JP2014167180A - 帽子の製造方法 - Google Patents
帽子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014167180A JP2014167180A JP2013038810A JP2013038810A JP2014167180A JP 2014167180 A JP2014167180 A JP 2014167180A JP 2013038810 A JP2013038810 A JP 2013038810A JP 2013038810 A JP2013038810 A JP 2013038810A JP 2014167180 A JP2014167180 A JP 2014167180A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crown
- front side
- lotus
- press molding
- mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Abstract
クラウンの保形性を高めるだけでなく、クラウンの前部を、曲率半径が小さく、見た目が自然で綺麗な略球面状とすることも容易な帽子の製造方法を提供する。
【解決手段】
複数枚のレンゲを互いに繋ぎ合せることによりクラウンが略半球状とされた帽子の製造方法を、(1)クラウンの前部を形成する前側レンゲ11,12のみを、雄型51における略球面状の凸面51aと雌型52の略球面状の凹面52aとの間でプレスしながら加熱することにより、前側レンゲ11,12を略球面状に成形するプレス成形工程と、(2)プレス成形工程を終えた前側レンゲ11,12に、他のレンゲを繋ぎ合せて略半球状のクラウンを得るクラウン形成工程と、(3)クラウン形成工程を終えたクラウンを型入れしてクラウンのシワを伸ばす型入工程とを経るものとした。
【選択図】図4
Description
複数枚のレンゲを互いに繋ぎ合せることによりクラウンが略半球状とされた帽子の製造方法であって、
クラウンの前部を形成する前側レンゲのみを、略球面状の凸面を有する雄型の該凸面と略球面状の凹面を有する雌型の該凹面との間でプレスしながら加熱することにより、前側レンゲを略球面状に成形するプレス成形工程と、
プレス成形工程を終えた前側レンゲに、他のレンゲ(前側レンゲ以外のレンゲという意味。以下同じ。)を繋ぎ合せて略半球状のクラウンを得るクラウン形成工程と、
クラウン形成工程を終えたクラウンを型入れしてクラウンのシワを伸ばす型入工程と
を経ることを特徴とする帽子の製造方法
を提供することによって解決される。
本発明の帽子の製造方法は、図1に示すように、略二等辺三角形状の複数枚のレンゲ11〜16の側縁同士を互いに繋ぎ合せることによりクラウン10が略半球状とされた帽子を製造するものである。クラウン10を形成するレンゲの枚数は、特に限定されるものではないが、本実施態様においては、クラウン10の左前部を形成する左前レンゲ11と、クラウン10の右前部を形成する右前レンゲ12と、クラウン10の左側部を形成する左横レンゲ13と、クラウン10の右側部を形成する右横レンゲ14と、クラウン10の左後部を形成する左後レンゲ15と、クラウン10の右後部を形成する右後レンゲ16とで構成される計6枚のレンゲ11〜16でクラウン10を構成している。以下においては、クラウン10の前部を形成する左前レンゲ11と右前レンゲ12とを合わせて「前側レンゲ11,12」と表記することがある。
(1)クラウン10の前部を形成する前側レンゲ11,12をプレスしながら加熱することにより略球面状に成形するプレス成形工程と、
(2)プレス成形工程を終えた前側レンゲ11,12に、他のレンゲ13〜16を繋ぎ合せて略半球状のクラウン10を得るクラウン形成工程と、
(3)クラウン形成工程を終えたクラウン10を型入れしてクラウン10のシワを伸ばす型入工程と
を経るものとなっている。以下、各工程について、順番に詳しく説明する。
プレス成形工程は、図3〜5に示すように、前側レンゲ11,12を、プレス型50でプレスしながら加熱することにより、略球面状に成形する工程となっている。本実施態様において、前側レンゲ11,12は、左前レンゲ11の側部と右前レンゲ12の側部とを縫い合わせたものとなっており、予め緩やか(曲率半径の大き)な略球面状に形成されている。このように、前側レンゲ11,12を予め略球面状に形成しておくことにより、前側レンゲ11,12を後述する雄型51の凸面51aと雌型52の凹面52aとにある程度沿わせた状態で設置することが可能になる。したがって、雄型51や雌型52に対する前側レンゲ11,12の位置合わせが容易となり、前側レンゲ11,12を所望の形状に成形することが可能になる。
プレス成形工程を終えると、続いて、クラウン成形工程を行う。クラウン成形工程は、図2に示すように、プレス成形工程を終えた前側レンゲ11,12に、他のレンゲ13〜16を繋ぎ合せて略半球状のクラウン10を得る工程である。他のレンゲ13〜16は、前側レンゲ11,12に繋ぎ合せる前に、予め互いに繋ぎ合せていてもよいし、前側レンゲ11,12にレンゲ13,14を繋ぎ合せ、さらにレンゲ15,16を繋ぎ合せるようにしてもよい。レンゲ11〜16を互いに繋ぎ合せる方法は、通常、ミシンなどを用いて各生地を縫合することによって行われる。このとき、レンゲ11〜16の境界部には、通常、帯材20(図2を参照)が縫い合わせられる。
クラウン成形工程を終えると、続いて、型入工程を行う。型入工程は、クラウン形成工程を終えたクラウン10を型入れしてクラウン10のシワを伸ばす工程である。型入れは、略半球状に形成された型(通常、加熱されている。)をクラウン10の内側に挿入した状態で、クラウン10の外面を手などで押さえ付けることなどにより行う。この型入工程によって、シワを伸ばしてクラウン10の形を整えたり、ビン皮などをクラウン10に馴染ませたりすることが可能である。型入工程に用いる型としては、従来から用いられている各種のものを使用することができる。
本発明の帽子の製造方法は、略半球状のクラウンを備えた各種の帽子を製造するのに用いることができる。略半球状のクラウンを備えた帽子としては、野球帽のようにクラウン前部の下縁に鍔(前鍔)を備えたキャップ型のもののほか、クラウン全周部の下縁に鍔(プリム)を備えたハット型のものなどが例示される。本発明の帽子の製造方法は、クラウンの保形性を向上させることができるものであるため、着用や洗濯などによるクラウンの型崩れが問題となりやすい、野球帽などの運動帽や、通学帽や、作業帽など、頻繁な着用と洗濯が想定される帽子を製造するのに特に好適である。
