JP2014165881A - 遅延回路及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偶数信号と奇数信号との間の遅延時間差のばらつきを抑制する遅延回路を提供する。
【解決手段】遅延回路は、第1の遅延回路列と、第2の遅延回路列と、第3の遅延回路列と、を備える。第1の遅延回路列は、入力信号から複数の遅延信号を生成する。第2の遅延回路列は、複数の遅延信号の一部を入力し、入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する。第3の遅延回路列は、複数の遅延信号の一部であって、第2の遅延回路列が入力する遅延信号とは異なる遅延信号を入力し、入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、遅延回路及び半導体装置に関する。
特許文献1及び2において、DLL(Delay Lock Loop)回路を備えるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリが開示されている。これらの半導体メモリは、クロック信号に同期した動作を行う。近年では、DDR(Double Data Rate)型のシンクロナスメモリが広く使用され、これらの半導体メモリは、入出力データを外部クロック信号に対して正確に同期させる必要がある。そこで、外部クロック信号に同期した内部クロック信号を生成するためのDLL回路が用いられる。
特許文献3〜6において、入力クロック信号を粗いピッチで調整する粗調整遅延回路(CDL;Coarse Delay Line)と、粗調整遅延回路により遅延されたクロック信号を細かいピッチで調整する微調整遅延回路(FDL;Fine Delay Line)を備えるDLL回路が開示されている。
特開2007−141383号公報 特開2012−129630号公報 特開2005−051673号公報 特開2006−129180号公報 特開2009−021706号公報 特開2009−284266号公報
なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。以下の分析は、本発明者らによってなされたものである。
微調整遅延回路(インタポレータ)には隣接する2つの遅延信号を入力する必要がある。微調整遅延回路に対して入力される1対の信号を、偶数(イーブン)信号及び奇数(オッド)信号と表記し、以降の説明を行う。ここで、偶数信号と奇数信号の生成には、種々の形態が考えられる。例えば、2つの遅延回路列(ディレイライン)を組み合わせる2相型遅延回路列や、2つの遅延回路列を組み合わせつつ、一部の遅延素子について共用する半共用型遅延回路列等が考えられる。なお、2相型遅延回路列及び半共用型遅延回路列の詳細は後述する。
2相型遅延回路列は、偶数信号及び奇数信号のそれぞれの信号を生成するための遅延回路列が独立する構成を備える。しかし、それぞれの遅延回路列が独立しているため、遅延素子の数が多くなり、回路規模やコストが増加するという問題がある。また、それぞれの遅延回路列に含まれる遅延素子が共通ではないため、偶数信号及び奇数信号それぞれの側の遅延素子における遅延時間がばらつくことによる影響が大きく、偶数信号と奇数信号との間の遅延時間差のばらつきが増加する(遅延時間差が均一ではなくなる)。
半共用型遅延回路列は、一部の遅延素子について、偶数信号の生成と奇数信号の生成とで共用し、必要な遅延素子数を削減する。しかし、半共用型遅延回路列における遅延素子の共有率は50%に留まり、半共用型遅延回路列に利用する遅延素子数の増加に伴い、遅延回路列内の「非共用部分」が増加する。非共用部分が増加すれば、やはり、偶数信号と奇数信号との間の遅延時間差のばらつきが増加する。以上のような状況を鑑み、偶数信号と奇数信号との間の遅延時間差のばらつきを抑制する遅延回路が、望まれる。より好ましくは、このバラツキを抑制する粗調整遅延回路が、望まれる。
本発明の第1の視点によれば、入力信号から複数の遅延信号を生成する第1の遅延回路列と、前記複数の遅延信号の一部を入力し、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第2の遅延回路列と、前記複数の遅延信号の一部であって、前記第2の遅延回路列が入力する遅延信号とは異なる遅延信号を入力し、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第3の遅延回路列と、を備える遅延回路が提供される。
本発明の第2の視点によれば、入力信号と出力信号の位相を合致させる半導体装置であって、前記入力信号と前記出力信号の位相差に応じて、第1及び第2の制御信号を活性化する制御回路と、前記入力信号を遅延する第1の遅延回路と、前記第1の遅延回路よりも細かい粒度で、前記第1の遅延回路の出力信号を遅延する第2の遅延回路と、を備え、前記第1の遅延回路は、前記入力信号から複数の遅延信号を生成する第1の遅延回路列と、前記複数の遅延信号の一部を入力し、前記第1の制御信号の活性化に応じて、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第2の遅延回路列と、前記複数の遅延信号の一部であって、前記第2の遅延回路列が入力する遅延信号とは異なる遅延信号を入力し、前記第2の制御信号の活性化に応じて、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第3の遅延回路列と、を備える半導体装置が提供される。
本発明の各視点によれば、偶数信号と奇数信号との間の遅延時間差のばらつきを抑制することに寄与する遅延回路及び半導体装置が、提供される。
第1の実施形態に係る粗調整遅延回路200の回路構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るDLL回路70を含む半導体装置10の内部構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るDLL回路70の回路構成の一例を示す図である。 外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKの波形図の一例を示す図である。 CDL粒度が320psの場合におけるロック状態の各種パラメータの一例を示す図である。 FDL粒度が10psの場合におけるロック状態の各種パラメータの一例を示す図である。 粗調整遅延回路200から選択可能な遅延信号をまとめた図である。 2相型遅延回路列の回路構成の一例を示す図である。 半共用型遅延回路列の回路構成の一例を示す図である。
一実施形態の概要について説明する。遅延回路は、第1の遅延回路列(例えば、図1の遅延信号生成回路201)と、第2の遅延回路列(例えば、図1の遅延信号選択回路202に含まれる否定論理和回路NOR31を最上位階層とするトーナメント型構造遅延回路列)と、第3の遅延回路列(例えば、図1の遅延信号選択回路202に含まれる否定論理和回路NOR32を最上位階層とするトーナメント型構造遅延回路列)と、を備える。第1の遅延回路列は、入力信号から複数の遅延信号を生成する。第2の遅延回路列は、複数の遅延信号の一部を入力し、入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する。第3の遅延回路列は、複数の遅延信号の一部であって、第2の遅延回路列が入力する遅延信号とは異なる遅延信号を入力し、入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する。遅延回路は、第1の遅延回路列が生成した複数の遅延信号から2つの遅延信号をそれぞれトーナメント方式により選択し、微調整遅延回路に偶数信号及び奇数信号として出力する。その際、偶数信号及び奇数信号の選択に利用される遅延信号は、第1の遅延信号列により共通して生成されるため、偶数信号と奇数信号との間の遅延時間差のばらつきを抑制できる。
