JP2014169568A - ドアクローザ - Google Patents

ドアクローザ Download PDF

Info

Publication number
JP2014169568A
JP2014169568A JP2013041651A JP2013041651A JP2014169568A JP 2014169568 A JP2014169568 A JP 2014169568A JP 2013041651 A JP2013041651 A JP 2013041651A JP 2013041651 A JP2013041651 A JP 2013041651A JP 2014169568 A JP2014169568 A JP 2014169568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
spring receiving
spring
connecting rod
oil chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013041651A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6178083B2 (ja
Inventor
Tomohiro Nakamae
友裕 中前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP2013041651A priority Critical patent/JP6178083B2/ja
Priority to EP13877154.8A priority patent/EP2966250A4/en
Priority to US14/760,164 priority patent/US9416578B2/en
Priority to CN201380069802.1A priority patent/CN104903534B/zh
Priority to PCT/JP2013/079869 priority patent/WO2014136317A1/ja
Priority to TW103107175A priority patent/TWI519707B/zh
Publication of JP2014169568A publication Critical patent/JP2014169568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6178083B2 publication Critical patent/JP6178083B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Abstract

【課題】復帰用バネのバネ力を容易に調整することができるドアクローザを提供する。
【解決手段】ピストン2は、開扉動作時には第一油室15側に移動し、閉扉動作時には第二油室16側に移動する。復帰用バネ50は、ピストン2と同一線上に位置し、主軸3に近い固定側のバネ受け座と主軸3から遠い可動側のバネ受け座との間に介装されている。開扉動作時に可動側のバネ受け座が固定側のバネ受け座に近づくように移動することにより復帰用バネ50が圧縮して閉じ力を蓄勢させる。固定側のバネ受け座を有するバネ受け部材40が本体ハウジング1に対してピストン2の軸線方向に位置変更可能に構成され、該バネ受け部材40の位置を本体ハウジング1の外部からの操作により変更させて復帰用バネ40のバネ力を調整するバネ力調整機構を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドアクローザに関する。
ドアクローザの一種に、下記特許文献1のような床に埋め込むタイプのフロアヒンジがある。この下記特許文献1において本出願人が提案しているフロアヒンジは、主軸に近い側から順に、固定側のバネ受け座、復帰用バネ、ピストンを配置した構成である。即ち、ピストンと固定側のバネ受け座との間に復帰用バネが介装され、ピストンの主軸側の端面を可動側のバネ受け座とする構成である。そして、開扉動作時にピストンが固定側のバネ受け座に向かって移動することで復帰用バネが圧縮して閉じ力を蓄勢させ、該復帰用バネの閉じ力(バネ力)を利用することで主軸を回転させて扉を自動的に閉じるようにしている。しかしながら、この構成のフロアヒンジおいては分解することなく本体ハウジングの外部から復帰用バネのバネ力を調整することができないため、扉の大きさや重量との関係から、扉を開くときに過度に大きな力が必要になったり、扉が完全に閉じなかったりということもあり得る。
