JP2014169555A - ハイブリッド型駆動装置とそのハイブリッド型駆動装置を搭載した建設機械 - Google Patents

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Atsunori Betsuyaku
厚徳 別役
Masahiro Nishiyama
雅大 西山
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Abstract

【課題】蓄電状態に依らず安定した駆動トルクを出力できるハイブリッド型駆動装置とそのハイブリッド型駆動装置を搭載した建設機械を提供する。
【解決手段】旋回装置にトルクを出力する油圧モータ24及び電動モータ20と、原動機46により駆動され油圧モータへ圧油を供給する可変容量油圧ポンプ44と、油圧ポンプの容量を制御する制御装置48と、油圧ポンプから油圧モータへ供給される圧油の圧力を検出し制御装置へ入力する圧力検出装置50と、電動モータを駆動する蓄電装置32と、電気モータの出力トルクの制御を行うインバータ30と、電動モータの回転速度を検出する検出装置と、蓄電装置から検出される電圧値と油圧ポンプの吐出圧力により電動モータの駆動トルク及び油圧ポンプの吐出流量を制御するコントローラ52を備え、旋回駆動時の蓄電装置の蓄電電圧と油圧ポンプの吐出圧力により油圧モータ及び電動モータの出力トルクを制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、上部旋回体の駆動用のハイブリッド型駆動装置とそのハイブリッド型駆動装置を搭載した建設機械に関するもので、特に上部旋回体の駆動時のトルクを一定に制御することで旋回速度の安定性の向上に関するものである。
油圧ショベル等の建設機械において、近年、排気ガスや騒音等の作業環境を改善する方策がハイブリッド型として種々提案されている。
特許文献1では、「操作量xが0(中立位置)近傍の所定範囲内(−xi≦x≦xi)となるとコントローラ16からの信号に基づく電動・発電機制御装置18の制御によって、旋回用油圧モータ10に併設した電動・発電機17で発電を行う。すなわちこの場合、電動・発電機17は発電機として作用して逆方向の左旋回方向へのトルク−To(又は右旋回方向へのトルクTo)を発生しつつ発電を行い上記慣性エネルギを電気エネルギに変換し、この電気エネルギを蓄電装置19に効率よく蓄える(回生する)。」と記載されている。すなわち、コントローラに基づく電動・発電機の制御は、電動機、発電機としてそれぞれ作用する場合のトルクTはレバー操作量x(x0、xi)に対応して定められており、その駆動時および回生時のトルクTは共に所定値T0とされている。
同様な関係は、特許文献1に示されるブームに対する回生制御においても、レバー操作量yに対するモータトルクTiとして、駆動時および回生時に示されている。
しかしながら、特許文献1の回生制御においては、電動・発電機を油圧アクチュエータの補助的な駆動、被駆動手段として利用することに主眼が置かれ、さらに、コントローラ16のINV/CON18を介しての制御を比較的単純にするため、当該油圧アクチュエータに対する供給圧油、あるいは排出圧油の圧力や流量との関係に基づいて前記トルクT0を定めるようにはなっておらず、単にレバー操作量に対応して所定値T0に切換えるという制御を行うものであり、それ故、該油圧アクチュエータの起動時や停止時における前記電動・発電機の駆動、回生制御の切換時には油圧系、電気系においてショックを発生し、また、特に軽負荷または低速状態からの回生時には例えば、設定値T0の方が大きい場合、旋回モータは直ちに停止されるため駆動系統への機械的ショックが生じる恐れもある。そしてこうした問題を回避するためT0をそれぞれの状態に応じて変化させるようにしようとすれば、結局のところコントローラの制御が複雑になるという問題」が生じていた。
そこで、出願人らは、特許文献2で示すように、「前記の事情に鑑み、鋭意研究した結果、電動・発電機に対応する油圧アクチュエータの圧油供給口および排出口における圧油の差圧に関連付けて前記電動・発電機に接続されているインバータおよびコンバータへの制御指令を生成するようにすれば、前記の種々の問題点が基本的に解決できることを見出した」と主張している。
