JP2014169603A - 床用断熱材 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹陥部領域12と貫通孔13を有する床用断熱材において、周囲の側枠11に滞留する雨水を拭き取る作業を簡略化できる床用断熱材10Aを提供する。
【解決手段】矩形状の外枠11と外枠11の上面から下方に凹陥する適数の凹陥部領域12を有し、凹陥部領域12の最下方部には貫通孔13が形成されている発泡樹脂からなる床用断熱材10Aにおいて、前記外枠11に適数の第2の貫通孔16を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は床用断熱材に関し、特にプラットフォーム工法によって組み立てられる建物の床部の断熱施工に用いるのに好適な床用断熱材に関する。
建物の床部の断熱性を向上させるために、床下地の隣り合う横架材間に、例えば樹脂発泡体からなる断熱材を充填し、その上に床合板を張り付けることが行われる。従来、この種の床用断熱材として単に平板状のものが用いられているが、例えばプラットフォーム工法といわれるような、屋根を仕上げる前に床部を仕上げることが求められる工法では、床用断熱材を床下地の横架材間に充填した後、その上に床合板を張り付けるまでの間に雨が降った場合に、床用断熱材の上面に雨水が滞留してしまう恐れがあった。
それを回避するための床用断熱材が特許文献1に記載されており、図6に示すように、その床用断熱材10は、床下地の隣り合う横架材20a、20b、21a、21b間に充填される床用断熱材10であって、矩形状の外枠11と、該外枠11に囲まれた内側領域を有し、該内側領域には外枠11の上面から凹陥する形状とされた適数の凹陥部領域12が形成されており、該凹陥部領域12の最下方部には貫通孔13が形成されている。
床下地の隣り合う横架材20a、20b、21a、21b間に上記の床用断熱材10を充填するに際しては、横架材の適所に適数の留め金具30を取り付ける。そして、図7に示すように、上方から床用断熱材10を横架材内に押し込めていき、床用断熱材10の外枠11の底面が、横架材に固定した留め金具30によって支持されることで、適正位置に充填される。その上に、適宜の床合板40が取り付けられる。
上記の床用断熱材10を用いることにより、プラットフォーム工法のように屋根を仕上げる前に床部を仕上げることが求められる工法において、床用断熱材10を床下地の横架材間に充填した後、その上に床合板40を張り付けるまでの間に雨が降った場合などにおいても、凹陥部領域12に滞留する雨水は、凹陥部領域12の最下方部に形成した貫通孔13を通して排出されるので、雨水が床用断熱材10の上面に滞留するのを確実に阻止することができる。
特許第4818077号公報
図6に示す床用断熱材10において、前記外枠11の上面は平坦面であり、わずかとはいえその上に雨水が滞留する場合がある。その状態で床合板40を張り付けると外枠11の上面と床合板40の裏面との間に雨水が残ることとなり、この水分を発泡樹脂である床用断熱材10を通して床下などに蒸散させることは困難なことから、施工現場では、床合板40を施工する直前に床用断熱材10の外枠11の上面をモップなどで完全に拭き取る作業を行っており、作業負担となっている。
本発明は、この作業負担を解消することを課題としており、より具体的には、外枠11の上面から床合板40側に移った水分が床用断熱材10を通して蒸散できるようにすることで、施工時での床用断熱材10の外枠11の上面を拭き取る作業を省略する、あるいは簡略化することを可能とした、より改良された床用断熱材を提供することを課題とする。