また、他の実施形態の1つによれば、半導体装置は、入力信号と出力信号の位相を合致させる半導体装置であって、制御回路(例えば、図3の遅延制御回路104)と、第1の遅延回路(例えば、図3の粗調整遅延回路200)と、第2の遅延回路(例えば、図3の微調整遅延回路300)と、を備える。制御回路は、入力信号と出力信号の位相差に応じて、第1及び第2の制御信号を活性化する。第1の遅延回路は、入力信号を遅延する。第2の遅延回路は、第1の遅延回路よりも細かい粒度で、第1の遅延回路の出力信号を遅延する。さらに、第1の遅延回路は、上述の第1の遅延回路列と、第1及び第2の制御信号に応じて、遅延信号を選択する上述の第2及び第3の遅延回路列と、を備える。
以下に具体的な実施の形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
本実施形態に係るDLL回路を備えた半導体装置(例えば、DRAM等の半導体メモリ)の全体構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るDLL回路70を含む半導体装置10の内部構成の一例を示す図である。図2を参照すると、半導体装置10はDDR−SDRAMであり、外部端子として、クロック端子11、コマンド端子12、アドレス端子13、データ入出力端子14(外部データ端子)、データストローブ端子15を備えている。
クロック端子11は、外部クロック信号CKSが供給される。供給された外部クロック信号CKSは、クロックバッファ40及びDLL回路70に供給される。クロックバッファ40は、外部クロック信号CKSに基づいて単相の内部クロック信号ICLKを生成し、コマンドデコーダ32に供給する。
DLL回路70は、外部クロック信号CKSを遅延することで内部クロック信号LCLKを生成する。生成された内部クロック信号LCLKは、クロック出力制御回路73及び74に供給される。DLL回路70は、外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCKKの位相を合致させる位相制御を行う。DLL回路70は、これらの信号の位相が合致した場合に、オシレータ起動信号DLL_OSC_Enableを活性化する機能を備える。オシレータ起動信号DLL_OSC_Enableは、DLLリフレッシュ制御回路71に供給される。オシレータ起動信号DLL_OSC_Enableは、一旦位相制御を終えた後、次の位相制御を行うまでの期間を測定開始するための起動信号である。その期間の測定は、DLLリフレッシュ制御回路71に含まれるオシレータ回路がオシレータ起動信号DLL_OSC_Enableを受けて動作し、所定数のクロック信号をカウントした後にDLLリフレッシュ制御回路71が再調整を指示するDLLスタート信号DLL_STARTを活性化させることで実現される。そして、当該DLLスタート信号DLL_STARTを受けて、DLL回路70が再度位相制御等を実行する。なお、DLL回路70の詳細は後述する。
クロック出力制御回路73は、内部クロック信号LCLKを受け、内部アクティブコマンドACT及び内部リードコマンドREADそれぞれの活性状態に応じて動作モードを切り替えながら内部クロック信号LCLK_OUT1を生成し、出力ノード73aに出力する。動作モードには、内部クロック信号LCLK_OUT1を出力せず、出力ノード73aの電位をロウレベル又はハイレベルに固定するクロック停止モード、内部クロック信号LCLKよりも周期の長いクロック信号(長周期クロック信号)を生成し、内部クロック信号LCLK_OUT1として出力する長周期クロック出力モード、及び、内部クロック信号LCLKを内部クロック信号LCLK_OUT1として出力する通常クロック出力モード、の3つの動作モードが含まれる。出力ノード73aの出力電位は、クロック伝送回路30を経て、FIFO63、入出力回路64、及びDQS入出力回路65に供給される。
クロック伝送回路30は、バッファ回路75及びクロックツリー76を含む。バッファ回路75は、例えば、直列に接続された複数のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を含み、内部クロック信号LCLK_OUT1を、FIFO63及びクロックツリー76に出力する。クロックツリー76は、供給された内部クロック信号LCLK_OUT1を入出力回路64及びDQS入出力回路65に分配する。クロックツリー76も、例えば、内部に複数のCMOSを含む。
クロック出力制御回路74は、DLLオン信号DLL_ON及びDLLスタート信号DLL_STARTのいずれかが活性化している場合に、内部クロック信号LCLKを内部クロック信号LCLK_OUT2としてレプリカ回路72に供給する。いずれもが活性化していない場合には、クロック出力制御回路74の出力はロウレベルまたはハイレベルに固定されるように制御される。
レプリカ回路72は、クロック伝送回路30を疑似的に再現した回路である。レプリカ回路72に入力した内部クロック信号LCLK_OUT2は、内部クロック信号LCLK_OUT1がクロック伝送回路30の通過中に受ける遅延や波形変化と実質的に同等の遅延や波形変化を受けて、DLL回路70に供給される。
レプリカ回路72によって半導体装置10が持つ内部遅延を再現し、それをDLL回路70にフィードバックして内部クロック信号LCLKの位相制御を行う。これにより、半導体装置10が外部クロック信号CKSに同期したタイミングでリードデータを出力することが可能となる。
コマンド端子12は、クロックイネーブル信号CKE、ロウアドレスストローブ信号/RAS、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WE、チップセレクト信号/CS、リセット信号/RESET、アクティブコマンド信号ACT、リードコマンド信号READ、アイドルコマンド信号IDLE等の各コマンド信号CMDが供給される。なお、信号名の先頭に「/」が付されている信号は、対応する信号の反転信号またはロウアクティブな信号であることを意味する。
コマンド端子12に供給されたコマンド信号CMDは、コマンドバッファ31を介してコマンドデコーダ32に供給される。クロックイネーブル信号CKEをバッファリングした内部クロックイネーブル信号ICKEは、クロックバッファ40及びアドレスバッファ41にも供給される。クロックイネーブル信号CKEが非活性状態(内部クロックイネーブル信号ICKEが非活性状態)、いわゆるパワーダウンモードのときにクロックバッファ40及びアドレスバッファ41の動作を停止させることで消費電力の削減を図るためである。一方、活性状態のときは、クロックバッファ40及びアドレスバッファ41はそれぞれバッファリング動作を行う。
コマンドデコーダ32は、コマンドバッファ31からの各種コマンド信号CMDを受け、コマンド信号CMDの保持、デコード及びカウント等を行うことによって各種内部コマンドを生成する。これらの内部コマンドには、内部アクティブコマンドACT、内部アイドルコマンドIDLE、内部リードコマンドREAD、内部ライトコマンドWRITE等メモリセルのリード/ライトに関わる各種内部コマンドが含まれる他、DLL回路70の活性化/非活性化を指示するDLLイネーブルコマンドDLLEnableや、メモリセルアレイ60のセルフリフレッシュの開始/停止を指示するセルフリフレッシュコマンドSelfEnable等も含まれる。