11 左前レンゲ(前側レンゲ)
12 右前レンゲ(前側レンゲ)
13 左横レンゲ
14 右横レンゲ
15 左後レンゲ
16 右後レンゲ
20 帯材
30 ビン皮
40 鍔
50 プレス型
51 雄型
51a 凸面
51b 蒸気孔
52 雌型
52a 凹面
53 蒸気拡散シート
54 蒸気拡散シート
Claims (7)
- 複数枚のレンゲを互いに繋ぎ合せることによりクラウンが略半球状とされた帽子の製造方法であって、
クラウンの前部を形成する前側レンゲのみを、略球面状の凸面を有する雄型の該凸面と略球面状の凹面を有する雌型の該凹面との間でプレスしながら加熱することにより、前側レンゲを略球面状に成形するプレス成形工程と、
プレス成形工程を終えた前側レンゲに、他のレンゲを繋ぎ合せて略半球状のクラウンを得るクラウン形成工程と、
クラウン形成工程を終えたクラウンを型入れしてクラウンのシワを伸ばす型入工程と
を経ることを特徴とする帽子の製造方法。 - プレス成形工程を行う前側レンゲが、縫合によって予め略球面状に形成されたものであり、
プレス成形工程によって、その曲率半径がさらに小さくなるように前側レンゲが変形される請求項1記載の帽子の製造方法。 - プレス成形工程における前側レンゲの加熱が、雄型の凸面及び/又は雌型の凹面に設けられた複数の蒸気孔から吹き付けられる加圧蒸気によって行われ、
前記複数の蒸気孔から前側レンゲに吹き付けられる加圧蒸気が、雄型の凸面及び/又は雌型の凹面を覆う蒸気拡散シートで拡散されるようにした請求項1又は2記載の帽子。 - プレス成形工程における前側レンゲの加熱が、雄型の凸面及び/又は雌型の凹面に設けられた複数の蒸気孔から吹き付けられる加圧蒸気によって行われ、
前記複数の蒸気孔が、雄型の凸面及び/又は雌型の凹面における前側レンゲの中心部をプレスする部分で密に配置された請求項1〜3いずれか記載の帽子の製造方法。 - プレス成形工程を行う前側レンゲの面積が、50〜500cm2とされた請求項1〜4いずれか記載の帽子の製造方法。
- プレス成形工程を行う前側レンゲが、熱可塑性樹脂繊維からなる生地である請求項1〜5いずれか記載の帽子の製造方法。
- プレス成形工程を行う前側レンゲが、表地と裏地とをホットメルト接着剤で張り合わせたものである請求項1〜6いずれか記載の帽子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013038810A JP6025611B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 帽子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013038810A JP6025611B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 帽子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014167180A true JP2014167180A (ja) | 2014-09-11 |
JP6025611B2 JP6025611B2 (ja) | 2016-11-16 |
Family
ID=51616999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013038810A Active JP6025611B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 帽子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6025611B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016102278A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社シオジリ製帽 | 帽子の製造方法及び帽子 |
CN107183824A (zh) * | 2016-03-15 | 2017-09-22 | 辉煌(香港)有限公司 | 一种制造头饰的方法及其头饰 |
KR101848290B1 (ko) * | 2017-08-10 | 2018-04-12 | 주식회사 피앤지아이엔씨 | 크라운 전면부 제조방법 및 그를 이용한 모자 |
JP2019081992A (ja) * | 2017-05-01 | 2019-05-30 | 株式会社シオジリ製帽 | 帽子及び帽子の製造方法 |
KR102035337B1 (ko) * | 2018-11-14 | 2019-10-22 | 홍승현 | 봉재선이 없는 모자 제조 장치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114617329A (zh) * | 2020-12-14 | 2022-06-14 | 黄雅昌 | 帽子与帽子成形方法 |
US20220211137A1 (en) | 2020-12-14 | 2022-07-07 | Ya-Chang Hwang | Cap and method for forming the same |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49116397A (ja) * | 1973-03-09 | 1974-11-07 | ||
JPS5319095U (ja) * | 1976-07-15 | 1978-02-18 | ||
JPH0651237U (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-12 | 株式会社フジコー | 成形帽子 |
JPH08126799A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Kunio Yoshino | 繊維製品矯正装置 |
JP2009102751A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-14 | Katamasa Corp | 帽子の製造方法並びにそれに使用するネットシート及び帽子成型具 |
JP2012162828A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Shiojiri Seibo:Kk | 帽子及び帽子の製造方法 |
-
2013