本発明による床用断熱材の第1の形態は、床下地の隣り合う横架材間に充填される発泡樹脂からなる床用断熱材であって、前記床用断熱材は、矩形状の外枠と該外枠に囲まれた内側領域とを有し、該内側領域には外枠の上面から下方に凹陥する適数の凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されており、さらに、前記外枠には適数の第2の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明による床用断熱材の第2の形態は、床下地の隣り合う横架材間に充填される発泡樹脂からなる床用断熱材であって、前記床用断熱材は、矩形状の外枠と、該外枠の対向する2辺に両端を接続する少なくとも1本の第1の内枠とを有し、前記外枠および第1の内枠に囲まれた内側領域には前記外枠および内枠の上面から下方に凹陥する適数の凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されており、さらに、前記外枠および内枠の双方またはいずれか一方には適数の第2の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明による床用断熱材の第3の形態は、床下地の隣り合う横架材間に充填される発泡樹脂からなる床用断熱材であって、前記床用断熱材は、矩形状の外枠と、該外枠の対向する2辺に両端を接続する少なくとも1本の第1の内枠と対向する他の2辺に両端を接続する少なくとも1本の第2の内枠とを備え、前記外枠および内枠に囲まれた内側領域には前記外枠および内枠の上面から下方に凹陥する適数の凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されており、さらに、前記外枠および内枠の双方またはいずれか一方には適数の第2の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
いずれの形態の床用断熱材においても、外枠および/または内枠の上面にわずかに雨水が滞留している状態で、床合板の張り付け施工を行っても、その水分は床用断熱材の外枠に形成した適数の第2の貫通孔を通して迅速に床下空間内に蒸散し、外枠の上面と床合板裏面との間は容易に乾燥した状態となる。そのために、床合板の張り付け施工前に行う外枠の上面の雨水拭き取り作業を省略することができ、行うとしても完全に行うことは要求されなくなるので、床断熱の施工を簡素化することができる。
本発明による各形態の床用断熱材の一態様では、前記第2の貫通孔の一部または全部は上方に向けて次第に拡開する形状であることを特徴とする。この態様では、第2の貫通孔が床合板裏面側に開放している面積が広くなるので、水分蒸散の迅速化が図られる。
本発明による各形態の床用断熱材のさらに他の態様では、前記外枠の上面には前記第2の貫通孔に向けた凹溝が形成されていることを特徴とする。この態様では、蒸散水が凹溝を通って前記第2の貫通孔に流入しやすくなり、水分蒸散の迅速化が図られる。
本発明による各形態の床用断熱材のさらに他の態様では、前記矩形状の外枠には断面V字状の切り込み溝が形成されていることを特徴とする。この態様では、床下地の隣り合う横架材間に床用断熱材を充填するときに、断面V字状の切り込み溝が狭くなる方向に変形することができるので、充填が容易となる。また、横架材の側面と床用断熱材の側面との密着性もより良好なものとなる。
本発明によれば、施工時に、床用断熱材の外枠上面から雨水の拭き取り作業を省略することができ、行うとしても完全に行うことは要求されなくなるので、床断熱施工をさらに省力化することが可能となる。
第1の形態による床用断熱材の一態様を示す平面図と断面図。 第2の形態による床用断熱材の一態様を示す平面図と断面図。 第3の形態による床用断熱材の一態様を示す平面図と断面図。 床用断熱材のさらに他の態様を示す平面図と断面図。 床用断熱材のさらに他の態様の一部を示す平面図。 従来知られた床用断熱材を説明する図。 従来知られた床用断熱材を用いての床断熱施工を説明する図。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[第1の形態]
図1は、本発明による床用断熱材の第1の形態を示しており、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のb−b線に沿う断面図である。また、図1(c)は他の態様の床用断熱材を示す図1(b)に相当する図である。
図示の例において、床用断熱材10Aは、全体として矩形状であり、例えば発泡性ポリスチレン粒子を型内発泡成形法のような手段で、一体成形されている。床用断熱材10Aは、外枠11と、該外枠11に囲まれた内側領域とを有し、内側領域には適数(図では9個)の凹陥部領域12が形成されている。
