JP2014164978A - 圧縮封止型気密端子 - Google Patents

圧縮封止型気密端子 Download PDF

Info

Publication number
JP2014164978A
JP2014164978A JP2013034109A JP2013034109A JP2014164978A JP 2014164978 A JP2014164978 A JP 2014164978A JP 2013034109 A JP2013034109 A JP 2013034109A JP 2013034109 A JP2013034109 A JP 2013034109A JP 2014164978 A JP2014164978 A JP 2014164978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
pipe
outer ring
metal outer
pipe lead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013034109A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6029140B2 (ja
Inventor
Hidefumi Yamamoto
英文 山本
Hiroki Honda
浩喜 本田
Isato Yamauchi
勇人 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Schott Components Corp
Original Assignee
NEC Schott Components Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Schott Components Corp filed Critical NEC Schott Components Corp
Priority to JP2013034109A priority Critical patent/JP6029140B2/ja
Priority to TW103104215A priority patent/TWI584545B/zh
Priority to CN201410139116.3A priority patent/CN104009301A/zh
Priority to KR1020140019018A priority patent/KR102011526B1/ko
Publication of JP2014164978A publication Critical patent/JP2014164978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6029140B2 publication Critical patent/JP6029140B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R9/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, e.g. terminal strips or terminal blocks; Terminals or binding posts mounted upon a base or in a case; Bases therefor
    • H01R9/16Fastening of connecting parts to base or case; Insulating connecting parts from base or case
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/20Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for assembling or disassembling contact members with insulating base, case or sleeve

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

【課題】導出リード材に銅材やアルミニウム合金材などの低抵抗金属を使用しながら、使用温度範囲において絶縁ガラスに圧縮応力が加わるようにして気密の信頼性を高めた気密端子を提供する。
【解決手段】圧縮封止型気密端子10は、鉄または鉄合金の金属外環11と、金属外環11に挿通した鉄合金のパイプリード12と、金属外環11の内壁とパイプリード12の外径とを気密に封着する絶縁ガラス13と、パイプリード12を貫通した銀、銅、アルミニウムまたは銀合金、銅合金、アルミニウム合金などの低抵抗金属からなる導出リード14とを備え、導出リード14の熱膨張を緩衝するための所定の間隙部15を金属外環11の内側に設けて、導出リード14は、接合部16によりパイプリード12と気密に接合する。
【選択図】図2

