JP2013204276A - 床用断熱材 - Google Patents
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Abstract
【課題】外枠11の内側領域に下方に凹陥する凹陥部領域12が形成されており、凹陥部領域12の最下方部には貫通孔13が形成されている構成を備えた床用断熱材50において、外枠11に沿って任意の位置で裁断した形状として床下地の隣り合う横架材間に充填する場合であっても、裁断しない状態の床用断熱材を横架材間に充填するときに用いる留め金具30をそのまま用いて、安定した状態で横架材間に充填できるようにする。
【解決手段】床用断熱材50は、外枠11と、外枠11の対向する2辺11c、11dに両端を接続する少なくとも1本の第1の内枠15yと、対向する他の2辺11a、11bに両端を接続する少なくとも1本の第2の内枠11xとを備える。どの位置で切断しても、切断面には外枠11と同じ断面形状である第1の内枠15yまたは第2の内枠11xの断面が現れるので、同じ留め金具30を用いて、横架材間に固定することができる。
【選択図】図1
【解決手段】床用断熱材50は、外枠11と、外枠11の対向する2辺11c、11dに両端を接続する少なくとも1本の第1の内枠15yと、対向する他の2辺11a、11bに両端を接続する少なくとも1本の第2の内枠11xとを備える。どの位置で切断しても、切断面には外枠11と同じ断面形状である第1の内枠15yまたは第2の内枠11xの断面が現れるので、同じ留め金具30を用いて、横架材間に固定することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は床用断熱材に関し、特にプラットフォーム工法によって組み立てられる建物の床部の断熱施工に用いるのに好適な床用断熱材に関する。
建物の床部の断熱性を向上させるために、床下地の隣り合う横架材間に、例えば樹脂発泡体からなる断熱材を充填し、その上に床板を張り付けることが行われる。従来、この種の床用断熱材として単に平板状のものが用いられているが、例えばプラットフォーム工法といわれるような、屋根を仕上げる前に床部を仕上げることが求められる工法では、床用断熱材を床下地の横架材間に充填した後、その上に床板を張り付けるまでの間に雨が降った場合に、床用断熱材の上面に雨水が滞留してしまう恐れがある。
それを回避するための床用断熱材が特許文献1に記載されており、その床用断熱材10は、図7に示すように、床下地の隣り合う横架材20a、20b、21a、21b間に充填される床用断熱材10であって、矩形状の外枠11と、該外枠11に囲まれた内側領域を備え、該内側領域には外枠11の上面から凹陥する形状とされた凹陥部領域12が複数個形成されており、該凹陥部領域12の最下方部には貫通孔13が形成されている。
床下地の隣り合う横架材20a、20b、21a、21b間に上記の床用断熱材10を充填するに際しては、横架材の適所に適数の留め金具30を取り付ける。そして、上方から床用断熱材10を横架材内に押し込めていき、床用断熱材10の外枠11の底面が、横架材に固定した留め金具30によって支持されることで、適正位置に充填される。
上記の床用断熱材10を用いることにより、プラットフォーム工法のように屋根を仕上げる前に床部を仕上げることが求められる工法において、床用断熱材10を床下地の横架材間に充填した後、その上に床板を張り付けるまでの間に雨が降った場合等においても、凹陥部領域12に滞留する雨水は、凹陥部領域12の最下方部に形成した貫通孔13を通して排出されるので、雨水が床用断熱材10の上面に滞留するのを確実に阻止することができる。
特許文献1には、別の形態の床用断熱材も記載されており、その床用断熱材10aは、図8(a)(b)に示すように、前記内側領域が、外枠11の対向する2辺11a、11bに両端を接続する2本の内枠15a、15bによって、3つの領域A、B、Cに区分けされており、各A、B、Cには、適数の前記凹陥部領域12が形成されている。この形態の床用断熱材10aは、2つの内枠15a、15bの双方またはいずれか一方の領域内の箇所で床用断熱材10aを裁断することにより、横幅が大きく異なる複数種の床用断熱材を得ることができ、施工現場での対応にバリエーションを持たせることができる。