コマンドデコーダ32によって生成された各内部コマンドは、半導体装置10内の各回路に供給される。具体的には、ロウ系制御回路51に内部アクティブコマンドACTが、クロック出力制御回路73に内部アクティブコマンドACT、内部リードコマンドREAD、及び内部アイドルコマンドIDLEが、カラム系制御回路52に内部リードコマンドREADが、DLLリフレッシュ制御回路71にDLLイネーブルコマンドDLLEnable及びセルフリフレッシュコマンドSelfEnableが、それぞれ供給される。
アドレス端子13は、n+1個のアドレスビットA0〜An(nは自然数、以下同じ)からなるアドレス信号ADDが供給される端子であり、供給されたアドレス信号ADDは、アドレスバッファ41においてバッファリングされ、ロウアドレスについてはロウ系制御回路51に、カラムアドレスについてはカラム系制御回路52に、それぞれ供給されてラッチされる。
ロウ系制御回路51は、アドレスバッファ41より供給されるロウアドレスに基づいて、メモリセルアレイ60に含まれるいずれかのワード線WLを選択する回路である。メモリセルアレイ60内においては、複数のワード線WLと複数のビット線BLが交差しており、その交点にはメモリセルMCが配置されている(図2では、1本のワード線WL、1本のビット線BL及び1個のメモリセルMCのみを示している)。ビット線BLは、センス回路61内の対応するセンスアンプSAに接続されている。
カラム系制御回路52は、センス回路61に含まれるいずれかのセンスアンプSAを選択する回路である。カラム系制御回路52によって選択されたセンスアンプSAは、メインI/O線MIOを介してリードライトアンプ(RWAMP)62に接続される。
リード動作時においては、センスアンプSAによって増幅されたリードデータDQはリードライトアンプ62でさらに増幅され、FIFO63及び入出力回路64を経て、データ入出力端子14から外部に出力される。一方、ライト動作時においては、データ入出力端子14を通じて外部から入力されたライトデータDQは、順に入出力回路64、FIFO63を経てリードライトアンプ62に入力され、増幅されたうえでセンスアンプSAに供給される。
データ入出力端子14は、リードデータDQの出力及びライトデータDQの入力を行う。半導体装置10には、複数のデータ入出力端子14が設けられ、複数のデータを同時に入力又は出力可能とされている。
FIFO63は、リードデータDQ又はライトデータDQのキューイングを行う先入れ先出しの回路であり、データ入出力端子14ごとに設けられる。リード動作時に着目して説明すると、リードライトアンプ62から出力されたリードデータDQは、図示しないマルチプレクサによってデータ入出力端子14ごとに振り分けられ、対応するFIFO63にキューイングされる。FIFO63は、キューイングしたリードデータDQを内部クロック信号LCLK_OUT1に同期したタイミングで、入出力回路64に出力する。
入出力回路64は、それぞれデータ入出力端子14ごとに設けられた出力回路及び入力回路を有する。リード動作時に着目して説明すると、出力バッファは、対応するFIFO63から出力されたリードデータDQを整形し、内部クロック信号LCLK_OUT1に同期したタイミングで、対応するデータ入出力端子14から外部に出力する。
データストローブ端子15は、DQS入出力回路65と外部のコントローラとの間で、データ入出力の動作基準となるデータストローブ信号DQSの入出力を行うための端子である。DQS入出力回路65は、それぞれデータ入出力端子14ごとに設けられた出力回路及び入力回路を有する。
ライト時には、データストローブ端子15を通じて、外部からDQS入出力回路65にデータストローブ信号DQSが入力される。DQS入出力回路65は、入力されたデータストローブ信号DQSに基づいて、入出力回路64がデータ入出力端子14からライトデータDQを取り込むタイミングを制御する。
一方、リード時には、半導体装置10の内部からDQS入出力回路65に、データストローブデータ信号DQS_DATAが供給される。DQS入出力回路65は、クロックツリー76から供給される内部クロック信号LCLK_OUT1に同期して、データストローブデータ信号DQS_DATAをデータストローブ端子15に出力する。外部のコントローラは、出力されたデータストローブデータ信号DQS_DATAに同期して、データ入出力端子14から出力されるリードデータDQを取り込む。即ち、DLL回路70は、データストローブデータ信号DQS_DATAが外部クロック信号CKSと同期するように内部クロック信号LCLKを制御する。
DLLリフレッシュ制御回路71は、メモリセルアレイ60のセルフリフレッシュを行うタイミングと、DLL回路70が起動するタイミングとを制御する。セルフリフレッシュの制御タイミングもDLL回路70の起動タイミングもDLLリフレッシュ制御回路71に含まれる共通のオシレータ回路を用いることで面積の削減を行うことができるため、このように共通の回路としている。ただし、共通化せずにセルフリフレッシュ用、DLL制御用のものそれぞれ設けるようにしてもよい。DLLリフレッシュ制御回路71には、上述したDLLイネーブルコマンドDLLEnable、セルフリフレッシュコマンドSelfEnable、及びオシレータ起動信号DLL_OSC_Enableの他に、セルフリフレッシュの間隔を示すデータSelf_Timing及びDLL回路70の定期起動の間隔を示すデータDLL_Timingが、ROM77から供給される。これらのデータは、製造中の時点でROM77に書き込まれる。
DLLリフレッシュ制御回路71は、まずDLL回路70に関しては、入力されるDLLイネーブルコマンドDLLEnableが活性化されている場合に、DLLの起動期間を示すDLLオン信号DLL_ONを活性化し、そうでない場合にDLLオン信号DLL_ONを非活性化する。DLLオン信号DLL_ONはDLL回路70、クロック出力制御回路74、及びレプリカ回路72に供給される。DLL回路70は、DLLオン信号DLL_ONが活性化されている場合に、内部クロック信号LCLKの位相制御を行い、内部クロック信号LCLKを生成する。これを最初の調整と呼ぶこととする。その最初の調整が終わった(DLL回路がロックした)時にDLL回路70はオシレータ起動信号DLL_OSC_Enableを活性化する。
続いて、DLLリフレッシュ制御回路71は、入力されるオシレータ起動信号DLL_OSC_Enableが活性化されている場合に、データDLL_Timingによって示される間隔で定期的に、DLL回路70の更新期間を示すDLLスタート信号DLL_STARTを活性化する。DLLスタート信号DLL_STARTは、オシレータ起動信号DLL_OSC_EnableがDLLリフレッシュ制御回路71内の図示しないオシレータ回路に入力されてクロック信号の発振を行い、当該クロック信号を所定数カウントした後に活性化される。DLLスタート信号DLL_STARTにより、DLL回路70において2回目以降の内部クロック信号LCLKの調整を行うためである。このようにして、DLL回路70は、定期的に内部クロック信号LCLKを調整してリードデータの出力タイミングが外部クロックにどのようなタイミングにおいても同期できるように半導体装置10内部において内部クロック信号LCLKを生成することを可能としている。