Description

本発明は大電力用途に使用でき、かつ高い気密信頼性を有する圧縮封止型気密端子に関する。
気密端子は、金属外環または金属外環の挿通孔に絶縁材を介してリードを気密に封着したもので、気密容器内に収容された電気機器や素子に電流を供給したり、電気機器や素子から信号を外部に導出したりする場合に用いられる。特に金属外環とリードを絶縁ガラスで封着するGTMS(Glass−to−Metal−Seal)タイプの気密端子は、整合封止型と圧縮封止型の2種類に大別される。信頼性の高い気密封止を確立するには、外環およびリードの金属材と絶縁ガラスの熱膨張係数を適正に選択することが重要となる。封止用の絶縁ガラスは、金属外環とリードの素材、要求温度プロファイルおよびその熱膨張係数によって決定されている。
整合封止の場合、金属材と絶縁ガラスの熱膨張係数が可能な限り一致するように封止素材を選定する。一方、圧縮封止は、金属外環が絶縁ガラスおよびリードを圧縮するように意図的に異なる熱膨張係数の金属材と絶縁ガラスの材料が選択されている。
従来の気密端子は高い気密信頼性ならびに電気絶縁性を確保するため、整合封止型気密端子においては、金属外環およびリード材に広い温度範囲でガラス材と熱膨張係数が一致しているコバール合金(Fe54%、Ni28%、Co18%)を使用して、両者をホウケイ酸ガラスからなる絶縁ガラスで封着し、圧縮封止型気密端子においては、使用温度範囲においてガラスに同心円状の圧縮応力が加わるように、炭素鋼またはステンレス鋼などの鋼製の金属外環と、鉄ニッケル合金(Fe50%、Ni50%)や鉄クロム合金(Fe72%、Cr28%)などの鉄合金のリード材を使用して、両者をソーダバリウムガラスからなる絶縁ガラスで封着していた。
特開昭61−260560号公報 実開平02−039472号公報
近年、パワー・デバイスや2次電池などの所謂ハイレート電力デバイス用に気密端子の大電力対応が求められるようになっている。リード材に鉄合金などの高抵抗金属を使用した従来の気密端子は、過大な負荷をかけるとリード材の自己発熱により絶縁ガラスが溶融し気密性が確保できなくなり、ついにはリード材が抜け落ちるなどの危険があった。気密端子のリード材を、従来の鉄合金から銅やアルミニウム合金などの低抵抗金属に変更できれば大電力への対応や省電力化など電気エネルギーの効率利用の観点からより好ましいが、封止に利用する絶縁ガラスは概して低熱膨張係数材料のため、銀、銅、アルミニウムや銀合金、銅合金、アルミニウム合金などの低抵抗金属をリード材に用いると整合封止は原理上使用できない。さらに、圧縮封止においても、上記例示の低抵抗金属は熱膨張係数が鋼材などの鉄合金に比べてより大きく、これをリード材に用いると絶縁ガラスに適切な圧縮応力を加えることができず、気密性の確保が難しくなるという課題があった。また、金属外環とリード材をともに銀、銅、アルミニウムやその合金などの高熱膨張係数材料に変更すると絶縁ガラスに加わる圧縮応力が大きくなりすぎ、ガラス割れが生じたりするので使用することが難しくなる。
従来、銅芯リードを使った気密端子には、特許文献1に示されるような銅芯の表面を合金鋼で被覆した複合リード材を用いた気密端子がある。しかしながら、特許文献1の気密端子のリード材は、銅のインナコア表面に合金鋼のアウタジャケットを固着被覆してあるので、リードの電気抵抗を小さくするため、銅のインナコア径を大きくして合金鋼のアウタジャケットを薄くすると、銅の大きな熱膨張に合金鋼の被覆が抗しきれず追従してしまい充分な圧縮封止を得られない。逆にインナコアの銅径を小さくし合金鋼の被覆を厚くすると、所望のリード抵抗値を得ることが難しくなるという構造上の欠点があった。
一方、パイプリードを使用した気密端子には、従来、特許文献2に示されるように、リチウム電池等の非水型電池に用いられる気密端子として、ステンレス鋼の金属外環の筒状部にガラスを介して鉄クロム合金製のパイプリードを気密に封着するとともに、パイプリードにニッケル製の導出リードを挿通し、パイプリードと導出リードとを接続固着封止した電池ケース用気密端子がある。しかし、この考案は、電池内の短絡などで発生したガスにより電池内圧が異常上昇した際に、封止ガラスがガス抜きの安全弁を兼ねるように設計されており、気密信頼性の向上を目論んだものではなく、むしろパイプリードと絶縁ガラスのシール面が破壊されることを前提にした構成となっている。また、気密端子に用いる金属材の熱膨張係数値も互いに近い値に整合するように設計されており、金属外環とパイプリードに近い熱膨張係数を有するニッケル材を導出リードに使用しているので、導出リード材の電気抵抗を犠牲にした構成となっている。このため、気密端子の導出リードに熱膨張係数が大きい銀、銅、アルミニウムや該元素を主成分とする合金などの低抵抗金属を使用するための手段については、何ら記載されておらず上述の課題を解決するものではなかった。さらに、金属外環とパイプリードとを封着炉でガラス封着させた後、別工程でパイプリードに導出リードを挿入し、導出リードとパイプリードの一端をレーザ溶接して気密を完成させる必要があるので工程が複雑となり、余分な製造コストを要する欠点があった。
本発明の目的は、上記課題を解消するため提案するものであり、GTMSタイプの気密端子をハイレート電力デバイス用途に適用可能とするため、導出リード材に銅材やアルミニウム合金材などの低抵抗金属を使用しながら、使用温度範囲において絶縁ガラスに圧縮応力が加わるようにして気密の信頼性を高めたことを特徴とした圧縮封止型気密端子を提供することにある。
本発明によれば、金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、金属外環の内壁とパイプリードの外径とを気密に封着する絶縁ガラスと、パイプリードを貫通した低抵抗金属からなる導出リードとを備え、導出リードの熱膨張を緩衝するための所定の間隙部をパイプリードの内側に設けて、導出リードは、接合材を充填した接合部によりパイプリードと気密に接合されたことを特徴とする圧縮封止型気密端子が提供される。
