JP2013148203A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】バルブボディの両側に配置した第1、第2の制御機器間の電気的接続を、簡便で安価に行え、かつ、常に確実な結線状態に保持できる自動変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】コントロールバルブ機構Xを内蔵するバルブボディ7は、第1の制御機器Yを担持する第1の取付部材8(下側ボディ部分)と、第2の制御機器Zを担持する第2の取付部材9(上側ボディ部分)とを積み重ねて構成された積層体Sをなしており、この積層体Sと変速機ケース5との間に形成される配線スペース17に、屈曲自在な配線群13を配設し、この配線群13により第1、第2の制御機器Y、Z間を電気的に接続すると共に、配線群13の配線13aを複数のケーブルタイ18で結束する。これにより、配線群13の長さで積層体Sの全高寸法の変動を吸収できるため、常に確実な結線を確保でき、かつ、ケーブルタイ18による結束作業も、最終組付けでよく、簡便である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車のごとき車両に搭載される自動変速機(オートマチック・トランスミッション)の変速比を制御するのに好適な制御装置、詳しくは制御装置の中枢機能を担う制御機器間を電気的に接続する配線装置に関する。
(従来の技術)
一般に、自動車のごとき車両に搭載される自動変速機には、運転状態に応じて変速比を制御するための制御装置が設けられている。そして、この制御装置は、全体がオイルパンを含めた変速機ケース内に収納されているもので、油圧制御用のコントロールバルブ機構が組み込まれたバルブボディと、このバルブボディに取付けられた複数のソレノイドバルブおよび油温や油圧を検出する各種センサなどの制御機器(第1の制御機器)と、各種センサなどからの信号を受けて複数のソレノイドバルブを制御する電子制御ユニット(第2の制御機器)とを主要構成要素としている。
このように、電子制御ユニットまで含めた制御装置全体を、変速機ケース内に収納した例として、例えば特許文献1に示されているような制御装置がある。
この制御装置は、バルブボディの片面に、すべての制御機器を配置し、各制御機器間が必要とする電気的接続を専用のプリント配線板にて行っているものである。
かかる構成によれば、多数の制御機器が同一平面内に集約されており、制御機器間の電気的接続も専用のプリント配線板1枚を用いて簡便に行うことができる。
ところが、とりわけ近年の車両は、エンジンの周りに搭載される機器数が急増し、これら周辺機器の小型化は勿論のこと、取付スペースの確保も大変であることから、自動変速機に内蔵するこの種の制御装置にもコンパクト化が要求され、バルブボディの両面(上下面)を有効活用して制御機器を配置せざるを得なくなってきた。
その代表例としては、バルブボディの下側ボディ部分(第1の取付部材)に、第1の制御機器を配置すると共に、バルブボディの上側ボディ部分(第2の取付部材)に第2の制御機器を配置して、所謂三層構造の積層体とし、バルブボディを挟んで上下に位置する第1の制御機器と第2の制御機器同士を配線手段によって電気的に接続することにより、制御装置を完成している。この場合、配線手段として、プリント配線板を用いる方法と、チューブカバー付きコードを用いる方法の2案が提案されており、一部で実用に供されている。
(従来技術の問題点)
しかしながら、上記積層体に上記配線手段を適用すると、次のような諸問題を生じることが判明した。
(1)プリント配線板を用いる配線手段によると、プリント配線板は、それ自体高価であるばかりでなく、電気的接続位置が一義的に決まってしまうため、第1、第2の制御機器間の結線不良やプリント配線板自体の損傷を招くという恐れがある。
その原因としては、第1に、バルブボディを構成する各部材の製作公差により、積層体全体の厚み(全高寸法)が変動することが考えられ、第2に、変速機ケース内が過酷な熱的環境条件下に置かれ、通常アルミニウムのごとき軽金属で製作されているバルブボディ構成部材が熱変形(膨張・収縮)するため、積層体の全高寸法が変動することが考えられる。このような積層体の全高寸法の変動により、組付け時においては、プリント配線板による所定の電気的接続が困難となる事態を招いたり、組付け後においては、電気的接続箇所の外れ等の結線不良が生じたり、極端な場合にはプリント配線板自体が破損等損傷する事故が発生する危惧がある。