セルフリフレッシュに関しては、DLLリフレッシュ制御回路71は、セルフリフレッシュコマンドSelfEnableが活性化されている場合に、データSelf_Timingによって示される間隔で定期的にセルフリフレッシュ開始信号SREF_STARTを生成し、リフレッシュ回路(REF)53に出力する。このセルフリフレッシュ開始信号SREF_STARTを活性化するのもまた上記オシレータの制御による。リフレッシュ回路53は、ロウアドレスを所定の順序で出力する。リフレッシュ回路53は、セルフリフレッシュ開始信号SREF_STARTを受けると、前回出力したロウアドレスの次のロウドレスをロウ系制御回路51に出力する。この処理を繰り返すことで、最終的には全ロウアドレスについて、セルフリフレッシュが行われる。
図3は、本実施形態に係るDLL回路70の回路構成の一例を示す図である。
DLL回路70は、外部クロック信号CKSを受け付けるバッファ回路である入力回路101と、遅延調整回路102と、位相検知回路103と、遅延制御回路104と、を含んで構成される。
初めに、本実施形態に係るDLL回路70の動作の概略について説明する。
図3を参照すると、DLL回路70は外部クロック信号CKSを受け付け、内部クロック信号LCLKを出力する。外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKの位相を合致させる動作は、ロック動作(Lock動作)と呼ばれる。ロック動作は、DLL回路70自身が持つ遅延時間に、一定の遅延を加え、DLL回路70の全体で実現する遅延時間を外部クロック信号CKSの周期の整数倍に設定する動作である。なお、DLL回路70自身が持つ遅延時間を固有遅延と表記し、DLL回路70の設定を切り替えることで実現できる遅延時間を可変遅延と表記する。また、ロック動作により、外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKの位相が合致した状態は、ロック状態(Lock状態)と呼ばれる。
ロック動作によりDLL回路70の全体で実現する遅延時間が、外部クロック信号CKSの周期の整数倍に設定できれば、外部クロック信号CKSの入力タイミングと内部クロック信号LCLKの出力タイミングが同期する。即ち、外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKの位相が合致したロック状態を作り出すことができる。
図4は、外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKの波形図の一例を示す図である。図4(a)は、ロック状態にある外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKの波形の一例である。図4(b)は、ロック状態にない外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKの波形の一例である。図4(a)を参照すると、内部クロック信号LCLKは、外部クロック信号CKSから5周期分遅れて出力されている。例えば、外部クロック信号CKSの周期を1.0nsとすれば、5.0ns遅れて内部クロック信号LCLKが出力される。なお、外部クロック信号CKSの入力後、外部クロック信号CKSの周期Tの整数nでの倍数により内部クロック信号LCLKが出力される場合を、nT−ロック状態と表記する。例えば、上述のように内部クロック信号LCLKが、外部クロック信号CKSから5周期分遅れて出力される状態を、5T−ロック状態と表記する。
一方、図4(b)を参照すると、内部クロック信号LCLKは、外部クロック信号CKSの周期の整数倍に相当する時間分、遅れて出力されていないことが分かる。その結果、外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKとの間には、位相差が生じている。例えば、外部クロック信号CKSの周期を1.0ns、内部クロック信号LCLKの遅延を4.6nsとすれば、位相差は400psとなる。DLL回路70は、このような位相差を、位相検知回路103を用いて検知する。位相検知回路103が検知した位相差は、遅延制御回路104に出力される。なお、位相検知回路103は、外部クロック信号CKSと、内部クロック信号LCLK_OUT2と、の位相差を検出する。さらに、位相検知回路103は、外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKがロック状態にあれば、オシレータ起動信号DLL_OSC_Enableを活性化する。
遅延制御回路104は、位相検知回路103の検知結果(位相差)に応じて、遅延調整回路102の設定を変更するための回路である。より具体的には、遅延制御回路104は、内部にカウンタを含み、当該カウンタによるカウント値に基づいて、遅延調整回路102に含まれる遅延素子の利用数を変更し、可変遅延を実現する。例えば、内部クロック信号LCLKの位相が外部クロック信号CKSの位相よりも進んでいる場合には、遅延制御回路104は、遅延時間が長くなるように遅延調整回路102を制御する。一方、内部クロック信号LCLKの位相が外部クロック信号CKSの位相よりも遅れている場合には、遅延制御回路104は、遅延時間が短くなるように遅延調整回路102を制御する。遅延制御回路104は、DLLオン信号DLL_ON又はDLLスタート信号DLL_STARTの活性化に応じて、遅延調整回路102を制御する。
なお、DLL回路70全体の遅延時間は、周辺温度やDLL回路70に供給する電源電圧の変動に伴い変化する。これらの要因により、レプリカ回路72の出力する信号(内部クロック信号LCLK_OUT2、即ち、内部クロック信号LCLK)と外部クロック信号CKSの位相差は拡大する。しかし、DLL回路70はロック状態となった後もロック動作を継続させれば、周辺温度や電源電圧等が変動したとしても、外部クロック信号CKSと内部クロック信号LCLKにおける位相の合致が維持できる。
遅延調整回路102は、粗調整遅延回路200と、微調整遅延回路300と、を含んで構成される。
粗調整遅延回路200は、複数の遅延素子を含んで構成され、入力回路101を介して入力する外部クロック信号CKSを粗い粒度(ピッチ)で遅延する回路である。より具体的には、粗調整遅延回路200は、外部クロック信号CKSを遅延させた隣接する2つの遅延信号(偶数信号及び奇数信号)を生成し、微調整遅延回路300に出力する。
粗調整遅延回路200は、遅延制御回路104が出力する制御信号に基づいて、利用する遅延素子の数を変更する。粗調整遅延回路200に含まれる遅延素子には、例えば、インバータ回路、否定論理積回路(NAND回路)や否定論理和回路(NOR回路)等の論理回路が考えられる。また、これらの論理回路を単位遅延素子とすれば、2つの単位遅延素子を組み合わせて遅延調整の粒度とする。例えば、1つの単位遅延素子あたりの遅延時間を160psとした場合、粗調整遅延回路200は、320psの粒度で信号を遅延できる。なお、遅延素子の粒度は、2つの単位遅延素子からなる粒度に限定されない、3以上の単位遅延素子を組み合わせることもできる。
粗調整遅延回路200に含まれる遅延素子で実現可能な遅延時間をCDL粒度と表記する。上述の例では、CDL粒度は320psである。さらに、利用する遅延素子の個数を、CDL利用数と表記する。
図5は、CDL粒度が320psの場合におけるロック状態の各種パラメータの一例を示す図である。図5を参照すると、粗調整遅延回路200は、CDL粒度(例えば、320ps)以下のオフセットを残しつつロック状態となることが分かる。
ここで、粗調整遅延回路200の粒度では、実際の遅延時間の調整には十分ではなく、より細かい粒度で遅延時間の調整が必要になる。そのために、微調整遅延回路300が用いられる。
