JP2014168001A - 基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体。 - Google Patents

基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体。 Download PDF

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Abstract

【課題】親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いた基板処理において、親水性ポリマーと疎水性ポリマーにより形成されるパターンの寸法を調整する。
【解決手段】ウェハ上にレジストパターンを形成し(工程S3)、レジストパターン形成後の基板に対して前記ブロック共重合体を塗布する(工程S4)。次いで、ブロック共重合体が塗布された基板を加熱処理して、当該ブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離させる。ポリマーを分離させる加熱処理においては、ウェハ上に塗布されたブロック共重合体に含まれる当該ブロック共重合体の溶剤の濃度を所定の濃度に調整する。
【選択図】図9

Description

本発明は、親水性(極性)を有する親水性(有極性)ポリマーと疎水性を有する(極性を有さない)疎水性(無極性)ポリマーとを含むブロック共重合体を用いた基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体に関する。
例えば半導体デバイスの製造工程では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、当該レジスト膜に所定のパターンを露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などを順次行うフォトリソグラフィー処理が行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。そして、このレジストパターンをマスクとして、ウェハ上の被処理膜のエッチング処理が行われ、その後レジスト膜の除去処理などが行われて、被処理膜に所定のパターンが形成される。
ところで、近年、半導体デバイスのさらなる高集積化を図るため、上述した被処理膜のパターンの微細化が求められている。このため、レジストパターンの微細化が進められており、例えばフォトリソグラフィー処理における露光処理の光を短波長化することが進められている。しかしながら、露光光源の短波長化には技術的、コスト的な限界があり、光の短波長化を進める方法のみでは、例えば数ナノメートルオーダーの微細なレジストパターンを形成するのが困難な状況にある。
そこで、親水性と疎水性の2種類のブロック鎖(ポリマー)から構成されたブロック共重合体を用いたウェハ処理方法が提案されている(特許文献1)。かかる方法では、先ず、ウェハ上に2種類のポリマーに対して中間の親和性を有する中性層を形成する。そして、当該中性層上に例えばレジストにより、いわゆるラインアンドスペースのガイドパターンを形成する。その後、中性層上にブロック共重合体を塗布し、ブロック共重合体を親水性と疎水性の2種類のポリマーに相分離させてラメラ構造を形成する。その後、いずれか一方のポリマーを、例えばエッチング等により選択的に除去することで、ウェハ上に他方のポリマーにより微細なパターンが形成される。そして、このポリマーのパターンをマスクとして被処理膜のエッチング処理が行われ、被処理膜に所定のパターンが形成される。
特開2008−36491号公報
ところで、上述のようなラメラ構造を用いたウェハ処理の一つに、例えば直線状のレジストパターンにより形成されるトレンチの幅を狭めるというものがある。具体的には、図22に示すように、その表面に中性層600が形成されたウェハW上にレジストパターン601を形成し、そのレジストパターン601のスペース部にブロック状重合体を塗布して親水性ポリマー602と疎水性ポリマー603に分離させる。そして、図23に示すように、例えば親水性ポリマー602を選択的に除去することで、レジストパターン601によるスペース部よりさらに幅の狭いトレンチ610が形成される。
しかしながら、図22に示すようなラメラ構造を適正に形成するには、レジストパターン601のスペース部の幅を、交互に配列する親水性ポリマー602と疎水性ポリマー603が奇数層配置されるように形成する必要がある。そして、このレジストパターン601のスペース部の幅が、何らかの不具合により親水性ポリマー602と疎水性ポリマー603が奇数層配置されるものでなくなると、ラメラ構造が適正に形成されなくなるという問題がある。そのため、スペース部の幅が変動しても、安定してトレンチ幅を狭めることができる手法の開発が望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いた基板処理において、ガイドパターンのスペース部の幅が変動しても、安定してトレンチ幅を狭めることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、極性を有する第1のポリマーと、極性を有さない第2のポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理する方法であって、基板上に塗布膜を形成し、当該塗布膜により、平面視において直線状のライン部と直線状のスペース部を有するガイドパターンを形成するガイドパターン形成工程と、前記ガイドパターン形成後の基板に対して前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗布工程と、前記ブロック共重合体を前記第1のポリマーと前記第2のポリマーに相分離させるポリマー分離工程と、前記相分離したブロック共重合体から、前記第1のポリマーを選択的に除去するポリマー除去工程を有し、前記ブロック共重合体塗布工程において塗布される前記ブロック共重合体の膜厚は、(1)前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面が極性を有する場合、相分離後の前記第1のポリマーと前記第2のポリマーによるパターンピッチの1倍〜1.5倍(2)前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面が極性を有しない場合、相分離後の前記第1のポリマーと前記第2のポリマーによるパターンピッチの0.5倍〜1倍であり、前記ブロック共重合体における前記第1のポリマーの分子量の比率は、20%〜40%であることを特徴としている。
