JP2014167603A - 像安定化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対物レンズと接眼レンズとを固設した筐体に対して搖動自在に装着された外枠と、外枠に対して回動自在に装着された正立プリズム保持枠とを有するジンバル懸架装置の正立プリズム保持枠に前記正立プリズムを固設し、正立プリズムに手振れを検出する角速度検出手段を装着し、前記外枠及び正立プリズム保持枠を回動させる手段として2基のボイスコイルモータ(VCM)を備え、前記VCMそれぞれはコイルの中心部に位置検出素子を装着した中空コイル部材を装着した第1のヨーク部と、永久磁石を装着した第2のヨーク部を所定間隔のギャップを持つよう対向配置し、第1のヨーク部と第2のヨーク部が相対的に可動可能にしたVCMでジンバル懸架装置を回動させる像安定化装置。
【選択図】図5
Description
更に言うと、この発明の課題は、単眼鏡及び双眼鏡等の光学装置が振動等を受けることで生じる手振れによって、光学装置の光軸に対する観察物体から射出される光束の射出角度が変動することによって生じる観察像の劣化を補償する単眼鏡及び双眼鏡の像安定化装置を提供することである。
(1)正立プリズムを対物レンズと接眼レンズとの間に配置した単眼鏡光学系又は双眼鏡光学系に適用可能な、手振れによって生じる観察像の劣化を補償する像安定化装置であって、
対物レンズと接眼レンズとを固設した筺体に、前記対物レンズと接眼レンズとを通る光軸に対して左右方向に延びる回動軸を持つように装着されたジンバル懸架装置を備え、
前記回動軸は前記光軸に直交する、互いに共通の回動軸線を有し、
前記ジンバル懸架装置は、前記回動軸により回動可能に支持され、且つ正立プリズムを固設する正立プリズム支持枠と、正立プリズムまたは正立プリズム支持枠に装着され、且つ手振れで生じる正立プリズムの角度変位を検出する角速度検出素子と、正立プリズム支持枠を回動させるボイスコイルモータとを備え、
前記ボイスコイルモータは、中空コイルの中心部に位置検出素子を装着した中空コイル部材を装着した第1のヨーク部と、この第1のヨーク部の中空コイルが装着された面に垂直方向に磁界を生成する永久磁石を装着した第2のヨーク部とを備え、第1のヨーク部と第2のヨーク部とが所定間隔のギャップを以って相対向するように、かつ相対的に可動可能に配置されることを特徴とする像安定化装置であり、
(2)正立プリズムを対物レンズと接眼レンズとの間に配置した単眼鏡光学系又は双眼鏡光学系に適用可能な、手振れによって生じる観察像の劣化を補償する像安定化装置であって、
対物レンズと接眼レンズとを固設した筺体に、前記対物レンズと接眼レンズとを通る光軸に対して左右方向に延びると共に該光軸に直交し、互いに共通する第一の共通回動軸線を有する第一の回動軸と、上下方向に延びると共に該光軸に直交し、互いに共通する第二の共通回動軸線を有する第二の回動軸とを持つように装着されたジンバル懸架装置を備え、
前記ジンバル懸架装置は、2本の回動軸のうちの第1の回動軸を持った外枠と、外枠の内側に装着された2本の回動軸のうちの第2の回動軸を持った正立プリズムを固設する正立プリズム支持枠とを有し、正立プリズムまたは正立プリズム支持枠には手振れで生じる正立プリズムの角度変位を検出する角速度検出素子と、外枠および正立プリズム支持枠をそれぞれ回動させる2基のボイスコイルモータとを備え、
前記ボイスコイルモータそれぞれは、中空コイルの中心部に位置検出素子を装着した中空コイル部材を装着した第1のヨーク部と、この第1のヨーク部の中空コイルが装着された面に垂直方向に磁界を生成する永久磁石を装着した第2のヨーク部とを備え、第1のヨーク部と第2のヨーク部とが所定間隔のギャップを以って相対向するように、かつ相対的に可動可能に配置されることを特徴とする像安定化装置であり、