DLL回路70は、粗調整遅延回路200と微調整遅延回路300を併用することで、ロック動作時の精度を高める。微調整遅延回路300は、粗調整遅延回路200と併用される回路であって、遅延時間の微調整を担当する。例えば、微調整遅延回路300が10psの粒度で遅延時間の調整が可能であれば、上述の320psのCDL粒度を持つ粗調整遅延回路200と併用することで、図6に示すロック状態を実現できる。なお、図6において、微調整遅延回路300が実現する遅延時間を、その粒度(例えば、10ps)の倍数(FDL利用数)として表記している。
図6を参照すると、粗調整遅延回路200と微調整遅延回路300を併用することで、オフセット(又はジッタ)が、微調整遅延回路300の粒度である10ps以下となり、位相合致の精度が向上することが分かる。
ここで、粗調整遅延回路200と微調整遅延回路300が連携し、任意の遅延時間を得るためには、両者の遅延時間が以下の式(1)の関係を持つことが望ましい。

tdCDL=tdFDL×m(mは正の整数、以下同じ) ・・・(1)

なお、式(1)において、粗調整遅延回路200に含まれる各遅延素子の遅延時間をtdCDLと表記する。また、微調整遅延回路300により実現する遅延時間をtdFDLと表記する。
式(1)のような関係を持つことが望ましいのは、例えば、遅延制御回路104がカウンタにより構成されている場合である。つまり、微調整遅延回路300を制御するカウンタのカウント値の整数倍が、粗調整遅延回路200を制御するカウンタの1値となるため、微調整遅延回路300を制御するカウンタが最大値又は最小値に到達した際、微調整遅延回路300を制御するカウンタのカウント値を粗調整遅延回路200を制御するカウンタのカウント値に置換できるためである。
より具体的には、tdCDL=tdFDL×32とすれば、2進数の5ビットカウンタを微調整遅延回路300の制御に利用し、6ビット目以降を粗調整遅延回路200の制御に利用する。微調整遅延回路300を制御するカウンタが最大値に到達した際に、粗調整遅延回路200を制御するカウンタをインクリメントすると共に、微調整遅延回路300を制御するカウンタを最小値に戻すことで、再び、微調整遅延回路300による遅延調整が可能となる。あるいは、微調整遅延回路300を制御するカウンタが最小値であれば、粗調整遅延回路200を制御するカウンタをデクリメントし、微調整遅延回路300を制御するカウンタを最大値とする。
即ち、式(1)に示す関係が成立すれば、粗調整遅延回路200と微調整遅延回路300を制御するカウンタの連携が可能となる。換言するならば、粗調整遅延回路200と微調整遅延回路300の粒度に整数倍の関係を持たせることで、微調整遅延回路300の粒度を保ったまま粗調整遅延回路200が担当する領域に跨がった広範囲な遅延調整ができる。
しかし、粗調整遅延回路200及び微調整遅延回路300の遅延時間の選択によっては、常に、式(1)の関係を満たすことができるとは限らない。特に、tdFDL×m>tdCDLといった関係が存在する場合には、本来、カウンタ値の増加に比例する遅延時間が、粗調整遅延回路200のカウンタ値の境界において減少するという問題が生じる。
そのため、微調整遅延回路300には、入力信号を遅延させつつ、隣接する2信号間の中間位相を持つ信号を生成するインタポレータが使用されることが多い。つまり、インタポレータは、隣接する2信号間の中間位相を持つ信号を生成するため、CDL×m+tdFDL×31の遅延時間は、CDL×(m+1)+tdFDL×0の遅延時間と同等以下となる。インタポレータを使用することで、カウント値と遅延時間が比例し、粗調整遅延回路200のカウント値の境界における遅延時間の減少を回避し、精度の高い遅延が実現できる。なお、微調整遅延回路300は、例えば、特許文献5の図4及び図5に開示されるような、バイアス回路と補間回路により実現できる。
図1は、粗調整遅延回路(CDL)200の回路構成の一例を示す図である。
粗調整遅延回路200は、遅延信号生成回路201と、遅延信号選択回路202と、を含んで構成される。
粗調整遅延回路200は、共通遅延素子制御信号CS1と、信号伝搬数制御信号CS2と、外部クロック信号CKSと、を受け付ける。共通遅延素子制御信号CS1及び信号伝搬数制御信号CS2は、遅延制御回路104が出力する制御信号である。なお、共通遅延素子制御信号CS1は、共通遅延素子制御信号CS1[0]〜CS1[7]の総称である。また、信号伝搬数制御信号CS2は、信号伝搬数制御信号CS2[0]〜CS2[6]の総称である。即ち、共通遅延素子制御信号CS1及び信号伝搬数制御信号CS2を伝達する配線は、それぞれ、8ビット幅と7ビット幅のバスを形成する。
粗調整遅延回路200は、外部クロック信号CKSに対して、粒度の粗い遅延を加え、隣接する2つの遅延信号(偶数信号及び奇数信号)を微調整遅延回路300に出力する。粗調整遅延回路200に含まれる遅延信号生成回路201と遅延信号選択回路202は、遅延制御回路104が出力する制御信号(共通遅延素子制御信号CS1及び信号伝搬数制御信号CS2)に基づいて、偶数信号及び奇数信号を生成する。より具体的には、粗調整遅延回路200に含まれる遅延回路列は、受け付けた制御信号に基づいて、外部クロック信号CKSが通過する遅延素子を選択すると共に、隣接する2種類の遅延信号(偶数信号及び奇数信号)を生成する。
遅延信号生成回路201は、粗調整遅延回路200に要求される遅延を実現するための遅延信号を生成する。遅延信号生成回路201が生成する遅延信号は、遅延信号選択回路202において、偶数信号及び奇数信号の生成に利用される。換言するならば、遅延信号生成回路201は、偶数信号及び奇数信号の生成に共通して利用される遅延信号を生成する。遅延信号生成回路201には、14段の遅延素子が含まれている。より具体的には、遅延信号生成回路201は、インバータ回路INV01〜INV07と、否定論理積回路NAND01〜NAND07と、を含む。
遅延信号生成回路201は、複数の遅延素子(図1においては14個の遅延素子)を縦続接続することで実現され、初段の遅延素子(インバータ回路INV01)で外部クロック信号CKSを受け付ける。
上述のように、遅延信号生成回路201は、遅延信号選択回路202に供給する遅延信号を生成する。例えば、インバータ回路INV01の入力ノードにおける遅延信号の遅延時間は0である。一方、否定論理積回路NAND07の出力ノードにおける遅延信号は、14段全ての遅延素子を利用することで、遅延信号生成回路201で実現できる最大の遅延時間を持った遅延信号が生成できる。なお、図1に示す遅延信号生成回路201に含まれる遅延素子の個数は例示であって、その個数を14に限定する趣旨ではない。遅延素子の数は、必要に応じて増減することができるのは当然である。
また、否定論理積回路NAND01〜NAND07の各入力ノードには、信号伝搬数制御信号CS2が入力される。信号伝搬数制御信号CS2は、遅延制御回路104が活性化する信号であって、遅延信号生成回路201で生成する遅延信号の数に応じて決定される。例えば、信号伝搬数制御信号CS2[0]〜CS2[2]をHレベルに設定し、信号伝搬数制御信号CS2[3]〜CS2[6]をLレベルに設定することで、3種類の遅延信号(インバータ回路INV01〜INV03の入力ノードにおける信号)を生成すると共に、不要な遅延信号の生成を停止できる。即ち、必要な遅延信号の個数に応じて、信号伝搬数制御信号CS2を制御することで、不要な遅延信号の生成を停止する。その結果、粗調整遅延回路200における消費電力が抑制できる。遅延信号生成回路201は、信号伝搬数制御信号CS2の活性化に応じて、縦続接続された遅延素子のうち、遅延信号を生成する遅延素子の個数を定める。
