JP2014166841A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができるステアリング装置を提供すること。
【解決手段】ステアリング装置1が、固定ブラケット23の第1板30とチルトブラケット24(可動ブラケット)の第2板32とを連結することで、チルトブラケット24を介してアッパージャケット16を吊り下げる吊り下げボルト25(吊り下げ軸)を備える。二次衝突時に、第2板32を第1板30の所定位置からコラム移動方向(紙面とは直交する方向)に離脱させる連結・離脱機構R1の樹脂ピン61が、第1板30の第1孔66と第2板32の第2孔67を挿通する。樹脂ピン61は、第1孔66及び第2孔67の少なくとも一方(例えば第1孔66)に対して、コラム移動方向とは直交する方向Y1に関して、遊び(隙間S1,S2に相当)を有する。
【選択図】図2

Description

本発明はステアリング装置に関する。
ステアリング装置では、車両が他の車両にぶつかる一次衝突に続いて、運転者がステアリングホイールにぶつかる二次衝突が発生する。その二次衝突時の衝撃を吸収するために、ステアリングコラムの一部を車体から離脱させてコラム軸方向に移動させる構造が種々提案されている。
例えば、特許文献1の図9では、車体に固定された車体側ブラケットに、コラム軸方向に平行に延びる一対の係止切欠きが設けられている。各係止切欠きにそれぞれ複数の係止ピンにより保持された一対の係止カプセルを介して、コラム側ブラケットが支持されている。各係止カプセルは、各係止切欠きを挿通するボルトをそれぞれ介してコラム側ブラケットに結合固定されている。
前記一対の係止カプセルを保持するための前記複数の係止ピンは、一対の係止切欠き間に配置されてコラム軸方向に平行に延びる内側2列の係止ピンと、コラム軸方向とは直交する方向(車両の幅方向に相当)に関して、一対の係止切欠きを挟んだ両側に配置されて、コラム軸方向とは平行に延びる外側2列の係止ピンとを含んでいる。
二次衝突時には、各係止カプセルを保持している複数の係止ピンが破断することにより、各係止カプセルが、対応する係止切欠きから離脱し、係止カプセルとコラムブラケットとがコラム軸方向に同行移動する。
特開2012−121538号公報
組み付け時や組み付け前の運搬時において、横方向の衝撃が加わると、樹脂製の係止ピンが例えば一部損傷するおそれがある。このため、二次衝突時の離脱荷重がばらつくおそれがある。
また、二次衝突時に、係止ピンの段付き部で剪断させる場合、係止ピンを剪断する刃として機能する要素が、段付き部の小径部に当接する1箇所となり、係止ピンを曲げる力が生じるため剪断位置が安定しない。このため、剪断面積がばらつき、離脱荷重がばらつくおそれがある。
そこで、本発明の目的は、二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができるステアリング装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、車体側部材(13)に固定された第1板(30)を含む固定ブラケット(23)と、一端に操舵部材(2)が連結されたステアリングシャフト(3)を回転可能に支持する可動ジャケット(16)と、二次衝突時に前記可動ジャケットと共に前記コラム移動方向(X1)に移動するように前記可動ジャケットを支持し、前記第1板に対向する第2板(32)を含む可動ブラケット(24)と、前記第1板と前記第2板とを連結することで前記可動ブラケットを介して前記可動ジャケットを吊り下げる吊り下げ軸(25)を含み、二次衝突時に前記第2板とともに前記コラム移動方向に移動可能な吊り下げ機構(T1,T2)と、前記第1板に設けられた第1孔(66;66A,66B,66C;66Q)と前記第2板に設けられた第2孔(67;67P;67Q)に挿通されて前記第1板と前記第2板とを連結し、二次衝突時に破断して前記第2板を前記第1板の所定位置から離脱させる樹脂ピン(61;61A,61B,61C)と、を備え、前記樹脂ピンは、前記第1孔および前記第2孔の少なくとも一方に対して、前記コラム移動方向とは直交する方向(Y1)に所定量の遊びを有しているステアリング装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、前記第2孔は、少なくとも前記コラム移動方向側とは反対側の領域において円弧状の断面形状をなしていてもよい。
また、請求項3のように、前記樹脂ピンは、ストレートな断面形状の円柱状部(64)を含み、前記円柱状部は、前記第1孔および前記第2孔に跨がって延びていてもよい。
また、請求項4のように、前記円柱状部に嵌合し、前記第1孔に挿通されたカラー(62)を備え、前記カラーは、前記円柱状部の外周に嵌合する円形の断面をなす内周と、前記第1孔の内周に対向する外周と、前記第2板の前記第2孔の周縁に当接した軸方向の端部(622)と、を含んでいてもよい。
また、請求項5のように、前記円柱状部の外周に嵌合する内周と前記第1孔の内周に対向する外周とを含む第1カラー(620)と、前記円柱状部の外周に嵌合する内周と前記第2孔の内周に嵌合する外周とを含む第2カラー(680)と、を備え、前記第1カラーおよび前記第2カラーは、互いに当接する軸方向の端部(622,681)を含んでいてもよい。
