JP2014163360A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄圧容器への燃料の圧送を、従来よりもいっそう良好に行うことができる構成を提供すること。
【解決手段】燃料噴射装置は、インジェクタと、蓄圧容器と、燃料圧送ポンプと、圧送制御部と、を備えている。燃料圧送ポンプは、圧送制御弁を備えている。圧送制御弁は、蓄圧容器への燃料の圧送の有無及び圧送量を制御するように設けられた電磁弁である。圧送制御部は、燃料圧送ポンプにおける燃料の圧送によるレール圧(蓄圧容器の内圧)の変化が所定範囲内となるように、圧送制御弁を制御して、燃料圧送ポンプに複数回の燃料噴射分に相当する圧送量を一度に圧送させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射装置に関する。
この種の装置として、蓄圧容器に蓄圧状態にて保持した燃料(液体燃料)をインジェクタによって噴射する構成のものが知られている(例えば、特開平5−106495号公報等参照。)。かかる装置には、蓄圧容器に燃料を圧送するための燃料ポンプ(高圧供給ポンプ)が設けられている。この燃料ポンプには、蓄圧容器内の燃料圧力を所定の高圧に維持するように、吐出量制御装置が設けられている。
ところで、蓄圧容器内の燃料圧力は、主としてインジェクタによる燃料噴射によって低下する一方、燃料ポンプによる燃料の圧送によって上昇する。この点、特開平5−106495号公報等に記載の、従来周知の構成においては、燃料噴射が行われる毎に、燃料ポンプによる燃料の圧送が行われる(すなわち燃料噴射1回毎に燃料の圧送が1回行われる)のが通常である。一方、特開平11−343896号公報には、燃料ポンプの寸法、コスト、及び耐久性の観点から、燃料噴射2回に対して燃料ポンプによる燃料の圧送を1回だけ行う構成が開示されている。
特開平5−106495号公報 特開平11−343896号公報
特開平5−106495号公報等に記載の構成においては、上述の通り、燃料噴射1回毎に燃料の圧送が1回行われる(これは「1噴射・1圧送」とも称される)。このため、アイドル運転領域を含む低負荷低回転領域にて、燃料ポンプ(特に上述の吐出量制御装置)の作動音が、内燃機関の使用者(具体的には当該内燃機関を搭載した車両の乗員)に不快感を与えることがある。
一方、特開平11−343896号公報に記載の構成においては、上述の通り、燃料噴射2回毎に燃料の圧送が1回行われる(これは「2噴射・1圧送」とも称される)。このため、燃料ポンプの作動音の発生頻度が半減することで、上述の不快感が減少する。しかしながら、かかる構成においては、上述の低負荷低回転領域以外の運転領域において、1回の圧送による燃料圧力の上昇量が大きくなりすぎること等による別の問題も生じ得る。
本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、蓄圧容器への燃料の圧送を、従来よりもいっそう良好に行うことができる構成を提供するものである。
本発明の、内燃機関の燃料噴射装置は、燃料を噴射するように設けられたインジェクタと、前記インジェクタに供給するための前記燃料を蓄圧状態で保持するように設けられた蓄圧容器と、前記燃料を前記蓄圧容器に圧送するように設けられた燃料圧送ポンプと、前記燃料圧送ポンプにおける前記燃料の圧送を制御するように設けられた圧送制御部と、を備えている。前記燃料圧送ポンプは、前記蓄圧容器への前記燃料の圧送の有無及び圧送量を制御するように設けられた電磁弁である圧送制御弁を備えている。
本発明の特徴は、前記圧送制御部が、以下のように動作すべく構成されたことにある。すなわち、前記圧送制御部は、前記燃料圧送ポンプにおける前記燃料の圧送による前記蓄圧容器の内圧の変化が所定範囲内となるように、前記圧送制御弁を制御して、前記燃料圧送ポンプに複数回の燃料噴射分に相当する圧送量を一度に圧送させる。
かかる構成を有する、本発明の燃料噴射装置によれば、複数回の燃料噴射分に相当する圧送量の一度の圧送が、前記燃料の圧送時の前記内圧の変化が所定範囲内となるように行われる。これにより、前記蓄圧容器への前記燃料の圧送が、従来よりもいっそう良好に行われる。
本発明の一実施形態に係る燃料噴射装置の概略構成を示す図。 図1に示されている燃料噴射装置の動作の一具体例を示すタイムチャート。 図1に示されている燃料噴射装置の動作の一具体例を示すフローチャート。 図1に示されている燃料噴射装置の動作の一具体例を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、変形例は、当該実施形態の説明中に挿入されると首尾一貫した一実施形態の説明の理解が妨げられるので、末尾にまとめて記載されている。