本発明の第2の観点によると、金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、金属外環の内壁とパイプリードの外径とを気密に封着する絶縁ガラスと、パイプリードを貫通した低抵抗金属からなる導出リードとを備え、導出リードの熱膨張を緩衝するための所定の間隙部をパイプリードの内側に設け、さらに導出リードの外径またはパイプリードの内径に1ないし2つの周溝部を設け、この周溝部により接合材の接合範囲を画定した接合部を用いて導出リードとパイプリードとを気密に接合したことを特徴とする圧縮封止型気密端子が提供される。
本発明の第3の観点によると、金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、金属外環の内壁とパイプリードの外径とを気密に封着する絶縁ガラスと、パイプリードを貫通した低抵抗金属からなる導出リードとを備え、導出リードに縮径部を設け、この縮径部とパイプリードとの間に導出リードの熱膨張を緩衝するための所定の間隙部を形成し、導出リードは、縮径部を除いたパイプリードの内壁とその対向する導出リードとの間に接合材を充填して設けた接合部によりパイプリードと気密に接合されたことを特徴とする圧縮封止型気密端子が提供される。
本発明の第4の観点によると、金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、金属外環の内壁とパイプリードの外径とを気密に封着する絶縁ガラスと、パイプリードを貫通した低抵抗金属からなる導出リードとを備え、パイプリードの内径に縮径部を設けて、縮径部の内壁とその対向する導出リードとの間を接合材で埋めて接合部とし、この接合部を除いたパイプリードの内径と導出リードとの間に所定の間隙部を形成し、導出リードは、接合部によりパイプリードの縮径部と気密に接合されたことを特徴とする圧縮封止型気密端子が提供される。
本発明に係る圧縮封止型気密端子の間隙部は、絶縁ガラスと対向する位置にあるパイプリードの内壁面と導出リードの外径との間に形成された所定のクリアランスを有する自由空間からなり、絶縁ガラスに金属外環とパイプリードの圧縮応力を負荷させながら、導出リードの熱膨張を間隙部の空間で緩衝することができるので、熱膨張係数が大きい低抵抗金属を導出リードに使用した圧縮封止型気密端子を実現することができる。なお、接合部は、上記間隙の所定部分をロウ材などの接合材で充填して気密に接合して設けられる。すなわち、本発明に係る気密端子は、金属外環とパイプリードを用いて絶縁ガラスを圧縮封止するとともに、パイプリードと導出リードとの間に間隙部を設け、この間隙部が形成する自由空間により低抵抗金属からなる導出リードの過大な熱膨張を緩衝することで、電気抵抗が極めて小さい圧縮封止の気密端子を実現する。本発明に用いる金属外環の熱膨張係数をα1、パイプリードの熱膨張係数をα2、導出リードの熱膨張係数をα3とすると、三者の関係はα3>>α1≧α2となる。
本発明により、金属外環に用いられる鉄および鉄基合金より熱膨張が過大であるため気密端子のリード材として用いることができなかった高熱膨張係数材料を、導出リードに用いることができる。さらには、高熱膨張係数材料である銀材、銅材、アルミニウム材またはその合金などの低抵抗金属を気密端子の導出リードに用いることができるので、ハイレート電力デバイスに対応が容易な気密端子を圧縮封止で安価かつ安定に製造することができる。また、金属外環とパイプリードの熱膨張係数差で絶縁ガラスにコンプレッションが働き、リーク洩れの惧れがなくなる。さらに、本発明に係る圧縮封止型気密端子は、従来のパイプリードを用いた気密端子が、封着治具へ各構成部品をセットする振込工程、ガラス封着工程、導出リード挿入工程、溶接工程の4工程で組立てられていたのを、封着治具へ各構成部品をセットする振込工程、絶縁ガラスおよび接合材を炉中で溶融させて各構成部品を気密に封着させる封着工程の2工程に短縮できる。
本発明に係る圧縮封止型気密端子10の平面図を示す。 本発明に係る圧縮封止型気密端子10を示し、(a)は接合部を絶縁ガラス中に埋設したタイプの正面部分断面図を、(b)は接合部を絶縁ガラスの外側に設けたタイプの正面断面図を示す。 本発明に係る圧縮封止型気密端子20を示し、(a)は接合部を絶縁ガラス中に埋設したタイプの正面部分断面図を、(b)は接合部を絶縁ガラスの外側に設けたタイプの正面断面図を示す。 本発明に係る圧縮封止型気密端子30を示し、(a)は接合部を絶縁ガラス中に埋設したタイプの正面部分断面図を、(b)は接合部を絶縁ガラスの外側に設けたタイプの正面断面図を示す。 本発明に係る圧縮封止型気密端子40を示し、(a)は接合部を絶縁ガラス中に埋設したタイプの正面部分断面図を、(b)は接合部を絶縁ガラスの外側に設けたタイプの正面断面図を示す。 本発明の変形例1である圧縮封止型気密端子50を示し、(a)は接合部を絶縁ガラス中に埋設したタイプの正面部分断面図を、(b)は接合部を絶縁ガラスの外側に設けたタイプの正面断面図を示す。 本発明の変形例2である圧縮封止型気密端子60を示し、(a)は接合部を絶縁ガラス中に埋設したタイプの正面部分断面図を、(b)は接合部を絶縁ガラスの外側に設けたタイプの正面断面図を示す。
以下、本発明の気密端子について、図面を参照しながら説明する。
本発明の圧縮封止型気密端子10は、図1および図2に示すように鉄または鉄合金の金属外環11と、金属外環11に挿通した鉄合金のパイプリード12と、金属外環11の内壁とパイプリード12の外径とを気密に封着する絶縁ガラス13と、パイプリード12を貫通した銀、銅、アルミニウムまたは銀合金、銅合金、アルミニウム合金などの低抵抗金属からなる導出リード14とを備え、導出リード14の熱膨張を緩衝するための所定の間隙部15をパイプリード12の内側に設けて、導出リード14は、ロウ材などの接合材を充填した接合部16によりパイプリード12と気密に接合されたことを特徴とする。導出リード14の直径φ1は、金属外環11の内径φ2の50%以上90%以下と成るように構成される。間隙部15は、導出リード14と、この導出リード14の軸と同心円上に配置したパイプリード12との間の空間うち、ロウ材などの接合材が占有する接合部16を除外した残りの空間からなる。接合部16は、予めパイプリード12の上部開口に沿ってリング状の接合材を設置しておき、これを加熱溶融することでパイプリード12と導出リード14の間隙部の片側開口端の全周を接合材で気密に接合して形成する。