実公平7−55254号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、復帰用バネのバネ力を容易に調整することができるドアクローザを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るドアクローザは、扉の開閉動作に伴って回転する主軸と、該主軸を軸支すると共に作動油が充填される油室が形成された本体ハウジングと、前記油室を主軸側の第一油室と主軸とは反対側の第二油室とに区画し、開扉動作時には第一油室側に移動し、閉扉動作時には第二油室側に移動するピストンと、主軸の回転動作を直線運動に変換してピストンを駆動するピストン駆動部と、ピストンと同一線上に位置し、主軸に近い固定側のバネ受け座と主軸から遠い可動側のバネ受け座との間に介装された復帰用バネとを備え、開扉動作時に可動側のバネ受け座が固定側のバネ受け座に近づくように移動することにより復帰用バネが圧縮して閉じ力を蓄勢させるドアクローザにおいて、固定側のバネ受け座を有するバネ受け部材が本体ハウジングに対してピストンの軸線方向に位置変更可能に構成され、該バネ受け部材の位置を本体ハウジングの外部からの操作により変更させて復帰用バネのバネ力を調整するバネ力調整機構を備えていることを特徴とする。
該構成のドアクローザにあっては、閉扉動作時にピストンが第二油室側に移動するので、閉扉動作時に第一油室の圧力が高くならない。従って、第一油室の圧力上昇が原因となって主軸の軸受け箇所から作動油が漏れるおそれがない。そして、バネ受け部材が本体ハウジングに対して位置変更可能に構成されて、バネ力調整機構を備えているので、本体ハウジングの外部からバネ力調整機構を操作することでバネ受け部材の位置を変更させて復帰用バネのバネ力を容易に調整することができる。
特に、ピストンはバネ受け部材と主軸との間に位置し、ピストンと可動側のバネ受け座はバネ受け部材を貫通する連結棒によって連結され、該連結棒は、ピストンとは反対側の端部に開口する筒状部を有し、バネ力調整機構は、本体ハウジングの第二油室側の端部に設けられた操作部と、該操作部の動きを連結棒の筒状部の内側を経由してバネ受け部材に伝達して該バネ受け部材をピストンの軸線方向に移動させる伝達部とを備えていることが好ましい。ピストンがバネ受け部材と主軸との間に位置する構成、即ち、ピストンがバネ受け部材に対して主軸側に位置する構成とすることにより、ピストンがバネ受け部材に対して主軸とは反対側に位置する構成に比して、バネ力調整機構を容易に構成することができる。そして、本体ハウジングの第二油室側の端部に操作部が設けられているので容易に操作部を操作することができる。また、本体ハウジングの第二油室側の端部からバネ受け部材が離れた箇所にあってしかもその間には連結棒や復帰用バネが存在していても、伝達部が連結棒の筒状部の内側の空間を利用して操作部の動きを伝達するので、操作部の動きが確実に伝達され、本体ハウジングの大型化も防止できる。
また、連結棒の筒状部の周壁には横孔が形成され、バネ力調整機構は、本体ハウジングの第二油室側の端部を貫通して連結棒の筒状部の内側を挿通する調整軸と、連結棒の横孔を介して調整軸とバネ受け部材とを連携させる連携部材とを備えていることが好ましい。連結棒の内側に調整軸を挿入させ、連携部材によって連結棒の横孔を介して調整軸とバネ受け部材とを連携させることにより、本体ハウジングの第二油室側の端部から突出する調整軸の突出部分を操作することで、バネ受け部材の位置を容易に変更することができる。
また更に、連結棒は、全長に亘って筒状であり、ピストンの中心には第一油室と第二油室とを連通する逆止弁付きの連通孔が形成され、連結棒のピストン側の端部の内側に連通孔が位置していることが好ましい。ピストンに逆止弁付きの連通孔が形成されているので、開扉動作時にはピストンの連通孔から作動油を通すことができ、閉扉動作時には逆止弁によって連通孔を閉じることができる。また、連結棒を全長に亘って筒状とすることによりそのピストン側の端部の内側に連通孔を位置させることができる。従って、連通孔を連結棒の外側に位置させる構成に比してピストンの大型化や本体ハウジングの大型化を防止することができる。しかも、連結棒がピストン側の端部まで筒状であるので、作動油はピストンの連通孔から連結棒の内部を通ることができる。また、連結棒に横孔が形成されている場合には、横孔を通って作動油が連結棒の内部から外部まで容易に移動することができる。