本発明によれば、露出面が極性を有するか否かに応じて、基板に塗布するブロック共重合体の膜厚を変化させる。また、ブロック共重合体における第1のポリマーの分子量の比率を20%〜40%としている。それにより、相分離後に半円柱状の第1のポリマーを第2のポリマーの上面で且つ基板に平行に配列させるか、あるいは円柱状の第1のポリマーを第2のポリマー内に基板に平行に配列させることができる。この際、第1のポリマーは、例えばレジストパターンなどによるガイドパターンのスペース部の幅が変動しても、当該スペース部の中心に自動的に配列する。そして、第1のポリマーを選択的に除去することにより例えば第2のポリマーの上面を、下方向に窪んだ状態とすることができる。その結果、例えば第2のポリマーをエッチングすることで、第2のポリマーの窪んだ部分が先ず除去される。これにより、例えばレジストパターンなどによるガイドパターンの間に、スペース部の幅の変動の影響を受けることなく、第2のポリマーにより微細なトレンチを形成することができる。
前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面が極性を有しない場合であって且つブロック共重合体塗布工程において塗布される前記ブロック共重合体の膜厚がパターンピッチの1倍である場合、又は前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面が極性を有する場合であって且つブロック共重合体塗布工程において塗布される前記ブロック共重合体の膜厚がパターンピッチの1.5倍である場合、前記ポリマー除去工程においては、前記第1のポリマーと第2のポリマーが相分離した後の基板にエネルギー線を照射し、次いで、基板に所定の処理液を供給することで、前記第1のポリマーを溶解除去してもよい。
前記第1のポリマーは、前記第2のポリマー内において、円柱状又は半円柱状に、前記基板の上面と平行且つ前記ガイドパターンのライン部と平行に配列し、前記スペース部の幅は、前記円柱状又は半円柱状の前記第1のポリマーの直径よりも大きくてもよい。
前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面は極性を有し、前記露出面は、シリコン酸化膜、又は前記塗布膜の下面に形成された反射防止膜のいずれかであってもよい。
前記第1のポリマーはポリメタクリル酸メチルであり、前記第2のポリマーはポリスチレンであってもよい。
別な観点による本発明によれば、前記基板処理方法を基板処理システムによって実行させるために、当該基板処理システムを制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
また別な観点による本発明によれば、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
本発明によれば、親水性ポリマーと疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いた基板処理において、ガイドパターンのスペース部の幅が変動しても、安定してトレンチ幅を狭めることができる。
本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す平面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す側面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す側面図である。 ウェハ上に塗布されたブロック共重合体を第1のポリマーと第2のポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上に塗布されたブロック共重合体を第1のポリマーと第2のポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上に塗布されたブロック共重合体を第1のポリマーと第2のポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 第1のポリマーを選択的に除去した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のポリマーを所定の厚みエッチングした様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上に塗布されたブロック共重合体を第1のポリマーと第2のポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上に塗布されたブロック共重合体を第1のポリマーと第2のポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ上に塗布されたブロック共重合体を第1のポリマーと第2のポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のポリマーを所定の厚みエッチングした様子を示す縦断面の説明図である。 ウェハ処理の主な工程を説明したフローチャートである。 ウェハ上に反射防止膜が形成された様子を示す縦断面の説明図である。 