(2)チューブカバー付きコードを用いる配線手段は、上記プリント配線板に比して安価で設計自由度も増すが、上述の製作公差や熱変形に対処できるように、コードに十分な可撓性を確保するためには、チューブカバーとして複数に分割した短管状のものを用いる必要があり、しかもこの分割された短管状のチューブカバーをコネクタ装着前にあらかじめコードに挿着しておかなければならず、多大な組付工数を要することになる。
本発明者は、かかる問題を究明すべく、種々の実験・研究を重ねたところ、ケーブルタイを巧みに活用し、制御機器間を直接配線群で電気的に接続することにより、バルブボディの両側に制御機器を配置した場合にも、狭小な隙間に支障なく簡単に敷設でき、かつ、バルブボディの製作公差や熱変形を吸収して制御機器間の確実な結線を確保し得る有用な配線装置が確立できることを見出した。
特開2002−12097号公報
本発明は、上記の究明結果に鑑みてなされたものであって、その目的は、バルブボディの両側に配置した第1、第2の制御機器間の電気的接続を、狭小な隙間において簡便で安価に行え、かつ、組付け時は勿論、組付け後においても電気的接続箇所を常に確実な結線状態に保持できる配線装置を備えた自動変速機の制御装置を提供することにある。
[請求項1の手段]
請求項1に記載の発明によれば、変速制御用のコントロールバルブ機構を内蔵し、変速機ケースに固定されるバルブボディは、第1の制御機器を担持し、バルブボディの一方側に位置する第1の取付部材と、第2の制御機器を担持し、バルブボディの他方側に位置する第2の取付部材とが積み重ねて構築される積層体をなしており、このバルブボディ(積層体)と変速機ケースとの間に形成される配線スペースに、配線手段として、屈曲自在な可撓性を有する配線群が配設されている。この配線群は、一端側が第1の制御機器に電気的に接続されると共に他端側が第2の制御機器に電気的に接続される複数本の配線から構成される。そして、この配線群の配線を結束するための複数のケーブルタイを備え、このケーブルタイは、帯状体を呈し、配線群を束ねるバンド部と、このバンド部の一端側に設けられ、バンド部の他端側を係止する留め部とを有していることを特徴としている。
このような構成によれば、配線群は可撓性を有するため、狭小な配線スペースに支障なく簡単に敷設でき、しかも、配線群の有効長さを自在に選定することにより、バブルボディ(積層体)を構築する各部材の製作公差やバブルボディ(積層体)の熱変形による全高寸法の変動などを配線群自体の長さで実質的に吸収することができるため、組付け時には勿論のこと、組付け後の経年変化によって結線不良を招くようなことが一切なく、第1、第2の制御機器間の電気的接続を常に確実な結線状態に保持することができる。
また、ケーブルタイは市販されている安価なものを用いることができ、配線群の結束もケーブルタイを巻き付けるだけのワンタッチで行えるため、簡便であり、チューブカバー付きコードを用いる場合に比して、組付工数も大幅に低減することができる。
[請求項2の手段]
請求項2に記載の発明によれば、配線群は、複数の配線群に区分されており、ケーブルタイは、配線群の各区分毎に、各区分を構成するすべての配線を結束していることを特徴としている。
このような構成にすることにより、配線群の配線数が多い場合にも、各区分毎の配線群の可撓性を損なうことがないため、狭小な配線スペースでも支障なく簡単に敷設でき、しかも第1、第2の制御機器間の電気的接続を良好に行うことができる。
[請求項3の手段]
請求項3に記載の発明によれば、ケーブルタイの少なくとも1つは、配線スペースにおいて留め部が変速機ケースに対向して配置されていることを特徴としている。
かかる構成にすることにより、配線群を狭小な配線スペースに配設した場合にも、ケーブルタイの留め部が配線群と変速機ケースとの離隔部材として機能するため、車両の振動等により配線群が変速機ケースに直接擦れ、損傷するのを防ぐことができる。
[請求項4の手段]
請求項4に記載の発明によれば、ケーブルタイの少なくとも1つは、配線スペースにおいて留め部がバブルボディ(積層体)に対向して配置されていることを特徴としている。