図8(a)(b)に示す床用断熱材10aにおいて、異なった大きさの床用断熱材を得ようとして、図でX軸方向に沿って裁断する場合、すなわち内枠15a、15bに直交する方向に裁断する場合には、図8(b)の断面図に示されるように、切断面に内枠15a、15bの断面が現れる。内枠15a、15bは外枠11とほぼ同じ厚みであり、かつ底面は図示のように水平面となっているので、切断した断面が当接する横架材20における前記内枠15a、15bの断面が位置することとなる場所に、他の横架材に固定した留め金具30と同じ留め金具30を固定することで、床用断熱材10aを安定した状態に取り付けることができる。
しかしながら、図8(a)でY方向に沿って切断する場合、すなわち図8(a)のy−y線でのように、内枠15a、15bに沿う方向に切断する場合には、内枠15a、15bの位置で切断する場合を除き、図8(c)に示すように、切断面には、外枠11、11と該外枠11、11の間に位置する前記した凹陥部領域12の切断のみが現れる。図8(b)(c)に示されるように、凹陥部領域12の底面は傾斜面でありかつ外枠11の底面よりも低い位置に位置しており、そのために、他の3辺を支持するのに使用した留め金具31を、前記切断面が当接する横架材にそのまま使用することができず、特別の形状の留め金具を用意することが必要となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、矩形状の外枠の内側領域に下方に凹陥する凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されている構成を備えた床用断熱材において、辺に沿った任意の位置で裁断した形状として床下地の隣り合う横架材間に充填する場合であっても、裁断しない状態の床用断熱材を横架材間に充填するときに用いる留め金具をそのまま用いて、安定した状態で横架材間に充填することのできる床用断熱材を提供することを課題とする。
本発明による床用断熱材は、床下地の隣り合う横架材間に充填される床用断熱材であって、矩形状の外枠と、該外枠の対向する2辺に両端を接続する少なくとも1本の第1の内枠と対向する他の2辺に両端を接続する少なくとも1本の第2の内枠とを備え、前記外枠および内枠の底面は水平面とされており、前記外枠および内枠に囲まれた内側領域には前記外枠および内枠の上面から下方に凹陥する凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明による床用断熱材では、直交する2つの辺のいずれに沿って裁断する場合でも、その裁断面には、かならず第1の内枠または第2の内枠の断面が現れる。そして、第1の内枠およびは第2の内枠はいずれも外枠とほぼ同じ厚みであり、かつ前記外枠および内枠の底面は水平面とされているので、切断した断面が当接する横架材における前記第1または第2の内枠の断面が位置することとなる位置に、他の横架材に固定した留め金具、すなわち外枠が当接する横架材に固定した留め金具と同じ留め金具を固定することで、床用断熱材を床下地の隣り合う横架材間に安定した状態に充填することができる。
このことは、矩形状である床用断熱材の直交する2つの辺の双方に沿って裁断する場合でも同様であり、さらに、3辺および4辺に沿って裁断する場合でも同様である。そのために、施工現場に応じて、多くの異なった大きさの床用断熱材を調整することができるとともに、すべての大きさの床用断熱材を、同一の留め金具を用いて安定した状態で横架材間に充填することができる。
また、横架材間に充填した床用断熱材は、下方に凹陥する凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されているので、プラットフォーム工法のように屋根を仕上げる前に床部を仕上げることが求められる工法において、雨水が床用断熱材の上面に滞留するのも確実に阻止することができる。
本発明による床用断熱材の一態様では、前記外枠および内枠の双方またはいずれか一方の上面はそれぞれの底面と平行な水平面とされていることを特徴とする。この態様では、横架材間に充填した床用断熱材の上面側に多くの水平面が存在するので、床板など安定した張り付け姿勢が得られる。
本発明による床用断熱材の一態様では、前記外枠および内枠の双方またはいずれか一方の上面は前記凹陥部領域の表面側に連続する傾斜面を有することを特徴とする。この態様では、外枠や内枠の上面領域に滞留する雨水が凹陥部領域の表面側に流れやすくなり、床用断熱材の表面に雨水が滞留するのを一層確実に防止することができる。