以上のように本発明に係るドアクローザにあっては、固定側のバネ受け座を有するバネ受け部材の位置をバネ力調整機構によって本体ハウジングの外部から変更させることができるので、扉の大きさや重量に応じて復帰用バネのバネ力を容易に調整することができる。
本発明の一実施形態におけるドアクローザとしてのフロアヒンジを示す正面視の断面図であって、バネ力が最小で閉扉状態を示す。 同フロアヒンジを示す平面視の断面図であって、バネ力が最小で閉扉状態を示す。 同フロアヒンジを示す正面視の断面図であって、バネ力が最小で扉が180度開いた時の状態を示す。 同フロアヒンジを示す平面視の断面図であって、バネ力が最小で扉が180度開いた時の状態を示す。 同フロアヒンジの要部を示す断面図であって、(a)は閉扉動作において逆止弁が閉じた状態を示し、(b)は開扉動作時において逆止弁が開いた状態を示している。 同フロアヒンジの要部を示す平面視の断面図。 同フロアヒンジを示す正面視の断面図であって、バネ力が最大で閉扉状態を示す。 同フロアヒンジを示す平面視の断面図であって、バネ力が最大で閉扉状態を示す。 同フロアヒンジを示す正面視の断面図であって、バネ力が最大で扉が180度開いた時の状態を示す。 同フロアヒンジを示す平面視の断面図であって、バネ力が最大で扉が180度開いた時の状態を示す。
以下、本発明の一実施形態にかかるドアクローザとしてのフロアヒンジについて図1〜図10を参酌しつつ説明する。本実施形態におけるフロアヒンジは、内部に作動油が充填された油室を形成する本体ハウジング1を備えている。該本体ハウジング1は、図1に示すように上下方向の厚さが一定であり、図2に示すように所定方向に長い形状である。本体ハウジング1は油室を二つの部屋に区画するピストン2を内蔵しており、本体ハウジング1の長手方向はこのピストン2の軸線方向である。以下、詳細な説明において特に言及する場合を除いて軸線方向とはこのピストン2の軸線方向を示すものとし、図面において向かって右側を軸線方向一端部側とし、左側を軸線方向他端部側とするが、軸線方向一端部側を単に前側と、軸線方向他端部側を単に後側と称することにする。
本体ハウジング1は、主要部分を構成する主部10と、後側の上部に取り付けられた上キャップ11と、前側の端部に取り付けられた横キャップ12とから構成され、その内部に作動油が充填される油室を形成する。
本体ハウジング1の後部に主軸3が軸支されている。該主軸3は扉の回転軸となるもので、扉の開閉動作に応じて回転する。尚、主軸3の中心は平面視においてピストン2の中心線上(軸線上)に位置している。主軸3は、上キャップ11と主部10の底部に軸受け13,14を介して回転可能に支持されており、その上部は上キャップ11から所定長さ上方に突出している。主軸3にはハート型のカム4が設けられている。該カム4は主軸3と一体となって回転する。カム4は、主軸3と一つの部材を構成するように一体的に加工形成されたものであってもよいし、主軸3とは別部材の構成であってもよい。何れにしてもカム4は、扉の開閉動作と共に主軸3と一体に回転し、主軸3の回転動作を軸線方向の直線運動に変換してピストン2を駆動するピストン駆動部として機能する。カム4は、その周面をカム面とする板カムであって、全周のうちの所定角度領域のみを扉の開閉動作において使用する区間とする。本実施形態においては、カム4の周面は対称形状であって、二つの180度の領域のうちの片方の領域を使用区間とするが、非対称形状としてもよい。尚、カム面には凹部4aが一箇所形成されている。該凹部4aは、閉扉状態即ち扉の開度が0度のときに対応した位置に形成されている。
カム4の上下にはそれぞれ摺動板5が配置されている。両摺動板5の間にはカム4と当接して回転するカムフォロアーとしてのコロ6が設けられ、コロ6の支軸は両摺動板5に取り付けられている。従って、カム4が主軸3と共に回転すると、コロ6を介して摺動板5が軸線方向に移動する。カム4が180度回転すると、図1及び図2の状態から図3及び図4の状態となる。コロ6はカム4の後側に設けられており、図1及び図2に示すように扉の開度が0度のときには、カム4の凹部4aにコロ6が係合した状態にある。尚、カム4の前側にもコロ7が設けられているが、この前側のコロ7は後側のコロ6よりも若干小径であって、図3及び図4のように扉の開度が180度になると、カム4の凹部4aには前側のコロ7が若干の隙間を有して係合した状態となる。また、両摺動板5の前側の端部はピストン2の後端面に形成された凹部に挿入されていて、両摺動板5を上下に貫通するピン8によって両摺動板5とピストン2とが連結されている。