かかる構成にすることにより、配線群を狭小な配線スペースに配設した場合にも、ケーブルタイの留め部が配線群とバブルボディ(積層体)との離隔部材として機能するため、車両の振動等により配線群がバブルボディ(積層体)に直接擦れ、損傷するのを防ぐことができる。
[請求項5の手段]
請求項5に記載の発明によれば、バルブボディは、変速機ケースに固定される前に第1、第2の取付部材が積み重ねられて積層体を構成しているものであり、配線群は、積層体の状態で第1の制御機器から第2の制御機器に対して電気的に接続されるものであって、配線群の有効長さを、バブルボディ(積層体)における第1、第2の制御機器間の配線距離に比して、大きく設定されていることを特徴としている。
このような構成にすることにより、バブルボディ(積層体)を構成する各部材の製作公差やバブルボディ(積層体)の熱変形による全高寸法の変動などを配線群自体ですべて吸収することができ、第1、第2の制御機器間の確実な結線を確保することができる。
[請求項6の手段]
請求項6に記載の発明によれば、配線群は、第2の制御機器に電気的に接続される他端側に、すべての配線に共通する集合コネクタを具備していることを特徴としている。
このような構成にすることにより、第1、第2の制御機器間の電気的接続を効率的に行うことができ、しかも、集合コネクタはケーブルタイによる配線群の結束に何ら支障がないため、チューブカバー付きコードの場合のように、集合コネクタを用いても組付工数を増やすことがない。
本発明の実施例1に適用される制御装置を内蔵する自動変速機の模式的分解斜視図である。 本発明の実施例1の制御装置の自動変速機への装着状態を模式的に示す要部縦断面図である。 (a)、(b)は、図2の制御装置における配線群の分割例を示すもので、図2のA−A線に沿う拡大断面図である。 (a)、(b)は、図2の制御装置に用いるケーブルタイの例を示す拡大斜視図である。
本発明を実施するための形態は、変速制御用のコントロールバルブ機構を内蔵し、変速機ケースに固定されるバルブボディが、第1の制御機器を担持し、バルブボディの一方側に位置する第1の取付部材と、第2の制御機器を担持し、バルブボディの他方側に位置する第2の取付部材とを積み重ねて構築される積層体をなしており、このバブルボディ(積層体)と変速機ケースとの間に形成される配線スペースに、配線手段として、一端側が第1の制御機器に電気的に接続されると共に他端側が第2の制御機器に電気的に接続される複数本の配線からなり、屈曲自在な可撓性を有する配線群が配設されている。
そして、この配線群の配線を結束するための複数のケーブルタイを備え、このケーブルタイは、帯状体をなし、配線群を束ねるバンド部と、このバンド部の一端側に設けられ、バンド部の他端側を係止する留め部とを有している。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[実施例1]
図1および図2は、本発明の実施例1を説明するためのもので、まず、図1に基づいて本発明の実施例1に適用される制御装置を具備する自動変速機を概説したのち、図2に基づいて制御装置について詳説する。
自動変速機1は、自動車のごとき車両に搭載されるものであり、その変速機本体2には、入力側および出力側のシャフト、トルクコンバータ、各種のクラッチ機構、オイルポンプなどの周知の機能要素(いずれも図示せず)が収容されており、その下部開口には、潤滑油を貯留するためのオイルパン3が装着されている。そして、このような自動変速機1においては、オイルパン3と変速機本体2の外郭4とによって変速機ケース5が構成されるため、この変速機ケース5内に、車両の運転状態に応じて自動変速機1の変速比を制御するための制御装置6が収納される基本構成である。
制御装置6は、バルブボディ7を有している。このバルブボディ7は、下側ボディ部分をなす第1の取付部材8、および上側ボディ部分をなす第2の取付部材9を備えており、ミドルボディ部分をなすボディ本体7aの両側に第1、第2の取付部材8、9が配置される三層構造の積層体Sになっている。このバルブボディ7(積層体S)は、あらかじめ、ボディ本体7aに第1、第2の取付部材8、9がボルト等の締結手段により一体的に組み付けられ、積層体Sとして完成された状態で、変速機ケース5内に取付固定することにより、変速機本体2に組み込まれるものである。なお、オイルパン3は、変速機本体2の蓋(カバー)としての役目も果たしている。
