JP2014163408A - 遮音材 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮音性の低下及びハーネスの長大化を招くことなく、簡易な構成でパワーユニットの外表面に配線されるハーネスを保護して保持することのできる遮音材を提供する。
【解決手段】トランスミッション1のミッションハウジング3の外表面3aを覆う遮音材10において、ミッションハウジング3の外表面3aに積層されたシート状の第1制振部材11、互いに対向する一対の側壁20a及び各側壁20aの間の底部20bを有して第1制振部材11の表面11aに凹溝状に延在してハーネス4を保持するハーネス保持溝20、ハーネス保持溝20にハーネス4が保持された状態で第1制振部材11の表面11aに積層されてハーネス4を遮蔽するシート状の第2制振部材12を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、遮音材、特に車両のパワーユニットのハウジングの外表面を覆う遮音材に関する。
車両のパワーユニット、例えばトランスミッションでは、ギヤ機構等で発生する振動がトランスミッションハウジングに伝達し、このトランスミッションハウジングから異音が発生することがある。このようなトランスミッション等のパワーユニットから発生する異音を遮音することを目的とした技術が、種々提案されている。
特許文献1には、トランスミッションハウジングの外表面を覆う吸音性カバーが開示されている。この吸音性カバーは、トランスミッションハウジングの外表面側に配される内周面に複数の突起が形成されており、トランスミッションハウジングが吸音性カバーに覆われると、トランスミッションハウジングの外表面と吸音性カバーとの間に空気層が形成される。
この空気層が形成されることによって、トランスミッションハウジングの振動に伴ってトランスミッションハウジングの外表面から放射される異音が吸音される。これにより、車内及び車外の騒音レベルを低減させることができる。
特許文献2には、車両用駆動装置の高剛性部分に支持されて車両用駆動装置の低剛性部分を覆うサイレンサが開示されている。サイレンサによって車両用駆動装置の低剛性部分が覆われていることから、車両用駆動装置のギヤ機構等の振動が低剛性部分に伝達されることによって発生する異音を防音することができる。
特許文献3には、トランスミッションハウジングに固定されるカバー本体、及びカバー本体に固定された吸音材を備える吸音カバーが開示されている。この吸音カバーの吸音材によって、トランスミッションハウジングから発生する異音が吸収される。
ところで、トランスミッション等のパワーユニットを制御する電子デバイスに接続されるハーネスは、パワーユニットからの熱的影響やパワーユニットと接触することによる損傷等の物理的影響を回避すべく、専用のチューブ等で被覆されてパワーユニットの外表面に沿って配線される場合がある。
このとき、例えば、トランスミッションを制御する電子機器に接続されるハーネスは、このハーネスがミッションハウジングに設けられた遮音材と干渉すると遮音材による遮音効果が低減することから、遮音材との干渉が回避されるようにトランスミッションの外表面との間に間隙を有して配線される。
実公昭62−45934公報 特開2008−267465公報 特開2010−223313公報
しかし、ハーネスを配線するに際して、遮音材との干渉を回避するように遮音材を迂回してハーネスを配線しようとすれば、ある程度のハーネスの長さが要求されることとなる。配線されるハーネスが長くなると、ハーネスそれ自体の重量が増加することが懸念される。
しかも、上記のようにハーネスは専用のチューブで被覆されてパワーユニットの外表面に間隙を有して配線されることから、ハーネスが長くなるとハーネスの配線構造が複雑化するとともに、狭隘なパワーユニットの近傍においてハーネスの配線スペースが制限されることが懸念される。
さらに、ハーネスの長大化によって、外部機器で発生したノイズに対する耐ノイズ性が悪化してハーネスが配線された電子デバイスが外部機器による影響を受けやすくなる一方、他の機器に影響を及ぼす輻射ノイズが増大することも懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遮音性の低下及びハーネスの長大化を招くことなく、簡易な構成でパワーユニットの外表面に配線されるハーネスを保護して保持することのできる遮音材を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明による遮音材は、パワーユニットのハウジングの外表面を覆う遮音材において、前記ハウジングの外表面に積層された第1層部材と、互いに対向する一対の側壁及び該各側壁の間の底部を有して前記第1層部材の表面に凹溝状に延在してハーネスを保持するハーネス保持溝と、該ハーネス保持溝に前記ハーネスが保持された状態で前記第1層部材の表面に積層されて前記ハーネスを遮蔽するシート状の第2層部材と、を備えることを特徴とする。
