JP2008240250A - 空気層を設けた木造建物の断熱工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】木造建築物における従来の充填断熱工法においては、断熱材を充填する壁体内には他に、筋交い、配管、配線、スイッチボックス、コンセントボックスなど障害物が数多く存在し、これら覆うように断熱材を充填すると、本来その厚さを正しく保たなければ断熱性能を十分に発揮しえない断熱材を圧縮して厚みを減少させることなり、これらを避けて断熱材を充填しても隙間が生じて断熱性能の低下を招き、さらに隙間より冷気が侵入し結露を起こすこともあった。
【解決手段】壁体内を空気層と断熱材充填層に区分し、空気層を筋交い、配管、配線のスペースとして使用する断熱工法で、断熱材の充填層には筋交い、配管、配線等の障害物がないため、断熱材1の充填施工を簡単かつ容易ならしめ、かつ、断熱材1の性能を正しく発揮させる。
【選択図】図1
【解決手段】壁体内を空気層と断熱材充填層に区分し、空気層を筋交い、配管、配線のスペースとして使用する断熱工法で、断熱材の充填層には筋交い、配管、配線等の障害物がないため、断熱材1の充填施工を簡単かつ容易ならしめ、かつ、断熱材1の性能を正しく発揮させる。
【選択図】図1
Description
本発明は木造建築物の壁体空間を空気層と断熱材充填層に分ける断熱工法
木造建築物の断熱工法のひとつに、壁体内に繊維タイプの断熱材を充填するいわゆる充填断熱工法がある。
しかしこの充填断熱工法において、断熱材を充填する壁体内には他に、筋交い、配管、配線、スイッチボックス、コンセントボックスなど障害物が数多く存在し、これら覆うように断熱材を充填すると、本来その厚さを正しく保たなければ断熱性能を十分に発揮しえない断熱材を圧縮して厚みを減少させることなり、これらを避けて断熱材を充填しても隙間が生じて断熱性能の低下を招き、さらに隙間より冷気が侵入し結露を起こすこともあった。
本発明は壁体内を空気層と断熱材充填層に区分し、空気層を筋交い、配管、配線のスペースとして使用する断熱工法で、断熱材の充填層には筋交い、配管、配線等の障害物がないため、断熱材の充填施工を簡単かつ容易ならしめ、かつ、断熱材の性能を正しく発揮させることができることを特徴とする。
本発明は、基本的に通常の木造建物に使用され、壁体内を空気層と断熱材充填層に区分し、筋交い、配管、配線を空気層のスペースに施工することにより、断熱材の充填施工を簡単かつ容易ならしめ、かつ断熱材の性能を正しく発揮させることができる。
本発明の実施例を図面にて説明する。
図1は本発明を用いた木造住宅の壁を水平に切断したところ図であり、図2は同じく垂直に切断した図である。1は断熱材、2aと2bはインシュレーションボード、3は空気、4は受材、5シージングボード、6は柱、7は間柱、8aと8bは横架材である。図面には表さなかったが、断熱材の内側には石膏ボード等の内装仕上げ材下地あるいは無垢板等の内装仕上げ材が存在する。
壁体内は、2aで2つに区分される。図1でいえば、2aで区分された上側が空気層で、下側が断熱層である。空気層は、6の柱、7の間柱、8a、8bの横架材に4の受材を取り付け、この受材に2aと2bのインシュレーションボードを両面から張ることで構成される。この空気層に筋交い、配管、配線を施工すれば、断熱層には障害物がなくなり、ここに断熱材を充填するのは簡単かつ容易であり、充填された断熱材は全ての領域でその厚さを維持できるため、断熱性能を正しく発揮する。
スイッチボックス、コンセントボックスは、室内側である断熱層側に配さざるをえないので、ここには断熱材が正しく充填できないが、断熱層の外側に空気層があることにより、断熱層は直接外気には接していない。空気層を構成する2aおよび2bのインシュレーションボードと3の空気および5のシージンボードによる断熱効果で、断熱層に結露は発生しない。
これにより、1断熱材、2aインシュレーションボード、3空気、2bインシュレーションボード、5シージングボードのそれぞれの材料が持つ断熱性能が正しく発揮されて、優れた断熱性能を得ることができる。
空気層に水道管が配管された場合でも、2b、3、5の断熱力で凍結することはない。
なお、実施例で示した2a、2b、5はその他の材料に置き換えることも一部を省略することも可能である。断熱性能を高めたい場合には、2a、2b、5を断熱性能のさらに優れた面材に変更すればよいことであり、逆に本実施例で得られる断熱性能より低い断熱性能でよい場合には、2bあるいは5を省略することも可能である。建物本体の強度増強の目的で5をより耐震強度の優れた面材にすることも可能である。
1 断熱材
2a、2b インシュレーションボード
3
空気
4
受材
5
シージングボード
6
柱
7 間柱
8a 、8b 横架材
2a、2b インシュレーションボード
3
空気
4
受材
5
シージングボード
6
柱
7 間柱
8a 、8b 横架材
Claims (1)
- 壁体内を空気層と断熱材充填層とに区分し、空気層を筋交い、配管、配線のスペースとして使用する断熱工法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007078296A JP2008240250A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 空気層を設けた木造建物の断熱工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007078296A JP2008240250A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 空気層を設けた木造建物の断熱工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008240250A true JP2008240250A (ja) | 2008-10-09 |
Family
ID=39911912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007078296A Pending JP2008240250A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 空気層を設けた木造建物の断熱工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008240250A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012002038A (ja) * | 2010-06-21 | 2012-01-05 | Toyota Home Kk | 建物設備ユニット及び建物 |
CN102797298A (zh) * | 2012-08-14 | 2012-11-28 | 北京宏福立美新材料科技有限公司 | 高效节能环保无机建筑保温材料的制备方法及其产品 |
CN104975656A (zh) * | 2014-04-03 | 2015-10-14 | 北京安顺泰建材技术有限公司 | 轻体保温节能材料 |
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2007
- 2007-03-26 JP JP2007078296A patent/JP2008240250A/ja active Pending
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CN102797298B (zh) * | 2012-08-14 | 2014-12-10 | 张晶 | 高效节能环保无机建筑保温材料的制备方法及其产品 |
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