本発明による床用断熱材の一態様では、前記矩形状の外枠を構成する4辺の少なくとも1辺には、断面V字状の切り込み溝が形成されていることを特徴とする。この態様では、床下地の隣り合う横架材間に充填するときに、断面V字状の切り込み溝が狭くなる方向に変形することができるので、充填が容易となる。また、横架材と側面と床用断熱材の側面との密着性もより良好となる。
本発明による床用断熱材の一態様では、前記凹陥部領域での表面側の傾斜勾配は1/10〜3/10の範囲とされる。勾配が1/10に満たないと断熱材表面に対する水の付着力により水が流下し難くなる場合がある。3/10を超える勾配は勾配としてはオーバースペックであり、断熱材の下への突出量を大きくなるか、それを回避しようとすると貫通孔付近での厚みが薄くなって断熱性能の低下を招く恐れがある。
本発明による床用断熱材の一態様では、少なくとも前記凹陥部領域の表面には界面活性剤が塗布または含浸されていることを特徴とする。この場合には、前記傾斜勾配の下限値が0.5/10程度であっても、水の流下が阻害されることは起こらない。
本発明による床用断熱材において、前記貫通孔の水平断面形状は任意であり円形、楕円形あるいは矩形等であってよい。また、前記貫通孔は空孔であってもよいが、通水性を有する材料を充填するようにしてもよい。その場合、空気の流通を抑制することができ、断熱性能の低下を抑制することができる。通水性を有する材料の例としては、連続気泡形状の軟質発泡ポリウレタンフォームや、グラスウールやロックウールなどの繊維系材料を挙げることができる。
本発明による床用断熱材を用いることにより、プラットフォーム工法のように屋根を仕上げる前に床部を仕上げることが求められる工法において、床用断熱材を床下地の横架材間に充填した後、その上に床板を張り付けるまでの間に雨が降った場合等において、床用断熱材の上面に雨水が滞留してしまうのを確実に回避することができる。さらに、矩形状の外枠のいずれかに沿って部分的に裁断した形状とした場合であっても、すべてに同一の留め金具を用いて安定した状態で横架材間に充填することが可能となり、施工性が大きく向上する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
[第1の形態]
図1は本発明による床用断熱材の第1の形態を示す。床用断熱材50Aは、例えば発泡性ポリスチレン粒子を型内発泡成形法のような手段で、一体成形されている。床用断熱材50Aは矩形状であり、図8に基づき説明した床用断熱材10aと同様に、外枠11と内枠15を備える。図1に示すように、外枠11は、互いに平行なY方向の外枠11a、11bと、互いに平行なX方向の外枠11c、11dとからなり、該外枠11で囲まれる内側領域に、Y方向の外枠11a、11bに両端を接続する1本の第1の内枠15yと、X方向の外枠11c、11dに両端を接続する1本の第2の内枠15xとを備えている。
[第1の形態]
図1は本発明による床用断熱材の第1の形態を示す。床用断熱材50Aは、例えば発泡性ポリスチレン粒子を型内発泡成形法のような手段で、一体成形されている。床用断熱材50Aは矩形状であり、図8に基づき説明した床用断熱材10aと同様に、外枠11と内枠15を備える。図1に示すように、外枠11は、互いに平行なY方向の外枠11a、11bと、互いに平行なX方向の外枠11c、11dとからなり、該外枠11で囲まれる内側領域に、Y方向の外枠11a、11bに両端を接続する1本の第1の内枠15yと、X方向の外枠11c、11dに両端を接続する1本の第2の内枠15xとを備えている。
図示ものでは、第1の内枠15yは、外枠11c、11dの中央部から外枠11a、11bに平行に設けてあり、第2の内枠15xは、外枠11a、11bの中央部から外枠11c、11dに平行に設けてあり、内枠15y、15xは直交した状態となっているが、それぞれの内枠15y、15xは、対向している外枠の任意の位置に両端を接続していればよく、また、2つの15y、15xの交差角度は任意であってよい。また、外枠11と内枠15の厚みは等しく、かつ底面は平坦な水平面とされており、上面も底面と平行な平坦な水平面とされている。
外枠11と内枠15で囲まれる領域には、図8に基づき説明した床用断熱材10aと同様に、外枠11および内枠15の上面から凹陥する形状とされた凹陥部領域12が適数個(図示の者では4個)形成されており、該凹陥部領域12の最下方部には貫通孔13が形成されている。各凹陥部領域12の厚さは、外枠11および内枠15の厚さとほぼ同じであり、その表面側の傾斜勾配は1/10〜3/10程度とされている。