- 2013-02-28 JP JP2013038810A patent/JP6025611B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49116397A (ja) * | 1973-03-09 | 1974-11-07 | ||
JPS5319095U (ja) * | 1976-07-15 | 1978-02-18 | ||
JPH0651237U (ja) * | 1992-12-25 | 1994-07-12 | 株式会社フジコー | 成形帽子 |
JPH08126799A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Kunio Yoshino | 繊維製品矯正装置 |
JP2009102751A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-14 | Katamasa Corp | 帽子の製造方法並びにそれに使用するネットシート及び帽子成型具 |
JP2012162828A (ja) * | 2011-02-08 | 2012-08-30 | Shiojiri Seibo:Kk | 帽子及び帽子の製造方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016102278A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社シオジリ製帽 | 帽子の製造方法及び帽子 |
CN107183824A (zh) * | 2016-03-15 | 2017-09-22 | 辉煌(香港)有限公司 | 一种制造头饰的方法及其头饰 |
CN107183824B (zh) * | 2016-03-15 | 2021-11-23 | 辉煌(香港)有限公司 | 一种制造头饰的方法及其头饰 |
JP2019081992A (ja) * | 2017-05-01 | 2019-05-30 | 株式会社シオジリ製帽 | 帽子及び帽子の製造方法 |
JP7486216B2 (ja) | 2017-05-01 | 2024-05-17 | 株式会社シオジリ製帽 | 帽子 |
KR101848290B1 (ko) * | 2017-08-10 | 2018-04-12 | 주식회사 피앤지아이엔씨 | 크라운 전면부 제조방법 및 그를 이용한 모자 |
KR102035337B1 (ko) * | 2018-11-14 | 2019-10-22 | 홍승현 | 봉재선이 없는 모자 제조 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6025611B2 (ja) | 2016-11-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6025611B2 (ja) | 帽子の製造方法 | |
EP3484318B1 (en) | Cap and method of manufacturing cap | |
US7214120B2 (en) | Brassiere having a spacer fabric and a method of making same | |
CN107183824B (zh) | 一种制造头饰的方法及其头饰 | |
JP2017520688A (ja) | 熱成形前に2つの繊維材料間に薄い中間接着層を収容する肌着 | |
US20180184748A1 (en) | Method for manufacturing an integrally formed cap and a cap manufactured by the method | |
JP6081351B2 (ja) | カップ部を備えた女性用衣類及び女性用衣類の製造方法 | |
US20210289877A1 (en) | Hat with seamless top of hat and manufacturing method therefor | |
JP5921810B2 (ja) | 帽子及び帽子の製造方法 | |
JP2004263315A (ja) | 無縫製ブラジャー | |
US7527543B2 (en) | High elastic fiber cup | |
JP6389111B2 (ja) | 帽子の製造方法 | |
JP2008273103A (ja) | 凹凸柄を形成した繊維系製品の製造法 | |
TWI657756B (zh) | 用於服裝或是服裝部件之乳房支承件及其形成方法、包含該乳房支承件之服裝或是服裝部件、以及形成服裝或是服裝部件之方法 | |
KR101848290B1 (ko) | 크라운 전면부 제조방법 및 그를 이용한 모자 | |
US8038505B2 (en) | Brassiere cup and pad structure | |
JP2022084944A (ja) | 帽子 | |
KR102164532B1 (ko) | 열융착몰드를 이용한 무봉제 일체형 모자제조방법 및 이에 의한 모자 | |
US10618347B2 (en) | Film three-dimensional mesh fabric and its manufacturing method | |
TWI604102B (zh) | Hot pressing forming method of embossed pattern on clothing | |
TWM493887U (zh) | 一種胸罩罩杯 | |
KR200381195Y1 (ko) | 누디브라 | |
US20220400780A1 (en) | Article of clothing and manufacturing method thereof | |
KR20230156613A (ko) | 니플가드 의류 및 니플가드 의류 제작방법 | |
JP2018150655A (ja) | 靴下の製造方法、靴下、及び材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160817 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160905 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161011 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6025611 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |