JP3210861U - 住宅用天井断熱パネル - Google Patents

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【課題】断熱性を向上させることができる住宅用天井断熱パネルを提供する。【解決手段】住宅用天井断熱パネル10は、板状の発泡系断熱材により構成されている。住宅用天井断熱パネル10の下面側には、周縁に、梁に載せるための切欠き11が設けられ、この切欠き11に対応して、上面側には梁を覆う鍔部12が設けられている。これにより、住宅用天井断熱パネル10は、切欠き11を梁に合わせ、梁の上に鍔部12を載せて配設され、梁を覆うようになっている。【選択図】図1

Description

本考案は、住宅の建築に用いられる住宅用天井断熱パネルに関する。
近年、住宅の快適性を向上させ、かつ、省エネを達成するために、住宅の高断熱化が進められている。一般に、木造住宅の断熱工法としては、例えば、充填断熱工法と外張断熱工法の2つがある(例えば、非特許文献1参照)。このうち、充填断熱工法は、柱などの構造材の間に断熱材を充填する方法であり、壁の内側の空間を利用するので、支持材などで新たに断熱用のスペースを作る必要がなく、低コストであるという特徴を有している。断熱材には、例えば、グラスウール、ロックウール、又は、セルロースファイバーなどの繊維系断熱材が用いられている。天井についても、この充填断熱工法が広く用いられている。
ホームページ「断熱住宅.com」(http://dannetsujyutaku.com/basic/knowledge/method)
しかしながら、この工法では、例えば梁の間に断熱材を充填するので、梁による熱橋が有り、十分な断熱性を得ることができないという問題があった。
本考案は、このような問題に基づきなされたものであり、断熱性を向上させることができる住宅用天井断熱パネルを提供することを目的とする。
本考案の住宅用天井断熱パネルは、板状の発泡系断熱材よりなり、下面側には梁に載せるための切欠きが設けられ、この切欠きに対応して、上面側には梁を覆う鍔部が設けられたものである。
本考案によれば、発泡系断熱材よりなり、下面側に梁に載せるための切欠きを設け、上面側に梁を覆う鍔部を設けるようにしたので、梁を発泡系断熱材で覆うことができ、梁による熱橋を抑制し、断熱性を向上させることができる。また、切欠きを梁に合わせ、梁の上に鍔部を載せて載置することにより、簡単に、設置することができる。また、気密が取りやすくなり、梁の上部と側部を覆い隙間なく重なりが多く設置できる。
本考案の一実施の形態に係る住宅用天井断熱パネルの構成を表す斜視図である。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係る住宅用天井断熱パネル10の構成を表すものである。この住宅用天井断熱パネル10は、板状の発泡系断熱材により構成されている。発泡系断熱材としては、例えば、押出し発泡ポリスチレン、ビーズ法ポリスチレン、ウレタンフォーム、高発泡ポリエチレン、又は、フェノールフォームが挙げられる。
住宅用天井断熱パネル10を上から見た形状は、例えば、矩形である。住宅用天井断熱パネル10の大きさは、例えば、長さ1820mm、幅910mm、厚み130mmの場合から長さ910mm、幅910mm、厚み130mmまで間取りによって自在に設定される。なお、住宅用天井断熱パネル10の角部には、柱に合わせて柱用切欠き(図示せず)が設けられていてもよい。
住宅用天井断熱パネル10の下面側には、例えば周縁に、梁(図示せず)に載せるための切欠き11が設けられている。また、住宅用天井断熱パネル10の上面側には、切欠き11に対応して、梁(図示せず)を覆う鍔部12が設けられている。これにより、住宅用天井断熱パネル10は、切欠き11を梁(図示せず)に合わせ、梁(図示せず)の上に鍔部12を載せて配設されて、梁(図示せず)を覆うようになっている。
切欠き11の幅は例えば53mmから60mm程度、深さは例えば50mmから120mm程度とすることが好ましい。鍔部12の幅は切欠き11と同じであり、厚みは例えば10mmから80mm程度とすることが好ましい。梁を覆って断熱性を高めることができると共に、強度も得ることができるからである。
このように本実施の形態の住宅用天井断熱パネル10によれば、発泡系断熱材よりなり、下面側に梁(図示せず)に載せるための切欠き11を設け、上面側に梁(図示せず)を覆う鍔部12を設けるようにしたので、梁(図示せず)を発泡系断熱材で覆うことができ、梁(図示せず)による熱橋を抑制し、断熱性を向上させることができる。また、切欠き11を梁(図示せず)に合わせ、梁(図示せず)の上に鍔部12を載せて載置することにより、簡単に、設置することができる。また、気密が取りやすくなり、梁(図示せず)の上部と側部を覆い隙間なく重なりが多く設置できる。
以上、実施の形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
10…住宅用天井断熱パネル、11…切欠き、12…鍔部

Claims (1)

  1. 板状の発泡系断熱材よりなり、下面側には梁に載せるための切欠きが設けられ、この切欠きに対応して、上面側には梁を覆う鍔部が設けられたことを特徴とする住宅用天井断熱パネル。
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