この発明によると、パワーユニットのハウジングの外表面から発生する異音が第1層部材及び第2層部材によって遮音される一方で、遮音材との干渉を回避するようにハーネスを配線する必要がなくなることから、ハーネスの長大化及びそれに伴う重量の増加を招くことがなくなる。さらに、耐ノイズ性が悪化することがなく、かつ輻射ノイズが増大することもない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遮音材において、前記第1層部材は、前記ハウジングの外表面に積層された下層部材と、互いの端縁が所定幅を介して互いに対向せしめられて前記下層部材の表面に積層された一対の上層部材と、を備え、前記ハーネス保持溝は、前記各側壁が前記各上層部材の互いに対向せしめられた各端縁で形成され、前記底部が前記各側壁の間における前記下層部材の表面で形成された、ことを特徴とする。
この発明によると、ハウジングの外表面に積層された下層部材に積層された互いに対向する一対の上層部材の各端縁で構成された各側壁と、この各側壁の間における下層部材の表面で構成された底部とによって、ハーネスを保持するハーネス保持溝を簡易に構成することができる。
上記目的を解決するための請求項3に記載の発明による遮音材は、パワーユニットのハウジングの外表面で互いに対向して突出する一対のリブが形成された前記ハウジングの外表面を覆う遮音材において、前記一対のリブの形状に倣って前記ハウジングの外表面に積層されて該ハウジングの外方に向かって突出して所定幅を介して互いに対向して形成された一対の突出部の互いに対向する各側壁と該各側壁の間の底部とによって凹溝状に延在してハーネスを保持するハーネス保持溝を有するシート状の第1層部材と、該第1層部材の前記ハーネス保持溝に前記ハーネスが保持された状態で前記第1層部材の表面に積層されて前記ハーネスを遮蔽するシート状の第2層部材と、を備えることを特徴とする。
この発明によると、パワーユニットのハウジングの外表面から発生する異音が第1層部材及び第2層部材によって遮音される一方で、第1層部材に形成されたハーネス保持溝にハーネスが保持され、この状態で第1層部材の表面に第2層部材が積層されてハーネスが遮蔽されることから、第1層部材と第2層部材との間にハーネスが介装されて保持される。
特に、第1層部材に形成されたハーネス保持溝は、パワーユニットのハウジングの外表面に形成された一対のリブを用いて構成することができることから、複数の部材を積層せずともハーネスを保持するハーネス保持溝を形成することができる。従って、部材点数が削減されて構成の簡素化が図られるとともに、製造コストが抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の遮音材において、前記第1層部材及び前記第2層部材は、互いに異なる遮音特性を有することを特徴とする。
この発明によると、パワーユニットのハウジングから発生する異音が適切に遮音されるように、第1層部材及び第2層部材の遮音特性を考慮して第1層部材及び第2層部材を適宜選択することが可能となる。従って、第1層部材と第2層部材との間にハーネスが介装されてハーネスを保持しつつも遮音性の低下を招くことがなく、良好な遮音特性が得られる。
この発明によると、パワーユニットのハウジングの外表面から発生する異音が第1層部材及び第2層部材によって遮音される一方で、第1層部材の表面に延在して形成されたハーネス保持溝にハーネスが保持され、この状態で第1層部材の表面に第2層部材が積層されてハーネスが遮蔽されることから、第1層部材と第2層部材との間にハーネスが介装されて保持される。
これにより、パワーユニットから発生する異音を遮音する遮音性の低下及びハーネスの長大化を招くことなく、パワーユニットに配線されるハーネスを簡易な構成で保護して保持することができる。
本発明の第1実施の形態に係る遮音材によって一部が覆われたトランスミッションの概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係る遮音材の概略を説明する、図1のA部を拡大した断面斜視図である。 本発明の第2実施の形態に係る遮音材の概略を説明する断面斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る遮音材の概略を説明する断面斜視図である。
(第1実施の形態)
次に、本発明の第1実施の形態について、図1及び図2に基づいて説明する。なお、本実施の形態において、パワーユニットが、車両に搭載されるトランスミッションである場合を例として説明する。