パイプリード12の開口に沿ってリング状に配置した接合材は、加熱溶融され開口を埋めて接合部16を形成する。接合材は、ガラス封着炉で溶融接合させてもよい。この場合、絶縁ガラスの封着と同時に接合材の接合封止を完了することができるので、従来のパイプリード付き気密端子の組立工程よりも工程を2工程短縮できる。気密端子10のパイプリード12の内径に設ける接合部16は、導出リード14の大きな熱膨張を緩衝できるように、図2(a)に示すように少なくとも一部を金属外環11の内側すなわち少なくとも一部が絶縁ガラス13に埋設するように設けても、図2(b)のように金属外環11の外側すなわち全体が絶縁ガラス13の外部に出るように設けてもよい。なお、図1(a)の接合部16を絶縁ガラス13に埋設する場合は、埋設される接合部16の長さは、絶縁ガラス23に充分な圧縮応力を負荷させるため、絶縁ガラス13の厚さの2/3以下となるように設ける。
本発明の圧縮封止型気密端子20は、図3に示すように、鉄または鉄合金の金属外環21と、金属外環21に挿通した鉄合金のパイプリード22と、金属外環21の内壁とパイプリード22の外径とを気密に封着する絶縁ガラス23と、パイプリード22を貫通した銀、銅、アルミニウムまたは銀合金、銅合金、アルミニウム合金などの低抵抗金属からなる導出リード24とを備え、導出リード24の熱膨張を緩衝するための所定の間隙部25をパイプリード22の内側に設け、さらに導出リード24の外径またはパイプリード22の内径に1ないし2つの周溝部27を設け、この周溝部27によりロウ材など接合材の接合範囲を画定した接合部26を用いて導出リード24とパイプリード22とを気密に接合したことを特徴とする。導出リード24の直径φ1は、金属外環21の内径φ2の50%以上90%以下と成るように構成される。間隙部25は、導出リード24と、この導出リード24の軸と同心円上に配置したパイプリード22との間の空間うち、ロウ材などの接合材が占有する接合部26を除外した残りの空間からなる。接合部26は、予めパイプリード22の開口に近い側の周溝部27に沿ってリング状の接合材を固定しておき、接合材を固定した周溝部27をパイプリード22に挿入して、加熱溶融することでパイプリード22と導出リード24の間隙部の片側開口端の全周を接合材で気密に接合して形成する。もう一方の接合材を配置しない空の周溝部27は、所望する接合部26以外に溶融した接合材が拡張しすぎないようにするためのギャップとして機能する。開口に近い側の周溝部27に沿ってリング状に固定した接合材は、加熱溶融され開口を埋めて接合部26を形成する。このとき、接合部26に隣接して周溝部27が設けられるので、周溝部27に挟まれた接合部26のみに毛細管現象を利用して接合材を流し込むことができ、接合材の流れを制御し余分な拡張を防いで接合範囲を画定できる。開口に近い側の周溝部27に固定した接合材は、ガラス封着炉で溶融接合させてもよい。この場合、絶縁ガラスの封着と同時に接合材の接合封止を完了することができるので、従来のパイプリード付き気密端子の組立工程よりも工程を2工程短縮できる。気密端子20のパイプリードの内径に設ける接合部26は、導出リード24の大きな熱膨張を緩衝できるように、図3(a)に示すように少なくとも一部を金属外環21の内側すなわち少なくとも一部が絶縁ガラス23に埋設するように設けても、図3(b)のように金属外環21の外側すなわち全体が絶縁ガラス23の外部に出るように設けてもよい。なお、図3(a)の接合部26を絶縁ガラス23に埋設する場合は、埋設される接合部26の長さは、絶縁ガラス23に充分な圧縮応力を負荷させるため、絶縁ガラス23の厚さの2/3以下となるように設ける。
本発明の圧縮封止型気密端子30は、図4に示すように鉄または鉄合金の金属外環31と、金属外環31に挿通した鉄合金のパイプリード32と、金属外環31の内壁とパイプリード32の外径とを気密に封着する絶縁ガラス33と、パイプリード32を貫通した銀、銅、アルミニウムまたは銀合金、銅合金、アルミニウム合金などの低抵抗金属からなる導出リード34とを備え、導出リード34に縮径部37を設け、この縮径部37とパイプリード32との間に導出リード34の熱膨張を緩衝するための所定の間隙部35を形成し、導出リード34は、縮径部37を除いたパイプリード32の内壁とその対向する導出リード34との間にロウ材などの接合材を充填して設けた接合部36により、パイプリード32と気密に接合されたことを特徴とする。導出リード34の直径φ1は、金属外環31の内径φ2の50%以上90%以下と成るように構成される。間隙部35は、導出リード34と、この導出リード34の軸と同心円上に配置したパイプリード32との間の空間のうち、接合材で占有される接合部26を除外した残りの空間からなる。接合部36は、予めパイプリード32の上部開口に沿ってリング状の接合材を設置しておき、これを加熱溶融することでパイプリード32と導出リード34の間隙部の片側開口端の全周を接合材で気密に接合して形成する。縮径部37とパイプリード32との間に設けた所定の間隙部35は、所望する接合部36以外に溶融した接合材が拡張しすぎないようにするためのギャップとして機能する。パイプリード32の上部開口に沿ってリング状に設置した接合材は、加熱溶融され開口を埋めて接合部36を形成する。このとき、接合部36に隣接して縮径部37が設けられるので、狭まった接合部36のみに毛細管現象を利用して接合材を流し込むことができ、接合材の流れを制御し余分な拡張を防いで接合範囲を画定できる。上部開口に沿って配置した接合材は、ガラス封着炉で溶融接合させてもよい。この場合、絶縁ガラスの封着と同時にロウ材の接合封止を完了することができるので、従来のパイプリード付き気密端子の組立工程よりも工程を2工程短縮できる。また、導出リード34に縮径部37を設けることで、間隙部35が接合部36の接合厚に左右されることなく所望するクリアランスに調整できる。気密端子30のパイプリードの内径に設ける接合部36は、導出リード34の大きな熱膨張を緩衝できるように、図4(a)に示すように少なくとも一部を金属外環31の内側すなわち少なくとも一部が絶縁ガラス33に埋設するように設けても、図4(b)のように金属外環31の外側すなわち全体が絶縁ガラス33の外部に出るように設けてもよい。なお、図4(a)の接合部36を絶縁ガラス33に埋設する場合は、埋設される接合部36の長さは、絶縁ガラス33に充分な圧縮応力を負荷させるため、絶縁ガラス33の厚さの2/3以下となるように設ける。