各凹陥部領域12は、前記外枠11の上面と同じ高さの稜線14によって区分けされている。各凹陥部領域12の上面側は、外枠11の上面または稜線14の上端から内側に向けて下方向に傾斜する、4つの平坦な傾斜面15で構成されおり、該4つの傾斜面15の最下方領域には貫通孔13が形成されている。各傾斜面15の傾斜勾配は1/10〜3/10程度とされる。この例において、図1(b)に示すように、外枠11と凹陥部領域12はほぼ同じ厚さであり、従って、各凹陥部領域12の下面側も同じ勾配で傾斜しているが、上面が傾斜面となっていることを条件に、外枠11と凹陥部領域12の厚さが異なっていてもよい。なお、上記の形状は、図6に基づき説明した従来の床用断熱材10と同じである。
本発明による床用断熱材10Aにおいては、前記外枠11に、適数の第2の貫通孔16が形成されている。第2の貫通孔16の数は任意であるが、図のもので、各角部に1個、各辺にそれぞれ3個、計14個の第2の貫通孔16が形成されている。また、第2の貫通孔16は、図1(b)に示すように、同じ断面形状の垂直孔であってもよく、図1(c)に示すように、上方に向けて次第に拡開する形状の貫通孔16aであってもよい。
一般に、床用断熱材10Aは、床下地の隣り合う横架材の間隔に合わせてあるいは少し広めに作られる。この例では、図6に示した床用断熱材10と同様、大引きや土台(根太)等である隣り合う第1の横架材20aと20bと、それに直交する方向の隣り合う第2の横架材21aと21bとで形成される空間内に、隙間のない状態で充填される形状と大きさとされている。
横架材間に床用断熱材10Aを充填した後、床合板40を張り付ける前に雨が降ったとする。雨水は、床用断熱材10Aの上面に形成されている傾斜面15の勾配により下方に流下して貫通孔13に至り、そこから床下に落下する。傾斜面15はすべて下向きの傾斜であり、任意に傾斜勾配を取ることができるので、水が傾斜面15に残留して滞留するのを効果的に排除することができる。
その際に、雨水の一部は前記外枠11の上面にも滞留する場合があり、従来の床用断熱材10(図6)を用いる場合には、外枠11の上面に滞留する水滴を完全に拭き取る作業が必要とされている。本発明による床用断熱材10Aを用いる場合には、わずかな雨水が外枠11の上面に滞留している状態で、図7に示すように、床合板40の張り付けを行っても、外枠11の上面と床合板40の裏面の間に残っている水分(雨水)は、前記第2の貫通孔16(16a)を通って、床下空間に向けて蒸散する。そして、蒸散により、外枠11の上面と床合板40の裏面の間は迅速に乾燥した状態となる。そのために、床断熱施工において、外枠11の上面に滞留する水滴を拭き取る作業を省略できるか、簡単にすませることができる。
図1(c)に示すように、上方に向けて次第に拡開する形状の第2の貫通孔16aを有する床用断熱材10Aでは、第2の貫通孔16aの開口面が床合板40の裏面に接する面積が広くなるので、残留水分の蒸散をより早くすることが可能となる。
[第2の形態]
図2は、本発明による床用断熱材の第2の形態を示しており、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のb−b線に沿う断面図、図2(c)は図2(a)のc−c線に沿う断面図である。
この床用断熱材10Bは、外枠11で囲まれる内側領域が、外枠11の対向するX方向に延びる2辺11a、11bに両端を接続する2本の第1の内枠15y、15yによって、3つの領域A、B、Cに区分けされており、各領域A、B、Cには、適数(それぞれ3個)の凹陥部領域12が形成されている。そして、外枠11と内枠15y、15yの双方に、適数の第2の貫通孔16が形成されている。凹陥部領域12の構成は、床用断熱材10Aでの凹陥部領域12と同じであり、対応する部分には同じ符号を付すことで、説明は省略する。外枠11と第1の内枠15y、15yに形成した第2の貫通孔16の持つ作用効果も、床用断熱材10Aにおけると同様であり、説明は省略する。
この形態の床用断熱材10Bは、2つの第2の内枠15y、15yの双方またはいずれか一方の領域内の箇所で床用断熱材10Bを裁断することにより、横幅が大きく異なる複数種の床用断熱材を得ることができ、施工現場での対応にバリエーションを持たせることができる利点がある。