反射防止膜上にレジストパターンが形成された様子を示す縦断面の説明図である。 レジストパターンのスペース部にブロック共重合体が塗布された様子を示す縦断面の説明図である。 ブロック共重合体を第1のポリマーと第2のポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 ブロック共重合体を第1のポリマーと第2のポリマーに相分離した様子を示す平面の説明図である。 第1のポリマーを選択的に除去した様子を示す縦断面の説明図である。 第2のポリマーを所定の厚みエッチングした様子を示す縦断面の説明図である。 ブロック共重合体の膜厚を増加させた場合に第1のポリマーと第2のポリマーにより形成されるパターンを示す縦断面の説明図である。 従来のウェハ処理においてブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離した様子を示す縦断面の説明図である。 従来のウェハ処理においてウェハ上に疎水性ポリマーのパターンを形成した様子を示す縦断面の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる基板処理を行うための基板処理システム1の構成の概略を示す説明図である。図2及び図3は、基板処理システム1の内部構成の概略を示す側面図である。
基板処理システム1は、図1に示すように複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション10と、ウェハWに所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション11と、処理ステーション11に隣接する露光装置12との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション13とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション10には、カセット載置台20が設けられている。カセット載置台20には、基板処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置する、例えば4つのカセット載置板21が設けられている。
カセットステーション10には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路22上を移動自在なウェハ搬送装置23が設けられている。ウェハ搬送装置23は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板21上のカセットCと、後述する処理ステーション11の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション11には、各種装置を備えた複数例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション11の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション11の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション11のカセットステーション10側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション11のインターフェイスステーション13側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図2に示すように複数の液処理装置、例えばウェハWを現像処理する現像装置30、ウェハW上に有機溶剤を塗布してウェハWを洗浄する洗浄装置31、ウェハW上に反射防止膜を形成する反射防止膜形成装置32ウェハW上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置34、ウェハW上にブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗布装置35が下から順に重ねられている。
例えば現像装置30、洗浄装置31、反射防止膜形成装置32、レジスト塗布装置34、ブロック共重合体塗布装置35は、それぞれ水平方向に3つ並べて配置されている。なお、これら現像装置30、洗浄装置31、反射防止膜形成装置32、中性層形成装置33、レジスト塗布装置34、ブロック共重合体塗布装置35の数や配置は、任意に選択できる。
これら現像装置30、洗浄装置31、反射防止膜形成装置32、レジスト塗布装置34、ブロック共重合体塗布装置35では、例えばウェハW上に所定の塗布液を塗布するスピンコーティングが行われる。スピンコーティングでは、例えば塗布ノズルからウェハW上に塗布液を吐出すると共に、ウェハWを回転させて、塗布液をウェハWの表面に拡散させる。
なお、ブロック共重合体塗布装置35でウェハW上に塗布されるブロック共重合体は、第1のポリマーと第2のポリマーとを有する。第1のポリマーとしては、極性を有する(親水性)ポリマーである親水性ポリマーが用いられ、第2のポリマーとしては、極性を有しない(疎水性)ポリマーである疎水性ポリマーが用いられる。本実施の形態では、親水性(極性)ポリマーとして例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)が用いられ、疎水性(非極性)ポリマーとしては例えばポリスチレン(PS)が用いられる。なお、ブロック共重合体における親水性ポリマーの分子量の比率は20%〜40%であり、好ましくは12〜30%である。また、ブロック共重合体における疎水性ポリマーの分子量の比率は80%〜60%であり、より好ましくは、88%〜70%である。そして、ブロック共重合体は、親水性ポリマーと疎水性ポリマーが、直線的に化合した高分子である。