<構成>
図1を参照すると、内燃機関10は、車両に搭載された4気筒のディーゼルエンジンであって、各気筒内にて噴射された液体燃料の燃焼によりクランクシャフト11を回転駆動するように構成されている。本実施形態の燃料噴射装置20は、内燃機関10の運転状態に応じて、各気筒内への燃料噴射状態を制御するように構成されている。
以下、本実施形態の燃料噴射装置20の構成の詳細について、図1を参照しつつ説明する。本実施形態の燃料噴射装置20は、燃料タンク21と、インジェクタ22と、コモンレール23と、分岐管24と、燃料圧送ポンプ25と、高圧側燃料供給管26と、低圧側燃料供給管27と、低圧ポンプ28と、制御部29と、を備えている。
燃料タンク21には、インジェクタ22によって噴射するための液体燃料が貯留されている。内燃機関10には、気筒数と同数(本実施形態においては4つ)の複数のインジェクタ22が装着されている。インジェクタ22は、気筒内にて(より詳細には上死点付近にて)燃料を直接噴射するように設けられている。
本発明の蓄圧容器としてのコモンレール23は、各インジェクタ22に供給するための燃料を蓄圧状態で保持するように設けられている。すなわち、コモンレール23は、分岐管24を介して、各インジェクタ22における燃料流入口に接続されている。なお、各インジェクタ22における燃料流出口は、図示しない燃料還流路を介して燃料タンク21に接続されている。
燃料圧送ポンプ25は、高圧側燃料供給管26を介して、コモンレール23に接続されている。また、燃料圧送ポンプ25は、低圧側燃料供給管27を介して、燃料タンク21に接続されている。この燃料圧送ポンプ25は、コモンレール23に燃料を圧送する(燃料を高圧状態で送出する)ように設けられている。この燃料圧送ポンプ25の構成の詳細については後述する。低圧側燃料供給管27には、クランクシャフト11の回転駆動力が伝達されることで駆動される低圧ポンプ28が装着されている。低圧ポンプ28は、燃料タンク21に貯留された燃料を燃料圧送ポンプ25に送出するように設けられている。
本発明の圧送制御部としての、制御部29は、各インジェクタ22における燃料の噴射状態、及び燃料圧送ポンプ25における燃料の圧送状態を制御するように設けられている。具体的には、制御部29は、マイクロコンピュータ31と、駆動回路32と、クランク角センサ33と、気筒判別センサ34と、アクセル開度センサ35と、レール圧センサ36と、を備えている。
マイクロコンピュータ31は、CPU、ROM、RAM、等を備えている。このマイクロコンピュータ31は、クランク角センサ33等の上述の各種センサ類からの入力に基づいて、内燃機関10の運転状態を取得するようになっている。また、このマイクロコンピュータ31は、取得した運転状態に基づいて、インジェクタ22や燃料圧送ポンプ25等の各部の動作を制御するようになっている。具体的には、マイクロコンピュータ31は、駆動回路32を介して、インジェクタ22や燃料圧送ポンプ25等の各部への駆動信号を出力するようになっている。
クランク角センサ33は、クランクシャフト11と対向するように配置されている。このクランク角センサ33は、機関回転速度Neの算出に用いられる信号、具体的には、クランクシャフト11が10度回転する毎に幅狭のパルスを有するとともに当該クランクシャフト11が360度回転する毎に幅広のパルスを有する信号を出力するように設けられている。気筒判別センサ34は、燃料噴射及び点火時期を迎える気筒を特定するための気筒判別信号を出力するように、内燃機関10に装着されている。アクセル開度センサ35は、図示しないアクセルの操作量(アクセル開度ACCP)に対応する出力を生じるように設けられている。レール圧センサ36は、レール圧(コモンレール23の内圧すなわちコモンレール23内の燃料圧力)に対応する出力を生じるように、コモンレール23に装着されている。
燃料圧送ポンプ25は、コモンレール23への燃料の圧送の有無及び圧送量を、制御部29(具体的にはマイクロコンピュータ31及び駆動回路32)の制御下で、内燃機関10の運転状態に応じて変更可能に構成されている。以下、燃料圧送ポンプ25の構成の詳細について説明する。
燃料圧送ポンプ25の本体ケーシング251内には、プランジャ252が、往復移動可能に収容されている。プランジャ252は、カム253の回転に応じて往復移動するようになっている。カム253は、クランクシャフト11の回転駆動力が伝達されることで回転駆動されるようになっている。