図1は、本実施の形態に係る遮音材によって一部が覆われたトランスミッション1の概略を説明する図である。図示のように、トランスミッション1は、クラッチハウジング2及びミッションハウジング3を備え、図示しないエンジンにクラッチハウジング2とミッションハウジング3とが矢線xで示す車体前後方向に沿って直列に連結されたいわゆる縦置配置のトランスミッションである。
クラッチハウジング2にはトルクコンバータが収納され、ミッションハウジング3には、ギヤ機構等で構成された変速機構が収納されている。
一方、ミッションハウジング3の外表面3aは、遮音材10によってその一部が覆われている。この遮音材10は、本実施の形態では、後述するようにシート状の複数の部材が重ね合わせられることにより積層されて形成されており、この遮音材10における積層された部材間に、トランスミッション1を制御する図示しない電子デバイスに接続されるハーネス4が介装されて保持される。
図2は、本実施の形態に係る遮音材10の概略を説明する、図1のA部を拡大した断面斜視図である。図示のように、遮音材10は、ミッションハウジング3の外表面3aに積層されてゴム系の接着剤で貼設された下層部材となるシート状の第1制振部材11を有する。この第1制振部材11は、本実施の形態では、剛性が比較的高い樹脂材料によって形成されている。
第1制振部材11の表面11aには、上層部材となるシート状の第2制振部材12が積層され、ゴム系の接着剤で貼設されている。この第2制振部材12は、本実施の形態では、第1制振部材11と同様に剛性が比較的高く第1制振部材11と同様の制振特性を有する樹脂材料によって形成されている。
この第1制振部材11と第2制振部材12とによって、第1層部材が構成される。
これら第1制振部材11及び第2制振部材12の協働によって、ハーネス保持溝20が形成されている。ハーネス保持溝20は、矢線yで示すハーネス4の延在方向に沿って所定幅d1を有するように、一対の第2制振部材12、12の各端縁が互いに対向せしめられて第1制振部材11に貼設されることによって形成される。
すなわち、ハーネス保持溝20は、第2制振部材12の互いに対向せしめられた各端縁で構成された側壁20a、20a、及び各側壁20a、20aの間における第1制振部材11の表面11aで構成された底部20bを有する断面コ字状で、矢線yで示す方向に沿って凹溝状に延在して形成される。
このハーネス保持溝20に、本実施の形態では6本のハーネス4が、ハーネス保持溝20の底部20bに沿って配線されてハーネス保持溝20の一対の側壁20a、20aの間に保持される。
第2制振部材12の表面12aには、シート状の吸音部材13が重ね合わせられ、ゴム系の接着剤で貼設されている。これにより、ハーネス保持溝20に保持されたハーネス4は吸音部材13によって遮蔽され、第1制振部材11と吸音部材13との間に介装される。この吸音部材13は、本実施の形態では、柔軟性を有する不織布で形成される。
上記構成を有する遮音材10は、トランスミッション1に配線されるハーネス4に沿ってハーネス保持溝20が形成され、トランスミッション1のミッションハウジング3の外表面3aを覆うようにミッションハウジング3に設けられる。
上記構成の遮音材10がミッションハウジング3に設けられることによって、ミッションハウジング3に収納された変速機構の作動で発生する振動が、第1制振部材11及び第2制振部材12によって抑制され、吸音部材13によって異音が吸収される。
一方、トランスミッション1を制御する電子デバイスに接続されるハーネス4は、第1制振部材11及び第2制振部材12の協働により形成されたハーネス保持溝20に沿って配線された状態で、第1制振部材11と吸音部材13との間に介装されて保持される。
従って、ハーネス4が遮音材10に介装されて保持されることによって、ハーネス4をトランスミッション1に配線する際の取り回しが容易となり、ハーネス4の長大化及びそれに伴う重量の増加を招くことがなくなる。従って、ハーネス4の配線の自由度が確保されて、車両内の狭隘な空間において配線スペースを省略することができる。さらに、耐ノイズ性が悪化することがなく、かつ輻射ノイズが増大することもない。
一方、ハーネス4が、ハーネス保持溝20に沿って配線された状態で吸音部材13によって遮蔽されて、第1制振部材11と吸音部材13との間に介装されて保持されることから、専用のチューブでハーネス4を被覆せずに構成の簡素化が図られたうえで、トランスミッション1からの熱的影響や、トランスミッション1と直接的に接触することによる損傷等の物理的影響から保護することができる。