例えば第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの熱処理を行う熱処理装置40、ブロック共重合体塗布装置35でウェハW上に塗布されたブロック共重合体を親水性ポリマーと疎水性ポリマーに相分離させるポリマー分離装置41、ウェハWを疎水化処理するアドヒージョン装置42、ウェハWの外周部を露光する周辺露光装置43、ウェハWに紫外線を照射する紫外線照射装置44が上下方向と水平方向に並べて設けられている。熱処理装置40は、ウェハWを載置して加熱する熱板と、ウェハWを載置して冷却する冷却板を有し、加熱処理と冷却処理の両方を行うことができる。なお、ポリマー分離装置41もウェハWに対して熱処理を施す装置であり、その構成は熱処理装置40と同様である。また、熱処理装置40、ポリマー分離装置41、アドヒージョン装置42、周辺露光装置43、紫外線照射装置44の数や配置は、任意に選択できる。
例えば第3のブロックG3には、複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有する、ウェハ搬送装置70が複数配置されている。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定の装置にウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えばY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡し装置52と第4のブロックG4の受け渡し装置62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側の隣には、ウェハ搬送装置100が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡し装置にウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション13には、ウェハ搬送装置110と受け渡し装置111が設けられている。ウェハ搬送装置110は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置110は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡し装置、受け渡し装置111及び露光装置12との間でウェハWを搬送できる。
以上の基板処理システム1には、図1に示すように制御部300が設けられている。制御部300は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、基板処理システム1におけるウェハWの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作を制御して、基板処理システム1における後述の剥離処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御部300にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された基板処理システム1を用いて行われるウェハ処理について説明するにあたり、先ず本実施の形態にかかるウェハ処理の原理について説明する。
極性を有する第1のポリマーと極性を有しない第2のポリマーを有するブロック共重合体において、例えば第1のポリマーの分子量の比率を20%〜40%、第2のポリマーの分子量の比率を80%〜60%とすると、ブロック共重合体を第1のポリマーと第2のポリマーに相分離させた後に形成されるパターンは、第1のポリマーが第2のポリマー内において円柱状に配列したものとなる。そして、この相分離後の第1のポリマーによる円柱状のパターンは、ブロック共重合体が塗布されるウェハW上の塗布面の状態により配列する方向が異なる。
ブロック共重合体が塗布される塗布面が、例えば第1のポリマーと第2のポリマーの双方に対して同等のエネルギー差を有する場合、相分離後の第1のポリマーによる円柱状のパターンは、第2のポリマー中において塗布面に対して垂直に配列する。なお、このように第1のポリマーを塗布面に対して垂直に配置する場合は、通常、第1のポリマーと第2のポリマーの双方に対して同等のエネルギー差を有する、即ち、2種類のポリマーに対して中間の親和性を有する中性層がウェハ上に形成される。そして当該中性層が、ブロック共重合体を塗布する塗布面として用いられる。
その一方で、ブロック重合体が、第1のポリマー又は第2のポリマーのいずれかのポリマーとのエネルギー差が小さい塗布面の上に塗布された場合、相分離後の第1のポリマーと第2のポリマーは、前記の塗布面に対して平行に配列する。具体的には、ブロック共重合体が、例えば極性をしない面の上に塗布された場合、例えば図4に示すように、相分離後の第1のポリマー400(極性を有するポリマー)は、極性を有しない塗布面とのエネルギー差が、第2のポリマー401(極性を有しないポリマー)とに比べて大きくなるため、ウェハWの塗布面Wとは接しないように配列する。換言すれば、第2のポリマー401が塗布面Wと接するように配列し、第1のポリマー400は第2のポリマー401内において円柱状に配列する。この際、第1のポリマー400は、ウェハWの塗布面Wに対して平行となる。また、円柱状の第1のポリマー400間の間隔も等しいものとなる。これは、第1のポリマー400と第2のポリマー401との界面のエネルギー差がパターンの全体にわたって等しくなるように、第1のポリマー400と第2のポリマー401が自律的に移動することによる。なお、図4のように、第1のポリマー400が第2のポリマー401内において、ウェハWに対して平行な円柱状に配列するパターンのピッチをLとすると、塗布面Wに塗布されるブロック共重合体の膜厚がLである場合に、このようなパターンを形成する。