本体ケーシング251における、プランジャ252の上死点側には、PCV取付部254が固定されている(「PCV」は「Pump Control Valve」あるいは「Pressure Control Valve」の略である)。PCV取付部254は、金属製の略円柱状の部材であって、実質的にプランジャ252の上死点側を閉塞するように設けられている。PCV取付部254の軸中心には、細長い略円柱形状の貫通孔254aが形成されている。貫通孔254aにおけるプランジャ252側の端部には、逆円錐面状の弁座部254bが形成されている。この弁座部254bには、低圧側燃料供給管27と連通する開口部であるタンク連通口254cが設けられている。
本体ケーシング251の内側の空間(プランジャ252の往復移動によって形成される行程空間)と高圧側燃料供給管26との接続部には、逆止弁である吐出弁255が装着されている。吐出弁255は、燃料圧送ポンプ25からコモンレール23への燃料の送出を許容する一方で、コモンレール23から燃料圧送ポンプ25への燃料の逆流を阻止するように設けられている。すなわち、吐出弁255は、本体ケーシング251の内側の空間における燃料の圧力が、レール圧を超えた場合に、自動的に開弁するようになっている。
PCV取付部254には、圧送制御弁256が取り付けられている(圧送制御弁は吐出量制御弁あるいは圧力制御弁とも称されることがある)。圧送制御弁256は、電磁弁であって、その開閉に応じてコモンレール23への燃料の圧送の有無及び圧送量を制御するように設けられている。具体的には、圧送制御弁256は、弁体257と、スプリング258と、駆動コイル259と、を備えている。弁体257は、略円錐形の先端部が弁座部254bと密着することで、タンク連通口254cを閉塞するように形成されている。スプリング258は、弁体257を、弁座部254bから離隔する方向に常時付勢するように設けられている。駆動コイル259は、通電時に、スプリング258による付勢力に抗して、弁体257を弁座部254bに押し付けるように設けられている。
本実施形態においては、制御部29(より詳細にはマイクロコンピュータ31)は、燃料圧送ポンプ25における燃料の圧送1回に対応する、インジェクタ22における燃料噴射の回数n(以下、「集約回数n」と称する。)を、以下の条件で可変に設定するようになっている。ここで、上述の条件とは、燃料圧送ポンプ25における燃料の圧送1回に対応する、レール圧の変化が、所定範囲内となることである。具体的には、制御部29は、いわゆる「1噴射・1圧送」に対する、圧送の「間引」回数k(k=n−1)を可変に設定するようになっている。また、制御部29は、低負荷低回転領域にて集約回数nあるいは間引回数kが常用域(中負荷中回転領域)よりも多くなるような態様で、集約回数nあるいは間引回数kを設定するようになっている。
<動作の概要>
以下、本実施形態の構成における動作の概要、及び本実施形態の構成による作用・効果について説明する。
低圧ポンプ28は、クランクシャフト11の回転駆動力が伝達されることで駆動される。また、圧送制御弁256は、コモンレール23への燃料の圧送時以外は開弁状態(タンク連通口254cが本体ケーシング251の内側の空間と連通した状態)である。よって、圧送制御弁256の開弁中であって、プランジャ252が上死点から下死点に向かって移動中には、低圧ポンプ28による、燃料タンク21内の燃料の燃料圧送ポンプ25に向けての送出が可能となる。
プランジャ252が上死点に向かって移動することで、本体ケーシング251の内側の空間内の燃料が加圧される。もっとも、圧送制御弁256の開弁中(すなわち駆動コイル259の通電遮断中)は、本体ケーシング251の内側の空間内の燃料は、吐出弁255の開弁圧を超える程度までには加圧されない。このため、圧送制御弁256の開弁中は、コモンレール23への燃料の圧送は行われない。
駆動コイル259への通電がなされると、弁体257が弁座部254bと密着することで、圧送制御弁256が閉弁される。すると、プランジャ252の上死点への移動に伴って、本体ケーシング251の内側の空間内の燃料が充分加圧される。これにより、吐出弁255が開弁して、コモンレール23への燃料の圧送が行われる。コモンレール23への燃料の圧送量は、圧送制御弁256の閉弁タイミング(すなわち駆動コイル259の通電タイミング)によって制御される。