請求項1の発明によれば、第1板の第1孔と第2板の第2孔とを挿通して第1板と第2板とを連結した樹脂ピンが、第1孔および第2孔の少なくとも一方に対して、コラム移動方向とは直交する方向に関して所定量の遊びを有している。したがって、組み付け時や組み付け前の運搬時において、仮に、固定ブラケットと可動ブラケットとを、コラム移動方向とは直交する方向に位置ずれさせるような衝撃を受けても、樹脂ピンの剪断の発生を抑制することができる。これにより、二次衝突時の樹脂ピンの剪断荷重を安定させて、二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができる。
また、請求項2の発明によれば、二次衝突時に第2板の第2孔の周縁において、コラム移動方向側とは反対側の領域が、円弧状の断面形状をなして、樹脂ピンを剪断する剪断刃として機能する。したがって、二次衝突時に樹脂ピンがコラム移動方向に倒れる(いわゆる転ぶ)ようなことがなく、スムーズに剪断するので、二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができる。
また、請求項3の発明によれば、二次衝突時に、樹脂ピンのストレートな断面形状の円柱状部を剪断するので、剪断面積を一定にすることができる。これにより、二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができる。
また、請求項4の発明によれば、二次衝突時に、カラーの軸方向の端部と、第2板の第2孔の周縁とが、樹脂ピンを剪断する一対の剪断刃として機能する。このように一対の剪断刃として機能する、カラーの軸方向の端部と第2板の第2孔の周縁とが当接しているので、二次衝突時に樹脂ピンを曲げる力の発生を抑制でき、樹脂ピンの剪断荷重、ひいては二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができる。
また、請求項5の発明によれば、二次衝突時に、第1カラーおよび第2カラーの軸方向の端部が互いに当接する一対の剪断刃として機能するので、樹脂ピンの剪断位置および剪断面積が安定する。したがって、二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができる。また、樹脂ピンの外径および各カラーの内径を変更するのみで、固定ブラケットや可動ブラケット等の大型部品の仕様を変更することなく、二次衝突時の樹脂ピンの剪断荷重、ひいては離脱荷重を安価に調整することができる。
本発明の第1実施形態のステアリング装置の模式的側面図であり、ステアリング装置の概略構成を示している。 図1のステアリング装置の概略断面図であり、図1のII−II線に沿う断面を示している。 図1のステアリング装置の分解斜視図である。 第1実施形態において、固定ブラケットと、一対の吊り下げ機構と、連結・離脱機構との一部破断概略平面図である。 第1実施形態において、第1板と第2板との連結状態の断面図であり、樹脂ピンの軸線を含む前後方向の断面を示している。 第1実施形態において、二次衝突時の第1板と第2板との断面図であり、樹脂ピンの剪断によって第2板が第1板の所定位置からコラム移動方向へ離脱した状態を示している。 図2のVII −VII 線に沿う断面図であり、第1板および連結・離脱機構の断面を示している。 図2のVIII−VIII線に沿う断面図であり、第2板および連結・離脱機構の断面を示している。 本発明の第2実施形態において、固定ブラケットと、一対の吊り下げ機構と、連結・離脱機構との一部破断概略平面図である。 本発明の第3実施形態における、第1板と第2板との連結状態の断面図であり、樹脂ピンの軸線を含む前後方向(コラム移動方向)の断面を示している。 第3実施形態において、二次衝突時の第1板と第2板との断面図であり、樹脂ピンの剪断によって第2板が第1板の所定位置からコラム移動方向へ離脱した状態を示している。 本発明の第4実施形態のステアリング装置の概略断面図である。 第4実施形態において、第1板および連結・離脱機構の断面図である。 第4実施形態において、第2板および連結・離脱機構の断面図である。
本発明の好ましい実施形態の添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1実施形態のステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されたステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラック軸8とを備えている。