次に、ウェハWに塗布するブロック共重合体の膜厚を、パターンのピッチLの半分であるL/2とした場合について述べる。ブロック共重合体の膜厚をL/2とし、その後当該ブロック共重合体を相分離させると、例えば図5に示すように、ウェハWの塗布面W上に第2のポリマー401が層状に配列し、第1のポリマー400は第2のポリマー401上に層状に配列する。しかしながら、一般に、第1のポリマー400は、大気とのエネルギー差よりも第2のポリマー401とのエネルギー差のほうが小さい。そのため、第1のポリマー400は、大気との接触面積が最小となるように、図6に示すように、断面視において半円状の形状となる。
そして、この第1のポリマー400を選択的に除去すると、図7に示すように、第2のポリマー401の上面は、下方向に半円状に窪んだ形状となる。なお、第1のポリマー400の選択的除去にあたっては、例えば第1のポリマー400が親水性のポリマーであるポリメタクリル酸メチルである場合、ウェハWにエネルギー線として例えば紫外線を照射すると、ポリメタクリル酸メチルの結合鎖が切断されると共に、例えば疎水性のポリマーのポリスチレンである第2のポリマー401は架橋反応する。その後、ウェハWに例えば極性有機溶剤であるイソプロピルアルコール(IPA)を供給すると、紫外線照射で結合鎖が切断された親水性ポリマーである第1のポリマー400が溶解して選択的に除去される。一方、第2のポリマー401は、その上面が半円状に窪んだ状態でウェハWの塗布面W上に残る。なお、照射する紫外線の波長は、例えば172nmや222nmである。また、エネルギー線としては、紫外線以外に例えば電子線を用いることができる。
次に、塗布面W上に、残った第2のポリマー401を例えばRIE(Reactive Ion Eching)などのドライエッチングにより所定の時間等方性エッチングすると、第2のポリマー401の膜厚の減少と共に、図8に示すように、第2のポリマー401の窪んでいた部分が先ず除去され、窪んでいなかった部分についてはそのまま残る。その結果、所定の厚みだけ残った第2のポリマー401によってトレンチ401aが形成される。この際、残った第2のポリマー401の膜厚は、エッチングによりL/2よりも小さくなっている。
ここで、本発明者らは、半円柱状の第1のポリマー400間の間隔も等しいものとなる性質に着目し、ライン部とスペース部を有する、いわゆるラインアンドスペースのレジストパターンのスペース部の幅を、半円柱状の第1のポリマー400の直径よりも大きく設定し、当該半円柱状の第1のポリマー400が一本配置されるようにすることに想到した。かかる場合、第1のポリマー400はスペース部の中心に自律的に配列するため、レジストパターンのスペース部の幅が何らかの不具合により所定の幅とならなかった場合でも、第1のポリマー400を依然としてスペース部の中心に配列させることができる。そして、図8に示すように第1のポリマー400の除去及び第2のポリマーの一部除去を行うことで、レジストパターンによるトレンチの幅を狭めることができる。これが本発明の原理の概要である。
なお上記では、極性を有しない塗布面W上にブロック共重合体を塗布した場合の例について説明したが、極性を有する塗布面W上にブロック共重合体を塗布する場合は、塗布するブロック共重合体の膜厚は同じでも、第1のポリマー400と第2のポリマー401によるパターンは異なったものとなる。具体的には、塗布面Wが極性を有する場合にブロック共重合体を例えばパターンピッチLの半分の厚みで塗布すると、相分離後の第1のポリマー400は、図9に示すように、エネルギー差が小さい塗布面W上に層状に配列する。第2のポリマー401は、この第1のポリマー400の上面に層状に配列する。かかる場合、第1のポリマー400は、塗布面Wと接触した状態で安定するので、図6に示す場合とは異なり、この時点では半円柱状とはならない。つまり、塗布面Wが極性を有する場合は、ブロック共重合体の膜厚をL/2とすると、第1のポリマー400による半円柱状のパターンは形成されない。
そこで、塗布するブロック共重合体の膜厚をパターンピッチLと同じにしてやると、図10に示すように、第1のポリマー400は、塗布面W側と、大気側の2層に分かれて配列し、第2のポリマー401は、この2層の第1のポリマー400に挟まれた状態となる。そして、上述の通り、第2のポリマー401の上面に配列した第1のポリマー400は、大気との接触面積を最小とするために、図11に示すように、第2のポリマー401の上面で半円柱状に配列する。したがって、塗布面Wが極性を有する面である場合は、塗布面Wに塗布するブロック共重合体の膜厚はパターンピッチLと同じとし、塗布面Wが極性を有する面である場合は、ブロック共重合体の膜厚はパターンピッチLの半分とすれば、第2のポリマー401の表面に、第1のポリマー400による半円柱状のパターンを配列させることができる。
また、上記では、図6に示すように、第1のポリマー400が半円柱状の形状となる場合、即ち、塗布面Wに塗布されるブロック共重合体の厚みが、塗布面Wが極性を有する面である場合はL、塗布面Wが極性を有さない面である場合は1/2Lである場合について説明しているが、図4に示すように、第1のポリマー400が円柱状になる場合であっても、上述のようにレジストパターンによるトレンチの幅を狭めることは可能である。第1のポリマー400が円柱状になる場合は、塗布面Wが極性を有する面である場合はブロック共重合体の厚みが3/2L、塗布面Wが極性を有さない面である場合はLである。
かかる場合、例えば図12に示すように、先ずドライエッチングにより第2のポリマー401を第1のポリマー400が露出するまでエッチングする。その後、露出した第1のポリマー400に紫外線を照射し、その後イソプロピルアルコールを供給することで、やはり図7のように、第2のポリマー401の上面を下方向に窪ませた状態でウェハW上に残すことができる。なお、図12では、ウェハWの塗布面Wが極性を有さない面である場合の例を示しているが、塗布面Wが極性を有する面である場合についても、ブロック共重合体の厚みが3/2Lである点を除いては、図12の場合と同様である。