ここで、本実施形態においては、燃料圧送ポンプ25は、内燃機関10の運転状態に応じて、複数回の燃料噴射分に相当する圧送量を一度に圧送する(「複数噴射・1圧送」あるいは「n噴射・1圧送」)。すなわち、制御部29は、燃料圧送ポンプ25に複数回の燃料噴射分に相当する圧送量を一度に圧送させる際の、上述の集約回数nあるいは間引回数kを、運転状態に応じて可変に設定する。
図2を参照しつつ、上述の集約回数nあるいは間引回数kの設定について詳述する。なお、図2において、「INJ」は、インジェクタ22による燃料噴射の様子を示す。「Pc」は、レール圧の変化の様子を示す。「PCV」は、圧送制御弁256の開閉状態を示す。「ポンプ動作」は、燃料圧送ポンプ25の動作状態を示す。ここで、「ポンプ動作」にて三角波状に示されているものは、プランジャ252のストローク状態(ポンプカムリフト)であり、圧送制御弁256の閉弁によりコモンレール23への燃料の圧送が行われている部分はハッチングで示されている。
本実施形態においては、内燃機関10の運転状態が常用域である場合には、図2(a)に示されているように、いわゆる「1噴射・1圧送」が行われる。このとき、「PCV」のタイムチャートにおける、立ち上り及び立ち下りの位置にて「★」で示されているように、圧送制御弁256においては、開閉の際の弁体257の動作に伴って、金属音状の作動音が、燃料噴射毎に生じる。もっとも、常用域運転中においては、内燃機関10の運転等に伴う他の騒音の存在の影響により、車両の乗員が上述の作動音に気付くことはほとんどない。
しかしながら、アイドル運転領域を含む低負荷低回転領域においては、上述の作動音が乗員に不快感を与えることがあり得る。そこで、かかる運転状態においては、図2(b)に示されているように、「n噴射・1圧送」が行われる。すると、上述の作動音の発生頻度が低下する。
但し、「n噴射・1圧送」を行うにあたっては、一回の圧送によるレール圧の変化(図2(b)における矢印参照)が過大とならないようにする必要がある。そこで、本実施形態においては、制御部29は、今回の燃料噴射に際して仮に「1噴射・1圧送」を行った場合のレール圧の変化量ΔPc(図2(a)参照)を推定する。また、制御部29は、このΔPcの推定値と、一回の圧送によるレール圧の変化のガード値(ΔPcLIMIT)と、に基づいて、集約回数nあるいは間引回数kを設定する。具体的には、ΔPcLIMIT/ΔPcの値に基づいて、集約回数nあるいは間引回数kを設定することが可能である。
このように、本実施形態においては、内燃機関10の運転状態に応じて、「1噴射・1圧送」と「n噴射・1圧送」とが切り替えられるとともに、「n噴射・1圧送」における集約回数nあるいは間引回数kが可変に設定される。また、「n噴射・1圧送」は、燃料圧送ポンプ25における燃料の一回の圧送によるレール圧の変化が所定範囲内となるように行われる。したがって、本実施形態によれば、コモンレール23への燃料の圧送が、従来よりもいっそう良好に行われる。
次に、本実施形態の構成における動作の具体例について、図3及び図4のフローチャートを用いて説明する。なお、図3及び図4においては、「ステップ」は「S」と略記されている。図3及び図4のフローチャートで示されている各ルーチンは、それぞれ、適宜のタイミング(例えば所定クランク角毎)にて起動され、制御部29におけるマイクロコンピュータ31によって各ステップに対応する処理が実行される。
図3の燃料噴射量算出ルーチンが起動されると、まず、ステップ310にて、内燃機関10の運転状態に対応するパラメータ(運転パラメータ)が、クランク角センサ33等の各種センサ類からの入力に基づいて取得(検出)される。次に、ステップ320にて、指令燃料噴射量Qfinが算出される。この指令燃料噴射量Qfinは、周知のいわゆる空燃比フィードバック制御に基づいて算出されるものであるので、本明細書においては、その算出の詳細については説明を省略する。
指令燃料噴射量Qfinが算出されると、本実施形態においては、処理がステップ330に進行する。ステップ330においては、所定の圧送間引条件が成立しているか否かが判定される。この「圧送間引条件」は、「複数噴射・1圧送」を行うための条件である。
具体的には、本実施形態においては、ステップ330における圧送間引条件は、以下の通りである。
・Qfin<QfinLIMIT
・ΔQfin<ΔQfinLIMIT
ここで、ΔQfinは、前回算出された指令燃料噴射量Qfin(前回値)と、今回算出された指令燃料噴射量Qfin(今回値)と、の差分である。また、QfinLIMIT及びΔQfinLIMITは、予め設定された値(ROMに格納された値)である。すなわち、本実施形態においては、今回の燃料噴射タイミングにおける燃料噴射量が少なく、且つ燃料噴射量の前回値と今回値との差分が少ない場合に、「複数噴射・1圧送」が行われる。