ピニオン軸7およびラック軸8を含むラックアンドピニオン機構によって、操舵機構A1が構成されている。ラック軸8は、車体側部材9に固定されたハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(紙面とは直交する方向)に移動可能に、支持されている。ラック軸8の各端部は、図示していないが、対応するタイロッドおよび対応するナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン結合を用いて、同行回転可能に且つ軸方向に相対移動可能に連結されたアッパーシャフト11およびロアーシャフト12を有している。ステアリングシャフト3は、車体側部材13,14に固定されたステアリングコラム15によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム15は、軸方向に相対移動可能に嵌め合わされた筒状のアッパージャケット16(可動ジャケット)と、筒状のロアージャケット17と、ロアージャケット17の軸方向下端に連結されたハウジング18とを備えている。ハウジング18内には、操舵補助用の電動モータ19の動力を減速してロアーシャフト12に伝達する減速機構20が収容されている。減速機構20は、電動モータ19の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ21と、駆動ギヤ21に噛み合いロアーシャフト12と同行回転する被動ギヤ22とを有している。
本実施の形態では、本発明が電動パワーステアリング装置に適用された例に則して説明するが、本発明をマニュアルステアリング装置に適用するようにしてもよい。また、本実施の形態では、ステアリング装置1がチルト調節可能である場合に則して説明するが、本発明をチルト調整機能を持たないステアリング装置に適用するようにしてもよいし、チルト調整可能でテレスコピック調整可能なステアリング装置に適用してもよい。
概略断面図である図2に示すように、ステアリング装置1は、固定ブラケット23によって支持され、可動ブラケットとしてのチルトブラケット24を介してアッパージャケット16を吊り下げる一対の吊り下げ機構T1,T2を備えている。吊り下げ機構T1,T2は、二次衝突時に、チルトブラケット24およびアッパージャケット16と共に、コラム移動方向X1(図1参照。図2では紙面と直交する方向)に移動する。
すなわち、図1および図2に示すように、車体側部材13に固定された固定ブラケット23に、可動ブラケットとしてのチルトブラケット24が、一対の吊り下げ機構T1,T2の吊り下げ軸としての吊り下げボルト25を介して吊り下げられている。一方、ステアリングコラム15のアッパージャケット16には、コラムブラケット26が固定されている。
図1および図2に示すように、ステアリング装置1は、操作レバー27の操作に応じて、締付軸28によってチルトブラケット24を介して、チルト調整後のコラムブラケット26の位置(ひいてはアッパージャケット16および操舵部材2の位置)をロックしたりロックを解除したりするロック機構29を備えている。
図2、図3に示すように、チルトブラケット24は、一対の側板41を備えており、図2に示すように、コラムブラケット26は、チルトブラケット24の一対の側板41にそれぞれ対向する一対の側板71と、一対の側板71の下端間を連結する連結板72とを備えた溝形をなしている。
図2を参照して、締付軸28は、チルトブラケット24およびコラムブラケット26の側板41,71を貫通するボルトからなる。締付軸28に螺合するナット73を、操作レバー27の回転操作によって回転させることにより、締付軸28としてのボルトの頭部とナット73との間に、両側板41,71を締め付け、両側板41,71をロックする。これにより、チルト調整後の操舵部材2の位置をロックし、チルトロックを達成するようにしている。
また、ステアリング装置1は、固定ブラケット23の第1板30とチルトブラケット24の第2板32とを連結し、二次衝突時に、第2板32を第1板30の所定位置(図5に示される位置)から図6に示すようにコラム移動方向X1へ離脱させる連結・離脱機構R1とを備えている。
図2および一部破断概略平面図である図4に示すように、連結・離脱機構R1は、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、一対の吊り下げ機構T1,T2の間(すなわち固定ブラケット23の第1板30の後述する一対の長孔31の間)に配置されている。具体的には、連結・離脱機構R1は、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、一対の長孔31の間(すなわち一対の吊り下げボルト25の間)の中央位置に配置されている。
図1を参照して、固定ブラケット23は、二次衝突時のコラム移動方向X1(ステアリングシャフト3の軸方向に相当)に平行な第1板30を備えている。第1板30には、コラム移動方向X1に平行に延びる、吊り下げ機構T1,T2用の長孔31が形成されている。一方、チルトブラケット24(可動ブラケット)は、第1板30に対向する第2板32を備えている。第2板32には、長孔31の一部と対向する、吊り下げ機構T1,T2用の丸孔33が形成されている。
吊り下げボルト25は、第1板30の長孔31および第2板32の丸孔33を挿通して、ナット34に螺合するボルトにより構成されている。ナット34と共同して第1板30と第2板32とを連結した吊り下げボルト25が、チルトブラケット24(可動ブラケット)およびコラムブラケット26を介してアッパージャケット16(可動ジャケット)を吊り下げている。また、吊り下げボルト25は、二次衝突時に、長孔31に沿って、チルトブラケット24(可動ブラケット)、コラムブラケット26およびアッパージャケット16と共に、コラム移動方向X1に移動可能である。