本発明の圧縮封止型気密端子40は、図5に示すように鉄または鉄合金の金属外環41と、金属外環41に挿通した鉄合金のパイプリード42と、金属外環41の内壁とパイプリード42の外径とを気密に封着する絶縁ガラス43と、パイプリード42を貫通した銀、銅、アルミニウムまたは銀合金、銅合金、アルミニウム合金などの低抵抗金属からなる導出リード44とを備え、パイプリード42の内径に縮径部47を設けて、縮径部47の内壁とその対向する導出リード44との間をロウ材などの接合材で埋めて接合部46とし、この縮径部47を除いたパイプリード42の内径と導出リード44との間に所定の間隙部45を形成し、導出リード44は、接合部46によりパイプリード42の縮径部47と気密に接合されたことを特徴とする。導出リード44の直径φ1は、金属外環41の内径φ2の50%以上90%以下と成るように構成される。間隙部45は、導出リード44と、この導出リード44の軸と同心円上に配置したパイプリード42との間の空間うち、接合材で占有される接合部46を除外した残りの空間からなる。接合部46は、予めパイプリード42の上部開口に沿ってリング状の接合材を設置しておき、加熱溶融することでパイプリード42と導出リード44の間隙部の片側開口端の全周を接合材で気密に接合して形成する。パイプリード42の縮径部47と導出リード44との間に設けた所定の間隙部45は、所望する接合部46以外に溶融した接合材が拡張しすぎないようにするためのギャップとして機能する。パイプリード42の上部開口に沿ってリング状に設置した接合材は、加熱溶融され開口を埋めて接合部46を形成する。このとき、接合部46は縮径部47と同じ範囲に設けられているので、縮径部47によって狭まった接合部46のみに毛細管現象を利用して接合材を流し込むことができ、接合材の流れを制御し余分な拡張を防いで接合範囲を画定できる。上部開口に沿って配置した接合材は、ガラス封着炉で溶融接合させてもよい。この場合、絶縁ガラスの封着と同時に接合材の接合封止を完了することができるので、従来のパイプリード付き気密端子の組立工程よりも工程を2工程短縮できる。また、パイプリード42の内径に縮径部47を設けることで、間隙部45が接合部46の接合厚に左右されることなく、所望するクリアランスに調整することが容易になるほか、縮径部47のリード軸方向の長さを接合部46の接合長と一致させることができるので、接合部46のサイズ調整が容易になる。気密端子40のパイプリードの内径に設ける接合部46は、導出リード44の大きな熱膨張を緩衝できるように、図5(a)に示すように少なくとも一部を金属外環41の内側すなわち少なくとも一部が絶縁ガラス43に埋設するように設けても、図5(b)のように金属外環41の外側すなわち全体が絶縁ガラス43の外部に出るように設けてもよい。なお、図5(a)の接合部46を絶縁ガラス43に埋設する場合は、埋設される接合部46の長さは、絶縁ガラス43に充分な圧縮応力を負荷させるため、絶縁ガラス43の厚さの2/3以下となるように設ける。
上述した発明の実施形態の気密端子は、何れも金属外環とパイプリードを用いて絶縁ガラスを圧縮封止するとともに、パイプリードと導出リードとの間に間隙部を設け、この間隙部が形成する自由空間およびパイプリードの剛性により低抵抗金属からなる導出リードの過大な熱膨張を緩衝することで、電気抵抗が極めて小さい圧縮封止の気密端子を実現する。このとき金属外環の熱膨張係数をα1、パイプリードの熱膨張係数をα2、導出リードの熱膨張係数をα3とすると、三者の関係はα3>>α1≧α2となる。導出リードの直径φ1は、金属外環の内径φ2の50%以上90%以下と成るように構成される。導出リードの熱膨張を緩衝する間隙部は、接合部においてパイプリードと導出リードとの間隔が0.01mm以上1mm以下となるように設けられ、より好ましくは0.01mm以上0.5mm以下となるように設けられ、さらに導出リードおよびパイプリードの加工精度によるバラツキなどを考慮すると0.1mm以上0.3mm以下にするのが最も好ましい。この間隙部が0.01mm未満の場合は、ロウ材などの接合材による気密封止が困難となる。接合部を所望の接合範囲に画定する手段は、接合代を除いた他の間隙部にさらに0.2mm以上のギャップを形成させるため、該接合代に隣接する間隙部に周溝部または縮径部を設け、接合部の間隙を狭めて接合代のみに毛細管現象を利用してロウ材を流し込むことで、ロウ材の流れを制御し余分な拡張を防いで接合範囲を画定することができる。気密端子のパイプリードの内径に設ける接合部は、導出リードの大きな熱膨張を緩衝できるように、少なくとも一部を金属外環の内側すなわち少なくとも一部が絶縁ガラスに埋設するように設けてもよく。また、金属外環の外側すなわち全体が絶縁ガラスの外部に出るように設けてもよい。接合部を絶縁ガラスに埋設する場合は、絶縁ガラスに充分な圧縮応力を負荷させるため、埋設される接合部の長さを絶縁ガラスの厚さの2/3以下となるように設ける。すなわちパイプリードの有する剛性(弾性変形)のために、接合部を除いた間隙部に面した範囲もガラスの圧縮応力が僅かに小さくなって、管状でない実体リードを使用したときに比較して幾分コンプレッションの掛かり方が弱まってしまうので、要求される気密性を確保するには、絶縁ガラスの封着面積に対して適切な間隙部の面積が必要になることに因る。例えば、埋設される接合部の長さが絶縁ガラスの厚さの2/3を超えると、ガラスに圧縮応力を掛けられる有効面積が極端に狭まってしまうため気密の信頼性が確保できなくなる。
本発明に係る圧縮封止型気密端子の金属外環には、必要に応じて図5ないし図7の48、58、68にそれぞれ図示されるようなフランジ部を設けてもよい。また、特に図示しないが、貫通孔を1つ以上設けた金属板を金属外環として用いてもよい。この場合、金属板の金属孔は金属外環の内径として利用される。