(3)ボイスコイルモータを構成する第2のヨーク部に対面する第1のヨーク部の面の形状が、第2のヨーク部に装着した永久磁石の、第1のヨーク部に対向する面の形状と同じであることを特徴とする前記(1)、又は(2)に記載の像安定化装置であり、
(4)前記第1のヨーク部と第2のヨーク部とが分離して成ることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の像安定化装置であり、
(5)ジンバル懸架装置の外枠に中空コイルの中心部に位置検出素子を備えた中空コイル部材を装着した第1のヨーク部を固設し、前記第1のヨーク部に対向して、永久磁石を装着した第2のヨーク部を筐体側に固設し、またジンバル懸架装置の正立プリズム支持枠に永久磁石を装着した第2のヨーク部を固設し、この第2のヨーク部に対向して配置され、かつ中空コイルの中心部に位置検出素子を備えた中空コイル部材を装着した第1のヨーク部をジンバル懸架装置の外枠に固設したことを特徴とする前記(2)記載の像安定化装置である。
この発明に係る像安定化装置は、ジンバル懸架装置の外枠に中空コイルの中心部に位置検出素子を備えた中空コイル部材を装着した第1のヨーク部を固設し、前記第1のヨーク部に対向して、永久磁石を装着した第2のヨーク部を筐体側に固設し、またジンバル懸架装置の正立プリズム支持枠に永久磁石を装着した第2のヨーク部を固設し、この第2のヨーク部に対向して配置され、かつコイルの中心部に位置検出素子を備えた中空コイル部材を装着した第1のヨーク部をジンバル懸架装置の外枠に固設することによって、駆動信号系のケーブルの配線を簡略化することができる。
この発明に係る像安定化装置が、双眼鏡に適用される場合には、例えば図2に示されるように、図1で示した一対の単眼鏡の像安定化装置4、4´が、それぞれの光軸6、6´が平行になるように、連結部材Rで連結して成る双眼鏡5に組み込まれる。
この発明においては、直線運動を実現するために採用されるボイスコイルモータをジンバル懸架装置に組み込むことにより、ジンバル懸架装置における回動運動乃至搖動運動を実現する。
図3に示されるように、一般的なボイスコイルモータは、U字型の鉄心からなる固定ヨーク31と、該固定ヨークの内側の対向する1面に装着された永久磁石32と固定ヨーク31の内側の他の1面で構成されるギャップ34内で移動可能な中空コイル33と、中空コイル33の中央部に設置した位置検出素子36で構成される。なお35は中空コイルを支持するプリント基板等の支持板を示す。
図8に示されるように、ジンバル懸架装置10の外枠53を駆動するボイスコイルモータ57は、筐体8側に永久磁石32aを装着した第2のヨーク部42aを固定子として固着し、永久磁石32aに対向して中空コイル33aを装着した第1のヨーク部41aを所定間隔のギャップをもって外枠53に移動子として固着し、ジンバル懸架装置10の正立プリズム支持枠54を駆動するボイスコイルモータ58は、永久磁石32bを装着した第2のヨーク部42bを移動子として正立プリズム支持枠54に固着し、永久磁石32bに対向して中空コイル33bを装着した第1のヨーク部41bを所定間隔のギャップをもって外枠53に固定子として固着している。
1a、1b プリズム
2 対物レンズ
3 接眼レンズ
4、4‘ 単眼鏡
5 双眼鏡
6 光軸
10 ジンバル懸架装置
31 固定ヨーク
32、32a、32b 永久磁石
33、33a、33b 中空コイル
34、44 ギャップ
35、43 支持板
36 位置検出素子
41、41a、41b 第1のヨーク部
42、42a、42b 第2のヨーク部
51 垂直軸
52 水平軸
53 外枠
54、54a 正立プリズム支持枠
55、56 軸受
57、58、57a ボイスコイルモータ
59 2軸角速度検出素子
59a 1軸角速度検出素子
61a 電源線
61b 位置信号線
62 取付補助部材