遅延信号選択回路202は、遅延信号生成回路201が生成した遅延信号を受け付け、共通遅延素子制御信号CS1に基づいて、受け付けた遅延信号から2つの遅延信号をトーナメント方式により選択し、偶数信号と奇数信号を生成する。換言するならば、遅延信号選択回路202は、遅延信号生成回路201において生成された遅延信号がトーナメント型に構成された複数の遅延素子を通過する経路を入れ替えることで、偶数信号及び奇数信号を生成する。
遅延信号選択回路202は、2つの入力ノードに対して1つの出力ノードを持つ遅延素子を複数含んで構成されている。より具体的には、遅延信号選択回路202は、否定論理積回路NAND11〜NAND18と、否定論理積回路NAND21〜NAND24と、否定論理和回路NOR31及びNOR32と、を含む。
遅延信号選択回路202には、偶数信号を生成するために階層化されたトーナメント型遅延回路列と、奇数信号を生成するために階層化されたトーナメント型遅延回路列が独立して存在する。より具体的には、否定論理積回路NAND11、NAND13、NAND15、NAND17、NAND21、NAND23、否定論理和回路NOR31により、偶数信号を生成するためのトーナメント型遅延回路列を形成する。同様に、否定論理積回路NAND12、NAND14、NAND16、NAND18、NAND22、NAND24、否定論理和回路NOR32により、奇数信号を生成するためのトーナメント型遅延回路列を形成する。
2つのトーナメント型遅延回路列が、遅延信号生成回路201から供給を受ける遅延信号は、互いに隣接している。即ち、偶数信号の生成に対応したトーナメント型遅延回路列が入力するそれぞれの遅延信号と、奇数信号の生成に対応したトーナメント型遅延回路列が入力するそれぞれの遅延信号は、互いに隣接する遅延信号である。図1を参照すると、2つのトーナメント型遅延回路列の最下層に位置するNAND11〜NAND18には、遅延信号生成回路201で生成された遅延信号が交互に入力されることが理解できる。つまり、遅延信号選択回路202に含まれる2つのトーナメント型遅延回路列は、遅延信号生成回路201が生成する複数の遅延信号の一部を受け付け、それぞれのトーナメント型遅延回路列に入力される遅延信号は重複することなく隣接する。
否定論理積回路NAND11〜NAND18のそれぞれは、入力ノードに供給される共通遅延素子制御信号CS1に基づいて、他の入力ノードにおける信号を、上位の遅延素子に供給するか否かを決定する。例えば、否定論理積回路NAND13の入力ノードにHレベルの共通遅延素子制御信号CS1[2]が供給されると、否定論理積回路NAND02が出力する遅延信号を選択して、上位の否定論理積回路NAND21に供給する。否定論理積回路NAND21〜NAND24についても同様であり、下位階層の遅延素子が出力する遅延信号を、上位の遅延素子(図1においては、否定論理和回路NOR31又はNOR32)に供給する。
否定論理和回路NOR31及びNOR32は、否定論理積回路NAND21〜NAND24から供給される遅延信号をそれぞれ、偶数信号及び奇数信号として出力する。
続いて、粗調整遅延回路200の動作をより具体的に説明する。
粗調整遅延回路200を制御する遅延制御回路104は、粗調整遅延回路200により実現を望む可変遅延(遅延時間)に応じて、共通遅延素子制御信号CS1の一部をHレベルに活性化する。例えば、遅延信号生成回路201において、インバータ回路INV01から否定論理積回路NAND03までと、インバータ回路INV01から否定論理積回路NAND04までの遅延時間を得たいとすれば、共通遅延素子制御信号CS1[3]及びCS1[4]をHレベルに設定する。その際、共通遅延素子制御信号CS1[3]及びCS1[4]以外についてはLレベルに設定する。
否定論理積回路NAND14の入力ノードにHレベルが供給されているため、遅延信号生成回路201に含まれる否定論理積回路NAND03が出力する遅延信号は、否定論理積回路NAND14の上位階層に位置する否定論理積回路NAND22に供給される。同様に、否定論理積回路NAND15も遅延信号生成回路201に含まれる否定論理積回路NAND04が出力する遅延信号は、上位階層の否定論理積回路NAND23に供給される。
また、否定論理積回路NAND14及びNAND15と同じ階層に属する否定論理積回路であって、否定論理積回路NAND14及びNAND15以外の否定論理積回路は、遅延信号生成回路201が生成する遅延信号を上位の否定論理積回路に供給しない。これらの否定論理積回路(例えば、否定論理積回路NAND11)の入力ノードに入力される共通遅延素子制御信号CS1はLレベルであるためである。即ち、これらの否定論理積回路の出力ノードはHレベルに固定される。その結果、上位階層の否定論理積回路(例えば、否定論理積回路NAND21)の2つの入力ノードには共にHレベルの信号が供給されるため、このような否定論理積回路の出力はLレベルとなる。
一方、否定論理積回路NAND22の入力ノードであって、否定論理積回路NAND12の出力ノードと接続されている入力ノードにはHレベルの信号が供給され、他の入力ノードには否定論理積回路NAND14が伝達する遅延信号が供給される。その結果、否定論理積回路NAND22は、遅延信号生成回路201に含まれる否定論理積回路NAND03が出力する遅延信号を伝達する。同様に、否定論理積回路NAND23が遅延信号生成回路201において生成された遅延信号を伝達し、否定論理積回路NAND24の出力信号はLレベルに固定される。
さらに、否定論理和回路NOR31の入力ノードには、Lレベルに固定された信号と、否定論理積回路NAND15及びNAND23を経由した遅延信号が供給される。否定論理和回路NOR31は、これらの信号の論理和を演算することから、否定論理積回路NAND23が出力する遅延信号の論理を反転して、偶数信号として出力する。同様に、否定論理和回路NOR32は、否定論理積回路NAND22が出力する遅延信号の論理を反転して、奇数信号として出力する。
このように、例えば、遅延信号生成回路201の否定論理積回路NAND03により生成された遅延信号は、否定論理積回路NAND14、否定論理積回路NAND22、否定論理和回路NOR32、という経路を辿り、奇数信号として出力される。同様に、遅延信号生成回路201の否定論理積回路NAND04により生成された遅延信号は、否定論理積回路NAND15、否定論理積回路NAND23、否定論理和回路NOR31、という経路を辿り、偶数信号として出力される。このように、共通遅延素子制御信号CS1の活性化に応じて、選択された2つの遅延信号の遅延時間差は、遅延信号生成回路201が生成する複数の遅延信号であって、隣接する2つの遅延信号間の遅延時間差に実質的に等しくなる。
また、2つのトーナメント型遅延回路列に入力される遅延信号は隣接しているため、それぞれのトーナメント型遅延回路列により生成される偶数信号及び奇数信号の時間差は、遅延信号生成回路201に含まれる2つの遅延素子の遅延時間に等しい。図1に示す遅延信号生成回路201においては、インバータ回路及び否定論理積回路のそれぞれが、単位遅延素子に相当するので、偶数信号及び奇数信号の時間差は、1個のインバータ回路及び1個の否定論理積回路の遅延時間の合算に等しい。
遅延信号生成回路201が生成する遅延信号から、遅延信号選択回路202に供給する遅延信号を選択する場合に、隣接する2つの共通遅延素子制御信号CS1をHレベルに設定することで、上記の遅延時間差を得ることができる。従って、図1に示す粗調整遅延回路200から選択可能な遅延信号は、図7のようにまとめることができる。