本発明に係る圧縮封止型気密端子は、製造方法を1つに限定するものではないが、黒鉛などの耐熱性封着治具に設けられた所定位置に、金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、金属外環の内径とパイプリードの外径との間に配置した絶縁ガラスからなる筒状のガラスペレットと、パイプリードの内径を貫通した銀、銅、アルミニウムまたは銀合金、銅合金、アルミニウム合金などの低抵抗金属からなる導出リードと、この導出リードとパイプリードの内径との間に配置したロウ材などの接合材とをセットする振込工程、前記振込工程で各構成部材を所定位置にセットした封着治具を封着炉に通してガラスペレットと接合材とを一括溶融させて、金属外環とパイプリードとの間を絶縁ガラスで気密に封着し、かつ導出リードの熱膨張を緩衝するための所定の間隙部をパイプリードの内側に設けてパイプリードと導出リードとの間を接合材で気密に接合する封着工程の2工程で製造が可能となる。
本発明に係る実施例1の圧縮封止型気密端子10は、図2(a)に示すように外径100mm、内径30mm、厚さ15mmの冷間圧延鋼(JIS SS400相当)の金属外環11と、金属外環11に挿通した外径20mm、内径16.2mm、厚さ1.9mmの鉄ニッケル合金(Fe50%,Ni50%)のパイプリード12と、金属外環11の内壁とパイプリード12の外径とを気密に封着するソーダバリウムガラスの絶縁ガラス13と、パイプリード12を貫通した直径16mm、長さ100mmのアルミニウムからなる導出リード14とを備え、導出リード14の熱膨張を緩衝するための0.1mmの間隙部15をパイプリード12の内側に設けて、導出リード14は、銀ロウ材の接合部16によりパイプリード12と気密に接合される。なお、パイプリード12は、鉄ニッケル合金に替えてコバール合金(Fe54%,Ni28%,Co18%)を使用してもよい。
本発明に係る実施例2の圧縮封止型気密端子20は、図3(b)に示すように外径100mm、内径30mm、厚さ15mmの42アロイ(Fe58%,Ni42%)の金属外環21と、金属外環21に挿通した外径20mm、内径16.2mm、厚さ1.9mmのコバール合金(Fe54%,Ni28%,Co18%)のパイプリード22と、金属外環21の内壁とパイプリード22の外径とを気密に封着するボロンシリケートガラスの絶縁ガラス23と、パイプリード22を貫通した直径16mm、長さ100mmのニッケルめっき銅材からなる導出リード24とを備え、導出リード24の熱膨張を緩衝するための0.2mmの間隙部25を金属外環21の内側に設け、さらに導出リード24の外径またはパイプリード22の内径に深さ0.3mmの2つの周溝部27を設け、この周溝部27によりロウ材の接合範囲を画定した銀ロウ材の接合部26を用いて導出リード24とパイプリード22とを気密に接合したことを特徴とする。なお、特に図示しないが圧縮封止型気密端子20の導出リード24に設ける2つの周溝部27を、周溝部1つに変形してもよい。例えば、予めパイプリード22の上部開口に沿って銀ロウ材を配置しておき、接合部26の下側の周溝部27のみを空の状態で設けて、銀ロウ材を加熱溶融することで毛細管現象を利用して上部開口より接合部26に流し込むことで、所望する接合部26以外に溶融したロウ材が拡張しないようにできる。パイプリード22は、コバール合金に替えて鉄ニッケル合金(Fe50%,Ni50%)を使用してもよい。
本発明に係る実施例3の圧縮封止型気密端子30は、図4(a)に示すように外径100mm、内径30mm、厚さ15mmのオーステナイト系ステンレス鋼SUS304の金属外環31と、金属外環31に挿通した外径20mm、内径16.2mm、厚さ1.9mmの鉄ニッケル合金(Fe50%,Ni50%)のパイプリード32と、金属外環31の内壁とパイプリード32の外径とを気密に封着するソーダバリウムガラスの絶縁ガラス33と、パイプリード32を貫通した直径16mm、長さ100mmのニッケルめっき銅材からなる導出リード34とを備え、さらに導出リード34に縮径部37を設け、この縮径部37とパイプリード32との間に導出リード34の熱膨張を緩衝するための0.5mmの間隙部35を形成し、導出リード34は、銀ロウ材の接合部36によりパイプリード32と気密に接合されたことを特徴とする。圧縮封止型気密端子30の導出リード34に設ける縮径部37は、図6に示す変形例1ように軸の一部分だけ縮径を施すように変形してもよい。パイプリード32は、鉄ニッケル合金に替えて鉄クロム合金(Fe72%,Cr28%)を使用してもよい。
本発明に係る実施例4の圧縮封止型気密端子40は、図5(b)に示すように外径120mm、内径30mm、厚さ15mmの炭素鋼の金属外環41と、金属外環41に挿通した外径20mm、内径17.0mm、厚さ1.9mmの鉄クロム合金のパイプリード42と、金属外環41の内壁とパイプリード42の外径とを気密に封着するソーダライムガラスの絶縁ガラス43と、パイプリード42を貫通した直径16mm、長さ100mmの銀からなる導出リード44とを備え、パイプリード42の内径に縮径部47を設け、この縮径部47を除いたパイプリード42の内径と導出リード44との間に0.5mmの間隙部45を形成し、導出リード44は、銀ロウ材の接合部46によりパイプリード42の縮径部47と気密に接合されたことを特徴とする。圧縮封止型気密端子40の導出リード44に設ける縮径部47は、図7に示す変形例2ように内径側だけ縮径するように変形してもよい。パイプリード42は、鉄クロム合金に替えて鉄ニッケル合金を使用してもよい。
本発明は、特に高電圧・高電流に耐久し、高絶縁性が要求される気密端子に利用できる。
10,20,30,40,50,60・・・圧縮封止型気密端子、
11,21,31,41,51,61・・・金属外環、
12,22,32,42,51,61・・・パイプリード、
13,23,33,43,53,63・・・絶縁ガラス、
14,24,34,44,54,64・・・導出リード、
15,25,35,45,55,65・・・間隙部、
16,26,36,46,56,66・・・接合部、
27・・・周溝部、 37,47,57,67・・・縮径部、
48,58,68・・・フランジ部、
φ1・・・導出リードの直径、 φ2・・・金属外環の内径。