ピストン2は、油室を主軸3側即ち後側の第一油室15と主軸3とは反対側即ち前側の第二油室16とに区画して開扉動作時には第一油室15側即ち後側に移動し、閉扉動作時には第二油室16側即ち前側に移動する。該ピストン2は、筒状の外筒体20と該外筒体20の内側に圧入一体化された筒状の内筒体21とを備えている。内筒体21は前側が小径部に形成され後側が大径部に形成されていて、大径部の内側が前記凹部となってそこに摺動板5が挿入されている。
また、内筒体21の小径部の内側には逆止弁22が設けられている。詳細には、図6に断面で示しているように、内筒体21の小径部の内側に筒状の弁座23が挿入固定され、該弁座23の内側に軸線方向に移動可能に逆止弁22が挿入されている。尚、図6では後述の調整軸やバネ受け部材40を省略して図示している。図5に弁座23と逆止弁22のみを断面図で示している。ピストン2が前側に動く閉扉動作時には図5(a)のように逆止弁22が第二油室16側の油圧を受けて弁座23に対して相対的に後側に移動した状態にあり、Oリング24が弁座23の前端面に当接していて側孔25は閉じた状態になる。ピストン2が後側に動く開扉動作時には図5(b)のように逆止弁22が第一油室15側の油圧を受けて弁座23に対して相対的に前側に移動した状態にあり、逆止弁22のストッパーピン26が弁座23の後端面に当接し、Oリング24が弁座23の前端面から前側に離れて側孔25は開いた状態となり、逆止弁22の内側通路27から側孔25を通って第一油室15側の作動油が第二油室16側へと流れることができる。即ち、逆止弁22の内側通路27と側孔25が、第一油室15と第二油室16とを連通する連通孔を構成している。尚、逆止弁22の内側通路27は逆止弁22の後端面のみならず前端面にも開口しているが、該前側の開口部は常時はバネ28によって前側に押圧付勢されている安全弁29によって閉鎖されており、扉が外力によって強制的に閉じられて第二油室16側の油圧が急激に高くなった場合には、高くなった第二油室16の油圧によって安全弁29がバネ28の付勢力に抗してバネ28を圧縮させつつ後方に移動して内側通路27の前側の開口部を開ける。
尚、図6に示すように本体ハウジング1の両側壁部にはそれぞれ流量制御流路17,18が形成されている。これらの流量制御流路17,18はピストン2を迂回するようにして第一油室15と第二油室16とを連通している。図6は扉が全閉の状態であるが、この状態においては、図6において向かって上側に示されている一方の側壁部における第一の流量制御流路17は、その第一油室15側の開口部と第二油室16側の開口部の何れもがピストン2によって塞がれずに開口状態にある。逆に図6において向かって下側に示されている他方の側壁部における第二の流量制御流路18は、その第一油室15側の開口部は開口状態にあるが第二油室16側の開口部はピストン2によって塞がれた閉口状態にある。そして、扉が開き始めてピストン2が後側に移動し始めると、逆止弁22が開いて作動油がピストン2の連通孔を通って第一油室15から第二油室16へと移動する共に、第一の流量制御流路17の第一油室15側の開口部がピストン2によって閉じられるまでの間は第一の流量制御流路17からも作動油が第二油室16へと流れる。その後、ピストン2が第一の流量制御流路17の第一油室15側の開口部を閉じるタイミングになると、第二の流量制御流路18の第二油室16側の開口部が開くので、作動油は今度は第二の流量制御流路18から第二油室16へと流れることになる。閉扉動作時にはその逆であって、逆止弁22が閉じられるので作動油はピストン2の連通孔を通ることができないが、閉扉動作時の初期から中期においては第二の流量制御流路18を通って第一油室15へと作動油が流れ、閉扉動作時の後期においてピストン2が第二の流量制御流路18を閉じると第一の流量制御流路17から第一油室15へと流れる。尚、これらの流量制御流路17,18にはそこを流れる作動油の流量を制御するための図示しない調整弁が設けられている。
ピストン2には筒状の主連結棒30が連結されている。該主連結棒30はその軸線がピストン2の軸線と同一になるようにしてピストン2の前側に連結されていてピストン2から前側に延びている。ピストン2の内筒体21の小径部には雄ネジ部が形成され、該小径部と外筒体20との間には環状の隙間が形成されており、該隙間に入り込むようにして主連結棒30の後端部がピストン2の内筒体21の小径部に螺着されている。従って、主連結棒30の後端部の内側にピストン2の逆止弁22が位置している。