バルブボディ7は、ボディ本体7aおよび第1、第2の取付部材8、9が、いずれもアルミニウムのごとき軽金属で作製され、所定の制御機能要素を具備するものであって、以下の説明ではその制御機能要素の子細構造についての図示を省略するが、基本的には次のような制御機能要素を備えている。
まず、バルブボディ7には、全体として、自動変速機1の制御機能の中枢を担う変速制御用のコントロールバルブ機構Xが内蔵されている。このコントロールバルブ機構Xは、自動変速機1の機能要素を制御するのに必要な油路や複数のバルブなどから構成される従来周知のものである。
バルブボディ7の一方側(図示例では下側)に位置する第1の取付部材8には、第1の制御機器Yとして、コントロールバルブ機構Xを作動させるための複数のソレノイドバルブ10や各種の検出信号を出力するセンサユニット11が担持されている。これらのソレノイドバルブ10やセンサユニット11は、具体的な制御内容に応じて、担持数やセンサの種類が選定されるものである。
また、バルブボディ7の他方側(図示例では上側)に位置する第2の取付部材9には、第2の制御機器Zとして、電子制御ユニット12が担持されている。この電子制御ユニット12は、センサユニット11からの検出信号を含む各種の入力信号に基づいて演算処理を行い、複数のソレノイドバルブ10に対し駆動用の制御信号を出力するものである。
そして、制御装置6は、第1の制御機器Yと第2の制御機器Zとの間を電気的に接続するための配線手段Wとして、配線群13を備えている。
この配線群13は、必要な結線箇所の数に応じて設けられた複数の配線13aからなり、一端側13A、他端側13B、およびそれらの間に位置する中央部分13Cで構成される。そして、配線群13の一端側13Aには、第1の制御機器Yをなすソレノイドバルブ10およびセンサユニット11と電気的に接続するための2種類の個別コネクタ14a、14bが装着されている。また、配線群13の他端側13Bには、第2の制御機器Zである電子制御ユニット12に電気的に接続するための集合コネクタ15が装着されている。
配線群13において、一端側13Aの2種類の個別コネクタのうち、一方の個別コネクタ14aは、個々のソレノイドバルブ10との結線に対応するように、バルブ数と同数(図示例では8個)設けられており、他方の個別コネクタ14bは、センサユニット11の結線に対応するように1個だけ設けられている。
他端側13Bの集合コネクタ15は、すべての配線13aの同時結線に供せられるものであって、すべての配線13aを同時に電子制御ユニット12に結線するための1個だけが設けられており、電子制御ユニット12の集合コネクタ12aに結合(結線)される。
そして、配線群13の一端側13Aは、第1の取付部材8の下面側においてその長手方向に沿って配置され、保護カバー16により覆われている。この保護カバー16は、各個別コネクタ14a、14bからの配線13aを順次受入れ保持可能なU字状を呈しており、第1の取付部材8に取付固定される。また、保護カバー16の端(図示左端)には、配線群13の中央部分13Cを上向きに指向させるための配線ガイド部16aが一体形成されている。
一方、配線群13の他端側13Bに設けられた集合コネクタ15には、配線群13の中央部分13Cを下向きに指向させるカバー部15aが一体形成されている。
配線群13の中央部分13Cは、積層体Sを跨ぐように配置されるもので、配線13aが外部に露出したままの所謂裸の状態にあり、屈曲自在な可撓性を有している。
配線群13は、主として、中央部分13Cが、変速機ケース5と積層体Sとの間に形成される配線スペース17に配設(敷設)されると共に、複数のケーブルタイ18によって束ねられている。
なお、配線群13の有効長さは、中央部分13Cの長さを適宜選定することによって調整することができる。
ケーブルタイ18は、市販されている樹脂製の一般的なもので、図4に示すように、全体として帯状体を呈しており、配線群13を束ねるバンド部18aと、その一端側に設けられ、バンド部18aの他端側を係止する留め部18bとを有している。