所定の圧送間引条件が成立している場合(ステップ330=YES)、ステップ340にて間引フラグがセットされた後、本ルーチンの処理が一旦終了する。一方、圧送間引条件が成立していない場合(ステップ330=NO)、ステップ350にて間引フラグがリセットされた後、本ルーチンの処理が一旦終了する。
図4の燃料圧送制御ルーチンが起動されると、まず、ステップ410にて、間引フラグがセットされているか否かが判定される。ここでは、間引フラグがセットされているものとして(ステップ410=YES)、説明を続行する。次に、ステップ420にて、間引回数カウンタkが0であるか否かが判定される。ここでは、間引回数カウンタkが0であるものとして(ステップ420=YES)、説明を続行する。
ステップ430においては、今回の燃料噴射に際して算出された指令燃料噴射量Qfin(今回値)で仮に「1噴射・1圧送」を行った場合のレール圧の変化量であるΔPc(図2(a)参照)の、推定値が算出される。
ここで、ステップ430におけるΔPcの推定値は、以下の式を用いて算出することが可能である。なお、以下の式中、αは、燃料の体積弾性係数である。Qpmpは、今回の燃料噴射に際して算出された指令燃料噴射量Qfin(今回値)で仮に「1噴射・1圧送」を行った場合の、燃料圧送ポンプ25による燃料圧送量である。VOLは、高圧燃料が蓄積される部分の容積(コモンレール23、分岐管24、高圧側燃料供給管26、等の容積を含む。)である。
ΔPc=α・Qpmp/VOL
Qpmpは、指令燃料噴射量Qfin(今回値)と、インジェクタ22におけるリーク量との和である。リーク量は、静リーク及び動リークに基づくものである。ここで、静リークとは、インジェクタ22が閉弁状態(燃料を噴射しない状態)にて上述の燃料流出口側に常時燃料が流出することをいう(但し極めて少量である)。動リークとは、インジェクタ22の開弁動作(燃料噴射動作)に起因して燃料が燃料流出口側に流出することをいう。リーク量は、実験やシミュレーションによって得ることが可能である。
実際には、本実施形態においては、ΔPcは、Qfinと現在のレール圧Pcとをパラメータとするマップ(ルックアップテーブル)を用いて設定(取得)される。このマップは、実験やシミュレーションによる結果に基づいて作成されたものであって、ROMに予め格納されている。
続いて、ステップ440においては、間引回数k(すなわち間引回数カウンタkの初期値)が算出される。実際には、本実施形態においては、この値kの設定(算出)は、ΔPcをパラメータとするマップに基づいて設定(取得)される。その後、ステップ450において、燃料圧送ポンプ25における燃料圧送(圧送制御弁256の閉弁タイミングの制御)が、現在のレール圧と目標レール圧とに基づいて行われ、本ルーチンの処理が一旦終了する。
上述のようにして、n=k+1回分の燃料噴射に相当する燃料量の圧送が、ステップ450にて一度に行われた後に、再度図3及び図4のルーチンの起動タイミングが到来する。ここで、間引回数カウンタkの初期値の設定直後の図3及び図4のルーチンの起動タイミングにおいて、所定の圧送間引条件が成立していて(ステップ330=YES)、間引フラグがセットされているものとする(ステップ340=YES、ステップ410=YES)。この場合、kの値は0ではない。
すると、ステップ420の処理が「NO」となり、処理がステップ460に進行する。ステップ460においては、kの値が1つデクリメントされる。その後、ステップ430〜450の処理がスキップされて、本ルーチンの処理が一旦終了する。すなわち、燃料圧送ポンプ25による燃料圧送がスキップされる。このとき、圧送制御弁256の閉弁は行われない。
所定の圧送間引条件が成立している間は、上述のようにして、間引回数カウンタkの値が0になるまでは、燃料圧送ポンプ25による燃料圧送がスキップされる。そして、間引回数カウンタkの値が0になると、間引回数kの算出(設定)が行われた後に、n=k+1回分の燃料噴射に相当する燃料量の圧送が行われる。