車体側部材14に固定されたロアーブラケット35が、ピボット軸であるチルト中心軸36を支持している。チルト中心軸36は、ステアリングコラム15のハウジング18を介して、ロアージャケット17を、当該チルト中心軸36の回りに揺動可能に支持している。
図2および図3に示すように、各吊り下げ機構T1,T2は、吊り下げボルト25と、例えば皿ばねからなる板ばね42と、ナット34等により構成されている。連結・離脱機構R1は、二次衝突時に剪断する樹脂ピン61と、樹脂ピン61の軸方向の一部に嵌合した円筒状のカラー62とで構成されている。カラー62は、樹脂ピン61を形成する樹脂よりも高硬度の材料(例えば、鉄、アルミニウム等の金属、高硬度の樹脂やセラミック等)で形成されている。
図3を参照して、固定ブラケット23は、第1板30の一対の側縁からそれぞれ下向きに延設された一対の側板37と、一対の側板37からそれぞれ外側方へ延設された一対の取付板38とを備えている。固定ブラケット23は、例えば板金により形成されている。各取付板38に設けられたねじ挿通孔39(図3および図4参照)を挿通した固定ボルト40(図4参照)によって、各取付板38が、車体側部材13に固定されている。これにより、固定ブラケット23が車体側部材13に固定されている。
図2〜図4を参照して、固定ブラケット23の第1板30において、長孔31は、一対の吊り下げボルト25に対応して一対設けられている。一対の長孔31は、二次衝突時のコラム移動方向X1と平行に延び、また、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に離隔している。
図2、図3に示すように、チルトブラケット24(可動ブラケット)は、例えば板金により形成されている。チルトブラケット24は、第2板32と、第2板32の一対の側縁から下向きに延設された一対の側板41とを備えており、溝形をなしている。第2板32と各側板41との連結部は、図2、図3に示すように湾曲状に形成されていてもよい。
チルトブラケット24の第2板32において、丸孔33は、一対の吊り下げボルト25に対応して一対設けられている。各吊り下げボルト25は、例えば皿ばねからなる環状の板ばね42と、第1介在板43の対応する挿通孔44と、第1板30の対応する長孔31と、第2板32の対応する第2孔33とを順次に挿通して、ナット34にねじ込まれている。これにより、吊り下げボルト25がチルトブラケット24を吊り下げている。
第1介在板43は、図3および図4に示すように、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に延びる長板からなり、図2に示すように、両板ばね42と第1板30の上面30aとの間に介在している。第1介在板43の少なくとも第1板30側の面が、例えばフッ素樹脂等の低摩擦材で構成されている。すなわち、第1介在板43全体が、低摩擦材で構成されていてもよいし、第1介在板43の第1板30側の面に、低摩擦材が被覆されていてもよい。
第1板30と第2板32との間には、二次衝突時に第2板32が第1板30に対して、コラム移動方向X1に移動するときの摺動抵抗を低減させる働きをする第2介在板45と第3介在板46とが介在している。
第2介在板45は、第2板32のコラム移動方向X1側の端部である第1端部321に係止された溝形のユニット45Uを構成している。すなわち、ユニット45Uは、第2板32の上面32aおよび第1板30の下面30bに沿う第2介在板45と、第2介在板45と対向し且つ第2板32の下面32bに沿う対向板47と、第2介在板45と対向板47とを連結し且つ第2板32のコラム移動方向X1側の端縁に当接する連結板48とを備えている。
第2介在板45の少なくとも第1板30側の面が、例えばフッ素樹脂等の低摩擦材で構成されている。すなわち、第2介在板45ないしユニット45Uが、低摩擦材で構成されていてもよいし、第2介在板45の第1板30側の面に、低摩擦材が被覆されていてもよい。
第3介在板46は、第1板30のコラム移動方向X1とは反対側の端部である第2端部302および第2板32のコラム移動方向X1とは反対側の端部である第2端部322に係止されたユニット46Uを構成している。すなわち、ユニット46Uは、第2板32の上面32aおよび第1板30の下面30bに沿う第3介在板46と、第3介在板46に対向し且つ第1板30の上面30aに沿う対向板49とを備えている。また、ユニット46Uは、第3介在板46と対向板49とを連結し且つ第1板30のコラム移動方向X1とは反対側の端縁に当接する連結板50と、第2板32の第2端部322に引っ掛け係止される例えば鉤形フック状の係止部51とを備えている。
第3介在板46の少なくとも第2板32側の面が、例えばフッ素樹脂等の低摩擦材で構成されている。すなわち、第3介在板46ないしユニット46Uが、低摩擦材で構成されていてもよいし、第3介在板46の第2板32側の面に、低摩擦材が被覆されていてもよい。