主連結棒30の前側には筒状の副連結棒31が連結されている。副連結棒31は主連結棒30の前端部内周面の雌ネジ部に螺着されている。また、副連結棒31の前端部には環状のフランジ部32が形成され、該フランジ部32の後端面が可動側のバネ受け座を構成している。また、主連結棒30と副連結棒31とから、ピストン2と可動側のバネ受け座とを連結する連結棒が構成されている。
ピストン2の前側には、閉扉状態におけるピストン2から所定距離離間した位置にバネ受け部材40が配置され、該バネ受け部材40の前側にはコイルスプリングからなる復帰用バネ50が配置されている。バネ受け部材40は中心に貫通孔を有する円盤状であって、その内側を主連結棒30が貫通しており、バネ受け部材40の前端面が固定側のバネ受け座を構成している。即ち、バネ受け部材40と副連結棒31のフランジ部32との間に復帰用バネ50が介装されており、復帰用バネ50の内側を連結棒が挿通している。従って、復帰用バネ50によって常にバネ受け部材40は後方に押圧付勢され、副連結棒31は前方に押圧付勢されており、副連結棒31に作用する付勢力は主連結棒30からピストン2、摺動板5、そしてカム4へと伝達される。従って、開扉動作時には図3及び図4のようにピストン2及び連結棒が後側に移動して復帰用バネ50を圧縮させて復帰用バネ50は閉じ力を蓄勢させる。そして、閉扉動作時にはその復帰用バネ50の閉じ力によってピストン2及び連結棒が前側に移動する。
また、バネ受け部材40は、本体ハウジング1とは別部材の構成であって本体ハウジング1に対して軸線方向にスライド移動可能に構成されている。図1〜図4はバネ受け部材40が最も後側に位置した状態であり、本体ハウジング1の内壁面の段差部41にバネ受け部材40の後端面周縁部が当接することによりそれ以上のバネ受け部材40の後方への移動が阻止されている。
次に、復帰用バネ50のバネ力を調整するためにバネ受け部材40の位置を本体ハウジング1の外部からの操作により変更させるバネ力調整機構について説明する。図1〜図4はバネ受け部材40が最も後側に位置していて復帰用バネ50のバネ力が最も小さい状態であり、図7〜図10はバネ受け部材40が最も前側に位置していて復帰用バネ50の閉扉状態における圧縮量が最大であってそのバネ力が最も大きい状態である。
バネ力調整機構は、調整軸と連携部材としての連携ピン60とを備えている。調整軸は、ピストン2や復帰用バネ50、連結棒と同軸上にあって、第一調整軸61と第二調整軸62とから構成される。第一調整軸61は、横キャップ12の中心を軸線方向に貫通していてその前端部61aは横キャップ12から前側に突出している。該横キャップ12から突出している第一調整軸61の前端部61aが操作部であってこの部分を回転操作する。また、第一調整軸61は連結棒の内側に挿入していて、その後端部外周面には雄ネジ部が形成されており、第二調整軸62の前端部内周面に形成された雌ネジ部に螺合している。第二調整軸62はその全体が連結棒の内側具体的には主連結棒30の内側に挿入されていて、第一調整軸61を回転させることでネジ送り機構により軸線方向にスライド移動する。
第二調整軸62の後部には連携ピン60が取り付け固定されている。該連携ピン60は上下方向の軸線を有していて第二調整軸62を上下方向に貫通している。主連結棒30の周壁の上部と下部には軸線方向に長い長孔形状の横孔63がそれぞれ形成されており、その横孔63を連携ピン60の上端部と下端部がそれぞれ挿通して上方及び下方に延びている。バネ受け部材40の内周面には係合凹部42が上下一対形成されており、該係合凹部42に連携ピン60の上端部と下端部がそれぞれ係入している。尚、連携ピン60の上端部と下端部のそれぞれの前側部分には平坦面60aが形成されていて、バネ受け部材40の係合凹部42の壁面の前側部分にもそれに対応して平坦面が形成されており、従って、連携ピン60とバネ受け部材40とは平坦面同士が当接する関係にあって、連携ピン60の平坦面60aがバネ受け部材40の平坦面を前側に押圧しつつバネ受け部材40を軸線方向に移動させる。このように本実施形態において、横キャップ12から突出している第一調整軸61の前端部61aが回転操作される操作部であり、該第一調整軸61の回転がネジ送り機構によって第二調整軸62の軸線方向の動きに変換され、主連結棒30の横孔63を介して連携ピン60によってバネ受け部材40に伝達される。本実施形態において第一調整軸61と第二調整軸62及び連携ピン60が操作部の動きをバネ受け部材40に伝達する伝達部を構成している。