次に、遅延信号選択回路202に含まれる2つのトーナメント型遅延回路列に必要な階層数(段数)について説明する。2つのトーナメント型遅延回路列の段数は、それぞれ、遅延信号生成回路201から取り出す遅延信号の数に依存する。例えば、図1に示すように、遅延信号生成回路201から取り出す遅延信号の数が8であれば(8カウント値構造であれば)、2つのトーナメント型遅延回路列の段数は3段となる。また、選択可能な遅延信号の数が32であれば、2つのトーナメント型遅延回路列の段数は5段となる。また、選択可能な遅延信号の数が64であれば、2つのトーナメント型遅延回路列の段数は6段となる。
2つのトーナメント型遅延回路列のトーナメント段数Yと選択可能な遅延信号数Xの間には、以下の式(2)に示す関係が成立する。

Y=logX ・・・(2)

さらに、遅延素子をどの程度共用しているかの尺度となる遅延素子共用率Zは、以下の式(3)により算出できる。

Figure 2014165881
本実施形態に係る粗調整遅延回路200は、遅延素子共用率Zが他の遅延回路に比べて高い。そこで、本実施形態に係る粗調整遅延回路200の遅延素子共用率Zが他の遅延回路の遅延素子共用率Zよりも高いことを説明するために、他のDLL回路について概説する。
上述したように、粗調整遅延回路を実現する形態には、2相型遅延回路列と半共用型遅延回路列が存在する。
初めに、2相型遅延回路列について説明する。
図8は、2相型遅延回路列の回路構成の一例を示す図である。2相型遅延回路列では、偶数信号を生成する遅延回路列と、奇数信号を生成する遅延回路列とが、互いに独立して存在する。それぞれの遅延回路列は、図8の点線で囲まれた領域の遅延素子を除いて同一の構造を備える。点線で囲まれた領域には、2つの否定論理積回路が含まれている。
上述したように、微調整遅延回路(インタポレータ)に入力する信号は隣接した2信号の必要がある。そこで、2相型遅延回路列では偶数信号と奇数信号との間に2遅延単位の関係を持たせる。図8を参照すると、奇数信号側の遅延回路列は、偶数信号側の遅延回路列よりも2遅延単位遅れた遅延信号を出力する。例えば、入力端子E0と入力端子O1にLレベルの信号を与え、他の入力端子にはHレベルの信号を与える場合を考える。この場合、偶数信号側と奇数信号側とでは、2遅延単位に相当する遅延時間差が存在する(奇数信号側の方が、点線の領域に存在する2つの否定論理積回路に相当する時間だけ遅延する)。
また、偶数信号側同士、又は、奇数信号側同士で、遅延時間を比較すると、入力端子E0にLレベルの信号を与えた場合と、入力端子E2にLレベルの信号を与えた場合とでは4つの否定論理積回路に相当する遅延時間が生じる。このように、2相型遅延回路列では、偶数信号を生成する遅延回路列と、奇数信号を生成する遅延回路列とが独立した構成を備える。
そのため、必要な遅延素子の個数が増加するという問題点に加え、偶数信号と奇数信号間の遅延時間差のばらつきが大きくなると言う問題が生じる。なお、2相型遅延回路列では、遅延素子を共用することはないため、上述の遅延素子共用率Zは0である。
次に、半共用型遅延回路列について説明する。
図9は、半共用型遅延回路列の回路構成の一例を示す図である。半共用型遅延回路列における遅延信号を生成する仕組み(遅延回路列の構成)は、2相型遅延回路列と同様である。しかし、一部の遅延素子を偶数信号側と奇数信号側の遅延回路列で共用する点が、2相型遅延回路列とは異なる。図9を参照すると、半共用型遅延回路列では、点線の領域に含まれる遅延素子を共用する。さらに、共用する領域に含まれる遅延素子が生成する遅延信号を選択する際に1段ずらすことで、1遅延単位分の遅延時間を生じさせると共に、奇数信号側に遅延素子を追加することで、最終的に2遅延単位の遅延時間差を生成している。
また、例えば、入力端子E0にLレベルの信号を与えると、4個の遅延素子を使用して偶数信号が生成される。この4個の遅延素子のうち、共用される領域には2個の遅延素子が含まれる。さらに、例えば、入力端子O1にLレベルの信号を与えると、6個の遅延素子を使用して奇数信号が生成される。この6個の遅延素子のうち、共用される領域には3個の遅延素子が含まれる。このように、半共用型遅延回路列では、遅延信号を生成する遅延素子のうち、50%を共用する。
50%の遅延素子を共用するため、半共用型遅延回路列には、必要な遅延素子の個数を削減できるという利点と、偶数信号と奇数信号間の遅延時間のばらつきが抑制できるという利点がある。しかし、上述の遅延素子共用率Zは50%であるから、必ずしも共有率は高いとはいえない。
続いて、本実施形態に係る粗調整遅延回路200の遅延素子共用率Zを算出する。本実施形態に係る粗調整遅延回路200におけるトーナメント段数は、式(2)を用いて算出することができる。そこで、選択可能な遅延信号数X=64とすれば、トーナメント段数Yは6段となる。従って、式(3)を用いれば、遅延素子共用率Z=91.4%(64/(6+64))となる。さらに、選択可能な遅延信号数X=128とすれば、トーナメント段数Yは7段となる。従って、式(3)を用いれば、遅延素子共用率Z=94.8%(128/(7+128))となる。このように、遅延信号生成回路201が生成する遅延信号が増えれば(遅延素子の数が増えれば)、遅延素子共用率Zは上昇する。
さらに、DDR−SDRAM等の半導体メモリでは、高速動作を実現するため、クロック信号の立ち上がりエッジと立ち下りエッジの双方に同期してデータを出力する。このような半導体メモリでは、立ち上がりエッジ用の遅延回路列と立ち下りエッジ用の遅延回路列とを備え、エッジ制御を行うDLL回路が使用される。エッジ制御に対応したDLL回路を、半共用型遅延回路列で実現しようとすれば、非共用部分の4相化が必要となる。その結果、半共用型遅延回路列の遅延素子共用率Zは25%に低下する。また、立ち上がりエッジ及び立ち下りエッジそれぞれの偶数信号と奇数信号間の遅延時間差のばらつきを抑制することは困難になる。
対して、トーナメント型遅延回路列を備える遅延回路であれば、トーナメント型遅延回路列を追加すれば足り、遅延信号を生成する構造は共有可能である。より具体的には、立ち上がりエッジ用のトーナメント型遅延回路列とは別に、立ち下りエッジ用のトーナメント型遅延回路列を用意する。例えば、遅延信号選択回路202に含まれる2つのトーナメント型遅延回路列を立ち上がりエッジ用のトーナメント型遅延回路列とすれば、これらの遅延回路列とは独立した2つのトーナメント型遅延回路列を立ち下りエッジ用のトーナメント型遅延回路列として用意する。さらに、立ち上がりエッジ用のトーナメント型遅延回路列を制御する共通遅延素子制御信号CS1とは同種の信号であるが、独立に制御される制御信号を立ち下りエッジ用の2つのトーナメント型遅延回路列に供給する。
エッジ制御に対応する遅延回路の場合、例えば、選択可能な遅延信号数X=128とすると、追加するトーナメント段数Yは7段となる。従って、遅延素子共用率Z=90.1%(128/(7+7+128))となる。このように、エッジ制御を行う遅延回路は、半共用型遅延回路列を備える遅延回路と比較して、トーナメント型遅延回路列を採用することで、遅延素子共用率Zを高めることができる。その結果、偶数信号と奇数信号間の遅延時間差のばらつきを抑制できる。