このように、本実施の形態の遮音材10によれば、トランスミッション1から発生する異音を遮音する遮音性の低下及びハーネス4の長大化を招くことなく、ミッションハウジング3に配線されるハーネス4を簡易な構成で保護して保持することができる。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態について、図3に基づいて説明する。なお、図3において、図1及び図2と同様の構成には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図3は、本実施の形態に係る遮音材30の概略を説明する断面斜視図である。図示のように、本実施の形態のミッションハウジング3の外表面3aには、ミッションハウジング3の外方に向かって突出して所定幅d2を介して互いに対向する一対のリブ3A、3Aが形成されている。
この一対のリブ3A、3Aは、ミッションハウジング3を補剛する目的で、所定幅d2を有してミッションハウジング3上の任意の方向、本実施の形態では矢線zで示す補剛要求部位方向に沿って延在して形成されている。
このような一対のリブ3A、3Aを有するミッションハウジング3の外表面3aは、遮音材30によってその一部が覆われている。この遮音材30は、一対のリブ3A、3Aを有するミッションハウジング3の外表面3aの形状に倣ってこの外表面3aに積層されてゴム系の接着剤で貼設されたシート状でかつ剛性が比較的高い樹脂材料によって形成された第1層部材である制振部材31を有する。
この制振部材31には、一対のリブ3A、3Aの形状に倣って所定幅d3の間隔を有する一対の突出部31A、31Aと底部40bとにより構成される断面略コ字状のハーネス保持機構40が形成される。
このハーネス保持溝40に、本実施の形態では6本のハーネス4が、ハーネス保持溝40の底部40bに沿って配線されてハーネス保持溝40の一対の側壁40a、40aの間に保持される。
このハーネス保持溝40の一対の側壁40a、40aの間にハーネス4が保持された状態で、制振部材31の表面31aに第2層部材である吸音部材13が積層され、ゴム系の接着剤で貼設されている。これにより、ハーネス保持溝40に保持されたハーネス4は吸音部材13によって遮蔽され、制振部材31と吸音部材13との間に介装されて保持される。
上記構成を有する遮音材30は、ミッションハウジング3の外表面3aに形成された各リブ3A、3Aに沿って制振部材31にハーネス保持溝40が形成され、トランスミッション1のミッションハウジング3の外表面3aを覆うようにミッションハウジング3に設けられる。
上記構成の遮音材30がミッションハウジング3に設けられることによって、ミッションハウジング3に収納された変速機構の作動で発生する振動が、制振部材31によって抑制され、吸音部材13によって異音が吸音される。
一方、トランスミッション1を制御する電子デバイスに接続されるハーネス4は、制振部材31に形成されたハーネス保持溝40に沿って配線された状態で、制振部材31と吸音部材13との間に介装されて保持される。
本実施の形態では、制振部材31に形成されたハーネス保持溝40は、ミッションハウジング3の外表面3aに形成された一対のリブ3A、3Aを用いて構成することができることから、第1実施の形態のように、制振部材を二層に積層せずともハーネス4を保持するハーネス保持溝40を形成することができる。従って、部材点数を削減して構成の簡素化を図ることができる。
特に、ミッションハウジング3を補剛する目的でミッションハウジング3に予め形成された各リブ3A、3Aを用いてハーネス保持溝40を構成する場合は、トランスミッション1を遮音材で覆うために、ミッションハウジング3に改めて各リブ3A、3Aを形成する必要がない。従って、遮音材30の製造コストを抑制することができる。
このように、本実施の形態の遮音材30によれば、第1実施の形態と同様に、トランスミッション1から発生する異音を遮音する遮音性の低下及びハーネス4の長大化を招くことなく、簡易かつ製造コストを抑制した構成で、ミッションハウジング3に配線されるハーネス4を保護して保持することができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。上記第1実施の形態では、複数の制振部材を重ね合わせて遮音材10を形成する場合を説明したが、例えば、図4で示すように、ミッションハウジング3の外表面3aに積層されて貼設された単一の制振部材51の表面51aに、一対の側壁60a、60a及び底部60bを有する断面コ字状で凹溝状に延在するハーネス保持溝60が形成された遮音材50として構成してもよい。
この遮音材50によれば、ハーネス保持溝60を形成するに際し、第1実施の形態のように制振部材を二層に積層する必要がなく、深さDを有するように制振部材51を切り欠くことによって形成することができる。これにより、部材点数を削減して構成の簡素化を図ることができ、かつ製造コストを抑制することができる。