尚、第二調整軸62の後端面には凹部62aが形成されており、図1及び図2のようにピストン2がバネ受け部材40に最も接近した状態において逆止弁22の前端部が第二調整軸62の凹部62aに所定量入り込むことができるようになっている。
以上のように構成されたフロアヒンジにあっては、ピストン2が開扉動作時には第一油室15側に移動し閉扉動作時には第二油室16側に移動するので、閉扉動作時において第一油室15側の油圧が高くならない。従って、第一油室15の圧力上昇が原因となって生じる主軸3の軸受け13の箇所からのオイル漏れを抑制できる。
そして、第一調整軸61の前端部61aが横キャップ12から突出しているので、その第一調整軸61の前端部61aを回転操作することで容易にバネ受け部材40を軸線方向に位置変更することができ、本体ハウジング1の外部から復帰用バネ50のバネ力を容易に調整することができる。特に、横キャップ12から突出している第一調整軸61の前端部61aを操作部として操作することができるので、本体ハウジング1の大型化を防止でき、しかもバネ力調整の操作が容易である。
また、連結棒を筒状としてその内側に第一調整軸61と第二調整軸62を挿入させることにより、連結棒の内側空間を利用して操作部の動きを伝達することができるので、本体ハウジング1を上下に厚くしたり左右幅広としたりすることなく伝達部を構成することができる。そして、連結棒に横孔63を180度対向して一対形成してその横孔63から連携ピン60を径方向外側に突出させているので、バネ受け部材40をスムーズに移動させて復帰用バネ50を圧縮させることができる。しかも、バネ受け部材40が回転することなく軸線方向に移動するので、復帰用バネ50のバネ力を調整する際において復帰用バネ50とバネ受け部材40との間で摺動音が生じることもない。即ち、バネ受け部材40が調整軸と共に回転する構成であれば、復帰用バネ50に対してバネ受け部材40が周方向に回転しながら摺動することになるので摺動音が生じるが、バネ受け部材40が軸線方向に移動する構成であるので、復帰用バネ50との間の摺動音の発生を防止することができ、またスムーズに調整することができる。
一方、ピストン2がバネ受け部材40よりも後側即ち主軸3側に位置しているので、調整軸がピストン2を貫通する構成にはならない。従って、バネ力調整機構を容易に構成することができると共に、ピストン2の逆止弁22の配置も容易であり、ピストン2が軸線方向に長くなったりすることも防止でき、流量制御流路17,18の配置も容易である。また、ピストン2の後部に摺動板5が所定長さ挿入されたオーバーラップ構造としているので、ピストン2をバネ受け部材40の後側に配置する構成としても本体ハウジング1の軸線方向の全長寸法を抑制することができる。
そして、連結棒が後端部まで筒状であってその後端部の内側に逆止弁22が位置しているので、開扉動作時において、ピストン2の連通孔から第二油室16側へと移動した作動油が連結棒の内部を通ることができ、更に、連結棒の横孔63から連結棒の外部にも容易に移動することができる。また、逆止弁22を連結棒の外側に位置させる構成ではピストン2が大径化することになるが、連結棒を筒状としてその内側に逆止弁22を配置させることでピストン2の大型化と本体ハウジング1の大型化を防止することができる。
尚、本実施形態では、連携ピン60が連結棒を上下方向に貫通する構成としたが左右方向に貫通する構成としてもよく、その方向は何れであってもよいが、何れにしても連携ピン60が連結棒を径方向に貫通する構成とすることが好ましい。また、連携ピン60がバネ受け部材40の後側に位置する構成であってもよい。但し、上述したように連携ピン60がバネ受け部材40に径方向内側から係入する構成とすると、連携ピン60がバネ受け部材40の後側に並ぶ構成に比して前後方向の寸法を短縮することができる。
また、ピストン駆動部としてハート型のカム4を使用したが、ラック&ピニオンの構成としてもよい。但し、フロアヒンジの場合には大きな駆動力が必要になることからカム4の使用が好ましい。
尚、ピストン2の中心に逆止弁22を配置したが、連結棒の外側に配置するようにしてもよい。また、連結棒をその全長に亘って筒状としたが、その後部を中実状として前側のみを筒状としてもよい。また更に、連結棒をピストン2と一つの部材として一体的に構成してもよいし、主連結棒30とピストン2を一つの部材とし、副連結棒31を別部材の構成としてもよい。