[第3の形態]
図3は、本発明による床用断熱材の第3の形態を示しており、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のb−b線に沿う断面図、図3(c)は図3(a)のc−c線に沿う断面図である。
図3に示す床用断熱材10Cは、図2に示した床用断熱材10Bでの内枠15が、X方向に延びる外枠11a、11bに両端を接続する第1の内枠15yに加えて、Y方向に延びる外枠11c、11dに両端を接続する第2の内枠15xをも備えている点で、床用断熱材10Bと構成が異なっている。そして、外枠11と第1の内枠15yと第2の内枠15xに、適数の第2の貫通孔16が形成されている。凹陥部領域12の構成は、床用断熱材10A、床用断熱材10Bでの凹陥部領域12と同じであり、対応する部分には同じ符号を付すことで、説明は省略する。また、外枠11と内枠15y、15xに形成した第2の貫通孔16の持つ作用効果も、床用断熱材10A、床用断熱材10Bと同様であり、説明は省略する。
この床用断熱材10Cも、図7に基づき説明したように、床下地の隣り合う横架材の間隔に充填される。施工現場によって横架材間の間隔は一定でなく、施工現場における横架材間の間隔に適合するように、床用断熱材10Cの周囲をカッターナイフや熱線等で適宜の幅で切断することが必要となる。例として、図3でX方向の線であるb−b線に沿って切断する場合を考える。そのときの断面が図3(b)に示される。切断面には、Y方向に延びる外枠11c、11dの断面11cs、11dsと、第1の内枠15yの断面15ysがかならず現れる。これは、前記b−b線をY方向のいずれの位置に設定しても同じであり、Y方向での任意の幅に切断した床用断熱材10Cが必要とされる場合でも、得られる切断後の床用断熱材10Cの切断には、かならず、第1の内枠15yの断面15ysが現れるようになる。
このことは、図3でY方向の線であるc−c線に沿って切断する場合も同じであり、そのときの断面を図3(c)に示すように、切断面には、X方向に延びる外枠11a、11bの断面11as、11bsと、第2の内枠15xの断面15xsがかならず現れる。これは、前記c−c線をX方向のいずれの位置に設定しても同じであり、X方向での任意の幅に切断した床用断熱材10Cが必要とされる場合でも、得られる切断後の床用断熱材10Cの切断面には、かならず、第2の内枠15xの断面15xsが現れるようになる。
すなわち、施工現場の要望に合わせて、床用断熱材10Cを、X方向、Y方向、あるいはX方向とY方向と双方向で、適宜の大きさとなるように切断した場合でも、その切断面には、第1の内枠15yの断面15ysおよび第2の内枠15xの断面15xsのいずれか一方または双方が、かならず現れる。
そして、第1の内枠15yの断面15ysおよび第2の内枠15xの断面15xsの底面は平坦な水平面となっており、そのために、外枠11の部分を固定するのに用いられる留め金具30(図6参照)をそのまま用いて、任意の大きさに切断した床用断熱材10Cを安定した状態で、床下地の隣り合う横架材の間に挿入することが可能となる。具体的には、挿入時に前記切断面が当接することとなる横架材における、挿入しようとする前記切断された床用断熱材10Cの切断面に現れる第1の内枠15yの断面15ysまたは第2の内枠15xの断面15xsのいずれか一方または双方が位置することとなる部位に、外枠11の部分を固定するのに用いる留め金具30を固定することで、切断された床用断熱材10Cを安定的に横架材間に挿入し固定することができる。
なお、この利点は、図2に示した第2の形態の床用断熱材10Bでは、外枠11のX方向の延びる2辺11a、11bに両端を接続する第1の内枠15yのみを有し、Y方向の延びる2辺11c、11dに両端を接続する第2の内枠15xを有しないことから、享受することはできない。
[他の態様−その1]