本実施の形態にかかる基板処理の方法は以上のような知見に基づくものであり、次に、基板処理システム1を用いて行われるウェハ処理について説明する。図13は、かかるウェハ処理の主な工程の例を示すフローチャートである。
先ず、複数のウェハWを収納したカセットCが、基板処理システム1のカセットステーション10に搬入され、ウェハ搬送装置23によりカセットC内の各ウェハWが順次処理ステーション11の受け渡し装置53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、温度調節される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって反射防止膜形成装置32に搬送され、図14に示すようにウェハW上に反射防止膜410が形成される(図13の工程S1)。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、加熱され、温度調節される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置100によって受け渡し装置54に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってアドヒージョン装置42に搬送され、アドヒージョン処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によってレジスト塗布装置34に搬送され、ウェハWの反射防止膜410上にレジスト液が塗布されて、レジスト膜が形成される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送されて、プリベーク処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって受け渡し装置55に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって周辺露光装置43に搬送され、周辺露光処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって受け渡し装置56に搬送される。次にウェハWは、ウェハ搬送装置100によって受け渡し装置52に搬送され、シャトル搬送装置80によって受け渡し装置62に搬送される。
その後ウェハWは、インターフェイスステーション13のウェハ搬送装置110によって露光装置12に搬送され、露光処理される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置110によって露光装置12から受け渡し装置60に搬送される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、露光後ベーク処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって現像装置30に搬送され、現像される。現像終了後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって熱処理装置40に搬送され、ポストベーク処理される。こうして、図15に示すようにウェハWの反射防止膜410上に、ガイドパターンとして所定のレジストパターン411が形成される(図13の工程S2)。本実施の形態では、レジストパターン411は、ライン部411aとスペース部411bを有する、いわゆるラインアンドスペースのパターンである。なお、スペース部411bの幅は、当該スペース部411bに円柱状または半円柱状の第1のポリマー400が一本配置されるように設定される。また、レジストパターン411の高さは、後述するように、ブロック共重合体412によるパターンピッチLと同じ高さになっている。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によってブロック共重合体塗布装置35に搬送される。ブロック共重合体塗布装置35ではブロック共重合体がウェハWに供給され、図16に示すように、レジストパターン411のスペース部411b内にブロック共重合体412が塗布される(図13の工程S3)。この際、レジストパターン411のライン部411aの厚みはLであるため、スペース部411b内に塗布されたブロック共重合体412の厚みもLとなる。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によってポリマー分離装置41に搬送される。ポリマー分離装置41では、ウェハWに所定の温度の熱処理が行われる。そうすると、図17及び図18に示すようにウェハW上のブロック共重合体412が、親水性ポリマーである第1のポリマー400と疎水性ポリマーである第2のポリマー401に相分離される(図13の工程S4)。
ここで、上述したようにブロック共重合体412において、第1のポリマー400の分子量の比率は20%〜40%であり、第2のポリマー401の分子量の比率は80%〜60%である。そして、本実施の形態においては、ブロック共重合体412が塗布された塗布面W、換言すれば、レジストパターン411のスペース部411bから露出する露出面は反射防止膜410であり、この反射防止膜410は親水性(極性を有する)の膜である。そうすると、工程S4において、図17及び図18に示すように第1のポリマー400は、反射防止膜410側に層状に配列すると共に、第2のポリマー401の上面に半円柱状に配列する。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって紫外線照射装置44に搬送され、紫外線が照射される(図13の工程S5)。これにより、第1のポリマー400は結合鎖が切断され、例えば有機溶剤に可溶となる。
次いでウェハWは、ウェハ搬送装置70によって洗浄装置31に搬送され、有機溶剤で洗浄されることで有機溶剤に可溶と第1のポリマー400が、図19に示すように、第2のポリマー401の上面から選択的に除去される(図13の工程S6)。なお、この際、反射防止膜410の上面に配列した第1のポリマー400はそのまま残る。