更に、ピストン2をバネ受け部材40の前側に配置する構成としてもよい。即ち、ピストン2の後端面を可動側のバネ受け座とし、ピストン2とバネ受け部材40との間に復帰用バネ50を介装してもよい。
また更に、横キャップ12から突出した調整軸の突出部分を操作部としたが、横キャップ12から突出せずに単に表出している構成であってもよい。また、その操作についても回転操作が好ましいもののそれには限定されず、例えば、操作部を軸線方向に移動させる操作であってもよい。
また、フロアヒンジの場合を説明したが、扉の上部や内部あるいは戸枠に取り付けられる各種のドアクローザに適用可能である。
1 本体ハウジング
2 ピストン
3 主軸
4 カム(ピストン駆動部)
4a 凹部
5 摺動板
6 コロ
7 コロ
8 ピン
10 主部
11 上キャップ
12 横キャップ
13 軸受け
14 軸受け
15 第一油室
16 第二油室
17 第一の流量制御流路
18 第二の流量制御流路
20 外筒体
21 内筒体
22 逆止弁
23 弁座
24 Oリング
25 側孔(連通孔)
26 ストッパーピン
27 内側通路(連通孔)
28 バネ
29 安全弁
30 主連結棒(連結棒)
31 副連結棒(連結棒)
32 フランジ部
40 バネ受け部材
41 段差部
42 係合凹部
50 復帰用バネ
60 連携ピン(連携部材、伝達部)
60a 平坦面
61 第一調整軸(伝達部)
61a 前端部(操作部)
62 第二調整軸(伝達部)
62a 凹部
63 横孔

Claims (4)

  1. 扉の開閉動作に伴って回転する主軸と、該主軸を軸支すると共に作動油が充填される油室が形成された本体ハウジングと、前記油室を主軸側の第一油室と主軸とは反対側の第二油室とに区画し、開扉動作時には第一油室側に移動し、閉扉動作時には第二油室側に移動するピストンと、主軸の回転動作を直線運動に変換してピストンを駆動するピストン駆動部と、ピストンと同一線上に位置し、主軸に近い固定側のバネ受け座と主軸から遠い可動側のバネ受け座との間に介装された復帰用バネとを備え、開扉動作時に可動側のバネ受け座が固定側のバネ受け座に近づくように移動することにより復帰用バネが圧縮して閉じ力を蓄勢させるドアクローザにおいて、
    固定側のバネ受け座を有するバネ受け部材が本体ハウジングに対してピストンの軸線方向に位置変更可能に構成され、該バネ受け部材の位置を本体ハウジングの外部からの操作により変更させて復帰用バネのバネ力を調整するバネ力調整機構を備えていることを特徴とするドアクローザ。
  2. ピストンはバネ受け部材と主軸との間に位置し、ピストンと可動側のバネ受け座はバネ受け部材を貫通する連結棒によって連結され、該連結棒は、ピストンとは反対側の端部に開口する筒状部を有し、バネ力調整機構は、本体ハウジングの第二油室側の端部に設けられた操作部と、該操作部の動きを連結棒の筒状部の内側を経由してバネ受け部材に伝達して該バネ受け部材をピストンの軸線方向に移動させる伝達部とを備えている請求項1記載のドアクローザ。
  3. 連結棒の筒状部の周壁には横孔が形成され、バネ力調整機構は、本体ハウジングの第二油室側の端部を貫通して連結棒の筒状部の内側を挿通する調整軸と、連結棒の横孔を介して調整軸とバネ受け部材とを連携させる連携部材とを備えている請求項2記載のドアクローザ。
  4. 連結棒は、全長に亘って筒状であり、ピストンの中心には第一油室と第二油室とを連通する逆止弁付きの連通孔が形成され、連結棒のピストン側の端部の内側に連通孔が位置している請求項2又は3記載のドアクローザ。
JP2013041651A 2013-03-04 2013-03-04 ドアクローザ Active JP6178083B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013041651A JP6178083B2 (ja) 2013-03-04 2013-03-04 ドアクローザ
EP13877154.8A EP2966250A4 (en) 2013-03-04 2013-11-05 DOOR CLOSURE DEVICE
US14/760,164 US9416578B2 (en) 2013-03-04 2013-11-05 Door closer
CN201380069802.1A CN104903534B (zh) 2013-03-04 2013-11-05 闭门器