図4は、本発明による床用断熱材のさらに他の態様を示しており、図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のb−b線に沿う断面図、図4(c)は図4(a)のc−c線に沿う断面図である。この態様の床用断熱材は、上記した第1〜第3の形態の床用断熱材において、その矩形状の外枠11を構成する4辺の少なくともいずれか一つの辺に、長手方向全長にわたって断面V字状の切り込み溝がさらに形成されている点で、上記各形態の床用断熱材と相違する。この断面V字状の切り込み溝を有することで、図6に基づき説明したように、床下地の隣り合う横架材20a、20b間に床用断熱材10を充填するときに、断面V字状の切り込み溝が狭くなる方向に変形することで、充填作業が容易となる。また、横架材20a、20bの側面と床用断熱材の側面との密着性もより良好なものとなる。
図4では、図3に基づき説明した第3の形態の床用断熱材10Cを基本形態とし、その1つの外枠11dに前記断面V字状の切り込み溝51を形成したものを示している。従って、図4に示す床用断熱材10Dにおいて、第3の形態の床用断熱材10Cにおけると同じ部材には同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
図4に示す床用断熱材10Dにおいて、外枠11dは、他の3つの外枠11a、11b、11cよりも横幅が広くされている。そして、該外枠11dの長手方向の全長にわたるようにして、該外枠11dの側面18と平行に、上方に向けて拡開する前記断面V字状の切り込み溝51が形成されている。また、前記外枠11dの側面18も外側に向けて傾斜した姿勢となっている。そして、図4(c)に示すように、前記断面V字状の切り込み溝51の底面19には、底面19から裏面側に達する適数(図では2個)の第2の貫通孔16が形成されており、前記底面19は、各第2の貫通孔16の位置が最下位となるように適数の傾斜面とされている。
なお、図4に示す床用断熱材10Dにおいて、他の3つの外枠11a、11b、11cおよび内枠15x、15yに形成されている第2の貫通孔16の数および位置は、図3に示した第3の形態の床用断熱材10Cとは相違するが、第2の貫通孔16の数および位置が図示のものに限定されないことは、前記したとおりである。
図4に示す形態の床用断熱材10Dは、第3の形態の床用断熱材10Cと同じ作用効果を奏することができることに加えて、前記断面V字状の切り込み溝51を備えることで、床下地の隣り合う横架材20a、20b間に嵌め込み充填する作業が容易となる。また、充填後に外枠11dの上面に滞留する水滴は、幅の狭くなった後の断面V字状の切り込み溝51内に入り込み、傾斜した底面19を流下して第2の貫通孔16に至り、そこから床下空間に向けて蒸散する。
図示の例では、断面V字状の切り込み溝51を形成する外枠11dを、他の3つの外枠11a、11b、11cよりも横幅の広いものとしたが、断面V字状の切り込み溝51を安定的に成形することができる場合には、他の3つの外枠11a、11b、11cと同じ横幅であってもよい。また、外枠11dに限らず、他の3つの外枠11a、11b、11cのいずれかまたは全部を選択して断面V字状の切り込み溝51を形成してもよい。
さらに、前記したように、図1に示した第1の形態の床用断熱材10Aおよび図2に示した第2の形態の床用断熱材10Bの任意の外枠11に断面V字状の切り込み溝51を形成することもできる。いずれにおいても、強度的に可能な場合には、断面V字状の切り込み溝51を形成した外枠11の前記断面V字状の切り込み溝51以外の箇所に、さらに第2の貫通孔16を形成することもできる。断面V字状の切り込み溝51の底面19は長手方向に連続して傾斜する単純に傾斜であってもよく、平坦面であってもよい。
[他の態様−その2]
図5は、本発明による床用断熱材のさらに他の態様の一部を平面図で示している。この床用断熱材10Eでは、外枠11に形成した第2の貫通孔16に向けて、外枠11の上面に、適宜形状の凹溝17が形成されている。図示の例で、前記凹溝17は、床用断熱材10Eを発泡成形するときの成形型に設けられる蒸気孔に形成されるスリット(例えば特開2004−202868号公報参照)、または蒸気孔に着脱自在に取り付けられるスリット部材(例えば特開2004−230835号公報参照)の形状が、成形品である床用断熱材10E側に転写されることによって形成された凹溝であり、スリットの向きを、第2の貫通孔16に向くようにして発泡成形を行うことで、図5に部分的に示すような床用断熱材10Eを得ることができる。