図4(a)に示すケーブルタイ18は、バンド部18aの両側面に凹凸部18cが形成されており、この凹凸部18cを嵌入係止する係止穴18dが留め部18bに設けられている。
図4(b)に示すケーブルタイ18は、バンド部18aの片面に鋸歯状の凹凸部18cが形成されており、この凹凸部18cを嵌入係止する係止穴18dが留め部18bに設けられている。ただし、留め部18bの厚さは、バンド部18aの厚みより十分厚く形成されている。
なお、これらのケーブルタイ18は、配線群13に対して、バンド部18aですべての配線13aを束ね、バンド部18aの先端を留め部18bの係止穴18dに挿し込むだけのワンタッチ操作で、束ね強さをも考慮したすべての配線13aの結束を完了することができる。また、この結束作業は、個別コネクタ14a、14bや集合コネクタ15に何ら影響されることなく、最後の組付工程として行うことができる。このことは、ケーブルタイ18の配置を、配線群13の敷設状況に応じて中央部分13Cの保護に最適な位置に選定できることを意味する。
ケーブルタイ18による配線群13の束ね例を、図3に基づいて説明する。
図3(a)は、配線群13を2つの配線群W1、W2に区分したもので、各配線群W1、W2毎に3個のケーブルタイ18を用い、3箇所で束ねている。この場合、一方の配線群W1では、1個のケーブルタイ18の留め部18bが変速機ケース5に対向しており、2個のケーブルタイ18の留め部18bが積層体Sに対向している。また、他方の配線群W2では、逆に、2個のケーブルタイ18の留め部18bが変速機ケース5に対向しており、1個のケーブルタイ18の留め部18bが積層体Sに対向している。
図3(b)は、配線群13を3つの配線群W1、W2、W3に区分したもので、各配線群W1、W2、W3毎に2個のケーブルタイ18を用い、2箇所で束ねている。この場合、各区分の配線群W1、W2、W3では、1個のケーブルタイ18の留め部18bが変速機ケース5に対向しており、1個のケーブルタイ18の留め部18bが積層体Sに対向している。
次に、上記のように構成された制御装置6において、変速機ケース5への組付け過程の一例を説明する。
まず、バルブボディ7を積層体Sとして組み立てる(構築する)に当たり、ボディ本体7aの下側に第1の取付部材8を取付け、この状態で、配線群13の一端側13Aを第1の取付部材8の第1の制御機器Yに電気的に接続する。つまり、一端側13Aの個別ターミナル14a、14bをそれぞれソレノイドバルブ10およびセンサユニット11に結線する。その後、一端側13Aの配線13aを、保護カバー16内に収納し、保護カバー16を第1の取付部材8に取付固定する。
次いで、ボディ本体7aの上に第2の取付部材9を取付けて、三層構造の積層体Sとし、最後に配線群13の他端側13Bを第2の制御機器Zに電気的に接続する。つまり、他端側13Bの集合コネクタ15を電子制御ユニット12の集合コネクタ12aに結線することにより、第1、第2の制御機器Y、Z間の電気的接続が完了する。
しかしながら、この最終結線時において、積層体Sの全高寸法(積み重ね厚さ)がばらつくために、電子制御ユニット12の結線位置が、高くなったり、低くなったりし、一義的に定まらない事態が生じる。つまり、積層体Sを構築するボディ本体7aおよび第1、第2の取付部材8、9の個々が製作公差を有しているため、この公差が集約されて、積層体Sの全高寸法が変動するわけで、かかる事態を回避することができない。
この事態に対処するために、本実施例では、配線群13に可撓性を有する中央部分13Cが設けられている。そして、この中央部分13Cの長さをあらかじめ適宜選定することにより、配線群13の有効長さが、積層体Sにおける第1、第2の制御機器Y、Z間の配線距離に比して充分大きくなるように、設定されている。
これにより、中央部分13Cの弛み量(撓み量)の増減で、積層体Sの全高寸法の変動を吸収できるため、円滑に集合コネクタ15を電子制御ユニット12の集合コネクタ12aに結線することができる。
また、配線群13の中央部分13Cは、可撓性を有し屈曲自在であるため、変速機ケース5とバルブボディ7(積層体S)との間に形成される配線スペース17が狭小であっても、その形状に合わせて自在に変形することができ、配線スペース17内に良好に配設(敷設)することができる。