具体的には、「原動機により駆動される油圧ポンプ、複数の油圧アクチュエータ、前記油圧アクチュエータのそれぞれに結合された慣性体、前記油圧ポンプからの圧油を前記複数の油圧アクチュエータヘそれぞれ給排する複数の切換制御弁、および前記切換制御弁を操作するパイロット操作弁を備えた油圧装置を有する建設機械であって、前記油圧装置の油圧アクチュエータの少なくとも1つに併設された第1の電動・発電機と、同第1の電動・発電機を電動機としておよび発電機として駆動制御するインバータ/コンバータを含む制御手段と、前記少なくとも1つの油圧アクチュエータに結合された慣性体の有する運動エネルギに基づいて、前記第1の電動・発電機が発電機として作動することにより発生する電気エネルギを蓄える蓄電装置と、前記第1の電動・発電機を併設した油圧アクチュエータの両ポートの圧力を検出しその差圧を生成する差圧検出手段と、を備え、さらに前記制御手段には、前記第1の電動・発電機が電動機としておよび/または発電機として駆動制御されるときのトルクを、前記検出された差圧に関連させて指令するトルク指令手段を備えたことを特徴とする」旨が開示されている。
特開2004−124381号公報 特開2008−63888号公報
ところで、特許文献2では、その図5(a)において「旋回台210の加速駆動(acceleration)の状態から減速駆動(deceleration)の制動状態に到る発電・電動機206および油圧モータ204の時間推移を示すグラフであって、同図(a)は縦軸に全体のトルクTtを示し」ている。また、段落0060では、「加速駆動時のトルクxaとyaの大きさが連続的に変化されている。(減速駆動時のトルクxdとydの比率あるいはそれぞれの大きさも同様)これを実現するためには種々方法が考えられるが、好適には、xaとyaの比率、xdとydの比率をそれぞれ設定すること」と記載され、上部旋回体の駆動時における駆動トルクは、油圧モータの駆動トルクと電動・発電モータの駆動トルクの割合を比率とすることが記載されている。
しかしながら、蓄電装置により駆動される電動モータの場合、蓄電状態によって蓄電装置の電圧には変動があり、蓄電装置の電圧を一定の範囲で維持し続けるために電気モータの出力するトルクを変化させる制御を取り入れている。このため、油圧モータと電動モータのトルクを合わせた駆動トルクを安定して制御することができない。
さらに、上部旋回体の駆動時における駆動トルクは、油圧モータの駆動トルクを固定させて、電動モータの駆動トルクを制御していたため、電動モータを駆動する蓄電装置の蓄電電圧により電動モータが安定しない。このため、油圧モータと電動モータのトルクを合わせた駆動トルクも安定して制御することができない。
そこで、本発明は前記の課題を解決するためになされたものであって、油圧モータ及び電動モータの出力トルクを、蓄電装置の蓄電電圧、油圧ポンプの吐出圧力により制御することで、蓄電状態に依らず安定した駆動トルクを出力できるハイブリッド型駆動装置とそのハイブリッド型駆動装置を搭載した建設機械を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係るハイブリッド型駆動装置は、旋回装置にトルクを出力する油圧モータ及び電動モータと、原動機により駆動され油圧モータへ圧油を供給する可変容量油圧ポンプと、油圧ポンプの容量を制御する制御装置と、油圧ポンプから油圧モータへ供給される圧油の圧力を検出し制御装置へ入力する圧力検出装置と、電動モータを駆動する蓄電装置と、電気モータの出力トルクの制御を行うインバータと、電動モータの回転速度を検出する検出装置と、蓄電装置から検出される電圧値と油圧ポンプの吐出圧力により電動モータの駆動トルク及び油圧ポンプの吐出流量を制御するコントローラを備え、旋回駆動時の蓄電装置の蓄電電圧と油圧ポンプの吐出圧力により油圧モータ及び電モータの出力トルクを制御することで目標トルクを安定して出力する。
前記の課題を解決するために、本発明に係るハイブリッド型駆動装置を建設機械に搭載してもよい。