凹溝17はこれに限られず、図示しないが、第2の貫通孔16に一端を開放する形状の凹溝、第2の貫通孔16から放射方向に広がる凹溝、隣接する2個以上の第2の貫通孔16に両端を接続する形状の凹溝、などであってもよい。なお、凹溝17は、前記した床用断熱材10A〜床用断熱材10Cのいずれにも形成することができる。いずれにおいても、このような凹溝17を備えることで、外枠の上面11の上面と床合板40の裏面の間に存在する水分(雨水)の蒸散を迅速化させることができる。また、内枠15に第2の貫通孔16が形成される場合には、内枠15に形成した第2の貫通孔16に対しても、同様にして凹溝17を形成するようにしてもよい。
[他の態様−その3]
図示しないが、外枠11および/または内枠15の上面における前記第2の貫通孔16の周辺を、第2の貫通孔16に向けて傾斜する傾斜面としてもよい。この態様でも、外枠11および/または内枠15の上面と床合板40の裏面の間に存在する水分(雨水)の蒸散を迅速化させることができる。
[他の態様−その4]
図示しないが、界面活性剤を少なくとも床用断熱材10の前記外枠11の上面、および前記傾斜面15に塗布することもできる。界面活性剤をコーティング、含浸または練り込んだ発泡性ポリスチレン粒子を用いて床用断熱材10を型内発泡成形してもよい。
10A〜10C…本発明による床用断熱材、
11…外枠、
12…凹陥部領域、
13…貫通孔、
14…稜線、
15…凹陥部領域の傾斜面、
16、16a…外枠に形成した第2の貫通孔。

Claims (6)

  1. 床下地の隣り合う横架材間に充填される発泡樹脂からなる床用断熱材であって、前記床用断熱材は、矩形状の外枠と該外枠に囲まれた内側領域とを有し、該内側領域には外枠の上面から下方に凹陥する適数の凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されており、さらに、前記外枠には適数の第2の貫通孔が形成されていることを特徴とする床用断熱材。
  2. 床下地の隣り合う横架材間に充填される発泡樹脂からなる床用断熱材であって、前記床用断熱材は、矩形状の外枠と、該外枠の対向する2辺に両端を接続する少なくとも1本の第1の内枠とを有し、前記外枠および第1の内枠に囲まれた内側領域には前記外枠および内枠の上面から下方に凹陥する適数の凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されており、さらに、前記外枠および内枠の双方またはいずれか一方には適数の第2の貫通孔が形成されていることを特徴とする床用断熱材。
  3. 床下地の隣り合う横架材間に充填される発泡樹脂からなる床用断熱材であって、前記床用断熱材は、矩形状の外枠と、該外枠の対向する2辺に両端を接続する少なくとも1本の第1の内枠と対向する他の2辺に両端を接続する少なくとも1本の第2の内枠とを備え、前記外枠および内枠に囲まれた内側領域には前記外枠および内枠の上面から下方に凹陥する適数の凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されており、さらに、前記外枠および内枠の双方またはいずれか一方には適数の第2の貫通孔が形成されていることを特徴とする床用断熱材。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の床用断熱材であって、前記第2の貫通孔の一部または全部は上方に向けて次第に拡開する形状であることを特徴とする床用断熱材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の床用断熱材であって、前記外枠の上面には前記第2の貫通孔に向けた凹溝が形成されていることを特徴とする床用断熱材。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の床用断熱材であって、前記矩形状の外枠には断面V字状の切り込み溝が形成されていることを特徴とする床用断熱材。
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