Claims (5)
- 正立プリズムを対物レンズと接眼レンズとの間に配置した単眼鏡光学系又は双眼鏡光学系に適用可能な、手振れによって生じる観察像の劣化を補償する像安定化装置であって、
対物レンズと接眼レンズとを固設した筺体に、前記対物レンズと接眼レンズとを通る光軸に対して左右方向に延びる回動軸を持つように装着されたジンバル懸架装置を備え、
前記回動軸は前記光軸に直交する、互いに共通の回動軸線を有し、
前記ジンバル懸架装置は、前記回動軸により回動可能に支持され、且つ正立プリズムを固設する正立プリズム支持枠と、正立プリズムまたは正立プリズム支持枠に装着され、且つ手振れで生じる正立プリズムの角度変位を検出する角速度検出素子と、正立プリズム支持枠を回動させるボイスコイルモータとを備え、
前記ボイスコイルモータは、中空コイルの中心部に位置検出素子を装着した中空コイル部材を装着した第1のヨーク部と、この第1のヨーク部の中空コイルが装着された面に垂直方向に磁界を生成する永久磁石を装着した第2のヨーク部とを備え、第1のヨーク部と第2のヨーク部とが所定間隔のギャップを以って相対向するように、かつ相対的に可動可能に配置されることを特徴とする像安定化装置。 - 正立プリズムを対物レンズと接眼レンズとの間に配置した単眼鏡光学系又は双眼鏡光学系に適用可能な、手振れによって生じる観察像の劣化を補償する像安定化装置であって、
対物レンズと接眼レンズとを固設した筺体に、前記対物レンズと接眼レンズとを通る光軸に対して左右方向に延びると共に該光軸に直交し、互いに共通する第一の共通回動軸線を有する第一の回動軸と、上下方向に延びると共に該光軸に直交し、互いに共通する第二の共通回動軸線を有する第二の回動軸とを持つように装着されたジンバル懸架装置を備え、
前記ジンバル懸架装置は、2本の回動軸のうちの第1の回動軸を持った外枠と、外枠の内側に装着された2本の回動軸のうちの第2の回動軸を持った正立プリズムを固設する正立プリズム支持枠とを有し、正立プリズムまたは正立プリズム支持枠には手振れで生じる正立プリズムの角度変位を検出する角速度検出素子と、外枠および正立プリズム支持枠をそれぞれ回動させる2基のボイスコイルモータとを備え、
前記ボイスコイルモータそれぞれは、中空コイルの中心部に位置検出素子を装着した中空コイル部材を装着した第1のヨーク部と、この第1のヨーク部の中空コイルが装着された面に垂直方向に磁界を生成する永久磁石を装着した第2のヨーク部とを備え、第1のヨーク部と第2のヨーク部とが所定間隔のギャップを以って相対向するように、かつ相対的に可動可能に配置されることを特徴とする像安定化装置。 - ボイスコイルモータを構成する第2のヨーク部に対面する第1のヨーク部の面の形状が、第2のヨーク部に装着した永久磁石の、第1のヨーク部に対向する面の形状と同じであることを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の像安定化装置。
- 前記第1のヨーク部と第2のヨーク部とが分離して成ることを特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載の像安定化装置。
- ジンバル懸架装置の外枠に中空コイルの中心部に位置検出素子を備えた中空コイル部材を装着した第1のヨーク部を固設し、前記第1のヨーク部に対向して、永久磁石を装着した第2のヨーク部を筐体側に固設し、またジンバル懸架装置の正立プリズム支持枠に永久磁石を装着した第2のヨーク部を固設し、この第2のヨーク部に対向して配置され、かつ中空コイルの中心部に位置検出素子を備えた中空コイル部材を装着した第1のヨーク部をジンバル懸架装置の外枠に固設したことを特徴とする請求項2記載の像安定化装置。
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