本発明に係るハイブリッド型駆動装置によれば、旋回装置にトルクを出力する油圧モータ及び電動モータと、原動機により駆動され油圧モータへ圧油を供給する可変容量油圧ポンプと、油圧ポンプの容量を制御する制御装置と、油圧ポンプから油圧モータへ供給される圧油の圧力を検出し制御装置へ入力する圧力検出装置と、電動モータを駆動する蓄電装置と、電気モータの出力トルクの制御を行うインバータと、電動モータの回転速度を検出する検出装置と、蓄電装置から検出される電圧値と油圧ポンプの吐出圧力により電動モータの駆動トルク及び油圧ポンプの吐出流量を制御するコントローラを備え、旋回駆動時の蓄電装置の蓄電電圧と油圧ポンプの吐出圧力により油圧モータ及び電動モータの出力トルクを制御することで、旋回駆動時の動作を安定することができるので、建設機械の操作性を向上させることができる。
建設機械としての油圧ショベルの概略構成を示す図である。 本発明に係るハイブリッド型駆動装置の油圧回路図である。 本発明に係るハイブリッド型駆動装置のコントローラの構成図である。 本発明に係るハイブリッド型駆動装置の第一の実施例におけるフローチャートである。 本発明に係るハイブリッド型駆動装置の第二の実施例におけるフローチャートである。 本発明に係るハイブリッド型駆動装置の第二の実施例における油圧モータと電気モータの旋回モータ出力割合グラフである。 従来のハイブリッド型駆動装置における油圧モータと電気モータの旋回モータ出力割合グラフである。
図1乃至6を用いて、本発明に係るハイブリッド型駆動装置の構成について2つの実施例を通して説明する。
図1は、建設機械としての油圧ショベルの概略構成を示す。同図1において、油圧ショベル10は、油圧モータにより駆動される走行体ユニット11の上に旋回機構12を含む旋回体ユニット13が旋回自在に載置されている。旋回体ユニット13には、その前方一側部にキャブ14が設けられ、且つ、前方中央部にブーム15が俯仰可能に取り付けられている。又、ブーム15の先端にアーム16が上下回動自在に取り付けられ、更にアーム16の先端にバケット17が取り付けられている。本実施例では、前記旋回体ユニット13が図示しない電動・発電機と油圧モータを備えているものとする。
(実施例1)
図2は、本発明に係るハイブリッド型駆動装置の油圧回路図である。
同図2において、参照符号20は旋回体と連結される電動・発電機20である。電動・発電機20と連結しているのが電動・発電機20を同一の駆動軸22で連結される油圧モータ24と連結するための減速機26である。
参照符号28は、電動・発電機20の回転数を検出する回転計である。接触式回転計を用いることもできるが、好ましくは光学式回転計回転軸に反射材を取り付け、光を照射して受光部で検出する構成等が用いられる。
参照符号30は、インバータである。インバータ30は、電動・発電機20の発電した電力を転送する機能と、蓄電装置32に電動・発電機20の発電した電力を充電して制御する機能と、蓄電装置32に充電された電力で電動・発電機20の出力トルクを制御する機能とを併せ持つ。インバータ30は、スイッチング素子、ブリッジ回路またはVVFインバータ制御回路を用いる。
蓄電装置32は、電動・発電機20の発電した電力を蓄電する装置であり、鉛蓄電池、リチウムイオン二次電池、リチウムイオンキャパシタなども用いることができるが電気二重層キャパシタで構成することが望ましい。
参照符号34a、34bは油圧モータ24に内蔵された一対のリリーフ弁である。参照符号24と34は油圧モータユニット36を構成している。
参照符号38は、切換弁で、切換弁38はその圧油の給排ラインが循環路CLに接続されている。切換弁38は循環路CLを介して油圧モータユニット36と連結される。また、循環路CLは、リリーフ弁34a、34bを介してタンクTと連結される。
参照符号40は、パイロット弁で各信号圧が切換弁38の受圧部へ与えられる。パイロット弁40の操作レバーを42で示している。操作レバー42を操作することでパイロット弁40が給排する。
参照符号44は、タンクTから作動油を吸い上げるポンプであって、原動機46により駆動される可変容量ポンプである。可変容量ポンプ44からの圧油は切換弁38に与えられる。外部からの駆動で斜板の角度が変更されて容量が変更される。