この床用断熱材50Aも、図7に基づき説明したように、床下地の隣り合う横架材の間隔に充填される。すなわち、図7で示したように、床用断熱材50Aは、床下地における大引きや土台(根太)等である隣り合う第1の横架材20aと20bと、それに直交する方向の隣り合う第2の横架材21aと21bとで形成される空間内に、隙間のない状態で充填される形状と大きさとされている。そして、床用断熱材50Aを床下地に断熱材として取り付けるに当たっては、第1の横架材20aと20bおよび第2の横架材21aと21bとで形成される空間領域の上に床用断熱材10を置き、上から押し付けながら嵌め込むようにする。その際に、図7に示したように、横架材に止め金具31を取り付けておき、該止め金具31によって、外枠11の平坦な底面を支持させることで、嵌め込み姿勢を安定させる。
上記のようにして横架材間に床用断熱材50Aを充填した後、床板を張り付ける前に雨が降った場合でも、雨水は、床用断熱材50Aの上面に形成されている傾斜面の勾配により下方に流下していき貫通孔13から床下に落下するので、床用断熱材50Aの上面に雨水が滞留することはない。
施工現場によって横架材間の間隔は一定でなく、施工現場における横架材間の間隔に適合するように、床用断熱材50Aの周囲をカッターナイフや熱線等で適宜の幅で切断することが必要となる。例として、図1でX方向の線であるb−b線に沿って切断する場合を考える。そのときの断面が図1(b)に示される。切断面には、Y方向の外枠11a、11bの断面11as、11bsと、第1の内枠15yの断面15ysがかならず現れる。これは、前記b−b線をY方向のいずれの位置に設定しても同じであり、Y方向での任意の幅に切断した床用断熱材50Aが必要とされる場合でも、得られる切断後の床用断熱材50Aの切断面には、かならず、第1の内枠15yの断面15ysが現れるようになる。
このことは、図1でY方向の線であるc−c線に沿って切断する場合も同じであり、そのときの断面を図1(c)に示すように、切断面には、Y方向の外枠11c、11dの断面11cs、11dsと、第2の内枠15xの断面15xsがかならず現れる。これは、前記c−c線をX方向のいずれの位置に設定しても同じであり、X方向での任意の幅に切断した床用断熱材50Aが必要とされる場合でも、得られる切断後の床用断熱材50Aの切断面には、かならず、第2の内枠15xの断面15xsが現れるようになる。
すなわち、施工現場の要望に合わせて、床用断熱材50Aを、X方向、Y方向、あるいはX方向とY方向と双方向で、適宜の大きさとなるように切断した場合でも、その切断面には、第1の内枠15yの断面15ysおよび第2の内枠15xの断面15xsのいずれか一方または双方が、かならず現れる。そして、第1の内枠15yの断面15ysおよび第2の内枠15xの断面15xsの底面は平坦な水平面となっており、そのために、外枠11の部分を固定するのに用いられる留め金具30(図1参照)をそのまま用いて、任意の大きさに切断した床用断熱材50Aを安定した状態で、床下地の隣り合う横架材の間に挿入することが可能となる。具体的には、挿入時に前記切断面が当接することとなる横架材における、挿入しようとする前記切断された床用断熱材50Aの切断面に現れる第1の内枠15yの断面15ysまたは第2の内枠15xの断面15xsのいずれか一方または双方が位置することとなる部位に、外枠11の部分を固定するのに用いる留め金具30を固定することで、切断された床用断熱材50Aを安定的に横架材間に挿入し固定することができる。
[第2の形態]
図2は、本発明による床用断熱材の第2の形態を示す。この床用断熱材50Bは、複数本(図示のものでは2本)の前記第1の内枠15yを有し、また、複数本(図示のものでは2本)の第2の内枠15xを有している点で、第1の形態の床用断熱材50Aと形状が相違する。その他の形状は第1の形態の床用断熱材50Aと同じであり、同じ符号を付して説明は省略する。
図2は、本発明による床用断熱材の第2の形態を示す。この床用断熱材50Bは、複数本(図示のものでは2本)の前記第1の内枠15yを有し、また、複数本(図示のものでは2本)の第2の内枠15xを有している点で、第1の形態の床用断熱材50Aと形状が相違する。その他の形状は第1の形態の床用断熱材50Aと同じであり、同じ符号を付して説明は省略する。
この床用断熱材50Bにおいても、施工現場での横架材の配置に合わせて、任意の大きさにX方向およびY方向の1方向あるいは2方向から切断した場合でも、その切断面には、平坦な水平面となっている第1の内枠15yの切断面15ysまたは第2の内枠15xの切断面15xのいずれかまたは双方がかならず現れる。