その後ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって受け渡し装置50に搬送され、その後カセットステーション10のウェハ搬送装置23によって所定のカセット載置板21のカセットCに搬送される。
その後、カセットCは基板処理システム1の外部に設けられたエッチング処理装置に搬送され、第2のポリマー402がドライエッチング処理される(図13の工程S7)。なお、この際、第2のポリマー401と反射防止膜410との間に配列していた第1のポリマー400も同様にエッチングされる。その結果、図20に示すように、レジストパターン411のライン部411aの間に、第2のポリマー401によりトレンチ401aが形成される。そして、この第2のポリマー401をマスクとして反射防止膜410及びウェハWがエッチング処理され、ウェハWに所定のパターンが形成される。
以上の実施の形態によれば、ブロック共重合体412が塗布される塗布面Wが極性を有するか否かに応じて、ウェハWに塗布するブロック共重合体412の膜厚を変化させる。また、ブロック共重合体412における第1のポリマー400の分子量の比率を20%〜40%としている。そのため、ブロック共重合体412を相分離させることにより、半円柱状の第1のポリマー400を第2のポリマーの上面で且つウェハWの上面に平行に配列させることができる。この際、第1のポリマー400は、例えばレジストパターン411などによるガイドパターンのスペース部411bの幅が、例えばラメラ構造で所定の配列とすることができないほどに変動した場合であっても、当該スペース部411bの中心に自律的に配列する。そして、半円柱状の第1のポリマー400を選択的に除去することにより例えば第2のポリマー401の上面を、下方向に窪んだ状態とすることができる。その結果、例えば第2のポリマー401をエッチングすることで、第2のポリマー401の窪んだ部分が先ず除去される。これにより、例えばレジストパターン411の中心部に、スペース部411bの幅の変動の影響を受けることなく、第2のポリマー401により微細なトレンチを形成することができる。
以上の実施の形態では、第1のポリマー400を第2のポリマーの上面に半円柱状に配列させた場合の一例について説明したが、既述の通り、第1のポリマー400を第2のポリマー401の内部に円柱状に配列させてもよい。ただし、第1のポリマー400を第2のポリマー401の上面に半円柱状に形成した場合は、第1のポリマー400を選択的に除去するにあたり、第2のポリマー401をドライエッチングして第1のポリマー400を露出させる必要がないので、第1のポリマー400を第2のポリマー401の上面に半円柱状に形成するほうがより好ましい。換言すれば、ブロック共重合体412が塗布される塗布面Wが極性を有する場合は、ブロック共重合体412の膜厚をLに、塗布面Wが極性を有しない場合は、ブロック共重合体412の膜厚をL/2とすることがより好ましい。
なお、ブロック共重合体412の膜厚をさらに増加させると、円柱状の第1のポリマー400の上方に、例えば図21に示すように、間に第2のポリマー401を挟んで、さらに半円柱状の第1のポリマー400が配列する。図21は、極性を有しない塗布面W上に3L/2の厚みでブロック共重合体412を塗布して相分離させた状態の一例を描図している。この際、第1のポリマー400は、各第1のポリマー400間の距離が均等になるように断面視において、正三角形状に配置される。そのため、平面視で見ると、円柱状の第1のポリマー400と半円柱状の第1のポリマー400とは互い違いに配列するため、第2のポリマー401によるトレンチを適正に形成することができない。したがって、ブロック共重合体412の膜厚は、円柱状の第1のポリマー400の上方に、さらに半円柱状の第1のポリマー400が配列することがない膜厚とする必要がある。具体的には、ブロック共重合体412が塗布される塗布面Wが極性を有する場合は、ブロック共重合体412の膜厚はパターンのピッチLの1倍〜1.5倍、塗布面Wが極性を有しない場合は、ブロック共重合体412の膜厚は、ピッチLの0.5倍〜1倍とする必要がある。
なお、以上の実施の形態では、レジストパターン411のスペース部411bの幅は、半円柱状または円柱状の第1のポリマー400が一本配列するように設定したが、スペース部411bの幅の設定は本実施の形態の内容に限定されない。例えば、スペース部411bの幅を、第1のポリマー400が二本以上配列するように設定してもよく、スペース部411b幅をどのように設定するかは任意に設定が可能である。いずれの場合においても、第1のポリマー400がスペース部411bに一本配列するように、スペース部411bの幅が半円柱状または円柱状の第1のポリマー400の直径よりも大きければ、第1のポリマー400はスペース部411bに、平面視において等間隔に配列する。
以上の実施の形態では、極性を有する塗布面WがウェハW上に形成された反射防止膜410であったが、極性を有する塗布面Wとしては、例えばシリコン酸化膜など、ウェハW上に形成された他の親水性の膜であってもよい。また、極性を有さない塗布面Wとしては、例えばウェハW上に形成されたポリスチレンの膜など、疎水性の膜であってもよい。ただし、塗布面Wが第1のポリマー400と第2のポリマー401の双方に対して同程度のエネルギー差を有する場合、即ち、塗布面Wが第1のポリマー400と第2のポリマー401に対して中間の親和性を有する中性層である場合、既述のように、第1のポリマー400は塗布面Wに対して垂直に配列するため、中性層をブロック共重合体の塗布面Wとして用いることはできない。
なお、以上の実施の形態では、第1のポリマー400を選択的に除去するにあたり、例えば有機溶剤によるウェットエッチングを用いたが、第1のポリマー400をドライエッチングにより選択的に除去してもよい。