Claims (14)

  1. 金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、前記金属外環と前記パイプリードとを気密に封着する絶縁ガラスと、前記パイプリードを貫通した低抵抗金属からなる導出リードとを備え、前記導出リードの熱膨張を緩衝するための所定の間隙部を前記パイプリードの内側に設けて、さらに前記導出リードは、接合材を充填した接合部により前記パイプリードと気密に接合されたことを特徴とする圧縮封止型気密端子。
  2. 金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、前記金属外環の内壁とパイプリードの外径とを気密に封着する絶縁ガラスと、前記パイプリードを貫通した低抵抗金属からなる導出リードとを備え、前記導出リードの熱膨張を緩衝するための所定の間隙部を前記パイプリードの内側に設け、さらに前記導出リードの外径または前記パイプリードの内径に1ないし2つの周溝部を設け、この周溝部により接合材の接合範囲を画定した接合部を用いて前記導出リードと前記パイプリードとを気密に接合したことを特徴とする圧縮封止型気密端子。
  3. 金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、前記金属外環の内壁と前記パイプリードの外径とを気密に封着する絶縁ガラスと、前記パイプリードを貫通した低抵抗金属からなる導出リードとを備え、前記導出リードに縮径部を設け、この縮径部と前記パイプリードとの間に前記導出リードの熱膨張を緩衝するための所定の間隙部を形成し、前記導出リードは、前記縮径部を除いた前記パイプリードの内壁とその対向する前記導出リードとの間に接合材を充填して設けた接合部により前記パイプリードと気密に接合されたことを特徴とする圧縮封止型気密端子。
  4. 金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、前記金属外環の内壁と前記パイプリードの外径とを気密に封着する絶縁ガラスと、前記パイプリードを貫通した低抵抗金属からなる導出リードとを備え、前記パイプリードの内径に縮径部を設け、この縮径部の内壁とその対向する前記導出リードとの間を接合材で埋めて接合部とし、この接合部を除いた前記パイプリードの内径と前記導出リードとの間に所定の間隙部を形成し、前記導出リードは、接合部により前記パイプリードの前記縮径部と気密に接合されたことを特徴とする圧縮封止型気密端子。
  5. 前記接合部は、少なくとも一部が前記絶縁ガラスに埋設した請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載の圧縮封止型気密端子。
  6. 前記絶縁ガラスに埋設される前記接合部の長さを、前記絶縁ガラスの厚さの2/3以下となるように設けた請求項5に記載の圧縮封止型気密端子。
  7. 前記接合部は、全体を前記絶縁ガラスの外部に設けた請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載の圧縮封止型気密端子。
  8. 前記導出リードは、その直径を前記金属外環の内径の50%以上90%以下とした請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載の圧縮封止型気密端子。
  9. 前記導出リードは、銀、銅、アルミニウムまたは銀合金、銅合金、アルミニウム合金などの低抵抗金属からなる請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載の圧縮封止型気密端子。
  10. 前記パイプリードは、鉄クロム合金、コバール合金、鉄ニッケル合金、ステンレス鋼などの鉄合金からなる請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載の圧縮封止型気密端子。
  11. 前記金属外環は、鉄または炭素鋼、ステンレス鋼、鉄ニッケル合金などの鉄合金からなる請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載の圧縮封止型気密端子。
  12. 前記間隙部は、前記パイプリードと前記導出リードとの間隔が0.01mm以上1mm以下の範囲で設けられた請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載の圧縮封止型気密端子。
  13. 前記間隙部に周溝部または縮径部を設けることで、さらに0.2mm以上のギャップを設けて接合部を画定させたことを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れか1つに記載の圧縮封止型気密端子。
  14. 黒鉛などの耐熱性封着治具に設けられた所定位置に、金属外環と、この金属外環に挿通したパイプリードと、前記金属外環の内径と前記パイプリードの外径との間に配置した絶縁ガラスからなる筒状のガラスペレットと、前記パイプリードの内径を貫通した銀、銅、アルミニウムまたは銀合金、銅合金、アルミニウム合金などの低抵抗金属からなる導出リードと、この導出リードと前記パイプリードの内径との間に配置したロウ材などの接合材とをセットする振込工程、前記振込工程で各構成部材を所定位置にセットした前記封着治具を封着炉に通して前記ガラスペレットと前記接合材とを一括溶融させて、前記金属外環と前記パイプリードとの間を前記絶縁ガラスで気密に封着し、かつ前記導出リードの熱膨張を緩衝するための所定の間隙部を前記パイプリードの内側に設けて前記パイプリードと前記導出リードとの間を前記接合材で気密に接合する封着工程の2工程で製造されたことを特徴とする圧縮封止型気密端子の製造方法。
JP2013034109A 2013-02-25 2013-02-25 圧縮封止型気密端子 Active JP6029140B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013034109A JP6029140B2 (ja) 2013-02-25 2013-02-25 圧縮封止型気密端子
TW103104215A TWI584545B (zh) 2013-02-25 2014-02-10 Compression sealing type airtight terminal and compression seal type airtight terminal manufacturing method
CN201410139116.3A CN104009301A (zh) 2013-02-25 2014-02-11 压缩密封型气密端子
KR1020140019018A KR102011526B1 (ko) 2013-02-25 2014-02-19 압축 밀봉형 기밀단자

