JP5176987B2 - 配線保護カバー - Google Patents
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Description
請求項3に記載の配線保護カバーの底板は、配線路が分岐する分岐部を有している。また、請求項4に記載の配線保護カバーの底板は、配線路が集合する集合部を有している。当該構成のように、配線の配索先に応じて配線路を分岐、あるいは集合させて配線保護カバーを形成することにより、適切に配線を保護することができる。
請求項6に記載の配線保護カバーの爪部は、配線路が曲線状である位置に形成される。これにより、配線が抜けやすい曲線部において、組み付けた配線が振動等により抜けにくくなる。
請求項8に記載の配線保護カバーの底板に形成される穴部は、爪部と対向する位置に形成される。穴部が爪部と対向する位置に設けられているので、配線保護カバーの剛性が低下し、配線を組み付ける際に配線保護カバーがしなりやすくなり、組み付け性が向上すると同時に、配線保護カバーを製造する際、金型を爪部の上下から抜くことができる。これにより、配線保護カバーの破損や金型の摩耗を低減することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態は、車両の自動変速装置の内部に用いられる配線保護カバーに適用したものである。この配線保護カバーは、自動変速装置の図示しない油圧制御装置のロア配線を収容するのに用いられ、油圧制御装置の下端部にボルトなどによって固定される。
図1〜3は配線保護カバーのみを示したものであり、図4及び図5は、配線保護カバー1に配線2を収容した状態を示すものである。配線保護カバー1は、複数の配線11からなる配線群10を収容するものである。
側壁30は、配線路70に沿って延びる底板20の載置面21の両縁に立ち上がるように設けられる。側壁30は、底板20の板面上に外方向に突出するステー31が設けられている。ステー31は、配線保護カバー1を油圧制御装置の下端部にボルトにより固定するのに用いられる。
第2ゲート部60は、側壁30を切り欠いて形成され、配索先が近い複数の配線11の終端13を取り出し可能に構成されている。第2ゲート部60は、それぞれの配線11の配索先に基づいて、取り出しやすい位置に設けられている。第2ゲート部60から取り出された配線群11の終端13は、油圧制御用のアクチュエータ等、それぞれの配索先に接続される。
図7に示すように、側壁30及び仕切部材40の底板20と反対側の端部には、爪部45が形成されている。本実施形態においては、爪部45は、穴部24と対向する位置に形成されている。
図9は、第2実施形態による配線保護カバー2の底面図である。なお、第1実施形態と同じ、もしくは同等の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図9に示すように、底板20の曲線部25に穴部24を設ける場合には、穴部24の形状は弧状である。曲線部25に穴部を設けることにより、配線保護カバーの剛性が低下するので曲線部25への配線の組み付け性が向上する。また、穴部24と対向する仕切部材または側壁の端部に爪部を設けることにより、曲線部25において組み付けられた配線11が振動等により抜けにくくなる。
上記複数の実施形態の配線保護カバーは、底板と反対側は開放されている構成であったが、他の実施形態では、配線を収容した後に配線保護カバーの一部または全部を覆う蓋部材を設けてもよい。蓋部材は、例えばスナップフィット式にて固定することができる。また蓋部材は、配線保護カバーと一体に形成されることが好ましいが、別体であっても良い。
上記複数の実施形態では、側壁および仕切部材の底板と反対側の端部に爪部を形成したが、他の実施形態では、爪部にかえて、側壁および仕切部材の底板と反対側の端部を熱かしめすることによって変形させ、抜け止め部材としてもよい。
また、上記実施形態の配線保護カバーは、自動変速装置の油圧制御装置のロア配線を収容するものであったが、アッパー配線、あるいは自動変速装置内の他の配線を収容してもよい。
Claims (9)
- 複数の配線の始端が特定の位置に集中し、前記複数の配線の終端が配線毎に目的の位置に散在する配線群を収容する配線保護カバーであって、
前記配線群を載せる載置面を有し、前記特定の位置から前記目的の位置へ前記配線を導く配線路に沿った形状に形成される底板と、
前記底板の前記載置面に立設され、配線を分離容易に区別し案内する仕切部材と、
前記底板の外縁に当該底板と一体に形成される側壁と、
前記配線群の前記始端を外部へ取り出し可能に構成される第1ゲート部と、
前記側壁を切り欠いて形成され、前記配線群の前記終端を外部へ取り出し可能に構成される複数の第2ゲート部と、
を備え、
一つの前記第2ゲート部から取り出される前記配線を収容する前記配線路は、当該第2ゲート部近傍において最も前記側壁側に設けられることを特徴とする配線保護カバー。 - 前記第2ゲート部は、配索先が近い複数の配線を取り出し可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の配線保護カバー。
- 前記底板は、前記配線路が分岐する分岐部を有する請求項1または2に記載の配線保護カバー。
- 前記底板は、前記配線路が集合する集合部を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の配線保護カバー。
- 前記仕切部材及び前記側壁の少なくとも一方は、前記底板と反対側の端部に当該底板と対向する爪部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の配線保護カバー。
- 前記爪部は、前記配線路が曲線状である位置に形成されることを特徴とする請求項5に記載の配線保護カバー。
- 前記底板は、剛性を低下させるための穴部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の配線保護カバー。
- 前記穴部は、前記仕切部材及び前記側壁の少なくとも一方の前記底板と反対側の端部に形成される爪部と対向する位置に形成されることを特徴とする請求項7に記載の配線保護カバー。
- 前記穴部は、前記配線路に沿った形状に形成されることを特徴とする請求項7または8に記載の配線保護カバー。
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