図2および図3に示すように、各吊り下げボルト25は、頭部52と、頭部52に連なり頭部52より小径の大径部53と、大径部53に連なり大径部53より小径の小径部54と、大径部53と小径部54との間に形成された段部55と、小径部54に設けられたねじ部56とを備えている。頭部52には、例えば六角孔形状の工具係合部57が設けられている。
図2に示すように、大径部53が、環状の板ばね42と、第1介在板43の挿通孔44と、第1板30の長孔31とを挿通している。段部55は、第2板32の上面32aに当接し、上面32aによって受けられている。段部55とナット34との間で第2板32が挟持されて、吊り下げボルト25と第2板32とが固定されている。
頭部52と段部55との間隔H1(大径部53の軸長に相当)は、第1板30と第2板32との間に介在する第2介在板45の板厚(ないし第3介在板46の板厚)と、第1板30の板厚と、第1板30の上面30aに沿う第1介在板43の板厚と、最圧縮時の板ばね42の板厚との合計よりも大きくされている。これにより、板ばね42が、第1介在板43を介して第1板30を第2板32側へ弾性的に付勢している。
連結・離脱機構R1の樹脂ピン61は、例えば断面円形の頭部63と、頭部63よりも小径の円柱状部である軸部64とを備えている。円筒状のカラー62は、軸部64の外周に嵌合されている。カラー62の外径は、樹脂ピン61の頭部63の外径と等しくされている。カラー62の軸方向の第1端部621が、樹脂ピン61の頭部63に当接し、カラー62の軸方向の第2端部622が、第2板32の上面32aによって受けられている。これにより、樹脂ピン61およびカラー62が、第2板32の下方へ脱落することが防止されている。
一方、第1介在板43が、樹脂ピン61の頭部63の上方を覆うように配置されることで、樹脂ピン61の上方への脱落が防止されている。また、第1介在板43には、樹脂ピン61の頭部63に対向して、頭部63の外径よりも小さい覗き孔65が形成されている。連結・離脱機構R1の組立後に、第1介在板43の覗き孔65を通して樹脂ピン61の頭部63を視認することにより、樹脂ピン61の組み付け忘れ等の作業不良を容易に判断することができる。
樹脂ピン61の頭部63とカラー62の大部分とは、固定ブラケット23の第1板30の、連結・離脱機構R1用の第1孔66に挿通されている。カラー62の一部は、第1孔66から突出している。樹脂ピン61の軸部64のうち、カラー62から突出した一部641が、チルトブラケット24(可動ブラケット)の第2板32の、連結・離脱機構R1用の第2孔67に挿通されている。二次衝突時には、図5から図6に示すように、第1板30と第2板32との相対移動に伴って、樹脂ピン61の軸部64の一部641が残りの部分から分離するように剪断する。
図2のVII −VII 線に沿う断面である図7に示すように、第1板30の連結・離脱機構R1用の第1孔66は、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、吊り下げ機構T1,T2用の長孔31間の中央位置に配置されている。すなわち、樹脂ピン61は、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、一対の吊り下げボルト25間の中央位置に配置されている。
また、第1板30の連結・離脱機構R1用の第1孔66は、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に長い横長孔に形成されている。これにより、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、カラー62の外周と第1孔66の内周との間に隙間S1,S2が設けられている。
この隙間があるので、運搬時や組み付け時に、何らかの外力によって、第1板30と第2板32とが、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に、多少位置ずれを生じたとしても、樹脂ピン61が剪断することがない。
図2のVIII−VIII線に沿う断面である図8に示すように、チルトブラケット24の第2板32の、連結・離脱機構R1用の第2孔67は、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、吊り下げ機構T1,T2用の一対の丸孔33間の中央位置に配置されている。第2孔67は、樹脂ピン61の軸部64の外径と同じか又は若干大きい内径を持つ円孔により形成されている。
二次衝突時には、カラー62の第2端部622と第2板32との合わせ面のずれによって、樹脂ピン61の軸部64が剪断される。カラー62の第2端部622の内周縁で構成される剪断刃は、円弧状であり、第2板32の第2孔67の縁部で構成される剪断刃も、円弧状である。