参照符号48は、可変容量ポンプ44の容量を制御する制御装置48であり、外部信号によって可変容量ポンプ44の斜板を駆動する。
参照符号50は、圧力検出装置である。圧力検出装置50は、可変容量ポンプ44の出力側に設けられて油圧モータ24へ供給される圧油の圧力Pを検出する。
参照符号52は、コントローラであって詳細は図3に示す。コントローラ52には、圧力検出装置50の信号線54と、パイロット弁40からの信号線56と、インバータ30からの信号線58と、回転計28からの信号線60とが入力される。一方、コントローラ52は、制御装置48への信号線62と、インバータ30への信号線64を備える。
コントローラ52は、図3に示すように中央演算素子(CPU)52aと、プログラムや入力データや出力データを格納するメモリ52bと、入力信号をデジタル化するADコンバータ52c、52d、52e、52fと、制御装置48への信号を生成するDAコンバータ52gと、インバータ30への信号を生成するI/O52hから構成される。
中央演算素子(CPU)52aは、後に詳細に述べるプログラムであって、メモリ52bに格納されるプログラムに従って、ADコンバータ52c、52d、52e、52fからの信号に従い、DAコンバータ52gとI/O52h向けの信号を生成して送信する。
メモリ52bは、プログラムと、ADコンバータ52c、52d、52e、52fから入力されたデータと、中央演算素子(CPU)52aの算出するデータと、DAコンバータ52gとI/O52h向けのデータが格納される。また、プログラムに必要な目標圧力など、参照用のデータも格納される。
ADコンバータ52c、52d、52e、52fは、信号線54,56,58、60からのアナログ信号をデジタル化して、中央演算素子(CPU)52aへ送信する。
DAコンバータ52gは、中央演算素子(CPU)52aの算出したデジタル信号を制御装置48のためのアナログ信号へ変換し、信号線62へ連結される。
I/O52hは、中央演算素子(CPU)52aの算出したデジタル信号をインバータ30制御用の信号に変換する。
(動作)
本発明について、以上の構成に基づいて動作について説明する。原動機46の駆動軸が回転し、連結する可変容量ポンプ44の回転軸が回転して圧油が吐出される。
続いて操作レバー42に対して、建設機械のオペレータよりいずれかの方向に倒すなどして入力があると、操作レバー42の操作方向に応じて、切換弁38が切り替わる。可変容量ポンプ44と油圧モータ24の油路CLが開通する。
予めコントローラ52のメモリ52bには可変容量ポンプ44の目標圧力値が格納される。この目標圧力値は、油圧モータ24が回転に必要とする最小限の流量となる圧力値である。
コントローラ52は、圧力検出装置50で検出した圧力Pとメモリに格納した目標圧力値を比較する(S40)。
ここで、コントローラ52は、検出した圧力Pが目標圧力値に到達していない場合は、制御装置48に対して容量を増加する方向に指示信号を信号線62で送信する(S42)。すなわち、油圧モータ24は可変容量ポンプ44から圧油を供給されて旋回トルクを出力する。
また、この時、蓄電装置32の蓄電電圧によって演算されたトルクが電動・発電機20によって出力され、油圧モータ24と電動・発電機20より出力された駆動トルクによって上部旋回体10を駆動する。
その後、再び工程(S40)へ向かい コントローラ52は、圧力検出装置50で検出した圧力とメモリに格納した目標圧力値を比較する。
一方、圧力検出装置50で検出した圧力とメモリに格納した目標圧力値を比較して目標圧力値に等しいか上まわる場合は、工程S44へ進む。この場合、可変容量ポンプ44の吐出流量は油圧モータ24の回転にほぼ比例し、目標圧力を維持しつつ油圧モータ24が回転に必要とする最小限の流量のみを吐出する(S44)。このとき、油圧モータ24のリリーフ弁34a、34bは目標圧力値よりも高い圧力で作動するように設定されているので作動しない。
油圧モータ24は、旋回速度が上昇する。この旋回速度の上昇に応じて、可変容量ポンプ44の容量は最大容積となる。可変容量ポンプ44の容量は最大容積となると、油圧モータ24の旋回速度は定常速度となる。すると、可変容量ポンプ44の吐出圧力、すなわち圧力検出装置50で検出した圧力Pは旋回の慣性力に応じた圧力となる。