但し、圧送間引条件が成立しなくなって(ステップ330=NO)、ステップ350にて間引フラグがリセットされると、ステップ410における判定が「NO」となって、処理がステップ470に進行する。ステップ470においては、間引回数カウンタkの値がリセット(0に強制的に設定)される。その後、処理がステップ450に進行して、燃料圧送ポンプ25における燃料圧送が行われる。具体的には、例えば、圧送間引の途中でアクセル開度が大きく変化して過渡運転状態となった場合に、圧送間引の途中である(kの値が1以上である)にもかかわらず、圧送間引の実行が中断されて燃料圧送が行われる。
<変形例>
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が適宜援用され得るものとする。もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、上述の実施形態の一部、及び、複数の変形例の全部又は一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
本発明は、上述した具体的な装置構成に限定されない。例えば、本発明は、ディーゼルエンジン以外の内燃機関(例えば、コモンレール23を備えたガソリンエンジン等。)に対しても、好適に適用可能である。気筒数についても、特段の限定はない。すなわち、本発明は、単気筒の内燃機関10に対しても、好適に適用可能である。
本発明は、上述した具体的な動作態様に限定されない。例えば、間引回数kには、所定の上限値が設けられていてもよい。すなわち、例えば、上記のΔPcLIMIT/ΔPcの値に基づいて算出(設定)された間引回数kが所定値k0を超える場合は、間引回数がk0に設定されてもよい。
ΔPcは、一回の燃料噴射に伴うレール圧の変化量であってもよい。また、ΔPcLIMITに代えて、現在のレール圧と目標レール圧との差分ΔPcrが用いられてもよい。さらに、間引回数kを用いた処理に代えて、集約回数n(n=k+1)を用いた処理が行われてもよい。
その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の技術的範囲に含まれることは当然である。また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構成及びその均等物の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構成をも含む。
10…内燃機関、20…燃料噴射装置、22…インジェクタ、23…コモンレール、25…燃料圧送ポンプ、29…制御部、31…マイクロコンピュータ、256…圧送制御弁。

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃料噴射装置(20)であって、
    燃料を噴射するように設けられた、インジェクタ(21)と、
    前記インジェクタに供給するための前記燃料を蓄圧状態で保持するように設けられた、蓄圧容器(22)と、
    前記燃料を前記蓄圧容器に圧送するように設けられた、燃料圧送ポンプ(25)と、
    前記燃料圧送ポンプにおける前記燃料の圧送を制御するように設けられた、圧送制御部(29)と、
    を備え、
    前記燃料圧送ポンプは、前記蓄圧容器への前記燃料の圧送の有無及び圧送量を制御するように設けられた電磁弁である圧送制御弁(256)を備え、
    前記圧送制御部は、前記燃料圧送ポンプにおける前記燃料の圧送による、前記蓄圧容器の内圧の変化が、所定範囲内となるように、前記圧送制御弁を制御して前記燃料圧送ポンプに複数回の燃料噴射分に相当する圧送量を一度に圧送させることを特徴とする、燃料噴射装置。
  2. 前記圧送制御部は、前記燃料圧送ポンプに複数回の燃料噴射分に相当する圧送量を一度に圧送させる際の、前記燃料圧送ポンプにおける一度の圧送に対応する燃料噴射の回数を、可変に設定することを特徴とする、請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記圧送制御部は、一回の燃料噴射に伴う前記内圧の変化量に基づいて、前記回数を可変に設定することを特徴とする、請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記圧送制御部は、前記変化量を推定することを特徴とする、請求項3に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記圧送制御部は、前記内燃機関の低負荷低回転領域にて前記回数が常用域よりも多くなるように、前記回数を設定することを特徴とする、請求項2〜4のうちのいずれか1項に記載の燃料噴射装置。
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