本第1実施形態によれば、第1板30の第1孔66と第2板32の第2孔67とを挿通して第1板30と第2板32とを連結した樹脂ピン61が、第1孔66に対して、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して所定量の遊び(隙間S1,S2に相当)を有している。したがって、組み付け時や組み付け前の運搬時において、仮に、固定ブラケット23とチルトブラケット24(可動ブラケット)とを、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に位置ずれさせるような衝撃を受けても、樹脂ピン61の剪断の発生を抑制することができる。これにより、二次衝突時の樹脂ピン61の剪断荷重を安定させて、二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができる。
また、第2板32の第2孔67の周縁において、コラム移動方向X1とは反対側の領域が、図8に示すように、円弧状の断面形状をなし、二次衝突時に樹脂ピン61を剪断する剪断刃として機能する。したがって、二次衝突時に、樹脂ピン61がコラム移動方向X1に倒れる(いわゆる転ぶ)ようなことがなく、スムーズに剪断する。したがって、離脱荷重のばらつきを抑制することができる。
また、二次衝突時に、樹脂ピン61のストレートな断面形状の円柱状部としての軸部64が剪断するので、剪断面積を一定にすることができる。これにより、離脱荷重のばらつきを抑制することができる。
また、二次衝突時に、樹脂ピンよりも高硬度(例えば金属製)のカラー62の軸方向の端部と、鉄等の金属製の第2板32の第2孔67の周縁とが、樹脂ピン61(軸部64)を剪断する一対の剪断刃として機能する。このように一対の剪断刃として機能する、カラー62の軸方向の端部と第2板32の第2孔67の周縁とが当接しているので、二次衝突時に樹脂ピン61(軸部64)を曲げる力の発生を抑制でき、剪断荷重、ひいては離脱荷重のばらつきを抑制することができる。
また、二次衝突時に、チルトブラケット24(可動ブラケット)の第2板32を固定ブラケット23の第1板30の所定位置(図5参照)からコラム移動方向X1に離脱させる連結・離脱機構R1が、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、一対の長孔からなる長孔31の間のみに設けられているので、二次衝突時の固定ブラケット23に対するチルトブラケット24のこじりの発生を抑制して、チルトブラケット24をコラム移動方向X1に真直に移動させることができる。
また、二次衝突時に、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、一対の長孔31の間に単一で設けられた樹脂ピン61が剪断することにより、固定ブラケット23の第1板30の所定位置からチルトブラケット24の第2板32を離脱させる。二次衝突時に、樹脂ピン61回りのモーメントの不均衡が生じることを抑制でき、両ブラケット23,24のこじりの発生を抑制して、チルトブラケット24をコラム移動方向X1に真直に移動させることができる。
特に、連結・離脱機構R1が、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、一対の長孔31の間の中央位置に配置されているので、二次衝突時に、こじりの発生を確実に抑制して、チルトブラケット24をコラム移動方向X1に確実に真直に移動させることができる。
また、図2に示すように、吊り下げボルト25の段部55を第2板32に当接させた状態で、吊り下げボルト25の頭部52と第2板32との間に介在する板ばね42が、第1板30を第2板32側に弾性的に付勢すると共に、段部55とナット34との間で第2板32を挟持することで、第1板30と第2板32とを締結している。すなわち、いわゆる締め切り型である吊り下げボルト25の締め付け力が、二次衝突時に相対移動する第1板30と第2板32との間の摩擦に影響を与えないので、締め付けトルクの管理が容易である。
また、吊り下げボルト25という単一の部材における頭部52と段部55との位置精度が高く、その位置精度の高い頭部52と段部55との間の間隔H1によって、頭部52と第2板32との間隔を規制するので、頭部52と第2板32との間隔を精度良く設定することができる。したがって、板ばね42の初期荷重を精度良く設定することができるので、二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができる。
また、本第1実施形態のように一対の吊り下げボルト25が設けられる場合にも、吊り下げボルト25がいわゆる締め切り型であるので、一対の吊り下げボルト25を交互に増し締めするような作業は不要であり、組立工数を格段に削減することができる。また、ナット34を第2板32に溶接したり、ナット34を第2板32ないし吊り下げボルト25にかしめ付けたりする作業が不要であり、この点からも組立工数を削減することができる。
また、板ばね42と第1板30との間に介在した第1介在板43と、第1板30との摺動部の少なくとも一方が、低摩擦材で構成されているので、二次衝突時に、一対の吊り下げボルト25、一対の板ばね42等をスムーズにコラム移動方向X1に移動させることができる。
また、第1介在板43が、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に延び、一対の吊り下げボルト25をそれぞれ挿通させた単一の長板であるので、二次衝突時に、一対の吊り下げボルト25等をこじり生ずることなく、コラム移動方向X1に真直に移動させることができる。