続いて可変容量ポンプ44の出力が、原動機46の最大出力を超える恐れがある場合について説明する。この場合、コントローラ52が、可変容量ポンプ44の出力制御を行う。可変容量ポンプ44の吐出流量Qは、次の(1)式で示される。
Figure 2014169555
ここで、ηvは容積効率であり、qは1回当たりの押しのけ容積(cm/rev)であり、N(rpm)は入力回転数である。このうち、容積効率と1回当たりの押しのけ容積は予め定まっており、メモリ52bに格納されており、入力回転数はコントローラ52が制御装置48に信号を送信しており、常にコントローラ52が算出している。このため、入力回転数Nで吐出流量Qが定まる。
次に、可変容量ポンプ44の出力Lは、次の(2)式で示される。
Figure 2014169555
ここで、Pは圧力検出装置50で検出した圧力(MPa)であり、Qは可変容量ポンプ44の吐出流量(l/min)であり、ηはポンプの全効率である。従って、可変容量ポンプ44の出力Lは、圧力検出装置50で検出した圧力と入力回転数で定まる。
式(2)のとおり、可変容量ポンプ44の出力Lは、可変容量ポンプ44の吐出量Qと圧力Pの積であるため、旋回速度の上昇により吐出流量Qが増大すると可変容量ポンプ44の出力Lが増大する。そこで、可変容量ポンプ44の出力Lが、原動機46の最大出力Leの近傍となる場合に制御される。具体的には、最大出力Leと可変容量ポンプ44の出力Lの差がある一定の値A以下となるか否かを、コントローラ52が判定する(S46)。
最大出力Leと可変容量ポンプ44の出力Lの差がある一定の値Aより大きい場合は、原動機46の最大出力Leを超える恐れがないため、コントローラ52は、制御装置48に対して容量を上昇させる信号を送信する(S48)。その後に再び最大出力Leと可変容量ポンプ44の出力Lの差を判定する工程S46に戻る。
一方、最大出力Leと可変容量ポンプ44の出力Lの差が一定の値Aと等しいか、A以下である場合に、コントローラ52は、制御装置48に対して容量を上昇させる信号から現在の値で停止させ、これ以上上昇しないよう送信する(S49)。つまり、以上の通り、可変容量ポンプ44の出力Lが、原動機46の最大出力Leの近傍となる場合にコントローラ52は、目標圧力を低減し、可変容量ポンプ44の吐出流量Qを確保しつつ、可変容量ポンプ44の出力Lが原動機46の最大出力Leを超えないように制御される。
その後、操作レバー42の入力が解除されて旋回減速状態となると、切換弁38は中立位置に戻り、可変容量ポンプ44と油圧モータ24の油路CLは遮断される。可変容量ポンプ44の容量はゼロ近傍に制御される。油圧モータ24は旋回の慣性力により回転させられるが、閉回路となり、慣性力は油圧モータを介して電気モータを回転させることで電気エネルギーに変換し、インバータを通してキャパシタに蓄電される。その電気エネルギーは次回の旋回加速時時に電気モータの出力となり、油圧モータと連動されて旋回動力となる。
コントローラ52による圧力制御は、圧力検出装置50で検出し、その結果をコントローラ52内のCPU52aとメモリ52bに格納されるプログラムを用いてPID制御に代表されるフィードバック制御で実現することができる。さらに作業装置の態様や操作状況に応じて最適な制御方法を選択することが好ましい。
(実施例2)
続いて、本発明に係るハイブリッド型駆動装置の実施例2について、図5および図6を用いて説明する。
構成は本発明に係るハイブリッド型駆動装置の実施例1とほぼ同じであり、動作プログラムのみが異なる。
油圧モータ24のトルクToは、以下の式(3)で示される。
Figure 2014169555
ここで、Tは出力トルク(N・m)であり、Pは有効圧力であり、qはモータ容量(cm/rev)であり、ηはモータの機械効率である。モータ容量とモータの機械効率は予め定まっていることから、トルクToは、有効圧力で定まる。
一方、油圧モータ24の出力Loは、以下の式(4)で示される。
Figure 2014169555