[第3の形態]
図3〜図5は、床用断熱材の第3の形態を示す。この床用断熱材50Cは、いずれかの外枠11に、断面V字状の切り込み溝51が形成されている点で、第1の形態の床用断熱材50Aまたは第2の形態の床用断熱材50Bと形状が相違する。その他の形状は第1の形態の床用断熱材50Aあるいは第2の形態の床用断熱材50Bと同じであり、同じ符号を付して説明は省略する。なお、図3〜図5では、例として、第1の形態の床用断熱材50Aに断面V字状の切り込み溝51を形成したものを示している。
図3〜図5は、床用断熱材の第3の形態を示す。この床用断熱材50Cは、いずれかの外枠11に、断面V字状の切り込み溝51が形成されている点で、第1の形態の床用断熱材50Aまたは第2の形態の床用断熱材50Bと形状が相違する。その他の形状は第1の形態の床用断熱材50Aあるいは第2の形態の床用断熱材50Bと同じであり、同じ符号を付して説明は省略する。なお、図3〜図5では、例として、第1の形態の床用断熱材50Aに断面V字状の切り込み溝51を形成したものを示している。
図3に示す床用断熱材50Cでは、前記したY方向の外枠11aに、その全長にわたって、断面V字状の切り込み溝51を形成している。図4に示す床用断熱材50Cでは、Y方向の外枠11aとX方向の外枠11dとに、その全長にわたって、断面V字状の切り込み溝51を形成している。図5に示す床用断熱材50Cでは、Y方向の外枠11aと外枠11bとに、その全長にわたって、断面V字状の切り込み溝51を形成している。図示しないが、3つの外枠に、あるいは4つの外枠のすべてに断面V字状の切り込み溝51を形成してもよい。
この形態の床用断熱材50Cでは、床下地の隣り合う横架材間に床用断熱材50Cを充填するときに、断面V字状の切り込み溝51が狭くなる方向に変形することができるので、充填が容易となる。また、横架材と側面と床用断熱材50Cの側面との密着性もより良好なものとなる。
[第4の形態]
図6は、本発明による床用断熱材の第4の形態を示す。この床用断熱材50Dは、外枠11(11a〜11d)および内枠15(第1の内枠15yおよび第2の内枠15x)の双方の上面が、第1の形態の床用断熱材50Aでは、下面と平行かつ平坦な水平面であったのに対して、前記凹陥部領域12の表面側に連続する傾斜面52とされている点で、第1の形態の床用断熱材50Aと形状が相違する。その他の形状は第1の形態の床用断熱材50Aと同じであり、同じ符号を付して説明は省略する。
図6は、本発明による床用断熱材の第4の形態を示す。この床用断熱材50Dは、外枠11(11a〜11d)および内枠15(第1の内枠15yおよび第2の内枠15x)の双方の上面が、第1の形態の床用断熱材50Aでは、下面と平行かつ平坦な水平面であったのに対して、前記凹陥部領域12の表面側に連続する傾斜面52とされている点で、第1の形態の床用断熱材50Aと形状が相違する。その他の形状は第1の形態の床用断熱材50Aと同じであり、同じ符号を付して説明は省略する。
この床用断熱材50Dでは、外枠11および内枠15の上面が傾斜面52となっているので、外枠11および内枠15の上面に雨水等が滞留することなく、雨水はそこから速やかに凹陥部領域12の表面領域に流入して前記貫通孔13から排出される。そして、第4の形態の床用断熱材50Dでも、外枠11および内枠15の底面は、第1の形態の床用断熱材50Aと同様に、平坦な水平面となっており、横架材間に充填するときの作業は、床用断熱材50Aの場合と同じである。
なお、図示しないが、外枠11および内枠15の上面を傾斜面52とする態様は、上記した第2の形態の床用断熱材50Bおよび第3の形態の床用断熱材50Cにも、同じように適用することができる。さらに、外枠11および内枠15の上面を傾斜面52とする態様は、すべての外枠(外枠11a〜11d)およびすべての内枠15(第1の内枠15yおよび第2の内枠15x)に適用してもよく、施工現場の状況に応じてそのいずれかのみに適用してもよい。
また、図6に示した床用断熱材50Dでは、第1の内枠15yおよび第2の内枠15xに左右対称の傾斜面52を形成して、中央部に稜線53が形成されるようにしたが、稜線53の位置は一方側に偏位していてもよく、また傾斜面52は1つ斜面のみで形成されていてもよい。さらに、図6に示した床用断熱材50Dでは、外枠11および内枠15の上面に形成した傾斜面52の傾斜角度と凹陥部領域12の表面の傾斜角度とを同じ角度として、連続した斜面が形成されるようにしたが、双方の傾斜角度は異なっていてもよい。また、外枠11および内枠15の上面には一部にそれぞれの底面と平行な水平面が形成されていたもよい。