上記第1実施の形態では、一対の第2制振部材12の各端縁が互いに対向せしめられてハーネス保持溝20が形成された場合を説明したが、例えば、単一の第2制振部材を、所定幅d1を有するように切り欠いてハーネス保持溝20を形成してもよい。
上記第1実施の形態では、第1制振部材11と第2制振部材12とが同様の制振特性を有する比較的剛性の高い樹脂材料によって形成された場合を説明したが、例えば、第1制振部材11と第2制振部材12とで異なる制振特性を有する部材で構成されていてもよい。
上記第1実施の形態では、第2制振部材12の表面12aに吸音部材13が重ね合わせられた場合を説明し、上記第2実施の形態では、制振部材31の表面31aに吸音部材13が重ね合わせられた場合を説明したが、吸音部材13に代えて制振部材を用いてもよい。
この場合、吸音部材13に代えて用いられる制振部材は、第2制振部材12及び制振部材31と同様の制振特性を有していてもよいし、異なる制振特性を有していてもよい。
上記第1実施の形態では、ハーネス保持溝20は所定幅d1を有するように形成されている場合を説明し、上記第2実施の形態では、ハーネス保持溝40は所定幅d3を有するように形成されている場合を説明し、かつ図4で示した上記他の実施の形態ではハーネス保持溝60は所定幅d4を有するように形成されている場合を説明したが、所定幅d1、d3及びd4は、配線されるハーネス4の本数やハーネス4の直径に適合するように適宜変更することが可能である。
特に、上記第2実施の形態のように、ミッションハウジング3に予め形成された各リブ3A、3Aを用いてハーネス保持溝40を構成する場合は、ハーネス4を保持する本数やハーネス4の直径に合わせて制振部材31の厚みを適宜変更することで、ハーネス保持溝40の所定幅d3を調整することができる。
上記各実施の形態では、パワーユニットがトランスミッション3である場合を説明したが、エンジン等の駆動源からの駆動力を伝達する機構、例えばデファレンシャル装置であってもよい。
また、自動車に搭載されるパワーユニットに限らず、他の種別のパワーユニットに対しても適用することができる。
1 トランスミッション(パワーユニット)
3 ミッションハウジング(ハウジング)
3a 外表面
4 ハーネス
10、30、50 遮音材
11 第1制振部材(第1層部材、下層部材)
12 第2制振部材(第1層部材、上層部材)
13 吸音部材(第2層部材)
20、40、60 ハーネス保持溝
20a、40a 側壁
20b、40b 底部
31、51 制振部材(第1層部材)
11a、12a、31a 表面

Claims (4)

  1. パワーユニットのハウジングの外表面を覆う遮音材において、
    前記ハウジングの外表面に積層されたシート状の第1層部材と、
    互いに対向する一対の側壁及び該各側壁の間の底部を有して前記第1層部材の表面に凹溝状に延在してハーネスを保持するハーネス保持溝と、
    該ハーネス保持溝に前記ハーネスが保持された状態で前記第1層部材の表面に積層されて前記ハーネスを遮蔽するシート状の第2層部材と、
    を備えることを特徴とする遮音材。
  2. 前記第1層部材は、
    前記ハウジングの外表面に積層された下層部材と、
    互いの端縁が所定幅を介して互いに対向せしめられて前記下層部材の表面に積層された一対の上層部材と、を備え、
    前記ハーネス保持溝は、
    前記各側壁が前記各上層部材の互いに対向せしめられた各端縁で形成され、
    前記底部が前記各側壁の間における前記下層部材の表面で形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遮音材。
  3. パワーユニットのハウジングの外表面で互いに対向して突出する一対のリブが形成された前記ハウジングの外表面を覆う遮音材において、
    前記一対のリブの形状に倣って前記ハウジングの外表面に積層されて該ハウジングの外方に向かって突出して所定幅を介して互いに対向して形成された一対の突出部の互いに対向する各側壁と該各側壁の間の底部とによって凹溝状に延在してハーネスを保持するハーネス保持溝を有するシート状の第1層部材と、
    該第1層部材の前記ハーネス保持溝に前記ハーネスが保持された状態で前記第1層部材の表面に積層されて前記ハーネスを遮蔽するシート状の第2層部材と、
    を備えることを特徴とする遮音材。
  4. 前記第1層部材及び前記第2層部材は、互いに異なる遮音特性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遮音材。
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