以上、説明したように、本実施形態に係る粗調整遅延回路200では、従来の粗調整遅延回路と比較して高い遅延素子共用率Zを持つ。遅延素子共用率Zが低いほど、遅延回路列に含まれる遅延素子のばらつきによる影響が顕著になる。より具体的には、遅延素子共用率Zが低い2相型遅延回路列や半共用型遅延回路列では、使用する遅延素子の増加に共に、遅延素子のばらつきによる影響が強くなる。その結果、偶数信号及び奇数信号間の遅延時間差が拡大する。一方、本実施形態に係る粗調整遅延回路200では、使用する遅延素子が増加したとしても共用されない遅延素子の増加は緩やかであるため、遅延素子のばらつきによる影響もまた限定的となる。
また、既に半共用型遅延回路列等を用いているDLL回路において、当該遅延回路列を、本実施形態において説明した粗調整遅延回路200に置き換えることができる。即ち、微調整遅延回路300等の設計を変更することなく、偶数信号及び奇数信号間の遅延時間差のばらつきを抑制することができる。さらに、遅延信号の伝搬経路自体が短縮されるので、ジッタの重畳度合いが低減する。即ち、偶数信号及び奇数信号を生成する際の遅延信号の共有率が高まった事で、遅延信号の伝搬経路は、伝搬経路が完全に独立している図8に示す2相型遅延回路列や共用率が50%である図9に示す半共用型遅延回路列と比較して、短縮される。信号伝播経路の長短に応じて、外乱によるジッタ重畳度合いは拡大してしまうため、本実施形態に係る粗調整遅延回路200は、相対的に低ジッタ性に優れる。
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
10 半導体装置
11 クロック端子
12 コマンド端子
13 アドレス端子
14 データ入出力端子
15 データストローブ端子
30 クロック伝送回路
31 コマンドバッファ
32 コマンドデコーダ
40 クロックバッファ
41 アドレスバッファ
51 ロウ系制御回路
52 カラム系制御回路
53 リフレッシュ回路(REF)
60 メモリセルアレイ
61 センス回路
62 リードライトアンプ(RWAMP)
63 FIFO
64 入出力回路
65 DQS入出力回路
70 DLL回路
71 DLLリフレッシュ制御回路
72 レプリカ回路
73、74 クロック出力制御回路
73a 出力ノード
75 バッファ回路
76 クロックツリー
77 ROM
101 入力回路
102 遅延調整回路
103 位相検知回路
104 遅延制御回路
200 粗調整遅延回路
201 遅延信号生成回路
202 遅延信号選択回路
300 微調整遅延回路

Claims (12)

  1. 入力信号から複数の遅延信号を生成する第1の遅延回路列と、
    前記複数の遅延信号の一部を入力し、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第2の遅延回路列と、
    前記複数の遅延信号の一部であって、前記第2の遅延回路列が入力する遅延信号とは異なる遅延信号を入力し、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第3の遅延回路列と、
    を備える遅延回路。
  2. 前記第2の遅延回路列が入力するそれぞれの遅延信号と、前記第3の遅延回路列が入力するそれぞれの遅延信号は、互いに隣接する遅延信号である請求項1の遅延回路。
  3. 前記第2の遅延回路列が選択する遅延信号と前記第3の遅延回路列が選択する遅延信号の遅延時間差は、前記第1の遅延回路列が生成する複数の遅延信号であって、隣接する2つの遅延信号間の遅延時間差に等しい請求項1又は2の遅延回路。
  4. 前記第2の遅延回路列が出力する遅延信号と前記第3の遅延回路列が出力する遅延信号の遅延時間差は、前記第1の遅延回路列が生成する複数の遅延信号であって、隣接する2つの遅延信号間の遅延時間差に等しい請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遅延回路。
  5. 前記第2の遅延回路列は、第1の制御信号の活性化に応じて、出力する遅延信号を選択し、
    前記第3の遅延回路列は、第2の制御信号の活性化に応じて、出力する遅延信号を選択する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遅延回路。
  6. 前記第2及び第3の遅延回路列は、トーナメント型に階層化された複数の遅延素子から構成され、
    前記第2及び第3の遅延回路列における最下層の複数の遅延素子は、それぞれ、前記第1及び第2の制御信号と前記第1の遅延回路列が生成する遅延信号と、を入力すると共に、前記入力した第1及び第2の制御信号の活性化に応じて、前記入力した遅延信号を、上位階層の遅延素子に出力する請求項5の遅延回路。
  7. 前記第1の遅延回路列は、複数の遅延素子の縦続接続から構成され、
    前記第2及び第3の遅延回路列は、前記縦続接続された遅延素子同士の接続ノードから遅延信号を入力する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の遅延回路。
  8. 前記第1の遅延回路列は、第3の制御信号の活性化に応じて、前記縦続接続された遅延素子のうち、遅延信号を生成する遅延素子の個数を定める請求項7の遅延回路。
  9. 前記第2及び第3の遅延回路列が出力する信号の中間位相を持つ信号を生成するインタポレータをさらに備える請求項1乃至8のいずれか一項に記載の遅延回路。
  10. 前記複数の遅延信号の一部を入力し、第4の制御信号の活性化に応じて、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第4の遅延回路列と、
    前記複数の遅延信号の一部であって、前記第4の遅延回路列が入力する遅延信号とは異なる遅延信号を入力し、第5の制御信号の活性化に応じて、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第5の遅延回路列と、
    をさらに備える請求項1乃至9のいずれか一項に記載の遅延回路。
  11. 入力信号と出力信号の位相を合致させる半導体装置であって、
    前記入力信号と前記出力信号の位相差に応じて、第1及び第2の制御信号を活性化する制御回路と、
    前記入力信号を遅延する第1の遅延回路と、
    前記第1の遅延回路よりも細かい粒度で、前記第1の遅延回路の出力信号を遅延する第2の遅延回路と、
    を備え、
    前記第1の遅延回路は、
    前記入力信号から複数の遅延信号を生成する第1の遅延回路列と、
    前記複数の遅延信号の一部を入力し、前記第1の制御信号の活性化に応じて、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第2の遅延回路列と、
    前記複数の遅延信号の一部であって、前記第2の遅延回路列が入力する遅延信号とは異なる遅延信号を入力し、前記第2の制御信号の活性化に応じて、前記入力した遅延信号から一の遅延信号を、トーナメント方式により選択し出力する第3の遅延回路列と、
    を備える半導体装置。
  12. 前記制御回路は、前記入力信号と前記出力信号の位相差に応じて定めた前記第1の遅延回路列で生成する遅延信号の個数に応じて、第3の制御信号を活性化し、
    前記第1の遅延回路列は、前記第3の制御信号の活性化に応じて、前記第2及び第3の遅延回路列にて使用されない遅延信号の生成を停止する請求項11の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101653508B1 (ko) * 2015-11-27 2016-09-01 인하대학교 산학협력단 딜레이 체인과 대칭 mux를 이용한 플립­플롭 성능 테스트 방법 및 장치

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