上記したいずれの形態の床用断熱材50においても、界面活性剤を床用断熱材50の凹陥部領域12の表面上に塗布することもできる。さらに加えて、外枠11および内枠15の上面にも、界面活性剤を塗布することが望ましい。界面活性剤をコーティング、含浸または練り込んだ発泡性ポリスチレン粒子を用いて床用断熱材50を型内発泡成形してもよい。いずれの場合も、床用断熱材50の表面上での水の流下がさらに良好となる。また、前記貫通孔13は空孔であってもよいが、貫通孔13の全部または一部に、通水性を有する連続気泡形状の軟質発泡ポリウレタンフォームやグラスウール、ロックウールなどの繊維系材料を充填材として充填することもできる。それにより、空気の流通を抑制することができ、断熱性能の低下が抑制される。
50(50A〜50C)…床用断熱材、
11a〜11d…外枠、
11as〜11ds…床用断熱材を切断したときに切断面に現れる外枠の断面、
12…凹陥部領域、
13…貫通孔、
15x、15y…内枠、
15ys、15xs…床用断熱材を切断したときに切断面に現れる内枠の断面、
30…止め金具、
51…外枠に形成した断面V字状の切り込み溝、
52…外枠または内枠の上面に形成された傾斜面、
53…外枠または内枠の上面に形成された稜線。
11a〜11d…外枠、
11as〜11ds…床用断熱材を切断したときに切断面に現れる外枠の断面、
12…凹陥部領域、
13…貫通孔、
15x、15y…内枠、
15ys、15xs…床用断熱材を切断したときに切断面に現れる内枠の断面、
30…止め金具、
51…外枠に形成した断面V字状の切り込み溝、
52…外枠または内枠の上面に形成された傾斜面、
53…外枠または内枠の上面に形成された稜線。
Claims (7)
- 床下地の隣り合う横架材間に充填される床用断熱材であって、矩形状の外枠と、該外枠の対向する2辺に両端を接続する少なくとも1本の第1の内枠と対向する他の2辺に両端を接続する少なくとも1本の第2の内枠とを備え、前記外枠および内枠の底面は水平面とされており、前記外枠および内枠に囲まれた内側領域には前記外枠および内枠の上面から下方に凹陥する凹陥部領域が形成されており、該凹陥部領域の最下方部には貫通孔が形成されていることを特徴とする床用断熱材。
- 前記外枠および内枠の双方またはいずれか一方の上面はそれぞれの底面と平行な水平面とされていることを特徴とする請求項1に記載の床用断熱材。
- 前記外枠および内枠の双方またはいずれか一方の上面は前記凹陥部領域の表面側に連続する傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載の床用断熱材。
- 前記矩形状の外枠を構成する4辺の少なくとも1辺には、断面V字状の切り込み溝が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の床用断熱材。
- 前記凹陥部領域の表面側の傾斜勾配は1/10〜3/10の範囲であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の床用断熱材。
- 少なくとも前記凹陥部領域の表面には界面活性剤が塗布または含浸されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の床用断熱材。
- 前記貫通孔には通気性を有する材料が充填されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の床用断熱材。
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JP3166254U (ja) * | 2010-12-14 | 2011-02-24 | 一村産業株式会社 | 床下断熱板 |
JP4818077B2 (ja) * | 2006-11-22 | 2011-11-16 | 積水化成品工業株式会社 | 床用断熱材 |
-
2012
- 2012-03-28 JP JP2012072777A patent/JP2013204276A/ja active Pending
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