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013034109A JP6029140B2 (ja) 2013-02-25 2013-02-25 圧縮封止型気密端子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014164978A true JP2014164978A (ja) 2014-09-08
JP6029140B2 JP6029140B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=51369864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013034109A Active JP6029140B2 (ja) 2013-02-25 2013-02-25 圧縮封止型気密端子

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6029140B2 (ja)
KR (1) KR102011526B1 (ja)
CN (1) CN104009301A (ja)
TW (1) TWI584545B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016119179A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 高電流用気密端子
JP2017069144A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 高容量リレー用パイプリード付き気密端子およびその気密端子を用いたリレー用接点装置
JP2017084954A (ja) * 2015-10-28 2017-05-18 エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 気密端子
JP2018181721A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 ショット日本株式会社 気密端子
JP2019003910A (ja) * 2017-06-20 2019-01-10 ショット日本株式会社 気密端子及びその製造方法
WO2021187490A1 (ja) * 2020-03-18 2021-09-23 ショット日本株式会社 気密端子およびその気密端子を用いた接点装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109192614A (zh) * 2018-11-08 2019-01-11 桂林航天电子有限公司 一种密封继电器用的焊接式引出端
JP7132120B2 (ja) * 2018-12-28 2022-09-06 ショット日本株式会社 気密端子
JP7467273B2 (ja) * 2020-08-07 2024-04-15 ショット アクチエンゲゼルシャフト 気密端子

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49130390U (ja) * 1973-03-07 1974-11-08
JPS58218780A (ja) * 1982-05-31 1983-12-20 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 気密端子
JPH0220274U (ja) * 1988-07-26 1990-02-09

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4580003A (en) * 1984-12-03 1986-04-01 Emerson Electric Co. Hermetic terminal assembly
JPH0239472A (ja) 1988-07-28 1990-02-08 Nec Corp 半導体装置の製造方法
US7824216B2 (en) * 2009-04-02 2010-11-02 John Mezzalingua Associates, Inc. Coaxial cable continuity connector

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49130390U (ja) * 1973-03-07 1974-11-08
JPS58218780A (ja) * 1982-05-31 1983-12-20 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 気密端子
JPH0220274U (ja) * 1988-07-26 1990-02-09

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016119179A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 高電流用気密端子
KR102041061B1 (ko) * 2015-10-02 2019-11-05 쇼트 니혼 가부시키가이샤 고용량 릴레이용 기밀 단자 및 그 기밀 단자를 이용한 고용량 릴레이용 접점 장치
JP2017069144A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 高容量リレー用パイプリード付き気密端子およびその気密端子を用いたリレー用接点装置
WO2017057554A1 (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 高容量リレー用気密端子およびその気密端子を用いた高容量リレー用接点装置
KR20180053749A (ko) * 2015-10-02 2018-05-23 쇼트 니혼 가부시키가이샤 고용량 릴레이용 기밀 단자 및 그 기밀 단자를 이용한 고용량 릴레이용 접점 장치
CN108140514A (zh) * 2015-10-02 2018-06-08 肖特(日本)株式会社 高容量继电器用气密端子及采用高容量继电器用气密端子的高容量继电器用接点装置
US10580602B2 (en) 2015-10-02 2020-03-03 Schott Japan Corporation Hermetic terminal for high-capacity relay and contact device for high-capacity relay including the hermetic terminal
JP2017084954A (ja) * 2015-10-28 2017-05-18 エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 気密端子
JP2018181721A (ja) * 2017-04-19 2018-11-15 ショット日本株式会社 気密端子
JP2019003910A (ja) * 2017-06-20 2019-01-10 ショット日本株式会社 気密端子及びその製造方法
WO2021187490A1 (ja) * 2020-03-18 2021-09-23 ショット日本株式会社 気密端子およびその気密端子を用いた接点装置
JP2021150124A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 ショット日本株式会社 気密端子およびその気密端子を用いた接点装置
CN114375483A (zh) * 2020-03-18 2022-04-19 肖特(日本)株式会社 气密端子以及使用该气密端子的触点装置
JP7170214B2 (ja) 2020-03-18 2022-11-14 ショット日本株式会社 気密端子およびその気密端子を用いた接点装置
EP4002415A4 (en) * 2020-03-18 2023-08-23 Schott Japan Corporation HERMETIC TERMINAL AND CONTACT DEVICE THEREOF

Also Published As

Publication number Publication date
KR102011526B1 (ko) 2019-08-16
CN104009301A (zh) 2014-08-27
JP6029140B2 (ja) 2016-11-24
TW201503511A (zh) 2015-01-16
TWI584545B (zh) 2017-05-21
KR20140106408A (ko) 2014-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6029140B2 (ja) 圧縮封止型気密端子
EP2419387B1 (en) Hermetic glass-to-metal seal assembly and method of manufacturing hermetic glass-to-metal seal assembly
JP6585229B2 (ja) 高圧ハーメチック端子
JP5583905B2 (ja) 電気リードスルーを製造する方法及び当該方法によって製造される電気リードスルー
EP3322038B1 (en) Airtight terminal with fuse
CN106270881A (zh) 一种微波电路外壳侧面连接器密封焊接工装及焊接方法
JP2018181721A (ja) 気密端子
JP6355202B2 (ja) 高電流用気密端子
JP6433878B2 (ja) 気密端子
JP6290154B2 (ja) 気密端子
JP6809989B2 (ja) 気密端子及びその製造方法
JP2015064928A (ja) 気密端子
JPH0212683Y2 (ja)
JP4792409B2 (ja) 電線ヒューズ
JP4545172B2 (ja) 真空バルブ
JP2006313649A (ja) 電池及びその外装缶とキャップ缶の封止方法
JPH0439881A (ja) 放電管
JPS608568B2 (ja) 真空機器の製造方法
JPS6273555A (ja) 電解液電池の封着方法
JP2008027679A (ja) 気密端子の製造方法
JP2016219658A (ja) ハーメチックシール部品
JP2008112706A (ja) 放電式ランプ用電極及びそのリード部並びにこれらの製造方法
JPH11144583A (ja) 合金型温度ヒュ−ズ及び合金型温度ヒュ−ズの製作方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160914

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161012

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6029140

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250