PCT/JP2013/079869 WO2014136317A1 (ja) 2013-03-04 2013-11-05 ドアクローザ
TW103107175A TWI519707B (zh) 2013-03-04 2014-03-04 Door closet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013041651A JP6178083B2 (ja) 2013-03-04 2013-03-04 ドアクローザ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014169568A true JP2014169568A (ja) 2014-09-18
JP6178083B2 JP6178083B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=51692127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013041651A Active JP6178083B2 (ja) 2013-03-04 2013-03-04 ドアクローザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6178083B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115350438A (zh) * 2022-07-28 2022-11-18 苏州箴全科技有限公司 一种运动智能手柄自锁结构

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0755254Y2 (ja) * 1989-07-06 1995-12-20 リョービ株式会社 フロアーヒンジの油圧制御機構

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0755254Y2 (ja) * 1989-07-06 1995-12-20 リョービ株式会社 フロアーヒンジの油圧制御機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115350438A (zh) * 2022-07-28 2022-11-18 苏州箴全科技有限公司 一种运动智能手柄自锁结构
CN115350438B (zh) * 2022-07-28 2024-02-02 苏州箴全科技有限公司 一种运动智能手柄自锁结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP6178083B2 (ja) 2017-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014136317A1 (ja) ドアクローザ
US8800956B2 (en) Non-sliding gate valve
JP5555198B2 (ja) ドアクローザ
JP6178083B2 (ja) ドアクローザ
JP6054780B2 (ja) ドアクローザ
AU2013321794B2 (en) Door closer
JP5940033B2 (ja) ドアクローザ
JP6006150B2 (ja) ドアクローザ
JP5702668B2 (ja) ドアクローザ
JP6159448B2 (ja) ドアクローザ
JP6711712B2 (ja) ドアクローザ用速度調整弁
JP7370846B2 (ja) ドアクローザ
JP7480028B2 (ja) ドアクローザ
JP7177003B2 (ja) ドアクローザ
JP6427543B2 (ja) 内装式ストップ装置付きのドアクローザ
JP2023117056A (ja) ドアクローザ
JP2023117078A (ja) ドアクローザ
WO2015071963A1 (ja) ドアクローザ
JP2015108229A (ja) ドアクローザ
TWI529294B (zh) Door closet
JP3189994U (ja) 非油圧式オートマチックドアクローザー
JP5939854B2 (ja) ドアクローザ
JP2013185407A (ja) ドアクローザ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6178083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150