かくして、第1、第2の制御機器Y、Zを配線群13で電気的に接続した後、配線群13の中央部分13Cを複数のケーブルタイ18で結束する。その際、少なくとも1個のケーブルタイ18は、留め部18bが変速機ケース5またはバルブボディ7(積層体S)と対向するように、装着位置を決める。
これにより、配線群13、特にその中央部分13Cが車両の振動などにより揺れた場合、ケーブルタイ18の留め部18bが変速機ケース5またはバルブボディ7(積層体S)に接触する。つまり、ケーブルタイ18の留め部18bが、配線群13と変速機ケース5またはバルブボディ7(積層体S)との離隔部材として機能するため、配線13a自体が直接変速機ケース5またはバルブボディ7(積層体S)に擦れることがない。よって、配線13aの損傷を防ぐことができる。また、ケーブルタイ18の留め部18bは強度があるため、ケーブルタイ18自身も破損することがない。
一方、車両運転中は、変速機ケース5内が過酷な熱的環境条件下に置かれ、冷熱サイクルの繰り返しなどにより、バルブボディ7を構築するボディ本体7aおよび第1、第2の取付部材8、9の個々が熱変形(膨張・収縮)し、積層体Sの全高寸法(積み重ね厚さ)が変動する事態が生じる。このような変動が生じても、配線群13は、その変動分を見込んで中央部分13Cの長さをあらかじめ選定しているため、この中央部分13Cの弛み量(撓み量)の増減によって吸収することができる。したがって、配線群13の断線や電気的接続箇所の結線不良を招くことがない。
[変形例]
以上、本発明の実施例1について詳細に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは勿論であり、次の4つの変更事例について補足説明する。
(1)上述の実施例1において、図3(a)、(b)に示した配線群13の区分案(2区分、3区分)は、配線群13を構成する配線13aの総数、配線スペース17の状況、中央部分13Cの必要長さなどの諸条件を総合勘案して適宜選択採用されるものであり、諸条件によっては4区分以上に細分化しても良い。
(2)ケーブルタイ18についても、図4(a)、(b)に示す2例以外に種々な形状・構造のものが市販されており、いずれも安価でワンタッチで結束できる利便性を有しているため、上記(1)の配線群13の区分数同様、使用する数を含めて適宜選択可能である。また、ケーブルタイ18は、留め部18bが、配線群13と変速機ケース5または積層体Sとの離隔部材として機能することから、この留め部18bは、図4(b)に例示するように、厚みが厚く堅牢なタイプであることが好ましい。
(3)上述の実施例1では、複数のケーブルタイ18を、留め部18bが、変速機ケース5およびバルブボディ7(積層体S)のそれぞれに対向するように配置したが、少なくとも1個のケーブルタイ18を、その留め部18bが、変速機ケース5またはバルブボディ7(積層体S)のいずれか一方のみに対向するように配置しても良い。
(4)また、バルブボディ7については、ボディ本体7aおよび第1、第2の取付部材8、9の独立した3部材を三層構造の積層体Sとして組み立てる例で説明したが、第1、第2の取付部材8、9に担持される第1、第2の制御機器Y、Zがバルブボディ7の外側から装着される所謂外付け方式になる場合には、ボディ本体7aと第1の取付部材8もしくは第2の取付部材9とをあらかじめ一体形成しておくことができる。特に、第2の制御機器Zをなす電子制御ユニット12は調整等の維持管理面から外付け方式が有用されるので、第2の取付部材9をあらかじめボディ本体7aに一体形成しても良い。このように構成されたバルブボディ7の場合にも、製作公差や熱変形問題を、実施例1と同様に解決することができる。
したがって、本発明では、便宜上、バルブボディ7の一方側(例えば下側)のボディ部分を、「バルブボディの一方側に位置する第1の取付部材」、バルブボディ7の他方側(例えば上側)のボディ部分を、「バルブボディの他方側に位置する第2の取付部材」と、それぞれ総称することとする。
1 自動変速機
3 オイルパン
4 外郭
5 変速機ケース
6 制御装置
7 バルブボディ
7a ボディ本体
8 第1の取付部材(下側ボディ部分)
9 第2の取付部材(上側ボディ部分)
10 ソレノイドバルブ(第1の制御機器)
11 センサユニット(第1の制御機器)
12 電子制御ユニット(第2の制御機器)
13 配線群