また、第1板30と第2板32との間に、二次衝突時に第2板32と同行移動する第2介在板45を介在させ、第2介在板45の少なくとも第1板30側の面を低摩擦材で構成している。また、第1板30と第2板32との間に、第1板30に保持されて、二次衝突時に、第2板32の上面32aに対して相対移動する第3介在板46を介在させ、第2板32と摺動する第3介在板46の少なくとも第2板32側の面を低摩擦材で構成している。
これら第1介在板43、第2介在板45および第3介在板46の働きで、二次衝突時に、第1板30と第2板32とをよりスムーズに相対移動させることができる。したがって、こじりの発生をより確実に抑制することができる。
本発明は第1実施形態に限定されるものではなく、下記の第2〜第4実施形態として実施が可能である。
(第2実施形態)
図9は本発明の第2実施形態を示している。図9の第2実施形態が図4の第1実施形態と異なるのは、下記である。すなわち、本第4実施形態では、図4の第1実施形態の連結・離脱機構R1に代えて、図9に示すように、コラム移動方向X1に並ぶ単一列で設けられた複数の樹脂ピン61A,61B,61Cを含む連結・離脱機構R10を用いている。
各樹脂ピン61A,61B,61Cは、それぞれ、対応する第1孔66A,66B,66Cに挿通されている。樹脂ピン61A,61B,61Cの列は、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、一対の長孔31間の中央位置に配置されている。
各第1孔66A,66B,66Cは、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に延びる長孔に形成されており、それぞれ対応する樹脂ピン61A,61B,61Cをコラム移動方向X1とは直交する方向Y1に所定量の遊びを設けて嵌合している。
本第2実施形態においても、図4の第1実施形態と同じ効果を奏することができる。しかも、樹脂ピン61A,61B,61Cの個数の選択によって離脱荷重を容易に設定することができる。図9の本第2実施形態の構成要素において、図4の第1実施形態の構成要素と同じ構成要素には、図4の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
(第3実施形態)
図10および図11は本発明の第3実施形態を示している。図10および図11の第3実施形態が、図5および図6の第1実施形態と主に異なるのは下記である。すなわち、図5および図6の第1実施形態の連結・離脱機構R1では、第1孔66に挿通される単一のカラー62を用いている。
これに対して、本第3実施形態の連結・離脱機構R1Qでは、図10に示すように、樹脂ピン61の軸部64(円柱状部)の外周に嵌合する内周と固定ブラケット23の第1孔66の内周に対向する外周とを含む第1カラー620と、軸部64の外周に嵌合する内周とチルトブラケット24(可動ブラケット)の第2板32の第2孔67Pの内周に嵌合する外周とを含む第2カラー680とを用いている。各カラー620,680は、樹脂ピン61を形成する樹脂よりも高硬度の材料(例えば、鉄、アルミニウム等の金属、高硬度の樹脂やセラミック等)で形成されている。
第1カラー620は、図5の第1実施形態のカラー62と同じ構成である。ただし、図5の第1実施形態のカラー62の軸方向の第2端部622(軸方向端面)が、第2板32の上面32aによって受けられているのに対して、本第3実施形態の第1カラー620の軸方向の第2端部622(軸方向端面)は、第2カラー680の軸方向の第1端部681(軸方向端面)のみによって受けられている。
すなわち、第1カラー620の第2端部622と第2カラー680の第1端部681とが互いに当接しており、二次衝突時に、図11に示すように、固定ブラケット23とチルトブラケット24とが軸方向X1に相対移動すると、両カラー620,680の対向する端部622,681が一対の剪断刃として機能する。図10、図11の本第3実施形態の構成要素において、図5、図6の第1実施形態と同じ構成要素には、図5、図6の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本第3実施形態によれば、二次衝突時に、樹脂ピン61よりも高硬度の第1カラー620および第2カラー680の対向する端部(第2端部622および第1端部681)が互いに当接する一対の剪断刃として機能するので、樹脂ピン61の(軸部64の)剪断位置および剪断面積が安定する。したがって、二次衝突時の離脱荷重のばらつきを抑制することができる。また、樹脂ピン61の(軸部64の)外径および各カラー620,680の内径を変更するのみで、固定ブラケット23やチルトブラケット24等の大型部品の仕様を変更することなく、二次衝突時の樹脂ピン61の剪断荷重、ひいては離脱荷重を安価に調整することができる。
(第4実施形態)
