点を除き、図4において、図1〜3と同じ符号を付した構成は、図1〜3における構成と、同一又は同様の特徴を有する。
図4に示した構成(以下、第2例という)において、テーブル16は、それぞれ独立して媒体50を吸着可能な複数の領域404a〜dに分割されている。また、複数の領域404a〜dのそれぞれの大きさは、異なっている。尚、複数の領域404a〜dのそれぞれについて、独立して媒体50を吸着可能であるとは、その領域内にある吸引口202のみで媒体50を吸引し、かつ、他の領域内にある吸引口202では媒体50を吸引しない状態で媒体50を吸着できることである。
このように構成すれば、例えば、複数の領域404a〜dのうち、用いる媒体50のサイズに応じて必要な一又は複数の領域のみで媒体50を吸着することができる。また、これにより、様々な大きさの媒体50をより適切に吸着できる。
また、第2例の構成において、テーブル16は、位置合わせ部材402を更に有している。位置合わせ部材402は、例えば、媒体50に設けた穴部と勘合するピンで媒体50の位置を合わせる部材である。また、第2例の構成において、位置合わせ部材402は、テーブル16の長辺と平行に延伸する穴部を有しており、この穴部に沿ってピンを移動させることで、使用する媒体50のサイズに合わせてピンの位置を変更する構成を有している。このように構成すれば、例えば、用いる媒体50のサイズに合わせてピンの位置を予め調整することにより、テーブル16上に載置する媒体50の位置を高い精度で決めることができる。
また、テーブル16は、複数の領域404a〜dに対応して、それぞれ対応する領域に配設される複数のハニカム部材104a〜dを有する。複数のハニカム部材104a〜dは、上面板102と下面板106との間において、それぞれ対応する領域に配設されることにより、テーブル16の載置面と平行な面内の方向に並んでいる。
また、図4(a)の断面図に示すように、ハニカム部材104a〜dのそれぞれの周囲には、それぞれのハニカム部材に対応する側面部108が設けられている。また、隣接するハニカム部材の間に側面部108が設けられることにより、ハニカム部材104a〜dのそれぞれは、お互いの間で空気が流通しない状態になっている。これにより、第2例の構成において、ハニカム部材104a〜dのそれぞれにおける筒体302の中空部分は、他のハニカム部材における筒体302の中空部分から独立して排気可能となる。
また、図4(b)の下面図に示したように、第2例の構成において、テーブル16の下面板106には、それぞれの領域に少なくとも一つの排気口が形成されるように、複数の領域404a〜dに対応する複数の排気口204a〜dが形成されている。例えば、領域404a〜cのそれぞれには、それぞれ一つの排気口204a〜cが形成されている。また、最も広い領域である領域404dには、2個の排気口204dが形成されている。
また、複数の排気口204a〜dのそれぞれには、それぞれの排気口から排気を行う排気ファン18(図1参照)が設置される。すなわち、第2の構成のテーブル16を用いる場合、液体吐出装置10(図1参照)は、複数の排気口204a〜dに対応する複数の排気ファン18を備える。また、これにより、それぞれの排気ファン18は、設置された排気口204a〜dが対応する領域404a〜dにあるハニカム部材104a〜dにおける複数の筒体302の中空部分内の空気を排気する。
このように構成した場合、例えば、それぞれのハニカム部材104a〜d毎に、独立して筒体302の中空部分を適切に排気できる。また、これにより、載置面において、一部の領域内の吸引口のみを選択して、媒体50を吸着できる。そのため、このように構成すれば、例えば、様々なサイズの媒体50を高い精度で適切に保持することができる。
尚、テーブル16の内部を排気するためには、本例のような排気ファン18を用いるのではなく、例えば排気口204に排気用チューブの一端を接続し、排気用チューブの他端側にポンプ等を接続する方法も考えられる。しかし、このような構成を用いた場合、排気用チューブのためのスペースが必要となり、装置が大型化するおそれがある。また、特に、第2例の構成のように、テーブル16の下面に複数の排気口204a〜dを設ける場合、複数の排気用チューブを用いる構成になり、必要なスペースが特に大きくなる。
これに対し、上記のように、排気ファン18を用いる構成とすれば、排気のために必要なスペースを適切に低減できる。また、これにより、液体吐出装置10の省スペース化をより適切に実現できる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。