また、以上の実施の形態では、図4、図12に示すように、第1のポリマー400が第2のポリマー401内において、ウェハWに対して平行な円柱状に配列する場合、第2のポリマー401をドライエッチングした後に第1のポリマーに紫外線を照射する場合の例について説明したが、紫外線の照射は第2のポリマー401をドライエッチングする前に行ってもよい。かかる場合、紫外線照射を行った後に第2のポリマー401をドライエッチングしてもよく、紫外線照射を行った後にイソプロピルアルコールを供給し、その後ドライエッチングを行ってもよい。本発明者らによれば、紫外線照射後、ドライエッチング前にイソプロピルアルコールを供給した場合でも、第2のポリマーにイソプロピルアルコールが浸透し、第1のポリマー400を溶解させることができる。
紫外線照射後、ドライエッチング前にイソプロピルアルコールを供給することで、ウェハ処理のスループットを向上させることができる。即ち、ドライエッチング後にイソプロピルアルコールを供給する場合、イソプロピルアルコールにより第1のポリマー400を除去した後に、再度工程S7においてドライエッチングを行うため、基板処理システム1と外部のエッチング処理装置との間でウェハWのやり取りが2度起こることになる。この点、ドライエッチング前にイソプロピルアルコールを供給してあらかじめ第1のポリマー400を溶解させておけば、
エッチング処理装置でドライエッチングにより第2のポリマーを除去した後に、再度第1のポリマー400の除去のためにウェハWをエッチング処理装置から基板処理システム1に搬送する必要がない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、例えば親水性を有する親水性ポリマーと疎水性を有する疎水性ポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理する際に有用である。
1 基板処理システム
30 現像装置
31 洗浄装置
32 反射防止膜形成装置
33 中性層形成装置
34 レジスト塗布装置
35 ブロック共重合体塗布装置
40 熱処理装置
156 ブロック共重合体供給ユニット
190 ミキサー
300 制御部
400 第1のポリマー
401 第2のポリマー
410 反射防止膜
411 レジストパターン
412 ブロック共重合体
W ウェハ
塗布面

Claims (7)

  1. 極性を有する第1のポリマーと、極性を有さない第2のポリマーとを含むブロック共重合体を用いて、基板を処理する方法であって、
    基板上に塗布膜を形成し、当該塗布膜により、平面視において直線状のライン部と直線状のスペース部を有するガイドパターンを形成するガイドパターン形成工程と、
    前記ガイドパターン形成後の基板に対して前記ブロック共重合体を塗布するブロック共重合体塗布工程と、
    前記ブロック共重合体を前記第1のポリマーと前記第2のポリマーに相分離させるポリマー分離工程と、
    前記相分離したブロック共重合体から、前記第1のポリマーを選択的に除去するポリマー除去工程を有し、
    前記ブロック共重合体塗布工程において塗布される前記ブロック共重合体の膜厚は、
    (1)前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面が極性を有する場合、相分離後の前記第1のポリマーと前記第2のポリマーによるパターンピッチの1倍〜1.5倍
    (2)前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面が極性を有しない場合、相分離後の前記第1のポリマーと前記第2のポリマーによるパターンピッチの0.5倍〜1倍
    であり、
    前記ブロック共重合体における前記第1のポリマーの分子量の比率は、20%〜40%であることを特徴とする、基板処理方法。
  2. 前記第1のポリマーは、前記第2のポリマー内において、円柱状又は半円柱状に、前記基板の上面と平行且つ前記ガイドパターンのライン部と平行に配列し、
    前記スペース部の幅は、前記円柱状又は半円柱状の前記第1のポリマーの直径よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面が極性を有しない場合であって且つブロック共重合体塗布工程において塗布される前記ブロック共重合体の膜厚がパターンピッチの1倍である場合、又は前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面が極性を有する場合であって且つブロック共重合体塗布工程において塗布される前記ブロック共重合体の膜厚がパターンピッチの1.5倍である場合、
    前記ポリマー除去工程においては、前記第1のポリマーと第2のポリマーが相分離した後の基板にエネルギー線を照射し、次いで、基板に所定の処理液を供給することで、前記第1のポリマーを溶解除去することを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の基板処理方法。
  4. 前記ガイドパターンのスペース部から露出する露出面は極性を有し、
    前記露出面は、シリコン酸化膜、又は前記塗布膜の下面に形成された反射防止膜のいずれかであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理方法。
  5. 前記第1のポリマーはポリメタクリル酸メチルであり、
    前記第2のポリマーはポリスチレンであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の基板処理方法を基板処理システムによって実行させるために、当該基板処理システムを制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
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