13a 配線
13A 配線群の一端側
13B 配線群の他端側
13C 配線群の中央部分
15 集合コネクタ
17 配線スペース
18 ケーブルタイ
18a バンド部
18b 留め部
S 積層体
W 配線手段
W1〜W3 区分された配線群
X コントロールバルブ機構
Y 第1の制御機器
Z 第2の制御機器

Claims (6)

  1. 変速制御用のコントロールバルブ機構(X)と、このコントロールバルブ機構(X)を制御するための少なくとも2種の第1、第2の制御機器(Y、Z)と、この第1、第2の制御機器(Y、Z)間を電気的に接続する配線手段(W)とが、変速機ケース(5)内に収納されている自動変速機(1)の制御装置(6)において、
    前記コントロールバルブ機構(X)を内蔵し、前記変速機ケース(5)に固定されるバルブボディ(7)と、
    前記第1の制御機器(Y)を担持し、前記バルブボディ(7)の一方側に位置する第1の取付部材(8)と、
    前記第2の制御機器(Z)を担持し、前記バルブボディ(7)の他方側に位置する第2の取付部材(9)と、
    前記バルブボディ(7)と前記変速機ケース(5)との間に形成される配線スペース(17)と、
    前記配線手段(W)を構成し、一端側(13A)が前記第1の制御機器(Y)に電気的に接続されると共に他端側(13B)が前記第2の制御機器(Z)に電気的に接続される複数本の配線(13a)からなり、屈曲自在な可撓性を有していて前記配線スペース(17)に配設される配線群(13)と、
    前記第1、第2の制御機器(Y、Z)に電気的に接続された前記配線群(13)の配線(13a)を結束する複数のケーブルタイ(18)と
    を備え、
    前記ケーブルタイ(18)は、帯状体を呈し、前記配線群(13)を束ねるバンド部(18a)と、このバンド部(18a)の一端側に設けられ、バンド部(18a)の他端側を係止する留め部(18b)とを有していることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機(1)の制御装置(6)において、
    前記配線群(13)は、複数の配線群(W 1、W2、W3)に区分されており、
    前記ケーブルタイ(18)は、前記配線群(13)の各区分毎に、各区分を構成するすべての配線(13a)を結束していることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の自動変速機(1)の制御装置(6)において、
    前記ケーブルタイ(18)の少なくとも1つは、前記配線スペース(17)において前記留め部(18b)が前記変速機ケース(5)に対向して配置されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  4. 請求項1または2に記載の自動変速機(1)の制御装置(6)において、
    前記ケーブルタイ(18)の少なくとも1つは、前記配線スペース(17)において前記留め部(18b)が前記バルブボディ(7)に対向して配置されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の自動変速機(1)の制御装置(6)において、
    前記バルブボディ(7)は、前記変速機ケース(5)に固定される前に前記第1、第2の取付部材(8、9)が積み重ねられて積層体(S)を構成しているものであり、
    前記配線群(13)は、前記積層体(S)の状態で前記第1の制御機器(Y)から前記第2の制御機器(Z)に対して電気的に接続されるものであって、
    前記配線群(13)の有効長さが、前記積層体(S)における前記第1、第2の制御機器(Y、Z)間の配線距離に比して、大きく設定されていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  6. 請求項5に記載の自動変速機(1)の制御装置(6)において、
    前記配線群(13)は、前記第2の制御機器(Z)に電気的に接続される他端側(13B)に、すべての配線(13a)に共通する集合コネクタ(15)を具備していることを特徴とする自動変速機の制御装置。
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