ここで、Lが出力(kw)であり、Tはトルク(Nm)であり、Nは回転数(min−1)である。従って、トルクと回転数で出力が定まる。
従って、式(3)と式(4)から出力は以下の式であらわされる。
Figure 2014169555
従って、出力は、計測時の有効圧力Pと回転数Nの値で定まり、まず、キャパシタ通常時に油圧モータ24の出力Lである出力Lonの値を計測する(S50)。
続いて、電動・発電機20のトルクTは、以下の式(6)で示される。
Figure 2014169555
ここで、Pは二次出力であり、式(7)で示され、ωは角速度であり、式(8)で示される。
Figure 2014169555
ここで、Vは端子電圧であり、Iは入力電流であり、cosφは力率であり、ηは効率である。
Figure 2014169555
ここで、インピーダンスをZで示せば、I=V/Zで示すことができることから、トルクは次の式(9)で示すことができる。
Figure 2014169555
一方、電動機の出力Lは、以下の式(10)で示される。
Figure 2014169555
従って、出力は、計測時の端子電圧Vの値で定まり、まず、キャパシタ通常時に電動・発電機20の出力Lである出力Lenの値を計測する(S51)。
コントローラ52は、計測したキャパシタ通常時の油圧モータ24と電動・発電機20それぞれの出力の和であるLon+Lenの値をメモリ52bに格納される(S52)。
続いて、コントローラ52は、有効圧力Pと回転数Nの値を検出して、油圧モータ24の出力Lを求める(S53)。
また、コントローラ52は、端子電圧Vと回転数Nの値を検出して、電動・発電機20の出力Lを求める(S54)。
引き続いて、コントローラ52は、メモリ52bに格納したキャパシタ通常時の油圧モータ24と電動・発電機20それぞれの出力の和であるLon+Lenから電動・発電機20の出力Lを減算した値を算出して油圧モータ24の出力Lと比較する(S55)。
出力と算出値が一致する場合は、工程S53に戻る。
出力と算出値が一致しない場合は、油圧モータ24の出力Lを調整して一致させる(S56)。
以上のように制御することで、図6に示すように、油圧モータ及び電動モータの出力トルクを制御することで、旋回駆動時の動作を安定することができるので、建設機械の操作性を向上させることができる。
10 油圧ショベル
11 走行体ユニット
12 旋回機構
13 旋回体ユニット
14 キャブ
15 ブーム
16 アーム
17 バケット
20 電動・発電機
22 駆動軸
24 油圧モータ
26 減速機
28 回転計
30 インバータ
32 蓄電装置
34a、34b リリーフ弁
36 油圧モータユニット
38 切換弁
40 パイロット弁
42 操作レバー
46 原動機
44 可変容量ポンプ
48 制御装置
50 圧力検出装置
52 コントローラ
52a 中央演算素子(CPU)
52b メモリ
52c、52d、52e、52f ADコンバータ
52g DAコンバータ
52 I/Oh
54 信号線
56 信号線
58 信号線
60 信号線
62 信号線
64 信号線
CL 循環路
T タンク

Claims (2)

  1. 旋回装置にトルクを出力する油圧モータ及び電動モータと、原動機により駆動され油圧モータへ圧油を供給する可変容量油圧ポンプと、油圧ポンプの容量を制御する制御装置と、油圧ポンプから油圧モータへ供給される圧油の圧力を検出し制御装置へ入力する圧力検出装置と、電動モータを駆動する蓄電装置と、電気モータの出力トルクの制御を行うインバータと、電動モータの回転速度を検出する検出装置と、蓄電装置から検出される電圧値と油圧ポンプの吐出圧力により電動モータの駆動トルク及び油圧ポンプの吐出流量を制御するコントローラを備え、旋回駆動時の蓄電装置の蓄電電圧と油圧ポンプの吐出圧力により油圧モータ及び電動モータの出力トルクを制御することで目標トルクを安定して出力するハイブリッド型駆動装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド型駆動装置を搭載した建設機械。
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