図12〜図14は本発明の第4実施形態を示している。本第4実施形態が第1〜第3実施形態と異なるのは下記である。すなわち、第1〜第3実施形態では、第1板30の第1孔66;66A〜66Cをコラム移動方向X1とは直交する方向Y1に長い横長孔とし、第2板32の第2孔67を丸孔としている。
これに対して、本第4実施形態では、図12および図13に示すように、第1板30の連結・離脱機構R1Q用の第1孔66Qを丸孔とし、図12および図14に示すように、第2板32の第2孔67Qをコラム移動方向X1とは直交する方向Y1に延びる横長孔としている。これにより、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に関して、樹脂ピン61の軸部64と第2孔66Qの内周との間に隙間S3,S4が設けられている。
本実施形態においても、運搬時や組み付け時に、何らかの外力によって、第1板30と第2板32とが、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に、多少位置ずれを生じたとしても、樹脂ピン61が剪断することがない。
本発明は第1〜第4実施形態に限定されるものではなく、例えば、第1〜第4実施形態では、第1孔および第2孔の何れか一方を、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に延びる横長孔としているのに対して、図示していないが、第1孔および第2孔の双方を、コラム移動方向X1とは直交する方向Y1に延びる横長孔に形成してもよい。その他、本発明は請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリング装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、13…車体側部材、15…ステアリングコラム、16…アッパージャケット(可動ジャケット)、23…固定ブラケット、24…チルトブラケット(可動ブラケット)、25…吊り下げボルト(吊り下げ軸)、26…コラムブラケット、27…操作レバー、28…締付軸、29…ロック機構、30…第1板、31…(吊り下げ機構用の)長孔、32…第2板、33…(吊り下げ機構用の)丸孔、34…ナット、42…板ばね、43…第1介在板、44…挿通孔、45…第2介在板、45U…ユニット、46…第3介在板、46U…ユニット、52…頭部、53…大径部、54…小径部、55…段部、56…ねじ部、61;61A,61B,61C…樹脂ピン、62…金属カラー、63…頭部、64…軸部(円柱状部)、65…覗き孔、66;66A,66B,66C;66Q…(連結・離脱機構用の)第1孔、67;67P;67Q…(連結・離脱機構用の)第2孔、620…第1カラー、622…第2端部、680…第2カラー、681…第1端部、R1;R10;R1P;R1Q…連結・離脱機構、T1,T2…吊り下げ機構、X1…コラム移動方向、Y1…コラム移動方向とは直交する方向

Claims (5)

  1. 車体側部材に固定された第1板を含む固定ブラケットと、
    一端に操舵部材が連結されたステアリングシャフトを回転可能に支持する可動ジャケットと、
    二次衝突時に前記可動ジャケットと共に前記コラム移動方向に移動するように前記可動ジャケットを支持し、前記第1板に対向する第2板を含む可動ブラケットと、
    前記第1板と前記第2板とを連結することで前記可動ブラケットを介して前記可動ジャケットを吊り下げる吊り下げ軸を含み、二次衝突時に前記第2板とともに前記コラム移動方向に移動可能な吊り下げ機構と、
    前記第1板に設けられた第1孔と前記第2板に設けられた第2孔に挿通されて前記第1板と前記第2板とを連結し、二次衝突時に破断して前記第2板を前記第1板の所定位置から離脱させる樹脂ピンと、を備え、
    前記樹脂ピンは、前記第1孔および前記第2孔の少なくとも一方に対して、前記コラム移動方向とは直交する方向に所定量の遊びを有しているステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記第2孔は、少なくとも前記コラム移動方向側とは反対側の領域において円弧状の断面形状をなしているステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、前記樹脂ピンは、ストレートな断面形状の円柱状部を含み、前記円柱状部は、前記第1孔および前記第2孔に跨がって延びているステアリング装置。
  4. 請求項3において、前記円柱状部に嵌合し、前記第1孔に挿通されたカラーを備え、
    前記カラーは、前記円柱状部の外周に嵌合する円形の断面をなす内周と、前記第1孔の内周に対向する外周と、前記第2板の前記第2孔の周縁に当接した軸方向の端部と、を含むステアリング装置。
  5. 請求項3において、前記円柱状部の外周に嵌合する内周と前記第1孔の内周に対向する外周とを含む第1カラーと、
    前記円柱状部の外周に嵌合する内周と前記第2孔の内周に嵌合する外周とを含む第2カラーと、を備え、
    前記第1カラーおよび前記第2カラーは、互いに当接する軸方向の端部を含むステアリング装置。
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